JP2014098266A - 道路用標示体および道路用標示体に用いるクリーナーの製造方法 - Google Patents

道路用標示体および道路用標示体に用いるクリーナーの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】外周面に標示部が設けられた柱状の標示体本体と、この標示体本体の外周面に付着する汚れを落とすために標示体本体の上端に取り付けられたクリーナーとを備えた道路用標示体において、クリーナー本来の機能を損なうことなく、標示部の視認性を高めた標示体を提供する。
【解決手段】クリーナー20は、標示体本体10の上端に被されるキャップ形状体21と、このキャップ形状体21の下側開口周縁に垂れ下げられるように一体的に連結される多数の紐状の払拭体22とを含む。この払拭体22は柔軟性を有する透明な素材で形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、外周面に標示部が設けられた柱状の標示体本体と、この標示体本体の外周面に付着する汚れを落とすために前記標示体本体の上端に取り付けられたクリーナーとを備えた道路用標示体に関する。また、本発明は、前記道路用標示体に用いるクリーナーに関する。
例えば特許文献1に示されているような道路用標示体は、交通安全を図るために道路に設置されるが、その外周面に車両の排気ガスや塵埃が付着して標示効果が低下するとともに、美観が損なわれる。また、道路用標示体をトンネル内に設置した場合には、この道路用標示体が雨水等で自然洗浄されることがないため、排気ガス中の煤煙や車両のタイヤ等から飛散した泥等の付着が多くなりやすい。さらに降雪時には雪が付着することによって道路用標示体の標示効果が低下することがある。
このような汚れの付着による標示効果等の低下を防ぐために、従来では清掃作業者が道路用標示体の設置場所まで出かけ、当該道路用標示体に付着している汚れや雪等を布やブラシ等で落とす必要があるなど、清掃コストが嵩むことが指摘される。また、道路用標示体がトンネル内等の対面通行の車線分離に使用される場合には、清掃作業の安全性を確保するために交通規制を行う必要があるなど、当該清掃作業が非常に面倒であることが指摘される。
このような道路用標示体の標示部の汚れを落とすために、例えば特許文献2に示されているような払拭体が考えられている。
この特許文献2に示す払拭体は、「標示が施された標示体の標示部の前面に垂下され、風圧により揺動して該標示部を払拭する払拭体であって、該払拭体は柔軟性を有する紐材から形成されると共に、該払拭体には、該払拭体により隠蔽される前記標示部の標示部分と同一の標示が施されたことを特徴とする標示体用払拭体。」という構成である。
前記払拭体は、多数の柔軟性を有する紐材とされており、この多数の紐材の長手方向一端側を一体に束ねた状態にして、前記道路用標示体の上端面に係止具で取り付けることにより、当該多数の紐材の長手方向他端側を前記道路用標示体の外周面の円周等間隔位置で垂れ下げるようにしている。
このような払拭体は、車両の走行風圧、あるいは自然な風などにより揺り動かされることにより、前記道路用標示体の外周面に形成されている前記標示部に衝突して擦れることによって当該標示部に付着している汚れを払拭する。
上記特許文献2に係る従来例では、多数の紐材からなる払拭体の揺れ動く範囲を規制するために、当該払拭体の長手方向他端側(自由端側)それぞれを紐状体で連結するようにしている。
特開2004−27784号公報 特許第2831560号公報(図2、図7、段落0021参照)
上記特許文献2に係る従来例では、払拭体としての多数の紐材が前記標示体の標示部を隠蔽することを回避するために、前記紐材に前記標示部において隠蔽される部位と同一の標示を施すようにしているものの、前記紐材が揺れ動くと、当該紐材が前記標示部を隠すことになる。
このような事情に鑑み、本発明は、外周面に標示部が設けられた柱状の標示体本体と、この標示体本体の外周面に付着する汚れを落とすために前記標示体本体の上端に取り付けられたクリーナーとを備えた道路用標示体において、前記クリーナー本来の機能を損なうことなく前記標示部の視認性を高めることを目的としている。また、本発明は、前記した道路用標示体に用いるクリーナーの製造方法を提供することを目的としている。
本発明は、外周面に標示部が設けられた柱状の標示体本体と、この標示体本体の外周面に付着する汚れを落とすために前記標示体本体の上端に取り付けられたクリーナーとを備えた道路用標示体であって、前記クリーナーは、前記標示体本体の上端に被されるキャップ形状体と、このキャップ形状体の下側開口周縁に垂れ下げられるように一体的に連結される多数の紐状の払拭体とを含み、前記払拭体は透明かつ柔軟な材料で形成されている、ことを特徴としている。
この構成では、前記クリーナーのキャップ形状体の内面に例えば接着剤を塗布して前記標示体本体の上端に被せることにより固定することができるので、クリーナーの設置作業が簡単になる。
また、そのように設置した状態においては、クリーナーの多数の払拭体が風によって柔軟に振れ動くことになって、前記標示体本体の外周面に衝突するので、当該外周面に汚れが付着していると、この汚れを擦り取るようになる。
そして、前記多数の払拭体が前記標示体本体の前記標示部の外表面を覆う状態になっていて風で揺れ動くようになるが、前記多数の払拭体を透明にしているから、前記標示部を覆っている前記払拭体から前記標示部が透けて見えるようになる。これにより、前記標示部の視認性が向上する。
好ましくは、前記キャップ形状体の筒状部の内周面には、円周方向に輪状に連続する突起が設けられている、構成とすることができる。
この構成では、前記キャップ形状体の内面に例えば接着剤を塗布して前記標示体本体の上端に被せることにより装着したときに、前記接着剤が前記キャップ形状体の内周面から垂れ落ちても、当該接着剤の垂れを前記輪状突起が堰き止めるようになる。
これにより、前記キャップ形状体の下側開口から外に前記接着剤が垂れ落ちることを防止できるので、前記標示体本体の外周面に前記接着剤が付着せずに済むようになる。そのため、前記接着剤の垂れに対する後始末が不要になるので、前記クリーナーの設置作業の手間が軽減される点で有利となる。
好ましくは、前記各払拭体は扁平な帯とされ、前記キャップ形状体の筒状部の内周面において前記輪状突起よりも下側開口寄りの領域は、下側開口端縁へ向かうに従って徐々に拡径するテーパ状拡径面とされている、構成とすることができる。
この構成では、前記キャップ形状体を前記標示体本体の上端に被せた状態において、前記キャップ形状体の筒状部の内周面において輪状突起よりも下側開口寄りの領域が、柱状体の外周面から浮いて離れた状態になる。これにより、多数の払拭体が揺れ動きやすくなる。
また、本発明は、前記構成の道路用標示体に用いるクリーナーの製造方法において、前記多数の紐状の払拭体は、所定間隔おきに横並びとされた状態で、その長手方向一端側それぞれが横紐状はちまき部に一体に連結される状態で成形され、この横紐状はちまき部を丸めた状態で前記キャップ形状体の成形金型内にインサートしておいて、前記成形金型内に溶融樹脂を注入することにより前記キャップ形状体を成形する、ことを特徴としている。
この構成では、前記クリーナーのキャップ形状体と多数の払拭体とを別体にしたうえで、それらを一体的に連結する形態をインサート成形とするようにしている。
この特定により、前記クリーナーのキャップ形状体と多数の払拭体とを別体として別々に前記標示体本体に取り付ける場合に比べると、前記クリーナーの設置作業が簡単になる。また、払拭体とキャップ形状体とを一体化させるクリーナーの製作が容易となる。
さらに、前記特定により、前記キャップ形状体を前記透明な紐状体とは異なる不透明(色付き)にすることが可能になるなど、前記クリーナーの意匠の自由度を高めることが可能になる。
好ましくは、前記道路用標示体に用いるクリーナーの製造方法において、前記横紐状はちまき部において前記各払拭体との連結部分に対応する領域には、前記溶融樹脂を流入させるための孔が設けられている、構成とすることができる。
この構成では、前記インサート成形時に前記孔に溶融樹脂が流入して硬化することにより、この孔内の樹脂が前記キャップ形状体と前記横紐状はちまき部とを連結するためのアンカーとなる。このアンカーは前記キャップ形状体に対する前記払拭体の連結強度を可及的に高めることに役立つ。これにより、前記払拭体が何らかの要因によって引っ張られたとしても、当該払拭体が前記キャップ形状体から外れにくくなる。
本発明は、外周面に標示部が設けられた柱状の標示体本体と、この標示体本体の外周面に付着する汚れを落とすために前記標示体本体の上端に取り付けられたクリーナーとを備えた道路用標示体において、前記クリーナー本来の機能を損なうことなく、前記標示部の視認性を高めることが可能になる。これにより、長期にわたって視認性の良い道路用標示体を提供することができる。また、本発明は、前記優れたクリーナーを製造する方法を提供することができる。
本発明に係る道路用標示体の一実施形態で、その全体の外観を示す斜視図である。 図1の道路用標示体の標示体本体からクリーナーを分離した状態を示す斜視図である。 図1の標示体本体のキャップとクリーナーのキャップ形状体との嵌め合い部分を示す縦断面図である。 図2のクリーナー単体を拡大して下から見上げた状態を示す斜視図である。 図2のクリーナー単体の部分縦断面図である。 図5において円で囲む領域を拡大して示す図である。 クリーナーの払拭体および横紐状はちまき部を示す平面図である。 図7の払拭体および横紐状はちまき部をキャップ形状体の成形金型内にインサートする際の状態を示す斜視図である。 本発明に係る道路用標示体のクリーナーの他の実施形態で、図3に対応する図である。
以下、本発明を実施するための最良の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
図1から図8に、本発明の一実施形態を示している。図中、1は道路用標示体の全体を示している。
この道路用標示体1は、車両の所定エリアへの進入を誘導したり、また進入を禁止したりする目的のため、道路の交差点中央、センターライン、スクールゾーン、トンネル内その他種々の場所に車線分離標識等として設置され、交通安全に供されるものである。
この道路用標示体1は、図2に示すように、標示体本体10と、クリーナー20とを含んだ構成である。
標示体本体10は、柱状体11と、キャップ12と、台座13とを含んだ構成である。
柱状体11は、中空になっていて、形状の復元性に優れた材料で形成されている。この柱状体11の材料としては、柔軟性を有し且つ弾性材でもあるゴム、軟質ウレタン樹脂、エラストマー等の合成樹脂を挙げることができる。そのような材料とする場合には、屈曲性及び耐久性に優れているから、万一車両が衝突しても柔軟に折れ曲がると共に速やかに復元するようになり、また車両や運転者に与える衝撃も僅かになる。
柱状体11の外周面には、三つの帯状の標示部14が設けられている。この標示部14は、柱状体11の外周面全周に輪状に連続して設けられている。また、標示部14は、柱状体11の長手方向ほぼ上半分領域において長手方向等間隔に離された状態で並んで設けられている。
キャップ12は、標示体本体10の上端開口を閉塞するように取り付けられている。このキャップ12の円筒形状部分12aの下端開口寄り部分の外周は薄肉とされていて、この薄肉部分12bの外周には複数の輪状凸部12dが設けられている。このキャップ12の頂部には貫通孔12cが設けられている。
このキャップ12は、その薄肉部分12bが標示体本体10の柱状体11の上側開口内に挿入された状態で取り付けられる。このようなキャップ12を柱状体11に取り付けた状態では、図3に示すように、キャップ12の円筒形状部分12aにおいて薄肉部分12b以外の外周面と標示体本体10の柱状体11の外周面とが面一になっている。
台座13は、大径の扁平な円錐形状に形成されており、柱状体11の下端に一体的に連結されている。この台座13には、例えば道路などの路面に固定するためのボルト(図示省略)が設けられている。道路用標示体1を設置する際には、詳細に図示していないが、台座13の前記ボルトを、路面に埋設固定されるアンカーナットに螺合することにより、道路用標示体1を路面上に設置することができる。
クリーナー20は、図1に示すように、標示体本体10の上端に取り付けられている。このクリーナー20は、標示体本体10の外周面に付着する汚れを落とすために設けられている。
具体的に、クリーナー20は、図4および図5に示すように、キャップ形状体21と、多数の紐状の払拭体22とを含んだ構成である。
キャップ形状体21は、標示体本体10の上端に装着されているキャップ12のさらに上に被されるものである。このキャップ形状体21は、円筒形部材の軸方向一端(上端)側を閉塞したような形状になっている。このキャップ形状体21の閉塞部分21aは、外側に向けて尖るような円錐形状になっていて、その頂部には前記キャップ12の貫通孔12cと連通する貫通孔21cが設けられている。また、キャップ形状体21の円筒形状部分21bの内周面には、円周方向に輪状に連続する輪状突起21dが設けられている。
払拭体22は、キャップ形状体21の下側開口周縁に垂れ下げられるように一体的に連結されている。この払拭体22は、図7および図8に示すように、所定間隔おきに横並びとされた状態で、その長手方向一端側それぞれが横紐状はちまき部23に一体に連結されている。このように払拭体22と横紐状はちまき部23とが櫛歯状または暖簾状のような形になっている。
払拭体22および横紐状はちまき部23は、断面が非円形な形状、例えば扁平な帯とされている。このように、払拭体22の断面を非円形にしていると、風圧を受けやすく、僅かな風圧に対しても容易に揺れ動くばかりでなく、標示体本体10の柱状体11の外周面に擦れる面積が広くなって払拭能力も向上する。
なお、断面が非円形な形状としては、前記した扁平な帯状の他に、略三角形状、略十字形状、星形状等が挙げられるが、略円形としてもよい。また、払拭体22の長さ、幅、厚みについては、特に限定されるものではないが、一般には払拭しようとする標示体本体1の最も下側の標示部14に届く程度の長さとする。さらに払拭体22の数は、任意であるが、標示部14の払拭性能を考慮して一般には4〜8個程度とすることができる。
この払拭体22の下部は、図1および図2に示すように、厚肉とされた錘部22aが設けられている。この錘部22aに代えて、別体の錘を付加する形態とすることも可能である。
このように払拭体22の下部に錘部22aを設けていれば、払拭体22が風などで揺れ動くときに揺れが大きくなるので、払拭作用が高められることになる他、揺れ動いた後で元の位置に自発的に戻りやすくなるので、長期にわたって道路用標示体1の外周面の全域を均等に清掃することが可能になるといった点で有利となる。
また、払拭体22の内面および外面には、その長手方向に沿う溝22bが複数本幅方向に並ぶように設けられている。このように複数の溝22bを設けることによって、隣り合う溝22bと溝22bとの間の部分は、突条部(符号省略)となる。この溝22bや突条部は、払拭体22による汚れ掻き落とし作用を高めるために設けられている。
ところで、標示体本体10の柱状体11については、例えばオレンジやグリーン等に色付けすることができ、また、標示部14については、例えばホワイト等に色付けすることができる。さらに、標示部14は、例えば適宜の文字、記号、模様等とすることも可能である。標示部14の色は、例えば蛍光塗料とすることが好ましいが、反射材、反射プリズム等とすることができる。
そして、クリーナー20のキャップ形状体21の地色については、下記するように払拭体22と同様に透明にすることも可能であるが、標示体本体10の柱状体11の地色と同色、つまり不透明にすることも可能である。
また、払拭体22は、透明かつ柔軟な材料、例えば軟質ウレタン樹脂などで形成することができるが、その他、ポリウレタン、ポリアミド、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の軟質の合成樹脂等が使用される。
横紐状はちまき部23において各払拭体22との連結部分に対応する領域には、厚み方向に貫通する孔23aが設けられている。この孔23aは、厚み方向に大小2段の異形孔になっており、内径側が大径に、また外径側が小径になっている。さらに、横紐状はちまき部23において長手方向両端には、キャップ形状体21をインサート成形するときの成形金型への位置決め用孔23bが設けられている。
そして、孔23aには、下記するようにキャップ形状体21をインサート成形するときの溶融樹脂が流入されて硬化されるが、この孔23a内の樹脂が横紐状はちまき部23とキャップ形状体21とを強固に連結するアンカーとなる。この孔23aの平面視形状は、円形とされているが、それ以外の形状とすることも可能である。
前記キャップ形状体21の円筒形状部分21bの内周面において輪状突起21dよりも下側開口寄りの領域は、下側開口端縁へ向かうに従って徐々に拡径するテーパ状拡径面21eとされている。これにより、図3に示すように、円筒形状部分21bの内周面において輪状突起21dよりも下側開口寄りの領域が、キャップ12の円筒形状部分12aおよび柱状体11の外周面から浮いて離れた状態になる。
ところで、クリーナー20を構成するキャップ形状体21は払拭体22をインサート物とするインサート成形により製作されるが、このインサート成形によってキャップ形状体21と払拭体22とを一体的に連結するようにしている。
次に、前記インサート成形の手順について説明する。
図7に示す横紐状はちまき部23を図8に示すように丸めた状態にしておいて、この状態の横紐状はちまき部23をキャップ形状体21の成形金型(図示省略)内にインサートする。このとき、横紐状はちまき部23の位置決め用孔23bを前記成形金型に設けられる位置決め突起(図示省略)に嵌め合わせることにより、前記したように横紐状はちまき部23を丸めた状態を維持するとともに前記成形金型から位置ずれしないように位置決めさせる。
このようにインサートした状態で前記成形金型のキャビティ内に溶融樹脂を注入する。このように溶融樹脂を注入すると、この溶融樹脂が横紐状はちまき部23の孔23a内に流入することになる。
この状態で前記溶融樹脂を硬化させると、孔23a内に流入、硬化した樹脂がアンカーとなり、キャップ形状体21と横紐状はちまき部23とを連結するようになる。
このようにして製作されるクリーナー20を標示体本体10に装着するには、図3に示すように、クリーナー20のキャップ形状体21の閉塞部分21aの内面と、標示体本体10の上端に取り付けてあるキャップ12の上面とに例えば接着剤30を塗布しておいて、キャップ形状体21をキャップ12に被せることにより接着固定する。
なお、図3に示すように、キャップ形状体21の輪状突起21dは、キャップ12の円筒形状部分12aの軸方向途中領域に位置させられるようになっている。その関係より、接着剤30の塗布領域については、輪状突起21dの位置よりもキャップ形状体21の閉塞部分21a寄りとする。これにより、キャップ形状体21の閉塞部分21aの内面とキャップ12の上面との間に塗布している接着剤30が下側に垂れ落ちても、当該接着剤30の垂れを輪状突起21dで堰き止めることが可能になる。
また、前記のようにキャップ形状体21をキャップ12に被せる際には、円筒形状部分21bの内周面において輪状突起21dよりも下側開口寄りの領域にテーパ状拡径面21eを設けることによって、このテーパ状拡径面21eをキャップ12の円筒形状部分12aおよび柱状体11の外周面から浮いて離すようにしているから、キャップ形状体21をキャップ12に被せる作業が比較的楽に行えるようになる。
しかも、前記のようにキャップ形状体21をキャップ12に被せる過程では、それらの間に存在する空気がキャップ形状体21の貫通孔21cから外へ抜け出るようになるので、前記被せる作業がさらに楽に行えるようになる。
このようなクリーナー20の設置作業は、クリーナー20においてキャップ形状体21と払拭体22とをインサート成形により一体的に連結しているから、キャップ形状体21と多数の払拭体22とを別体として別々に標示体本体10に取り付ける場合に比べると、取り扱いが簡単になるとともに、手間が軽減される。
なお、クリーナー20の払拭体22の長さを長いものや短いものなど、長さの異なる複数タイプのクリーナー20が要求される場合には、共通のキャップ形状体21と、長さの異なる払拭体22とを適宜に組み合わせることによって前記要求に対応することが可能になる。それに対し、この実施形態と異なり、例えばキャップ形状体21と払拭体22とを一体成形している場合には、長さの異なるタイプ別に専用の金型を用いて製作する必要がある。このように、タイプ別のクリーナー20を製作するには、この実施形態の構成の方が前記したキャップ形状体21と払拭体22とを一体成形する場合に比べて簡単に対応できると言える。
そして、標示体本体10にクリーナー20を装着した状態においては、図1に示すように、多数の払拭体22が風によって柔軟に振れ動くことになって、標示体本体10の柱状体11の外周面に衝突するので、当該外周面に汚れが付着していると、この汚れが擦り取られることになる。このようにクリーナー20が風によって動かされて標示体本体10の柱状体11の外周面を清掃するから、道路用標示体1の役割を長期にわたってメンテナンスフリーで発揮させることが可能になる。
しかも、標示体本体10にクリーナー20を装着すると、当該クリーナー20の多数の払拭体22が標示体本体10の柱状体11の外周面において特に3本の帯状の標示部14の前面に垂れ下げられることによって標示部14を覆うようになってしまう。しかしながら、この実施形態では、各払拭体22を透明にしているから、標示部14を覆っている各払拭体22から標示部14が透けて見えるようになる。これにより、標示部14の視認性が向上する。
また、この実施形態では、図3に示すように、キャップ形状体21の円筒形状部分21bの内周面において輪状突起21dよりも下側開口寄りの領域を、下側開口端縁へ向かうに従って徐々に拡径するテーパ状拡径面21eとすることにより、円筒形状部分21bの内周面において輪状突起21dよりも下側開口寄りの領域を、キャップ12の円筒形状部分12aおよび柱状体11の外周面から浮かせて離すようにしているから、払拭体22が揺れ動きやすくなる。
また、この実施形態では、横紐状はちまき部23において各払拭体22との連結部分に対応する領域を前記アンカーとなる樹脂で連結している場合には、払拭体22が何らかの要因によって引っ張られたとしても、当該払拭体22がキャップ形状体21から外れにくくなる。
また、この実施形態では、キャップ形状体21の円筒形状部分21bの内周面に輪状突起21dを設けているので、キャップ形状体21を標示体本体10の上端に接着剤30で接着固定するときに、キャップ形状体21の閉塞部分21aの内面とキャップ12の上面との間に塗布している接着剤30が下側に垂れ落ちても、当該接着剤30の垂れを輪状突起21dで堰き止めることが可能になる。これにより、標示体本体10の柱状体11の外周面に接着剤30が付着せずに済むようになるので、接着剤30の垂れに対する後始末が不要になるなど、クリーナー20の設置作業の手間が軽減される点で有利となる。
以上説明したように本発明を適用した実施形態では、クリーナー20の払拭体22により標示体本体10の柱状体11の外周面に付着している汚れを擦り取るという本来の機能を損なうことなく、多数の払拭体22が柱状体11の標示部14を覆う状態で設置されていても透明の払拭体22から奥の標示部14が透けて見えるようになるなど、標示部14の視認性を高めることができる。
ところで、上記実施形態で説明したクリーナー20について、キャップ形状体21を設けずに、横紐状はちまき部23を柱状体11の外周に巻き付けて接着剤または両面テープなどで接着固定させることが可能である。
例えば、柱状体11の長手方向ほぼ下半分領域にも標示部14を設ける場合に、クリーナー20においてキャップ形状体21を設けないもの(払拭体22と横紐状はちまき部23とで構成)を用意し、その横紐状はちまき部23を柱状体11の外周に巻き付けて接着剤または両面テープなどで接着固定させることが可能である。
ちなみに、柱状体11の長手方向ほぼ上半分領域に標示部14を設けたうえで柱状体11の長手方向ほぼ下半分領域にも標示部14を設ける場合、例えば図1に示すように柱状体11の上端にクリーナー20を設置したうえで、柱状体11の長手方向ほぼ下半分領域にクリーナー20においてキャップ形状体21を設けないもの(払拭体22と横紐状はちまき部23とで構成)を巻き付ける形態で設置することが可能である。このような形態にした場合、柱状体11の上端に設置するクリーナー20を、払拭体22の長いタイプに変更する必要がない。
ところで、例えば図9に示すように、払拭体22においてキャップ形状体21との連結部分に、当該払拭体22の内側面をキャップ形状体21の内周面よりも径方向外側に離隔させるための段部22cを設けることが可能である。この段部22cは、キャップ形状体21から遠ざかるに従って徐々に外径側に張り出すようなテーパ形状の傾斜面とされる。
このような段部22cを設けた場合、前記したようにキャップ形状体21を標示体本体10の上端に装着した状態において、多数の払拭体22の内側面が標示体本体10の柱状体11の外周面からさらに浮いた状態になるので、多数の払拭体22が揺れ動きやすくなる。しかも、段部22cをテーパ形状の傾斜面にしているから、払拭体22が何らかの要因によって引っ張られたとしても、当該払拭体22が前記段部22cを起点として千切れにくくなる。
本発明は、外周面に標示部が設けられているとともに、前記外周面に付着する汚れを落とすためのクリーナーが取り付けられている柱状の道路用標示体に好適に利用することが可能である。また、本発明は、前記した道路用標示体に用いるクリーナーを製造する方法に好適に利用することが可能である。
1 道路用標示体
10 標示体本体
11 柱状体
14 標示部
20 クリーナー
21 キャップ形状体
21d 輪状突起
21e テーパ状拡径面
22 払拭体
23 横紐状はちまき部
23a 孔

Claims (5)

  1. 外周面に標示部が設けられた柱状の標示体本体と、この標示体本体の外周面に付着する汚れを落とすために前記標示体本体の上端に取り付けられたクリーナーとを備えた道路用標示体であって、
    前記クリーナーは、前記標示体本体の上端に被されるキャップ形状体と、このキャップ形状体の下側開口周縁に垂れ下げられるように一体的に連結される多数の紐状の払拭体とを含み、前記払拭体は透明かつ柔軟な材料で形成されている、ことを特徴とする道路用標示体。
  2. 請求項1に記載の道路用標示体において、
    前記キャップ形状体の筒状部の内周面には、円周方向に輪状に連続する突起が設けられている、ことを特徴とする道路用標示体。
  3. 請求項1または2に記載の道路用標示体において、
    前記各払拭体は扁平な帯とされ、前記キャップ形状体の筒状部の内周面において前記輪状突起よりも下側開口寄りの領域は、下側開口端縁へ向かうに従って徐々に拡径するテーパ状拡径面とされている、ことを特徴とする道路用標示体。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の道路用標示体に用いるクリーナーの製造方法であって、
    前記多数の紐状の払拭体は、所定間隔おきに横並びとされた状態で、その長手方向一端側それぞれが横紐状はちまき部に一体に連結される状態で成形され、
    この横紐状はちまき部を丸めた状態で前記キャップ形状体の成形金型内にインサートしておいて、前記成形金型内に溶融樹脂を注入することにより前記キャップ形状体を成形する、ことを特徴とする道路用標示体に用いるクリーナーの製造方法。
  5. 請求項4に記載の道路用標示体に用いるクリーナーの製造方法において、
    前記横紐状はちまき部において前記各払拭体との連結部分に対応する領域には、前記溶融樹脂を流入させるための孔が設けられている、ことを特徴とする道路用標示体に用いるクリーナーの製造方法。
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