JP2912586B2 - 道路標識柱の反射標識装置 - Google Patents
道路標識柱の反射標識装置Info
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Description
射標識装置にかかわり、さらに詳しくは、既設道路標識
柱の反射性能を復活させ、復活した反射性能を維持する
反射標識装置に関している。
ルをもつ可倒性視線誘導標識柱は高速道路から一般道路
にわたって広く利用されており、今後もその需要は拡大
の一途にある。これは、視認性がたかく、ポールが柔軟
性のたかいことから、運転者などの安全性が確保される
こと、設置が簡単なことなどに大きく起因している。
451316号に記載されている。ポールは、細長い円
筒あるいは小さなテーパをもつ細長い円錐筒の形態をも
つもので、必要とする色調の顔料を混入した汎用ポリウ
レタン樹脂系熱可塑性エラストマーやポリエチレン樹脂
などを押出成形、ブロー成形あるいは射出成形すること
によってつくられ、車両に踏み付けられたときに、ポー
ル内部の空気を逃がす空気孔を設けられている。そし
て、いずれの標識柱も、夜間走行中の車両に乗るドライ
バあるいは歩行者がよく視認をおこなえるように、再帰
反射テープからなる反射標識帯がポールに設けられてい
る。
は、車道のセンターライン標識、車線誘導表示、チャン
ネリゼーションの交通規制誘導表示などのため道路に設
置される。が、設置されている道路標識柱は反射標識帯
が剥離するため、貼り替えをおこなっている。貼り替え
は、古い反射標識帯をきれいに剥がし、ポールの汚れを
拭き取り、新しい反射シートをポールに貼り付けること
によってなされている。このときに、ポールは、排気ガ
ス、泥、埃などによってかなり汚れているため、ポール
を洗剤などによって汚れを拭き取る必要がある。汚れは
かなり多く、しかもポールに吸着されおり、新しい再帰
反射テープをしっかりポールに接着するには、ポールの
表面を十分に清掃する必要があり、これを怠ると、新し
い再帰反射テープが短期間のうちにふたたび剥離する。
しかし、貼り替え作業は、交通規制時間を最小にするた
めに、きわめて限られ時間内でおこなわなければなら
ず、ポールの清掃を完全におこなえないため、短期間の
うちに再び剥離を生じる。
間でおこなえ、しかも、復活した反射性能を長期間にわ
ったって維持させることができる、道路標識柱の反射標
識装置を提供しようとするものである。
射標識装置は、ポールが空気孔をもつ道路標識柱にたい
するもので、反射層をもつポールに固定されるサポート
部材と、通過車両の風圧によって反射層を擦り、反射層
の汚れを落す領域をもつサポート部材に固定された払拭
部材とを具備し、サポート部材がポールの空気孔に対応
する孔をもつと共に、サポート部材の孔およびポールの
空気孔に挿入された連結部材によってポールへの前記固
定をなされ、払拭部材が反射層を露出させる窓を具備し
ている。
サポート部材をポールにはめ、連結部材をサポート部材
の孔とポールの空気孔とに挿入することによっておこな
う。装着すると、サポート部材上の反射層は払拭部材に
ある窓から外部に露出されるため、自動車などからの光
線は窓からサポート部材上の反射層に導かれ、反射層に
よって反射され、窓を経由してドライバに向かう。そし
て、自動車がそばを通ると、払拭部材の前記領域が風圧
によって動き、サポート部材の反射層を擦り、反射層の
汚れを除去する。
置の実施例は図1ないし図7を参照して説明する。
すように、道路標識柱のポールに固定されるサポート部
材10と、サポート部材10の上に固定される払拭部材
20とを具備している。
着される道路標識柱のポールの形状に対応している。こ
こでは、道路標識柱のポールは円柱状のものであるた
め、両端が開放された中空の円筒の形態に形成されてい
る。内径は道路標識柱のポールの外径より大きく、長さ
は少なくとも道路標識柱の三つの反射標識帯シートをカ
バーできる長さを必要とする。たとえば道路標識柱の高
さが650mm、反射標識帯がポールの上端から350
mmまでの間に配置されていれば、サポート部材10の
長さは350mmにすることが好ましく、直径が80m
mであれば、内径は83mmとすることが好ましい。サ
ポート部材10の材料は、熱可塑性エラストマー、塩化
ビニル樹脂、EVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)樹
脂である。この実施例において、サポート部材10は、
たとえば以下の物性をもつウレタン樹脂エラストマーか
らなっている。
シートを中空筒形に巻き、熱融着、接着などによって、
ライン13で表されているようにシートにおける重ね合
わせた両端縁を接合することによっておこなわれてい
る。が、サポート部材10は前述の樹脂を押し出し成形
することによってつくられたシームレスのパイプからな
っていてもよい。
られている。孔11は、この標識装置を道路標識柱のポ
ールに装着したときに、ポールにある空気孔の数と同じ
数あり、空気孔の角度間隔に一致する角度間隔でサポー
ト部材10の周面に配置されている。ポールには後述す
るように180゜の角度間隔を形成する二個の孔がある
ため、孔11は180゜の角度間隔を形成して配置され
たもうひとつの孔が存在している。さらにまた、サポー
ト部材10の外表面には反射標識帯12が設けられてい
る。反射標識帯12は、たとえば再再帰反射シートある
いはテープをサポート部材10に巻き付け、再帰反射面
と反対面をサポート部材10に接着することによって形
成されている。
された中空円筒の形態をなしているが、周面には上部2
1を残して等間隔角度でもってスリット22を形成され
ている。スリット22の間に形成されたリボン23の各
々には、三つの窓24が長手方向に間隔をおいて設けら
れている。さらに、各々のリボン23の両側縁には三つ
の切り欠きが設けられ、窓25が隣接するリボン23の
間に形成されている。そして、本体上部21の内周面に
は接着層26が設けられている。この払拭部材20は、
上端縁をサポート部材10に一致させて、サポート部材
10の外側にはめられ、接着層26によってサポート部
材10の上部に接合されている。
ン(商品名)樹脂などのような弾性ある合成樹脂からな
っている。たとえば以下のような物性をもつ、布によっ
て補強された塩化ビニル樹脂からなっている。値は幅3
0mm、厚み0.8mmのときの場合である。
塩化ビニル樹脂シートを打ち抜き加工してスリット2
2、窓24,25を形成すると共に、このシートの片面
における上部21となる領域に両面接着テープ26を貼
り付けたあとに、サポート部材10に巻き付け、上部2
1を両面接着テープ26によってサポート部材10に貼
り付けることによってなされている。
道路標識柱のうち、ポールの反射標識帯のひとつでも剥
離している道路標識柱に装着される。道路標識柱は、公
知の構成をもつもので、たとえば図6に示すように、ポ
ール51、トップ52およびベース53を備えている。
ポール51は、下端を開放された、熱可塑性エラストマ
ーのパイプからなっており、周面に反射標識帯54が設
けられている。反射標識帯54は再帰反射テープをポー
ル51に巻き付けることによって形成されている。ポー
ル51の下端には、ねじをもつ部材が一部を突出させて
はめられ、かつ樹脂によって固定されている。トップ5
2は、発泡ウレタン樹脂の一体成形物からなるもので、
ポール10の上端にかん合され、かつポール51に固定
されている。ベース53は、ほぼ円盤の形態をもつ合成
樹脂成形物からなっており、ポール51のねじ部材を下
面から突出させてポール51の下端にはめられている。
道路への設置は、ベース53の下端から突出するねじ部
材を道路に埋設された脚部材にねじ込むことによってな
されている。そして、ポール51は、図7に示すよう
に、周壁に空気孔55をもっており、自動車などがポー
ル51に接触し、ポール51が変形すると、空気孔55
が内部の空気を外部に逃がし、弾性復元するときに、外
部の空気をポール51の内部空間に取り込ませている。
空気孔55はたとえば二個あり、各々の空気孔は180
゜の角度間隔を形成してポール51に設けられている。
に示すように、サポート部材10を道路標識柱のポール
51にはめ、サポート部材10にある孔11をポール5
1の空気孔55に一致させたあと、連結部材40を外側
から孔11に挿入して、装置全体をポール51に固定す
ることによってなされる。連結部材40は、図7に示す
ように、先端41を矢じりの形状に形成されたピンから
なり、押し込まれたときに、先端41が孔11および空
気孔55を弾性変形させつつポール51の内部に押し込
まれ、押し込まれると、サポート部材10における孔1
1およびポール51における孔55のまわりが弾性復元
し、先端41および後端がピン部材40の抜け出しを阻
止すると共に、サポート部材10をポール51に固定し
ている。固定は、このようなピン40に代えて、リベッ
トによっておこなってもよい。
反射標識帯54を覆い、ポール51の反射標識帯54に
代って、サポート部材10にある反射標識帯12が窓2
4,25から自動車からの光線を再帰反射し、道路標識
柱の反射機能を維持させるため、ドライバが道路標識柱
の存在をつねに確実に視認をおこなえる。
に、ポール51にはめ、ピン部材を押し込むことによっ
て装着をおこなえ、しかも、装着すると、ポール51の
反射標識帯54に代って、サポート部材10にある反射
標識帯12が窓24,25から自動車からの光線を再帰
反射するため、ポール51の汚れの除去をまったく必要
とせずに道路標識柱に取り付けることができる。このた
め、多数の道路標識柱の反射標識帯54の復活を短時間
でおこなえ、最小の交通規制でもってこれををおこなえ
る。
気ガス、泥、埃などによって汚れるが、自動車などがこ
の道路標識柱のそばを通過すると、リボン23が発生す
る風圧によって踊って、サポート部材10にある反射標
識帯12を擦り、反射標識帯12の汚れを除去して、反
射標識帯12の反射機能を維持させる。このため、反射
標識帯12のメンテナンス・インターバルが長くなり、
交通規制の回数を減少させることができ、道路標識柱に
たいする装着作業が簡単なことと相俟って、メンテナン
ス・コストもいちじるく減少する。
層12は、各々のリボン23に設けられた窓24および
リボン23の間にある切り欠きによって形成された窓2
5から露出させられているが、各々の払拭部材20の間
に幅広いスリットのみを設けることによって形成された
窓から露出させられていても、また、上部21までスリ
ット22を設けることによって形成されたリボン23を
サポート部材10の周囲にすき間を形成して配置するこ
とによって払拭部材20を形成させると共に、これらの
すき間によって形成された窓から露出されるようにして
もよい。
以上述べたように、道路標識柱の反射標識帯に代って反
射性能の維持をおこない、以前の反射標識帯の剥離やポ
ールの清掃などの作業なしに、道路標識柱の視認性を復
活させることができるので、反射標識帯の復活作業にか
かるコストおよび時間を低減させることができるばかり
か、払拭部材によって汚れを落して、反射標識帯の反射
機能を維持させことができるので、メンテナンス・イン
ターバルが長くなり、復活作業コストの低いことと相俟
って、メンテナンス・コストがいちじるしく低減する。
を示す正面図である。
面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ポールが空気孔をもつ道路標識柱を含
み、反射層をもつポールに固定されるサポート部材と、
通過車両の風圧によって反射層を擦り、反射層の汚れを
落す領域をもつサポート部材に固定された払拭部材とを
具備し、サポート部材がポールの空気孔に対応する孔を
もつと共に、サポート部材の孔およびポールの空気孔に
挿入された連結部材によってポールへの前記固定をなさ
れ、払拭部材が反射層を露出させる窓を具備してなるこ
とを特徴とする道路標識柱の反射標識装置。 - 【請求項2】 ポールが空気孔をもつ道路標識柱を含
み、ポールに固定されるサポート部材と、サポート部材
の上に固定された払拭部材とを具備し、サポート部材
が、両端を開放された中空筒形の形態をもち、周面壁に
おける払拭部材に対面する面に反射層を設けられ、周面
壁にポールの空気孔に対応する孔をもつと共に、該孔お
よびポールの空気孔に挿入された連結部材によってポー
ルにたいする前記固定をなされ、払拭部材が、両端を開
放された中空筒形の形態をもち、上部を残し、長手方向
に沿って周面にスリットを設けることで、通過車両の風
圧によって反射層を擦り、反射層の汚れを落す複数のリ
ボンを形成され、前記上部をサポート部材に固定され、
反射層を露出させる窓を各々のリボンに具備してなるこ
とを特徴とする道路標識柱の反射標識装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8185008A JP2912586B2 (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 道路標識柱の反射標識装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8185008A JP2912586B2 (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 道路標識柱の反射標識装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1030214A JPH1030214A (ja) | 1998-02-03 |
JP2912586B2 true JP2912586B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=16163167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8185008A Expired - Fee Related JP2912586B2 (ja) | 1996-07-15 | 1996-07-15 | 道路標識柱の反射標識装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP4682060B2 (ja) * | 2006-03-06 | 2011-05-11 | 積水樹脂株式会社 | 道路標識柱 |
JP2007291828A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-11-08 | Sekisui Jushi Co Ltd | 可倒式標示柱及び道路付帯設備 |
CN104805776A (zh) * | 2015-05-03 | 2015-07-29 | 熊宝春 | 车用自飞行交通标志 |
-
1996
- 1996-07-15 JP JP8185008A patent/JP2912586B2/ja not_active Expired - Fee Related
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