JP3214377U - 車線分離標用カバーおよびこれを備えた車線分離標 - Google Patents
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Abstract
【課題】 安定的に取り付けられるとともに取り付け作業および交換作業が容易であり、既存の車線分離標や各種サイズの車線分離標に適用することができる、車線分離標用カバーおよびこれを備えた車線分離標を提供する。【解決手段】 路面上に立設される車線分離標1に被せる車線分離標用カバー3であって、分離標識機能を備えているとともに前記車線分離標1のポール部2の外周面に装着可能な内周径を備えてなる筒状の標識筒状シート31と、この標識筒状シート31の外周面に一体的に密着されているとともに上端面を有底状に形成されてなる筒状の透明筒状シート32とを有しており、前記標識筒状シート31および前記透明筒状シート32は、前記ポール部2の縦軸方向に沿って内周面同士を向かい合わせで貼り合わせることにより内周面間が狭められた狭窄部4を少なくとも一つ備えてなる。【選択図】 図1
Description
本考案は、路面上に立設される車線分離標に被せる車線分離標用カバーおよびこれを備えた車線分離標に関するものである。
高速道路には、4車線で計画された道路のうちの2車線のみを暫定的に供用する、いわゆる暫定2車線区間というものがある。この暫定2車線区間では、将来的に4車線とすることができるように、中央分離帯としていわゆる車線分離標と呼ばれる、樹脂製のポールが立設されている。
車線分離標は、車線の分離標識機能を備えており、その外周面には夜間やトンネル内における視認性を向上させるために車のヘッドライトに反射する反射シートが付設されている。しかしながら、前記反射シートは、使用により泥や埃、排気ガス等により汚れて輝度が落ちてしまう。特に、トンネル内においては、雨によって汚れを流れ落とすことができないため屋外に比べて汚れやすい。このような汚れは、従来、定期的に洗浄作業を行うことによって落としていたが、洗浄作業に応じて交通規制をしなければならなかった。
また、前記反射シートは、風雨や紫外線による経年劣化により損傷するため、従来、反射シートが損傷した車線分離標は、新しいものと交換することで対応している。しかしながら、一般的な車線分離標は、簡単に外れてしまわないように、路面に埋め込まれた雌ねじに螺合させて強固に固定されている。よって、交換する際には、前記雌ねじから取り外さなければならず、多大な時間と労力が必要である。
そこで、これまでに排気ガスや風雨等から反射シートを保護することのできる車線分離標に関する考案が提案されている。例えば、特開平6−248618号公報(特許文献1)および特開2001−20232号公報(特許文献2)には、車線分離標を覆うとともに、止めピンやボルト、ネジ等によって、取り外し可能に固定された透明保護カバーを備えた車線分離標が記載されている。
しかしながら、各特許文献に記載された考案においては、いずれもピンやネジ等によって透明保護カバーを固定しているため、取り付けや交換の作業に手間や時間がかかるといった問題が解消されていない。また、ピンやネジで固定するには車線分離標側にもそれらの受け部分が必要であり車線分離標側も専用の構造を備えていなければならない。よって、既存の車線分離標に直ちに適用することはできない。また、車線分離標は、製造メーカーの違いや高さによって外径寸法が異なるため、前述した従来の透明保護カバーでは、車線分離標の外径にそれぞれ合わせた製品を製造しなければならない。
本考案は、以上のような問題点を解決するためになされたものであって、安定的に取り付けられるとともに取り付け作業および交換作業が容易であり、既存の車線分離標や各種サイズの車線分離標に適用することができる、車線分離標用カバーおよびこれを備えた車線分離標を提供することを目的としている。
本考案に係る車線分離標用カバーは、車線分離標のサイズに対する汎用性を高めるとともに、安定的に取り付けられるとともに容易に取り付け作業および交換作業が行え、各種サイズの車線分離標に適用するという課題を解決するために、路面上に立設される車線分離標に被せる車線分離標用カバーであって、分離標識機能を備えているとともに前記車線分離標のポール部の外周面に装着可能な内周径を備えてなる筒状の標識筒状シートと、この標識筒状シートの外周面に一体的に密着されているとともに上端面を有底状に形成されてなる筒状の透明筒状シートとを有しており、前記標識筒状シートおよび前記透明筒状シートは、前記ポール部の縦軸方向に沿って内周面同士を向かい合わせで貼り合わせることにより内周面間が狭められた狭窄部を少なくとも一つ備えてなる。
また、本考案の一態様として、標識筒状シートおよび車線分離標のポール部を紫外線から保護するという課題を解決するために、前記透明筒状シートが紫外線除去機能を備えたシート材で構成されていてもよい。
さらに、本考案の一態様として、車線分離標用カバー自体に反射機能を持たせるという課題を解決するために、前記標識筒状シートの外周面が、反射シート部と非反射シート部とで構成されていてもよい。
本考案に係る車線分離標は、各種の外径サイズに応じて安定的に取り付けられるとともに、取り付け作業および取り外し作業を容易にするという課題を解決するために、前記車線分離標用カバーを、車線分離標のポール部の外周面に着脱可能に装着してなる。
本考案によれば、安定的に取り付けられるとともに取り付け作業および交換作業が容易であり、既存の車線分離標や各種サイズの車線分離標に適用することができる。
以下、本考案に係る車線分離標用カバーおよびこれを備えた車線分離標の一実施形態について図面を用いて説明する。
本実施形態の車線分離標1は、図1および図2に示すように、路面上に立設されるポール部2と、このポール部2の外周面に装着される車線分離標用カバー3とを有する。以下、各構成について詳細に説明する。
ポール部2は、車線分離標1の本体部分であって、路面上に立設されるポールである。本実施形態におけるポール部2は、主に合成樹脂からなり、図1および図2に示すように、略円筒状に形成されている。下端側の外周面には、路面に埋め込まれた雌ねじに螺合可能な雄ねじ21が形成されている。
なお、ポール部2の形状は、略円筒状に限定されるものではなく、例えば、楕円状や多角形状、下方に向けて拡開する円錐状等から適宜選択してよい。また、ポール部2の外周面には、従来の車線分離標におけるポール部と同様に、車のヘッドライトに反射する反射シートが付設されていてもよい。
車線分離標用カバー3は、ポール部2に被せて汚れや劣化等から前記ポール部2を保護するものであり、図1に示すように、主として、車線の分離標識機能を備える標識筒状シート31と、この標識筒状シート31の外周面に一体的に密着する透明筒状シート32とを有する。
標識筒状シート31は、ポール部2の外周面に装着されて分離標識機能を発揮するものであり、主に、反射シートから構成されている。標識筒状シート31は、夜間やトンネル内において自動車のヘッドライトの明かりに反射させて視認性を高めるのに全体が反射する構成を採用してもよいが、一般的な反射シートは白色を基調としているため、濃霧時や降雪時には視認し難くなる。そこで、本実施形態における標識筒状シート31は、従来の車線分離標におけるポール部の外周面に設けられている反射シートと同様に、図1および図2に示すように、反射シート部33と非反射シート部34とが縦方向に縞模様になるように配置されている。
本実施形態における非反射シート部34は、ポール部2の色彩と合わせて、例えば、緑色、オレンジ色または赤色等に配色された塗料を帯状に塗布して構成されている。なお、非反射シート部34は、塗料によるものに限定されるものではなく、反射シート部33とは異なる素材のシート材から構成してもよい。
また、標識筒状シート31は、車線分離標1のポール部2の外周面に装着可能な内周径を備えている。本実施形態における標識筒状シート31は、製造メーカーの違いや縦方向の長さ寸法の違いによって車線分離標のポール部の外径寸法が異なるため、市販されている車線分離標のうち最も外径寸法の大きい車線分離標のポール部よりも大きい内周径に形成されている。
透明筒状シート32は、標識筒状シート31およびポール部2を保護するものであり、図1および図3に示すように、前記標識筒状シート31の外周面に一体的に密着されている。本実施形態における透明筒状シート32は、風雨や紫外線から前記標識筒状シート31およびポール部2を保護するため、紫外線除去機能を備えたシート材で構成されている。例えば、農業用のビニールハウスなどで使用される、紫外線除去機能(UVカット機能)を備えたシート材などからなる。
また、透明筒状シート32は、車線分離標1のポール部2に被せた際に前記ポール部2の上端位置に保持されるように、その上端面を有底状に形成されてなる筒状に形成されている。本実施形態における透明筒状シート32は、各種大きさおよび形状に形成したシート材の端部同士を溶着させることで上端面を有底状に形成している。なお、有底状に形成する方法としては溶着によるものに限定されず、接着材による接着その他の方法によって形成してもよい。
また、標識筒状シート31および透明筒状シート32は、内周面をポール部2の外周面に密着するように取り付けるために、前記ポール部2の縦軸方向に沿って内周面同士を向かい合わせで貼り合わせた狭窄部4を少なくとも一つ備える構成を採用している。つまり、狭窄部4は、標識筒状シート31および透明筒状シート32の内周面同士を向かい合わせで貼り合わせることにより、図3および図4に示すように、搾って内周面間を狭めるように構成している。これにより、ポール部2に被せた際に前記標識筒状シート31および前記透明筒状シート32の内周面間が狭められた状態に戻ろうとする弾性力によって前記ポール部2の外周面に密着させるようになっている。本実施形態では、ポール部2への取り付けやすさと簡単かつ安価に製造できる点を考慮して、1つの狭窄部4を備える構成を採用している。
本実施形態における狭窄部4は、図1および図3に示すように、標識筒状シート31および透明筒状シート32を折り曲げて各端部の内周面同士を向かい合わせにして、前記ポール部2の縦軸方向に沿って溶着させることで形成している。これにより、狭窄部4は内周面同士が搾られるように狭められた形状になるとともに、その反対側は前記標識筒状シート31および前記透明筒状シート32の弾性力によって膨らんだ状態に保たれて、ポール部2へ上から被せ易くなる。
なお、狭窄部4の数は1つに限定されるものではなく、ポール部2への密着性を向上させるために、図5に示すように、2つ以上備えていてもよい。また、狭窄部4の形成方法は、溶着による方法に限定されるものではなく、例えば、接着材によって接着その他の方法により形成してもよい。
次に、本実施形態の車線分離標用カバー3およびこれを備えた車線分離標1における各構成の作用について説明する。
車線分離標用カバー3は、図4に示すように、一般的なポール部2の外周面よりも若干大きい内周径を有しているとともに、狭窄部4が狭く窄められているものの、その反対側は標識筒状シート31および透明筒状シート32の弾性力によって膨らんだ状態に保たれている。よって、車線分離標用カバー3は、下方の開口を軽く広げるだけでポール部2に被せることができる。
ポール部2に被せられた車線分離標用カバー3では、狭窄部4が、前記標識筒状シート31および前記透明筒状シート32の弾性力によって内周面間を狭める方向に作用させる。これにより、車線分離標用カバー3は、図3に示すように、前記ポール部2の外周面を狭持するように密着する。よって、車線分離標用カバー3の内周面とポール部2の外周面との摩擦抵抗が増え、自動車の通過や自然に発生する風等によって下方から巻き上げられる風を受けても、抜け落ちずにすむ。
また、図6に示すように、ポール部2の外径寸法が多少大きかったり、小さくても、狭窄部4による前記標識筒状シート31および前記透明筒状シート32の弾性力によって、車線分離標用カバー3の内周面がポール部2の外周面に合わせて狭持し、密着することができるため、充分な摩擦力を得ることができる。従って、専用のネジやピンで固定しなくても車線分離標用カバー3をポール部2に被せるだけで設置が完了する。
車線分離標用カバー3が取り付けられた車線分離標1は、標識筒状シート31による車線の分離標識機能によって、車線が分離されていることをドライバーに視認させることができる。本実施形態では、標識筒状シート31に反射シートを使用しているため、ヘッドライトを反射することができ、夜間やトンネル内における視認性を確保することができる。また、前記標識筒状シート31の外周面が、反射シート部33と非反射シート部34とで構成されているため、濃霧時や降雪時における視認性もよい。また、図2に示すように、ポール部2の外周径より標識筒状シート31の方が太く、反射面積が大きくなるため、従来の車線分離標より、視認性を向上させることができる。
また、透明筒状シート32が、紫外線除去機能を備えたシート材で構成されているため、標識筒状シート31およびポール部2を紫外線から保護して劣化を抑制することができる。
さらに、車線分離標用カバー3は、シート材によって形成されているため、コンパクトに折り畳むことができて運搬も容易である。よって、通常点検を行うパトロールカー等に搭載しておくことができ、パトロール中に汚れにより視認性の低下した車線分離標用カバー3を発見した場合には、即座に交換作業を行うことができる。
以上のような本実施形態の車線分離標用カバー3およびこれを備えた車線分離標1によれば、以下の効果を得ることができる。
1.車線分離標用カバー3はポール部2に被せるだけで設置が完了するため、取り付け作業および交換作業が簡単に行える。
2.既存の車線分離標のポール部や種々の太さのポール部に装着可能であり、汎用性が高い。
3.狭窄部4によりポール部2を狭持するように密着するため、風に巻き上げられても外れにくく安定した装着状態を維持することができる。
4.紫外線除去機能を備えたシート材を用いることで標識筒状シート31およびポール部2を紫外線から保護して劣化を抑制することができる。
5.標識筒状シート31の外周面を反射シート部33と非反射シート部34とで構成することにより、夜間やトンネル内での視認性を高めるとともに、濃霧時や降雪時の視認性も確保することができる。
1.車線分離標用カバー3はポール部2に被せるだけで設置が完了するため、取り付け作業および交換作業が簡単に行える。
2.既存の車線分離標のポール部や種々の太さのポール部に装着可能であり、汎用性が高い。
3.狭窄部4によりポール部2を狭持するように密着するため、風に巻き上げられても外れにくく安定した装着状態を維持することができる。
4.紫外線除去機能を備えたシート材を用いることで標識筒状シート31およびポール部2を紫外線から保護して劣化を抑制することができる。
5.標識筒状シート31の外周面を反射シート部33と非反射シート部34とで構成することにより、夜間やトンネル内での視認性を高めるとともに、濃霧時や降雪時の視認性も確保することができる。
つぎに、本発明に係る車線分離標用カバーおよびこれを備えた車線分離標の具体的な実施例について説明する。
実施例1では、車線分離標用カバーについて、装着性、安定性、製造コスト等の適正を検討するため、第1案〜第4案までの試作品を作成し、各性能に関する検討を行った。各検討結果および総合評価を下記表1にまとめる。
『形状パターンについて』
第4案は、車線分離標の形状と同じ略円筒状の車線分離標用カバーである。前記車線分離標用カバーの内周径は、種々の外周径のポール部に対応させるため前記ポール部の外周面よりも充分に大きく形成している。
第4案は、車線分離標の形状と同じ略円筒状の車線分離標用カバーである。前記車線分離標用カバーの内周径は、種々の外周径のポール部に対応させるため前記ポール部の外周面よりも充分に大きく形成している。
第3案は、略円筒状に形成された車線分離標用カバーにポール部の縦軸方向に沿って切り込みを設け、各切り込みの端部同士の間隔を狭めて固定する固定用テープを備えたものである。
これに対し、第1案および第2案は、本発明に係る車線分離標用カバーの形状パターンであり、第1案は狭窄部を一つ備えており、第2案は2つの狭窄部を相対する位置に備えている。
『装着性について』
第1案〜第4案は、いずれもポール部側にビス等を受ける受け部が不要である点で共通する。
第1案〜第4案は、いずれもポール部側にビス等を受ける受け部が不要である点で共通する。
また、第4案については、ポール部の外周径よりも充分に大きな内周径を有しているため、被せるだけで簡単に装着することができる。よって、装着性は極めて高い。
第1案については、ポール部の外周径の大きさに合わせて内周面間を若干広げるだけで簡単に装着できる。よって、装着性は、第4案と同様、極めて高い。
第2案については、相対位置に2つの狭窄部を設けているため、ポール部への装着前は、弾性力によって内周面間が閉じた状態である。従って、ポール部に被せるには、内周面間を広げる必要があるが、特に難しい作業ではなく容易に広げることができるため、装着性は高い。
これに対し、第3案は、ポール部に巻き付け、その後テープで開口部の端部同士を固定しなければならない。よって、設置には手間がかかってしまう。
『安定性について』
第3案は、ポール部に巻き付け、全周を密着させた状態でテープで固定するため、前記ポール部に対して全周にかけてフィット(密着)させることができる。よって、風に巻き上げられても巻き上げられるようなことがなく、安定性は極めて高い。
第3案は、ポール部に巻き付け、全周を密着させた状態でテープで固定するため、前記ポール部に対して全周にかけてフィット(密着)させることができる。よって、風に巻き上げられても巻き上げられるようなことがなく、安定性は極めて高い。
第1案および第2案については、車線分離標用カバーの内周径はポール部の外周径より若干大きく形成されているが、狭窄部(接合部)を有しているため、前記車線分離標用カバーの弾性力によってポール部を狭持するように密着する。よって、風に巻き上げられても巻き上げられるようなことがなく、安定性は極めて高い。
これに対し、第4案は、ポール部に殆ど密着していないため、ポール部との摩擦抵抗は極めて弱い。よって、風に巻き上げられると抜け落ちてしまい、安定性は低い。
『経済性について』
第1案および第2案については、ポール部の縦軸方向に沿って内周面同士を向かい合わせで貼り合わせるだけであり、従来の溶着技術や接着材等によって簡単かつ安価に製造することができるため、経済性が高い。特に、第1案は、1箇所貼り合わせるだけで済むので経済性は極めて高い。
第1案および第2案については、ポール部の縦軸方向に沿って内周面同士を向かい合わせで貼り合わせるだけであり、従来の溶着技術や接着材等によって簡単かつ安価に製造することができるため、経済性が高い。特に、第1案は、1箇所貼り合わせるだけで済むので経済性は極めて高い。
これに対し、第3案は、固定用のテープ等を別途設ける必要があり、材料コストおよび製造コストが高くなる。第4案も製造が特殊となるためコスト高になる。よって経済性は低い。
『その他について』
第1案および第2案については、ポール部の外周径より車線分離標用カバーの内径が大きく、反射面積が大きくなるため、従来の車線分離標より、視認性を向上させることができる。また、種々の外周径のポール部に対応可能であり、汎用性が極めて高い。
第1案および第2案については、ポール部の外周径より車線分離標用カバーの内径が大きく、反射面積が大きくなるため、従来の車線分離標より、視認性を向上させることができる。また、種々の外周径のポール部に対応可能であり、汎用性が極めて高い。
これに対し、第3案は、テープやテープの接合部は反射シートの反射特性を阻害してしまう。また、第4案については、安定性を優先すれば装着性が失われ、装着性を優先すれば安定性が失われてしまうため汎用性が極めて低い。
『総合評価』
以上より、本発明に係る第1案および第2案の車線分離標用カバーが、装着性、装着した状態における安定性、製造コストに関する経済性、その他視認性等の性能がいずれも優れた性能を有しており、車線分離標用カバーとして好適な機能を備えていることがわかった。
以上より、本発明に係る第1案および第2案の車線分離標用カバーが、装着性、装着した状態における安定性、製造コストに関する経済性、その他視認性等の性能がいずれも優れた性能を有しており、車線分離標用カバーとして好適な機能を備えていることがわかった。
なお、本考案に係る車線分離標用カバーおよびこれを備えた車線分離標は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することができる。例えば、本実施形態の車線分離標用カバーの長さは、車線分離標の途中までの長さのものを例示しているが、路面に近い下部側まで長いものを採用してもよい。
1 車線分離標
2 ポール部
3 車線分離標用カバー
4 狭窄部
21 雄ねじ
31 標識筒状シート
32 透明筒状シート
33 反射シート部
34 非反射シート部
2 ポール部
3 車線分離標用カバー
4 狭窄部
21 雄ねじ
31 標識筒状シート
32 透明筒状シート
33 反射シート部
34 非反射シート部
Claims (4)
- 路面上に立設される車線分離標に被せる車線分離標用カバーであって、
分離標識機能を備えているとともに前記車線分離標のポール部の外周面に装着可能な内周径を備えてなる筒状の標識筒状シートと、
この標識筒状シートの外周面に一体的に密着されているとともに上端面を有底状に形成されてなる筒状の透明筒状シートとを有しており、
前記標識筒状シートおよび前記透明筒状シートは、前記ポール部の縦軸方向に沿って内周面同士を向かい合わせで貼り合わせることにより内周面間が狭められた狭窄部を少なくとも一つ備えてなる、前記車線分離標用カバー。 - 前記透明筒状シートが紫外線除去機能を備えたシート材で構成されている、請求項1に記載の車線分離標用カバー。
- 前記標識筒状シートの外周面が、反射シート部と非反射シート部とで構成されている、請求項1または請求項2に記載の車線分離標用カバー。
- 請求項1から請求項3のいずれかに記載の車線分離標用カバーを、車線分離標のポール部の外周面に着脱可能に装着してなる、車線分離標。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017004884U JP3214377U (ja) | 2017-10-25 | 2017-10-25 | 車線分離標用カバーおよびこれを備えた車線分離標 |
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