JP3158270B2 - 硬貨送出装置 - Google Patents
硬貨送出装置Info
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- annular container
- inner peripheral
- rotating disk
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Description
ークン、名目硬貨またはこれらに準ずるもの(以下「硬
貨等」と略称する)を、ホッパー内に収容し、所要に応
じて、ホッパー内から硬貨等を送り出す硬貨送出装置に
関し、特に、硬貨等をホッパー内にばら状態で収容し、
かつ、一枚づつ送り出すように構成されたものに関す
る。
うに、基板30の一側に取り付けられた環状容器31
と、この硬貨容器31の中で同心的に回転する回転ディ
スク32と、この回転ディスク32に設けられた硬貨受
け孔33および硬貨送り腕34と、この硬貨送り腕34
により送られる硬貨の方向を規制する規制ピン35とか
らおおむね構成されていた。そして、符号36で示す硬
貨収容ホッパが、環状容器31の上方に取り付けられて
いた。
置には、次のような問題があった。それは、回転ディス
ク32、特に、硬貨送り腕34と環状容器31の間に、
たとえば図7に示すような状態で硬貨がかみ込む場合が
ある、ということである。
する技術的課題は、上述したような硬貨のかみ込みを取
り除き、もって、安定した硬貨の送出を行い得る硬貨送
出装置を提供することにある。
ために発明者は、従来の硬貨送出装置を観察したとこ
ろ、このようなかみ込みは、硬貨寸法のバラツキおよび
硬貨送り腕34と環状容器31の内周面との距離が関係
していることをことをつきとめた。すなわち、図5に示
すように、硬貨と硬貨送り腕の接点Eと、硬貨と環状容
器の内周面の接点Dとの距離(以下、「接点間距離」と
略称する)が処理硬貨の直径に対して大き過ぎると、こ
れに応じて硬貨送り腕と内周面により作られる三角ゾー
ンの中に包含される硬貨の部分(直線DEを含む半月部
分)も大きくなることになる。
られる角度は、処理硬貨の直径に合わせて最も適切とな
るように設計されているものではあるが、先に述べた硬
貨寸法のバラツキがある場合には、包含される硬貨の部
分の硬貨全体に対する割合が大きくなり過ぎ、その結
果、硬貨がブロックされてしまうことがある。これが、
硬貨のかみ込みの一因となるのである。なお、このよう
なかみ込みは、硬貨のバラツキのほか、硬貨の変形や異
物の混入等により発生することも考えられる。
出口に近づくにつれて接点間距離を小さくなるように
(回転ディスクの中心と環状容器の内周面との距離を大
きくなるように)構成すればかみ込みを解消できるので
はないか、と発明者は考えた。しかし、環状容器の寸法
(直径)を単に大きくしたとしても、包含される硬貨の
部分と硬貨全体との割合は同じである。したがって、こ
の方法をもってしても、三角ゾーンの中で発生する硬貨
ブロックを解消することはできない。
明者は、回転ディスクの回転に伴い接点間距離を順次小
さくなるように(徐々に小さくなるように)構成した。
このように構成することにより、環状容器の中心から円
周方向すなわち外側へ処理硬貨を送り出すことができる
からである。したがって、硬貨寸法のバラツキ等があっ
たとしても、かかる三角ゾーンの中でブロックせずにス
ムーズに処理硬貨を送り出すことができる、ことにな
る。
は、基板の一側に取り付けられた環状容器と、この環状
容器の中で同心的に回転する回転ディスクと、当該回転
ディスクに設けられた硬貨受け孔と、当該回転ディスク
の基板の一側と対向する面に設けられた硬貨送り腕と、
当該硬貨送り腕により送られる硬貨の方向を規制して当
該環状容器に開口された硬貨出口の方向へ硬貨を導く規
制部材とを含む硬貨送出装置において、当該環状容器の
内周面と当該回転ディスクの中心との距離が、当該回転
ディスクが回転するに従い順次大きくなり、当該硬貨出
口において最大となり、当該硬貨出口を過ぎたところで
最小となるように当該環状容器の内周面に硬貨案内面が
設けられていることを特徴とするものである。
述するようなうずまき曲線を形成するものの他、たとえ
ば、インボリュート曲線を形成するようなものでもよ
い。要するに、かかる距離が、回転ディスクが回転する
に従い順次大きくなり、硬貨出口において最大に、硬貨
出口を過ぎたところにおいて最小になるように当該容器
の内周面に硬貨案内面が設けれているものであればどの
ようなものであってもよい。また、この硬貨案内面の始
点を内周面のどの位置に設けることもできるが、好まし
くは、硬貨出口を過ぎたところで始まり硬貨出口で終了
するように構成するとよい。なお、その他の位置、たと
えば、硬貨出口から見て時計の9時の位置、12時の位
置そして3時の位置等何れに設けることもできることは
言うまでもない。
記載の硬貨送出装置であって、硬貨案内面が、環状容器
の内周面の全域に渡り設けられていることを特徴とする
ものである。すなわち、硬貨案内面の始点が、硬貨出口
をすぎた直後に設けられ硬貨出口が終点となるように構
成されていることを特徴とするわけである。
または2記載の硬貨送出装置であって、硬貨案内面が、
実質的なうずまき曲線を形成するように構成されている
ことを特徴とする。したがって、かかるうずまき曲線の
始点は、硬貨出口直後であっても、それ以外であっても
よいというわけである。
施例を、図1に基づいて説明する。図1は、硬貨送出装
置の全体を示す斜視図である。符号1、は水平に設けら
れた基板を示している。基板1の一側である上面には、
環状容器2が、着脱自在にネジ固定されている。環状容
器2の上端には、切欠3,3が設けられるとともに、同
下端には、硬貨出口4が切り欠かれている。
容するホッパを示している。ホッパ5の下端は、環状容
器2の形状に合うように形成され、そこに、ロック片
6,6が突き出すように設けられている。ロック片6,
6を、環状容器2の切欠3,3に差し込んで回転するこ
とにより、ホッパ5を環状容器2にロックできるように
なっている。
転ディスク7は、環状容器2の中で同心的に回転できる
ように基板1に取り付けられ、基板1の裏側に取り付け
られている電動モータ(図示せず)により反時計周りの
方向に回転されるようになっている。
8,8...が厚み方向に貫通して設けられ、これらの
硬貨受け孔8,8...は、送出すべき硬貨の直径に対
応した大きさに形成されている。本実施例においては、
図1に示すように、硬貨受け孔8,8...が5個設け
られているが、この個数は、処理硬貨の寸法や処理硬貨
の送出枚数などとの関係により決定されるものである。
ついて説明する。図2は、図1のA−A線上の断面図を
矢印方向に見た状態を示している。図2において、符号
9,9は、硬貨受け孔8,8...内に受け入れられた
硬貨Cを、基板1の表面に接触させた状態で押し動かす
ための硬貨送り腕を示している。これらの硬貨送り腕
9,9は、各硬貨受け孔8,8の間において回転ディス
ク7の基板1側すなわち下面に設けられている。なお、
各硬貨送り腕9,9...に設けられた切欠9a,9
a...は、回転ディスク7が回転するときに、次に説
明する規制ピンを通過させるためのものである。
である規制ピン10について説明する。図3は、図2に
示す硬貨送出装置の基板1を取り外し、同図に示す矢印
B方向から見た状態を示す概略図である。したがって、
図1に示す場合と反対に、図3における硬貨Cは、時計
回り方向に移動することになる。なお、図3において
は、図を簡略化するために硬貨受け孔8,8..を4個
だけ示してある。
表面から上方(図3において、紙面の表面から裏面方
向)に向かって突き出して設けられており、回転ディス
ク7の回転に伴い送られる硬貨C(実線で示す)の移動
方向を転換させ、仮想線で示すように硬貨出口4へ導く
ように作用するようになっている。なお、本実施例にお
いては、規制部材として規制ピンという部材を採用して
いるが、この部材を採用する必要はなく、上述したよう
に硬貨を硬貨出口4へ導くことができるものであればど
のようなものでもよい。また、その個数にも何ら制限が
ない。
れた案内面を示している。案内面2bと回転ディスク7
の中心Oとの距離Dは、常に一定ではなくなり、次に述
べるように順次変化するようになっている。すなわち、
図3において、距離D1(硬貨出口を過ぎたところ)が
順次大きくなって距離D2となり、距離D2が順次大き
くなって距離D3となり、距離D3が順次大きくなって
距離D4となり、そして距離D4が順次大きくなって距
離D5(硬貨出口)となり、距離D5が最大となるよう
に構成されている。
転ディスク7の回転に伴い、遠心力の作用により環状容
器2の内周面2aに押し付けられつつ硬貨送り腕9,
9..により押し動かされてきた硬貨は、規制ピン10
と衝突して硬貨出口4から装置へ送出される。このとき
の作用を、図5をも参照しながらさらに詳しく説明する
と、次のようになる。
にかかる環状容器のそれとを比較するための概略図であ
る。まず、従来の硬貨送出装置の場合においては、回転
ディスクの中心Oと内周面までの距離が一定であるか
ら、接点間距離DE、すなわち硬貨と硬貨送り腕の接点
Eと、硬貨と環状容器の内周面の接点Dとの距離も常に
一定である。
においては、距離Dが順次大きくなるように構成されて
いるので、回転ディスクの回転方向(図中の矢印方向)
に硬貨が進むにつれ、接点間距離FGが小さくなること
になる。ここで、直線DEを含む半月部分の硬貨C1全
体に対する割合と、直線FGを含む半月部分の硬貨C2
全体に対する割合を比較すると、前者の場合は一定だ
が、後者の場合は順次小さくなることになる。
進むにつれ、三角ゾーン内に包含される硬貨部分が順次
小さくなり、その結果、硬貨C2が外側へ押し出されつ
つしぼり出されるように送り出される。したがって、硬
貨寸法のバラツキ等があったとしても、かかる三角ゾー
ンの中でブロックされずにスムーズに硬貨が送出され
る。
ついて説明する。本実施例においては、環状容器の内周
面2aに、案内面2bが設けられている。案内面2b
は、本実施例においては、時計の12時の位置から6時
の位置にある硬貨出口4まで続き、前者の位置から後者
の位置に向けて回転ディスク7の中心Oと内周面2aと
の距離が順次広がるように構成されている。なお、本実
施例においては、案内面2bの始点を、図4において1
2時の位置としたが、本発明の目的を達成し得る範囲に
おいて、いかなる位置を始点とすることもできる。した
がって、たとえば、時計の1時の位置とすることもで
き、3時の位置とすることもできる。
ものと同一の作用と効果を、案内面2bの始点から奏す
るものであるから、その説明を省略する。
貨送出装置を使用することにより、硬貨のかみ込みのな
い安定した硬貨の送出を行うことができる。
図である。
印方向に見た状態を示す断面である。
同図に示す矢印B方向から見た状態を示す概略図であ
る。
と同様にしてに示す概略図である。
硬貨送出装置の作用とを比較するための概略平面図であ
る。
子を示す概略図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 基板の一側に取り付けられた環状容器
と、当該環状容器の中で同心的に回転する回転ディスク
と、当該回転ディスクに設けられた硬貨受け孔と、当該
回転ディスクの当該基板の一側と対向する面に設けられ
た硬貨送り腕と、当該硬貨送り腕により送られる硬貨の
方向を規制して当該環状容器に開口された硬貨出口の方
向へ硬貨を導く規制部材とを含む硬貨送出装置におい
て、前記硬貨受け孔に受け入れられた硬貨と前記硬貨送り腕
との接点と、当該硬貨と前記環状容器の内周面との接点
との距離が、当該硬貨が 前記硬貨出口に近づくにつれて
小さくなるように当該環状容器の内周面に硬貨案内面が
設けられていることを特徴とする硬貨送出装置。 - 【請求項2】 前記硬貨案内面が、前記環状容器の内周
面の全域に渡り設けられていることを特徴とする請求項
1記載の硬貨送出装置。 - 【請求項3】 前記硬貨案内面が、実質的なうずまき曲
線を形成するように構成されていることを特徴とする請
求項1または2記載の硬貨送出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25003495A JP3158270B2 (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 硬貨送出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25003495A JP3158270B2 (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 硬貨送出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0962889A JPH0962889A (ja) | 1997-03-07 |
JP3158270B2 true JP3158270B2 (ja) | 2001-04-23 |
Family
ID=17201852
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25003495A Expired - Lifetime JP3158270B2 (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 硬貨送出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3158270B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014098266A (ja) * | 2012-11-14 | 2014-05-29 | Sekisui Jushi Co Ltd | 道路用標示体および道路用標示体に用いるクリーナーの製造方法 |
-
1995
- 1995-08-23 JP JP25003495A patent/JP3158270B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014098266A (ja) * | 2012-11-14 | 2014-05-29 | Sekisui Jushi Co Ltd | 道路用標示体および道路用標示体に用いるクリーナーの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0962889A (ja) | 1997-03-07 |
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