JP4348060B2 - メダル移送通路 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、メダルの移送中の詰まりの発生を回避可能なメダル移送通路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機、例えば、スロットマシンに使用するメダル払出装置としては、上方に向かって開口して、メダルを貯留可能なホッパータンクと、このホッパータンクの下部に位置して、メダルがはまりこむ複数のメダル孔を有する回転ディスクと、この回転ディスクを回転駆動させることにより、メダルを前記ホッパータンクの下から強制的に送出するための回転駆動モータと、ホッパータンクの下部から強制的に送出されたメダルを移送するためのメダル移送通路とを備えたものが知られている。
【0003】
そして、従来のメダル移送通路は、その内面の断面形状がコインの断面形状よりわずかに大きな略方形状からなるものが、連続して形成され、全体として略四角筒状のものである。なお、そのメダル移送通路の長さ方向に開口した窓が形成されているようなものもある。そして、従来のメダル移送通路は、その移送方向を徐々にカーブを描いてS字状に曲げて形成する場合もあるが、移送するメダルの表裏面は、常に、平行状態を維持した状態で移送されていた。すなわち、回転ディスクによりメダル移送通路内部に送り出されて、メダルが送り込まれるメダル送入口のメダルの表裏面と、メダル移送通路から外部に排出するため、メダルが外部へ送り出されるメダル送出口のメダルの表裏面と、それらの移送経路の途中のメダルの表裏面とは、常に平行状態を維持したままで、移送されるように形成されている(例えば、特許文献1、図1のメダル搬送通路102)。
【0004】
【特許文献1】
特開平7−595号公報(第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のメダル移送通路では、メダルの使用頻度が多くなると、メダルの周縁は、メダル同士が擦れて、摩耗し、その角が取れてしまう。
図15(a)は、摩耗していない新品のメダルの縦断面図、図15(b)は、使用により周縁が摩耗したメダルの縦断面図、図16(a)は、従来のメダル移送通路内を、摩耗していない新品のメダルが移送される状態の概略縦断面図、図16(b)は、従来のメダル移送通路内を、周縁が摩耗したメダルが移送される状態の概略縦断面図をそれぞれ示すものである。
【0006】
図15(a)に示すような摩耗していない新品のメダル(11)を従来のメダル移送通路(130)で移送するような場合、周縁の角が取れていないため、図16(a)に示すように、隣接するメダル(11)の上に乗り上げることなく、確実に、隣のメダル(11)を押して、順序よく、スムーズにメダル(11)を移送させることができる。
【0007】
しかし、図15(b)に示すように、メダル(11)の周縁が摩耗により角が取れて、かかる摩耗したメダル(11)を従来のメダル移送通路(130)で移送しようとすると、図16(b)に示すように、メダル(11)の移送方向の直角方向、すなわち、メダル(11)の板厚方向への僅かなぶれにより、簡単に、隣のメダル(11)の上に乗り上げてしまう。そして、隣接するメダル(11)同士が重なりあった状態で、重なったメダル(11)が移送方向に向かって押されると、重なったメダル(11)同士が、メダル移送通路(130)の壁を押して、メダル移送通路(130)の壁とメダル(11)との間の摩擦力が大きくなって、メダル移送通路(130)の内部にメダル(11)が噛み込んでしまい、メダル移送通路(130)の内部で、メダル(11)が詰まってしまうという問題点があった。
【0008】
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、メダル移送通路内部にメダル同士が重なって噛み込んでしまうようなメダル移送通路内部でのメダル詰まりの発生を抑えることができるようにしたメダル移送通路を提供しようとするものである。
【0009】
更に、請求項1記載の発明は、中心軸を中心に回転しながら移動するメダルを、接触面から離反することを回避することができ、接触面に沿ってメダルを案内することができるようにしたメダル移送通路を提供しようとするものである。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、隣接して当接するメダル同士が、所定のねじれ角度xだけ回転した状態で、互いに当接することにより、メダル移送通路内部でのメダル詰まりの発生を、抑えることができるようにしたメダル移送通路を提供しようとするものである。
【0010】
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0011】
すなわち、請求項3記載の発明は、メダルと接触面との接触面積を小さくすることができて、摩擦抵抗力を小さなものにすることができ、メダルをスムーズに移送させることができるようにしたメダル移送通路を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
(特徴点)
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
【0013】
なお、カッコ内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
【0014】
すなわち、メダル送入口(31)からメダル送出口(32)迄の間のメダル移送通路(30)であって、前記メダル送入口(31)と前記メダル送出口(32)との間で、メダル(11)を接触させる接触面(33)を連続して設けるとともに、この接触面(33)を前記メダル送入口(31)から前記メダル送出口(32)に至る間で、メダル(11)を上昇させる送り方向に沿った中心軸(72)を中心として回転するような螺旋状にねじって形成し、その螺旋状のねじりは、その螺旋に沿ってメダルの重心の移送方向に移動する軌跡が、直線となるように形成され、前記メダル移送通路(30)は、前記接触面(33)に沿って上昇移動するメダル表面の中央に移送方向に沿って当接する当接案内片(35)を備え、前記当接案内片(35)のメダル表面の中央に当接する箇所が、メダルを上昇させる移送方向に沿って、メダルの重心の軌跡となる前記直線と平行位置の直線状に形成され、前記メダル移送通路(30)の上端側には、上方に向かって押し上げられてきたメダル(11)の移送方向を水平方向に変更するための三角片(57)を備え、押し上げられてきたメダル(11)は前記三角片(57)の斜辺に沿って、前記メダル移送通路(30)の上端の水平方向に切り欠かれてメダル(11)を外部へ排出するための前記メダル送出口(32)から、1枚ずつ順番に水平方向へ送り出されることを特徴とする。
【0015】
なお、ここで、「メダル送入口(31)」とは、メダル(11)をメダル移送通路(130)の内部に送り入れるために開口している箇所を意味するものである。また、「メダル送出口(32)」とは、メダル送入口(31)から送り入れられたメダル(11)が、メダル移送通路(130)の内部を通って、メダル移送通路(130)から、メダル移送通路(130)の外部へ送り出されるために開口している箇所を意味するものである。
【0016】
また、ここで、「メダル(11)」とは、表裏面が円形であって、全体形状が薄板の円板状のものを意味するものである。ここで、「メダル(11)」とは、硬貨若しくは、硬貨に代わりとなるようなものである。
また、ここで、「メダル(11)を接触させる接触面(33)」とは、メダル(11)が接触しながら、かかる接触面(33)に沿ってメダル(11)が移動することにより、メダル(11)を所定方向に案内可能な面である。また、「メダル(11)を接触させる接触面(33)を連続して設ける」とは、かかる接触面(33)が、メダル(11)と接触しながらメダル(11)を案内するための連続した面から形成されていることを意味する。
【0017】
ここで、「メダルの送り方向に沿った中心軸(72)」とは、円板状のメダルの中心が、接触面(33)に沿って移送される場合の軌跡を意味する。ここで、円板状のメダルの中心とは、メダルの表裏面を、表裏面の直角方向から正面視した場合の円板状の円形の中心、且つ、円板の板厚方向の中心を意味し、円板状のメダルの重心でもある。すなわち、メダルの送り方向に沿った中心軸(72)は、メダル(11)が接触面(33)に沿って移送される場合の円板状のメダルの重心の移動軌跡である。
【0018】
ここで、「接触面(33)を」、かかる「中心軸(72)を中心として回転するような螺旋状にねじって形成した」とは、上述したようなメダル(11)の重心の移動軌跡である中心軸(72)を回転軸の中心として、接触面が螺旋状に回転して連続的にねじれていることを意味するものである。
ここで、「前記接触面(33)に沿って移動するメダル(11)表面の中央に移送方向に沿って当接する当接案内片(35)」のうちの「前記接触面(33)に沿って移動するメダル(11)表面の中央」とは、メダル(11)の表裏面の円形の円の中心を意味する。
ここで、「前記接触面(33)に沿って移動するメダル(11)表面の中央に移送方向に沿って当接する」とは、メダル移送通路(30)の接触面(33)に沿って移動するメダル(11)の表裏面のうち、接触面(33)に接触していない方の面、すなわち外側に向かって露出している方の面、いわゆるメダル(11)の表側の面の円形状の円の中心を通る線であって、メダル移送通路(30)の移送方向に沿う線に沿って当接するように形成されていることを意味するものである。
(作用)
本発明は、メダル送入口(31)と、メダル送出口(32)との間で、メダル(11)を接触させる接触面(33)を、メダル(11)の送り方向に沿った中心軸(72)を中心として回転するような螺旋状にねじって形成している。このため、かかる接触面(33)に接触しながら、メダル(11)を移送方向に沿って移動させると、メダル(11)も、その接触面(33)の螺旋形状と同様に、メダル(11)の送り方向に沿った中心軸(72)を中心として回転するような螺旋状にねじられる。これにより、互いに隣接して当接するメダル(11)同士は、同一平面状で当接するのではなく、一方のメダル(11)が、隣接する他方のメダル(11)に対して、メダル(11)の送り方向に沿った中心軸(72)を中心として回転した状態、すなわち、所定の回転角度だけ回転した状態で、互いに当接する。
【0019】
ここで、隣接するメダル(11)同士が、同一平面状で互いに当接するような場合、一方のメダル(11)と、それに隣接する他方のメダル(11)とが、表裏面に対して直角方向、すなわち板厚方向にずれて、両者の接触領域の板厚方向の厚み以上にずれると、一方のメダル(11)が、それに隣接する他方のメダル(11)の表裏面に乗り上げてしまうことになる。
【0020】
一方、隣接するメダル(11)同士のうち、一方のメダル(11)が他方のメダル(11)に対して、送り方向に沿った中心軸(72)を中心として回転するような螺旋状にねじられているような場合、一方のメダル(11)と、それに隣接する他方のメダル(11)とが、表裏面に対して直角方向にずれて、そして、そのずれが、両者の接触領域の板厚方向の厚み以上にずれても、両者は、同一平面状にない傾斜した状態で交差しているため、メダル(11)の円周方向に当接箇所を移動させることができる。このため、一方のメダル(11)が、それに隣接する他方のメダル(11)の表裏面に乗り上げて、互いに重なり会うようなことを、同一平面状にあるメダル(11)同士よりも抑えることが可能となる。
【0021】
これにより、メダル移送通路(30)の内部で、隣接するメダル(11)同士のうち、一方のメダル(11)の表裏面が他方のメダル(11)の表裏面の上に乗り上げて、重なりあうような状態が発生することを、同一平面状にあるメダル(11)同士よりも抑えることができる。したがって、メダル移送通路(30)内部にメダル(11)同士が重なって噛み込んでしまい、メダル移送通路(30)内部でメダル(11)が詰まってしまうようなことを、同一平面状でメダル(11)を移送するような場合よりも抑えることができる。
本発明は、当接案内片(35)が、接触面(33)に沿って移動するメダル(11)の移送方向の中央に移送方向に沿って当接している。このため、メダル(11)が、接触面(33)の螺旋形状に沿って、メダル(11)の送り方向に沿った中心軸(72)を中心に回転しても、当接案内片(35)が、常に、移動するメダル(11)の移送方向の中央に当接することができる。これにより、かかる中心軸(72)を中心に回転しながら移動するメダル(11)を、接触面(33)から離反することを回避することができ、接触面(33)に沿ってメダル(11)を案内することができる。
【0022】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、メダルの直径をD、メダルの板厚をtに設定した場合、前記メダル移送通路(30)の前記接触面(33)の移送方向の螺旋状のねじれは、移送方向に沿った2つのメダルの中心間の距離Dにおける接触面(33)のねじれ角度xが、
tan(x)=t/(D/2)
(ここで、tanは、三角関数の正接関数を意味する)
で示されるように螺旋状にねじって形成されていることを特徴とする。
【0023】
(作用)
メダル移送通路(30)の螺旋のねじれ角度を、上述したような式により算出されるようなねじれ角度xとしたことにより、隣接するメダル(11)間の接触面33のねじれ角度xが算出可能となるものである。すなわち、接触面33に沿って移送中の互いに隣接する二つのメダル(11)(メダル(11)の直径D)が、図10に示すように、メダル(11)の周縁において、そのメダル(11)の板厚t分だけ、螺旋状にねじれるように形成される。かかる場合、メダル移送通路(30)の接触面(33)は、二つのメダル(11)間の距離D毎に、ねじれ角度x、中心軸(72)を中心として回転するように形成される。
【0024】
隣接するメダル(11)同士のうち、一方のメダル(11)が他方のメダル(11)に対して、送り方向に沿った中心軸を中心として、上述したようなねじれ角度xで回転するような螺旋状にねじられているような場合、一方のメダル(11)が、それに隣接する他方のメダル(11)に対して、表裏面に対して直角方向(板厚方向)にずれて、そして、そのずれが、両者の当初の接触領域の板厚方向の厚み以上にずれても、両者は傾斜した状態で交差しているため、メダル(11)の円周方向に当接箇所を移動させることができる。このため、互いに螺旋状にねじれた状態のメダル(11)同士の場合、一方のメダル(11)は、他方のメダル(11)の表裏面に乗り上げて、互いに重なり会うようなことを抑えることが可能となる。これにより、メダル移送通路(30)内部でのメダル詰まりの発生を、抑えることができる。
【0025】
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、前記メダル移送通路(30)の前記接触面(33)には、前記メダル移送通路(30)の移送方向に沿って、メダル(11)側に向かって突出する少なくとも一つの突条(34)を形成したことを特徴とする。
【0026】
なお、ここで、「メダル移送通路(30)の移送方向に沿って、メダル(11)側に向かって突出する少なくとも一つの突条(34)を形成した」とは、接触面(33)からメダル(11)側に向かってレール状のものが、メダル移送通路(30)の移送方向に沿って少なくとも一つ、形成されているようなものを意味するものである。
(作用)
本発明は、接触面(33)が突条(34)を形成したことにより、メダル(11)が接触面(33)の全体と接触せずに、かかる突条(34)と接触した状態で、移送される。これにより、メダル(11)が、接触面(33)の全体と接触するような場合と比較して、メダル(11)と接触面(33)との接触面積を小さくすることができて、メダル(11)の移送における摩擦抵抗力を小さなものにすることができる。したがって、メダル(11)の移送途中の詰まりの発生を抑えることができ、メダル(11)をスムーズに移送させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
(図面の説明)
図1乃至図14は、本発明の実施の形態を示すものである。
図1はメダル移送通路の外観斜視図、図2はメダル移送通路の外観正面図、図3はメダル移送通路の上面図、図4はメダル払出装置の外観正面図、図5は回転ディスクを外した状態のメダル払出装置の外観正面図、図6は回転ディスクの裏面図、図7はメダル払出装置の外観側面図、図8はメダル移送通路の横断面図、図9はメダル移送通路を移送するメダルの概略概念図、図10はメダル移送通路内部の隣接するメダルの回転角度の概略概念図、図11及び図12はメダル移送通路を上方から見た場合であって、図11は先端側当接案内片を外した状態の外観斜視図、図12は先端側当接案内片を取り付けている状態の外観斜視図、図13はメダル移送通路の先端側の外観斜視図、図14はメダル払出装置のメダル移送通路の基端側の外観斜視図をそれぞれ示すものである。
【0028】
本実施の形態に係るメダル払出装置は、メダルを送り出すためのホッパー本体59と、このホッパー本体59の上に位置して、上方に向かって開口し、メダルを貯留可能なホッパータンク53と、ホッパータンク53の下部から強制的に送出されたメダルを移送するためのメダル移送通路30とを備えている。
本実施の形態に係るメダル払出装置50は、遊技機10、具体的には、スロットマシンの下部に、ホッパー本体59の回転ディスク51を有するメダル払出装置50の正面側が、スロットマシンの裏面側に臨むような配置に固定されるものである。そして、かかるメダル払出装置50の後ろ側に伸びるメダル移送通路30の先端が、スロットマシンの正面側の高さ方向の途中に設けたメダル受け73の背面にまで到達するように配置されているものである。
【0029】
(ホッパー本体59)
前記ホッパー本体59は、前面側を斜めに傾斜させた傾斜面68を有する箱体67と、この箱体67の傾斜面68に回転可能に取り付けられる円盤状の回転ディスク51と、この回転ディスク51を回転駆動させることにより、メダル11をホッパータンク53の下から強制的に送出するための回転駆動モータ52とを備えている。
【0030】
前記回転ディスク51は、ホッパータンク53の下部に位置して、ホッパータンク53内部のメダル11がはまりこむ複数のメダル孔56を周囲に8個、形成している。そして、この回転ディスク51の中心には、回転駆動モータ52の回転駆動軸62の断面形状と整合する軸穴63が形成されている。そして、この軸穴63に回転駆動軸62がはめ込まれて、回転駆動モータ52の回転駆動力が回転駆動軸62及び軸穴63を介して、回転ディスク51に伝達されるように形成されている。
【0031】
前記回転ディスク51の下面のメダル孔56の下付近には、メダル孔56からメダル11が落下しないようにメダル11をメダル孔56内部に保持するためのリング状の支持リング64が形成されている。メダル孔56に入り込んだメダル11は、この支持リング64によって、メダル孔56より下方に落下しないように支持される。この支持リング64は、傾斜面68の表面の支持リング64の円形形状に整合する円形の溝である支持リング挿入溝69(図5)に挿入可能に形成されている。すなわち、支持リング64は、支持リング挿入溝69に挿入された状態で、回転ディスク51の回転とともに、傾斜面68の上を回転移動するものである。
【0032】
前記回転ディスク51の下面の外周縁付近には、回転ディスク51の周縁が傾斜面68から上下にぶれないように支持するリング状の外リング65が形成されている。この外リング65は、傾斜面68の表面に外リング65の円形形状に整合する円形の溝である外リング挿入溝70(図5)に挿入可能に形成されている。すなわち、外リング65は、外リング挿入溝70に挿入された状態で、回転ディスク51の回転とともに、傾斜面68の上を回転移動するものである。この外リング65は、回転ディスク51の周縁を傾斜面68上の外リング挿入溝70の内面に接触させて、回転ディスク51の回転とともに移動することにより、回転ディスク51のぶれを抑えることができるものである。そして、この回転ディスク51の周縁の下側に設けた外リング65と、回転ディスク51の外周との間には、図14に示すように、メダル11の厚み以上の隙間を有する溝状のメダル排出溝66が形成されている。このメダル排出溝66と、メダル孔56とは、その内部をメダル11が移動可能に連通している。なお、その連通している空間は、特に図示していないが、各メダル孔56ごとに、回転ディスク51の中心側から外周に向かって伸びるスポークにより、各メダル孔56ごとに分断されている。これにより、メダル孔56の内部のメダル11が、隣接する他のメダル孔56の収納空間に移動できないようにしてある。そして、メダル孔56に入り込んだメダル11が、図14に示すように、回転ディスク51と、外リング65との間の隙間からなるメダル排出溝66から外部に移動することができるものである。その際のメダル11の移動は、傾斜面68の向かって左上に位置して、傾斜面68からメダル11の厚み以上に突出する略円柱状の上ピン60及び下ピン61に当接することにより行われるものである。すなわち、回転ディスク51のメダル孔56にはまりこんだメダル11は、支持リング64に支持されながら、回転ディスク51の回転とともに、傾斜面68の上を滑りながら移動する。そして、回転ディスク51が、その正面から向かって右回転することにより、メダル孔56内部のメダル11は、下ピン61の側面に当接して、メダル11は、下ピン61に押し出されるような形で、回転ディスク51の半径方向の外側へ移動する。そして、その状態でさらに回転ディスク51が回転することにより、下ピン61に押されたメダル11が、上ピン60に当接し、上ピン60に押し出されるような形で、メダル11は、メダル排出溝66からメダル移送通路30のメダル送入口31へ送り込まれる。そして、上述した動作が、複数のメダル11で連続して行われることにより、次々と、メダル11がメダル送入口31へ送りこまれ、下方側から送り込まれたメダル11が、隣接する上のメダル11を押すことにより、メダル11がメダル移送通路30内部を移送することができるものである。そして、最終的には、メダル移送通路30内部にメダル11が連続して送り込まれることにより、メダル移送通路30の上端のメダル送出口32から、1枚ずつ順番に、メダル移送通路30の外部へ、メダル11が排出される。メダル送出口32から排出されたメダル11は、遊技機10の前面側のメダル受け73の内部に落下し、遊技者に払い出されるものである。
【0033】
(ホッパータンク53)
上記ホッパータンク53は、図7に示すように、ホッパー本体59の回転ディスク51の上を覆うようなものである。このホッパータンク53は、上方に向かって開口して、メダル11を貯留可能なものである。このホッパータンク53に貯留されるメダル11は、主に、遊技機10を使用する遊技者が、投入したものである。具体的には、特に図示していないが、遊技者により遊技機10の前面側のメダル投入口から投入されたメダル11が、メダルセレクターを経て、ホッパータンク53の開口する上部から投入されるものである。
【0034】
(メダル移送通路30)
上記メダル移送通路30は、円柱状のものを縦方向に半分に切断して、90度、螺旋状にねじったような長尺状の形状の移送通路本体71を有している。
前記移送通路本体71は、ホッパータンク53の下部から回転ディスク51を介して強制的に送出されたメダル11が送り込まれるメダル送入口31と、メダル送入口31から連続して送り込まれるメダル11をメダル払出装置50の外部へ排出するためのメダル送出口32と、メダル送入口31及びメダル送出口32の間に連続して設けられ、メダル11を接触させる接触面33とを備えている。すなわち、メダル移送通路30は、メダル送入口31からメダル送出口32間での間のメダル11を移送するための通路である。
【0035】
前記メダル移送通路30は、接触面33に沿って移動するメダル11の表面の中央に移送方向に沿って当接する当接案内片35を備えている。この当接案内片35は、金属からなり、その断面形状が、図8に示すように断面コ字状からなる長尺状部材である。この当接案内片35の幅方向の一端側は、ねじにより移送通路本体71にねじ止めで固定されている。そして、当接案内片35の幅方向の他端側は、接触面33の上を移動するメダル11のほぼ中央に当接するように形成されている。このように、当接案内片35が、接触面33に沿って移動するメダルの移送方向の中央に移送方向に沿って当接しているため、メダルが、接触面33に沿って、メダルの送り方向に沿った中心軸72を中心に回転しても、当接案内片35の先端が、常に、移動するメダルの移送方向の中央に当接することができる。これにより、かかる中心軸72を中心に回転しながら移動するメダルが、接触面33から離反することを回避することができ、接触面33に沿ってメダル11を案内することができる。なお、ここで、当接案内片35の先端は、メダル11の表面に当接するように形成されているが、必ずしもメダル11の表面の全面に渡って、当接することを条件とするものではない。具体的には、メダル11が移送に伴って僅かに上下左右に傾いた状態で、メダル11の表面の一部が、当接案内片35の一部に当接するような状態で良いものである。したがって、メダル11の表面の一部が当接案内片35の一部と当接するが、メダル11の表面の他の箇所は、ある程度の隙間を有して良いものである。
【0036】
そして、この当接案内片35は、移送通路本体71の上下に沿って、二つに分断された部品から形成されている。具体的には、当接案内片35は、移送通路本体71の下部側のホッパー本体59側に固定される基端側の基端側当接案内片36と、移送通路本体71の上部側に固定される先端側の先端側当接案内片37とを備えている。
前記メダル移送通路30の接触面33には、メダル移送通路30の移送方向に沿って、メダル11側に向かって突出する2本の突条34を形成している。これにより、メダル11の表面と、接触面33との接触する面積を、接触面33の全面が接触するような場合と比較して、摩擦抵抗力を小さなものにすることができて、メダル11をスムーズに移送させることができる。そして、2本の突条34を所定間隔、離した状態で移送方向に対して平行に形成したことにより、メダル11を左右にぶれることなく、移送させることができる。もちろん、この突条34の数は、2本に限定されるものではなく、幅広のものを1本だけ形成してもよく、また、3本以上の突条34を、所定間隔、離した状態で移送方向に平行に形成してもよい。
【0037】
さらに、この突条34の横断面形状は、半円形となるように形成されているものである。これにより、メダル11の表面と、突条34の突出する先端側との接触する面積を、突条34の横断面形状が四角形に形成されているような場合と比較して、摩擦抵抗力を、さらに小さなものにすることができて、メダル11をスムーズに移送させることができる。
【0038】
前記メダル移送通路30の接触面33の両端には、メダル11の移送方向に沿って、接触面33の表面から立設する両端立設片38が形成されている。この両端立設片38の内面側の間隔は、メダル11の直径(具体的には、25mm)よりも僅かに大きなものに設定されている。したがって、メダル11は、メダル移送通路30の内部を、両端立設片38と、接触面33の突条34と、当接案内片35とにより、支持されながら、下方のメダル11から押し上げられて、上方に向かって移動する。そして、メダル移送通路30の先端側には、図13に示すように、両端立設片38の向かって左側が切り欠かれて、メダル11を外部へ排出するためのメダル送出口32が形成されている。また、メダル移送通路30の先端側には、上方に向かって押し上げられたきたメダル11の移送方向を90度、変更するための三角片57が取り付けてある。接触面33に沿って下方から移送されてきたメダル11は、この三角片57に当接することにより、三角片57の斜面に沿って、移送されてきた直進方向とは90度方向に移動方向を変更させられる。そして、移動方向を変更したメダル11は、メダル送出口32からメダル移送通路30の外部へ排出される。なお、排出されたメダル11は、遊技機10の前面側に設けたメダル受け73に払い出される。このようなメダル移送通路30を有することにより、遊技機10の前面側の高さ方向の途中にメダル受け73を設けても、小さなスペースで、メダル11を移送することができるものである。また、螺旋状の移送通路本体71を有することにより、ホッパー本体59のレイアウト位置や、向きも、拘束されることなく、設定することができるものである。
【0039】
また、本実施の形態に係るメダル移送通路30の基端側には、メダル11の自重によるメダル11の下方への移動を阻止するための金属からなるストッパー58が取り付けてある。このストッパー58は、弾性変形により、メダル11の表面に当接して、メダル11を接触面33に押しつけるものである。これにより、メダル11と、接触面33との摩擦抵抗力を増大させて、メダル11の自重による基端側への落下移動を阻止することができる。
【0040】
さらに、メダル移送通路30について、詳細に説明する。
本実施の形態に係るメダル移送通路30は、前記接触面33を、メダル送入口31からメダル送出口32に至る間で、メダル11の送り方向に沿った中心軸72を中心として回転するような螺旋状にねじって形成したことを特徴とするものである。
ここで、「メダル11の送り方向に沿った中心軸72を中心として回転するような螺旋状にねじって形成した」のうち、「メダル11の送り方向に沿った中心軸72」とは、メダル11が接触面33に沿って移動する際のメダル11の中心、具体的には、メダル11の重心が移動する軌跡となるような線を意味するものである。そして、かかる線は、直線となるように形成されている。そして、図9に示すように、かかる直線から僅かに離れた平行位置の直線上に、当接案内片35の先端が、配置されている。
【0041】
そして、「接触面33を、かかる中心軸72を中心として回転するような螺旋状にねじって形成した」とあるのは、具体的には、接触面33に沿って移送中の互いに隣接する二つのメダル11(メダル11の直径D=25mm)が、図10に示すように、メダル11の周縁において、そのメダル11の板厚(t=1.6mm)分だけ、螺旋状にねじれるように形成されているものである。かかる場合、二つのメダル11の中心間の距離L(L=D/2+D/2=25mm)における接触面33のねじれ角度xは、tan(x)=(t)/(D/2)となる。具体的には、この式に、メダル11の板厚t(t=1.6mm)及びメダル11の直径D(D=25mm)を代入すると、隣接するメダル11間の接触面33のねじれ角度x(x=7.3度)が算出可能となるものである。すなわち、かかる場合、メダル移送通路30の接触面33は、二つのメダル11間の距離D(D=25mm)毎に、ねじれ角度x(x=7.3度)、中心軸72を中心として回転するように形成されているものである。そして、メダル送入口31と、メダル送出口32とにおける接触面33のねじれ角度は、90度となるように形成されているものである。なお、移送通路本体71の基端側のメダル送入口31においては、傾斜面68と同一平面状となるように形成されている。そして、接触面33は、上方に向かって左回りに螺旋状にねじって形成され、メダル移送通路30の先端側のメダル送出口32では、基端側のメダル送入口31と90度回転した状態となり、その接触面33の面方向は、鉛直方向と平行な面となっているものである。
【0042】
なお、メダル移送通路30の移送通路本体71の長尺方向の長さ(K)と、隣接するメダル11の距離間のねじれ角度(x=7.3度)と、メダル11の直径(D=25mm)との関係は、以下のようになるものである。メダル送入口31とメダル送出口32との間の距離である移送通路本体71の長尺方向の長さ(K)において、接触面33のねじれ角度の合計がR(R=90度)となるため、移送通路本体71の間に、メダル11は、P枚必要となる(P=R/x=90度/7.3度=12.3枚)。したがって、移送通路本体71の長さ(K)は、メダル11の直径D(D=25mm)と、メダル11の必要枚数P(P=12.3枚)との積、D×P(=25mm×12.3枚=約308mm)に設定されているものである。各寸法形状を上述したような関係に設定することにより、メダル送入口31から送り入れられたメダル11は、メダル移送通路30を通過している間に90度、傾斜面68を正面に見て向かって左回転方向に、螺旋状に回転して、メダル移送通路30の先端後ろ側のメダル送出口32から排出される。
【0043】
本実施の形態は、メダル移送通路30のメダル送入口31と、メダル送出口32との間で、メダル11を接触させて移送するための接触面33を、メダル11の上方への送り方向に沿った中心軸を中心として左回転するような螺旋状に90度、ねじって形成している。このため、回転ディスク51の回転により下方から連続して押し上げられたメダル11を、かかる接触面33に接触させながら、メダル11を移送方向に沿って移動させると、メダル11も、その接触面33の螺旋状のねじった形状と同様に、メダル11の送り方向に沿った中心軸を中心として回転するような螺旋状にねじられながら移動する。これにより、互いに隣接して当接するメダル11同士は、同一平面状で当接するのではなく、一方のメダル11が、それに隣接する他方のメダル11に対して、メダル11の送り方向に沿った中心軸を中心として回転した状態、すなわち、所定の回転角度(具体的には、ねじれ角度x=7.3度)だけ回転した状態で、互いに当接する。
【0044】
ここで、隣接するメダル11同士が、同一平面状で互いに当接するような場合、一方のメダル11と、それに隣接する他方のメダル11とが、それらの表裏面に対して直角方向(板厚方向)にずれて、両者の接触領域の板厚方向の厚み以上にずれると、一方のメダル11が、それに隣接する他方のメダル11の表裏面に乗り上げてしまうことになる。
【0045】
一方、隣接するメダル11同士のうち、一方のメダル11が他方のメダル11に対して、送り方向に沿った中心軸を中心として回転するような螺旋状にねじられているような場合(具体的には、ねじれ角度x=7.3度)、一方のメダル11が、それに隣接する他方のメダル11に対して、表裏面に対して直角方向(板厚方向)にずれて、そして、そのずれが、両者の当初の接触領域の板厚方向の厚み以上にずれても、両者は傾斜した状態で交差しているため、メダル11の円周方向に当接箇所を移動させることができる。このため、本実施の形態のように、互いに螺旋状にねじれた状態のメダル11同士の場合、一方のメダル11は、他方のメダル11の表裏面に乗り上げて、互いに重なり会うようなことを、同一平面状にあるメダル11同士よりも抑えることが可能となる。
【0046】
これにより、メダル移送通路30の内部で、隣接するメダル11同士のうち、一方のメダル11の表裏面が他方のメダル11の表裏面の上に乗り上げて、重なりあうような状態が発生することを、同一平面の状態で移送するような場合と比較して、その発生を抑えることができる。したがって、メダル移送通路30内部にメダル11同士が重なって、メダル移送通路30の内部で摩擦抵抗が大きくなることによる噛み込みの発生や、メダル移送通路30内部でのメダル11詰まりの発生を、同一平面で移送するような場合と比較して、抑えることができる。
【0047】
また、本実施の形態では、メダル移送通路30の接触面33は螺旋状にねじられているが、移送通路本体71自体は、全体形状が、ホッパー本体59から斜め上方に向かって直線状に形成されている。このように、直線状に伸びた空間スペースだけを使用して、メダル送入口31から送り込まれるメダル11の移送角度を、メダル送出口32までの間に、90度、回転させることができる。すなわち、ホッパー本体59の回転ディスク51が配置された正面側の反対側、いわゆる背面側に、上述したメダル移送通路30を介して、メダル11を排出させることが可能となるものである。これにより、遊技機10の内部スペースを有効に利用することが可能となるものである。すなわち、ホッパー本体59の傾斜面68と、メダル送出口32から排出されるメダル11の表裏面の移送角度とが、平行状態に維持しなければならない場合、遊技機10内部のホッパー本体59の設置位置や設置方向が制約されてしまう。これに対して、本実施の形態では、メダル移送通路30の長さや、接触面33のねじれ角度xの調整等により、遊技機10内部におけるホッパー本体59の設置位置や設置方向を自由に選択することが可能となる。これにより、遊技機10内部の空間を有効に利用することが可能となる。
【0048】
なお、本実施の形態では、隣接するメダル11間の距離D(D=25mm)における接触面33のねじれ角度xを、ねじれ角x=7.3度として良好な結果が得られたが、このねじれ角xは、かかる数値に限定されるものではない。
また、本実施の形態では、メダル送入口31と、メダル送出口32との間のねじれ角度の合計、いわゆる移送角度を90度に設定してあるが、これに限定されるものではなく、遊技機10内部の配置等により、適宜定めて良いものである。
【0049】
また、移送通路本体71の長さは、上述した移送角度や、隣接するメダル11間の距離D(D=25mm)における接触面33のねじれ角度x等との関係で決定されるもので、かかる移送通路本体71の長さは、本実施の形態で示した数値に限定されるものではない。
【0050】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
請求項1記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
【0051】
すなわち、請求項1記載の発明によれば、メダル移送通路内部にメダル同士が重なって噛み込んでしまうようなメダル移送通路内部でのメダル詰まりの発生を抑えることができるようにしたメダル移送通路を提供することができる。
更に、請求項1記載の発明によれば、中心軸を中心に回転しながら移動するメダルを、接触面から離反することを回避することができ、接触面に沿ってメダルを案内することができるようにしたメダル移送通路を提供することができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0052】
すなわち、請求項2記載の発明によれば、隣接して当接するメダル同士が、所定のねじれ角度xだけ回転した状態で、互いに当接することにより、メダル移送通路内部でのメダル詰まりの発生を、抑えることができるようにしたメダル移送通路を提供することができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0053】
すなわち、請求項3記載の発明によれば、メダルと接触面との接触面積を小さくすることができて、摩擦抵抗力を小さなものにすることができ、メダルをスムーズに移送させることができるようにしたメダル移送通路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態であって、メダル移送通路を示す外観斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態であって、メダル移送通路を示す外観正面図である。
【図3】 本発明の実施の形態であって、メダル移送通路を示す上面図である。
【図4】 本発明の実施の形態であって、メダル払出装置を示す外観正面図である。
【図5】 本発明の実施の形態であって、回転ディスクを外した状態のメダル払出装置を示す外観正面図である。
【図6】 本発明の実施の形態であって、回転ディスクを示す裏面図である。
【図7】 本発明の実施の形態であって、メダル払出装置を示す外観側面図である。
【図8】 本発明の実施の形態であって、メダル移送通路を示す横断面図である。
【図9】 本発明の実施の形態であって、メダル移送通路を移送するメダルを示す概略概念図である。
【図10】 本発明の実施の形態であって、メダル移送通路内部の隣接するメダルの回転角度を示す概略概念図である。
【図11】 本発明の実施の形態であって、メダル移送通路を上方から見た場合の先端側当接案内片を外した状態を示す外観斜視図である。
【図12】 本発明の実施の形態であって、メダル移送通路を上方から見た場合の先端側当接案内片を取り付けている状態を示す外観斜視図である。
【図13】 本発明の実施の形態であって、メダル移送通路の先端側を示す外観斜視図である。
【図14】 本発明の実施の形態であって、メダル払出装置のメダル移送通路の基端側を示す外観斜視図である。
【図15】 (a)は、摩耗していない新品のメダルを示す縦断面図、(b)は、使用により周縁が摩耗したメダルを示す縦断面図である。
【図16】 (a)は、従来のメダル移送通路内を、摩耗していない新品のメダルが移送される状態を示す概略縦断面図、(b)は、従来のメダル移送通路内を、周縁が摩耗したメダルが移送される状態を示す概略縦断面図である。
【符号の説明】
10 遊技機 11 メダル
30 メダル移送通路 31 メダル送入口
32 メダル送出口 33 接触面
34 突条 35 当接案内片
36 基端側当接案内片 37 先端側当接案内片
38 両端立設片 50 メダル払出装置
51 回転ディスク 52 回転駆動モータ
53 ホッパータンク 56 メダル孔
57 三角片 58 ストッパー
59 ホッパー本体 60 上ピン
61 下ピン 62 回転駆動軸
63 軸穴 64 支持リング
65 外リング 66 メダル排出溝
67 箱体 68 傾斜面
69 支持リング挿入溝 70 外リング挿入溝
71 移送通路本体 72 中心軸
73 メダル受け 130 メダル移送通路

Claims (3)

  1. メダル送入口からメダル送出口迄の間のメダル移送通路であって、
    前記メダル送入口と前記メダル送出口との間で、メダルを接触させる接触面を連続して設けるとともに、この接触面を前記メダル送入口から前記メダル送出口に至る間で、メダルを上昇させる送り方向に沿った中心軸を中心として回転するような螺旋状にねじって形成し、
    その螺旋状のねじりは、その螺旋に沿ってメダルの重心の移送方向に移動する軌跡が、直線となるように形成され、
    前記メダル移送通路は、前記接触面に沿って上昇移動するメダル表面の中央に移送方向に沿って当接する当接案内片を備え、
    前記当接案内片のメダル表面の中央に当接する箇所が、メダルを上昇させる移送方向に沿って、メダルの重心の軌跡となる前記直線と平行位置の直線状に形成され
    前記メダル移送通路の上端側には、上方に向かって押し上げられてきたメダルの移送方向を水平方向に変更するための三角片を備え、
    押し上げられてきたメダルは前記三角片の斜辺に沿って、前記メダル移送通路の上端の水平方向に切り欠かれてメダルを外部へ排出するための前記メダル送出口から、1枚ずつ順番に水平方向へ送り出されることを特徴とするメダル移送通路。
  2. メダルの直径をD、メダルの板厚をtに設定した場合、
    前記メダル移送通路の前記接触面の移送方向の螺旋状のねじれは、移送方向に沿った2つのメダルの中心間の距離Dにおける接触面のねじれ角度xが、
    tan(x)=t/(D/2)
    (ここで、tanは、三角関数の正接関数を意味する)
    で示されるように螺旋状にねじって形成されていることを特徴とする請求項1記載のメダル移送通路。
  3. 前記メダル移送通路の前記接触面には、前記メダル移送通路の移送方向に沿って、メダル側に向かって突出する少なくとも一つの突条を形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のメダル移送通路。
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