以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜図41は本発明の一実施の形態を示している。本発明の一実施の形態に係るメダル貸機20aは、スロットマシンである遊技機10に隣接して配され、その本体内にメダル搬送装置20を備えている。
図1〜図4に示すように、遊技機10の本体11の正面には、図柄を可変表示した後に停止表示する可変表示部12が設けられている。可変表示部12の下方には、スタートレバー13a、ストップボタン13bなどの操作部材が設けられている。それら操作部材の下方には、メダルM1を溜めるための前皿である貯留部15が設けられ、貯留部15の上方には投入口17が配設されている。貯留部15は遊技機10の本体11から正面側へ張り出している。
メダル搬送装置20は、メダル貸機20aの本体内に貯留されたメダルM1を1枚ずつ分離して揚送し投入口17に直接投入することができるものである。また、メダル搬送装置20は、貯留部15側からのメダルM1を1枚ずつ分離して揚送し投入口17に直接投入することができるものでもある。
次に、メダル搬送装置20の一例について説明する。
メダル搬送装置20は、メダルM1を1枚ずつ倒伏姿勢にして送り出す送出機構30と、送出機構30から送られたメダルM1を倒伏姿勢から起立姿勢にする起立機構40と、起立機構40から送られたメダルM1を起立姿勢に維持しながらメダルM1を揚送して投入口17に直接投入する揚送機構50とを備えている。
図5〜図9に示すように、送出機構30は貯留部15に隣接して配されている。送出機構30は、貯留部15側とは反対側にメダルM1を送り出すものである。送出機構30の近傍には起立機構40および揚送機構50が配されている。
送出機構30は、貯留部15内のメダルM1を受け入れるための収容部材31と、収容部材31内に配され回転可能な送り部材35とを備えている。
収容部材31はベース21に載置されている。収容部材31は、矩形状断面形のメダル収容部33と、送り部材35を嵌め込むための円形状断面形の嵌合部34とから形成されている。メダル収容部33の底部33aには、円形断面形状の孔33bが開設されている。円形断面形状の孔33bを下方から塞ぐように、円形状の送り部材35が配されている。メダル収容部33の円形断面形状の孔33bは、その外周縁から送り部材35に向かって傾斜している。
収容部材31はベース21に着脱可能に支持されている。ベース21には3本のロックピン25が植設されている。ベース21には、研磨材などを排出するための異物排出孔28が穿設されている。
収容部材31の嵌合部34の下端フランジ34aの周縁には、ロックピン25を堅く嵌合させて収容部材31を離脱不能にするロック溝34bおよび、ロック溝34bに連続して、ロックピン25を遊嵌させて収容部材31を離脱可能にするアンロック溝34cが、各ロックピン25に対応して凹設されている。収容部材31をベース21に着脱するには、収容部材31をベース21に対して約10度回転させて、ロックピン25をロック溝34bとアンロック溝34cとにそれぞれ相対移動させればよい。
収容部材31のメダル収容部33は、貯留部15内のメダルM1を収容部材31内に掻き寄せるためのメダル搬入口32を有している。メダル搬入口32は、メダル収容部33の貯留部15側の壁面33cに開設されている。メダル搬入口32の下縁32aは、貯留部15の湾曲形状断面形の底面16に合わせて形成され、底面16に滑らかに連続している。
図6、図13および図14に示すように、送り部材35は送出用孔36と送出用爪37を有している。送出用孔36は、収容部材31内のメダルM1を1枚ずつ嵌入させるものである。送出用爪37は、嵌入したメダルM1を起立機構40へ送り出すように形成されている。送出用爪37は回転軸68aに対して嵌脱可能に支持されている。
送出用孔36は送り部材35の円周方向に所定ピッチでほぼメダルM1の大きさに穿設されたものであり、送り部材35の上面から下面に貫かれている。送出用爪37は、送り部材35の下面側に形成され、送り部材35の回転中心側に位置する周縁36aから徐々に離れながら送り部材35の周縁35aまで延ばされた湾曲形状の爪である。送出用爪37の幅はほぼメダル1枚分の厚みになっている。送出用爪37は、送り部材35の回転時に、送出用爪37の基端側から先端側へメダルM1を相対移動させるように形成されている。送り部材35の周縁35aには、図5に示すように、円周方向に沿ってフランジアップ部35cが形成されている。フランジアップ部35cは、収容部材31に入ったメダルM1を逃がさないようになっている。
また、送り部材35の下面側には、送出用爪37と一体的に環状部37aが形成されている。環状部37aは、下面側から送出用孔36の中心部を横切るように配されている。環状部37aの外周縁には、3つの送出用孔36に対応して凸部37bが形成されている。環状部37aは、送出用孔36に嵌入したメダルM1を下面側から受け止めるものであり、環状部37aおよび凸部37bは、送出用爪37によって送り出されるメダルM1を下面側から支持するものである。
さらに、ベース21にはメダルM1を強制的に追い出すための2つの凸部22、23が形成されている。凸部22、23は、送出用爪37によって送り出されるメダルM1の姿勢や方向が適正でなく、そのままでは起立機構40側に送り出されない場合に、メダルM1姿勢や方向を適正なものに矯正するものであり、送出用爪37が機能している通常時には使われることがないものである。また、凸部22、23に干渉しないように、送り部材35の下面側には逃げ溝35bが形成されている。
図19および図20に示すように、送出機構30は係止部材29を備えている。係止部材29は、送り部材35の回転時に、係止したメダルM1を送出用孔36へ相対移動させるものである。
係止部材29は、コイル部材29aを介して収容部材31のメダル収容部33に支持されている。コイル部材29aは、メダルM1に係止してメダルM1を移動させるときに係止部材29にかかる衝撃を吸収するものである。係止部材29は、送り部材35の回転時に、周回する送出用孔36の中心部の移動軌跡上に配されている。
図10〜図12および図15に示すように、送出機構30はカウント部材38を備えている。カウント部材38は、枢軸38dにより揺動可能に支持されている。カウント部材38はばね部材38aの付勢力によって原位置(図10においてA1位置)に戻るように配されている。さらに、カウント部材38は、送出用爪37によって送り出されるメダルM1の付勢力に優る押力で原位置から図10においてA2位置に変位する一方、送出用爪37によってさらに送り出されるメダルM1の押力に優る付勢力で原位置に戻るように配されている。
カウント部材38は、メダルM1の押力に優る付勢力で原位置に戻るとき、メダルM1を起立機構40へ送り出すように配されている。
カウント部材38は、当接するメダルM1の径の大きさに応じて原位置から変位する量が変わるように形成されている。カウント部材38は、コ字状断面形状のブラケット38bの上面部にベアリング38cを支持するとともに、ブラケット38bの下面部に被検出用突起38gを設けて成る。ベアリング38cはベース21の上面側に配され、被検出用突起38gは、ベース21の下面側に配されている。
被検出用突起38gの揺動量を検出するための2つの近接スイッチ38e、38fが配設されている。2つの近接スイッチ38e、38fは、共に被検出用突起38gを検出すると、カウント部材38を押しているのはゲーム用のメダル(径約25mm)であることを検出し、近接スイッチ38eのみが被検出用突起38gを検出すると、カウント部材38を押しているのは20mm〜23.5mmの各種の硬貨(1円〜100円)であることを検出するように構成されている。
さらに、送出機構30は調整部材39を備えている。調整部材39は、調整部材39とカウント部材38との間に形成されたメダル通過用の隙間を調整できるように配設されている。また、カウント部材38と調整部材39は、メダルM1を起立機構40に案内するための案内路を形成している。
図6〜図8、図10および図11に示すように、起立機構40は、送出機構30を間にして貯留部15とはほぼ反対の位置にあって、遊技機10の本体11に寄った位置に配されている。起立機構40は、メダルM1を垂直ガイド部材52へ案内する起立ガイド部材42と、メダルM1を垂直ガイド部材52へ掻き上げるための羽根部材44と、メダルM1を倒伏姿勢と起立姿勢との間の姿勢である中間姿勢に保持する中間姿勢保持部49とを備えている。
起立ガイド部材42は、メダルM1の面をスクリュー部材54の回転軸54aに向けて起立姿勢になるようにメダルM1を案内するものである。起立ガイド部材42は、メダルM1の周縁部をメダルM1の面方向に対し平行な方向で両方向から挟みながら起立姿勢になるように案内するものである。起立ガイド部材42は、羽根部材44を通過させるための通過用の溝が形成されている。
羽根部材44は、メダルM1を垂直ガイド部材52へ掻き上げたとき、その羽先部45をスクリュー部材54の回転軸54aに対し外すように配されている。その回転軸54aに対し外れる量(図10に示すL1)は、約4〜5mmである。
また、羽根部材44は、メダルM1を垂直ガイド部材52へ掻き上げたときに、羽根部材44の羽先部45によって下方から支えるメダルM1の周縁M4を、メダルM1を下方から押し上げるためにスクリュー部材54の突条55によって下方から支えられるメダルM1の周縁(下縁M3)の位置から外すように配されている。メダルM1の下縁M3とメダルM1の周縁M4との上下方向の差(図7に示すL2)は約1.2〜1.6mmである。図7ではその差を強調して示している。
中間姿勢保持部49は、送出機構30から送られたメダルM1の周縁を部分的に落とし込むことで、メダルM1を中間姿勢に保持するように形成されている。羽根部材44は、中間姿勢に保持されたメダルM1を掻き上げるように配されている。
中間姿勢保持部49に落とし込むべきメダルM1の周縁は、送出機構30から送られるメダルM1の送り方向に対して両側方向に位置するメダルM1の一方の側縁M2である。中間姿勢保持部49は、ベース21の上面部に形成され、メダルM1の側縁M2を落とし込むための嵌入溝49aと、嵌入溝49aからスクリュー部材54に向かって徐々に上がり勾配になった円弧状溝49bとから成る。嵌入溝49aは2段になっている。図7に示すように、送出機構30は、メダルM1を嵌入溝49aの下段側に送り込むように構成されている。また、中間姿勢保持部49には、羽根部材44の羽先部45との干渉を回避するための逃げ溝49cが形成されている。
図6〜図9に示すように、揚送機構50は、垂直ガイド部材52と、スクリュー部材54と、投入用ガイド部材58を備えている。遊技機10の本体11のコーナー部は垂直ガイド部材52およびスクリュー部材54を設けるために面取りが施されている。
垂直ガイド部材52は、メダルM1の面をスクリュー部材54の回転軸54aに向けた起立姿勢にメダルM1を保持しながらメダルM1を垂直方向に案内するように配されている。垂直ガイド部材52は、正面開口を有するコ字状断面形状のレール部材52aと、レール部材52aの両側壁部に沿設される一対のガイド溝部材52bとから成る。一対のガイド溝部材52bは、メダルM1の周縁部をメダルM1の面方向に対し平行な方向で両方向から挟むようにすることでメダルM1を起立姿勢に保持しながらメダルM1を上下方向へ案内するものである。垂直ガイド部材52の正面開口は、上方へ案内されるメダルM1を確認するための開口になっている。
スクリュー部材54は、回転することでその螺旋状の突条55をメダルM1の下縁M3に当てて、メダルM1を1枚ずつ押し上げるように配されている。スクリュー部材54の下端部にはベベルギア62が固設されている。スクリュー部材54の上端部は、垂直ガイド部材52の上端部に回転可能に支持されている。
図16〜図18に示すように、ベース21の下方にはメダル搬送装置20の駆動機構60が配設されている。駆動機構60は、モータMの動力が減速機構69を介して駆動シャフト71に伝達されるようになっている。駆動シャフト71にはベベルギア61と平歯車63とが固設されている。ベベルギア61はベベルギア62に噛合しており、ベベルギア62にはスクリュー部材54の回転軸54aに固設されている。
ベベルギア62と一体的に平歯車62aが形成されている。平歯車62aの動きはアイドルギア67を介して平歯車68に伝達されるようになっている。平歯車68の回転軸68aには、送り部材35が固設されている。平歯車62aが1回転すると、平歯車68が1/3回転するように構成されている。それにより、スクリュー部材54が1回転すると、送り部材35が1/3回転するようになっている。
また、羽根部材44は平歯車66の回転軸66aに固設されている。平歯車62aの動きは、ベベルギア61、平歯車63、平歯車64、平歯車65を介して、平歯車66に伝達されるようになっている。平歯車62aが1回転すると、平歯車66が1回転するように構成されている。それにより、スクリュー部材54が1回転すると、羽根部材44が1回転するように構成されている。
駆動機構60のモータMを始動すると、駆動シャフト71が回転し、ベベルギア61および平歯車63が回転し、ベベルギア61に噛合する平歯車62aが回転して、これと一体的にスクリュー部材54の回転軸54aが回転する。
また、ベベルギア61と一体的に平歯車62aが回転し、アイドルギア67を介して平歯車68が回転し、平歯車68の回転軸68aと一体的に送出機構30の送り部材35が回転する。
さらに、平歯車63が回転すると、平歯車64、65を介して平歯車66が回転し、平歯車66の回転軸66aと一体的に羽根部材44が回転する。
このとき、スクリュー部材54が1回転すると、収容部材31内で送り部材35が1/3回転し、羽根部材44が1回転する。
次に、メダル搬送装置20の他の例について説明する。メダル搬送装置20の他の例ににおいて、前記メダル搬送装置20の一例に係る構成に対し異なる構成について説明し、同様な構成については、その説明を省略する。図1、図2および図5から分かるように、このメダル搬送装置20の他の例である低床型のものがメダル貸機20aの本体内に配されている。
図21〜図30は、メダル搬送装置20の他の例を示している。
図21は、揚送機構および駆動機構の内部に配された平歯車等の構成部品を主に示す正面図、図22はメダル搬送装置を送り部材の回転軸に沿って破断して示した断面図、図23はメダル搬送装置をスクリュー部材の回転軸に沿って破断して示した断面図、図29はメダル搬送装置の底面図であり、平歯車の配置を主に示した図、図30はメダル搬送装置において、モータの動力を羽根部材に伝達するための歯車機構を示した図である。
図21〜図23並びに図29および図30に示すように、駆動機構60は、モータMを備え、モータMは、ベース21aの上面側に配され、その回転軸が垂直方向になるように配置されている。また、駆動機構60は、モータMの動力を送出機構30および揚送機構50に伝達するための複数の平歯車161〜166を備えている。さらに、駆動機構60は、モータMの動力を起立機構40に伝達するためのベベルギア61、62および平歯車63〜66を備えている。
複数の平歯車161〜166は、各回転軸を略垂直に配置した状態でモータMの動力を受けることで、複数の平歯車161〜166が高さ方向で平歯車161〜166の歯幅とほぼ同じ寸法の中に収まるように配されている。
また、複数の平歯車161〜166は、ベース21aの下面側にあって、その下面に沿うように配されている。ベース21aの下方に配された複数の平歯車161〜166は、その平歯車161〜166の歯幅とほぼ同じ寸法の中に収まるようになるので、メダル搬送装置20をベース21aの位置を下げた低床型にすることができる。平歯車161は、モータMの回転軸に固設され、平歯車162がベベルギア61に固設され、平歯車164がスクリュー部材54に固設されている。平歯車163、165はアイドルギアであり、平歯車166は送り部材35の回転軸に固設されている。
モータMの動力が平歯車161〜平歯車163〜平歯車164に伝わることで、スクリュー部材54が駆動する。さらに、モータMの動力が、平歯車164〜平歯車165〜平歯車166に伝わることで、送り部材35が駆動する。また、モータMの動力が平歯車161〜平歯車162〜ベベルギア61、62〜平歯車63〜平歯車64〜平歯車65〜平歯車66に伝わることで、羽根部材44が駆動するようになっている。
図24はメダル搬送装置の平面図である。図25はメダル搬送装置の底面図である。図26はメダル搬送装置のメダル収容部を外すとともに、揚送機構を破断して示した平面図である。図27はメダル搬送装置のメダル収容部、起立機構および揚送機構を外して示した平面図である。図28はメダル搬送装置において、送出機構および起立機構によってメダルが搬送される様子を示した平面図である。
前述したメダル搬送装置20の一例において、起立機構40によって起立したときのメダルM1は、そのメダルM1の表面あるいは裏面がメダル搬送装置20の正面を向いた姿勢であるのに対し、メダル搬送装置20の他の例においては、図24〜図28に示すように、起立機構40により起立したときのメダルM1は、メダルM1の表面あるいは裏面がメダル搬送装置20の正面に対して傾いた姿勢である。
次に、図1〜図5および図31〜図41に基づいて、メダル搬送装置20により揚送されたメダルM1を投入口17に直接投入するための方向変換器80およびシュート部材110について説明する。
図1および図3に示すように、投入口17は、投入用部材17aの側縁部に開設されている。また、投入用部材17aの上端部には、遊技者が手操作でメダルM1を投入するための投入口17bが開設されている。投入口17bにメダルM1を入れ易いように、投入用部材17aの上縁は円弧状に凸設され、メダルM1を投入口17bに案内するための案内壁になっている。
また、揚送機構50により揚送され投入口17に投入されるメダルM1の表面あるいは裏面がメダルM1を投入する者の方に向くように投入口17が形成されている。同じく、投入口17bも、投入口17bに投入されるメダルM1の表面あるいは裏面がメダルM1を投入する者の方に向くように投入口17bが形成されている。
メダル搬送装置20は、揚送機構50により揚送されたメダルM1の面の向きを変換可能な方向変換器80と、方向変換器80から排出されたメダルM1を投入口17に導くためのシュート部材110とを備えている。すなわち、揚送機構50の垂直ガイド部材の上端口52dから排出されたメダルM1は、上流側の方向変換器80〜上流側のシュート部材110〜下流側の方向変換器80〜下流側のシュート部材110を経て投入口17に直接投入される。
上流側および下流側の方向変換器80において、その基本的な構成は同じであり、以下、下流側の方向変換器80を代表して説明する。また、上流側および下流側のシュート部材110においても、その基本的な構成は同じであり、以下、下流側のシュート部材110を代表して説明する。
方向変換器80は、メダルM1の面の向きを変えるようにしたものであり、透明な樹脂材により形成され、メダルM1がその筒入口91に流入し、筒内部92を落下して、その筒出口93から排出されるように形成された筒状部材90と、筒状部材90に連結され、メダルM1が起立姿勢で筒入口91に入るようにした流出部材100とを備えている。
筒状部材90は、メダルM1が起立姿勢を保ちながら筒内部92を落下していくと、メダルM1の面の向きが変換するように構成された方向変換機構95を備えている。さらに、筒状部材90は、筒状部材90の筒軸94を中心に流出部材100に対して所定角度回動することで、筒入口91に流入するメダルM1の面の向きに対する筒出口93から排出されるメダルM1の面の向きを角度調整可能に配されている。
流出部材100は、メダルM1を筒状部材90に案内するためのガイド部101と筒状部102とが一体的に形成されて成る。ガイド部101の上部101aは筒状部102から斜め上方に突設され、ガイド部101の下部101bは、筒状部102内に形成されている。ガイド部101の上部101aは、斜め下方にメダルM1を案内し、ガイド部101の下部101bは、その下端に流出口104が開設され、メダルM1を上方から筒入口91に案内し、メダルM1を流出口104から後述する一対の保持壁98の間の隙間に入れるようにしたものである。筒状部102の下縁には凹部103が形成されている。筒状部材90の筒外壁にはストッパー90aが凸設されている。ストッパー90aは、流出部材100の凹部103に相対的に移動可能に嵌合することで、流出部材100に対する筒状部材90の回動を0度〜略90度の範囲内に規制するものである。
方向変換機構95は、メダルM1を起立姿勢に保ちながらメダルM1の面の向きを変換可能なように案内する姿勢保持用案内通路96と、姿勢保持用案内通路96により起立姿勢に保たれたメダルM1が落下することで、メダルM1の面の向きを変換して筒出口93へ案内される方向変換用案内通路97とを備えている。
姿勢保持用案内通路96は、メダルM1の中心部をその両面側から支えるように案内するとともに、メダルM1の周縁部を筒状部材90の筒軸94を中心とする円周方向に案内することで、メダルM1の面の向きを変換するときの中心軸がメダルM1の中心部を通るようにするものである。
具体的には、筒状部材90の筒軸94を間にして互いに対向し、各々が筒軸に沿うように立設された一対の保持壁98を備えている。姿勢保持用案内通路96は、一対の保持壁98の間の隙間と、一対の保持壁98の間の隙間を要として対称的に配された一対の扇形断面形状の空間部99とを備えている。一対の保持壁98の間の隙間は、起立姿勢にあるメダルM1の中心部を通すようにしたものであり、一対の扇形断面形状の空間部99は、メダルM1の面の向きが変換するときにメダルM1の周縁部の移動を許容するものである。
方向変換用案内通路97は、筒状部材90の筒軸94を中心とする円周方向に対して斜め下方に傾斜し、起立姿勢にあるメダルM1の周縁下部が筒軸94を中心とする螺旋方向に滑落するように形成された一対の滑台部97aを備えている。一対の滑台部97aの終端は、筒出口93の側縁に連続している。また、滑台部97aの上方空間が扇形断面形状の空間部99になっている。
図2および図4に示すように、筒状部材90には環状部材90bが外嵌され、環状部材90bに軸受部90cが形成され、軸受部90cには、シュート部材110の一端部が回動可能に連結されている。これに限らず、図31に示すように、筒状部材90の筒外壁の下端部に軸受部90cを一体的に形成してもよい。
次に、メダル貸機20aの内部に貯留され、送出機構30へ送られるメダルM1の動きについて説明する。スロットマシンである遊技機10においては、メダルM1を投入口17に投入することで、可変表示部12で表示遊技の実行する権利を与え、可変表示部12の表示結果が予め定められた特定表示態様になると、前皿である貯留部15に所定数のメダルM1を払い出すようになっている。遊技者がメダル貸機20aに所定の金額を投入すると、投入された金額に相当する個数のメダルM1が、投入口17に直接投入されるようになっている。
すなわち、遊技者が所定の金額を投入すると、メダル貸機20aの内部に貯留されたメダルM1の所定個数が、収容部材31のメダル搬入口32を通って収容部材31内に導かれる。メダル搬送装置20が駆動し、収容部材31内の送り部材35が回転する。
収容部材31内で送り部材35を回転すると、メダルM1は、送り部材35の上面側から送出用孔36に1枚ずつ取り入れられ、送り部材35の下面側に移動し、下面側の送出用爪37で送り出される。このように、貯留部15内から収容部材31内に掻き寄せられたメダルM1は送出用孔36で次々拾われ、送出用爪37で次々に送り出される。
また、収容部材31内で送り部材35を回転すると、メダルM1は、係止部材29に当たって、係止部材29に係止しながら、送出用孔36へ相対移動する。やがて、メダルM1は送出用孔36に強制的に嵌入する。このようにして、メダルM1は、いつまでも送出用孔36に嵌入しないで、収容部材31内で回転を続けることがなく、送出用孔36で次々拾われ、送出用爪37で次々に送り出される。
メダルM1は、送出用爪37によって直接的に起立機構40に送り出されるようにしてもよい。本実施の形態においては、メダルM1は、送出用爪37によってある程度まで送り出して、カウント部材38によって起立機構40に送り出すようになっている。また、カウント部材38は付勢力で原位置に戻るようになっている。
送出用爪37によって送り出されるメダルM1は、カウント部材38に当接し、カウント部材38を押す。メダルM1の押力が付勢力に対して優ると、メダルM1は、カウント部材38を原位置(図10に示すA1位置)から変位させる。メダルM1は送出用爪37によってさらに送り出され、カウント部材38をさらに押し、カウント部材38は図10に示すA2位置に変位する。やがて、メダルM1の押力に対して付勢力が優るようになると、カウント部材38を原位置に戻すようになる。カウント部材38を原位置に戻すことによって、メダルM1は、カウント部材38に押し出されて、起立機構40に送り出される。
送出用爪37で送り出されたメダルM1は、調整部材39とカウント部材38との間に形成されたメダル通過用の隙間を通過する。調整部材39によってメダル通過用の隙間を調整することができる。すなわち、メダル通過用の隙間を狭めに調整することで、メダルM1はカウント部材38を大きく押し込み、カウント部材38を大きく変位させる。メダルM1の押力も大きくなる。反対に、メダル通過用の隙間を広めに調整することで、メダルM1は、カウント部材38をわずかに押し込み、カウント部材38を小さく変位させる。メダルM1の押力も小さくなる。メダルM1は、このように隙間を通過していき、やがて、付勢力で原位置に戻るカウント部材38によって、適正な力で、かつ、所定方向に押し返される。それにより、メダルM1は、確実に起立機構40の中間姿勢保持部49に送り出される。
一方で、カウント部材38の動きによりメダルM1の通過を検出することができる。メダルM1の通過は近接スイッチ38e、38fで検出することができる。近接スイッチ38e、38fは、カウント部材38の被検出用突起38gの動きを検知する。被検出用突起38gの動きを近接スイッチ38e、38fで検知しないとき、メダルM1の通過がないので、メダル搬送装置20の駆動停止をすることができる。それにより、メダルM1のない状態で駆動し続けるメダルM1の空送りを防止することができる。
また、メダルM1は、その径の大きさに応じてカウント部材38を原位置から大きく変位させる。近接スイッチ38e、38fは、共にカウント部材38の被検出用突起38gの動きを検知すれば、大径のメダルM1であることを検出し、近接スイッチ38eのみがカウント部材38の被検出用突起38gの動きを検知すれば、小径のメダルM1であることを検出する。
メダルM1は、被検出用突起38gの動き量、すなわち、カウント部材38の原位置から変位する量に基づいて選別される。メダルM1は、所定径以外の異径のものであれば、カウント部材38で選別される。選別されたメダルM1のサイズが確認される。
次に、起立機構40へ送られるメダルM1の動きについて説明する。送出機構30から送られたメダルM1の周縁は、部分的に中間姿勢保持部49に落とし込まれる。それにより、メダルM1は、倒伏姿勢と起立姿勢との間の姿勢である中間姿勢になって保持される。
中間姿勢に保持されたメダルM1は、羽根部材44で掻き上げられ、起立ガイド部材42によって垂直ガイド部材52へ案内される。
メダルM1は、送出機構30によるメダルM1の送り方向に対して両側方向に位置するメダルM1の両側縁M2の一方を中間姿勢保持部49に落とし込まれる。このようにすれば、メダルM1は、送出機構30からわずかに送り出された位置で中間姿勢保持部49に落とし込まれた場合であっても、羽根部材44によって掻き上げられる。このとき、羽根部材44は送出機構30に沿うように移動し、羽根部材44と送出機構30とは干渉しない。
メダルM1は、起立機構40の羽根部材44によって垂直ガイド部材52へ掻き上げられる。メダルM1を掻き上げる羽根部材44の羽先部45をスクリュー部材54の回転軸54aに対し外すようにしている。回転軸54aに対し外した外し量L1を図10に示している。約4〜5mmの外し量L1を設けることで、外し量L1を設けない場合に比べて、羽根部材44の羽先部45をスクリュー部材54の回転軸54a側へ約0.5〜1.2mm程度深く進入させても、羽先部45が回転軸54aに当たらないようになる。
仮に、外し量L1を設けない場合には、メダルM1は、羽根部材44の羽先部45にわずかに引っかかっている形で掻き上げられることになる。外し量L1を設けたことにより、メダルM1は、羽根部材44の羽先部45に十分に乗るような形で、羽根部材44に掻き上げられ、メダルM1は、起立機構40から揚送機構50へ確実に送られる。
メダルM1を羽根部材44によって垂直ガイド部材52へ掻き上げたときに、図7に示すように、羽根部材44の羽先部45によって下方から支えるメダルM1の周縁M4と、メダルM1を下方から押し上げるためにスクリュー部材54の突条55によって下方から支えるメダルM1の下縁M3との位置を別々にしていることで、また、羽根部材44の回転とスクリュー部材54の回転とのタイミングをとることで、メダルM1は、スクリュー部材54の突条55によって十分に支えられた後に、羽根部材44から外れるようになり、メダルM1は、羽根部材44または突条55の少なくとも一方で必ず支えられているので、起立機構40から揚送機構50へ確実に送られる。羽根部材44の羽先部45とスクリュー部材54の突条55とで共にメダルM1を支えたときに、羽根部材44の羽先部45とスクリュー部材54の突条55とは、両者間に生じる隙間(図7に示すL2)によって干渉し合うことがない。
次に、揚送機構50の垂直ガイド部材52に送られるメダルM1の動きについて説明する。メダルM1は、スクリュー部材54の螺旋状の突条55に乗せられていて、スクリュー部材54が回転すると、その突条55に沿って進むことで、1枚ずつ押し上げられる。
メダルM1は、メダルM1の面をスクリュー部材54の回転軸54aに向けた起立姿勢に保持されながら垂直方向に案内される。このとき、メダルM1の周縁は、垂直ガイド部材52のガイド溝部材52bによりメダルM1の面方向に対し平行な方向で両方向から挟まれるようになっている。
メダルM1が垂直方向に案内されるとき、メダルM1の下縁M3は、スクリュー部材54の突条55に乗るような形になっているので、メダルM1は、スクリュー部材54の突条55から外れることなく、スクリュー部材54を回転することで1枚ずつ押し上げられ、確実に揚送される。また、垂直ガイド部材52に正面開口が形成されているので、垂直ガイド部材52に案内されて上昇していくメダルM1を遊技者や利用者が見ることができ、安心感を与えることができる。
メダルM1は、起立姿勢を保持されながら垂直ガイド部材52の上端部52eに揚送される。揚送されたメダルM1は、スクリュー部材54の突条55が、垂直ガイド部材52の上端口52dに向かって下方に傾斜しているので、図22に示すように、スクリュー部材54の突条55に沿って垂直ガイド部材52の上端口52d側へ移動し、その上端口52dを出る。
次に、揚送機構50により揚送されたメダルM1の面がどのように変換され、投入口17に直接投入されるかについて説明する。
垂直ガイド部材52の上端口52dを出たメダルM1は、図5から分かるように、起立姿勢であり、メダルM1の面はほぼ正面を向いている。そのメダルM1は、上流側の方向変換器80の流出部材100のガイド部101に導かれ、筒状部材90の筒入口91に流入する。このときのメダルM1も起立姿勢であり、メダルM1の面はほぼ正面を向いている。
筒状部材90の筒入口91に流入したメダルM1は、一対の保持壁98によって両面側から支えられるようになることで起立姿勢に保持され、筒状部材90の筒内部92を筒軸94に沿って落下するようになる。このとき、メダルM1の周縁下部が滑台部97a上を滑ることで、メダルM1は、筒状部材90の筒軸94を中心にして螺旋方向に滑落するようになる。図5においては、メダルM1の面の向きが時計方向に略90度変換され、正面を向いていたメダルM1の面が側方を向くようになる。メダルM1の面が側方を向いた状態で、メダルM1は、筒出口93から排出され、上流側のシュート部材110に流入する。
メダルM1は、上流側のシュート部材110により下流側の方向変換器80へ導かれる。このとき、上流側のシュート部材110は、メダルM1を両面側から支えることでメダルM1を起立姿勢に保持しながら案内するように形成されている。したがって、図5に示すように、メダルM1は、メダルM1の面が側方を向いた状態を維持しながら正面(手前)側にある下流側の方向変換器80へ流下していく。
メダルM1は、下流側の方向変換器80の流出部材100のガイド部101に導かれ、筒状部材90の筒入口91に流入する。このときのメダルM1も起立姿勢であり、メダルM1の面は側方を向いている。
筒状部材90の筒入口91に流入したメダルM1は、ちょうど一対の保持壁98の間の隙間に嵌まるようになる。メダルM1は、一対の保持壁98によって両面側から支えられるようになることで起立姿勢に保持され、筒状部材90の筒内部92を筒軸94に沿って落下するようになる。このとき、メダルM1の周縁下部が滑台部97a上を滑ることで、メダルM1は、筒状部材90の筒軸94を中心にして螺旋方向に滑落するようになる。図5においては、メダルM1の面の向きが時計方向にさらに略90度変換され、側方を向いていたメダルM1の面が正面を向くようになる。メダルM1の面が正面を向いた状態で、メダルM1は、筒出口93から排出され、下流側のシュート部材110に流入する。
メダルM1は、下流側のシュート部材110により投入口17へ導かれる。このとき、下流側のシュート部材110は、メダルM1を両面側から支えることでメダルを起立姿勢に保持しながら案内するように形成されている。したがって、図5に示すように、メダルM1は、メダルM1の面が正面を向いた状態を維持しながら側方にある投入口17へ流下し、投入口17に確実に直接投入される。
次に、メダル貸機20aに所定の金額が投入された場合について説明する。遊技者がメダル貸機に所定の金額を投入すると、その投入を検出し、メダル搬送装置が始動し、金額に相当する個数のメダルが収容部材31に入り、送出機構30により1枚ずつ分離して起立機構40に送られ、さらに、起立機構40により揚送機構50に送られて揚送される。揚送されたメダルは方向変換器80およびシュート部材110を介して投入口17に自動的に直接投入される。所定の個数のメダルが全て揚送されると、メダル搬送装置20が停止するようになる。
次に、メダル搬送装置20が故障した場合について説明する。故障のとき、メダルM1を投入口17に直接投入することができない。このような場合には、遊技者がメダルM1を手操作用の投入口17bから投入すればよい。
次に、図42に基づいて、本発明の他の実施の形態に係るメダル貸機20aについて説明する。本メダル貸機20aは、遊技機10の貯留部15に溜められたメダルM1をメダル貸機20a内の揚送機構50側に受け入れるための受入れ機構120を備えている。
貯留部15の側壁15aは、メダル貸機20a側に倒れた倒伏位置と、メダル貸機20a側から立ち上がった起立位置とに起倒可能に支持されている。受入れ機構120は、倒伏位置にある側壁15aによって、貯留部15からメダル貸機20aへ案内されたメダルM1を、メダル貸機20a内の送出機構30の収容部材31に導くためのものである。
遊技者は、受入れ機構120によって、メダルM1を貯留部15から送出機構30の収容部材31に入れるようにする。前述したメダル貸機20a内に溜められたメダルM1と同様に、収容部材31に入れられたメダルM1は揚送され、方向変換器80およびシュート部材110を通って投入口17に直接投入される。収容部材31に入れられた全てのメダルM1が揚送されると、メダル搬送装置20が停止する。
なお、前記実施の形態では、揚送機構50により揚送されたメダルM1を前方に移動してから側方にある遊技機10の投入口17に移動する必要があることから、上流側の方向変換器80でメダルM1の面を側方に向けることで、メダルM1が上流側のシュート部材110に導かれて前方へ移動し、また、下流側の方向変換器80でメダルM1の面を正面に向けることで、メダルM1が下流側のシュート部材110に導かれて側方へ移動するようにメダル搬送装置20を構成したが、これに限らない。例えば、揚送機構50により揚送されたメダルM1を側方にある遊技機10の投入口17に移動する場合には、1つの方向変換器80でメダルM1の面を正面に向けられたメダルM1が1つのシュート部材110に導かれて側方へ移動するように構成してもよい。
また、揚送機構50と遊技機10の投入口17との相対的な位置関係により、また、揚送機構50の周辺に配された部品と干渉しないように配慮することにより、3以上の方向変換器80および3以上のシュート部材110によりメダル搬送装置20を構成してもよい。
また、方向変換器80においては、筒状部材90の筒入口91に流入したメダルM1の面の向きを時計方向に略90度変換するものを示したが、筒状部材90を流出部材100に対して所定角度回動調整することで、0度〜略90度の範囲内のいずれの角度にも、メダルM1の面を変換することができる。例えば、遊技機10の機種が異なることで、投入口17に投入されるメダルの面の向きが変化し、筒入口91に流入するメダルの面の向きに対する筒出口93から排出されるメダルの面の向きの相対角度を変化させる場合に、相対角度が変化した分だけ、筒状部材90を流出部材100に対して所定角度回動調整すればよい。それにより、遊技機10の機種が異なることで、投入口17に投入されるメダルの面の向きが変化する場合にも、同一のメダル貸機20aで対応することができる。
さらに、筒状部材90は、滑台部97aや扇形断面形状の空間部99の形状を工夫することで、0度〜180度の範囲内のいずれの角度にも、メダルM1の面を変換することができる。さらに、滑台部97aや扇形断面形状の空間部99の形状を逆の態様にすれば、メダルM1の面を反時計方向に変換することができる。
さらに、実施の形態では、メダル貸機20a内のメダルM1が揚送される場合には、貯留部15内のメダルM1を受け入れ不能に構成されている。反対に、貯留部15内のメダルM1を受け入れる場合には、メダル貸機20a内のメダルM1を揚送不能に構成されている。
さらに、実施の形態では、メダル搬送装置20をメダル貸機20aに備えたものを示したが、メダルM1を用いる自動販売機、券売機、両替機などのメダル使用機にも備えることができる。
さらに、図43に示すように、筒状部材90から排出されたメダルを起立姿勢を保ちながら各位置に導くためのシュート部材110は、その先端部が上下方向に変位可能なように筒状部材90に支持されるようにしてもよい。それにより、メダルが導かれる各位置を変更して、メダルが導かれる先に障害物があればそれを簡単に回避することができる。シュート部材110は、方向変換器80と同じく透明な樹脂材により形成され、筒状部材90の軸受部90cを中心にして緩傾斜位置と略真下位置との間で略90度揺動可能に支持されている。シュート部材110が緩傾斜位置にあるとき、シュート部材110は筒状部材90の下端縁に当接している。これに限らず、シュート部材110は、90度以上揺動可能なものであってもよい。