JP2014087134A - Dc/dcコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】起動時に突入電流を抑えることができるDC/DCコンバータを得る。
【解決手段】高周波トランス8と、直流電源1と高周波トランス8の第1の巻線の間に接続され、直流/交流間で電力変換する第1のスイッチング回路4と、バッテリ2と高周波トランス8の第2の巻線の間に接続され、直流/交流間で電力変換する第2のスイッチング回路10と、第1,第2のスイッチング回路4,10の半導体スイッチング素子5a〜5d,12a〜12dを制御する制御回路15とを備え、第1、第2のスイッチング回路4,10は交流入出力線に接続された第1、第2のリアクトル7,9を有し、制御回路15は所定周期内に第1のスイッチング回路4内を電流が還流する第1の還流期間と、第2のスイッチング回路10内を電流が還流する第2の還流期間とを設定し、第1の還流期間と第2の還流期間とが等しくなるように制御する。
【選択図】図1

Description

この発明は、トランスによって一次側と二次側とが絶縁されたDC/DCコンバータに関し、特に、2つの直流電源の間で双方向に電力伝送可能なDC/DCコンバータに関する。
従来の双方向DC/DCコンバータは、トランスの一次巻線の一端及び第1電圧正極端子間に介挿した第1スイッチと、一次巻線の一端及び第1電圧負極端子間に介挿した第2スイッチと、一次巻線の他端及び第1電圧の正極端子間に介挿した第3スイッチと、一次巻線の他端と第1電圧負極端子間に介挿した第4スイッチと、コイルと、コイルの一端及び第2電圧正極端子間に介挿した第5スイッチと、コイルの一端及び第2電圧負極端子間に介挿した第6スイッチと、二次巻線の一端及びコイルの他端間に介挿した第7スイッチと、二次巻線の一端及び第2電圧負極端子間に介挿した第8スイッチと、二次巻線の他端及びコイルの他端間に介挿した第9スイッチと、二次巻線の他端及び第2電圧負極端子間に介挿した第10スイッチを有する。このようにトランスの一次側、二次側の双方にスイッチを配置し、トランスの巻き線比で対応できない電圧範囲については後段にチョッパ回路を別途配置することで目標電圧への安定化を図っていた(例えば、特許文献1参照)。
また、従来の別例による双方向DC/DCコンバータは、第1の電源に接続された電圧型フルブリッジ回路と第2の電源に接続された電流型スイッチング回路とを接続するトランスを備えている。そして、電圧型フルブリッジ回路の各スイッチング素子にはスナバコンデンサがそれぞれ接続され、トランスの一次巻き線と共振リアクトルと共振コンデンサとが直列接続される。また、スイッチング素子とクランプコンデンサとで構成した電圧クランプ回路が電流型スイッチング回路に接続される(例えば、特許文献2参照)。
特開2009−177940号公報(第7−9頁、第1図) 特開2009−55747号公報(第12−13頁、第1図)
特許文献1のような双方向DC/DCコンバータにおいては、トランスの両側にスイッチング回路を配置し、二次側のスイッチング回路の後段に昇圧チョッパ回路を別途設けて、一次側、二次側の電圧およびトランスの巻き線比によって設定できない電圧範囲については、昇圧チョッパ回路が昇圧動作して目標電圧に調整していた。このため、昇圧チョッパ回路の分、部品点数の増加と損失が増加するという問題点があった。
また、特許文献2では、ゼロ電圧スイッチングを用いた制御によりスイッチング損失を低減するものであるが、電力移行方向が逆転した際には、ゼロ電圧スイッチングができずスイッチング損失が増大してしまうという問題点があった。
さらに、特許文献1、2においては、一次側と二次側とで構成が異なるため、電力伝送方向が逆転しても制御を単に逆転させることはできず、制御切り替えまでの時間遅れによって、出力電圧が過大に上昇したり、下降したり安定な出力を得ることが困難であり、制御切り替えによる昇降圧動作の起動時にトランスの巻線に流れる突入電流を抑制することができず、外部に接続する機器へ過電流が流れる可能性があるという問段点があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するために成されたものであって、別途昇圧回路を設けることなく、簡易な回路構成で広い電圧範囲で双方向に電力伝送ができ、起動時に還流期間を設定してソフトスタートを行うことにより、トランスの巻線に流れる突入電流を抑えることができるDC/DCコンバータを得ることを目的とする。
この発明に係るDC/DCコンバータは、第1の直流電源と第2の直流電源との間の双方向の電力伝送を行うDC/DCコンバータにおいて、トランスと、複数の半導体スイッチング素子を有して第1の直流電源とトランスの第1の巻線との間に接続されて、直流/交流間で電力変換する第1のコンバータ部と、複数の半導体スイッチング素子を有して第2の直流電源とトランスの第2の巻線との間に接続されて、直流/交流間で電力変換する第2のコンバータ部と、第1、第2のコンバータ部内の各半導体スイッチング素子を制御する制御回路とを備え、第1、第2のコンバータ部は、各半導体スイッチング素子に並列接続されたコンデンサと、交流入出力線に接続された第1、第2のリアクトルとを有し、制御回路は、所定周期内に第1のコンバータ部内を電流が還流する第1の還流期間と、第2のコンバータ部内を電流が還流する第2の還流期間とを設定し、第1の還流期間と第2の還流期間とが等しくなるように制御するものである。
この発明に係るDC/DCコンバータは、トランスを挟んで対称な回路構成としたので、簡易な回路構成で広い電圧範囲で双方向に電力伝送ができ、起動時に還流期間を設定してソフトスタートを行うことにより、トランスの巻線に流れる突入電流を抑えることができる。
この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の回路構成図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の充電時の制御ブロック図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の駆動信号波形図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の充電動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の充電動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の充電動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の充電動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の充電動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の充電動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の放電時の制御ブロック図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の放電動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1による2つのスイッチング回路の駆動信号における対角オン時間の関係を示す図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の充電時の駆動信号波形図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の放電時の駆動信号波形図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の放電時の別例による制御ブロック図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の充電時の駆動信号波形図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の充電動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の充電動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の駆動信号波形図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の駆動信号波形と出力電圧波形との関係を示す図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の駆動信号波形と出力電圧波形との関係を示す図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の駆動信号波形と出力電圧波形との関係を示す図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の駆動信号波形と出力電圧波形との関係を示す図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の充電時の制御ブロック図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の出力DUTY_Sの起動時の変化を現した図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の放電時の制御ブロック図である。 この発明の実施の形態1によるバッテリ充放電装置の充放電時の制御ブロック図である。 この発明の実施の形態3による直流電源充放電装置の回路構成図である。 この発明の実施の形態3による直流電源充放電装置の制御ブロック図である。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1によるDC/DCコンバータとしてのバッテリ充放電装置の回路構成を示した図である。図に示すように、バッテリ充放電装置は、第1の直流電源としての直流電源1と第2の直流電源としてのバッテリ2との間で双方向の電力変換によるバッテリ2の充放電を行うものである。
バッテリ充放電装置は、主回路となるDC/DCコンバータ回路100と制御回路15とを備える。DC/DCコンバータ回路100は、直流電源1に並列に接続された第1の平滑コンデンサ3と、第1のコンバータ部としての第1のスイッチング回路4と、絶縁されたトランスとしての高周波トランス8と、第2のコンバータ部としての第2のスイッチング回路10と、バッテリ2に並列に接続された第2の平滑コンデンサ11とを備える。
第1のスイッチング回路4は、それぞれダイオードが逆並列接続されたIGBTあるいはMOSFET等から成る複数の半導体スイッチング素子5a〜5dを有するフルブリッジ回路で、直流側が第1の平滑コンデンサ3に、交流側が高周波トランス8の第1の巻線8aに接続されて、直流/交流間の双方向の電力変換を行う。また、第1のスイッチング回路4は、各半導体スイッチング素子5a〜5dのスイッチング時の素子の両端電圧がほぼゼロ電圧にできるゼロ電圧スイッチング回路であり、各半導体スイッチング素子5a〜5dにはそれぞれ並列にコンデンサ6a〜6dが接続される。また、半導体スイッチング素子5a〜5dと高周波トランス8との間の交流入出力線には第1のリアクトル7が接続され、第1のリアクトル7と第1の巻線8aとが直列接続される。
第2のスイッチング回路10は、それぞれダイオードが逆並列接続されたIGBTあるいはMOSFET等から成る複数の半導体スイッチング素子12a〜12dを有するフルブリッジ回路で、直流側が第2の平滑コンデンサ11に、交流側が高周波トランス8の第2の巻線8bに接続されて、直流/交流間の双方向の電力変換を行う。また、第2のスイッチング回路10は、各半導体スイッチング素子12a〜12dのスイッチング時の素子の両端電圧がほぼゼロ電圧にできるゼロ電圧スイッチング回路であり、各半導体スイッチング素子12a〜12dにはそれぞれ並列にコンデンサ13a〜13dが接続される。また、半導体スイッチング素子12a〜12dと高周波トランス8との間の交流入出力線には第2のリアクトル9が接続され、第2のリアクトル9と第2の巻線8bとが直列接続される。
また、第2の平滑コンデンサ11とバッテリ2との間には、バッテリ2の充電電流i(矢印の向きを正とする電流)を検出する電流センサ14が設置され、そのセンシングされた出力が制御回路15に入力される。さらに、第1の平滑コンデンサ3の電圧vを検出する電圧センサ16が設置され、そのセンシングされた出力が制御回路15に入力される。制御回路15では、入力された電流i、電圧vの値に基づいて、第1、第2のスイッチング回路4、10の各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dをスイッチング制御する駆動信号G−5、G−12を生成して第1、第2のスイッチング回路4、10を駆動制御する。
<昇圧動作>
次に、バッテリ充放電装置の動作について以下に説明する。
図2は、直流電源1からバッテリ2への電力伝送、即ちバッテリ2を充電する場合の制御ブロック図である。DC/DCコンバータ回路100の出力電流である充電電流iは、電流センサ14で検出されて制御回路15に入力される。図に示すように、制御回路15では、入力された充電電流iを充電電流指令値i*と比較し、差分をフィードバックして第1のスイッチング回路4および第2のスイッチング回路10の出力DUTYを決定し、各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dの駆動信号G−5、G−12を決定する。
また、直流電源1に並列接続された第1の平滑コンデンサ3の電圧は、直流電源1の電圧と同じ直流電圧となる。
図3は、第1のスイッチング回路4、第2のスイッチング回路10の各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dの駆動信号G−5(G−5a〜G−5d)、G−12(G−12a〜G−12d)の波形を示す。図に示すように、第1のスイッチング回路4内の半導体スイッチング素子5aと、第2のスイッチング回路10内の半導体スイッチング素子12dとは、駆動信号の位相を一致させている(同位相制御)。この場合、半導体スイッチング素子5aが第1の基準素子、半導体スイッチング素子12dが第2の基準素子となる。
また、半導体スイッチング素子5a(第1の基準素子)と対角の関係にある半導体スイッチング素子5dが半導体スイッチング素子5aと同時にオンしている期間を第1の対角オン時間t1、半導体スイッチング素子12d(第2の基準素子)と対角の関係にある半導体スイッチング素子12aが半導体スイッチング素子12dと同時にオンしている期間を第2の対角オン時間t2、所定周期である1周期をTとおく。図3に示すように、1周期Tは、例えば、半導体スイッチング素子5aがオンオフを1回行う期間である。
なお、2つ以上の半導体スイッチング素子が共にオンしている状態のことを、ここでは同時オンと称する。
半導体スイッチング素子5a、5bの駆動信号G−5a、G−5dは、それぞれ同じオン時間幅でその位相が180°反転した波形となっている。同様に、駆動信号G−5c、G−5dは、それぞれ同じオン時間幅でその位相が180°反転した波形となっている。駆動信号G−12a、G−12bについても、また駆動信号G−12c、G−12dについても同様である。それぞれ2つのブリッジ回路を有するフルブリッジ回路である第1、第2のスイッチング回路4、10の各ブリッジ回路を構成する正側(高電圧側)の半導体スイッチング素子5a、5c、12a、12cおよび負側(低電圧側)の半導体スイッチング素子5b、5d、12b、12dは、それぞれ50%のオン時間比率で制御される。なお、50%のオン時間比率というのは、正側の半導体スイッチング素子と負側の半導体スイッチング素子との同時オンを防止する為に設定された短絡防止時間を無視したもので、実際には、一方がオフした後、設定された短絡防止時間の経過後に他方がオンする。そして、各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dがゼロ電圧スイッチングするように、短絡防止時間の間に各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dに並列接続されたコンデンサ6a〜6d、13a〜13dの電圧が第1、第2の平滑コンデンサ3、11の電圧まで増加する、あるいはゼロ電圧近辺まで低下するように設定されている。
直流電源1の電圧をV1とすると、第1のスイッチング回路4は、半導体スイッチング素子5a、5dが同時オンする期間(第1の対角オン時間)t1に電圧V1の正のパルスを、半導体スイッチング素子5b、5cが同時オンする期間t1aに電圧(−V1)の負のパルスを出力して、高周波トランス8の第1の巻線8aに印加する。高周波トランス8の第1の巻線8aと第2の巻線8bとの巻線比をN1:N2とすると、この時、高周波トランス8の第2の巻線8bには、(±V1)×N2/N1の電圧が印加される。
図3および図4〜図9に基づいて、1周期内のDC/DCコンバータ回路100の動作を以下に示す。なお、バッテリ2の電圧は、第2の巻線8bに発生する電圧より高いものとする。
時刻a1において、第1のスイッチング回路4では半導体スイッチング素子5aがオン状態で、半導体スイッチング素子5cをオフした後、半導体スイッチング素子5dをオンすることにより、半導体スイッチング素子5a、5dが同時オンすると、第1の平滑コンデンサ3→半導体スイッチング素子5a→第1のリアクトル7→第1の巻線8a→半導体スイッチング素子5d→第1の平滑コンデンサ3の経路で電流が流れる。これにより、高周波トランス8の第1の巻線8aには正の電圧が印加され、第2の巻線8bに正電圧が発生する。また、半導体スイッチング素子5c、5dのスイッチングは半導体スイッチング素子5aがオン状態で行い、半導体スイッチング素子5c、5dに並列接続されたコンデンサ6c、6dが充放電されることにより半導体スイッチング素子5c、5dはゼロ電圧スイッチングとなる。
また、第2のスイッチング回路10では、半導体スイッチング素子12b、12dが同時オンしており、第2の巻線8b→第2のリアクトル9→半導体スイッチング素子12b→半導体スイッチング素子12d→第2の巻線8bの経路で電流が流れ、第2のリアクトル9が励磁される(図4)。
時刻a2において、第2のスイッチング回路10では半導体スイッチング素子12bをオフした後、半導体スイッチング素子12aをオンして、第2の巻線8b→第2のリアクトル9→半導体スイッチング素子12a→第2の平滑コンデンサ11→半導体スイッチング素子12d→第2の巻線8bの経路で電流が流れ、第2のリアクトル9の励磁エネルギを第2の平滑コンデンサ11に供給する。この時、半導体スイッチング素子12a、12bのスイッチングは半導体スイッチング素子12dがオン状態で行い、半導体スイッチング素子12a、12bはそれぞれ並列接続されたコンデンサ13a、13bの影響でゼロ電圧スイッチングとなる(図5)。なお、半導体スイッチング素子12aの逆並列ダイオードによって第2の平滑コンデンサ11に接続されるため、半導体スイッチング素子12aはオンしなくても、整流は可能となる。
時刻a3において、第1、第2のスイッチング回路4、10では、半導体スイッチング素子5a、12dが同じタイミングでオフした後、半導体スイッチング素子5b、12cが同じタイミングでオンする。高周波トランス8の第1の巻線8a側の第1のスイッチング回路4が、第1のリアクトル7→第1の巻線8a→半導体スイッチング素子5d→半導体スイッチング素子5b→第1のリアクトル7の経路で電流が環流し、第1の巻線8aに電圧印加が無い状態となる。これにより第2の巻線8b側の第2のスイッチング回路10では、第2のリアクトル9→半導体スイッチング素子12a→半導体スイッチング素子12c→第2の巻線8b→第2のリアクトル9の経路で、第2のリアクトル9に流れる電流が還流して第2の巻線8bにも流れる。またこの時、第1のスイッチング回路4では、半導体スイッチング素子5a、5bのスイッチングは半導体スイッチング素子5dがオン状態で行い、半導体スイッチング素子5a、5bはそれぞれ並列接続されたコンデンサ6a、6bの影響でゼロ電圧スイッチングとなる(図6)。
時刻a4において、第1のスイッチング回路4では、半導体スイッチング素子5dをオフした後、半導体スイッチング素子5cをオンすることにより、半導体スイッチング素子5b、5cが同時オンし、第1の平滑コンデンサ3→半導体スイッチング素子5c→第1の巻線8a→第1のリアクトル7→半導体スイッチング素子5b→第1の平滑コンデンサ3の経路で電流が流れる。これにより、高周波トランス8の第1の巻線8aには負の電圧が印加され、第2の巻線8bに負電圧が発生する。また、半導体スイッチング素子5c、5dのスイッチングは半導体スイッチング素子5bがオン状態で行い、半導体スイッチング素子5c、5dはそれぞれ並列接続されたコンデンサ6c、6dの影響でゼロ電圧スイッチングとなる。
また、第2のスイッチング回路10では、半導体スイッチング素子12a、12cが同時オンしており、第2の巻線8b→半導体スイッチング素子12c→半導体スイッチング素子12a→第2のリアクトル9→第2の巻線8bの経路で電流が流れ、第2のリアクトル9が逆極性に励磁される(図7)。
時刻a5において、第2のスイッチング回路10では半導体スイッチング素子12aをオフした後、半導体スイッチング素子12bをオンして、第2の巻線8b→半導体スイッチング素子12c→第2の平滑コンデンサ11→半導体スイッチング素子12b→第2のリアクトル9→第2の巻線8bの経路で電流が流れ、第2のリアクトル9の励磁エネルギを第2の平滑コンデンサ11に供給する。この時、半導体スイッチング素子12a、12bのスイッチングは半導体スイッチング素子12cがオン状態で行い、半導体スイッチング素子12a、12bはそれぞれ並列接続されたコンデンサ13a、13bの影響でゼロ電圧スイッチングとなる(図8)。なお、半導体スイッチング素子12bの逆並列ダイオードによって第2の平滑コンデンサ11に接続されるため、半導体スイッチング素子12bはオンしなくても、整流は可能となる。
時刻a6(=a0)において、第1、第2のスイッチング回路4、10では、半導体スイッチング素子5b、12cが同じタイミングでオフした後、半導体スイッチング素子5a、12dが同じタイミングでオンする。高周波トランス8の第1の巻線8a側の第1のスイッチング回路4が、第1のリアクトル7→半導体スイッチング素子5a→半導体スイッチング素子5c→第1の巻線8a→第1のリアクトル7の経路で電流が還流し、第1の巻線8aに電圧印加が無い状態となる。これにより第2の巻線8b側の第2のスイッチング回路10では、第2のリアクトル9→第2の巻線8b→半導体スイッチング素子12d→半導体スイッチング素子12b→第2のリアクトル9の経路で、第2のリアクトル9に流れる電流が還流して第2の巻線8bにも流れる。またこの時、第1のスイッチング回路4では、半導体スイッチング素子5a、5bのスイッチングは半導体スイッチング素子5cがオン状態で行い、半導体スイッチング素子5a、5bはそれぞれ並列接続されたコンデンサ6a、6bの影響でゼロ電圧スイッチングとなる(図9)。
次いで時刻a1(=a7)の制御に戻る。
このような一連の制御(a1〜a6)を繰り返すことによって、高周波トランス8の第2の巻線8bに発生する電圧を昇圧してバッテリ2に電力を供給する。その際、第2のスイッチング回路10では、高周波トランス8に電圧印加されている期間(t1、t1a)内に第2のリアクトル9を励磁する期間を設け、即ち、第2のリアクトル9を昇圧リアクトルに用いて昇圧動作する。
また、高周波トランス8の一次側の第1のスイッチング回路4における各半導体スイッチング素子5a〜5dのスイッチングは、コンデンサ6a〜6dおよび第1のリアクトル7の作用で、全てゼロ電圧スイッチングとなる。なお、二次側の第2のスイッチング回路10のスイッチングは、一部がゼロ電圧スイッチングとなる。
次にバッテリ2から直流電源1に電力伝送する場合について説明する。
図10は、バッテリ2から直流電源1への電力伝送、即ちバッテリ2を放電する場合の制御ブロック図である。この場合、DC/DCコンバータ回路100は、直流電源1に出力しており、第1の平滑コンデンサ3の電圧vが出力電圧となる。この出力電圧vは、電圧センサ16で検出されて制御回路15に入力される。図に示すように、制御回路15では、入力された出力電圧vを出力電圧指令値v*と比較し、差分をフィードバックして第1のスイッチング回路4および第2のスイッチング回路10の出力DUTYを決定し、各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dの駆動信号G−5、G−12を決定する。
バッテリ2から電力供給される場合には、直流電源1から電力供給される場合の逆方向動作となるため、バッテリ2に並列に接続された第2の平滑コンデンサ11はバッテリ2の電圧と同じ直流電圧となる。
図11に示すように、第2のスイッチング回路10では、半導体スイッチング素子12a、12dが同時オンすると、第2の平滑コンデンサ11→半導体スイッチング素子12a→第2のリアクトル9→第2の巻線8b→半導体スイッチング素子12d→第2の平滑コンデンサ11の経路で電流が流れる。これにより、高周波トランス8の第2の巻線8bには正の電圧が印加され、第1の巻線8aに正電圧が発生する。
また、第1のスイッチング回路4では、半導体スイッチング素子5b、5dが同時オンしており、第1の巻線8a→第1のリアクトル7→半導体スイッチング素子5b→半導体スイッチング素子5d→第1の巻線8aの経路で電流が流れ、第1のリアクトル7が励磁される。
図11に示す状態は、直流電源1からバッテリ2への電力伝送時の図4の状態と、第1、第2のスイッチング回路4、10を逆にしたものである。DC/DCコンバータ回路100は、高周波トランス8を挟んで第1、第2のスイッチング回路4、10を高周波トランス8を中心に対称に構成しており、バッテリ2から直流電源1に電力伝送する場合は、直流電源1からバッテリ2へ電力伝送する場合と、第1、第2のスイッチング回路4、10の駆動信号G−5、G−12を逆に用いて制御することで、同様に電力伝送が行える。なお、駆動信号G−5、G−12を逆に用いて制御するとは、半導体スイッチング素子5aに対して半導体スイッチング素子12d、半導体スイッチング素子5bに対して半導体スイッチング素子12c、半導体スイッチング素子5cに対して半導体スイッチング素子12b、半導体スイッチング素子5dに対して半導体スイッチング素子12aというようにそれぞれ対応する半導体スイッチング素子を決めて、対応する半導体スイッチング素子同士でスイッチング制御パターンを逆にすることである。そして、高周波トランス8の第1の巻線8aに発生する電圧を昇圧して直流電源1に電力を供給する。
この場合、第1のスイッチング回路4では、高周波トランス8に電圧印加されている期間内に第1のリアクトル7を励磁する期間を設け、即ち、第1のリアクトル7を昇圧リアクトルに用いて昇圧動作する。
また、高周波トランス8の一次側となる第2のスイッチング回路10における各半導体スイッチング素子12a〜12dのスイッチングは、コンデンサ13a〜13dおよび第2のリアクトル9の作用で、全てゼロ電圧スイッチングとなる。なお、二次側の第1のスイッチング回路4のスイッチングは、一部がゼロ電圧スイッチングとなる。
次に、半導体スイッチング素子5a(第1の基準素子)と半導体スイッチング素子5dとが同時オンする第1の対角オン時間t1と、半導体スイッチング素子12d(第2の基準素子)と半導体スイッチング素子12aが同時オンする第2の対角オン時間t2とについて、以下に説明する。
直流電源1からバッテリ2を充電する制御では、高周波トランス8の第1の巻線8aから第2の巻線8bに電力移行されて第2の巻線8bに電圧が発生している期間は、半導体スイッチング素子5a、5dの同時オンする期間(第1の対角オン時間t1)、および半導体スイッチング素子5b、5cの同時オンする期間(t1a)である。この期間を出来る限り長くすることで、第1のスイッチング回路4および第2のスイッチング回路10の還流期間に関わる損失を低減することが可能となる。
このため、直流電源1からバッテリ2に電力伝送する制御では、高周波トランス8の第1の巻線8aに電圧が印加される期間が最大となるように、第1の対角オン時間t1を設定する。即ち、第1の対角オン時間t1を最大オン時間tmaxに設定する。この最大オン時間tmaxは、第1のスイッチング回路4の各半導体スイッチング素子5a〜5dがゼロ電圧スイッチングする為に要する時間に基づいて設定する。なお、半導体スイッチング素子5b、5cの同時オンする期間(t1a)は第1の対角オン時間t1に等しい為、この期間も最大オン時間tmaxに設定される。
逆に、バッテリ2から直流電源1に電力伝送する制御では、高周波トランス8の第2の巻線8bに電圧が印加される期間が最大となるように、半導体スイッチング素子12a、12dの同時オンする第2の対角オン時間t2を設定する。即ち、第2の対角オン時間t2を最大オン時間tmaxに設定する。このとき、半導体スイッチング素子12b、12cの同時オンする期間(t2a)も最大オン時間tmaxに設定される。
制御回路15は、第1の対角オン時間t1と第2の対角オン時間t2とが所定の関係を満たすように各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dの駆動信号G−5、G−12を生成する。図12は、第1の対角オン時間t1と第2の対角オン時間t2との関係を示した図である。図において、第1の対角オン時間t1は実線で、第2の対角オン時間t2は点線で示す。図中のAは、直流電源1、バッテリ2間で伝送される電力が例えば0の基準点Aで、基準点Aより右側に、直流電源1からバッテリ2への電力伝送を示し、基準点Aより左側にバッテリ2から直流電源1への電力伝送を示す。また、この基準点Aは、第1の対角オン時間t1と第2の対角オン時間t2とが共に最大オン時間tmaxとなる点である。図12に示すように、制御回路15は、直流電源1からバッテリ2への電力移行量を増加させる方向への制御量に依存して、第1の対角オン時間t1と第2の対角オン時間t2とを変化させる。
直流電源1からバッテリ2に電力伝送する場合、第1の対角オン時間t1が最大オン時間tmax以下であれば、例えば図2で示されたフィードバック制御の結果を受けて、第1の対角オン時間t1を調整するために、第1のスイッチング回路4の半導体スイッチング素子5c、5dを駆動する位相を制御する。この時、第2のスイッチング回路10では第2の対角オン時間t2が最大オン時間tmaxとなるように半導体スイッチング素子12a、12bを駆動する位相を制御する。第1の対角オン時間t1が最大オン時間tmaxとなり、フィードバック制御により更に出力の増加が必要な場合には、図13に示すように、t1=tmaxを維持したまま、第2の対角オン時間t2を減少させるように第2のスイッチング回路10の半導体スイッチング素子12a、12bを駆動する位相を調整する。
また、バッテリ2から直流電源1に電力伝送する場合についても同様で、第2の対角オン時間t2が最大オン時間tmax以下であれば、例えば図10で示されたフィードバック制御の結果を受けて、第2の対角オン時間t2を調整するために、第2のスイッチング回路10の半導体スイッチング素子12a、12bを駆動する位相を制御する。この時、第1のスイッチング回路4では第1の対角オン時間t1が最大オン時間tmaxとなるように半導体スイッチング素子5c、5dを駆動する位相を制御する。第2の対角オン時間t2が最大オン時間tmaxとなり、フィードバック制御により更に出力の増加が必要な場合には、図14に示すように、t2=tmaxを維持したまま、第1の対角オン時間t1を減少させるように第1のスイッチング回路4の半導体スイッチング素子5c、5dを駆動する位相を調整する。
このように、制御回路15は、第1のスイッチング回路4の半導体スイッチング素子5aと第2のスイッチング回路10の半導体スイッチング素子12dとを同位相の駆動信号G−5a、G−12dで駆動し、第1の対角オン時間t1を変化させる時は、半導体スイッチング素子5c、5dを駆動する位相を制御し、第2の対角オン時間t2を変化させる時は、半導体スイッチング素子12a、12bを駆動する位相を制御して行う。
そして、電力の伝送方向によらず、直流電源1からバッテリ2への電力移行量を増加させる方向への制御量に依存して、第1の対角オン時間t1、第2の対角オン時間t2を所定の関係を満たすように変化させる。これにより、電力伝送方向に依らず、同じ駆動制御法にてDC/DCコンバータ回路100を制御して双方向電力変換を行うことが可能となる。これにより、簡素な制御で双方向電力変換動作の実現が可能となる。
また、第1、第2のスイッチング回路4、10は、各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dがゼロ電圧スイッチング可能に構成され、高周波トランス8の一次側となる時に、ゼロ電圧スイッチングとなるように制御される。そして、ゼロ電圧スイッチングに作用した第1、第2のリアクトル7、9を、高周波トランス8の二次側となるときには、昇圧リアクトルとして動作させる。これにより、別途昇圧回路を設けることなく、二次側のスイッチング回路の昇圧動作により昇圧できる。
例えば、直流電源1からバッテリ2への電力伝送時では、高周波トランス8の第2の巻線8bに発生する電圧を、第2のリアクトル9と第2のスイッチング回路10と第2の平滑コンデンサ11によって昇圧回路を形成することで、第2の巻線8bに発生する電圧よりもバッテリ2の電圧が高い場合にも、バッテリ2を充電することが可能となる。
このため簡易な回路構成で広い電圧範囲で双方向に電力伝送ができる。また、電力伝送方向に依らずゼロ電圧スイッチングが可能になると共に、部品点数が少ないことにより損失低減が図れる。
なお、高周波トランス8の巻数比、および第1、第2のリアクトル7、9は、直流電源1とバッテリ2との各電圧範囲に応じてそれぞれ最適な設計が可能である。
また、バッテリ2から直流電源1に電力伝送する際に、上記説明では、直流電源1への出力電圧vを出力電圧指令値v*に追従するようにフィードバック制御したが、以下に示す制御でも良い。図15に示すように、出力電圧指令値v*と出力電圧vとの差分をフィードバックして、バッテリ2の放電電流指令値(−i)*を作成する。そして、電流センサ14で検出されるバッテリ2の充電電流iを符号反転した放電電流(−i)が放電電流指令値(−i)*に一致するようにフィードバック制御によって第1、第2のスイッチング回路の出力DUTYを決定しても良い。
具体的には、出力電圧指令値v*から出力電圧vを減算した差分が正の場合、極性を正として放電電流指令値(−i)*を作成する。放電電流指令値が正とは、バッテリ2から直流電源1の方向に、電力伝送方向を保持している状態を指している。そしてバッテリ2から直流電源1への放電電流(−i)が放電電流指令値(−i)*に一致するように、第1のスイッチング回路4の第1の対角ON時間t1を調整する。このとき第2のスイッチング回路10の第2の対角ON時間t2は最大オン時間tmaxに維持される。
出力電圧指令値v*から出力電圧vを減算した差分が負の場合、極性を負として放電電流指令値(−i)*を作成する。放電電流指令値が負とは、電力伝送方向を切り替えて、直流電源1からバッテリ2の方向になった状態を指している。そして放電電流(−i)が放電電流指令値(−i)*に一致するように、第2のスイッチング回路10の第2の対角ON時間t2を調整する。このとき第1のスイッチング回路4の第1の対角ON時間t1は最大オン時間tmaxに維持される。
これにより、制御回路15は、直流電源1とバッテリ2の間に流れる充放電電流±iのみに基づいて、図12で示す双方向の制御を実現することが可能となる。なお、図12における、直流電源1からバッテリ2への電力移行量を増加させる方向への制御量は充電電流iとなる。
このように、充放電電流±iのみに基づく制御では、以下のような効果が得られる。例えばバッテリ2から直流電源1側に電力供給している際に、直流電源1に接続される負荷が急に小さくなった場合、直流電源1側の出力電圧が上昇する。この時、出力電圧指令値v*と出力電圧vとの差分がマイナスとなり、バッテリ2の放電電流指令値(−i)*もマイナス、すなわちバッテリ2を充電する側の指令値に変化し、直流電源1の過電圧分のエネルギをバッテリ2に充電するような電流指令値となる。そして、これに追従するように電流を制御することによって、電流(電力)伝送方向の逆転に対しても制御方法を変更すること無く、一貫した制御で動作を継続することができる。これにより、負荷急変の場合にも安定に動作を継続することが可能となる。
また、図12で示す第1の対角オン時間t1と第2の対角オン時間t2との関係を用いて制御すると、例えば直流電源1からバッテリ2への電力伝送時に、基準点Aになって、さらに移行電力量を減少させる時、第1の対角オン時間t1が減少するように制御され、第1のスイッチング回路4が降圧制御される。また、バッテリ2から直流電源1への電力伝送時に、基準点Aになって、さらに移行電力量を減少させる時、第2の対角オン時間t2が減少するように制御され、第2のスイッチング回路10が降圧制御される。
このように、電流(電力)伝送方向、さらには昇圧、降圧に依らず、制御方法を変更すること無く、一貫した制御で動作を継続することができる。
また、上記説明では、第1のスイッチング回路4の半導体スイッチング素子5aと第2のスイッチング回路10の半導体スイッチング素子12dとを同位相の駆動信号G−5a、G−12dで駆動するものとしたが、これは半導体スイッチング素子5bと半導体スイッチング素子12cとを同位相の駆動信号G−5b、G−12cで駆動する事と同じ事である。また、同位相の駆動信号で駆動する第1の基準素子と第2の基準素子は、他の組み合わせでも良く、例えば、半導体スイッチング素子5cと半導体スイッチング素子12bとの組み合わせ、あるいは半導体スイッチング素子5dと半導体スイッチング素子12aとの組み合わせでも良く、同様の効果を得ることができる。
ここまでは、第1のスイッチング回路4の半導体スイッチング素子5aと第2のスイッチング回路10の半導体スイッチング素子12dとを同位相の駆動信号で制御する同位相制御の場合について説明したが、その他の制御について以下に説明する。なお、バッテリ充放電装置の回路構成は同じである。図16は、第1のスイッチング回路4、第2のスイッチング回路10の各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dの駆動信号G−5(G−5a〜G−5d)、G−12(G−12a〜G−12d)の波形を示す。
同位相制御の場合と同様に、第1、第2のスイッチング回路4、10の各ブリッジ回路を構成する正側の半導体スイッチング素子および負側の半導体スイッチング素子は、短絡防止時間を無視すると、それぞれ50%のオン時間比率で制御される。また、各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dがゼロ電圧スイッチングするように、短絡防止時間の間に各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dに並列接続されたコンデンサ6a〜6d、13a〜13dの電圧が第1、第2の平滑コンデンサ3、11の電圧まで増加する、あるいはゼロ電圧近辺まで低下するように設定されている。
直流電源1の電圧をV1とすると、第1のスイッチング回路4は、半導体スイッチング素子5a、5dが同時オンする期間(第1の対角オン時間)t1に電圧V1の正のパルスを、半導体スイッチング素子5b、5cが同時オンする期間t1aに電圧(−V1)の負のパルスを出力して、高周波トランス8の第1の巻線8aに印加する。高周波トランス8の第1の巻線8aと第2の巻線8bとの巻線比をN1:N2と、この時、高周波トランス8の第2の巻線8bには、(±V1)×N2/N1の電圧が印加される。図16に示す第1のスイッチング回路4の出力電圧波形は、第1の巻線8aに印加される電圧であるが、大きさを無視すると第2の巻線8bに発生する電圧と同様である。
直流電源1からバッテリ2への電力伝送において、同位相制御の場合の図2で示した場合と同様に、制御回路15が、入力された充電電流iを充電電流指令値i*と比較し、差分をフィードバックして第1のスイッチング回路4および第2のスイッチング回路10の出力DUTYを決定し、各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dの駆動信号G−5、G−12を決定する。
1周期内のDC/DCコンバータ回路100の動作を以下に示す。なお、バッテリ2の電圧は、第2の巻線8bに発生する電圧より高いものとする。
時刻b1は、同位相制御の場合の時刻a1と同様の制御で、第1のスイッチング回路4では、半導体スイッチング素子5aがオン状態で、半導体スイッチング素子5cをオフした後、半導体スイッチング素子5dをオンすることにより、半導体スイッチング素子5a、5dが同時オンする。また、第2のスイッチング回路10では、半導体スイッチング素子12b、12dが同時オンしている。これにより、図4に示す電流経路で電流が流れ、高周波トランス8の第1の巻線8aには正の電圧が印加され、第2の巻線8bに正電圧が発生し、第2のリアクトル9が励磁される。
時刻b2は、同位相制御の場合の時刻a2と同様の制御で、第2のスイッチング回路10では、半導体スイッチング素子12bをオフした後、半導体スイッチング素子12aをオンする。これにより、図5に示す電流経路で電流が流れ、第2のリアクトル9の励磁エネルギを第2の平滑コンデンサ11に供給する。
時刻b3において、第1のスイッチング回路4では、半導体スイッチング素子5aがオフした後、半導体スイッチング素子5bがオンする。これにより、図17に示す電流経路で電流が流れ、高周波トランス8の第1の巻線8a側の第1のスイッチング回路4が、第1のリアクトル7→第1の巻線8a→半導体スイッチング素子5d→半導体スイッチング素子5b→第1のリアクトル7の経路で電流が環流し、第1の巻線8aに電圧印加が無い状態となる。
時刻b4は、同位相制御の場合の時刻a3と同様の制御で、第2のスイッチング回路10では、半導体スイッチング素子12dがオフした後、半導体スイッチング素子12cがオンする。これにより、図6に示す電流経路で電流が流れ、第2の巻線8b側の第2のスイッチング回路10では、第2のリアクトル9→半導体スイッチング素子12a→半導体スイッチング素子12c→第2の巻線8b→第2のリアクトル9の経路で、第2のリアクトル9に流れる電流が還流して第2の巻線8bにも流れる。
時刻b5は、同位相制御の場合の時刻a4と同様の制御で、第1のスイッチング回路4では、半導体スイッチング素子5dをオフした後、半導体スイッチング素子5cをオンすることにより、半導体スイッチング素子5b、5cが同時オンする。また、第2のスイッチング回路10では、半導体スイッチング素子12a、12cが同時オンしている。これにより、図7に示す電流経路で電流が流れ、高周波トランス8の第1の巻線8aには負の電圧が印加され、第2の巻線8bに負電圧が発生し、第2のリアクトル9が逆極性に励磁される。
時刻b6は、同位相制御の場合の時刻a5と同様の制御で、第2のスイッチング回路10では半導体スイッチング素子12aをオフした後、半導体スイッチング素子12bをオンする。これにより、図8に示す電流経路で電流が流れ、第2のリアクトル9の励磁エネルギを第2の平滑コンデンサ11に供給する。
時刻b7において、第1のスイッチング回路4では、半導体スイッチング素子5bがオフした後、半導体スイッチング素子5aがオンする。これにより、図18に示す電流経路で電流が流れ、高周波トランス8の第1の巻線8a側の第1のスイッチング回路4が、第1のリアクトル7→半導体スイッチング素子5a→半導体スイッチング素子5c→第1の巻線8a→第1のリアクトル7の経路で電流が還流し、第1の巻線8aに電圧印加が無い状態となる。
時刻b8は、同位相制御の場合の時刻a6と同様の制御で、第2のスイッチング回路10では、半導体スイッチング素子12cがオフした後、半導体スイッチング素子12dがオンする。これにより、図9に示す電流経路で電流が流れ、第2の巻線8b側の第2のスイッチング回路10では、第2のリアクトル9→第2の巻線8b→半導体スイッチング素子12d→半導体スイッチング素子12b→第2のリアクトル9の経路で、第2のリアクトル9に流れる電流が還流して第2の巻線8bにも流れる。
次いで時刻b1(=a9)の制御に戻る。
このような一連の制御(b1〜b8)を繰り返すことによって、高周波トランス8の第2の巻線8bに発生する電圧を昇圧してバッテリ2に電力を供給する。制御回路15は、第1、第2のスイッチング回路4、10の出力DUTYを決定して制御する際、第1のスイッチング回路4内で対角の関係にある2つの半導体スイッチング素子が同時オンする対角オン時間t1(=t1a)と、第2のスイッチング回路10内で対角の関係にある2つの半導体スイッチング素子が同時オンする対角オン時間t2とを決定し、さらに、高周波トランス8に電圧印加されている期間(t1、t1a)内に第2のリアクトル9を励磁する期間(時刻b1〜b2、時刻b5〜b6)を設けるように制御する。これにより、第2のスイッチング回路10は、第2のリアクトル9を昇圧リアクトルに用いて昇圧動作する。
また、ここで説明した制御でも、同位相制御の場合と同様に、高周波トランス8の一次側の第1のスイッチング回路4における各半導体スイッチング素子5a〜5dのスイッチングは、コンデンサ6a〜6dおよび第1のリアクトル7の作用で、全てゼロ電圧スイッチングとなり、二次側の第2のスイッチング回路10のスイッチングは、一部がゼロ電圧スイッチングとなる。
次にバッテリ2から直流電源1に電力伝送する場合について説明する。同位相制御の場合の図10で示した場合と同様に、制御回路15が、入力された出力電圧vを出力電圧指令値v*と比較し、差分をフィードバックして第1のスイッチング回路4および第2のスイッチング回路10の出力DUTYを決定し、各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dの駆動信号G−5、G−12を決定する。
DC/DCコンバータ回路100は、高周波トランス8を挟んで第1、第2のスイッチング回路4、10を対称に構成しており、バッテリ2から直流電源1に電力伝送する場合は、直流電源1からバッテリ2へ電力伝送する場合と、第1、第2のスイッチング回路4、10の駆動信号G−5、G−12を逆に用いて制御することで、同様に電力伝送が行える。そして、高周波トランス8の第1の巻線8aに発生する電圧を昇圧して直流電源1に電力を供給する。
そして、第1のスイッチング回路4では、高周波トランス8に電圧印加されている期間内に第1のリアクトル7を励磁する期間を設け、即ち、第1のリアクトル7を昇圧リアクトルに用いて昇圧動作する。
また、高周波トランス8の一次側となる第2のスイッチング回路10における各半導体スイッチング素子12a〜12dのスイッチングは、コンデンサ13a〜13dおよび第2のリアクトル9の作用で、全てゼロ電圧スイッチングとなり、二次側の第1のスイッチング回路4のスイッチングは、一部がゼロ電圧スイッチングとなる。
ここで説明した制御でも、高周波トランス8の一次側の巻線から二次側の巻線に電力移行される期間を出来る限り長くすることで、第1のスイッチング回路4および第2のスイッチング回路10の還流期間に関わる損失を低減することが可能となる。
このため、直流電源1からバッテリ2に電力伝送する制御では、高周波トランス8の第1の巻線8aに電圧が印加される期間、即ち、対角オン時間t1が予め設定した最大時間になるように第1のスイッチング回路4を制御する。また、バッテリ2から直流電源1に電力伝送する制御では、高周波トランス8の第2の巻線8bに電圧が印加される期間、即ち、対角オン時間t2が予め設定した最大時間となるように第2のスイッチング回路10を制御する。
対角オン時間t1、t2が最大となる時間は、各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dがゼロ電圧スイッチングする為に要する時間に基づいて設定する。
以上のように、第1、第2のスイッチング回路4、10は、各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dがゼロ電圧スイッチング可能に構成され、高周波トランス8の一次側となる時に、ゼロ電圧スイッチングとなるように制御される。そして、ゼロ電圧スイッチングに作用した第1、第2のリアクトル7、9を、高周波トランス8の二次側となるときには、昇圧リアクトルとして動作させる。これにより、別途昇圧回路を設けることなく、二次側のスイッチング回路の昇圧動作により昇圧できる。
例えば、直流電源1からバッテリ2への電力伝送時では、高周波トランス8の第2の巻線8bに発生する電圧を、第2のリアクトル9と第2のスイッチング回路10と第2の平滑コンデンサ11によって昇圧回路を形成することで、第2の巻線8bに発生する電圧よりもバッテリ2の電圧が高い場合にも、バッテリ2を充電することが可能となる。
このため簡易な回路構成で広い電圧範囲で双方向に電力伝送ができる。また、電力伝送方向に依らずゼロ電圧スイッチングが可能になると共に、部品点数が少ないことにより損失低減が図れる。
<降圧動作>
これまでは、バッテリ充放電装置は、高周波トランス8の巻線に発生する電圧よりも高い電圧を出力する場合について説明したが、次に、出力電圧が高周波トランス8の巻線に発生する電圧よりも低い場合について説明する。
まず、直流電源1からバッテリ2へ電力伝送する場合、第2のスイッチング回路10内の半導体スイッチング素子12a〜12dは全てオフ状態とする。この時、第1のスイッチング回路4の半導体スイッチング素子5a、5dを同時オンすると、図5に示すものと同様に、高周波トランス8の第1の巻線8a側には、第1の平滑コンデンサ3→半導体スイッチング素子5a→第1のリアクトル7→第1の巻線8a→半導体スイッチング素子5d→第1の平滑コンデンサ3の経路で電流が流れ、電力が伝送される。この時、高周波トランス8の第2の巻線8b側には、第2の巻線8b→第2のリアクトル9→半導体スイッチング素子12aの逆並列ダイオード→第2の平滑コンデンサ11→半導体スイッチング素子12dの逆並列ダイオード→第2の巻線8bの経路で電流が流れる。
次に、第1のスイッチング回路4では、半導体スイッチング素子5aがオフした後、半導体スイッチング素子5bをオンすると、図17に示すものと同様に、高周波トランス8の第1の巻線8a側には、第1のリアクトル7→第1の巻線8a→半導体スイッチング素子5d→半導体スイッチング素子5b→第1のリアクトル7の経路で電流が流れる。この時、高周波トランス8の第2の巻線8b側には、第2のリアクトル9→半導体スイッチング素子12aの逆並列ダイオード→第2の平滑コンデンサ11→半導体スイッチング素子12dの逆並列ダイオード→第2の巻線8b→第2のリアクトル9の経路で電流が流れる。そして、第2のリアクトル9に流れる電流がゼロになると、高周波トランス8の第2の巻線8b側の電流は無くなる。
次に、第1のスイッチング回路4では、半導体スイッチング素子5dをオフした後、半導体スイッチング素子5cをオンすると、図8に示すものと同様に、高周波トランス8の第1の巻線8a側には、第1の平滑コンデンサ3→半導体スイッチング素子5c→第1の巻線8a→第1のリアクトル7→半導体スイッチング素子5b→第1の平滑コンデンサ3の経路で電流が流れ、電力が伝送される。この時、高周波トランス8の第2の巻線8b側には、第2の巻線8b→半導体スイッチング素子12cの逆並列ダイオード→第1の平滑コンデンサ11→半導体スイッチング素子12bの逆並列ダイオード→第2のリアクトル9→第2の巻線8bの経路で電流が流れる。
次に、第1のスイッチング回路4では、半導体スイッチング素子5bがオフした後、半導体スイッチング素子5aをオンすると、図18に示すものと同様に、高周波トランス8の第1の巻線8a側には、第1のリアクトル7→半導体スイッチング素子5a→半導体スイッチング素子5c→第1の巻線8a→第1のリアクトル7の経路で電流が流れる。この時、高周波トランス8の第2の巻線8b側については、電流経路は変化せず、第2のリアクトル9に流れる電流がゼロになると、第2の巻線8b側の電流は無くなる。
以上の一連の動作を繰り返すことによって、第2のスイッチング回路10は整流動作を行い、直流電源1からバッテリ2へ電力伝送を行う。バッテリ2の充電電流iの制御は、第1のスイッチング回路4内で対角の関係にある2つの半導体スイッチング素子5a、5d(5b、5c)が同時オンする対角オン時間のDUTYを制御することによって実現する。
一方、バッテリ2から直流電源1へ電力伝送する場合、上記の動作と逆方向となり、第2のスイッチング回路10内で対角の関係にある2つの半導体スイッチング素子12a、12d(12b、12c)が同時オンする対角オン時間のDUTYを制御し、第1のスイッチング回路4は整流動作を行うことによって実現する。
このようにDC/DCコンバータ回路100が動作することによって、高周波トランス8の二次側の巻線8b(8a)に発生する電圧よりも低い電圧で電力伝送する場合に、二次側のスイッチング回路10(4)の各半導体スイッチング素子12a〜12d(5a〜5d)の駆動信号を止める事が出来、制御の簡素化が実現できる。
また、降圧制御の場合でも昇圧制御の場合と同様に、第1、第2のスイッチング回路4、10は、各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dがゼロ電圧スイッチング可能に構成され、高周波トランス8の一次側となる時に、ゼロ電圧スイッチングとなるように制御される。
また、二次側の巻線8b(8a)に発生する電圧よりも高い電圧での電力伝送を所望するときに、上記その他の制御を用い、二次側の巻線8b(8a)に発生する電圧よりも低い電圧での電力伝送を所望するときに、この降圧動作の制御を用いることにより、簡易な回路構成で広い電圧範囲で双方向に電力伝送ができる。また、電力伝送方向に依らずゼロ電圧スイッチングが可能になると共に、部品点数が少ないことにより損失低減が図れる。
<ソフトスタート起動>
次に、以上のような双方向の昇圧動作および降圧動作を行うDC/DCコンバータ回路100の起動時のソフトスタートについて説明する。図19にバッテリ充放電装置の駆動信号波形図を示す。図19において、第1のスイッチング回路4の半導体スイッチング素子5aと半導体スイッチング素子5cが同時にオンしている期間をオン時間t3とし、第2のスイッチング回路10の半導体スイッチング12bと半導体スイッチング12dが同時にオンしている期間をオン時間t4とする。半導体スイッチング素子5aのオンオフ1回を行う期間が1周期T(所定周期)である。
オン時間t3の期間は、還流モードにより高周波トランス8の一次側巻線に電圧印加が無い状態となる。オン時間t4の期間も同様に、高周波トランス8の二次側巻線に電圧印加が無い状態となる。また、オン時間t3の期間は、第1のリアクトル7の励磁期間であり、1周期T内に第1のスイッチング回路4内を電流が還流する第1の還流期間となる。オン時間t4の期間は、第2のリアクトル9の励磁期間であり、1周期T内に第2のスイッチング回路10内を電流が還流する第2の還流期間となる。昇圧回路の昇圧比がオン時間t3、t4に比例するため、昇圧動作における電力伝送量もオン時間t3、t4に比例することになる。
図20〜図23にバッテリ充放電装置の駆動信号波形と出力電圧波形との関係を示す図を示す。図20の第1のスイッチング回路4の出力電圧波形が示すように、オン時間t3の期間を例えば図19で示した期間より長くすると、半導体スイッチング素子5a、5dの1スイッチング(1周期)あたりの電力伝送期間は短くなる。同様に、図21の第2のスイッチング回路10の出力電圧波形が示すように、オン時間t4の期間を例えば図19で示した期間より長くすると、半導体スイッチング素子12a、12dの1スイッチング(1周期)あたりの電力伝送期間は短くなる。
ここで、図22に示すように、制御回路15によって。オン時間t3とオン時間t4を等しくなるように制御すると、DC/DCコンバータ回路100における電流が流れる経路は、図9→図5→図9→図8→図9に示す経路に切り替えられ、還流モードと電力伝送モードとを繰り返す。還流モードと電力伝送モードとを繰り返すことは、1周期の制御を繰り返すことである。電力伝送の開始前の起動時に、このような第1のスイッチング回路4のオン時間t3と第2のスイッチング回路10のオン時間t4が等しくなるような制御を行うことによって、高周波トランス8の巻線に流れる突入電流を抑えることができる。
そして、図23に示すように、スイッチング周期毎のオン時間t3とオン時間t4が等しい関係を維持したまま、還流モードと電力伝送モードとを繰り返しながら、オン時間t3とオン時間t4を徐々に短くしていくことで、1スイッチングあたりの電力伝送期間を徐々に長くし、ソフトスタートを実現することができる。図23では、オン時間t3を例えばΔtずつ短くしてオン時間をt3からt31、t32と短くしているが、短くしていく時間は一定でなくてもよい。このようなソフトスタートを、充電動作である直流電源1からバッテリ2への電力伝送の開始前、または、放電動作であるバッテリ2から直流電源1への電力伝送の開始前に行う。
起動時にオン時間t3とオン時間t4を徐々に短くし、ソフトスタートを実現する操作は、ソフトスタート指令値SOFTを制御回路15に与えて行うものとする。高周波トランス8の巻線に流れる電流のピーク値は、高周波トランス8の巻線への印加電圧および印加時間に比例する。したがって、起動時に上述したようなソフトスタートを行うことで、高周波トランス8の巻線に流れる電流のピーク値を徐々に変化させることが実現でき、高周波トランス8の巻線に流れる電流の立ち上がりを滑らかにすることができる。このため、外部に接続する機器への負担を軽減することが可能である。
ここで、ソフトスタート指令値SOFTの与え方について説明する。図24に、ソフトスタートを行う場合の充電時の制御ブロック図を示す。図24に示すように、まず、図2で説明したようにバッテリ2を充電する場合の制御ブロック図における第1、第2のスイッチング回路の出力DUTYを求める。そして、この第1、第2のスイッチング回路の出力DUTYに対してソフトスタート指令値SOFTを加算して、第1、第2のスイッチング回路の出力DUTY_Sを求める。制御回路15の内部にある充電時における出力DUTYの決定機構に、ソフトスタート指令値SOFTを追加することで、ソフトスタートから充電動作への移行を簡易に実現することができる。
ソフトスタートの動作の詳細について説明する。図25は、ソフトスタートを行った場合の第1、第2のスイッチング回路の出力DUTY_Sの起動時の変化を模式的に現した図である。図25(a)に示すように、制御回路15において、第1、第2のスイッチング回路の出力DUTYは、前述のとおりフィードバック制御によって充電電流指令値i*に追従するように任意の値αに収束する。図25(b)に示すように、ソフトスタート指令値SOFTは、カウンタなどの既知の手段で徐々に減算されていき任意の値βに収束する。そして、図25(c)に示すように、任意の値αと任意の値βとを加算して得られる値γが第1、第2のスイッチング回路の出力DUTY_Sとなる。ここで、ソフトスタート指令値SOFTの収束値である値βは、ソフトスイッチング動作を維持できる値とする。なお、第1のスイッチング回路の出力DUTYと第2のスイッチング回路の出力DUTYは、同じ図を用いて説明しているが、両者の出力DUTYは必ずしも同じ値にはならない。
次に、放電動作においてソフトスタートを行う場合について説明する。図26に、ソフトスタートを行う場合の放電時の制御ブロック図を示す。図26に示すように、図24の制御ブロック図における充電電流指令値i*を放電電流指令値(−i)*に、充電電流iを放電電流(−i)に、それぞれ置き換えることで、ソフトスタートから放電動作への移行を簡易に実現することができる。放電動作においても、第1、第2のスイッチング回路の出力DUTY_S等の起動時の変化は図25に示した充電動作の起動時の変化と同様とみなしてよい。
ここで、図24に示した充電動作においてソフトスタートを行う場合の第1、第2のスイッチング回路の出力DUTY_Sを算出する方法と、図26に示した放電動作においてソフトスタートを行う場合の第1、第2のスイッチング回路の出力DUTYを算出する方法とを共通にする場合について説明する。まず、DC/DCコンバータ回路100の電流センサ14において、充電電流と放電電流はそれぞれ通電方向が逆であるので、例えば、充電電流「1A」は放電電流「−1A」と置き換えることができる。ところで、一般的な電流センサは、双方向の電流を測定することが可能である。一般的な電流センサとしては、ホール素子やシャント抵抗を用いた電流センサがある。電流センサ14に、双方向の電流を測定することが可能な電流センサを使用することで、充電電流および放電電流を充放電電流として共通にすることが可能である。また、充電電流指令値および放電電流指令値は、その値を正負に拡張することで、充放電電流指令値とすることが可能である。図27に充電動作および放電動作の第1、第2のスイッチング回路の出力DUTYの算出を共通にした、ソフトスタートを実施する場合の充放電時の制御ブロック図を示す。
以上のように、DC/DCコンバータ回路100は、高周波トランス8を挟んで対称な回路構成としたので、簡易な回路構成および簡素な制御により、広い電圧範囲で双方向に電力伝送ができ、起動時に還流期間を設定してソフトスタートを行うことにより、高周波トランス8の巻線に流れる突入電流を抑えることができる。また、電力伝送方向に依らずゼロ電圧スイッチングが可能になると共に、ゼロ電圧スイッチングによる半導体損失低減のために設置した第1、第2のリアクトル7、9を昇圧リアクトルとして動作させることにより、低損失と昇圧の両機能を実現することができる。さらに、電力伝送方向の変化や急峻な負荷変動に対しても、速やかに追従して安定的に出力する制御が可能になる。
実施の形態2.
実施の形態1では高周波トランス8の二次側のスイッチング回路10(4)は、半導体スイッチング素子12a〜12d(5a〜5d)を全てオフして整流動作を行っていたが、高周波トランス8に発生する巻線電圧に合わせて、二次側のスイッチング回路10(4)の半導体スイッチング素子12a〜12d(5a〜5d)をオンさせても良い。なお、この場合、半導体スイッチング素子5a〜5d(12a〜12d)はMOSFET等、双方向導通する素子を用いる。
直流電源1からバッテリ2への電力伝送時には、高周波トランス8の第1の巻線8aに電圧印加するタイミングに同期させて第2のスイッチング回路10内の各半導体スイッチング素子12a〜12dを制御して第2のスイッチング回路10を整流動作させる。また、バッテリ2から直流電源1への電力伝送時には、高周波トランス8の第2の巻線8bに電圧印加するタイミングに同期させて第1のスイッチング回路4内の各半導体スイッチング素子5a〜5dを制御して第1のスイッチング回路4を整流動作させる。
各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dを、例えばMOSFETにて構成すると、導通時の両端電圧は、逆並列ダイオードのオン電圧よりも低い。このため、上記のような同期整流動作によりMOSFET側を電流が流れるため、導通損失を低減することが可能となる。
実施の形態3.
実施の形態1では、第2の直流電源にバッテリ2を用い、バッテリ2から直流電源1への電力伝送時においてのみ、直流電源1を電圧制御しており、その際、直流電源1への出力電圧指令値から出力電圧を差し引いた偏差の極性に応じて、バッテリ2の放電電流指令値の極性を切り替える制御が適用可能であった。このような制御は、直流電源1から第2の直流電源への電力電送においても適用でき、この実施の形態3では、双方向の電力電送において、電力を受電する側の直流電源の電圧制御を行う。
図28は、この発明の実施の形態3によるDC/DCコンバータとしての直流電源充放電装置の回路構成を示した図である。図28に示すように、直流電源充放電装置は、第1の直流電源としての直流電源1と第2の直流電源2aとの間で双方向の電力変換による電力伝送を行うもので、主回路となるDC/DCコンバータ回路100と制御回路15aを備える。DC/DCコンバータ回路100の構成は実施の形態1と同様である。
また、第2の平滑コンデンサ11と第2の直流電源2aとの間には、第2の直流電源2aへの充電電流i(矢印の向きを正とする電流)を検出する電流センサ14が設置され、第1、第2の平滑コンデンサ3、11の各電圧V1、V2を検出する各電圧センサ16、17が設置される。そして、各センサ14、16、17のセンシングされた出力が制御回路15aに入力される。制御回路15aでは、入力された電流i、電圧V1、V2の値に基づいて、第1、第2のスイッチング回路4、10の各半導体スイッチング素子5a〜5d、12a〜12dをスイッチング制御する駆動信号G−5、G−12を生成して第1、第2のスイッチング回路4、10を駆動制御する。
なお、第1の平滑コンデンサ3の電圧は直流電源1の電圧と同等であり、第2の平滑コンデンサ11の電圧は第2の直流電源2aの電圧と同等である。
図29は、直流電源充放電装置の制御ブロック図であり、特に図29(a)は第2の直流電源2aから直流電源1へ電力伝送する制御を示し、図29(b)は直流電源1から第2の直流電源2aへ電力伝送する制御を示す。
なお、フィードバック制御様式が上記実施の形態1と異なるのみで、各第1、第2のスイッチング回路4、10の周期的な基本の制御は、図3〜図14で示した上記実施の形態1のものと同様である。
第2の直流電源2aから直流電源1へ電力伝送する制御では、図29(a)に示すように、直流電源1の電圧V1を出力電圧として、出力電圧指令値V1*から出力電圧V1を減算した差分が正の場合、極性を正として第2の直流電源2aの放電電流指令値(−i)*を作成する。放電電流指令値が正とは、第2の直流電源2aから直流電源1の方向に、電力伝送方向を保持している状態を指している。そして第2の直流電源2aから直流電源1への放電電流(−i)が放電電流指令値(−i)*に一致するように、第1のスイッチング回路4の第1の対角ON時間t1を調整する。このとき第2のスイッチング回路10の第2の対角ON時間t2は最大オン時間tmaxに維持される。
出力電圧指令値V1*から出力電圧V1を減算した差分が負の場合、極性を負として放電電流指令値(−i)*を作成する。放電電流指令値が負とは、電力伝送方向を切り替えて、直流電源1から第2の直流電源2aへの方向になった状態を指している。そして放電電流(−i)が放電電流指令値(−i)*に一致するように、第2のスイッチング回路10の第2の対角ON時間t2を調整する。このとき第1のスイッチング回路4の第1の対角ON時間t1は最大オン時間tmaxに維持される。
これにより、制御回路15aは、直流電源1と第2の直流電源2aとの間に流れる充放電電流±iのみに基づいて、図12で示す双方向の制御を実現することが可能となる。
次に、直流電源1から第2の直流電源2aへ電力伝送する制御では、図29(b)に示すように、第2の直流電源2aの電圧V2を出力電圧として、出力電圧指令値V2*から出力電圧V2を減算した差分が正の場合、極性を正として第2の直流電源2aへの充電電流指令値i*を作成する。充電電流指令値が正とは、直流電源1から第2の直流電源2aへの方向に、電力伝送方向を保持している状態を指している。そして第2の直流電源2aへの充電電流iが充電電流指令値i*に一致するように、第2のスイッチング回路10の第2の対角ON時間t2を調整する。このとき第1のスイッチング回路4の第1の対角ON時間t1は最大オン時間tmaxに維持される。
出力電圧指令値V2*から出力電圧V2を減算した差分が負の場合、極性を負として充電電流指令値i*を作成する。充電電流指令値が負とは、電力伝送方向を切り替えて、第2の直流電源2aから直流電源1への方向になった状態を指している。そして充電電流iが充電電流指令値i*に一致するように、第1のスイッチング回路4の第1の対角ON時間t1を調整する。このとき第2のスイッチング回路10の第2の対角ON時間t2は最大オン時間tmaxに維持される。
これにより、制御回路15aは、直流電源1と第2の直流電源2aとの間に流れる充放電電流±iのみに基づいて、図12で示す双方向の制御を実現することが可能となる。
なお、図12における、直流電源1からバッテリ2への電力移行量を増加させる方向への制御量は、この実施の形態では充電電流iとなる。
この実施の形態では、直流電源1、第2の直流電源2aの双方に対して電圧制御を行う機能を有し、電力伝送方向によらず一貫した制御で動作を継続することができる。そして、充放電電流±iの電流指令値の極性を切り替えることで、電力伝送方向のシームレスな切替を行うことができる。これにより、負荷急変などの場合にも早い応答で、安定に動作を継続することができる。
実施の形態4.
上記実施の形態1〜3においては、第1、第2のリアクトル7、9を個別に設置したが、これらの少なくとも一方を高周波トランス8の漏れインダクタンスで兼ねる事でも同様の効果を得ることが可能となる。これにより、構成部品の削減が可能となり、簡素な構成で双方向動作が実現できる。
また、実施の形態1〜3では一方の直流電源(第2の直流電源)にバッテリ2を用いたがこれに限るものではない。さらにまた第1、第2の直流電源の双方をバッテリで構成しても良い。
なお、この発明は、発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 直流電源、2 バッテリ、2a 第2の直流電源、4 第1のスイッチング回路、
5a〜5d,12a〜12d 半導体スイッチング素子、6a〜6d コンデンサ、
7 第1のリアクトル、8 高周波トランス、8a 第1の巻線、8b 第2の巻線、
9 第2のリアクトル、10 第2のスイッチング回路、13a〜13d コンデンサ、
15,15a 制御回路、100 DC/DCコンバータ回路、A 基準点、
G−5(G−5a〜G−5d),G−12(G−12a〜G−12d) 駆動信号、
t1 第1の対角オン時間、t2 第2の対角オン時間、tmax 最大オン時間、
t3,t4 オン時間。

Claims (16)

  1. 第1の直流電源と第2の直流電源との間の双方向の電力伝送を行うDC/DCコンバータにおいて、
    トランスと、
    複数の半導体スイッチング素子を有して上記第1の直流電源と上記トランスの第1の巻線との間に接続されて、直流/交流間で電力変換する第1のコンバータ部と、
    複数の半導体スイッチング素子を有して上記第2の直流電源と上記トランスの第2の巻線との間に接続されて、直流/交流間で電力変換する第2のコンバータ部と、
    上記第1、第2のコンバータ部内の上記各半導体スイッチング素子を制御する制御回路とを備え、
    上記第1、第2のコンバータ部は、上記各半導体スイッチング素子に並列接続されたコンデンサと、交流入出力線に接続された第1、第2のリアクトルとを有し、
    上記制御回路は、所定周期内に上記第1のコンバータ部内を電流が還流する第1の還流期間と、上記第2のコンバータ部内を電流が還流する第2の還流期間とを設定し、上記第1の還流期間と第2の還流期間とが等しくなるように制御することを特徴とするDC/DCコンバータ。
  2. 上記制御回路は、上記第1の直流電源から上記第2の直流電源への電力伝送の開始前、または、上記第2の直流電源から上記第1の直流電源への電力伝送の開始前に、上記所定周期内の上記第1、第2の還流期間を徐々に短くするように制御することを特徴とする請求項1に記載のDC/DCコンバータ。
  3. 上記制御回路は、
    上記第1の直流電源から上記第2の直流電源への電力伝送時に、上記第1のリアクトルを利用して上記第1のコンバータ部内の上記各半導体スイッチング素子がゼロ電圧スイッチングするように制御し、
    上記第2の直流電源から上記第1の直流電源への電力伝送時に、上記第2のリアクトルを利用して上記第2のコンバータ部内の上記各半導体スイッチング素子がゼロ電圧スイッチングするように制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のDC/DCコンバータ。
  4. 上記制御回路は、
    上記第1の直流電源から上記第2の直流電源への電力伝送時に、上記トランスの上記第2の巻線に発生する電圧より上記第2の直流電源の電圧が高いとき、上記第2のリアクトルを用いて上記第2のコンバータ部が昇圧動作するように制御し、
    上記第2の直流電源から上記第1の直流電源への電力伝送時に、上記トランスの上記第1の巻線に発生する電圧より上記第1の直流電源の電圧が高いとき、上記第1のリアクトルを用いて上記第1のコンバータ部が昇圧動作するように制御することを特徴とする請求項3に記載のDC/DCコンバータ。
  5. 上記制御回路は、
    上記第1の直流電源から上記第2の直流電源への電力伝送時に、上記トランスの上記第2の巻線に発生する電圧より上記第2の直流電源の電圧が高いとき、上記トランスの上記第1の巻線に電圧が印加される時間が予め設定した最大時間となるように上記第1のコンバータ部を制御し、
    上記第2の直流電源から上記第1の直流電源への電力伝送時に、上記トランスの上記第1の巻線に発生する電圧より上記第1の直流電源の電圧が高いとき、上記トランスの上記第2の巻線に電圧が印加される時間が予め設定した最大時間となるように上記第2のコンバータ部を制御することを特徴とする請求項4に記載のDC/DCコンバータ。
  6. 上記第1、第2のコンバータ部は、それぞれ二つのブリッジ回路によるフルブリッジ回路で構成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ。
  7. 上記制御回路は、上記第1、第2のコンバータ部を構成する上記フルブリッジ回路の各ブリッジ回路の正側の半導体スイッチング素子および負側の半導体スイッチング素子を、短絡防止時間を無視すると、それぞれ50%のオン時間比率で制御することを特徴とする請求項6に記載のDC/DCコンバータ。
  8. 上記第1のコンバータ部内の一方のブリッジ回路の正側/負側のいずれかの半導体スイッチング素子と、上記第2のコンバータ部内の一方のブリッジ回路の正側/負側のいずれかの半導体スイッチング素子とは、同位相の駆動信号で制御されることを特徴とする請求項7に記載のDC/DCコンバータ。
  9. 上記同位相の駆動信号で制御される上記第1、第2のコンバータ部内の上記各半導体スイッチング素子を第1、第2の基準素子とし、
    上記制御回路は、上記第1のコンバータ部内で上記第1の基準素子と対角の関係にある半導体スイッチング素子が上記第1の基準素子と共にオンする第1の対角オン時間、および、上記第2のコンバータ部内で上記第2の基準素子と対角の関係にある半導体スイッチング素子が上記第2の基準素子と共にオンする第2の対角オン時間が所定の関係を満たすように上記第1、第2のコンバータを制御することにより、双方向の電力伝送を行うことを特徴とする請求項8に記載のDC/DCコンバータ。
  10. 上記制御回路は、上記第1の対角オン時間と上記第2の対角オン時間が共に設定された最大オン時間になる点を基準点とし、上記第1の直流電源から上記第2の直流電源への電力伝送の制御量を上記基準点より増大するときは、上記第1の対角オン時間を上記最大オン時間に保持すると共に、上記第2の対角オン時間を減少させ、上記第1の直流電源から上記第2の直流電源への電力伝送の制御量を上記基準点より減少するときは、上記第2の対角オン時間を上記最大オン時間に保持すると共に、上記第1の対角オン時間を減少させるように上記第1、第2のコンバータを制御することを特徴とする請求項9に記載のDC/DCコンバータ。
  11. 上記最大オン時間は、上記第1、第2のコンバータ内の上記各半導体スイッチング素子が上記ゼロ電圧スイッチングする為の時間に基づいて設定されることを特徴とする請求項10に記載のDC/DCコンバータ。
  12. 上記制御回路は、
    上記第1の直流電源から上記第2の直流電源への電力伝送時に、上記トランスの上記第2の巻線に発生する電圧より上記第2の直流電源の電圧が低いとき、上記第2のコンバータ部が整流動作するように制御し、
    上記第2の直流電源から上記第1の直流電源への電力伝送時に、上記トランスの上記第1の巻線に発生する電圧より上記第1の直流電源の電圧が低いとき、上記第1のコンバータ部が整流動作するように制御することを特徴とする請求項3ないし請求項7のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ。
  13. 上記制御回路は、
    上記第1の直流電源から上記第2の直流電源への電力伝送時に、上記トランスの上記第1の巻線に電圧印加するタイミングに同期させて上記第2のコンバータ部内の上記半導体スイッチング素子を制御して上記第2のコンバータ部を整流動作させ、
    上記第2の直流電源から上記第1の直流電源への電力伝送時に、上記トランスの上記第2の巻線に電圧印加するタイミングに同期させて上記第1のコンバータ部内の上記半導体スイッチング素子を制御して上記第1のコンバータ部を整流動作させることを特徴とする請求項12に記載のDC/DCコンバータ。
  14. 上記制御回路は、
    上記第1の直流電源あるいは上記第2の直流電源の電圧を電圧指令値から減算した差分をフィードバックして、上記第1、第2の直流電源間に流れる電流の電流指令値を作成し、上記電流指令値の極性に応じて上記第1、第2の直流電源間の電力伝送方向を切り替えると共に、上記第1のコンバータ部の上記第1の対角オン時間、あるいは上記第1のコンバータ部の上記第2の対角オン時間を調整することを特徴とする請求項9または請求項10に記載のDC/DCコンバータ。
  15. 上記第1、第2のリアクトルの一方、あるいは双方を、上記トランスの漏れインダクタンスで構成することを特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ。
  16. 上記第1、第2の直流電源の一方あるいは双方をバッテリで構成し、上記第1の直流電源と上記第2の直流電源との間の双方向の電力伝送を行うことで上記バッテリの充放電を行う事を特徴とする請求項1ないし請求項15のいずれか1項に記載のDC/DCコンバータ。
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