JP6025885B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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この発明は、多巻線トランスを用いた多入力、多出力の電力変換装置に関するものである。
従来の電力変換装置には、例えば特開2008−118727号公報(特許文献1)に開示されているように、トランスに複合巻線を用いて多出力の電源構成を得るようにしたものがある。即ち、この従来の電力変換装置は、互いに磁気結合した複合巻線を有するトランスを用いて、交流電源からの電力により二つの直流電源を充電する際に、どちらかの直流電源に優先順位を設けて充電するものである。また、交流電源が無い場合には、一方の直流電源を供給源として双方向スイッチにより他方の直流電源を充電するようにしている。
また、損失を低減することを目的とした電力変換装置では、例えば特開2013ー212023号公報(特許文献2)に開示されているように、充電モードと走行モードを備え、充電モード時には、負荷側のスイッチング回路によって直流電源への充電量を制御し、走行モード時には、電力供給側のスイッチング回路が直流電源への充電量を制御するため、負荷側のスイッチング回路をバイパスする構成を取り、走行モード時に負荷側のスイッチング回路による損失を低減したものがある。
特開2008−118727号公報 特開2013−212023号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来の電力変換装置は、2つの直流電源に対して優先順位を設けて充電するため、優先度の低い直流電源に対して無制御であり、適正な充電が行われていない課題がある。
また、特許文献2に開示された従来の電力変換装置は、走行モード時は負荷側のスイッチング素子をバイパスすることにより損失が低減できているが、充電モード時は負荷側のスイッチング回路で直流電源への充電量を制御しているため、損失が低減できていない課題がある。
この発明は、上記のような課題を解決するために成されたものであって、磁気的に結合された複数の巻線に複数の電源が接続される場合において、損失を低減し、かつ接続されている全ての負荷機器に適正に電力を伝送することができ、負荷機器の動作領域を確保することができる電力変換装置を提供することを目的とするものである。
この発明に係る電力変換装置は、互いに磁気的に結合された多巻線を備えトランスと、上記多巻線の内の少なくとも2つの巻線にそれぞれ第1のスイッチ手段を介して接続された電力ソースと、上記多巻線の他の巻線に接続され、上記電力ソースから電力供給される負荷との間に接続された第2のスイッチ手段と、上記負荷の電圧もしくは電流を検出する電圧電流検出手段と、上記第1のスイッチ手段および上記第2のスイッチ手段の動作を制御する制御部と、を備え、 上記制御部は、上記第1のスイッチ手段によって上記負荷の電圧もしくは電流を観測値と目標値との偏差に基づいて制御する場合と、上記第2のスイッチ手段によって上記負荷の電圧もしくは電流を観測値と目標値との偏差に基づいて制御する場合とを有すると共に、
上記第1のスイッチ手段によって上記負荷の電圧もしくは電流を観測値と目標値との偏差に基づいて制御する場合、上記第2のスイッチ手段のスイッチング素子は、上記制御部によって常にオンに制御されており、上記第2のスイッチ手段によって上記負荷の電圧もしくは電流を観測値と目標値の偏差に基づいて制御する場合、上記第2のスイッチ手段のスイッチング素子は、上記制御部によってスイッチング制御され、降圧チョッパとして動作するものである。
この発明の電力変換装置によれば、損失を低減し、接続されている全ての負荷機器に適正に電力を伝送でき、負荷機器の動作領域を確保することができる。
この発明の実施の形態1による電力変換装置の回路構成図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の電力分配の説明図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置のスイッチングパターンの説明図である この発明の実施の形態1による電力変換装置の電力分配の説明図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の電力分配の説明図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置の電力分配の説明図である。 この発明の実施の形態1による電力変換装置のスイッチングパターンの説明図である この発明の実施の形態1による電力変換装置のスイッチングパターンの説明図である この発明の実施の形態2による電力変換装置の回路構成図である。 この発明の実施の形態2による電力変換装置の電力分配の説明図である。 この発明の実施の形態2による電力変換装置の電力分配の説明図である。 この発明の実施の形態2による電力変換装置の電力分配の説明図である。 この発明の実施の形態2による電力変換装置の電力分配の説明図である。 この発明の実施の形態3による電力変換装置の回路構成図である。 この発明の実施の形態3による電力変換装置の電力分配の説明図である。 この発明の実施の形態3による電力変換装置の電力分配の説明図である。 この発明の実施の形態3による電力変換装置の電力分配の説明図である。 この発明の実施の形態3による電力変換装置の電力分配の説明図である。
以下、この発明による電力変換装置の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による電力変換装置の回路構成図で、この電力変換装置は、例えば、電動車両の充電器を中心とした電源システムに適用されるものである。
図1において、交流電源1は商用交流電源や自家発電機等であり、第1直流電源2は車両電装品の電源である鉛バッテリ、第2直流電源3は車両走行用の高圧バッテリである。インバータ4は車内で使用可能な交流100V電源としたシステムに適用可能である。なお、回路図中に示した破線矢印は実施の形態1による電力変換装置の電力伝送方向を定義し、実線矢印は電圧および電流方向と、制御部5の制御対象を定義している。
交流電源1は、電圧検出手段および電流検出手段を有する電圧電流検出部6を介してAC/DCコンバータ7に接続されており、交流電圧Vacinは直流に変換されて直流電圧VL1として平滑用のコンデンサ8に蓄積され、この直流電圧VL1は第1スイッチング回路9により交流電圧Vtr1に変換される。第1スイッチング回路9は、4つのスイッチング素子9a〜9dをブリッジ型に接続したインバータとして構成され、交流電源1からの入力電力の受電量を制御する。
第1スイッチング回路9の交流端に複合巻線トランス(以下、単にトランスという)10の1次側となる第1巻線10aの両端が接続される。トランス10の2次側となる第2巻線10bの第1端は、昇圧コイル11の第1端に接続され、この昇圧コイル11の第2端は、第2スイッチング回路12の第1交流端に接続される。第2巻線10bの第2端と第2スイッチング回路12の第2交流端が接続される。そして、第2スイッチング回路12は、4つのスイッチング素子12a〜12dをブリッジ型に接続して構成されている。第2スイッチング回路12の出力は、直流電圧VL2として平滑用のコンデンサ13に蓄積され、この直流電圧VL2のプラス端子は、電圧検出手段および電流検出手段を有する電圧電流検出部14を介してスイッチング素子15aに接続される。スイッチング素子15aの出力側は、スイッチング素子15bと平滑コイル16との接続点に接続される。なお、スイッチング素子15a、15b、および平滑コイル16によりチョッパ回路15を構成している。
また、直流電圧VL2のマイナス端子は、電圧検出手段および電流検出手段を有する電圧電流検出部14を介してスイッチング素子15b、さらに電圧電流検出部17を介して第2直流電源3のマイナス端子に接続される。平滑コイル16の出力側は電圧電流検出部17を介して第2直流電源3のプラス端子に接続される。そして、スイッチング素子15a、15b、および平滑コイル16は、第2直流電源3を充電する際にはスイッチング素子15aがスイッチングを行い、スイッチング素子15bは常時オフとすることで降圧チョッパとして機能する。そして、充電停止の際にはスイッチング素子15a、15bを常時オフとし、第2直流電源3を放電する際にはスイッチング素子15aは常時オフで、スイッチング素子15bがスイッチングを行うことで昇圧チョッパとして機能する。
トランス10の3次側となる第3巻線10c1、10c2は、センタータップ型に構成され、その両端には第3スイッチング回路18を構成する2つの整流ダイオード18a、18bのカソード端がそれぞれ接続され、第3巻線10c1、10c2のセンタータップとなる接続点には、スイッチング素子19が接続される。スイッチング素子19の出力側は、還流ダイオード20のカソード側と平滑コイル21との接続点に接続される。そして、平滑コイル21の出力側と平滑コンデンサ22の第1端が接続され、電圧検出手段および電流検出手段を有する電圧電流検出部23を介して第1直流電源2のプラス端に接続される。整流ダイオード18a、18bのアノード端はそれぞれ互いに接続され、還流ダイオード20のアノード端、平滑コンデンサ22の第2端、電圧電流検出部23を介して第1直流電源2のマイナス端に接続される。そして、第1直流電源2を充電する際には、負荷条件に応じてスイッチング素子19、還流ダイオード20、および平滑コイル21により降圧チョッパとして機能することもできる。
トランス10の4次側となる第4巻線10dの両端は整流回路24の交流端に接続される。整流回路24は、4つの整流素子24a〜24dをブリッジ型に接続して構成されている。トランス10の第4巻線10dに生じた交流電圧Vtr4は、整流回路24で直流変換され、平滑コイル25とコンデンサ26とで平滑化され、電圧検出手段および電流検出手段を有する電圧電流検出部27を介してコンデンサ28に蓄積され直流電圧VL3となる。コンデンサ28は、4つのスイッチング素子4a〜4dで構成されるインバータ4の直流入力端に接続される。インバータ4の交流出力端は、平滑コイル29a、29b、平滑コンデンサ30、コモンモードチョークコイル31、電圧検出手段および電流検出手段を有する電圧電流検出部32、および負荷機器接続部33が順次接続され、この負荷機器接続部33において、これに接続される図示しない各種の機器(以下、交流負荷という)の供給電源である交流電源Vacoutを生成する。
なお、第1スイッチング回路9、第2スイッチング回路12、チョッパ回路15、第3スイッチング回路18を構成する各スイッチング素子や、インバータ4を構成する各スイッチング素子は、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)に限らず、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等であってもよい。また、制御部5は、第1スイッチング回路9、第2スイッチング回路12、チョッパ回路15、第3スイッチング回路18や、インバータ4の動作を制御する役割を果たす。なお、符号34は、電圧検出手段もしくは電流検出手段を有する電圧電流検出部を示している。
実施の形態1による電力変換装置は上記のように構成されており、次に、その制御概要について説明する。
図2に示すように、系統が接続されており、これを電力供給源とする場合、系統からの入力電力P1は、その他の負荷機器、ここでは、第2直流電源3への充電電力P2、第1直流電源2への充電電力P3、負荷機器接続部33への供給電力P4に分配される。
この場合、交流電源1の電圧VacinをAC/DCコンバータ7で直流電圧VL1に変換し、この直流電圧VL1をトランス10で絶縁された2次側直流電圧VL2に変換し、第2直流電源3を充電する。また、直流電圧VL1は、トランス10で絶縁された4次側の直流電圧VL3に変換され、インバータ4により負荷機器接続部33に接続される交流負荷に対する交流電源Vacoutを生成する。さらに、直流電圧VL1はトランス10で絶縁された3次側の直流電圧Vbat2に変換されて第1直流電源2を充電する。このとき、第1直流電源2の充電量は、第1スイッチング回路9もしくは第3スイッチング回路18によって制御されている。
具体的には、AC/DCコンバータ7は、交流電源1の電流Iacinを電圧電流検出部6の観測値と目標値に基づいて制御し、第1スイッチング回路9が第1直流電源2の充電量を電圧電流検出部23の観測値と目標値に基づいて制御するか、もしくは第3スイッチング回路18が第1直流電源2の充電量を電圧電流検出部23の観測値と目標値に基づいて制御する。また第2スイッチング回路12は整流回路として機能し、チョッパ回路15はコンデンサ8の電圧指令値と電圧電流検出部34の電圧検出値との偏差に基づいてPI制御を行い、第2直流電源3の電流指令値を導出する。そしてこの電流指令値と電圧電流検出部17の検出値との偏差に基づいて制御する。整流回路24は交流電圧を整流変換し、インバータ4が負荷機器接続部33の出力を電圧電流検出部32の観測値と目標値に基づいて制御する。
第1スイッチング回路9が第1直流電源2の充電量を制御する場合、第3スイッチング回路18のスイッチング素子19は常時オンである。また第3スイッチング回路18が第1直流電源2の充電量を制御する場合、スイッチング素子19がスイッチングを行い、第3スイッチング回路18は降圧チョッパ回路として機能する。
図3に、第3スイッチング回路18が第1直流電源2の充電量を制御する場合のスイッチング素子9a〜9d、およびスイッチング素子19のゲート波形を示す。図3に示すように、第3スイッチング回路18のスイッチング素子19のスイッチングタイミングと、電力供給側のスイッチング素子9a〜9dのスイッチングタイミングをずらしてスイッチング制御を行う。なお、図3の横軸は時間tを示している。
図3のようにスイッチングタイミングをずらすことで、スイッチング素子19のオフ時に、整流ダイオード18a、18bに発生するサージがトランス10側に生じている電圧の直流成分だけ抑制できる。このため、より低耐圧な素子を整流ダイオード18a、18bに使用することができ、低耐圧品ダイオードは順方向電圧Vfが低いため、損失を低減することができる。そして第1直流電源2に対する上記2種類の制御方法は、第1直流電源2を含む負荷条件に応じて切り替える。例えば、第1直流電源2の制御方法の切り替えは、電力供給側のオンデューティ比、電圧検出値や電流検出値、電力検出値、あるいは温度検出手段を備えて温度検出値等によって行う。
図4に示すように、交流電源1が接続されていていないために、第2の直流電源3を電力供給源とする場合には、第2の直流電源3からの供給電力P2は、第1の直流電源2への充電電力P3と負荷機器接続部33に接続される交流負荷への供給電力P4とに分配される。このとき交流電源1からの入力電力P1はゼロである。
第2直流電源3の電圧Vbat1が、トランス10で絶縁された4次側の直流電圧VL3に変換された後、インバータ4により負荷機器接続部33に接続される交流負荷に対する交流電源Vacoutを生成する。また、第2直流電源3の電圧Vbat1は、トランス10で絶縁された3次側の直流電圧Vbat2に変換されて第1直流電源2を充電する。このとき、第1直流電源2の充電量は、第2スイッチング回路12もしくは第3スイッチング回路18によって制御されている。
具体的には、AC/DCコンバータ7および第1スイッチング回路9は、系統側からの入力電力がないため動作を停止し、オフ状態としている。チョッパ回路15は、昇圧チョッパとして動作し、コンデンサ13の両端電圧VL2の電圧を電圧電流検出部14の観測値と目標値に基づいて制御し、第2スイッチング回路12が第1直流電源2の充電量を電圧電流検出部23の観測値と目標値に基づいて制御するか、もしくは第3スイッチング回路18が第1直流電源2の充電量を電圧電流検出部23の観測値と目標値に基づいて制御する。なお、整流回路24、インバータ4は、図2の場合と同様に動作する。
第2スイッチング回路12が第1直流電源2の充電量を制御する場合、第3スイッチング回路18のスイッチング素子19は常時オンである。また第3スイッチング回路18が第1直流電源2の充電量を制御する場合、スイッチング素子19がスイッチングを行い、第3スイッチング回路18は降圧チョッパ回路として機能する。そして第1直流電源2に対する上記2種類の制御方法は、第1直流電源2を含む負荷条件に応じて切り替える。例えば、第1直流電源2の制御方法の切り替えは、電力供給側のオンデューティ比、電圧検出値や電流検出値、電力検出値、あるいは温度検出手段を備えて温度検出値等によって行う。
図5に示すように、交流電源1が接続されていてこれを電力供給源とし、第2の直流電源3への充電を停止する場合には、交流電源1からの入力電力P1は、第1直流電源2への充電電力P3と負荷機器接続部33に接続される交流負荷への供給電力P4とに分配される。
この場合、交流電源1の電圧VacinをAC/DCコンバータ7で直流電圧VL1に変換し、この直流電圧VL1をトランス10で絶縁された4次側の直流電圧VL3に変換し、インバータ4により負荷機器接続部33に接続される交流負荷に対する交流電源Vacoutを生成する。さらに、直流電圧VL1はトランス10で絶縁された3次側の直流電圧Vbat2に変換されて第1直流電源2を充電する。このとき、第1直流電源2の充電量は、第1スイッチング回路9もしくは第3スイッチング回路18によって制御されている。またスイッチング素子15a、15bを常時オフとすることで、第2の直流電源3への充電を停止している。
具体的には、AC/DCコンバータ7は、コンデンサ8の電圧指令値と電圧電流検出部34の電圧検出値との偏差に基づいてPI制御を行い、入力電流指令値を導出する。そしてこの指令値と電圧電流検出部6の検出値との偏差に基づいて、Iacinを高力率制御する。第1スイッチング回路9が第1直流電源2の充電量を電圧電流検出部23の観測値と目標値に基づいて制御するか、もしくは第3スイッチング回路18が第1直流電源2の充電量を電圧電流検出部23の観測値と目標値に基づいて制御する。なお、整流回路24、インバータ4は、図2の場合と同様に動作する。
第1スイッチング回路9が第1直流電源2の充電量を制御する場合、第3スイッチング回路18のスイッチング素子19は常時オンである。また第3スイッチング回路18が第1直流電源2の充電量を制御する場合、スイッチング素子19がスイッチングを行い、第3スイッチング回路18は降圧チョッパ回路として機能する。そして第1直流電源2に対する上記2種類の制御方法は、第1直流電源2を含む負荷条件に応じて切り替える。例えば、第1直流電源2の制御方法の切り替えは、電力供給側のオンデューティ比、電圧検出値や電流検出値、電力検出値、あるいは温度検出手段を備えて温度検出値等によって行う。
図6に示すように、交流電源1が接続されているが、交流電源1からの電力供給のみでは、負荷機器接続部33に接続されている負荷および第1の直流電源2が要求する電力を賄えない場合、交流電源1および第2の直流電源3を電力供給源とするが、系統からの入力電力P1と第2の直流電源3からの入力電力P2の合計入力電力P1+P2は、負荷機器接続部33に接続される交流負荷への供給電力P4と、第1の直流電源2への充電電力P3とに分配される。
この場合、交流電源1の電圧VacinをAC/DCコンバータ7で直流電圧VL1に変換し、直流電圧VL1は、トランス10で絶縁された4次側の直流電圧VL3に変換され、インバータ4により負荷機器接続部33に接続される交流負荷に対する交流電源Vacoutを生成する。さらに、直流電圧VL1はトランス10で絶縁された3次側の直流電圧Vbat2に変換されて第1直流電源2を充電する。また第2直流電源3の電圧Vbat1が、トランス10で絶縁された4次側の直流電圧VL3に変換された後、インバータ4により負荷機器接続部33に接続される交流負荷に対する交流電源Vacoutを生成する。さらに、第2直流電源3の電圧Vbat1は、トランス10で絶縁された3次側の直流電圧Vbat2に変換されて第1直流電源2を充電する。なお、図7に示すように、第1スイッチング回路9と第2スイッチング回路12から負荷側へ電力を伝送する場合、1スイッチング時間を分割して電力伝送を行う。
具体的には、AC/DCコンバータ7は、交流電源1の電流Iacinを電圧電流検出部6の観測値と目標値に基づいて制御し、チョッパ回路15は昇圧チョッパとして動作し、コンデンサ13の両端電圧VL2の電圧を電圧電流検出部14の観測値と目標値に基づいて制御し、第1スイッチング回路9および第2スイッチング回路12の合計オンデューティ比によって第1直流電源2の充電量を電圧電流検出部23の観測値と目標値に基づいて制御するか、もしくは第3スイッチング回路18が第1直流電源2の充電量を電圧電流検出部23の観測値と目標値に基づいて制御する。なお、整流回路24、インバータ4は、図2の場合と同様に動作する。
第1スイッチング回路9および第2スイッチング回路12が第1直流電源2の充電量を制御する場合、第3スイッチング回路18のスイッチング素子19は常時オンである。また第3スイッチング回路18が第1直流電源2の充電量を制御する場合、スイッチング素子19がスイッチングを行い、第3スイッチング回路18は降圧チョッパ回路として機能する。その際、図8に示すように、第1スイッチング回路9のオフタイミングと第2スイッチング回路12のオンタイミングを合わせるか、もしくは少し重ねるか、または第1スイッチング回路9のオンタイミングと第2スイッチング回路12のオフタイミングを合わせるか、もしくは少し重ねることで、スイッチング素子19のスイッチング周波数は図7と比較し、半分になるため、損失を低減することができる。そして第1直流電源2に対する上記2種類の制御方法は、第1直流電源2を含む負荷条件に応じて切り替える。例えば、第1直流電源2の制御方法の切り替えは、電力供給側のオンデューティ比、電圧検出値や電流検出値、電力検出値、あるいは温度検出手段を備えて温度検出値等によって行う。
電力供給側のスイッチング素子のオンデューティ比に応じて制御方法を切り替える場合、例えば図2において、電力供給側のスイッチング素子はスイッチング素子9a〜9dであり、第1スイッチング回路9が第1直流電源2の充電量を制御する場合、第1直流電源2に供給する電力に応じて、第1スイッチング回路9のスイッチング素子9a〜9dのオンデューティ比も変化する。
第1直流電源2への伝送電力が大きい場合、つまりスイッチング素子9a〜9dのオンデューティ比が大きい場合、スイッチング素子19に流れる電流も当然大きくなる。このようにオンデューティ比より負荷の変動を判断し、制御を切り替え、スイッチング素子19を常時オンとすることで、スイッチング損失を無くし、損失を低減することができる。
第1直流電源2への伝送電力が小さい場合、つまりスイッチング素子9a〜9dのオンデューティ比が小さい場合、第2スイッチング回路12は整流回路として動作するため、コンデンサ13の電圧は低くなり、同様にコンデンサ26の電圧も低くなる。第2直流電源3の制御は、チョッパ回路15で行っているが、第2直流電源3を充電する場合、チョッパ回路15は降圧チョッパとして機能する。そのため、コンデンサ13の電圧が低いと、第2直流電源3の要求する電圧条件によっては、その出力電圧を担保できなくなってしまう。
同様に、コンデンサ26の電圧が低くなりすぎると、負荷機器接続部33の出力を担保できなくなってしまう。さらに、第1直流電源2への伝送電力が小さくなった分、その他の負荷機器への電力伝送量が大きくなるため、第1スイッチング回路9からの総伝送電力量P1は変化しないが、スイッチング素子9a〜9dのオンデューティ比は小さくなるため、スイッチング素子9a〜9dに流れる瞬時的な電流が大きくなり、スイッチング素子9a〜9dの損失は増加する。
このようにオンデューティ比より負荷の変動を判断し、制御を切り替え、スイッチング素子19をスイッチング制御することで、スイッチング素子9a〜9dのオンデューティ比は大きくなり、第1直流電源2以外の負荷機器への出力を担保することができる。そして、スイッチング素子9a〜9dのオンデューティ比が大きくなるため、スイッチング素子9a〜9dに流れる瞬時的な電流は小さくなり、損失を低減することができる。このとき、第1直流電源2への伝送電力は小さいため、スイッチング素子19がスイッチング動作をしても損失は小さい。
つまり、上記のように負荷機器が必要とする電力供給側のスイッチング素子のオンデューティ比によって負荷の変動を判断し、第1直流電源2への制御方法を切り替えることで、損失を低減し、接続されている全ての負荷機器の動作領域を確保することができる。また電力供給側のスイッチング素子とは、図4では符号12a〜12d、図5では符号9a〜9d、図6では符号9a〜9dおよび符号12a〜12dである。
電圧検出値によって制御方法を切り替える場合、第1直流電源2もしくはコンデンサ13もしくはコンデンサ26の電圧検出値によって、制御方法を切り替える。電力供給側のスイッチング回路が第1直流電源2の充電量を制御する場合、例えば図2では、電力供給側のスイッチング素子9a〜9dのオンデューティ比が小さくなると、コンデンサ13およびコンデンサ26の電圧が低くなり、コンデンサ13およびコンデンサ26の後段に接続される負荷機器の出力を担保できなくなる恐れがある。そのため、コンデンサ13およびコンデンサ26の電圧が所定の閾値を下回ったときに、第3スイッチング回路18が第1直流電源2の充電量を制御するように切り替える。
また、スイッチング素子9a〜9dのオンデューティ比が一定で、第1直流電源2への伝送電力が小さくなると、第1直流電源2の電圧は上昇する。そこで、第1直流電源2の電圧が所定の閾値を上回ったときに、制御方法を切り替える。
上記のように電圧検出値によって負荷の変動を判断し、第1直流電源2への制御方法を切り替えることで、損失を低減し、接続されている全ての負荷機器の動作領域を確保することができる。また電力供給側のスイッチング素子とは、図4では符号12a〜12d、図5では符号9a〜9d、図6では符号9a〜9dおよび符号12a〜12dである。
電流検出値によって制御方法を切り替える場合、第1直流電源2の電流検出値、もしくは第1直流電源2の電流が連続モードか不連続モードかを検出し、制御方法を切り替える。第1スイッチング回路9が第1直流電源2の充電量を制御する場合、第1直流電源2への伝送電力、つまり第1直流電源2の電流が小さくなると電力供給側のスイッチング素子のオンデューティ比が小さくなり、第1直流電源2以外の負荷機器への伝送電力が担保できなくなってしまう恐れがある。
また、第1直流電源2への伝送電力が小さくなると、第1直流電源2の電流は連続モードから不連続モードへ切り替わってしまう。そのため、第1直流電源2の電流が所定の閾値を下回ったとき、もしくは第1直流電源2の電流が連続モードから不連続モードへ切り替わったときに、第3スイッチング回路18が第1直流電源2の充電量を制御するように切り替える。ただし、連続モードから不連続モードへの切り替え閾値は電流検出値が以下の式(1)、もしくは、零となったことで切り替える。式(1)において、Iは第1直流電源2の電流、Dはスイッチング素子19のオンデューティ比、Tsはスイッチング素子19の1周期のスイッチング時間、ViはVtr3、Voは負荷の電圧である。
I=(DTS(V_i−V_0))/2L・・・・・(1)
上記のように電流検出値によって負荷の増減を判断し、第1直流電源2への制御方法を切り替えることで、損失を低減し、接続されている全ての負荷機器の動作領域を確保することができる。
電力検出値によって制御方法を切り替える場合、第1直流電源2の電力検出値もしくは第1直流電源2を除く負荷機器、例えば図2の場合、第2直流電源3および負荷機器接続部33の電力検出値によって、制御方法を切り替える。第1スイッチング回路9が第1直流電源2の充電量を制御する場合、第1直流電源2への伝送電力が小さくなると電力供給側のスイッチング素子9a〜9dのオンデューティ比が小さくなり、第1直流電源2以外の負荷機器への伝送電力が担保できなくなってしまう恐れがある。また電力供給側の総伝送電力量P1は一定なので、第2直流電源3および負荷機器接続部33の電力検出値によって、第1直流電源2への伝送電力の変動を検出することができる。そのため、第1直流電源2の電力検出値が所定の閾値を下回るか、もしくは第1直流電源2を除く負荷機器の電力検出値が所定の閾値を上回ることで、第3スイッチング回路18が第1直流電源2の充電量を制御するように切り替える。
上記のように電力検出値によって負荷の増減を判断し、第1直流電源2への制御方法を切り替えることで、損失を低減し、接続されている全ての負荷機器の動作領域を確保する
ことができる。
温度検出値によって制御方法を切り替える場合、電力供給側の基板もしくは素子温度、図2の場合、第1スイッチング回路9の基板温度もしくは素子温度の検出値、もしくは第3スイッチング回路18の基板温度もしくは素子温度の検出値、もしくは上記2つの検出値の比較によって、制御方法を切り替える。第3スイッチング回路18が第1直流電源2の充電量を制御する場合、スイッチング素子19がスイッチングを行うため、常時オンの状態と比較し、損失は増加し温度は上昇する。
また、第1スイッチング回路9が第1直流電源2の充電量を制御する場合、第1直流電源2への伝送電力が小さくなると電力供給側のスイッチング素子9a〜9dのオンデューティ比が小さくなるが、総伝送電力P1は変わらないため、スイッチング素子9a〜9dの損失は増加し温度は上昇する。そのため、第3スイッチング回路18の基板温度もしくは素子温度の検出値が所定の閾値を上回ることで、第1スイッチング回路9が第1直流電源2の充電量を制御するように切り替え、電力供給側の基板もしくは素子温度が所定の閾値を上回ることで、第3スイッチング回路18が第1直流電源2の充電量を制御するように切り替えるか、もしくは上記2つの検出値を比較し、熱的にバランスが取れるように制御を切り替える。
上記のように温度検出値によって負荷の増減を判断し、第1直流電源2への制御方法を切り替えることで、損失を低減し、接続されている全ての負荷機器の動作領域を確保することができる。
上記に記載した切り替え方法のいずれにおいても、損失を低減し、接続されている全ての負荷機器の動作領域を確保することができる。
以上詳説したように、実施の形態1による電力変換装置によれば、負荷条件に応じて第1の直流電源2の制御を切り替えることで、第1の直流電源2を含む全ての負荷機器の動作領域を確保し、なおかつ、第3スイッチング回路18および電力供給側のスイッチング回路の損失を低減することができる。
第1スイッチング回路9が第1直流電源2の充電量を制御する場合、負荷側のスイッチング素子19を常時オンにするため、スイッチング損失を無くし損失を低減することができる。第3スイッチング回路18が第1直流電源2の充電量を制御する場合、負荷側のスイッチング素子19はスイッチングを行うが、この時の負荷条件は電力が小さいため、スイッチング損失も小さい。
また、第3スイッチング回路18が第1直流電源2の充電量を制御することで、電力供給側のスイッチング素子のオンデューティ比を大きくすることができるため、第1直流電源2を含む全ての負荷機器の動作領域を確保することができる。さらに、スイッチング素子19のオフ時のスイッチングタイミングを電力供給側の全オフ区間に設定することで、整流ダイオード18a、18bに発生するサージ電圧を抑制することができる。それにより、より低耐圧な素子を使用できるため、コストの削減および損失の低減が可能となる。
また、電力供給側が第1スイッチング回路9および第2スイッチング回路12である図6の構成において、第3スイッチング回路18が第1直流電源2の充電量を制御する場合、図8のように、スイッチング素子9a〜9dのオフタイミングとスイッチング素子12a〜12dのオンタイミングを合わせるか、もしくは少し重ねるか、またはスイッチング素子9a〜9dのオンタイミングとスイッチング素子12a〜12dのオフタイミングを合わせるか、もしくは少し重ねることで、スイッチング素子19のスイッチング周波数は図7と比較し、半分になるため、損失を低減することができる。
また、第1の直流電源2に対する制御方法は、電力供給側のオンデューティ比、電圧検出値や電流検出値、電力検出値や温度検出値によって切り替え可能である。そのため、状況に応じて電流センサや電圧センサ、温度センサ等を削除することができる。
実施の形態2.
次に、この発明の実施の形態2による電力変換装置について説明する。図9は、実施の形態2による電力変換装置の回路構成図であり、図1に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を示している。
実施の形態2の構成上の特徴は、AC/DCコンバータ7の出力端側に、第1スイッチング回路9と並列に電圧電流検出部27を介して4つのスイッチング素子4a〜4dで構成されるインバータ4の直流入力端が接続されており、このインバータ4の交流出力端には平滑コイル29a、29b、平滑コンデンサ30、コモンモードチョークコイル31、電圧電流検出部32、および負荷機器接続部33が順次接続されている。そして、この負荷機器接続部33において図示しない交流負荷の供給電源である交流電源Vacoutが生成される。
また実施の形態2における電力分配としては、図10〜図13に示す4通りであり、回路動作についても実施の形態1の場合と基本的に同じであるから、ここでは詳しい説明は省略する。
この実施の形態2の電力変換装置によれば、負荷条件に応じて第1直流電源2の制御方法を切り替えることで、第1直流電源2を含む全ての負荷機器の動作領域を確保し、なおかつ第1スイッチング回路9および電力供給側のスイッチング回路の損失を低減することができる。また、スイッチング素子19のスイッチングタイミングを適当に設定することで、スイッチング素子19はより低耐圧な素子を使用できるため、コストの削減および損失の低減が可能となる。
しかも、この実施の形態2の構成の場合、実施の形態1のような整流回路24およびコンデンサ26、トランス10の第4巻線10dが不必要になる。そのため、素子数およびコストを削減することができる。
実施の形態3.
次に、この発明の実施の形態3による電力変換装置について説明する。図14は、実施の形態3による電力変換装置の回路構成図であり、図1に示した実施の形態1と対応もしくは相当する構成部分には同一の符号を示している。
この実施の形態3の特徴は、図1に示した実施の形態1の構成に対して、トランス10の第4巻線10d、およびこの第4巻線10dに接続される整流回路24やインバータ4を含む回路が削除されていることである。その他の構成は、実施の形態1の場合と同じである。
また実施の形態3における電力分配としては、図15〜図18に示す4通りであり、回路動作についても実施の形態1の場合と基本的に同じであるから、ここでは詳しい説明は省略する。
この実施の形態3の電力変換装置によれば、負荷条件に応じて第1直流電源2の制御方法を切り替えることで、第1直流電源2を含む全ての負荷機器の動作領域を確保し、なおかつ第1スイッチング回路9および電力供給側のスイッチング回路の損失を低減することができる。また、スイッチング素子19のスイッチングタイミングを適当に設定すること
で、スイッチング素子19はより低耐圧な素子を使用できるため、コストの削減および損失の低減が可能となる。
しかも、この実施の形態3の構成の場合、実施の形態1および実施の形態2のような交流負荷を負荷機器接続部33に接続する必要性が特に無く、したがって、第4巻線10d、整流回路24、およびインバータ4を含む回路を省略できる場合に適用可能である。
以上、この発明の実施の形態1から実施の形態3について説明したが、この発明はこれに限定されるものではなく、この発明の趣旨を逸脱しない範囲において、これらの構成を適宜組み合わせたり、その構成に一部変形を加えたり、構成を一部省略することが可能である。
1 交流電源、2 第1直流電源、3 第2直流電源、4 インバータ、4a〜4d スイッチング素子、5 制御部、6 電圧電流検出部、7 AC/DCコンバータ、8 コンデンサ、9 第1スイッチング回路、9a〜9d スイッチング素子、10 トランス、10a 第1巻線、10b 第2巻線、10c1、10c2 第3巻線、10d 第4巻線、11 昇圧コイル、12 第2スイッチング回路、12a〜12d スイッチング素子、13 コンデンサ、14 電圧電流検出部、15 チョッパ回路、15a,15b スイッチング素子、16 平滑コイル、17 電圧電流検出部、18 第3スイッチング回路、18a,18b 整流ダイオード、19 スイッチング素子、20 還流ダイオード、21 平滑コイル、22 平滑コンデンサ、23 電圧電流検出部、24 整流回路、24a〜24d 整流素子、25 平滑コイル、26 コンデンサ、27 電圧電流検出部、28 コンデンサ、29a,29b コイル、30 平滑コンデンサ、31 コモンモードチョークコイル、32 電圧電流検出部、33 負荷機器接続部、34 電圧電流検出部

Claims (26)

  1. 互いに磁気的に結合された多巻線を備えたトランスと、
    上記多巻線の内の少なくとも2つの巻線にそれぞれ第1のスイッチ手段を介して接続された電力ソースと、
    上記多巻線の他の巻線に接続され、上記電力ソースから電力供給される負荷との間に接続された第2のスイッチ手段と、
    上記負荷の電圧もしくは電流を検出する電圧電流検出手段と、
    上記第1のスイッチ手段および上記第2のスイッチ手段の動作を制御する制御部と、を備え、 上記制御部は、上記第1のスイッチ手段によって上記負荷の電圧もしくは電流を観測値と目標値との偏差に基づいて制御する場合と、上記第2のスイッチ手段によって上記負荷の電圧もしくは電流を観測値と目標値との偏差に基づいて制御する場合とを有すると共に、
    上記第1のスイッチ手段によって上記負荷の電圧もしくは電流を観測値と目標値との偏差に基づいて制御する場合、上記第2のスイッチ手段のスイッチング素子は、上記制御部によって常にオンに制御されており、上記第2のスイッチ手段によって上記負荷の電圧もしくは電流を観測値と目標値の偏差に基づいて制御する場合、上記第2のスイッチ手段のスイッチング素子は、上記制御部によってスイッチング制御され、降圧チョッパとして動作することを特徴とする電力変換装置。
  2. 負荷条件に応じて、上記制御部は、上記第1のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御と、上記第2のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御とを切り替えることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  3. 上記制御部が、上記第1のスイッチ手段を制御するためのオンデューティ比に基づいて負荷変動を判定し、上記第1のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御と、上記第2のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御とを切り替えることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  4. 上記制御部が、上記電圧電流検出手段の電圧検出値に基づいて負荷変動を判定し、上記第1のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御と、上記第2のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御とを切り替えることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  5. 上記制御部が、上記電圧電流検出手段の電流検出値に基づいて負荷変動を判定し、上記第1のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御と、上記第2のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御とを切り替えることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  6. 上記制御部が、上記電圧電流検出手段の電流検出値および電圧検出値から電力を算出し、その結果に基づいて負荷変動を判定し、上記第1のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御と、上記第2のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御とを切り替えることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  7. 温度検出手段を備え、上記制御部が、上記温度検出手段の温度検出値に基づいて負荷変動を判定し、上記第1のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御と、上記第2のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御とを切り替えることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  8. 上記制御部が、上記電圧電流検出手段の電流検出値から、上記負荷の電流が連続モードもしくは不連続モードかを判別して負荷変動を判定し、上記第1のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御と、上記第2のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御とを切り替えることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  9. 上記制御部が、上記第1のスイッチ手段を制御するためのオンデューティ比が、所定のオンデューティ比より小さくなった場合に、上記負荷の電圧もしくは電流制御を、上記第1のスイッチ手段から上記第2のスイッチ手段へと切り替えることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  10. 上記制御部が、上記負荷の電圧検出値に基づいて負荷変動を判定し、上記第1のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御と、上記第2のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御とを切り替えることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  11. 上記制御部が、上記負荷を除く負荷の線間電圧検出値に基づいて負荷変動を判定し、上記第1のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御と、上記第2のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御とを切り替えることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  12. 上記制御部が、上記負荷の電流検出値に基づいて負荷変動を判定し、上記第1のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御と、上記第2のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御とを切り替えることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  13. 上記制御部が、上記負荷の電流検出値および電圧検出値から電力を算出し、その結果に基づいて負荷変動を判定し、上記第1のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御と、上記第2のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御とを切り替えることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  14. 上記制御部が、上記負荷を除く負荷の電力検出値に基づいて負荷変動を判定し、上記第1のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御と、上記第2のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御とを切り替えることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  15. 上記制御部が、上記電力ソースの基板温度もしくは素子温度検出値に基づいて負荷変動を判定し、上記第1のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御と、上記第2のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御とを切り替えることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  16. 上記制御部が、上記第2のスイッチ手段の基板温度もしくは素子温度検出値に基づいて負荷変動を判定し、上記第1のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御と、上記第2のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御とを切り替えることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  17. 上記制御部が、上記第1のスイッチ手段の基板温度もしくは素子温度検出値と上記第2のスイッチ手段の基板温度もしくは素子温度検出値とを比較することにより、負荷変動を判定し、上記第1のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御と、上記第2のスイッチ手段による上記負荷の電圧もしくは電流制御とを切り替えることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  18. 上記多巻線を第1巻線、第2巻線、第3巻線および第4巻線で構成すると共に、上記負荷を第1直流電源で構成し、
    上記電力ソースを交流電源および第2直流電源で構成すると共に、上記第1のスイッチ手段を第1のスイッチング回路および第2のスイッチング回路で構成し、
    上記交流電源を上記第1のスイッチング回路を介して上記第1巻線に接続すると共に、上記第2直流電源を上記第2のスイッチング回路を介して上記第2巻線に接続し、
    上記第1直流電源を上記第2のスイッチ手段を介して上記第3巻線に接続すると共に、上記第4巻線に整流回路を介してインバータ回路を接続し、
    更に、上記交流電源と上記第1のスイッチング回路との間にAC/DCコンバータを接続したことを特徴とする請求項1から17の何れか一項に記載の電力変換装置。
  19. 上記多巻線を第1巻線、第2巻線、および第3巻線で構成すると共に、上記負荷を第1直流電源で構成し、
    上記電力ソースを交流電源および第2直流電源で構成すると共に、上記第1のスイッチ手段を第1のスイッチング回路および第2のスイッチング回路で構成し、
    上記交流電源を上記第1のスイッチング回路を介して上記第1巻線に接続すると共に、上記第2直流電源を上記第2のスイッチング回路を介して上記第2巻線に接続し、
    上記第1直流電源を上記第2のスイッチ手段を介して上記第3巻線に接続すると共に、上記交流電源と上記第1のスイッチング回路との間にAC/DCコンバータを接続したことを特徴とする請求項1から17の何れか一項に記載の電力変換装置。
  20. 上記多巻線を第1巻線、第2巻線、および第3巻線で構成すると共に、上記負荷を第1直流電源で構成し、
    上記電力ソースを交流電源および第2直流電源で構成すると共に、上記第1のスイッチ手段を第1のスイッチング回路および第2のスイッチング回路で構成し、
    上記交流電源を上記第1のスイッチング回路を介して上記第1巻線に接続すると共に、上記第2直流電源を上記第2のスイッチング回路を介して上記第2巻線に接続し、
    上記第1直流電源を上記第2のスイッチ手段を介して上記第3巻線に接続すると共に、上記交流電源と上記第1のスイッチング回路との間にAC/DCコンバータを接続し、
    更に、上記AC/DCコンバータにインバータ回路を接続したことを特徴とする請求項1から17の何れか一項に記載の電力変換装置。
  21. 上記電力ソースを第1の電力ソースと第2の電力ソースで構成すると共に、上記第1のスイッチ手段を第1のスイッチング回路と第2のスイッチング回路で構成し、
    上記第1の電力ソースが、上記第1のスイッチング回路の動作により上記トランスに電力供給を行う状態において、上記第2の電力ソースは負荷機器として動作することを特徴とする請求項1から20の何れか一項に記載の電力変換装置。
  22. 上記電力ソースを第1の電力ソースと第2の電力ソースで構成すると共に、上記第1のスイッチ手段を第1のスイッチング回路と第2のスイッチング回路で構成し、
    上記第1の電力ソースが上記第1のスイッチング回路の動作により上記トランスに電力供給を行うと共に、上記第2の電力ソースが上記第2のスイッチング回路の動作により上記トランスに電力供給を行うことを特徴とする請求項1から20の何れか一項に記載の電力変換装置。
  23. 上記電力ソースを第1の電力ソースと第2の電力ソースで構成すると共に、上記第1のスイッチ手段を第1のスイッチング回路と第2のスイッチング回路で構成し、
    上記第2の電力ソースが上記第2のスイッチング回路の動作により上記トランスに電力供給を行い、上記第1の電力ソースが回路に接続されていないことを特徴とする請求項1から20の何れか一項に記載の電力変換装置。
  24. 上記電力ソースを第1の電力ソースと第2の電力ソースで構成すると共に、上記第1のスイッチ手段を第1のスイッチング回路と第2のスイッチング回路で構成し、
    上記第1の電力ソースが上記第1のスイッチング回路の動作により上記トランスに電力供給を行い、上記第2の電力ソースが上記第2のスイッチング回路の動作により充放電を停止した状態であることを特徴とする請求項1から20の何れか一項に記載の電力変換装置。
  25. 上記制御部が、上記第2のスイッチ手段によって上記負荷の電圧もしくは電流制御を行う場合、上記第2のスイッチ手段のスイッチングタイミングと上記第1のスイッチ手段のスイッチングタイミングをずらすことを特徴とする請求項1から24の何れか一項に記載の電力変換装置。
  26. 上記第1のスイッチング回路と上記第2のスイッチング回路から上記負荷へ電力を伝送する場合、1スイッチング時間を分割して電力伝送を行うと共に、上記第1のスイッチング回路のスイッチング素子のオフタイミングと上記第2のスイッチング回路のスイッチング素子のオンタイミングを合わせるか、もしくは少し重ねる、または上記第1のスイッチング回路のスイッチング素子のオンタイミングと上記第2のスイッチング回路のスイッチング素子のオフタイミングを合わせるか、もしくは少し重ねることを特徴とする請求項22に記載の電力変換装置。
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