JP5712584B2 - 電源装置 - Google Patents
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図1に示す電源装置1は、交流電源(商用電源)2から供給される電力によりバッテリ3を充電したりバッテリ3から供給される電力により交流電源2側に電力供給したりする双方向の充電器であって、フィルタ4と、コイル5〜7と、Hブリッジ回路8(第1の電力変換回路)と、Hブリッジ回路9(第2の電力変換回路)と、Hブリッジ回路10(第3の電力変換回路)と、電解コンデンサ11(コンデンサ)と、電解コンデンサ12と、トランス13と、サーミスタ14(温度検出手段)と、制御回路(マイコン)15とを備える。なお、本実施形態の電源装置1は、例えば、交流電源2から供給される電力により電気自動車などの車両に搭載されるバッテリ3を充電するための充電器として使用されてもよい。
Hブリッジ回路8は、いわゆるPFC(Power factor correction)回路であって、MOSFET16〜19を備え、MOSFET16、17の接続点がコイル5の他方端に接続され、MOSFET18、19の接続点がコイル6の他方端に接続されている。
サーミスタ14は、常時一定電圧がかかっており、電解コンデンサ11の近傍に設けられている。
交流電源2から供給される電力によりバッテリ3を充電する場合、制御回路15は、Hブリッジ回路8のMOSFET16、19とMOSFET17、18とを交互にオン、オフさせる。これにより、交流電源2からフィルタ4及びコイル5、6を介して供給される電力が整流されるとともに、電解コンデンサ11にかかる電圧Vcが制御される。また、制御回路15は、Hブリッジ回路9のMOSFET20、23とMOSFET21、22とを交互にオン、オフさせる。これにより、Hブリッジ回路9に入力される電力が交流に変換されトランス13の一次側巻線に伝えられる。そして、トランス13の一次側巻線から二次側巻線に伝わる電力はHブリッジ回路10のMOSFET24〜27のそれぞれのボディダイオード、コイル7、及び電解コンデンサ12により整流及び平滑されてバッテリ3に供給される。すなわち、バッテリ3の充電時、Hブリッジ回路8は電解コンデンサ11にかかる電圧を制御し、Hブリッジ回路9は電解コンデンサ11を介してHブリッジ回路9に入力される電流を制御する。
まず、制御回路15は、サーミスタ14にかかる電圧に基づいて電解コンデンサ11の周囲温度Tを求める(ステップS11)。例えば、制御回路15は、サーミスタ14にかかる電圧と温度との関係を示すマップを使用して、サーミスタ14にかかる電圧に対応する周囲温度Tを求めるようにしてもよい。
まず、制御回路15は、サーミスタ14にかかる電圧に基づいて電解コンデンサ11の周囲温度Tを求める(ステップS21)。
周囲温度Tが閾値Tth1よりも大きいと判断した場合(ステップS22がNo)、制御回路15は、電源装置1から交流電源2へ最大電力が供給されるようにHブリッジ回路8、10を駆動させて交流電源2側に電力供給する(ステップS23)(通常状態)。
まず、制御回路15は、サーミスタ14にかかる電圧に基づいて電解コンデンサ11の周囲温度Tを求める(ステップS31)。
周囲温度Tが閾値Tth1よりも大きいと判断した場合(ステップS32がNo)、制御回路15は、電源装置1からバッテリ3へ最大電力が供給されるようにHブリッジ回路8、9を駆動させてバッテリ3を充電する(ステップS33)(通常状態)。
次に、制御回路15は、電解コンデンサ11の周囲温度Tが閾値Tth2以上であるか否かを判断する(ステップS37)。
一方、周囲温度Tが閾値Tth2以上であると判断した場合(ステップS37がYes)、制御回路15は、電源装置1からバッテリ3へ最大電力が供給されるようにHブリッジ回路8、9を駆動させてバッテリ3を充電する(ステップS33)(通常状態)。
まず、制御回路15は、サーミスタ14にかかる電圧に基づいて電解コンデンサ11の周囲温度Tを求める(ステップS41)。
周囲温度Tが閾値Tth1よりも大きいと判断した場合(ステップS42がNo)、制御回路15は、電源装置1から交流電源2へ最大電力が供給されるようにHブリッジ回路8、9を駆動させて交流電源2側に電力供給する(ステップS43)(通常状態)。
次に、制御回路15は、電解コンデンサ11の周囲温度Tが閾値Tth2以上であるか否かを判断する(ステップS47)。
一方、周囲温度Tが閾値Tth2以上であると判断した場合(ステップS47がYes)、制御回路15は、電源装置1から交流電源2へ最大電力が供給されるようにHブリッジ回路8、10を駆動させて交流電源2へ電力を供給する(ステップS43)(通常状態)。
2 交流電源
3 バッテリ
4 フィルタ
5〜7 コイル
8〜10 ブリッジ回路
11、12 電解コンデンサ
13 トランス
14 サーミスタ
15 制御回路
Claims (12)
- トランスと、
交流電源に接続される第1の電力変換回路と、
前記第1の電力変換回路と前記トランスの一次側巻線との間に設けられる第2の電力変換回路と、
バッテリと前記トランスの二次側巻線との間に設けられる第3の電力変換回路と、
前記第1の電力変換回路と前記第2の電力変換回路との間に設けられるコンデンサと、
前記コンデンサの近傍に設けられる温度検出手段と、
前記交流電源から供給される電力により前記バッテリを充電する場合、前記第1の電力変換回路に備えられる複数のスイッチング素子をオン、オフさせて前記コンデンサにかかる電圧を制御するとともに、前記第2の電力変換回路に備えられる複数のスイッチング素子をオン、オフさせて前記交流電源から前記コンデンサを介して前記第2の電力変換回路へ流れる電流を制御する制御回路と、
を備え、
前記制御回路は、前記バッテリの充電時、前記温度検出手段により検出される温度が第1の閾値よりも低いとき、前記温度が前記第1の閾値よりも高い第2の閾値以上になるまで、前記温度検出手段により検出される温度及び前記バッテリにかかる電圧により求められるデューティで、前記第1及び第2の電力変換回路の各スッチング素子を駆動し、前記温度検出手段により検出される温度が前記第2の閾値以上になると、最大電力が出力されるように、前記第1及び第2の電力変換回路の各スイッチング素子を駆動する
ことを特徴とする電源装置。 - トランスと、
交流電源にフィルタを介して接続される第1の電力変換回路と、
前記第1の電力変換回路と前記トランスの一次側巻線との間に設けられる第2の電力変換回路と、
バッテリと前記トランスの二次側巻線との間に設けられる第3の電力変換回路と、
前記第1の電力変換回路と前記第2の電力変換回路との間に設けられるコンデンサと、
前記コンデンサの近傍に設けられる温度検出手段と、
前記バッテリから供給される電力により前記交流電源側に電力供給する場合、前記第3の電力変換回路に備えられる複数のスイッチング素子をオン、オフさせて前記コンデンサにかかる電圧を制御するとともに、前記第1の電力変換回路に備えられる複数のスイッチング素子をオン、オフさせて前記バッテリから前記コンデンサを介して前記第1の電力変換回路へ流れる電流を制御する制御回路と、
を備え、
前記制御回路は、前記交流電源側に電力供給する時、前記温度検出手段により検出される温度が第1の閾値よりも低いとき、前記温度が前記第1の閾値よりも高い第2の閾値以上になるまで、前記温度検出手段により検出される温度及び前記フィルタにかかる電圧により求められるデューティで、前記第1及び第3の電力変換回路の各スイッチング素子を駆動し、前記温度検出手段により検出される温度が前記第2の閾値以上になると、最大電力が出力されるように、前記第1及び第3の電力変換回路の各スイッチング素子を駆動する
ことを特徴とする電源装置。 - トランスと、
交流電源にフィルタを介して接続される第1の電力変換回路と、
前記第1の電力変換回路と前記トランスの一次側巻線との間に設けられる第2の電力変換回路と、
バッテリと前記トランスの二次側巻線との間に設けられる第3の電力変換回路と、
前記第1の電力変換回路と前記第2の電力変換回路との間に設けられるコンデンサと、
前記コンデンサの近傍に設けられる温度検出手段と、
前記交流電源から供給される電力により前記バッテリを充電する場合、前記第1の電力変換回路に備えられる複数のスイッチング素子をオン、オフさせて前記コンデンサにかかる電圧を制御するとともに、前記第2の電力変換回路に備えられる複数のスイッチング素子をオン、オフさせて前記交流電源から前記コンデンサを介して前記第2の電力変換回路へ流れる電流を制御し、前記バッテリから供給される電力により前記交流電源側に電力供給する場合、前記第3の電力変換回路に備えられる複数のスイッチング素子をオン、オフさせて前記コンデンサにかかる電圧を制御するとともに、前記第1の電力変換回路に備えられる複数のスイッチング素子をオン、オフさせて前記バッテリから前記コンデンサを介して前記第1の電力変換回路へ流れる電流を制御する制御回路と、
を備え、
前記制御回路は、前記バッテリの充電時、前記温度検出手段により検出される温度が第1の閾値よりも低いとき、前記温度が前記第1の閾値よりも高い第2の閾値以上になるまで、前記温度検出手段により検出される温度及び前記バッテリにかかる電圧により求められるデューティで、前記第1及び第2の電力変換回路の各スッチング素子を駆動し、前記温度検出手段により検出される温度が前記第2の閾値以上になると、最大電力が出力されるように、前記第1及び第2の電力変換回路の各スイッチング素子を駆動し、前記交流電源側に電力供給する時、前記温度検出手段により検出される温度が前記第1の閾値よりも低いとき、前記温度が前記第1の閾値よりも高い前記第2の閾値以上になるまで、前記温度検出手段により検出される温度及び前記フィルタにかかる電圧により求められるデューティで、前記第1及び第3の電力変換回路の各スイッチング素子を駆動し、前記温度検出手段により検出される温度が前記第2の閾値以上になると、最大電力が出力されるように、前記第1及び第3の電力変換回路の各スイッチング素子を駆動する
ことを特徴とする電源装置。 - 請求項1または3の何れか1項に記載の電源装置であって、
前記制御回路は、前記バッテリの充電時、前記温度検出手段により検出される温度が前記第1の閾値よりも小さいとき、前記温度検出手段により検出される温度が前記第1の閾値よりも高い前記第2の閾値以上になるまで、前記コンデンサにかかる電圧の変動の最大値が前記スイッチング素子の耐圧を超えない一定の電流が前記コンデンサを介して前記第2の電力変換回路に流れるように、前記第2の電力変換回路の各スイッチング素子を駆動する
ことを特徴とする電源装置。 - 請求項2または3の何れか1項に記載の電源装置であって、
前記制御回路は、前記交流電源側に電力供給する時、前記温度検出手段により検出される温度が前記第1の閾値よりも小さいとき、前記温度検出手段により検出される温度が前記第2の閾値以上になるまで、前記コンデンサにかかる電圧の変動の最大値が前記スイッチング素子の耐圧を超えない一定の電流が前記コンデンサを介して前記第1の電力変換回路に流れるように、前記第1の電力変換回路の各スイッチング素子を駆動する
ことを特徴とする電源装置。 - 請求項3に記載の電源装置であって、
前記制御回路は、前記バッテリの充電時、前記温度検出手段により検出される温度が前記第1の閾値よりも小さいとき、前記温度検出手段により検出される温度が前記第1の閾値よりも高い前記第2の閾値以上になるまで、前記コンデンサにかかる電圧の変動の最大値が前記スイッチング素子の耐圧を超えない一定の電流が前記コンデンサを介して前記第2の電力変換回路に流れるように、前記第2の電力変換回路の各スイッチング素子を駆動し、前記交流電源側に電力供給する時、前記温度検出手段により検出される温度が前記第1の閾値よりも小さいとき、前記温度検出手段により検出される温度が前記第2の閾値以上になるまで、前記コンデンサにかかる電圧の変動の最大値が前記スイッチング素子の耐圧を超えない一定の電流が前記コンデンサを介して前記第1の電力変換回路に流れるように、前記第1の電力変換回路の各スイッチング素子を駆動する
ことを特徴とする電源装置。 - 請求項1または3または4または6の何れか1項に記載の電源装置であって、
前記制御回路は、前記バッテリの充電時、前記温度検出手段により検出される温度が前記第1の閾値よりも小さいとき、前記温度検出手段により検出される温度が前記第1の閾値よりも高い前記第2の閾値以上になるまで、前記コンデンサにかかる電圧の変動の最大値が前記スイッチング素子の耐圧を超えずに徐々に増加する電流が前記コンデンサを介して前記第2の電力変換回路に流れるように、前記第2の電力変換回路の各スイッチング素子を駆動する
ことを特徴とする電源装置。 - 請求項2または3または5または6の何れか1項に記載の電源装置であって、
前記制御回路は、前記交流電源側に電力供給する時、前記温度検出手段により検出される温度が前記第1の閾値よりも小さいとき、前記温度検出手段により検出される温度が前記第2の閾値以上になるまで、前記コンデンサにかかる電圧の変動の最大値が前記スイッチング素子の耐圧を超えずに徐々に増加する電流が前記コンデンサを介して前記第1の電力変換回路に流れるように、前記第1の電力変換回路の各スイッチング素子を駆動する
ことを特徴とする電源装置。 - 請求項3または6の何れか1項に記載の電源装置であって、
前記制御回路は、前記バッテリの充電時、前記温度検出手段により検出される温度が前記第1の閾値よりも小さいとき、前記温度検出手段により検出される温度が前記第1の閾値よりも高い前記第2の閾値以上になるまで、前記コンデンサにかかる電圧の変動の最大値が前記スイッチング素子の耐圧を超えずに徐々に増加する電流が前記コンデンサを介して前記第2の電力変換回路に流れるように、前記第2の電力変換回路の各スイッチング素子を駆動し、前記交流電源側に電力供給する時、前記温度検出手段により検出される温度が前記第1の閾値よりも小さいとき、前記温度検出手段により検出される温度が前記第2の閾値以上になるまで、前記コンデンサにかかる電圧の変動の最大値が前記スイッチング素子の耐圧を超えずに徐々に増加する電流が前記コンデンサを介して前記第1の電力変換回路に流れるように、前記第1の電力変換回路の各スイッチング素子を駆動する
ことを特徴とする電源装置。 - 請求項1または3または4または6または7または9の何れか1項に記載の電源装置であって、
前記制御回路は、前記バッテリの充電開始時において、前記温度検出手段により検出される温度が前記第1の閾値よりも小さいか否かを判断する
ことを特徴とする電源装置。 - 請求項2または3または5または6または8または9の何れか1項に記載の電源装置であって、
前記交流電源側の電力供給開始時において、前記温度検出手段により検出される温度が前記第1の閾値よりも小さいか否かを判断する
ことを特徴とする電源装置。 - 請求項3または6または9の何れか1項に記載の電源装置であって、
前記制御回路は、前記バッテリの充電開始時において、前記温度検出手段により検出される温度が前記第1の閾値よりも小さいか否かを判断するとともに、前記交流電源側の電力供給開始時において、前記温度検出手段により検出される温度が前記第1の閾値よりも小さいか否かを判断する
ことを特徴とする電源装置。
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