JP2017028873A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力側のコンデンサの残留電荷を放電することができる絶縁型共振コンバータを備える電力変換装置を提供することを目的としている。【解決手段】共振コンバータ回路200では、直列に接続された半導体スイッチング素子6,7が、降圧コンバータ回路100の平滑コンデンサ5と並列に接続されて、ハーフブリッジインバータを構成し、当該出力には、共振コンデンサ8、共振リアクトル9、トランス10の1次巻線が直列に接続され、トランス10の2次巻線のセンタータップは、出力コンデンサ13及び電圧源負荷52の負極と接続され、トランス10の他の2次巻線は、整流ダイオード11,12により整流されるように出力コンデンサ13の正極に接続されている。さらに、制御部20により、半導体スイッチング素子6,7を動作させ、スイッチング損失を発生させて平滑コンデンサ5の残留電荷を放電させる。【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁型共振コンバータの入力段に備えられたコンデンサに蓄積された電荷の放電を可能とする電力変換装置に関するものである。
従来の電力変換装置として、例えば、特許文献1のスイッチング電源装置では、入力電源電圧を昇圧して直流電圧を出力する非絶縁型コンバータと、非絶縁型コンバータから出力される直流電圧を負荷へ出力する絶縁型ブリッジコンバータと、各コンバータの中間に平滑コンデンサを備えたものが開示されている。絶縁型ブリッジコンバータは、LLC(two inductors(LL) and a capacitor(C))共振コンバータ方式を用いると共に、該コンバータを固定オンデューティ比で、かつ固定スイッチング周波数で駆動し、スイッチング電源装置の出力電圧を前段の非絶縁型コンバータのPWM(Pulse Width Moduration)制御により調整する。このように、コンバータを二段構成とし、前段のコンバータをスイッチング制御することで、後段のコンバータへの入力電圧変動を制御できるため、入力電圧の範囲を大きく設定しても、定常時での高効率な電圧変換が可能となる。
また、特許文献2の電動機の電源装置では、低電圧直流電源の電圧を昇圧する昇圧回路と、昇圧回路の入力側に接続された第1のコンデンサと、昇圧した高電圧を交流電力に変換して電動機を駆動する駆動回路と、駆動回路の入力側に接続された第2のコンデンサとを備え、低電圧直流電源が遮断された時に、昇圧回路を制御して第1のコンデンサの蓄積電荷を所定電圧に昇圧して、第2のコンデンサを充電し、第2のコンデンサに蓄積された電力で電動機にd軸電流を供給することで、両方のコンデンサの電荷を放電させている。第1のコンデンサの電荷を昇圧して第2のコンデンサを充電し、第2のコンデンサの電荷が駆動回路で消費されるので、放電用抵抗無しで、両コンデンサの電荷を放電させることができ、かつ昇圧により駆動回路のスイッチング損失を増大させて放電を促進させている。
また、特許文献3の電力変換装置では、コンデンサと、電力変換部と、ゲート駆動部と、制御装置とを備えており、制御装置は、衝突検出部によって車両の衝突が検出されたことに応じて、スイッチング素子のスイッチング損失を増加させるようにゲート駆動部を制御する。これにより、車両の衝突時に、電力変換装置内の平滑コンデンサに蓄積された残留電荷を速やかに放電することができる。
特開2013−258860号公報 特開2007−195352号公報 国際公開第2010−131353号
しかしながら、特許文献1の従来のスイッチング電源装置では、出力制御の停止時に平滑コンデンサの残留電荷を放電したい場合に、例えば、負荷としてバッテリが接続されている、あるいは、故障等により負荷が切断されているとすると、平滑コンデンサの電力を負荷側に伝送しようとしても出力端子に電圧がかかるため電力を伝送することができず、平滑コンデンサに電荷が残ってしまう。このように、LLC共振コンバータの入力側コン
デンサの残留電荷を即時に放電しようとしても、通常のスイッチング制御では対応することができず、別の放電方法を用意する必要があるという課題があった。
また、特許文献2の電動機の電源装置、及び特許文献3の電力変換装置では、電力変換装置のスイッチング素子をオンオフ制御することにより、導通損失及びスイッチング損失を増大させて、コンデンサに蓄えられた残留電荷を放電させているが、LLC共振コンバータを備えた電力変換装置においては、電荷を放電する方法は示されていない。入力側にコンデンサが接続されたLLC共振コンバータの負荷としてバッテリが接続されている場合には、LLC共振コンバータのオン/オフ制御にて負荷側に電力伝送をしたとしても入力コンデンサにある程度の電荷を残して電力伝送ができなくなり、この状態で、電力伝送をするためのオン/オフ制御を継続したとしても、励磁電流しか流れないため導通損失は非常に低くなる。さらに、LLC共振コンバータにおいては、通常動作にて共振によりソフトスイッチングをするように設計されるため、特許文献3に示すようにスイッチング素子の駆動用ゲート抵抗を切り替える構成を採用したとしても、スイッチング損失はほとんど発生しない。このように、LLC共振コンバータにおいて、単純にオン/オフ制御するだけでは導通損失及びスイッチング損失は低く、コンデンサの残留電荷を短時間で放電することができないという課題があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、入力側にコンデンサが接続されたLLC共振コンバータを備える電力変換装置において、新たな部品の追加を必要とせず、入力側のコンデンサの残留電荷を放電することができる電力変換装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る電力変換装置は、直流入力電圧を異なる電圧の直流出力電圧に変換する絶縁型共振コンバータと、前記絶縁型共振コンバータの入力側に接続されるコンデンサと、前記絶縁型共振コンバータの動作を制御する制御部と、を備え、前記絶縁型共振コンバータは、前記コンデンサと並列に配置されると共に、互いに直列に接続された第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子と、1次巻線及び2次巻線を有するトランスと、前記第2のスイッチング素子と前記トランスの1次巻線に直列に接続されると共に、閉回路を形成する共振コンデンサ及び共振リアクトルと、前記トランスの2次側に接続された整流回路と、を有し、前記制御部は、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子とをデッドタイムを挟んでオンデューティ比あるいはスイッチング周波数で交互にオン/オフ制御することにより、前記直流出力電圧を制御すると共に、前記直流出力電圧の出力停止時には、前記直流出力電圧の制御時とは異なるデッドタイム、オンデューティ比あるいはスイッチング周波数で交互にオン/オフ制御することにより、前記コンデンサの電荷を放電させることを特徴とするものである。
本発明の電力変換装置によれば、入力側にコンデンサが接続されたLLC共振コンバータを備える電力変換装置において、LLC共振コンバータのスイッチング素子のオン/オフ制御によりスイッチング損失を発生させることにより、新たな部品を追加することなく、短時間でコンデンサの残留電荷を放電することができるという効果がある。
実施の形態1に係る電力変換装置の構成図である。 実施の形態1における共振コンバータ回路の動作時における各電圧、電流波形図である。 実施の形態1における共振コンバータ回路の電流経路を示す図である。 実施の形態1における共振コンバータ回路の規格化周波数とゲインとの関係を示す図である。 実施の形態1における共振コンバータ回路のスイッチング周波数を直列共振周波数よりも低くした場合の各電圧、電流波形を示す図である。 実施の形態1における共振コンバータ回路のスイッチング周波数を直列共振周波数よりも高くした場合の各電圧、電流波形を示す図である。 実施の形態1における平滑コンデンサの残留電荷放電時の各電圧、電流波形を示す図である。 実施の形態1における平滑コンデンサの残留電荷放電時の電圧及び制御パラメータの時間推移波形を示す図である。 実施の形態2における平滑コンデンサの残留電荷放電時の電圧及び制御パラメータの時間推移波形を示す図である。
以下、本発明の実施の形態に係る電力変換装置の構成及び動作の詳細について、図1から図9を参照して説明する。
実施の形態1.
<装置構成>
図1は、実施の形態1に係る電力変換装置の構成図であり、図2は、共振コンバータ回路の動作時における各電圧、電流波形図であり、図3は、共振コンバータ回路の電流経路を示す図であり、図4は、規格化周波数とゲインとの関係を示す図であり、図5は、共振コンバータ回路のスイッチング周波数を直列共振周波数よりも低くした場合の各電圧、電流波形を示す図であり、図6は、共振コンバータ回路のスイッチング周波数を直列共振周波数よりも高くした場合の各電圧、電流波形を示す図である。また、図7は、平滑コンデンサの残留電荷放電時の各電圧、電流波形を示す図であり、図8は、平滑コンデンサの残留電荷放電時の電圧及び制御パラメータの時間推移波形を示す図である。
まず、図1を用いて、実施の形態1に係る電力変換装置の構成について説明する。電力変換装置1000は、直流コンバータである降圧コンバータ回路100と絶縁型のLLC共振コンバータである共振コンバータ回路200とが直列接続されて構成される。さらに、電力変換装置1000は、降圧コンバータ回路100と共振コンバータ回路200とを制御するための制御部20を備えている。
次に、電力変換装置1000を構成する回路及び装置の詳細について説明する。
まず、電力変換装置1000は、直流電源51からの入力電圧Viを降圧コンバータ回路100により任意の直流電圧に変換し、共振コンバータ回路200からバッテリ等の電圧源負荷52へ出力電圧Voを出力する。
降圧コンバータ回路100は、入力コンデンサ1と、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等の半導体スイッチング素子2と、ダイオード3と、降圧リアクトル4及び平滑コンデンサ5とで構成されている。入力コンデンサ1は、直流電源51と並列に接続され、半導体スイッチング素子2は、ドレイン端子が直流電源51の正極側端子と接続されると共に、ソース端子がダイオード3のカソード端子及び降圧リアクトル4の一端と接続されている。降圧リアクトル4の他端は、平滑コンデンサ5の正極に接続される。ダイオード3のアノード端子及び平滑コンデンサ5の負極は、直流電源51の負極側端子と接続されている。
また、共振コンバータ回路200は、MOSFET等の半導体スイッチング素子6,7と、共振コンデンサ8と、共振リアクトル9と、トランス10と、整流回路である整流ダイオード11,12及び出力コンデンサ13とで構成されている。直列に接続された半導体スイッチング素子6,7は、降圧コンバータ回路100と並列に接続されてハーフブリッジインバータを構成し、当該ハーフブリッジインバータの出力には、共振コンデンサ8、共振リアクトル9、トランス10の1次巻線が直列に接続されている。また、トランス10の2次巻線は、センタータップを有し、センタータップは、出力コンデンサ13の負極及び電圧源負荷52の負極側端子と接続され、トランス10の他の2次巻線は、その出力が整流ダイオード11,12により整流されるように出力コンデンサ13の正極に接続されている。
また、電力変換装置1000は、直流電源51から降圧コンバータ回路100に入力される入力電圧Vi(=入力コンデンサ1の電圧Vc)を測定する入力電圧測定回路21と、平滑コンデンサ5の直流電圧Vdcを測定する平滑コンデンサ電圧測定回路22と及び共振LLCコンバータ回路から出力される出力電圧Voを測定する出力電圧測定回路23とを備えている。
制御部20は、信号線41、42、43を介して、入力電圧測定回路21、平滑コンデンサ電圧測定回路22、出力電圧測定回路23におけるそれぞれの電圧検出値を取得し、制御線31、32、33を介して半導体スイッチング素子2,6,7に対して、それぞれオン/オフ制御を行う。
なお、半導体スイッチング素子2,6,7のそれぞれのソース・ドレイン間には、ダイオードが逆並列に接続されているが、これらのダイオードは、半導体スイッチング素子2、6、7にそれぞれ内蔵された構成であってもよい。また、半導体スイッチング素子2、6、7は、MOSFET以外にもIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等を用いてもよい。また、共振リアクトル9は、トランス10の漏れインダクタンスにより形成されるものであってもよい。
また、図1で示す電力変換装置においては、半導体スイッチング素子6,7の接続点から順に共振コンデンサ8、共振リアクトル9、トランス10の順に接続されているが、これに限定されず、共振コンデンサ8、共振リアクトル9、トランス10が直列に接続されていればよい。
<動作>
次に、このように構成された本実施の形態の電力変換装置1000の動作について説明する。まず、降圧コンバータ回路100と共振コンバータ回路200の動作原理について述べる。
降圧コンバータ回路100の動作において、制御部20は、半導体スイッチング素子2をPWM制御することにより、入力電流及び平滑コンデンサ5の直流電圧Vdcを制御するものである。具体的なPWM動作としては、入力電圧Viと平滑コンデンサ5の直流電圧Vdcの差分電圧により、降圧リアクトル4の励磁をしつつ、平滑コンデンサ5の充電を行う。また、半導体スイッチング素子2をオフすることにより、平滑コンデンサ5の直流電圧Vdcにより、降圧リアクトル4の消磁をしつつ、平滑コンデンサ5の充電を行う。なお、降圧動作であるため、入力電圧Vi<直流電圧Vdcである。
続いて、共振コンバータ回路200の動作において、制御部20は、共振コンバータ回路200の半導体スイッチング素子6と7の動作の切替えをデッドタイムTdを挟んで、ほぼ50%のオンデューティ比D1,D2で、それぞれオン/オフ制御することにより、出力制御を行う。
図2に、共振コンバータ回路200のスイッチング動作時の各電圧、電流波形図を示す。なお、ここでは、共振コンデンサ8と共振リアクトル9とで構成される直列共振回路の直列共振周波数fsrの半周期にデッドタイムtdを加えた時間を半周期とするスイッチング周波数fswで動作させた場合の波形を示している。
図2において、Vgs6,Vgs7は、半導体スイッチング素子6,7のゲート・ソース間に印加されるゲート電圧を、Vds6,Vds7は、半導体スイッチング素子6、7のドレイン・ソース間に印加される電圧を、Vtr1は、トランス10の1次側に印加される電圧を、ILrは、共振コンデンサ8や共振リアクトル9に流れる電流(以下、「共振電流」と称する。)を、ILmは、トランス10の励磁インダクタンスLmに流れる励磁電流を、ID11,ID12は、トランス10の2次側の整流ダイオード11,12に流れる電流の波形を、それぞれ示している。
また、図2において、t2,t6は、半導体スイッチング素子6がターンオンする時刻を、t3,t7は、半導体スイッチング素子6がターンオフする時刻を示している。また、t1,t5は、半導体スイッチング素子7がターンオフする時刻を、t4,t8は、半導体スイッチング素子7がターンオンする時刻を示している。なお、半導体スイッチング素子6,7の一方がターンオフしてから、他方がターンオンするまで間には、デッドタイムtdが設けられている。また、1次側に流れる電流は、共振コンデンサ8からトランス10に流れる方向を正としている。
図3(a)〜(d)は、図2に示す各時刻と対応して、共振コンバータ回路200の半導体スイッチング素子6,7が、オン/オフ動作している場合の電流経路を示す図である。
図3(a)に示す時刻t1〜t2においては、半導体スイッチング素子7がターンオフした直後は、共振電流ILrは、トランス10→共振リアクトル9→共振コンデンサ8→半導体スイッチング素子6の経路の順に流れる。このとき、半導体スイッチング素子6の寄生容量(図示無し)の電荷は放電され、転流によって半導体スイッチング素子7の寄生容量(図示無し)が充電される。半導体スイッチング素子6のドレイン・ソース間電圧Vds6が0Vになった後は、半導体スイッチング素子6のボディダイオードに電流が流れる。
また、図3(b)に示す時刻t2〜t3においては、半導体スイッチング素子6のボディダイオードには、直前まで電流が流れているため、ドレイン・ソース間電圧Vds6は0Vである。そのため、半導体スイッチング素子6のターンオン時には、ZVS(Zero Voltage Switching)が成立する。半導体スイッチング素子6のターンオン後は、共振電流ILrは、半導体スイッチング素子6→共振コンデンサ8→共振リアクトル9→トランス10の経路の順に流れる。なお、図中の実線は、時刻t2〜t3における電流経路であり、点線は、直前まで流れていた共振電流ILrの電流経路である。
また、図3(c)に示す時刻t3〜t4においては、半導体スイッチング素子6がターンオフした直後は、共振電流ILrは、共振コンデンサ8→共振リアクトル9→トランス10→半導体スイッチング素子7のボディダイオードの経路の順に流れる。このとき、半導体スイッチング素子7の寄生容量(図示せず)の電荷は放電され、転流によって半導体スイッチング素子6の寄生容量(図示せず)が充電される。半導体スイッチング素子7のドレイン・ソース間電圧Vds7が0Vになった後は、半導体スイッチング素子7のボディダイオードに電流が流れる。
また、図3(d)で示す時刻t4〜t5においては、半導体スイッチング素子7のボディダイオードには、直前まで電流が流れているので、ドレイン・ソース間電圧Vds7は0Vである。そのため、半導体スイッチング素子7のターンオン時には、ZVSが成立する。半導体スイッチング素子7のターンオン後は、共振電流ILrは、半導体スイッチング素子7→トランス10→共振リアクトル9→共振コンデンサ8の経路の順に流れる。なお、図中の実線は、時刻t4〜t5における電流経路であり、点線は、直前まで流れていた共振電流ILrの電流経路である。
一般的には、上記の動作において、ZVSが成立するように、デッドタイムTd、スイッチング周波数fsw、トランス10の励磁インダクタンスLmなどが設計される。
また、図3には示されていないが、共振電流ILrと励磁電流ILmとの差分電流がトランス10の2次側に流れ、ILr>ILmである場合には、整流ダイオード11に電流ID11が流れ、ILm>ILrである場合には、整流ダイオード12に電流ID12が流れる。
続いて、LLC共振コンバータの周波数とゲインとの関係について説明する。なお、ここで言うゲインとは、LLC共振コンバータである共振コンバータ回路200の入出力電圧比のことを指す。
図4は、共振コンバータ回路200における規格化周波数fn(Normalized Frequency)とゲインGとの関係を示す図である。ここで、規格化周波数fnは、スイッチング周波数fsw/直列共振周波数fsrで表わされるものである。
図4から明らかなように、トランス10の励磁インダクタンスLmと共振リアクトル9のインダクタンスLrとの比によって決定されるインダクタンス比Ln(=Lm/Lr)により、スイッチング周波数fswに対するゲイン特性は異なる。図4において、インダクタンス比Lnを小さく設計することにより、スイッチング周波数fswの変動に対するゲインGの変動が大きくなる。この特性を利用して、LLC共振コンバータは、一般的にスイッチング周波数fswを制御することでゲインGを調整し、出力電圧Voを制御する。
また、図4より、インダクタンス比Lnが大きくなるほどゲインGの変化が少ないことが分かる。通常、図4に示したゲイン特性は、負荷の大きさによっても変化するが、インダクタンス比Lnが十分に大きければ負荷変動によるゲイン特性への影響は少ない。つまり、インダクタンス比Lnが大きければ、急激な負荷変動に対しても安定した出力電圧Voを得ることができる。
本実施の形態では、共振コンバータ回路200のインダクタンス比Lnを十分に大きくとり、周波数変動に対するゲイン変動が少なくなるよう、励磁インダクタンスLmと共振リアクトル9のインダクタンスLrを決定することとする。
<制御方法>
以下に、電力変換装置1000の定常状態での出力制御について説明する。まず、共振コンバータ回路200の制御方法について説明する。
制御部20は、図2で示すように、デッドタイムtdを挟んで、ほぼ50%のオンデューティ比D1,D2で、かつ共振コンデンサ8と共振リアクトル9とで構成される直列共振回路の直列共振周波数fsrの半周期にデッドタイムtdを加えた時間を半周期とするスイッチング周波数fswで、半導体スイッチング素子6,7を交互にオンにする。つまり、共振コンバータ回路200を固定オンデューティ比D1,D2、固定スイッチング周波数fswにて動作させる。
一般的に、LLC共振コンバータではZCS(Zero Current Switching)により高効率化するために、スイッチング周波数fswと直列共振周波数fsrとが等しくなるように制御することが推奨されているが、実際には、デッドタイムTd分だけ半導体スイッチング素子のオン時間が短くなるため、ターンオフ損失が発生する。このため、次式(1)で表されるように、スイッチング周波数fswの半周期と、直列共振周波数fsrの半周期にデッドタイムTdを加えた時間とが等しくなるように、スイッチング周波数fswを決定する。
Figure 2017028873
対比のために、図5に、半導体スイッチング素子6,7のスイッチング周波数fswを直列共振周波数fsrよりも十分低くした場合の各電圧電流波形を、図6に、スイッチング周波数fswを直列共振周波数fsrよりも十分高くした場合の各電圧電流波形を示す。
次に、降圧コンバータ回路100の制御方法について説明する。上述したとおり、制御部20は、共振コンバータ回路200を固定オンデューティ比D1,D2、かつ固定スイッチング周波数fswにて制御するため、LLC共振コンバータとしてのゲインGは一定となる。従って、制御部20は、降圧コンバータ回路100の半導体スイッチング素子2をPWM制御し、平滑コンデンサ5の直流電圧Vdcを調整することにより、出力電圧Voが目標値に近づくように制御する。
共振コンバータ回路200のトランス10の巻き数比をN:1:1(1次側がN)とすると、平滑コンデンサ5の直流電圧Vdcと出力電圧Voの関係式として次式(2)が成り立つ。
Figure 2017028873
式(2)より、直流電圧Vdcと出力電圧Voとは、単純な比例関係として表されることが分かる。制御部20は、出力電圧Voの目標値、または、それから換算される直流電圧Vdcの目標値と、出力電圧測定回路23または平滑コンデンサ電圧測定回路22から得られた電圧値との差分を求め、PI制御によるフィードバック制御等によって降圧コンバータ回路100の半導体スイッチング素子2をPWM制御することにより、出力電圧Voの追従制御を行う。
<残留電荷の放電方法>
以下に、本実施の形態における電力変換装置1000の平滑コンデンサ5の残留電荷の放電方法について説明する。電力変換装置1000には、電圧源負荷52が接続されているため、直流電圧Vdcが式(2)に示す2N×Voよりも低くなると、トランス10の2次側へ電力の伝送ができなくなり、通常の出力制御では、平滑コンデンサ5に電荷が残留する。図7に、Vdc<2N×Voの条件下で、残留電荷を放電する場合について、共振コンバータ回路200のスイッチング動作における各電圧、電流波形を示す。
図7においては、半導体スイッチング素子6,7は、通常時の出力制御と同様に、デッドタイムtd/2を挟んでほぼ50%のオンデューティ比D1,D2でオン/オフ制御する。このとき、通常の出力制御時のデッドタイムtdの2分の1となるtd/2をデッドタイムTdとして設定することにより、半導体スイッチング素子6のオフ後のデッドタイムtd/2(時刻t3〜t4,t7〜t8)にて、半導体スイッチング素子7のドレイン・ソース間電圧Vds7が、0Vまで減少する前に半導体スイッチング素子7がオンされる動作となり、ZVSが不成立でスイッチング損失を生じる。半導体スイッチング素子7のオフ後のデッドタイムtd/2(時刻t1〜t2,t5〜t6)についても同様に、ドレイン・ソース間電圧Vds6が、0Vまで減少する前に半導体スイッチング素子6がオンされてZVSが不成立となる。
また、半導体スイッチング素子6,7のスイッチング周波数fswを、通常時の出力制御時のスイッチング周波数fswを直列共振周波数fsrのおよそ2倍となる2fsrに設定する。これにより励磁電流ILmのピーク値は、通常時に比べて減少し、すなわちデッドタイム時に、ドレイン・ソース間電圧Vds6,Vds7を減少させるための共振電流ILrが減少することになるため、ZVSが不成立となりスイッチング損失を生じる動作となる。
このように、放電動作において、デッドタイムTdを短縮、スイッチング周波数fswを増加させて半導体スイッチング素子6,7をスイッチングさせることにより、スイッチング損失が生じ、平滑コンデンサ5の電荷を放電させることができる。なお、デッドタイムTdの短縮とスイッチング周波数fswの増加は、いずれか一方だけでも、スイッチング損失を増加させる効果があり、両方を組み合わせることによって、より効果的にスイッチング損失を増加させることができる。
次に、放電処理のシーケンスについて説明する。図8に、出力制御停止時に平滑コンデンサ5の残留電荷を放電するときの出力電圧Vdc、半導体スイッチング素子6,7のオンデューティ比D1,D2、半導体スイッチング素子2のオンデューティ比D3,半導体スイッチング素子6,7のデッドタイムTd及びスイッチング周波数fswの時間推移波形を示す。
図8では、時刻t10〜t12の期間が、本実施の形態での平滑コンデンサ5の放電期間を示しており、制御部20は、時刻t10〜t11において、共振コンバータ回路200から負荷側への突入電流の抑制処理を行い、時刻t11〜t12において、共振コンバータ回路200による平滑コンデンサ5の残留電荷の放電処理を実施する。出力停止時には、半導体スイッチング素子2は、オフを継続することで直流電源51と平滑コンデンサ5を切り離し、時刻t10〜t12での、残留電荷放電により平滑コンデンサ5の電荷のみを効率的に放電することができるため、半導体スイッチング素子2のオンデューティ比D3は0%とする。
時刻t10〜t11の期間では、制御部20は、共振コンバータ回路200の半導体スイッチング素子6,7のオンデューティ比D1,D2を、デッドタイムtd/2分を差し引いたほぼ50%のオンデューティ比まで漸増させる。なお、ほぼ50%のオンデューティ比は、図8では簡易的に0.5と記載している。また、上述のとおり、デッドタイムT
dをtd/2、スイッチング周波数fswは2fsrとする。
直流電圧Vdcが、式(2)に示す2N×Voよりも高い状態で、半導体スイッチング素子6,7をほぼ50%のオンデューティ比D1,D2で動作させると、急激に電力が伝送され、負荷側に突入電流を生じてしまうため、放電処理を開始する前にオンデューティ比D1,D2を漸増させることにより、突入電流を抑制させることができる。図8において、時刻t10から直流電圧Vdcが2N×Voに一致するまでの期間では、負荷側への電力の伝送によりVdcが減少しており、これ以降は、スイッチング損失により電荷放電されVdcが減少する動作となる。
時刻t11〜t12の期間では、制御部20は、共振コンバータ回路200の半導体スイッチング素子6,7のオンデューティ比D1,D2をデッドタイムTd分を差し引いたほぼ50%のオンデューティ比とし、デッドタイムTdをtd/2、スイッチング周波数fswは2fsrとして動作させる。これにより、上述したとおり、通常の出力制御に比べてスイッチング損失を増加させた状態で動作させることができ、平滑コンデンサ5の残留電荷を放電することができる。
このように、実施の形態1に係る電力変換装置によれば、通常の出力制御において、ZCS,ZVSが成立するソフトスイッチングで動作する共振コンバータ回路200を、通常の出力制御とは異なる方法でスイッチングをさせることにより、スイッチング損失を発生させて共振コンバータ回路200の入力側のコンデンサの残留電荷を短時間で放電することができる。また、新たな部品を追加することなく残留電荷の放電を実現可能である。
また、半導体スイッチング素子6,7を、デッドタイムTdを挟んで交互にオン/オフ制御させることにより、半導体スイッチング素子6,7のドレイン・ソース間容量の充放電が行われ、スイッチング損失が生じる動作とさせることで残留電荷の放電が可能となる。
また、デッドタイムTd、スイッチング周波数fsw、オンデューティ比D1,D2といったスイッチング動作に関するパラメータを出力制御と異なる値に調整することによって、より効果的にZVSが成立しない動作へ調整することが可能となる。
また、半導体スイッチング素子6,7のデッドタイムTdは、出力制御においては、効率を向上させるためにZVSが成立するように設定されるが、放電時においては、デッドタイムTdを短縮することにより、ZVSが成立しづらい方向へ調整することが可能であり、効果的にスイッチング損失を発生させる動作とすることができる。なお、本実施の形態においては、放電時のデッドタイムTdをtd/2としたが、この値に限るものではない。
また、図2に示したように、共振コンバータ回路200の出力制御においては、直列共振周波数fsrの半周期にデッドタイムTdを加えた時間を半周期とするスイッチング周波数fswとすることによりZCSに近づくことで効率が増加するため、一般的には、このようなスイッチング周波数fswにおいて、ZVSが成立する設計とすることで、ZCSとZVSを同時に成立させて高効率化が図られる。従って、放電時においては、スイッチング周波数fswを増加させることにより、デッドタイム時にドレイン・ソース間電圧Vds6,Vds7を減少させるための共振電流ILrを減少させ、ZVSが成立しづらい方向へ調整することが可能であり、効果的にスイッチング損失を発生させる動作とすることができる。なお、本実施の形態においては、スイッチング周波数fswを2fsrとしたが、この値に限るものではない。
また、残留電荷の放電時に、半導体スイッチング素子6,7のスイッチング周波数fswを固定値とすることにより、最も効果的にスイッチング損失を発生させて平滑コンデンサ5を放電可能な条件で放電を継続させることができる。
また、残留電荷の放電時に、半導体スイッチング素子6,7のオンデューティ比D1,D2を漸増させて負荷側への突入電流を抑制する期間を設けることにより、突入電流による半導体スイッチング素子やコンデンサへのストレスを抑制して故障を防止することができる。
また、共振コンバータ回路200の前段に降圧コンバータ回路100を備えている構成であっても、半導体スイッチング素子6,7のオン/オフ制御により平滑コンデンサ5の残留電荷を放電することが可能である。また、降圧コンバータ回路100の半導体スイッチング素子2をオフとすることにより、直流電源51と平滑コンデンサ5を切り離し、平滑コンデンサ5の電荷のみを効率的に放電することができる。
また、上記実施の形態1では、放電時のデッドタイムTdを出力制御時より、短縮する場合について記載したが、これに限らず、逆に延長するものであってもよい。半導体スイッチング素子6,7のデッドタイム中は、共振リアクトル9及び励磁インダクタンスLmのエネルギーによりドレイン・ソース間電圧Vds6、Vds7が減少するが、デッドタイムTが継続すると共振により、ドレイン・ソース間電圧Vds6,Vds7は増加する。これより、Vds6,Vds7が増加するタイミングでスイッチングされるようにデッドタイムTdを延長して設定することにより、効果的にスイッチング損失を発生させ、平滑コンデンサ5の残留電荷の放電が可能となる。
また、上記実施の形態1では、半導体スイッチング素子6,7は、デッドタイムTd分を差し引いたほぼ50%のオンデューティ比D1,D2とし、出力制御時と放電時のオンデューティ比D1,D2を同じとしていたが、放電時のオンデューティ比D1,D2を出力制御時に比べて増加、減少させることによっても、効果的にスイッチング損失を発生させることができるようになる。オンデューティ比D1,D2を減少させることは、デッドタイムTdの延長と同等であり、オンデューティ比D1,D2を増加させることは、デッドタイムTdの減少と同等となるため、上述したとおり、スイッチング損失を発生させるという効果が得られる。また、オンデューティ比D1,D2を50%に近づける、または50%を超えることにより半導体スイッチング素子6,7が短絡する動作となるが、これによっても、平滑コンデンサ5の残留電荷の放電が可能である。
また、上記実施の形態1では、半導体スイッチング素子6,7はデッドタイムTd分を差し引いたほぼ50%のオンデューティ比D1,D2としたが、半導体スイッチング素子2のオンデューティ比D3よりも半導体スイッチング素子6のオンデューティ比D1を高くすることにより、効果的にスイッチング損失を発生させることができる。半導体スイッチング素子6,7のオンデューティ比D1,D2を50%とした場合、共振コンデンサ8の電圧は、直流電圧Vdc×0.5となるが、例えば、半導体スイッチング素子6のオンデューティ比D1を80%、半導体スイッチング素子7のオンデューティ比D2を20%としたとすると、共振コンデンサ8の電圧は、直流電圧Vdc×0.8となる。共振コンデンサ8の電圧が高くなると、半導体スイッチング素子6、7のオン/オフ制御によって生じる励磁電流ILm及び共振電流ILrが低くなるため、デッドタイムTにおいて、ドレイン・ソース間電圧Vds6,Vds7の減少が緩やかとなり、ZVSが成立しづらくなってスイッチング損失を生じる動作となる。
また、上記実施の形態1では、共振コンバータ回路200の出力制御においては、直列共振周波数fsrの半周期にデッドタイムTdを加えた時間を半周期とするスイッチング周波数fswとし、放電時には、これよりも高いスイッチング周波数fswとしてスイッチング損失を発生させる方法について述べたが、これよりも低いスイッチング周波数fswとすることによっても、効果的に損失を発生させることができる。スイッチング周波数fswを低く設定したとすると、半導体スイッチング素子6,7のオン動作時に、励磁電流ILm及び共振電流ILrが高くなるため、スイッチング損失及び導通損失を増加させることができる。
また、上記実施の形態1では、オンデューティ比D1,D2の漸増により放電時の突入電流の抑制を行ったが、デッドタイムTdの漸減により突入電流を抑制する方法であってもよい。オンデューティ比D1,D2が50%のオン期間に相当する期間をデッドタイムTdの初期値として漸減させることにより、オンデューティ比D1,D2の漸増と同等のスイッチング動作となり、放電開始時の突入電流を抑制し、素子故障を防止することができる。
また、スイッチング周波数fswを漸減させることによっても、放電時の突入電流を抑制することができる。上記実施の形態1では、インダクタンス比Ln(=Lm/Lr)を十分大きくとった場合について、図4より理想的にスイッチング周波数fswによって共振コンバータ回路200のゲインGが変化しない場合を想定していたが、実際には、規格化周波数fnが1より大きくなるにつれてゲインGは低下する傾向となる。従って、十分に高いスイッチング周波数fswから漸減させることにより、ゲインGを漸増させることができ、これにより出力側への突入電流を防止しながら放電の開始が可能となる。
また、上記実施の形態1では、共振コンバータ回路200のトランス10の2次側がダイオードによる整流の場合について示したが、整流ダイオード11,12を半導体スイッチング素子に置き換えた同期整流方式の構成であってもよく、放電時には、同期整流を行う2次側の半導体スイッチング素子を全てオフとすることにより、電圧源負荷52から平滑コンデンサ5への電力の逆流を防止しながら、平滑コンデンサ5の残留電荷を放電することができる。
また、共振コンバータ回路200の整流ダイオード11,12を半導体スイッチング素子に置き換えた同期整流方式の構成とした場合において、電圧源負荷52が接続されていない(負荷オープン、または電圧源以外の負荷)ならば、放電時には、半導体スイッチング素子6,7と同期させて同期整流を行う2次側の半導体スイッチング素子をオン/オフ制御することにより、負荷側の電力を平滑コンデンサ5へ逆流させ、出力コンデンサ13を含む負荷側の容量成分と平滑コンデンサ5の残留電荷を同時に放電することが可能となる。また、半導体スイッチング素子6,7のオンデューティ比D1,D2を漸増させる等により突入電流の防止期間を備えている場合において、同期整流素子を半導体スイッチング素子6,7と同期して動作させることにより、負荷側から平滑コンデンサ5への突入電流も抑制することが可能となる。
なお、降圧コンバータ回路100は、図1で示した構成に限るものではなく、昇圧あるいは降圧コンバータなど、半導体スイッチング素子により直流電源51と平滑コンデンサ5が切り離される構成であれば、同様に残留電荷の放電が可能である。
また、上記実施の形態1では、降圧コンバータ回路100を備えた構成について述べたが、共振コンバータ回路200の前段にコンバータを備えていない構成であってもよく、半導体スイッチング素子6,7のオン/オフ制御により、平滑コンデンサ5の残留電荷の放電が可能である。
また、上記実施の形態1では、バッテリ等の電圧源負荷52を備えた構成について述べ
たが、これに限らず、その他の負荷が接続される、または負荷がオープンとなっている場合においても、同様に平滑コンデンサ5の残留電荷の放電が可能である。
また、上記実施の形態1では、出力制御時、及び放電時に半導体スイッチング素子6,7のスイッチング周波数fswを固定とした場合について説明したが、これに限らず、スイッチング周波数fswを可変にして制御するものであってもよい。
また、上記実施の形態1では、共振コンバータ回路200は、トランス10の1次側に半導体スイッチング素子を2つ用いたハーフブリッジ構成とした。しかし、これに限定されず、例えば、フルブリッジ構成であってもよい。
また、上記実施の形態1では、トランス10の2次側の整流回路は、半導体スイッチング素子を2つ用いたセンタータップ構成とした。しかし、これに限定されず、例えば、フルブリッジ構成であってもよい。
実施の形態2.
図9は、実施の形態2における平滑コンデンサの残留電荷放電時の電圧及び制御パラメータの時間推移波形を示す図である。実施の形態1では、平滑コンデンサ5のみを放電させる動作としたが、実施の形態2では、降圧コンバータ回路100の入力コンデンサ1の残留電荷も放電可能とするものである。装置構成、及び出力制御方法については実施の形態1と同様であるので、説明を省略する。
<残留電荷の放電方法>
以下に、本実施の形態における電力変換装置1000の入力コンデンサ1の残留電荷の放電方法について説明する。
平滑コンデンサ5の残留電荷を放電するための半導体スイッチング素子6,7のオン/オフ制御の方法は、図7に示すものと同様である。また、放電処理のシーケンスについては、図9に示す。図9では、出力制御停止時に残留電荷を放電するときの入力コンデンサ1の電圧Vc、直流電圧Vdc、半導体スイッチング素子6,7のオンデューティ比D1,D2、半導体スイッチング素子2のオンデューティ比D3、半導体スイッチング素子6,7のデッドタイムTd及びスイッチング周波数fswの時間推移波形を示す。なお、本実施の形態の放電時においては、直流電源51はリレー等により切り離されている状態を想定している。
図9の時刻t20〜t23の期間が、本実施の形態での入力コンデンサ1及び平滑コンデンサ5の放電期間を示しており、制御部20は、時刻t20〜t21において、入力コンデンサ1から平滑コンデンサ5への突入電流の抑制処理を行い、時刻t21〜t22において、共振コンバータ回路200から負荷側への突入電流の抑制処理を行い、時刻t22〜t23において、共振コンバータ回路200による平滑コンデンサ5の残留電荷の放電処理を実施する。
時刻t20〜t21の期間では、制御部20は、半導体スイッチング素子6,7のオンデューティ比D1,D2を0%としてオフ固定とし、半導体スイッチング素子2のオンデューティ比D3を0%から100%まで漸増させる。半導体スイッチング素子2をオンさせてから残留電荷を放電させることにより、入力コンデンサ1と平滑コンデンサ5の残留電荷を同時に放電することが可能となるが、入力コンデンサ1と平滑コンデンサ5に電位差が生じている場合には、半導体スイッチング素子2をオフ状態からオン固定に切り替えると突入電流が生じるため、半導体スイッチング素子2のオンデューティ比D3を漸増させて突入電流を抑制する。
半導体スイッチング素子2が、オンであることを除いて、時刻t21〜t22、時刻t22〜t23は、それぞれ、図7の時刻t10〜t11,t11〜t12と同様の処理となるため、時刻t21〜t23での説明は省略する。
このように、実施の形態2に係る電力変換装置によれば、共振コンバータ回路200の前段に降圧コンバータ回路100を備えている構成において、実施の形態1の効果を有すると共に、半導体スイッチング素子2をオンとすることにより、入力コンデンサ1と平滑コンデンサ5の残留電荷を同時に放電することができる。
また、残留電荷の放電時に半導体スイッチング素子2のオンデューティ比D3を漸増させて入力コンデンサ1と平滑コンデンサ5の間で生じる突入電流を抑制する期間を設けることにより、突入電流による半導体スイッチング素子やコンデンサへのストレスを抑制して故障を防止することができる。
また、上記実施の形態2では、共振コンバータ回路200の前段に降圧コンバータ回路100を備える構成にて、入力コンデンサ1と平滑コンデンサ5の残留電荷を放電する方法について示したが、降圧コンバータ回路100ではなく、昇圧コンバータ回路を備える場合においても、同様に入力コンデンサ1と平滑コンデンサ5の残留電荷の放電が可能である。昇圧コンバータ回路は、直流電源51と平滑コンデンサ5がリアクトルとダイオードを介して直列接続され、半導体スイッチング素子のオンによりリアクトルを介して直流電源51が短絡される方式を想定しており、昇圧コンバータの半導体スイッチング素子をオフすることより入力コンデンサ1と平滑コンデンサ5を同時に放電することが可能となる。
また、上記実施の形態2では、図9において、半導体スイッチング素子2のオンデューティ比D3の漸増と、半導体スイッチング素子6、7のオンデューティ比D1,D2の漸増は、別々の期間を設けて実行する場合について説明したが、これに限らず、期間が重なるものであってもよい。
また、入力コンデンサ1の残留電荷の放電についてのみ述べたが、電力変換装置1000の入力側に接続される他の機器が保持する容量成分の残留電荷に関しても、同様に放電が可能である。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
また、図中、同一符号は、同一または相当部分を示す。
1 入力コンデンサ、2 半導体スイッチング素子、3 ダイオード、4 降圧リアクトル、5 平滑コンデンサ、20 制御部、6,7 半導体スイッチング素子、8 共振コンデンサ、9 共振リアクトル、10 トランス、11,12 整流ダイオード、13 出力コンデンサ、21 入力電圧測定回路、22 平滑コンデンサ電圧測定回路、23 出力電圧測定回路、31、32、33 制御線、41、42、43 信号線、51 直流電源、52 電圧源負荷、100 降圧コンバータ回路、200 共振コンバータ回路、1000 電力変換装置

Claims (21)

  1. 直流入力電圧を異なる電圧の直流出力電圧に変換する絶縁型共振コンバータと、
    前記絶縁型共振コンバータの入力側に接続されるコンデンサと、
    前記絶縁型共振コンバータの動作を制御する制御部と、を備え、
    前記絶縁型共振コンバータは、
    前記コンデンサと並列に配置されると共に、互いに直列に接続された第1のスイッチング素子及び第2のスイッチング素子と、
    1次巻線および2次巻線を有するトランスと、
    前記第2のスイッチング素子と前記トランスの1次巻線に直列に接続されると共に、閉回路を形成する共振コンデンサ及び共振リアクトルと、
    前記トランスの2次側に接続された整流回路と、を有し、
    前記制御部は、
    前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子とをデッドタイムを挟んでオンデューティ比あるいはスイッチング周波数で交互にオン/オフ制御することにより、前記直流出力電圧を制御すると共に、
    前記直流出力電圧の出力停止時には、前記直流出力電圧の制御時とは異なるデッドタイム、オンデューティ比あるいはスイッチング周波数で交互にオン/オフ制御することにより、前記コンデンサの電荷を放電させることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記直流出力電圧の出力停止時の前記デッドタイムは、前記直流出力電圧の制御時の前記デッドタイムよりも短いことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記直流出力電圧の出力停止時の前記デッドタイムは、前記直流出力電圧の制御時の前記デッドタイムよりも長いことを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  4. 前記直流出力電圧の出力停止時における前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子の前記オンデューティ比は、前記直流出力電圧の制御時における前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子の前記オンデューティ比よりも高いことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  5. 前記直流出力電圧の出力停止時における前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子の前記オンデューティ比は、前記直流出力電圧の制御時における前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子の前記オンデューティ比よりも低いことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  6. 前記第1のスイッチング素子の前記オンデューティ比は、前記第2のスイッチング素子の前記オンデューティ比より高いことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  7. 前記共振コンデンサと前記共振リアクトルとで構成される直列共振回路の直列共振周波数の半周期に前記デッドタイムを加えた時間の2倍を周期とする周波数よりも高い前記スイッチング周波数で、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子とをオン/オフ制御することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  8. 前記共振コンデンサと前記共振リアクトルとで構成される直列共振回路の直列共振周波数の半周期に前記デッドタイムを加えた時間の2倍を周期とする周波数よりも低い前記スイッチング周波数で、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子とをオン/オフ制御することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電力変
    換装置。
  9. 前記直流出力電圧の出力停止時には、前記スイッチング周波数を固定値とすることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  10. 前記直流出力電圧の出力停止時には、前記絶縁型共振コンバータの出力側への突入電流を抑制する突入電流抑制期間を設けたことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  11. 前記突入電流抑制期間において、前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子の前記オンデューティ比を漸増させることを特徴とする請求項10に記載の電力変換装置。
  12. 前記突入電流抑制期間において、前記デッドタイムを漸減させることを特徴とする請求項10に記載の電力変換装置。
  13. 前記突入電流抑制期間において、前記スイッチング周波数を漸減させることを特徴とする請求項10に記載の電力変換装置。
  14. 前記整流回路は、整流スイッチング素子により構成された同期整流回路であり、
    前記直流出力電圧の制御時には、前記整流スイッチング素子はオン/オフ制御され、
    前記直流出力電圧の出力停止時には、前記整流スイッチング素子はオン/オフ制御されないことを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  15. 前記整流回路は、整流スイッチング素子により構成された同期整流回路であり、
    前記直流出力電圧の制御時には、前記整流スイッチング素子はオン/オフ制御され、前記直流出力電圧の出力停止時には、前記整流スイッチング素子はオン/オフ制御されることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  16. 前記コンデンサに対して前記直流入力電圧を出力する直流コンバータを備えたことを特徴とする請求項1から請求項15のいずれか1項に記載の電力変換装置。
  17. 前記直流コンバータは、昇圧型であることを特徴とする請求項16に記載の電力変換装置。
  18. 前記直流コンバータは、入力側からの電力の供給を調整することができる調整スイッチング素子を備えた降圧型であることを特徴とする請求項16に記載の電力変換装置。
  19. 前記直流出力電圧の出力停止時には、前記調整スイッチング素子をオフにすることを特徴とする請求項18に記載の電力変換装置。
  20. 前記直流出力電圧の出力停止時には、前記調整スイッチング素子をオンにすることを特徴とする請求項18に記載の電力変換装置。
  21. 前記直流出力電圧の出力停止時には、前記調整スイッチング素子のオンデューティ比を漸増させることを特徴とする請求項20に記載の電力変換装置。
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