JP2014072802A5 - - Google Patents
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Description
本発明は画像読取装置に関し、詳しくは、CIS等の読取部にシート状の原稿を搬送する搬送装置と読取部を移動させる移動装置とを一つのモータの動力で動作させる画像読取装置に関する。
従来、CIS等の読取部にシート状の原稿を搬送する搬送装置と読取部を移動させる移動装置、例えば、キャリッジとを一つのモータの動力で動作させる画像読取装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。この画像読取装置によれば、モータの駆動を伝達する伝達部である切替ギアが搬送装置に動力を伝達する位置である搬送部側位置と伝達部が移動装置に動力を伝達する位置であるキャリッジ側位置とを切替えることにより、搬送装置と移動装置とを一つのモータで動作させることができる。
しかしながら、搬送装置側伝達ギアのあるいは移動装置側伝達ギアからの反作用力が不足すると、切替ギアの搬送装置側伝達ギアのあるいは移動装置側伝達ギアの離脱が好適に行えず、切替ギアの回転がモータの回転から脱調する虞があった。
本発明は、切替ギアについてキャリッジ側位置と搬送部側位置とを切替える構成において、切替ギアの回転がモータの回転から脱調することを防止できる技術を提供するものである。
本明細書によって開示される画像読取装置は、原稿の画像を読取る読取部と、前記原稿を搬送する搬送部と、前記読取部を保持した状態で所定の方向に移動するキャリッジと、モータと、前記モータが供給する動力を伝達するモータ側伝達ギアと、前記搬送部が搬送する前記原稿の画像を前記読取部によって読取る搬送読取の際に、前記搬送部に前記動力を伝達する搬送部側伝達ギアと、前記キャリッジを移動させて前記原稿の画像を前記読取部によって読取る移動読取の際に、前記キャリッジに前記動力を伝達するキャリッジ側伝達ギアと、前記搬送読取の際に、前記モータ側伝達ギアと前記搬送部側伝達ギアとを連結する搬送部側位置で前記搬送部側伝達ギアと噛合い、前記移動読取の際に、前記モータ側伝達ギアと前記キャリッジ側伝達ギアとを連結するキャリッジ側位置で前記キャリッジ側伝達ギアと噛合うように切替わる切替ギアと、前記移動読取または前記搬送読取の際に、前記切替ギアの切替えを抑制する抑制力を前記切替ギアに与える抑制部材と、前記抑制部材によって切替えを抑制された前記切替ギアについて、前記キャリッジ側位置と前記搬送部側位置とを切替える場合、前記移動読取の際の原稿読取時に前記モータに発生させるトルクである移動読取トルクより大きなトルクであって、前記抑制部材の前記抑制力に抗して前記切替ギアを切替える切替トルクを、前記モータに発生させる大トルク制御を行うモータ制御部とを備える。
本構成によれば、抑制部材に切替えを抑制された状態において切替ギアの位置を切替える際に、移動読取の際の原稿読取時にモータに発生させるトルクである移動読取トルクより大きなトルクであって、抑制部材の前記抑制力に抗して切替ギアを切替える切替トルク
をモータが発生する。それによって、切替ギアは、搬送部側伝達ギアあるいはキャリッジ側伝達ギアから確実に離脱することができる。その結果、切替ギアについてキャリッジ側位置と搬送部側位置とを切替える構成において、切替ギアの回転がモータの回転から脱調することを防止できる。
本構成によれば、抑制部材に切替えを抑制された状態において切替ギアの位置を切替える際に、移動読取の際の原稿読取時にモータに発生させるトルクである移動読取トルクより大きなトルクであって、抑制部材の前記抑制力に抗して切替ギアを切替える切替トルク
をモータが発生する。それによって、切替ギアは、搬送部側伝達ギアあるいはキャリッジ側伝達ギアから確実に離脱することができる。その結果、切替ギアについてキャリッジ側位置と搬送部側位置とを切替える構成において、切替ギアの回転がモータの回転から脱調することを防止できる。
また、上記画像読取装置において、前記切替ギアについて前記キャリッジ側位置と前記搬送部側位置とを切替える際とは、前記切替ギアを前記キャリッジ側位置から前記搬送部側位置へ切替える方向に、前記モータ制御部が前記モータの回転方向を制御する場合であり、前記モータ制御部は、前記切替ギアを前記キャリッジ側位置から前記搬送部側位置へ切替える方向に前記モータの回転方向を制御する場合に、前記大トルク制御を行うようにしてもよい。
切替ギアをキャリッジ側位置から搬送部側位置へ切替える方向にモータにトルクを発生させると、例えばギア切替えをしない場合にもかかわらず読取装置に異常等が起きて、キャリッジ側位置から搬送部側位置へ切替ギアの切替えが行われる場合等、切替ギアの回転がモータの回転から脱調するおそれがある。本構成によれば、そのような切替ギアの回転がモータの回転から脱調する虞がある場合に、切替ギアの回転がモータの回転から脱調することを防止することができる。
切替ギアをキャリッジ側位置から搬送部側位置へ切替える方向にモータにトルクを発生させると、例えばギア切替えをしない場合にもかかわらず読取装置に異常等が起きて、キャリッジ側位置から搬送部側位置へ切替ギアの切替えが行われる場合等、切替ギアの回転がモータの回転から脱調するおそれがある。本構成によれば、そのような切替ギアの回転がモータの回転から脱調する虞がある場合に、切替ギアの回転がモータの回転から脱調することを防止することができる。
また、上記画像読取装置において、前記モータは、ステッピングモータであり、前記移動読取のために前記キャリッジを移動させる、前記モータのステップ数を記憶する記憶部を備え、前記モータ制御部は、前記移動読取のために前記キャリッジを移動させる前記ステップ数、前記モータを駆動した後、前記記憶部に記憶された前記ステップ数だけ前記移動読取の際と逆方向に前記キャリッジを移動させる際、前記切替トルクよりも小さいトルクを前記モータに発生させる小トルク制御を行うようにしてもよい。
前記移動読取のために前記キャリッジを移動させる速度と、切替ギアからキャリッジ側伝達ギアに作用する力とは反比例の関係にあり、キャリッジ側伝達ギアに作用する力が小さくなると、キャリッジの移動する速度が速くなる。そのため、本構成によれば、原稿の末端まで移動読取をした後、移動読取を開始する際の位置に戻るまでの時間を短縮することができる。
前記移動読取のために前記キャリッジを移動させる速度と、切替ギアからキャリッジ側伝達ギアに作用する力とは反比例の関係にあり、キャリッジ側伝達ギアに作用する力が小さくなると、キャリッジの移動する速度が速くなる。そのため、本構成によれば、原稿の末端まで移動読取をした後、移動読取を開始する際の位置に戻るまでの時間を短縮することができる。
また、上記画像読取装置において、前記キャリッジが移動する際に、キャリッジ移動に係る所定の条件を満たすか否かを判断する判断部を備え、前記モータ制御部は、前記切替ギアを前記搬送部側位置から前記キャリッジ側位置へ切替える方向に前記モータの回転方向を制御する場合は、前記所定の条件を満たすと前記判断部が判断した場合は、前記切替トルクよりも小さいトルクを前記モータに発生させる小トルク制御を行うようにしてもよい。
切替ギアの切替え時よりもモータのトルクを小さくして、切替ギアからキャリッジ側伝達ギアに作用する力を小さくすることによって、キャリッジの移動する速度が速くなる。このため、本構成によれば、キャリッジの移動に係る時間を短縮することができる。
切替ギアの切替え時よりもモータのトルクを小さくして、切替ギアからキャリッジ側伝達ギアに作用する力を小さくすることによって、キャリッジの移動する速度が速くなる。このため、本構成によれば、キャリッジの移動に係る時間を短縮することができる。
また、上記画像読取装置において、前記モータは、ステッピングモータであり、前記ステッピングモータのステップ数をカウントするカウント部を備え、前記所定の条件は、前記カウント部がカウントするステップ数が所定のステップ数になることであり、前記モータ制御部は、前記カウント部のカウントするステップ数が所定のステップ数になったと前記判断部が判断する場合は、前記小トルク制御を行うようにしてもよい。
本構成によれば、ステップ数を用いてモータを制御するので、切替ギアが搬送部側位置からキャリッジ側位置へ確実に切替わった状態で、キャリッジの移動する速度を速くするので、切替ギアの回転がモータの回転から脱調しないタイミングでキャリッジの移動する速度を速くすることができる。
本構成によれば、ステップ数を用いてモータを制御するので、切替ギアが搬送部側位置からキャリッジ側位置へ確実に切替わった状態で、キャリッジの移動する速度を速くするので、切替ギアの回転がモータの回転から脱調しないタイミングでキャリッジの移動する速度を速くすることができる。
また、上記画像読取装置において、前記キャリッジが移動する経路である移動経路上にあるマークを備え、前記所定の条件とは、前記キャリッジに保持されて移動する前記読取部が前記マークを読取ったことであり、前記モータ制御部は、前記キャリッジに保持されて移動する前記読取部が前記マークを読取ったと前記判断部が判断する場合は、前記小トルク制御を行うようにしてもよい。
本構成によれば、切替ギアが搬送部側位置からキャリッジ側位置へ確実に切替わった、キャリッジが移動経路上を移動している状態で、キャリッジの移動する速度を速くするので、切替ギアの回転がモータの回転から脱調しないタイミングでキャリッジの移動する速度を速くすることができる。
本構成によれば、切替ギアが搬送部側位置からキャリッジ側位置へ確実に切替わった、キャリッジが移動経路上を移動している状態で、キャリッジの移動する速度を速くするので、切替ギアの回転がモータの回転から脱調しないタイミングでキャリッジの移動する速度を速くすることができる。
また、上記画像読取装置において、前記搬送部側伝達ギアは、前記搬送部が前記原稿を搬送する方向にだけ回転し逆方向に回転しない逆回転を防止する機構を有し、前記モータ制御部は、前記切替ギアを前記搬送部側位置から前記キャリッジ側位置に切替える際、前記搬送部側伝達ギアが前記逆回転を防止する機構によって回転が防止された状態で、前記大トルク制御を行うようにしてもよい。
本構成によれば、搬送部側位置からキャリッジ側位置への切替ギアの切替ギアの切替える際、搬送部側伝達ギアの回転が防止されているため、搬送部側伝達ギアから受ける反作用力を利用して、搬送部側位置からキャリッジ側位置への切替ギアの切替を好適に行える。
本構成によれば、搬送部側位置からキャリッジ側位置への切替ギアの切替ギアの切替える際、搬送部側伝達ギアの回転が防止されているため、搬送部側伝達ギアから受ける反作用力を利用して、搬送部側位置からキャリッジ側位置への切替ギアの切替を好適に行える。
また、上記画像読取装置において、前記キャリッジが、前記搬送読取の際の位置である搬送読取位置に位置する際に、前記キャリッジ側伝達ギアの回転を抑制する負荷部材を備え、前記モータ制御部は、前記切替ギアを前記キャリッジ側位置から前記搬送部側位置に切替える際、前記キャリッジ側伝達ギアが前記負荷部材によって回転が抑制された状態で、前記大トルク制御を行うようにしてもよい。
本構成によれば、キャリッジ側位置から搬送部側位置への切替ギアの切替える際、キャリッジ側伝達ギアの回転が抑制されているため、キャリッジ側伝達ギアから受ける反作用力を利用して、キャリッジ側位置から搬送部側位置への切替ギアの切替を好適に行える。
本構成によれば、キャリッジ側位置から搬送部側位置への切替ギアの切替える際、キャリッジ側伝達ギアの回転が抑制されているため、キャリッジ側伝達ギアから受ける反作用力を利用して、キャリッジ側位置から搬送部側位置への切替ギアの切替を好適に行える。
また、上記画像読取装置において、前記モータは、所定の軸を中心に回転する回転部と、電流が印加されることにより、前記回転部と相互作用して前記回転部を回転させる複数の駆動部とを含み、前記駆動部に印加される電流の電流量を制御する電流制御部をさらに備え、前記モータ制御部は、前記電流制御部に対して前記駆動部に印加される電流量を増加させることにより、前記大トルク制御を行うようにしてもよい。
電流量とモータトルクとは比例関係にあり、本構成によれば、電流量を増加させることで大トルク制御を確実に行うことができる。
電流量とモータトルクとは比例関係にあり、本構成によれば、電流量を増加させることで大トルク制御を確実に行うことができる。
また、上記画像読取装置において、前記モータは、所定の軸を中心に回転する回転部と、前記回転部と相互作用して前記回転部を回転させる複数の駆動部と、を含み、前記駆動部が駆動される速度である駆動速度を制御する駆動制御部をさらに備え、前記モータ制御部は、前記駆動制御部に対して前記駆動部の駆動速度を低下させることにより、前記大トルク制御を行うようにしてもよい。
駆動速度とモータトルクとは反比例関係にあり、本構成によれば、駆動速度を低下させることで大トルク制御を確実に行うことができる。
駆動速度とモータトルクとは反比例関係にあり、本構成によれば、駆動速度を低下させることで大トルク制御を確実に行うことができる。
また、上記画像読取装置において、前記切替ギアを支持する支持部材と、前記抑制部材の一方端を固定する固定部とを備え、前記抑制部材は、前記一方端と異なる他方端が前記支持部材のうち前記切替ギアを支持する側の反対側と連結され、前記固定部と前記他方端とを引き寄せる引力を前記抑制力に転換するようにしてもよい。
本構成によれば、抑制部材に好適に抑制力を発生させることができる。
本構成によれば、抑制部材に好適に抑制力を発生させることができる。
また、上記画像読取装置において、前記切替トルク、前記抑制力によって発生するトルクである抑制トルク、および前記移動読取トルクの各大きさには以下の関係、切替トルク>抑制トルク>移動読取トルク、があるようにすることが好ましい。
本構成によれば、移動読取の際には切替ギアの切替えを防止しつつ、かつ、切替ギアの切替えの際に、切替ギアの回転がモータの回転から脱調することを確実に防止できる。
本構成によれば、移動読取の際には切替ギアの切替えを防止しつつ、かつ、切替ギアの切替えの際に、切替ギアの回転がモータの回転から脱調することを確実に防止できる。
本発明によれば、切替ギアについてキャリッジ側位置と搬送部側位置とを切替える構成において、切替ギアの回転がモータの回転から脱調することを防止できる。
次に一実施形態について図1から図17を参照して説明する。
1.画像読取装置の外観構成
画像読取装置1は、図3等に示されるように、読取部7、キャリッジ8、自動原稿給紙(オートドキュメントフィーダ:ADF)装置40、原稿台3および駆動力伝達機構等を含む。また、図1に示すように、画像読取装置1の前側には、各種のボタンからなる操作部11、および例えば、液晶ディスプレイからなる表示部12が設けられている
1.画像読取装置の外観構成
画像読取装置1は、図3等に示されるように、読取部7、キャリッジ8、自動原稿給紙(オートドキュメントフィーダ:ADF)装置40、原稿台3および駆動力伝達機構等を含む。また、図1に示すように、画像読取装置1の前側には、各種のボタンからなる操作部11、および例えば、液晶ディスプレイからなる表示部12が設けられている
画像読取装置1は、画像読取方法として、キャリッジ8を移動させて画像を読取る移動読取(以下、「FB(フラットベッド)読取」と記す)と、搬送部44,45(図3参照)によって搬送される原稿を読取る搬送読取(以下、「ADF読取」と記す)とを有する。なお、画像読取装置1は、単独のスキャナ装置あるいはコピー機であってもよいし、プリント機能およびFAX機能を備えた、いわゆる複合機の一部であってもよい。
さらに、画像読取装置1の前側には、各種のボタンからなる操作部11、および例えば、液晶ディスプレイからなる表示部12が設けられている。
さらに、画像読取装置1の前側には、各種のボタンからなる操作部11、および例えば、液晶ディスプレイからなる表示部12が設けられている。
原稿台3には、図2に示すように、ガラスやアクリル等の透明なプラテン3Bにて閉塞された第1読取窓が設けられている。そして、プラテン3Bにより載置面3Aが構成されている。原稿台3の上面側には、ヒンジ機構5Aを介して原稿カバー5が組み付けられている。
このため、原稿カバー5は、図1に示す原稿台3を覆う位置と、図2に示す原稿台3から離間した位置との間で揺動変位できる。なお、FB読取を行う場合には、ユーザが手動操作にて原稿カバー5を上方側に開いて載置面3Aに原稿を載置する必要がある。
載置面3Aの下方側には、当該載置面3Aに沿って移動する読取部7が設けられている(図3参照)。読取部7は、原稿に照射されて反射した光を受光し、その受光した光に基づいて電気信号を発する。そして、画像読取装置1は、読取部7を介して原稿に記載された文字等の画像を電気信号に変換して画像を読取る。
読取部7は、ここではCIS(Contact Image Sensor)方式で原稿を読取るように構成されている。読取部7は、複数の受光素子が紙面垂直方向に直線状に配列されているリニアイメージセンサ7C、RGB3色の発光ダイオードなどで構成される光源7A、原稿等で反射された反射光をリニアイメージセンサ7Cの各受光素子に結像させるロッドレンズアレイ7Bを含む。読取部7を保持するキャリッジ8は、歯付ベルト9Aに結合され、歯付ベルト9Aの移動に伴って、矢印A方向またはB方向に移動する。歯付ベルト9Aは、第1歯付プーリ9B(図4参照)を介して、後述する駆動力伝達機構によって駆動される。なお、読取部7はCIS方式に限られず、縮小光学系およびCCD(電荷結合素子)イメージセンサを用いた、いわゆるCCD方式であってもよい。
読取部7は、プラテン3Bに載置されている原稿を読取るとき、すなわち、FB読取を実行する時は、歯付ベルト9Aに結合したキャリッジ8によって、待機位置HPからプラテン3Bの盤面に平行な方向(図3中のA方向)に一定速度で搬送されながら原稿を読取る。その際、搬送方向での読取範囲は、例えば、図3に示される読取開始位置PSから読取終了位置PEまでとされる。なお、本実施形態では、読取開始位置PSは原稿の読取範囲に関係なく一定され、読取終了位置PEは原稿の読取範囲に応じて可変される。
一方、読取部7は、ADF装置40によって搬送される原稿を読取るとき、すなわち、ADF読取を実行するときは、キャリッジ8によって第2読取窓3Cの直下の搬送読取位置(以下、「ADF読取位置」と記す)RPに保持されて原稿5を読取る。
また、移動機構9は、原稿台3に固定された第1歯付プーリ9Bおよび第2歯付プーリ9C、並びに第1歯付プーリ9Bと第2歯付プーリ9Cとの間に掛け渡された歯付ベルト9A等を有している。そして、歯付ベルト9Aは、第1歯付プーリ9Bから駆動力を得て回転する。
キャリッジ8は、歯付ベルト9Aに連結されている。このため、キャリッジ8は、歯付ベルト9Aの回転方向に応じて移動する。第1歯付プーリ9Bは、読取部7の移動方向一端側に配設されている。第2歯付プーリ9Cは、読取部7の移動方向他端側に配設されている。
なお、第2読取窓3Cも、第1読取窓、つまり載置面3Aと同様に、ガラス等の透明なプラテンで閉塞されている。載置面3Aと第2読取窓3Cとは、梁状の区画部材3Dにて区画されている。
また、載置面3Aと第2読取窓3Cとの境界部であって読取部7と面する部位には、図3に示すように、調整基準(マークの一例)55が設けられている。調整基準55は、読取時の色彩及び濃淡の基準、及び読取部7の基準位置を再調整するためものである。
また、調整基準55は区画部材3Dに設けられ、調整基準55は、例えば、副走査方向に並べられる白テープ(白基準板の一例)55Aと黒テープ55Bとから構成される。本実施形態では、読取部7によって読取られた白テープ55Aの位置が待機位置HPとされる。ここで待機位置HPは、本実施形態では、読取部7が載置面3Aに載置されている原稿の画像を読取るFB読取を実行していない時に、読取部7が待機する位置とされる。また、待機位置HPは、読取部7が読取走査を行う際の基準位置とされる。また、後述するCPU20は、白テープ55Aを読取ったときの読取りデータを色彩および濃淡の基準として読取りを実行する。
なお、本実施形態では、図3に示されるように、ADF読取位置RP、待機位置HP、調整基準55、読取開始位置PSおよび読取終了位置PEは、読取部7の移動方向のA方向において、ADF読取位置RP、待機位置HP、調整基準55、読取開始位置PS、読取終了位置PEの順に並んでいる。
また、原稿カバー5には、図3に示すように、ADF装置40が設けられている。ADF装置40は、図3に示されるように、ADFカバー41、原稿トレイ42、搬送路43、搬送ローラ44、給紙ローラ44A、排紙ローラ45等の各種のローラ、および原稿カバー5の上面を利用した排紙トレイ46を含む。ADF装置40は、原稿トレイ42に載置されている原稿を一枚ずつ搬送して第2読取窓3C上を通過させ、排紙トレイ46に排出する。さらに、搬送ローラ44によって搬送される原稿を検出するための、フォトセンサ等のリアセンサ47と、原稿トレイ42にセットされた原稿5を検出するための、フォトセンサ等のフロントセンサ49が設けられている。
リアセンサ47は、搬送路43内において、読取部7よりも原稿搬送上流側に設けられている。また、原稿トレイ42には、原稿が複数枚の場合、一枚目の原稿と、一枚目の原稿に後続する後続原稿とが載置される。ここで、搬送ローラ44、給紙ローラ44A、および排紙ローラ45は、原稿5を搬送する搬送部の一例に相当する。
2.駆動力伝達機構
2−1.駆動力伝達機構の構成
本実施形態では、1つのモータ31にて移動機構9および搬送部44,45を駆動している。つまり、駆動力伝達機構13は、モータ31で発生した駆動力、すなわち、モータトルクを選択的に移動機構9または搬送部44,45に伝達している。
2−1.駆動力伝達機構の構成
本実施形態では、1つのモータ31にて移動機構9および搬送部44,45を駆動している。つまり、駆動力伝達機構13は、モータ31で発生した駆動力、すなわち、モータトルクを選択的に移動機構9または搬送部44,45に伝達している。
本実施形態に係る駆動力伝達機構13は、図4に示すように、太陽ギア(モータ側伝達ギアの一例)15、遊星ギア(切替ギアの一例)17および噛合部19等を有する遊星ギア機構、キャリッジ側伝達ギア(以下、「FB側伝達ギア」と記す)21、搬送部側伝達ギア(以下、「ADF側伝達ギア」と記す)23を含む。
太陽ギア15は、モータ31が供給する動力を遊星ギア17に伝達する。また、太陽ギア15は、原稿台3に対して変位することなく回転する。そして、太陽ギア15は、モータ31から駆動力を得て回転し、かつ、その回転方向は、モータ31の回転方向に連動して正転または逆転する。すなわち、本実施形態では、モータ31の回転方向と太陽ギア15の回転方向とは、等しい。
FB側伝達ギア21は、FB読取の際に、キャリッジ8にモータ31からの動力を伝達する。一方、ADF側伝達ギア23は、ADF読取の際に、搬送部にモータ31からの動力を伝達する。
遊星ギア17は、ADF読取の際に、太陽ギア15とADF側伝達ギア23とを連結する搬送部側位置(以下、「ADF側位置」と記す)でADF側伝達ギア23と噛合い、FB読取の際に、太陽ギア15とFB側伝達ギア21とを連結するキャリッジ側位置(以下、「FB側位置」と記す)でFB側伝達ギア21と噛合うように切替わる。また、遊星ギア17は、太陽ギア15と噛合って回転するとともに、太陽ギア15の回転中心を公転中心として、図4に示すFB側位置と、図6に示すADF側位置との間で公転できる。また遊星ギア17は、回転中心17Aを中心に自転する。
太陽ギア15が回転すると、遊星ギア17には、遊星ギア17を自転させる力(以下、自転力という。)、および遊星ギア17を公転させる力(以下、公転力という。)が作用する。このため、太陽ギア15が正転しているときには、ADF側位置からFB側位置に向かう向き(図4において右周りの向き)の公転力が遊星ギア17に作用する。
一方、太陽ギア15が逆転しているときには、FB側位置からADF側位置に向かう向き(図4において左周りの向き)の公転力が遊星ギア17に作用する。そして、公転力が大きくなると、遊星ギア17は公転力の向きに公転する。一方、公転力が小さいときには、公転することなく自転する。
なお、以下、太陽ギア15が正転しているときに、遊星ギア17が自転する向きを遊星ギア17の正転の向きという。同様に、太陽ギア15が逆転しているときに、遊星ギア17が自転する向きを遊星ギア17の逆転の向きという。なお、図4に示されるように、太陽ギア15の各回転方向と、遊星ギア17の各回転の向きとは逆になる。
アーム(支持部材の一例)18は、遊星ギア17を自転および公転可能に支持する。そして、アーム18の延び方向一端側は、太陽ギア15と同軸上に回転可能に支持されている。アーム18の延び方向他端側には、遊星ギア17が回転可能に組み付けられている。
また、原稿台3には、アーム18の回転を規制する第2ストッパ部3Hおよび第3ストッパ部3Jが設けられている。一方、アーム18には、第2ストッパ部3Hに接触する第2被接触部18A、及び第3ストッパ部3Jに接触する第3被接触部18Bが設けられている。
そして、第2ストッパ部3Hは、図4に示すように、遊星ギア17がFB側位置にある時に第2被接触部18Aに接触してアーム18が紙面右回りに回転することを規制する。一方、第3ストッパ部3Jは、図6に示すように、遊星ギア17がADF側位置にある時に第3被接触部18Bに接触してアーム18が紙面左回りに回転することを規制する。
また、第1バネ(抑制部材の一例)16は、遊星ギア17がFB側位置にある時(以下、「FB側位置時」という)、または遊星ギア17がADF側位置にある時(以下、「ADF側位置時」という)に、遊星ギア17の切替えを抑制する。すなわち、第1バネ16は、FB読取の際には、太陽ギア15が逆転しているときに遊星ギア17がFB側伝達ギア21から離間することを抑制する。つまり、第1バネ16は、少なくともFB側位置時に遊星ギア17がADF側位置に公転することを抑制する力(以下、第1抑制力という)を遊星ギア17に作用させる。
なお、本実施形態に係る第1バネ16は引張コイルバネである。そして、第1バネ16の伸張方向一端側は、アーム18のうち揺動中心を挟んで遊星ギア17と反対側に連結され、かつ、その伸張方向他端側は原稿台(固定部の一例)3に連結されている。
このため、第1バネ16は、また、ADF側位置時には遊星ギア17がFB側位置に公転することを抑制する力(以下、第2抑制力という)をアーム18に作用させる。
ところで、遊星ギア17がADF側位置にあるときには、後述するように、搬送部44,45に駆動力を伝達しているときであって、太陽ギア15が逆転しているときである。そして、太陽ギア15が逆転しているときには、遊星ギア17をFB側位置からADF側位置に公転させる力が遊星ギア17に作用する。
このため、本実施形態では、少なくとも搬送部に駆動力を伝達している間、つまり、太陽ギア15が逆転している間は、仮に第2抑制力が無くても、遊星ギア17はADF側位置に止まり続ける。
そこで、本実施形態では、FB側位置時に第1バネ16が遊星ギア17に作用させる公転を抑制する第1抑制力を、ADF側位置時に第1バネ16が遊星ギア17に作用させる公転を抑制する第2抑制力より大きくしている。
具体的には、FB側位置時における第1バネ16の変形量が、ADF側位置時における第1バネ16の変形量より大きくなるように、伸張方向一端、および側伸張方向他端の位置を設定している。
噛合部19は、FB側位置とADF側位置との間を遊星ギア17が公転するときに遊星ギア17の歯と噛合う部位である。そして、本実施形態に係る噛合部19は、内歯ギアにより構成されている。
噛合部19は、図4に示すように、太陽ギア15側に突出した複数の突起部19Aを有し、かつ、それら突起部19Aが遊星ギア17の公転経路L1に沿って設けられたギアの一種である。
そして、噛合部19は、太陽ギア15に対して移動可能として原稿台3に組み付けられている。なお、本実施形態に係る噛合部19は、太陽ギア15を中心とした遊星ギア17の公転経路L1に沿った方向に変位可能となっている。そして、噛合部19が移動したときに、噛合部19を移動前の位置に戻す第2バネ19Bが設けられている。
また、ADF側伝達ギア23は、載置面3Aと平行な方向のうち読取部7の移動方向と直交する方向(本実施形態では、前後方向)において、FB側伝達ギア21よりヒンジ機構5A側に配設されている。また、ADF側伝達ギア23は、一方向にのみ回転するギアである。そのため、ADF側伝達ギア23は、搬送部が原稿を搬送するX方向(図6参照)にだけに回転し逆方向に回転しない逆回転を防止する機構を有する。逆回転を防止する機構としては、例えば、周知の逆回転防止爪(図示せず)を有する。
つまり、図4に示されるように、FB側伝達ギア21は、太陽ギア15を挟んでADF側伝達ギア23と反対側に配設されている。そして、太陽ギア15、遊星ギア17、FB側伝達ギア21およびADF側伝達ギア23の回転軸方向は、載置面3Aと直交している。
また、FB側伝達ギア21は、図4に示すように、遊星ギア17がFB側位置にあるときに遊星ギア17と噛合う。このため、FB側位置時には、太陽ギア15→遊星ギア17→FB側伝達ギア21の順に駆動力が伝達される。そして、FB側伝達ギア21により第1歯付プーリ9Bが駆動されて移動機構9が稼働する。
なお、移動機構9は、太陽ギア15が正転するときには、キャリッジ8すなわち、読取部7を図3のA方向に移動させ、一方、太陽ギア15が逆転するときには読取部7を図3のB方向に移動させる。つまり、読取部7は、太陽ギア15の回転方向に応じて移動する。
ADF側伝達ギア23は、図6に示すように、遊星ギア17がADF側位置にあるときに遊星ギア17と噛合う。このため、ADF側位置時には、太陽ギア15→遊星ギア17→ADF側伝達ギア23の順に駆動力が伝達されて搬送部44,45が稼働する。
また、図2等に示すように、FB側伝達ギア21の回転抵抗を増大させる負荷発生部(負荷部材の一例)25が設けられている。負荷発生部25は、ADF読取位置RPに読取部7が位置したときに、ADF読取位置RP以外の位置に読取部7が位置する場合に比べてFB側伝達ギア21の回転抵抗を増大させる。
すなわち、本実施形態に係る負荷発生部25は、読取部7に設けられた第1被接触部25A、および原稿台3に設けられた第1ストッパ部25Bを有して構成されている。そして、第1被接触部25Aと第1ストッパ部25Bとは、図5に示すように、互いに接触する。
このため、太陽ギア15が逆転しているときに読取部7がADF読取位置RPに位置して第1被接触部25Aと第1ストッパ部25Bとが接触すると、読取部7の移動が規制されるため、FB側伝達ギア21の回転抵抗が増大する。
3.駆動力伝達機構の作動
3.1 FB読取時
画像読取装置1の非稼働時には、読取部7は待機位置HPにあり、遊星ギア17はFB側位置に位置している。そして、例えば、読取開始スイッチ11Aがユーザにより操作されてFB読取が開始されると、CPU20は、モータ31を正転させて太陽ギア15を正転させる。
3.1 FB読取時
画像読取装置1の非稼働時には、読取部7は待機位置HPにあり、遊星ギア17はFB側位置に位置している。そして、例えば、読取開始スイッチ11Aがユーザにより操作されてFB読取が開始されると、CPU20は、モータ31を正転させて太陽ギア15を正転させる。
これにより、読取部7は、待機位置HPから読取終了位置に向けて移動する。このとき、遊星ギア17には、ADF側位置からFB側位置に向かう向きの公転力が作用する。しかし、第2ストッパ部3Hと第2被接触部18Aとが接触しているので、遊星ギア17は公転することなく、FB側位置に止まって正転の向きに自転する。
そして、CPU20(図7参照)は、例えば、モータ31の駆動ステップ数が所定値に達したときに、モータ31を逆転させて太陽ギア15を逆転させる。さらに、CPU20は、読取部7が待機位置HPに到達したと判断した時にモータ31を停止させる。これにより、読取部7は、読取終了位置側から待機位置HPまで移動する。
太陽ギア15が逆転している場合においては、遊星ギア17には、FB側位置からADF側位置に向かう向きの公転力、つまり遊星ギア17をFB側伝達ギア21から離隔させる向きの公転力が作用する。しかし、第1バネ16により当該公転力が相殺されるので、遊星ギア17は公転することなく、FB側位置に止まって逆転の向きに自転する。
3.2 ADF読取時
画像読取装置1の非稼働時には、読取部7は待機位置HPにあり、遊星ギア17はFB側位置に位置している。そして、読取開始スイッチ11Aがユーザにより操作されてADF読取の開始の指示がされると、CPU20は、モータ31を逆転させて太陽ギア15を逆転させる。
画像読取装置1の非稼働時には、読取部7は待機位置HPにあり、遊星ギア17はFB側位置に位置している。そして、読取開始スイッチ11Aがユーザにより操作されてADF読取の開始の指示がされると、CPU20は、モータ31を逆転させて太陽ギア15を逆転させる。
これにより、読取部7、すなわちキャリッジ8は、図5に示すように、待機位置HPからADF読取位置RPに移動する。そして、読取部7が搬送読取位置RPに位置して第1ストッパ部25Bと第1被接触部25Aとが接触すると、読取部7の移動が規制されてFB側伝達ギア21の回転抵抗が増大する。
このため、遊星ギア17の自転が妨げられて自転力が小さくなる。一方、遊星ギア17をFB側位置からADF側位置に公転させる向き公転力が増大する。そして、当該公転力が第1バネ16の第1抑制力を上回ると、遊星ギア17と噛合部19とが噛合って、遊星ギア17がADF側位置に公転し始める。
遊星ギア17が公転して第3ストッパ部3Jと第3被接触部18Bとが接触すると、図6に示すように、遊星ギア17の公転が停止するとともに、遊星ギア17とADF側伝達ギア23とが噛合う。このため、搬送部に駆動力が伝達され、原稿の搬送が開始される。
また、CPU20は、ADF読取が終了したと判断すると、モータ31を正転させて太陽ギア15を正転させる。これにより、遊星ギア17には、ADF側位置からFB側位置に向かう向きの公転力が作用する。
そして、当該公転力が第1バネ16の第2規制力を上回ると、遊星ギア17はFB側位置に向けて公転する。遊星ギア17がFB側位置に位置すると、遊星ギア17とFB側伝達ギア21とが噛合うので、読取部7は、ADF読取位置RPから図2のA方向に移動する。
4.画像読取装置の電気的構成
画像読取装置1は、図7に示すように、CPU20(モータ制御部および判断部の一例)、ROM26、RAM27、NVRAM(不揮発RAM)28、ネットワークインターフェイス24を備え、これらに、読取部7、操作部11、表示部12、カウンタ48、リアセンサ47、フロントセンサ49、およびモータ駆動IC30等が接続される。モータ駆動IC30には、モータ31が接続される。
画像読取装置1は、図7に示すように、CPU20(モータ制御部および判断部の一例)、ROM26、RAM27、NVRAM(不揮発RAM)28、ネットワークインターフェイス24を備え、これらに、読取部7、操作部11、表示部12、カウンタ48、リアセンサ47、フロントセンサ49、およびモータ駆動IC30等が接続される。モータ駆動IC30には、モータ31が接続される。
ネットワークインターフェイス24は、通信回線(図示せず)を介して外部のコンピュータ等に接続され、ネットワークインターフェイス24を介して相互のデータ通信が可能となる。なお、ネットワークインターフェイス24を介して、外部のコンピュータから読取開始指示を受付けることも可能である。
ROM26には、画像読取装置1の動作を制御するための各種のプログラムが記憶されており、CPU20は、ROM26から読み出したプログラムに従って、その処理結果をRAM27またはNVRAM28に記憶させながら、各部の制御を行う。また、例えば、ROM(記憶部の一例)26には、モータ31をステップ駆動するためのステップ数等が記憶されている。また、NVRAM28には、以下で説明するモータ31の各トルクに応じた駆動条件を示す駆動テーブル28Aが記憶されている。
モータ31は2相のステッピングモータであり、所定の軸を中心に回転する回転部31Aと、電流が印加されることにより、回転部31Aと相互作用して回転部を回転させる複数の励磁コイル(モータ駆動部の一例)31Bと、から構成される。
また、モータ駆動IC30は、CPU20によって制御され、電流制御部30Aおよび駆動制御部30Bを含む。電流制御部30Aは、各励磁コイル31Bに印加される電流の電流量を制御する。また、駆動制御部30Bは、各励磁コイル31Bが駆動される速度である駆動速度を制御する。
CPU20は、モータ駆動IC30を制御して、電流制御部30Aに対して励磁コイル31Bに印加される電流量を増加させることにより、モータトルクを大きくする。すなわち、励磁コイル31Bに印加される電流量とモータトルクとは比例関係にあり、電流量を増加させることでモータトルクを確実に大きくすることができる。
また、CPU20は、モータ駆動IC30を制御して、駆動制御部30Bに対して励磁コイル31Bの駆動速度を低下させることにより、モータトルクを大きくする。すなわち、励磁コイル31Bの駆動速度とモータトルクとは反比例関係にあり、駆動速度を低下させることでモータトルクを確実に大きくすることができる。
5.モータの回転制御
次に、図8から図17を参照して、読取の各処理に関連したモータ31の回転制御について説明する。本実施形態のモータ31の回転制御では、図8に示す駆動テーブルに基づいて、各処理においてモータ31のトルクが可変される。
次に、図8から図17を参照して、読取の各処理に関連したモータ31の回転制御について説明する。本実施形態のモータ31の回転制御では、図8に示す駆動テーブルに基づいて、各処理においてモータ31のトルクが可変される。
5−1.駆動テーブル
図8に示す駆動テーブル28Aには、モータ駆動条件として、駆動電流値、励磁方法、および回転速度が記憶されている。
図8に示す駆動テーブル28Aには、モータ駆動条件として、駆動電流値、励磁方法、および回転速度が記憶されている。
ここで、電流値としては、モータ駆動信号のデューティ比(%)が記憶されている。モータ31は、本実施形態では2相のステッピングモータであり、励磁方法として、周知の「2−2相」、「w1−2相」、および「2w1−2相」が使用される。
また、回転速度(rpm)=(駆動周波数(pps)/モータ分割数)*60(m/s)の関係がある。ここで、モータ分割数は、モータ内の磁石数と一致する。励磁方法「2−2相」でモータ分割数分の駆動パルスをモータ31に送ると、モータ31が一回転する。ここでは、モータ分割数は、例えば「48」とする。
モータ31のトルクは、周知のように、駆動電流値が大きいほど大きくなり、また、回転速度が遅くなるほど大きくなる。また、モータ31に対して1秒当たりに送出するパルス数が少なくなるほど、すなわち、駆動パルスの周波数が小さくなるほど、回転速度が遅くなるので、モータ31のトルクが大きくなる。また、励磁方法を、「2w1−2相」→「w1−2相」→「2−2相」の順に切替えることで、モータ31のステップ角度が順に大きくなり、それに応じて、トルクも順に大きくなる。
次に、画像読取装置1の各動作時におけるモータ31の回転制御を説明する。
5−2.電源オン時
まず、図8から図15を参照して、電源オン時における各処理時に応じたモータ31の回転制御を説明する。なお、各回転制御は、ユーザによって電源スイッチ11Bが操作され、画像読取装置1の電源がオンされた際に、例えば、ROM26に記憶された所定のプログラムに基づいて、CPU20によって実行される。
5−2.電源オン時
まず、図8から図15を参照して、電源オン時における各処理時に応じたモータ31の回転制御を説明する。なお、各回転制御は、ユーザによって電源スイッチ11Bが操作され、画像読取装置1の電源がオンされた際に、例えば、ROM26に記憶された所定のプログラムに基づいて、CPU20によって実行される。
画像読取装置1の電源のオン時には、読取部7、すなわちキャリッジ8の位置は不定である。そのため、画像読取装置1の電源がオンされると、CPU20は、まず、キャリッジ8をADF読取位置RPに移動する処理を行う(ステップS10)。この処理に関連するモータ回転制御を、図10を参照して説明する。
図10において、まず、CPU20は、モータ回転方向を「逆転」に設定する(ステップS12)。次に、CPU20は、モータ31を駆動するためテーブルとして、のモータ駆動テーブル28Aにおいて駆動切替用の駆動テーブルである「駆動切替テーブルTB1」に設定する(ステップS14)。これによって、電流値が80(%)に、励磁方法が「2−2相」に、そして回転速度が547.1(rpm)にそれぞれ設定される。この設定によってモータ31が駆動されることによって、モータトルクTR1が「大」となる。
ここで、駆動テーブル「駆動切替テーブルTB1」におけるモータトルクTR1(切替トルクの一例)の大きさについて説明する。
遊星ギア17をFB側位置からADF側位置に切替える際、次のような力が遊星ギア17に働く。すなわち、
「1」太陽ギア15の逆転による遊星ギア17の公転力F1
「2」太陽ギア15の逆転による遊星ギア17の自転力F2
「3」第1バネ16による遊星ギア17の公転抑制力(第1抑制力)F3(図5参照)
「4」自転力F2によるFB側伝達ギア21から受ける反作用力F4(図5参照)
なお、ここで、第1バネ16による遊星ギア17の公転抑制力は、詳しくは、第1バネ16によって発生するモーメントによって遊星ギア17に作用する力である。
また、F4とF3の大きさに、
F4>F3……不等式1
の関係が成り立つときに、遊星ギア17をFB側伝達ギア21から切離すとともに、遊星ギア17を噛合部19と結合させることができる。したがって、駆動テーブル「駆動切替テーブルTB1」におけるモータトルクTR1は、不等式1を満たすように、事前に実験的に決定される。
「1」太陽ギア15の逆転による遊星ギア17の公転力F1
「2」太陽ギア15の逆転による遊星ギア17の自転力F2
「3」第1バネ16による遊星ギア17の公転抑制力(第1抑制力)F3(図5参照)
「4」自転力F2によるFB側伝達ギア21から受ける反作用力F4(図5参照)
なお、ここで、第1バネ16による遊星ギア17の公転抑制力は、詳しくは、第1バネ16によって発生するモーメントによって遊星ギア17に作用する力である。
また、F4とF3の大きさに、
F4>F3……不等式1
の関係が成り立つときに、遊星ギア17をFB側伝達ギア21から切離すとともに、遊星ギア17を噛合部19と結合させることができる。したがって、駆動テーブル「駆動切替テーブルTB1」におけるモータトルクTR1は、不等式1を満たすように、事前に実験的に決定される。
なお、反作用力F4は、負荷発生部25によるFB側伝達ギア21の回転抵抗によって生じる。すなわち、負荷発生部25よってFB側伝達ギア21がほとんど回転できない状態とされるため、遊星ギア17が自転しようとすると、遊星ギア17は、FB側伝達ギア21から自転力F2とほぼ反対方向の反発力F4を受ける。
このように、遊星ギア17の切替えの際に、回転が抑制されたFB側伝達ギア21から遊星ギア17に反作用力F4を利用することによって、遊星ギア17の回転がモータ31の回転から脱調することなく、好適に遊星ギア17をFB側位置からADF側位置に切替えることができる。
次いで、CPU20は、「駆動切替テーブルTB1」に応じて各部を制御し、モータ31の回転を開始させる(ステップS16:大トルク制御の一例)。次いで、CPU20は、所定ステップ数SN1、モータ31が回転したか否かをカウンタ48のカウント値に基づいて、判断する(ステップS18)。所定ステップ数SN1、モータ31が回転したと判断した場合(ステップS18:YES)、キャリッジ8はADF読取位置RPに到達したとして、CPU20は、ステップS10の処理を終了する。一方、所定ステップ数SN1、モータ31が回転していないと判断した場合(ステップS18:NO)、CPU20は、キャリッジ8はADF読取位置RPに到達していないとして、所定ステップ数SN1、モータ31が回転するまで、モータ31を回転させる。
なお、ここでの所定ステップ数SN1は、キャリッジ8を図2のB方向に最大限、移動させることのできるステップ数として、ROM26に記憶されている。この所定ステップ数SN1によって、電源オン時には位置が不定であるキャリッジ8を、確実にADF読取位置RPに移動させることができる。また、所定ステップ数SN1は「所定の条件」の一例である。
次いで、CPU20は、遊星ギア17をFB側位置からADF側位置に切替える駆動切替処理を行う(ステップS20)。この処理に関連するモータ回転制御を、図11を参照して説明する。
図11において、まず、CPU20は、モータ回転方向を「逆転」に設定する(ステップS22)。次に、CPU20は、モータ31を駆動するためテーブルとして、上記キャリッジ8をADF読取位置RPに移動する処理と同様に、「駆動切替テーブルTB1」に設定する(ステップS24)。
次いで、CPU20は、「駆動切替テーブルTB1」に応じて各部を制御し、モータ31の回転を開始させる(ステップS26:大トルク制御の一例)。次いで、CPU20は、所定ステップ数SN2、モータ31が回転したか否かをカウンタ48のカウント値に基づいて、判断する(ステップS28)。所定ステップ数SN2、モータ31が回転したと判断した場合(ステップS28:YES)、遊星ギア17がFB側伝達ギア21から切離され、ADF側伝達ギア23と噛合った、すなわち、遊星ギア17がFB側位置からADF側位置に切替わったとして、CPU20は、ステップS20の処理を終了する。一方、所定ステップ数SN2、モータ31が回転していないと判断した場合(ステップS28:NO)、CPU20は、遊星ギア17がFB側位置からADF側位置に切替わっていないとして、所定ステップ数SN2、モータ31が回転するまで、モータ31を回転させる。
なお、ここでの所定ステップ数SN2は、遊星ギア17がFB側伝達ギア21から切離され、ADF側伝達ギア23と噛合うまでのステップ数として、ROM26に記憶されている。
次いで、CPU20は、「駆動切替テーブルTB1」に応じて各部を制御し、モータ31の回転を開始させる(ステップS26:大トルク制御の一例)。次いで、CPU20は、所定ステップ数SN2、モータ31が回転したか否かをカウンタ48のカウント値に基づいて、判断する(ステップS28)。所定ステップ数SN2、モータ31が回転したと判断した場合(ステップS28:YES)、遊星ギア17がFB側伝達ギア21から切離され、ADF側伝達ギア23と噛合った、すなわち、遊星ギア17がFB側位置からADF側位置に切替わったとして、CPU20は、ステップS20の処理を終了する。一方、所定ステップ数SN2、モータ31が回転していないと判断した場合(ステップS28:NO)、CPU20は、遊星ギア17がFB側位置からADF側位置に切替わっていないとして、所定ステップ数SN2、モータ31が回転するまで、モータ31を回転させる。
なお、ここでの所定ステップ数SN2は、遊星ギア17がFB側伝達ギア21から切離され、ADF側伝達ギア23と噛合うまでのステップ数として、ROM26に記憶されている。
次いで、CPU20は、排紙処理を行う(ステップS30)。この処理においてのモータ回転制御では、上記したように、モータ31は逆転される。また、駆動テーブルには示されないが、モータトルクは、遊星ギア17の切替え時のトルクは必要とされないため、例えば、ステップS20の駆動切替処理時、すなわち、「駆動切替テーブルTB1」によるモータトルクより低下するように変更される。
次いで、CPU20は、遊星ギア17をADF側位置からFB側位置に切替える駆動切替処理を行う(ステップS40)。この処理に関連するモータ回転制御は、図12に示される。モータ回転制御において、CPU20は、モータ回転方向を「正転」に設定し(ステップS41)、駆動テーブルを「駆動切替テーブルTB1」に設定する(ステップS42)。
次いで、CPU20は、「駆動切替テーブルTB1」に応じて各部を制御し、モータ31の回転を開始させる(ステップS43:大トルク制御の一例)。
次いで、CPU20は、「駆動切替テーブルTB1」に応じて各部を制御し、モータ31の回転を開始させる(ステップS43:大トルク制御の一例)。
ここで、駆動テーブル「駆動切替テーブルTB1」におけるモータトルクTR1の大きさについて説明する。
遊星ギア17をADF側位からFB側位置に切替える際、次のような力が遊星ギア17に働く。すなわち、
「1」太陽ギア15の正転による遊星ギア17の公転力F5
「2」太陽ギア15の正転による遊星ギア17の自転力F6
「3」第1バネ16による遊星ギア17の公転抑制力(第2抑制力)F7(図6参照)
「4」自転力F6によるADF側伝達ギア23から受ける反作用力F8(図6参照)
ここで、F7とF8との大きさに、
F8>F7……不等式2
の関係が成り立つときに、遊星ギア17をADF側伝達ギア23から切離すとともに、遊星ギア17を噛合部19と結合させることができる。したがって、駆動テーブル「駆動切替テーブルTB1」におけるモータトルクTR1は、不等式2を満たすように、事前に実
験的に決定される。
「1」太陽ギア15の正転による遊星ギア17の公転力F5
「2」太陽ギア15の正転による遊星ギア17の自転力F6
「3」第1バネ16による遊星ギア17の公転抑制力(第2抑制力)F7(図6参照)
「4」自転力F6によるADF側伝達ギア23から受ける反作用力F8(図6参照)
ここで、F7とF8との大きさに、
F8>F7……不等式2
の関係が成り立つときに、遊星ギア17をADF側伝達ギア23から切離すとともに、遊星ギア17を噛合部19と結合させることができる。したがって、駆動テーブル「駆動切替テーブルTB1」におけるモータトルクTR1は、不等式2を満たすように、事前に実
験的に決定される。
なお、本実施形態では、駆動テーブル「駆動切替テーブルTB1」の各設定値を、遊星ギア17をADF側位置からFB側位置に切替える場合と、FB側位置からADF側位置に切替える場合とにおいて同一である例を示したが、これに限られない。例えば、遊星ギア17をADF側位置からFB側位置に切替える場合は、FB側位置からADF側位置に切替える場合よりも小さいモータトルクとなるように、各設定値を変更してもよい。
なお、反作用力F8は、周知の逆回転防止爪があるため、ADF側伝達ギア23がX方向にしか回転できないので生じる。すなわち、ADF側伝達ギア23がX方向と反対側に回転できないため、遊星ギア17が自転しようとすると、遊星ギア17は、ADF側伝達ギア23から自転力F6とほぼ反対方向の反発力F8を受ける。
なお、本実施形態において、「駆動切替テーブルTB1」によるモータトルクTR1、抑制力F7のトルクの最大値F7max、抑制力F7のトルクの最小値F7min、自転力F2によるFB側伝達ギア21から受ける反作用力F4、および自転力F6によるADF側伝達ギア23から受ける反作用力F8の各大きさの間には以下の関係がある。
TR1>F7max>F7min>F4、F8……不等式3
なお、本実施形態において、「駆動切替テーブルTB1」によるモータトルクTR1、抑制力F7のトルクの最大値F7max、抑制力F7のトルクの最小値F7min、自転力F2によるFB側伝達ギア21から受ける反作用力F4、および自転力F6によるADF側伝達ギア23から受ける反作用力F8の各大きさの間には以下の関係がある。
TR1>F7max>F7min>F4、F8……不等式3
このように、遊星ギア17の切替えの際に、回転が防止されたADF側伝達ギア23から遊星ギア17に反作用力F8を利用することによって、遊星ギア17の回転がモータ31の回転から脱調することなく、好適に遊星ギア17をADF側位置からFB側位置を切替えることができる。
次いで、CPU20は、所定ステップ数SN3、モータ31が回転したか否かをカウンタ48のカウント値に基づいて、判断する(ステップS44)。ここでの所定ステップ数SN3は、遊星ギア17がADF側伝達ギア23から切離され、FB側伝達ギア21と噛合い、さらにキャリッジ8を白テープ55Aの位置までA方向に移動させるステップ数として、ROM26に記憶されている。
所定ステップ数SN3、モータ31が回転したと判断した場合(ステップS44:YES(所定条件の一例))、CPU20は、キャリッジ8が白テープ55Aの位置までA方向に移動したとして、駆動テーブルを「駆動切替テーブルTB1」よりトルクの小さい駆動テーブルに切替える(ステップS45:小トルク制御の一例)。一方、所定ステップ数SN3、モータ31が回転していないと判断した場合(ステップS44:NO)、CPU20は、キャリッジ8が白テープ55Aの位置までA方向に移動していないとして、所定ステップ数SN3、モータ31が回転するまで、モータ31を回転させる。
そして、さらにモータ31を所定ステップ数SN4、正転させる。所定ステップ数SN4は、白テープ55Aの位置からさらにキャリッジ8を、A方向の所定位置に移動させるステップ数として、ROM26に記憶されている。
そして、さらにモータ31を所定ステップ数SN4、正転させる。所定ステップ数SN4は、白テープ55Aの位置からさらにキャリッジ8を、A方向の所定位置に移動させるステップ数として、ROM26に記憶されている。
次いで、CPU20は、所定ステップ数SN4、モータ31が回転したか否かをカウンタ48のカウント値に基づいて、判断する(ステップS46)。所定ステップ数SN4、モータ31が回転したと判断した場合(ステップS46:YES)、キャリッジ8が白テープ55Aの位置からさらにA方向の所定位置に移動したとして、CPU20は、ステップS40の切替処理を終了する。一方、所定ステップ数SN4、モータ31が回転していないと判断した場合(ステップS46:NO)、CPU20は、キャリッジ8が所定位置に移動していないとして、所定ステップ数SN4、モータ31が回転するまで、モータ31を回転させる。
なお、ステップS44の処理に代えて、CPU20は、白テープ55Aが検出されたか否かを、読取部7の検出データに基づいて判断し、白テープ55Aが検出された判定された場合(所定条件の一例)、モータトルクの小さい駆動テーブルに切替えるようにしてもよい(小トルク制御の一例)。
また、図12に示される駆動切替処理において、ステップS45および46の処理は省略されてもよい。すなわち、モータトルクを変更しないようにしてもよい。
また、図12に示される駆動切替処理において、ステップS45および46の処理は省略されてもよい。すなわち、モータトルクを変更しないようにしてもよい。
次いで、CPU20は、ラフ検出処理を行う(ステップS50)。ラフ検出処理では、キャリッジ8が白テープ55Aと黒テープ55Bとの境界である白黒境界BPの近傍にあるか否かの、概略的な検出が行われる。ラフ検出処理に関連するモータ回転制御を、図13を参照して説明する。
図13において、まず、CPU20は、モータ回転方向を「逆転」に設定する(ステップS52)。次に、CPU20は、駆動テーブルとして、「ラフ検出テーブルTB2」に設定する(ステップS54)。これによって、電流値が40(%)に、励磁方法が「w1−2相」に、そして回転速度が547.1(rpm)にそれぞれ設定される。この設定によってモータ31が駆動されることによって、モータトルクが「中」となる。
図13において、まず、CPU20は、モータ回転方向を「逆転」に設定する(ステップS52)。次に、CPU20は、駆動テーブルとして、「ラフ検出テーブルTB2」に設定する(ステップS54)。これによって、電流値が40(%)に、励磁方法が「w1−2相」に、そして回転速度が547.1(rpm)にそれぞれ設定される。この設定によってモータ31が駆動されることによって、モータトルクが「中」となる。
次いで、CPU20は、「ラフ検出テーブルTB2」に応じて各部を制御し、モータ31の回転を開始させ、キャリッジ8を図3のB方向に移動させる(ステップS56)。次いで、CPU20は、白黒テープが検出されたか否か、詳細には白黒境界BPが検出されたか否かを読取部7の検出データに基づいて、判断する(ステップS58)。具体的には、白黒境界BPにおいて読取部7の検出データが大きく変化することにより、白黒境界BPが検出される。
CPU20は、キャリッジ8をB方向に移動させることによって白黒境界BPが検出されたと判断した場合(ステップS58:YES)、キャリッジ8が白黒境界BPをB方向に超えた白テープ55Aの位置内にあるとして、ラフ検出処理を終了する。一方、白黒境界BPが検出されないと判断した場合(ステップS58:NO)、CPU20は、白黒境界BPをB方向に超えた白テープ55Aの位置内にないとして、白黒境界BPが検出されるまで、モータ31を回転させる。
次いで、CPU20は、ラフ検出が成功したか否かを、読取部7の検出データに基づいて判断する(ステップS60)。ラフ検出に成功しなかったと判断した場合(ステップS60:NO)、CPU20は、例えば、表示部12にラフ検出のエラー表示を行う。一方、ラフ検出に成功したと判断した場合(ステップS60:YES)、CPU20は、詳細検出処理を行う(ステップS70)。
詳細検出処理では、キャリッジ8が白黒境界BPの近傍にあるか否かの、より正確な検出が行われる。詳細検出処理に関連するモータ回転制御を、図14を参照して説明する。
図14において、まず、CPU20は、モータ回転方向を「正転」に設定する(ステップS72)。次に、CPU20は、モータ31を駆動するためテーブルとして、「詳細検出テーブルTB3」に設定する(ステップS74)。これによって、電流値が40(%)に、励磁方法が「w1−2相」に、そして回転速度が205.2(rpm)にそれぞれ設定される。この設定によってモータ31が駆動されることによって、モータトルクが「大」となる。すなわち、詳細検出の際、キャリッジ8をA方向に遅く移動させる必要があるため、回転速度を低下させる必要があり、それによってモータトルクが増加する。しかしながら、詳細検出ではキャリッジ8の移動距離が、2mm程度である。そのため、例えトルクが大きくとも、モータ回転方向が「正転」であり、すなわち、太陽ギア15の回転方向が「正転」であり、このとき、遊星ギア17の公転方向はFB側伝達ギア21に向かう方向である。そのため、遊星ギア17がFB側伝達ギア21から切離されることはない。
すなわち、詳細検出時に、遊星ギア17の切替えは起こらない。
すなわち、詳細検出時に、遊星ギア17の切替えは起こらない。
次いで、CPU20は、「詳細検出テーブルTB3」に応じて各部を制御し、モータ31の回転を開始させ、キャリッジ8をA方向にわずかに移動させる(ステップS76)。次いで、CPU20は、白黒境界BPが検出されたか否かを読取部7の検出データに基づいて、判断する(ステップS78)。そして、CPU20は、キャリッジ8をA方向に移動させることによって白黒境界BPが検出されたと判断した場合(ステップS78:YES)、キャリッジ8が白黒境界BPにあるとして、詳細検出処理を終了する。一方、白黒境界BPが検出されないと判断した場合(ステップS78:NO)、CPU20は、キャリッジ8が白黒境界BPに位置しないとして、白黒境界BPが検出されるまで、モータ31を回転させ、キャリッジ8をA方向に移動させる。
次いで、CPU20は、詳細検出が成功したか否かを、読取部7の検出データに基づいて判断する(ステップS80)。詳細検出に成功しなかったと判断した場合(ステップS80:NO)、ステップS50の処理に戻り再度、ラフ検出および詳細検出を実行する。一方、詳細検出に成功したと判断した場合、すなわち、キャリッジ8が白黒境界BPにあると判断した場合(ステップS80:YES)、CPU20は、待機位置移動処理を行う(ステップS90)。
待機位置移動処理では、キャリッジ8が、白黒境界BPから待機位置HPに移動される。なお、本実施形態では、上記したように、待機位置HPは白テープ55Aの位置とされる。詳しくは、図3に示されるように、待機位置HPは、白テープ55Aの、図3に示される左右方向の範囲内の所定位置とされる。待機位置移動処理に関連するモータ回転制御を、図15を参照して説明する。
図15において、まず、CPU20は、モータ回転方向を「逆転」に設定する(ステップS92)。次に、CPU20は、駆動テーブルとして、「FB移動テーブルTB4」に設定する(ステップS94)。これによって、例えば、電流値が40(%)に、励磁方法が「2w1−2相」に、そして回転速度が1015.5(rpm)にそれぞれ設定される。この設定によってモータ31が駆動されることによって、モータトルクが「小」となる。
次いで、CPU20は、「FB移動テーブルTB4」に応じて各部を制御し、モータ31の回転を開始させる(ステップS96)。次いで、CPU20は、所定ステップ数SN5、モータ31が回転したか否かをカウンタ48のカウント値に基づいて、判断する(ステップS98)。ここでの所定ステップ数SN5は、キャリッジ8を白黒境界BPから待機位置HPに移動するためのステップ数として、ROM26に記憶されている。
所定ステップ数SN5、モータ31が回転したと判断した場合(ステップS98:YES)、キャリッジ8は白黒境界BPから、B方向にわずかに移動して待機位置HPに達したとして、CPU20は、ステップS90の待機位置移動処理を終了する。一方、所定ステップ数SN5、モータ31が回転していないと判断した場合(ステップS98:NO)、CPU20は、キャリッジ8が待機位置HPまで移動していないとして、所定ステップ数SN5、モータ31が回転するまで、モータ31を回転させる。
5−3.FB読取時
次に、図16を参照してFB読取時のモータ回転制御を説明する。ここでは、FB読取開始時、キャリッジ8は、待機位置HPにあるものとする。
次に、図16を参照してFB読取時のモータ回転制御を説明する。ここでは、FB読取開始時、キャリッジ8は、待機位置HPにあるものとする。
FB読取時のモータ回転制御において、CPU20は、まず、モータ回転方向を「正転」に設定し(ステップS110)、駆動テーブルを、「FB読取テーブルTB5」に設定する(ステップS115)。「FB読取テーブルTB5」によって生成されるモータトルクTR5と記す。モータトルクTR5は、移動読取トルクの一例である。「FB読取テーブルTB5」では、上記「FB移動テーブルTB4」と同様に、例えば、電流値が40(%)に、励磁方法が「2w1−2相」に、そして回転速度が1015.5(rpm)にそれぞれ設定される。この設定によってモータ31が駆動されることによって、FB読取の原稿読取時のモータトルク(移動読取トルクの一例)TR5は「小」となる。
すなわち、ここで、「駆動切替テーブルTB1」によるモータトルクTR1、抑制力によって発生するトルクである抑制トルクTRF7、およびFB読取の原稿読取時のモータトルクTR5の各大きさには以下の関係がある。
TR1>TRF7>TR5……不等式4
がある。
この関係によって、移動読取の際には遊星ギア17の切替え動作を防止しつつ、かつ、遊星ギア17の切替えの際に、遊星ギア17の回転がモータ31の回転から脱調することを確実に防止できる。
TR1>TRF7>TR5……不等式4
がある。
この関係によって、移動読取の際には遊星ギア17の切替え動作を防止しつつ、かつ、遊星ギア17の切替えの際に、遊星ギア17の回転がモータ31の回転から脱調することを確実に防止できる。
次いで、CPU20は、キャリッジ8を待機位置HPからFB読取の読取範囲に応じた読取終了位置PEまで移動させるステップ数である移動ステップ数SN6を設定し、移動ステップ数SN6を、例えばNVRAM28に記憶させる(ステップS120)。
そして、CPU20は、「FB読取テーブルTB5」に応じて各部を制御し、モータ31の回転を開始し、キャリッジ8をA方向に移動させる(ステップS125)。次いで、CPU20は、キャリッジ8が読取開始位置PSまで移動したか否かをカウンタ48のカウント値に基づいて、判断する(ステップS130)。その際、開始ステップ数SN7に達したか否かによって、判断する。開始ステップ数SN7は、キャリッジ8を待機位置HPから読取開始位置PSまで移動させるステップ数として、ROM26に記憶されている
次いで、開始ステップ数SN7だけモータ31が回転し、キャリッジ8が読取開始位置PSに移動したと判断した場合(ステップS130:YES)、CPU20は、さらに「FB読取テーブルTB5」に応じてキャリッジ8をA方向に移動させ、FB読取を開始する(ステップS140)。一方、開始ステップ数SN7、モータ31が回転していないと判断した場合(ステップS130:NO)、CPU20は、キャリッジ8が読取開始位置PSまで移動していないとして、開始ステップ数SN7、モータ31が回転するまで、モータ31を回転させる。
次いで、CPU20は、移動ステップ数SN6、モータ31が回転したか否かをカウンタ48のカウント値に基づいて判断する(ステップS145)。移動ステップ数SN6、モータ31が回転したと判断した場合(ステップS145:YES)、キャリッジ8は読取終了位置PEに移動し、FB読取が終了したとして判断する。そして、CPU20は、モータ回転方向を「逆転」に設定する(ステップS150)とともに、駆動テーブルを、「FB移動テーブルTB4」に設定する(ステップS155:小トルク制御の一例)。また、駆動ステップ数をNVRAM28に記憶した移動ステップ数SN6に設定する(ステップS160)。
次いで、CPU20は、「FB移動テーブルTB4」に応じて各部を制御し、モータ31の回転を開始し、キャリッジ8をB方向への移動を開始させる(ステップS165)。
次いで、CPU20は、移動ステップ数SN6、モータ31が回転したか否かをカウンタ48のカウント値に基づいて判断する(ステップS170)。移動ステップ数SN6、モータ31が回転したと判断した場合(ステップS170:YES)、キャリッジ8は待機位置HPに移動したと判断する。一方、移動ステップ数SN6、モータ31が回転していないと判断した場合(ステップS170:NO)、CPU20は、キャリッジ8が待機位置HPまで移動していないとして、移動ステップ数SN6、モータ31が回転するまで、モータ31を回転させる。すなわち、本実施形態では、FB読取の終了時、キャリッジ8は待機位置HPに戻される。
このように、FB読取の際と逆方向であるB方向にキャリッジ8を移動させる間は、遊星ギア17の切替え時のモータトルクよりもモータトルクが小さくなるように、モータ31を制御する。
FB読取のためにキャリッジ8を移動させる速度とモータトルクとは比例の関係にあり、FB側伝達ギア21に作用するモータトルクが小さくなると、キャリッジ8の移動する速度が速くなる。そのため、このようにモータトルクが小さくなるようにモータ31を制御することによって、原稿の読取範囲の末端までFB読取をした後、FB読取を開始する際の位置である待機位置HPに戻るまでの時間を短縮することができる。
5−4.FB読取後半の別の例
次に、図17を参照してFB読取後半において、FB読取終了位置PEから待機位置HPにキャリッジ8を戻す際の、モータ回転制御の別の例を説明する。
次に、図17を参照してFB読取後半において、FB読取終了位置PEから待機位置HPにキャリッジ8を戻す際の、モータ回転制御の別の例を説明する。
FB読取処理において、キャリッジ8がFB読取終了位置PEに達し、FB読取が終了すると、図17の処理と同様に、CPU20は、モータ回転方向を「逆転」に設定する(ステップS210)とともに、駆動テーブルを、「FB移動テーブルTB4」に設定する(ステップS220)。次いで、CPU20は、「FB移動テーブルTB4」に応じて各部を制御し、モータ31の回転を開始し、キャリッジ8をB方向への移動を開始させる(ステップS230)。
次いで、CPU20は、キャリッジ8のB方向への移動によって、読取部7によって白テープ55Aが検出されたか否かを判断する(ステップS240)。白テープ55Aが検出されたと判断した場合(ステップS240:YES)、駆動テーブルを、「FB移動テーブルTB4」から「駆動切替移動テーブルTB1」に設定変更する(ステップS250:大トルク制御の一例)。
一方、白テープ55Aが検出されないと判断した場合(ステップS240:NO)、CPU20は、キャリッジ8が白テープ55Aの位置にいないとして、白テープ55Aが検出されるまで、モータ31を回転させ、キャリッジ8をB方向に移動させる。
一方、白テープ55Aが検出されないと判断した場合(ステップS240:NO)、CPU20は、キャリッジ8が白テープ55Aの位置にいないとして、白テープ55Aが検出されるまで、モータ31を回転させ、キャリッジ8をB方向に移動させる。
次いで、CPU20は、上記移動ステップ数SN6だけモータ31が回転したか否かをカウンタ48のカウント値に基づいて、判断する(ステップS260)。移動ステップ数SN6だけモータ31が回転したと判断した場合(ステップS260:YES)、キャリッジ8が待機位置HPに達したと判断する。一方、移動ステップ数SN6、モータ31が回転していないと判断した場合(ステップS260:NO)、CPU20は、キャリッジ8が待機位置HPまで移動していないとして、移動ステップ数SN6、モータ31が回転するまで、モータ31を回転させる。
この例では、FB読取終了位置PEから待機位置HPにキャリッジ8を戻す際に、キャリッジ8が白テープ55Aの位置を通過した時点で、駆動テーブルを、「FB移動テーブルTB4」から「駆動切替移動テーブルTB1」に設定変更し、モータトルクが増加される。そのため、キャリッジ8を待機位置HPに戻す際に、誤って仮にキャリッジ8がADF読取位置RPに到達し、遊星ギア17のFB側位置からADF側位置への切替えが行われてしまう場合においても、遊星ギア17の回転がモータの回転から脱調し、異音が発生することを防止できる。
具体的には、FB読取時に、例えば、モータ31の回転と太陽ギア15の回転が脱調しており、キャリッジ8が読取終了位置PEまで到達していないのに、モータ31が脱調した状態で、移動ステップ数SN6がカウントされた場合、CPU20は、キャリッジ8が読取終了位置PEまで到達したと誤認識する。そして、誤認識した状態で、移動ステップ数SN6、キャリッジ8がB方向に戻せば、読取開始位置PSを超えて左側に移動し、ギア切替えのリスクが発生する。仮にこのようなリスクが発生した場合であっても、遊星ギア17の回転がモータ31の回転から脱調し、異音が発生することを防止できる。
6.実施形態の効果
本実施形態では、上記したように、CPU20は、モータ31を制御して、第1バネ16によって切替えを抑制された遊星ギア17について、FB側位置とADF側位置とを切替える場合、移動読取の際の原稿読取時にモータ31に発生させるトルクであるモータトルクTR5より大きなトルクであって、第1バネ16の抑制力に抗して遊星ギア17を切替えるモータトルクTR1、すなわち、第1バネ16の抑制力よって生成される抑制トルクTRF7よりも大きいモータトルクTR1をモータ31に発生させる。それによって、遊星ギア17は、FB側伝達ギア21あるいはADF側伝達ギア23から確実に離脱することができる。その結果、遊星ギア17についてFB側位置とADF側位置とを切替える構成において、その切替えの際に、遊星ギア17の回転がモータ31の回転から脱調することを防止できる。
本実施形態では、上記したように、CPU20は、モータ31を制御して、第1バネ16によって切替えを抑制された遊星ギア17について、FB側位置とADF側位置とを切替える場合、移動読取の際の原稿読取時にモータ31に発生させるトルクであるモータトルクTR5より大きなトルクであって、第1バネ16の抑制力に抗して遊星ギア17を切替えるモータトルクTR1、すなわち、第1バネ16の抑制力よって生成される抑制トルクTRF7よりも大きいモータトルクTR1をモータ31に発生させる。それによって、遊星ギア17は、FB側伝達ギア21あるいはADF側伝達ギア23から確実に離脱することができる。その結果、遊星ギア17についてFB側位置とADF側位置とを切替える構成において、その切替えの際に、遊星ギア17の回転がモータ31の回転から脱調することを防止できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態においては、モータ側伝達ギアおよび切替ギアとして、遊星ギア機構における太陽ギア15および遊星ギア17を使用する例を示したが、これに限られない。モータ側伝達ギアとして、太陽ギアと異なるギアを使用し、また、切替ギアとして、モータ側伝達ギアとFB側伝達ギア21とを連結するFB側位置と、モータ側伝達ギアとADF側伝達ギア23とを連結するADF側位置とに切替わる他の構成が使用されてもよい。
(2)上記実施形態においては、モータ制御部および判断部の一例としてCPU20を示したが、これに限られない。モータ制御部および判断部は、例えば、ASICを含む複数の回路で構成されてもよいし、あるいはCPUとその他の個別の回路とによって構成されてもよい。
1…画像読取装置、7…読取部、8…キャリッジ、15…太陽ギア、16…第1バネ、17…遊星ギア、20…CPU、21…FB側伝達ギア、23…ADF側伝達ギア、30…モータ駆動IC、31…モータ、40…ADF装置、44…搬送ローラ、44A…給紙ローラ、45…排紙ローラ、47…リアセンサ、48…カウンタ、55…調整基準、55A…白テープ、55B…黒テープ
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