JP6108208B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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本発明は画像読取装置に関し、詳しくは、CIS等の読取部にシート状の原稿を搬送する搬送装置と読取部を移動させる移動装置とを一つのモータの動力で動作させる画像読取装置に関する。
従来、CIS等の読取部にシート状の原稿を搬送する搬送装置と、読取部を移動させる移動装置、例えば、キャリッジとを一つのモータの動力で動作させる画像読取装置として、特許文献1に記載されたものが知られている。この画像読取装置によれば、モータの駆動を伝達する伝達部である切替ギアが搬送装置に動力を伝達する位置である搬送部側位置と伝達部が移動装置に動力を伝達する位置であるキャリッジ側位置とを切替えることにより、搬送装置と移動装置とを一つのモータで動作させることができる。
特開2006−86817号公報
しかしながら、従来、移動装置と搬送装置とを一つのモータの動力で動作させる構成において、すなわち、切替ギアについてキャリッジ側位置と搬送部側位置とを切替える構成において、1回の搬送で原稿の両面を読取部に読取らせる技術はなかった。
そこで、本発明は、切替ギアについて搬送部側位置とキャリッジ側位置とを切替える構成において、1回の搬送で原稿の両面を読取部に読取らせることのできる技術を提供するものである。
本明細書によって開示される画像読取装置は、原稿を搬送路に沿って搬送する搬送部と、前記搬送部によって搬送される前記原稿の画像を読取る搬送読取部と、所定の方向に移動するキャリッジと、前記キャリッジに保持され、前記搬送部によって搬送される前記原稿について、前記搬送読取部が読取る面と異なる面の画像を読取る移動読取部と、モータと、前記モータが供給する動力を伝達するモータ側伝達ギアと、前記搬送部が搬送する前記原稿の画像を前記読取部によって読取る搬送読取の際に、前記搬送部に前記動力を伝達する搬送部側伝達ギアと、前記キャリッジを移動させて前記原稿の画像を前記読取部によって読取る移動読取の際に、前記キャリッジに前記動力を伝達するキャリッジ側伝達ギアと、前記搬送読取の際に、前記モータ側伝達ギアと前記搬送部側伝達ギアとを連結する搬送部側位置で前記搬送部側伝達ギアと噛合い、前記移動読取の際に、前記モータ側伝達ギアと前記キャリッジ側伝達ギアとを連結するキャリッジ側位置で前記キャリッジ側伝達ギアと噛合うように切替わる切替ギアと、制御部とを備え、前記制御部は、前記搬送読取の際に、前記搬送部によって搬送される前記原稿と対向する位置にある状態での前記搬送読取部と前記移動読取部とに、前記搬送部によって搬送される前記原稿を読取らせる読取処理を実行する。
本構成によれば、切替ギアについて搬送部側位置とキャリッジ側位置とを切替える構成において、制御部による読取処理によって、搬送読取の際に、1回の搬送で原稿の両面を読取部に読取らせることができる。
上記画像読取装置において、前記制御部は、前記搬送読取部が読取った原稿の画像を補正するための補正データを取得する搬送補正データ取得処理と、前記搬送部によって搬送される前記原稿と対向する位置に前記キャリッジを移動させる移動処理と、前記移動処理の後に、前記切替ギアを前記キャリッジ側位置から前記搬送部側位置に切替える切替処理とを実行するようにしてもよい。
本構成によれば、搬送読取部による補正データの取得と、移動処理とを並行して実行することにより、搬送読取を開始するまでにかかる時間を短くすることができる。
また、上記画像読取装置において、前記搬送補正データ取得処理および前記移動処理において共通に使用されるタイミング信号を生成する信号生成部を備え、前記制御部は、前記信号生成部による前記タイミング信号の生成を制御するタイミング処理と、読取の設定が高解像度に設定されているか否かを判断する設定判断処理とを、さらに実行し、前記設定判断処理において高解像度に設定されていると判断する場合、前記搬送補正データ取得処理を実行した後、前記タイミング処理によって前記タイミング信号の周波数を変更して前記移動処理を実行するようにしてもよい。
高解像度に対応する読取のタイミングで補正データの取得をしている際、キャリッジの移動速度は、高解像度に対応させる結果、低解像度に対応させる場合と比べて移動速度が遅く、すなわち高解像度での補正データの取得時、例えば、タイミング信号の周波数が低下された場合、移動処理の完了が遅れる傾向にある。そのため、本構成によれば、搬送読取部による補正データの取得と、移動処理とを別に実行し、移動処理でのタイミング信号の周波数を増加させることで、移動処理における移動速度が、搬送読取部による補正データの取得の影響を受けないようにすることができ、移動処理の完了が遅れることを抑制することができる。
また、上記画像読取装置において、前記制御部は、前記設定判断処理において高解像度に設定されていないと判断する場合、前記搬送補正データ取得処理を実行する際に、前記タイミング処理によって生成される前記タイミング信号に基づき前記移動処理を実行するようにしてもよい。
キャリッジの移動速度は、低解像度の場合、タイミング信号の周波数が高解像度の場合よりも低下されにくく、高解像度の場合よりも速い。そして、移動処理の完了が遅れにくい。そのため、本構成によれば、搬送読取部の補正データの取得と移動処理とを並行して実行することで、搬送読取を開始するまでにかかる時間を短くすることができる。
また、上記画像読取装置において、前記搬送路内の、前記搬送読取部および前記移動読取部よりも上流に設けられ、前記原稿を検出する原稿検出部を備え、前記制御部は、前記原稿検出部により前記原稿を検出する原稿検出処理を実行し、前記切替処理の開始後であって前記原稿の読取の開始前に、前記原稿検出処理において前記原稿を検出した場合は、前記モータの駆動を停止する停止処理を実行するようにしてもよい。
原稿検出処理において原稿を検出した場合は、原稿の読取動作を開始する前に、原稿が誤って搬送路内に引き込まれている状態であるので、本構成によれば、搬送路内に引き込まれた原稿から補正データを取得すことを防止することができる。
また、上記画像読取装置において、前記制御部は、前記移動処理に続いて、前記搬送補正データ取得処理が完了しているか否かを判断する判断処理を実行し、前記判断処理において前記搬送補正データ取得処理が完了していると判断する場合、前記切替処理を実行するようにしてもよい。
切替処理の際に、新たな原稿を搬送路内に引き込んでしまい、搬送読取部が原稿から補正データを取得する虞がある。このため、新たな原稿を搬送路内に引き込まないよう、本構成のように、搬送読取部による補正データの取得が完了してから切替処理を行うことが好ましい。
また、上記画像読取装置において、前記キャリッジの移動経路上に設けられる被読取部材を備え、前記制御部は、前記移動処理の前に、前記移動読取部に前記被読取部材を読取らせることで、当該移動読取部が読取った原稿の画像を補正するための補正データを取得する移動補正データ取得処理を実行するようにしてもよい。
切替ギアについて搬送部側位置とキャリッジ側位置とを切替える構成においては、切替処理の後はキャリッジを移動させることはできないので、移動処理の前にあらかじめ取得処理を実行する必要がある。そのため、本構成によれば、搬送読取を開始するまでの処理を効率的に実行することができる。
本発明によれば、切替ギアについて搬送部側位置とキャリッジ側位置とを切替える構成において、1回の搬送で原稿の両面を読取部に読取らせることができる。
本発明の実施形態に係る画像読取装置において、原稿カバーが閉じた状態を示す外観斜視図 本発明の実施形態に係る画像読取装置において、原稿カバーが開いた状態を示す外観斜視図 本発明の実施形態に係る画像読取装置の概略的な断面図 遊星ギアがFB側位置にある場合を示す説明図 遊星ギアがADF側位置にある場合を示す説明図 画像読取装置の電気的構成を概略的に示すブロック図 スキャン機能処理の実施例1に係る処理を示すフローチャート 割込信号とCPU処理との関係を示すタイムチャート スキャン機能処理の実施例2に係る処理を示すフローチャート スキャン機能処理の実施例3に係る処理を示すフローチャート
次に一実施形態について図1から図10を参照して説明する。
1.画像読取装置の外観構成
画像読取装置1は、図3等に示されるように、搬送読取部6、移動読取部7、キャリッジ8、自動原稿給紙(オートドキュメントフィーダ:ADF)装置40、および原稿台3等を含む。また、図1に示すように、画像読取装置1の前側には、各種のボタンからなる操作部11、および例えば、液晶ディスプレイからなる表示部12が設けられている。操作部11は、読取開始キー11Aおよび電源キー11Bを含む。
画像読取装置1は、画像読取方法として、キャリッジ8を移動させて画像を読取る移動読取(以下、「FB(フラットベッド)読取」と記す)と、搬送部44(図3参照)によって搬送される原稿を読取る搬送読取(以下、「ADF読取」と記す)とを有する。なお、画像読取装置1は、単独のスキャナ装置あるいはコピー機であってもよいし、プリント機能およびFAX機能を備えた、いわゆる複合機の一部であってもよい。
原稿台3には、図2に示すように、ガラスやアクリル等の透明なプラテン3Bにて閉塞された第1読取窓が設けられている。そして、プラテン3Bにより載置面3Aが構成されている。原稿台3の上面側には、ヒンジ機構5Aを介して原稿カバー5が組み付けられている。
このため、原稿カバー5は、図1に示す原稿台3を覆う位置と、図2に示す原稿台3から離間した位置との間で揺動変位できる。なお、FB読取を行う場合には、ユーザが手動操作にて原稿カバー5を上方側に開いて載置面3Aに原稿を載置する必要がある。
また、画像読取装置1は、図2に示されるように、駆動力伝達機構13および負荷発生部25を含む。負荷発生部25は、移動読取部7に設けられた第1被接触部25Aと、原稿台3に設けられた第1ストッパ部25Bとを有する。
載置面3Aの下方側には、当該載置面3Aに沿って移動する移動読取部7が設けられている(図3参照)。移動読取部7は、原稿に照射されて反射した光を受光し、その受光した光に基づいて電気信号を発する。そして、画像読取装置1は、移動読取部7を介して原稿に記載された文字等の画像を電気信号に変換して画像を読取る。
移動読取部7は、ここではCIS(Contact Image Sensor)方式で原稿を読取るように構成されている。移動読取部7は、複数の受光素子が紙面垂直方向に直線状に配列されているリニアイメージセンサ7C、RGB3色の発光ダイオードなどで構成される光源7A、原稿等で反射された反射光をリニアイメージセンサ7Cの各受光素子に結像させるロッドレンズアレイ7Bを含む。
移動読取部7を保持するキャリッジ8は、歯付ベルト9Aに結合され、歯付ベルト9Aの移動に伴って、矢印A方向またはB方向に移動する。歯付ベルト9Aは、第1歯付プーリ9B(図4参照)を介して、後述する駆動力伝達機構によって駆動される。なお、移動読取部7はCIS方式に限られず、縮小光学系およびCCD(電荷結合素子)イメージセンサを用いた、いわゆるCCD方式であってもよい。
また、移動読取部7は、プラテン3Bに載置されている原稿を読取るとき、すなわち、FB読取を実行する時は、歯付ベルト9Aに結合したキャリッジ8によって、待機位置WPからプラテン3Bの盤面に平行な方向(図3中のA方向)に一定速度で搬送されながら原稿を読取る。その際、搬送方向での読取範囲は、例えば、図3に示される読取開始位置PSから読取終了位置PEまでとされる。なお、本実施形態では、読取開始位置PSは原稿の読取範囲に関係なく一定され、読取終了位置PEは原稿の読取範囲に応じて可変される。
一方、移動読取部7は、ADF装置40によって搬送される原稿を読取るとき、すなわち、ADF読取を実行するときは、キャリッジ8によって第2読取窓3Cの直下の搬送読取位置(以下、「ADF読取位置」と記す)RPに保持されて原稿を読取る。移動読取部7は、両面読取の際に、例えば、搬送される原稿の表面の画像を読取る。
また、図3に示されるように、第2読取窓3Cの直上には、ADF読取の際に原稿を押える原稿押え部材46Bが設けられている。すなわち、原稿押え部材46Bは、ADF読取位置RPにおいて移動読取部7と対向する位置に設けられている。そのため、移動読取部7は、ADF読取位置RPに位置し、原稿がない場合、原稿押え部材46Bを読取る。本実施形態では、原稿押え部材46Bの移動読取部7との対向面は、例えば、白色である。
また、図2に示される移動機構9は、原稿台3に固定された第1歯付プーリ9B(図4参照)および第2歯付プーリ9C、並びに第1歯付プーリ9Bと第2歯付プーリ9Cとの間に掛け渡された歯付ベルト9A等を有している。そして、歯付ベルト9Aは、第1歯付プーリ9Bから駆動力を得て回転する。キャリッジ8は、歯付ベルト9Aに連結されている。このため、キャリッジ8は、歯付ベルト9Aの回転方向に応じて移動する。
なお、第2読取窓3Cも、第1読取窓、つまり載置面3Aと同様に、ガラス等の透明なプラテンで閉塞されている。図3に示されるように、載置面3Aと第2読取窓3Cとは、梁状の区画部材3Dにて区画され、第2読取窓3Cは、区画部材3Dと原稿台3の端部3Eとの間に設けられている。
また、図3に示されるように、区画部材3Dには、調整基準板55が設けられている。調整基準板55は、読取時の色彩および濃淡の基準、および移動読取部7の基準位置を再調整するためのものである。
また、調整基準板55は、例えば、副走査方向(図3の左右方向)に並べられる白テープ(被読取部材の一例)55Aと黒テープ55Bとから構成される。本実施形態では、白テープ55Aに対向する、図3の左右方向の範囲内の所定位置が待機位置WPとされる。ここで待機位置WPは、本実施形態では、移動読取部7がFB読取を実行していない時に、移動読取部7が待機する位置とされる。また、待機位置WPは、移動読取部7が読取走査を行う際の基準位置とされる。また、移動読取部7が待機位置WPに位置する際に、白テープ55Aが読取られ、白データが取得される。なお、白データを取得する前に、移動読取部7から白テープ55Aに光を照射して、光量調整が行われる。取得した白データを用いて、原稿読取データが補正される。なお、両面読取の際には、取得された白データを用いて、例えば原稿の表面の読取データが補正される。
また、原稿カバー5には、図3に示されるように、ADF装置40が設けられている。ADF装置40は、搬送路4、搬送読取部6、原稿押え部材46A、ADFカバー41、原稿トレイ42、給紙ローラ44A、搬送ローラ44B,44C、44D、排紙ローラ44E等の各種のローラ、および原稿カバー5の上面を利用した排紙トレイ43を含む。また、搬送ローラ44B,44C,44Dおよび排紙ローラ44Eに対向して複数の従動ローラ45が設けられている。
搬送読取部6および原稿押え部材46Aは、図3に示されるように、原稿押え部材46Bの上方において、ADF装置40に固定して設けられている。原稿押え部材46Aは搬送読取部6と対向した位置に設けられている。搬送読取部6は、両面読取の際に、ADF読取時に搬送部44によって搬送される原稿の、例えば、裏面の画像を読取る。
搬送読取部6の構成は、移動読取部7の構成と等しい。すなわち、搬送読取部6は、ここではCIS方式で原稿を読取るように構成されている。また、搬送読取部6は、リニアイメージセンサ6C、光源6A、ロッドレンズアレイ6Bを含む。
また、搬送読取部6は、原稿がない場合、原稿押え部材46Aを読取る。原稿押え部材46Aの搬送読取部6との対向面は、原稿押え部材46Bと同様に、例えば、白色である。そのため、搬送読取部6が原稿押え部材46Aを読取る場合、白色パターンが読取られ、白データが取得される。なお、白データを取得する前に、原稿押え部材46Aに搬送読取部6から光を照射して、光量調整が行われる。両面読取の際に、取得された白データを用いて、例えば原稿の裏面の読取データが補正される。
さらに、原稿トレイ42にセットされた原稿を検出するための、フォトセンサ等のフロントセンサ47、搬送ローラ44Bによって搬送される原稿を検出するための、フォトセンサ等の原稿センサ(原稿検出部の一例)49、および搬送ローラ44C、44Dによって搬送される原稿を検出するための、フォトセンサ等のリアセンサ48が設けられている。
原稿センサ49は、搬送路4内において、搬送読取部6および移動読取部7よりも上流に設けられ、原稿を検出する。リアセンサ48は、搬送路4内において、移動読取部7よりも原稿搬送上流側に設けられている。ここで、給紙ローラ44A、搬送ローラ44B,44C,44D、および排紙ローラ44Eは、原稿を搬送する搬送部44の一例に相当する。
ADF装置40は、搬送部44によって、原稿トレイ42に載置されている原稿を一枚ずつ搬送して排紙トレイ43に排出する。
2.駆動力伝達機構
2−1.駆動力伝達機構の構成
本実施形態では、1つのモータ31にて移動機構9および搬送部44を駆動している。つまり、駆動力伝達機構13は、モータ31で発生した駆動力、すなわち、モータトルクを選択的に移動機構9または搬送部44に伝達している。
本実施形態に係る駆動力伝達機構13は、図4に示すように、太陽ギア(モータ側伝達ギアの一例)15、遊星ギア(切替ギアの一例)17および噛合部19等を有する遊星ギア機構、キャリッジ側伝達ギア(以下、「FB側伝達ギア」と記す)21、搬送部側伝達ギア(以下、「ADF側伝達ギア」と記す)23を含む。
太陽ギア15は、モータ31(図6参照)が供給する動力を遊星ギア17に伝達する。また、太陽ギア15は、原稿台3に対して変位することなく回転する。そして、太陽ギア15は、モータ31から駆動力を得て回転し、かつ、その回転方向は、モータ31の回転方向に連動して正転または逆転する。すなわち、本実施形態では、モータ31の回転方向と太陽ギア15の回転方向とは、等しい。
FB側伝達ギア(キャリッジ側伝達ギアの一例)21は、FB読取の際に、キャリッジ8にモータ31からの動力を伝達する。一方、ADF側伝達ギア(搬送部側伝達ギアの一例)23は、ADF読取の際に、搬送部44にモータ31からの動力を伝達する。
遊星ギア17は、ADF読取の際に、太陽ギア15とADF側伝達ギア23とを連結する搬送部側位置(以下、「ADF側位置」と記す)でADF側伝達ギア23と噛合い、FB読取の際に、太陽ギア15とFB側伝達ギア21とを連結するキャリッジ側位置(以下、「FB側位置」と記す)でFB側伝達ギア21と噛合うように切替わる。また、遊星ギア17は、太陽ギア15と噛合って回転するとともに、太陽ギア15の回転中心を公転中心として、図4に示すFB側位置と、図5に示すADF側位置との間で公転できる。また、遊星ギア17は、回転中心17Aを中心に自転する。
太陽ギア15が回転すると、遊星ギア17には、遊星ギア17を自転させる力(以下、自転力という)、および遊星ギア17を公転させる力(以下、公転力という。)が作用する。このため、太陽ギア15が正転しているときには、ADF側位置からFB側位置に向かう向き(図4において右周りの向き)の公転力が遊星ギア17に作用する。
一方、太陽ギア15が逆転しているときには、FB側位置からADF側位置に向かう向き(図4において左周りの向き)の公転力が遊星ギア17に作用する。そして、公転力が大きくなると、遊星ギア17は公転力の向きに公転する。一方、公転力が小さいときには、公転することなく自転する。
なお、以下、太陽ギア15が正転しているときに、遊星ギア17が自転する向きを遊星ギア17の正転の向きという。同様に、太陽ギア15が逆転しているときに、遊星ギア17が自転する向きを遊星ギア17の逆転の向きという。なお、太陽ギア15の各回転方向と、遊星ギア17の各回転の向きとは逆になる。
アーム18は、遊星ギア17を自転および公転可能に支持する。そして、アーム18の延び方向一端側は、太陽ギア15と同軸上に回転可能に支持されている。アーム18の延び方向他端側には、遊星ギア17が回転可能に組み付けられている。
また、原稿台3には、アーム18の回転を規制する第2ストッパ部3Hおよび第3ストッパ部3Jが設けられている。一方、アーム18には、第2ストッパ部3Hに接触する第2被接触部18A、および第3ストッパ部3Jに接触する第3被接触部18Bが設けられている。
そして、第2ストッパ部3Hは、図4に示すように、遊星ギア17がFB側位置にある時に第2被接触部18Aに接触してアーム18が紙面右回りに回転することを規制する。一方、第3ストッパ部3Jは、図5に示すように、遊星ギア17がADF側位置にある時に第3被接触部18Bに接触してアーム18が紙面左回りに回転することを規制する。
また、第1バネ16は、遊星ギア17がFB側位置にある時(以下、「FB側位置時」という)、または遊星ギア17がADF側位置にある時(以下、「ADF側位置時」という)に、遊星ギア17の切替えを抑制する。すなわち、第1バネ16は、FB読取の際には、太陽ギア15が逆転しているときに遊星ギア17がFB側伝達ギア21から離間することを抑制する。つまり、第1バネ16は、少なくともFB側位置時に遊星ギア17がADF側位置に公転することを抑制する力(以下、第1抑制力という)を遊星ギア17に作用させる。
なお、本実施形態に係る第1バネ16は引張コイルバネである。そして、第1バネ16の伸張方向一端側は、アーム18のうち揺動中心を挟んで遊星ギア17と反対側に連結され、かつ、その伸張方向他端側は原稿台3に連結されている。
このため、第1バネ16は、また、ADF側位置時には遊星ギア17がFB側位置に公転することを抑制する力(以下、第2抑制力という)をアーム18に作用させる。
ところで、遊星ギア17がADF側位置にあるときには、後述するように、搬送部44に駆動力を伝達しているときであって、太陽ギア15が逆転しているときである。そして、太陽ギア15が逆転しているときには、遊星ギア17をFB側位置からADF側位置に公転させる力が遊星ギア17に作用する。
このため、本実施形態では、少なくとも搬送部44に駆動力を伝達している間、つまり、太陽ギア15が逆転している間は、仮に第2抑制力が無くても、遊星ギア17はADF側位置に止まり続ける。
そこで、本実施形態では、FB側位置時に第1バネ16が遊星ギア17に作用させる公転を抑制する第1抑制力を、ADF側位置時に第1バネ16が遊星ギア17に作用させる公転を抑制する第2抑制力より大きくしている。
具体的には、FB側位置時における第1バネ16の変形量が、ADF側位置時における第1バネ16の変形量より大きくなるように、伸張方向一端、および側伸張方向他端の位置を設定している。
噛合部19は、FB側位置とADF側位置との間を遊星ギア17が公転するときに遊星ギア17の歯と噛合う部位である。そして、本実施形態に係る噛合部19は、内歯ギアにより構成されている。
噛合部19は、図4に示すように、太陽ギア15側に突出した複数の突起部19Aを有し、かつ、それら突起部19Aが遊星ギア17の公転経路に沿って設けられたギアの一種である。
そして、噛合部19は、太陽ギア15に対して移動可能として原稿台3に組み付けられている。なお、本実施形態に係る噛合部19は、太陽ギア15を中心とした遊星ギア17の公転経路に沿った方向に変位可能となっている。そして、噛合部19が移動したときに、噛合部19を移動前の位置に戻す第2バネ19Bが設けられている。
また、ADF側伝達ギア23は、載置面3Aと平行な方向のうち移動読取部7の移動方向と直交する方向(本実施形態では、前後方向)において、FB側伝達ギア21よりヒンジ機構5A側に配設されている。また、ADF側伝達ギア23は、一方向にのみ回転するギアである。そのため、ADF側伝達ギア23は、搬送部44が原稿を搬送するX方向(図5参照)にだけに回転し逆方向に回転しない逆回転を防止する機構を有する。逆回転を防止する機構としては、例えば、周知の逆回転防止爪(図示せず)を有する。
つまり、図4に示されるように、FB側伝達ギア21は、太陽ギア15を挟んでADF側伝達ギア23と反対側に配設されている。そして、太陽ギア15、遊星ギア17、FB側伝達ギア21およびADF側伝達ギア23の回転軸方向は、載置面3Aと直交している。
また、FB側伝達ギア21は、図4に示すように、遊星ギア17がFB側位置にあるときに遊星ギア17と噛合う。このため、FB側位置時には、太陽ギア15→遊星ギア17→FB側伝達ギア21の順に駆動力が伝達される。そして、FB側伝達ギア21により第1歯付プーリ9Bが駆動されて移動機構9が稼働する。
なお、移動機構9は、太陽ギア15が正転するときには、キャリッジ8、すなわち移動読取部7を図3のA方向に移動させ、一方、太陽ギア15が逆転するときには移動読取部7を図3のB方向に移動させる。つまり、移動読取部7は、太陽ギア15の回転方向に応じて移動する。
ADF側伝達ギア23は、図5に示すように、遊星ギア17がADF側位置にあるときに遊星ギア17と噛合う。このため、ADF側位置時には、太陽ギア15→遊星ギア17→ADF側伝達ギア23の順に駆動力が伝達されて搬送部44が稼働する。
また、図2等に示すように、FB側伝達ギア21の回転抵抗を増大させる負荷発生部25が設けられている。負荷発生部25は、ADF読取位置RPにキャリッジ8、すなわち移動読取部7が位置したときに、ADF読取位置RP以外の位置に移動読取部7が位置する場合に比べてFB側伝達ギア21の回転抵抗を増大させる。
すなわち、本実施形態に係る負荷発生部25は、移動読取部7に設けられた第1被接触部25A、および原稿台3に設けられた第1ストッパ部25Bを有して構成されている。そして、第1被接触部25Aと第1ストッパ部25Bとは、図4に示すように、互いに接触する。
このため、太陽ギア15が逆転しているときに移動読取部7がADF読取位置RPに位置して第1被接触部25Aと第1ストッパ部25Bとが接触すると、移動読取部7の移動が規制されるため、FB側伝達ギア21の回転抵抗が増大する。
3.駆動力伝達機構の作動
3.1 FB読取時
画像読取装置1の非稼働時には、移動読取部7は待機位置WPにあり、遊星ギア17はFB側位置に位置している。そして、例えば、読取開始キー11Aがユーザにより操作されてFB読取が開始されると、CPU20は、モータ31を正回転させて太陽ギア15を正転させる。
これにより、移動読取部7は、待機位置WPから読取終了位置PEに向けて移動する。このとき、遊星ギア17には、ADF側位置からFB側位置に向かう向きの公転力が作用する。しかし、第2ストッパ部3Hと第2被接触部18Aとが接触しているので、遊星ギア17は公転することなく、FB側位置に止まって正転の向きに自転する。
そして、CPU20(図6参照)は、例えば、モータ31の駆動ステップ数が所定値に達したときに、モータ31を逆回転させて太陽ギア15を逆転させる。さらに、CPU20は、移動読取部7が待機位置WPに到達したと判断した時にモータ31を停止させる。これにより、移動読取部7は、読取終了位置側から待機位置WPまで移動する。
太陽ギア15が逆転している場合においては、遊星ギア17には、FB側位置からADF側位置に向かう向きの公転力、つまり遊星ギア17をFB側伝達ギア21から離隔させる向きの公転力が作用する。しかし、第1バネ16により当該公転力が相殺されるので、遊星ギア17は公転することなく、FB側位置に止まって逆の向きに自転する。
3.2 ADF読取時
画像読取装置1の非稼働時には、移動読取部7は待機位置WPにあり、遊星ギア17はFB側位置に位置している。そして、読取開始キー11Aがユーザにより操作されてADF読取の開始の指示がされると、CPU20は、モータ31を逆回転させて太陽ギア15を逆転させる。
これにより、移動読取部7、すなわちキャリッジ8は、待機位置WPからADF読取位置RPに移動する。そして、移動読取部7が搬送読取位置RPに位置して第1ストッパ部25Bと第1被接触部25Aとが接触すると、移動読取部7の移動が規制されてFB側伝達ギア21の回転抵抗が増大する。
このため、遊星ギア17の自転が妨げられて自転力が小さくなる。一方、遊星ギア17をFB側位置からADF側位置に公転させる向き公転力が増大する。そして、当該公転力が第1バネ16の第1抑制力を上回ると、遊星ギア17と噛合部19とが噛合って、遊星ギア17がADF側位置に公転し始める。
遊星ギア17が公転して第3ストッパ部3Jと第3被接触部18Bとが接触すると、図5に示すように、遊星ギア17の公転が停止するとともに、遊星ギア17とADF側伝達ギア23とが噛合う。このため、搬送部44に駆動力が伝達され、原稿の搬送が開始される。
また、CPU20は、ADF読取が終了したと判断すると、モータ31を正回転させて太陽ギア15を正転させる。これにより、遊星ギア17には、ADF側位置からFB側位置に向かう向きの公転力が作用する。
そして、当該公転力が第1バネ16の第2抑制力を上回ると、遊星ギア17はFB側位置に向けて公転する。遊星ギア17がFB側位置に位置すると、遊星ギア17とFB側伝達ギア21とが噛合うので、移動読取部7は、ADF読取位置RPから図2のA方向に移動する。
4.画像読取装置の電気的構成
画像読取装置1は、図6に示すように、CPU20(制御部の一例)、ROM26、RAM27、NVRAM(不揮発RAM)28、ネットワークインターフェイス(以下、ネットワークI/Fと記す)24を備え、これらに、搬送読取部6、移動読取部7、操作部11、表示部12、割込信号生成部29、カウンタ35、フロントセンサ47、リアセンサ48、原稿センサ49およびモータ駆動IC30等が接続される。モータ駆動IC30には、モータ31が接続される。
操作部11は、ユーザの操作によって、電源のオン・オフ、読取解像度の設定、および読取開始等、ユーザから画像読取装置1への指示を受付ける。
また、ネットワークI/F24は、通信回線(図示せず)を介して外部のユーザコンピュータ(以下、ユーザPCと記す)等に接続され、ネットワークI/F24を介して相互のデータ通信が可能となる。なお、ネットワークI/F24を介して、ユーザPCから読取開始指示を受付けることが可能である。
ROM26には、画像読取装置1の動作を制御するための各種のプログラムが記憶されており、CPU20は、ROM26から読み出したプログラムに従って、その処理結果をRAM27またはNVRAM28に記憶させながら、各部の制御を行う。また、例えば、ROM26には、モータ31をステップ駆動するためのステップ数等が記憶されている。
モータ31は、ステッピングモータである。また、モータ駆動IC30は、CPU20の制御に応じて、モータ31を駆動制御する。カウンタ35は、例えば、モータ31を制御する際のステップ数をカウントする。
割込信号生成部29は、後述する搬送補正データ取得処理および移動処理において共通に使用される割込信号Sw(タイミング信号の一例)を、CPU20の制御のもとに生成する。すなわち、CPU20は、割込信号生成部29による割込信号Swの生成を制御するタイミング処理を行う。また、CPU20は、タイミング処理によって生成される割込信号Swに基づいて、後述する搬送読取部6および移動読取部7の読取制御、あるいは移動読取部7の移動処理を実行する(図8参照)。
また、CPU20は、モータ駆動IC30を制御して、モータ31のトルクおよび回転方向等を制御する。モータ駆動電流とモータトルクとは比例関係にあり、駆動電流を増加させることでモータトルクを大きくすることができる。あるいは、駆動速度とモータトルクとは反比例関係にあり、駆動速度を低下させることでモータトルクを大きくすることができる。
5.スキャン機能処理
次に、図7から図10を参照して、画像読取装置1におけるスキャン機能処理に関する各実施例を説明する。なお、本実施形態では、ADF読取の際に、例えば、読取開始キー11Aがユーザによって押され、ADF読取指示を受けた場合を例に、スキャン機能処理を説明する。
5−1.実施例1
図7に示される実施例1のスキャン機能処理において、CPU20は、まず、移動読取部7による光量調整、および白データ取得(移動補正データ取得処理の一例)を開始する(ステップS105)。次いで、移動読取部7による、光量調整および白データ取得が終了したか否かを判断する(ステップS110)。移動読取部7による光量調整および白データ取得がまだ終了していないと判断した場合、光量調整および白データ取得が終了するまで待機する(ステップS110:NO)。
一方、移動読取部7による光量調整および白データ取得が終了したと判断した場合、(ステップS110:YES)、CPU20は、搬送読取部6による光量調整および白データ取得(搬送補正データ取得処理の一例)を開始するとともに、モータ31を所定ステップ回転させて、移動読取部7を白テープ55Aに対向する位置から、ADF読取位置RPに向けて移動(移動処理の一例)させる(ステップS115)。
次いで、CPU20は、遊星ギア17をFB側位置からADF側位置に切替える切替動作(切替処理の一例)を開始する(ステップS120)。
ここで、遊星ギア17をFB側位置からADF側位置に切替える際、第1バネ16による遊星ギア17の公転抑制力より、太陽ギア15の逆転による遊星ギア17の自転力によるFB側伝達ギア21からの反作用力の方か大きい必要がある。そのため、切替動作におけるモータトルクは、第1バネ16による遊星ギア17の公転抑制力より、FB側伝達ギア21からの反作用力の方か大きくなるように、例えば実験により事前に決定される。
なお、FB側伝達ギア21からの反作用力は、負荷発生部25によるFB側伝達ギア21の回転抵抗によって生じる。すなわち、負荷発生部25よってFB側伝達ギア21がほとんど回転できない状態とされるため、遊星ギア17が自転しようとすると、遊星ギア17は、FB側伝達ギア21から自転力とほぼ反対方向の反発力を受ける。
このように、遊星ギア17の切替えの際に、回転が抑制されたFB側伝達ギア21から遊星ギア17に反作用力を利用することによって、遊星ギア17の回転がモータ31の回転から脱調することなく、好適に遊星ギア17をFB側位置からADF側位置に切替えることができる。
次いで、CPU20は、原稿センサ49がオン(ON)したか否かを判断する(ステップS125)。原稿センサ49がオンしたと判断する場合(ステップS125:YES)、モータの駆動を停止し(停止処理の一例)、例えば、表示部12にエラー表示してエラーをユーザに報知する(ステップS140)。
すなわち、遊星ギア17の切替え中に原稿が原稿センサ49によって検知された場合、原稿の読取動作を開始する前に、原稿が誤って搬送路4内に引き込まれている状態にある。そのため、CPU20は、原稿を搬送路4から取り除くようにユーザに促す。それによって、搬送路4内に引き込まれた原稿から補正データを取得すことを防止することができる。
次いで、CPU20は、エラーの報知によって原稿が搬送路4から取り除かれ、読取の再開指示があったかどうかを判断する(ステップS145)。読取の再開指示がないと判断する場合、読取の再開指示があるまで待機する(ステップS145:NO)。一方、読取の再開指示があったと判断する場合(ステップS145:NO)、ステップS150の処理に移行する。
一方、ステップS125の処理で、原稿センサ49がオンしていないと判断する場合(ステップS125:NO)、CPU20は、遊星ギア17の切替えを開始してから所定時間が経過したか否かを、例えば、カウンタ35のカウント値に基づいて判断する(ステップS130)。所定時間が経過していないと判断した場合は(ステップS130:NO)、ステップS125に戻る。
一方、所定時間が経過したと判断した場合は(ステップS130:YES)、遊星ギア17はFB側位置からADF側位置に切替わったとして、切替動作を終了する(ステップS135)。そして、CPU20は、搬送読取部6による、光量調整および白データ取得が終了したか否かを判断する(ステップS150:判断処理の一例)。搬送読取部6による光量調整および白データ取得がまだ終了していないと判断した場合、光量調整および白データ取得が終了するまで待機する(ステップS150:NO)。
一方、搬送読取部6による光量調整および白データ取得が終了したと判断した場合、(ステップS150:YES)、CPU20は、モータ31を再び回転させるとともに、搬送読取部6および移動読取部7を制御して、原稿の両面読取を行う(ステップS155:読取処理の一例)。すなわち、ADF読取の両面読取の際に、CPU20は、搬送部44によって搬送される原稿と対向する位置にある状態での搬送読取部6と移動読取部7とに、搬送部44によって搬送される原稿を読取らせる。
原稿読取が終了すると、CPU20は、遊星ギア17をADF側位置からFB側位置に切替える切替動作を行う(ステップS160)。
この切替動作の際のモータトルクは、第1バネ16による遊星ギア17の公転抑制力より、ADF側伝達ギア23からの反作用力の方か大きくなるように、実験によって事前に決定される。それによって、遊星ギア17がADF側伝達ギア23から切離される。
なお、ADF側伝達ギア23からの反作用力は、ADF側伝達ギア23は一方向(X方向)にしか回転できない構成であるため、遊星ギア17が自転しようとすると、遊星ギア17は、ADF側伝達ギア23から自転力とほぼ反対方向の反発力を受ける。
このように、遊星ギア17の切替えの際に、回転が抑制されたADF側伝達ギア23から遊星ギア17に反作用力を利用することによって、遊星ギア17の回転がモータ31の回転から脱調することなく、好適に遊星ギア17をADF側位置からFB側位置に切替えることができる。
次いで、モータ31を所定ステップ数、回転させて移動読取部7を白テープ55Aに対向した位置に移動させてスキャン機能処理を終了する(ステップS165)。
<実施例1の効果>
上記したように、実施例1において、CPU20は、搬送読取部6が読取った原稿の画像を補正するための補正データを取得する搬送補正データ取得処理と、搬送部44によって搬送される原稿と対向する位置に、移動読取部7すなわち、キャリッジ8を移動させる移動処理とを並行して行う(ステップS115)。そのため、ADF読取を開始するまでにかかる時間を短くすることができる。
また、CPU20は、移動処理(ステップS115)の前に、移動読取部7に白テープ55Aを読取らせることで、移動読取部7が読取った原稿の画像を補正するための補正データを取得する移動補正データ取得処理(ステップS105,110)を実行する。遊星ギア17についてADF側位置とFB側位置とを切替える構成においては、FB側位置からADF側位置への切替処理の後においては、再度、逆の切替処理を実行しないとキャリッジ8を移動させることはできない。そのため、FB側位置からADF側位置へ遊星ギア17を切替える切替処理のために移動処理を実行する前に、予め移動補正データ取得処理を実行することによって、ADF読取を開始するまでの処理を効率的に実行することができる。
5−2.実施例2
次に図8および図9を参照して、スキャン機能処理の実施例2を説明する。実施例1では、搬送補正データ取得処理と移動処理とを同時に実行する例を示したが、実施例2では、搬送補正データ取得処理の終了後に移動処理を実行する例を説明する。なお、実施例1と同一の処理には同一のステップ番号を付し、その説明を省略する。
図8に示されるように、実施例2では、割込信号生成部29は、原稿搬送の上流側に設けられる搬送読取部6を用いた、原稿の裏面の読取りに係る処理(以下、「上流面処理」と記す)と、原稿搬送の下流側に設けられる移動読取部7を用いた、原稿の表面の読取りに係る処理(以下、「下流面処理」と記す)とにおいて共通に使用される割込信号Swを生成する場合が想定される。すなわち、実施例2では、割込信号生成部29は、搬送補正データ取得処理および移動処理において共通に使用される割込信号Swを生成する場合が想定される。その際、割込信号Swは、割込信号生成部29からCPU20に対して一本の信号線SLによって送信される。なお、図8では、割込信号Swの周期が、1ラインに係る読取り周期であるライン周期である例が示される。
さて、実施例2では、図9に示されるように、スキャン機能処理の最初において、CPU20は、読取の解像度の設定値が、例えば600dpiより大きいか否かを判断する(ステップS200)。すなわち、CPU20は、読取の設定が高解像度に設定されているか否かを判断する(設定判断処理の一例)。
そして、読取の解像度の設定値が600dpiより大きくない、すなわち、解像度の設定値が600dpi以下で低解像度であると判断する場合(ステップS200:NO)、図7に示した実施例1のステップS105以降の各処理を実行する。なお、解像度の設定値が低解像度である場合、移動読取部7の移動処理の際に、すなわちキャリッジ8の移動処理の際に、割込信号Swの周波数は変更されないことが好ましい。それは、以下の理由による。
すなわち、キャリッジ8の移動速度は、低解像度の場合、割込信号Swの周波数が高解像度の場合よりも低下されにくく、高解像度の場合よりも速い。そして、移動処理の完了が遅れにくい。そのため、低解像度の場合、割込信号Swの周波数を変更しなくても、搬送読取部6の補正データの取得と移動処理とを並行して実行することで(ステップS115を参照)、搬送読取を開始するまでにかかる時間を短くすることができる。
一方、読取の解像度の設定値が600dpiより大きいと判断する場合(ステップS200:YES)、CPU20は、ステップS105およびステップS110処理を実行する。そして、ステップS110において、移動読取部7による光量調整および白データ取得が終了したと判断した場合(ステップS110:YES)、搬送読取部6による光量調整および白データ取得(搬送補正データ取得処理)のみを開始する(ステップS205)。次いで、CPU20は、搬送読取部6による、光量調整および白データ取得が終了したか否かを判断する(ステップS210)。
搬送読取部6による光量調整および白データ取得がまだ終了していないと判断した場合、光量調整および白データ取得が終了するまで待機する(ステップS210:NO)。一方、搬送読取部6による光量調整および白データ取得が終了したと判断した場合、(ステップS210:YES)、CPU20は、割込信号生成部29を制御して、割込信号Swの周波数を増加させる(ステップS215)。そして、CPU20は、モータ31を所定ステップ回転させて、移動読取部7を白テープ55Aに対向する位置から、ADF読取位置RPに向けて移動(移動処理の一例)させる(ステップS220)。
次いで、CPU20は、割込信号生成部29を制御して、割込信号Swの周波数を元の周波数に戻す(ステップS225)。以降、CPU20は、実施例1と同様に、ステップS120からステップS165までの処理を実行する。なお、その際、ステップS150の処理は省略される。
<実施例2の効果>
高解像度に対応する読取のタイミングで補正データの取得をしている際、キャリッジ8の移動速度は、高解像度に対応させる結果、低解像度に対応させる場合と比べて移動速度が遅く、すなわち高解像度での補正データの取得時、例えば、タイミング信号である割込信号Swの周波数が低下され、移動処理の完了が遅れる傾向にある。そのため、搬送読取部6による補正データの取得処理(ステップS205)と、キャリッジ8の移動処理(ステップS220)とを別に実行する。そして、移動処理での割込信号Swの周波数を増加させることで、移動処理におけるキャリッジ8の移動速度が、搬送読取部6による補正データ取得時の割込信号Swの影響を受けないようにすることができ、搬送読取を開始が遅れることを抑制することができる。
5−3.実施例3
次に図10を参照して、スキャン機能処理の実施例3を説明する。実施例1では、移動処理(ステップS115)の後であって切替動作が終了した(ステップS135)後に、搬送補正データ取得処理が完了しているか否かを判断する判断処理(ステップS150)を実行する例を示したが、実施例3では、移動処理(ステップS115)の直後であって切替動作を開始する前に判断処理を実行する例を説明する。なお、実施例1と同一の処理には同一のステップ番号を付し、その説明を省略する。
すなわち、図10に示されるように、実施例3では、CPU20は、ステップS115において、搬送読取部6による光量調整および白データ取得(搬送補正データ取得処理の一例)を開始するとともに、モータ31を所定ステップ回転させて、移動読取部7を白テープ55Aに対向する位置から、ADF読取位置RPに向けて移動(移動処理の一例)させる(ステップS115)。次いで、CPU20は、搬送読取部6による、光量調整および白データ取得が終了したか否かを判断する(ステップS305:判断処理の一例)。
搬送読取部6による光量調整および白データ取得がまだ終了していないと判断した場合、光量調整および白データ取得が終了するまで待機する(ステップS305:NO)。一方、搬送読取部6による光量調整および白データ取得が終了したと判断した場合、(ステップS305:YES)、CPU20は、遊星ギア17をFB側位置からADF側位置に切替える切替動作(切替処理の一例)を開始する(ステップS120)。以降、CPU20は、実施例1と同様に、ステップS125からステップS165までの処理を実行する。なお、その際、ステップS150の処理は省略される。
<実施例3の効果>
このように、実施例3では、CPU20は、移動処理(ステップS115)の直後に、搬送補正データ取得処理が完了しているか否かを判断する判断処理(ステップS305)を実行する。そして、判断処理において搬送補正データ取得処理が完了していると判断する場合、切替処理を実行する。
搬送読取部6によって補正データを取得する際に、遊星ギア17の切替処理によって、新たな原稿を搬送路4内に引き込んでしまい、搬送読取部6が原稿から補正データを取得する虞がある。このため、実施例3のように、新たな原稿を搬送路内に引き込まないよう、搬送読取部6による補正データの取得が完了してから切替処理を行うことによって、搬送読取部6が原稿から補正データを取得することを抑制できる。
6.実施形態の効果
本実施形態では、上記したように、CPU20は、ADF読取の際に、遊星ギア17をFB側位置からADF側位置に切替える(ステップS135)。そして、搬送部44によって搬送される原稿と対向する位置にある状態での搬送読取部6と移動読取部7とに、搬送部44によって搬送される原稿を読取らせる読取処理(ステップS155)を実行する。そのため、遊星ギア17についてADF側位置とFB側位置とを切替える構成において、ADF読取の際に、1回の搬送で原稿の両面を各読取部6,7によって読取らせることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)遊星ギア17についてADF側位置とFB側位置とを切替える画像読取装置の構成において、CPU20は、単に、ADF読取の際に、搬送部44によって搬送される原稿と対向する位置にある状態での搬送読取部6と移動読取部7とに、搬送部44によって搬送される原稿を読取らせる読取処理を実行する構成であってもよい。この場合、遊星ギア17についてADF側位置とFB側位置とを切替える構成において、ADF読取の際に、1回の搬送で原稿の両面を各読取部6,7によって読取らせることができる。
(2)上記実施形態においては、上流面処理と下流面処理とが共通の信号線によって共通の割込信号Swに基づいて行われる例を示したが、これに限られない。本発明は、例えば、上流面処理と下流面処理とが個別の信号線によって個別の割込信号Swに基づいて行われる場合にも適用できる。
(3)上記実施形態においては、モータ側伝達ギアおよび切替ギアとして、遊星ギア機構における太陽ギア15および遊星ギア17を使用する例を示したが、これに限られない。モータ側伝達ギアとして、太陽ギアと異なるギアを使用し、また、切替ギアとして、モータ側伝達ギアとFB側伝達ギア21とを連結するFB側位置と、モータ側伝達ギアとADF側伝達ギア23とを連結するADF側位置とに切替わる他の構成が使用されてもよい。
(4)上記実施形態においては、モータ制御部および判断部の一例としてCPU20を示したが、これに限られない。モータ制御部および判断部は、例えば、ASICを含む複数の回路で構成されてもよいし、あるいはCPUとその他の個別の回路とによって構成されてもよい。
1…画像読取装置、6…搬送読取部、7…移動読取部、8…キャリッジ、15…太陽ギア、16…第1バネ、17…遊星ギア、20…CPU、21…FB側伝達ギア、23…ADF側伝達ギア、29…割込信号発生部、31…モータ、40…ADF装置、44…搬送部、47…フロントセンサ、48…リアセンサ、49…原稿センサ、55A…白テープ

Claims (6)

  1. 原稿を搬送路に沿って搬送する搬送部と、
    前記搬送部によって搬送される前記原稿の画像を読取る搬送読取部と、
    所定の方向に移動するキャリッジと、
    前記キャリッジに保持され、前記搬送部によって搬送される前記原稿について、前記搬送読取部が読取る面と異なる面の画像を読取る移動読取部と、
    モータと、
    前記モータが供給する動力を伝達するモータ側伝達ギアと、
    前記搬送部が搬送する前記原稿の画像を前記搬送読取部によって読取る搬送読取の際に、前記搬送部に前記動力を伝達する搬送部側伝達ギアと、
    前記キャリッジを移動させて前記原稿の画像を前記移動読取部によって読取る移動読取の際に、前記キャリッジに前記動力を伝達するキャリッジ側伝達ギアと、
    前記搬送読取の際に、前記モータ側伝達ギアと前記搬送部側伝達ギアとを連結する搬送部側位置で前記搬送部側伝達ギアと噛合い、前記移動読取の際に、前記モータ側伝達ギアと前記キャリッジ側伝達ギアとを連結するキャリッジ側位置で前記キャリッジ側伝達ギアと噛合うように切替わる切替ギアと、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記搬送読取部が読取った原稿の画像を補正するための補正データを取得する搬送補正データ取得処理と、
    前記搬送部によって搬送される前記原稿と対向する位置に前記キャリッジを移動させる移動処理と、
    前記移動処理の後に、前記切替ギアを前記キャリッジ側位置から前記搬送部側位置に切替える切替処理と、
    前記搬送読取の際に、前記搬送部によって搬送される前記原稿と対向する位置にある状態での前記搬送読取部と前記移動読取部とに、前記搬送部によって搬送される前記原稿を読取らせる読取処理を実行する、画像読取装置。
  2. 請求項に記載の画像読取装置において、
    前記搬送補正データ取得処理および前記移動処理において共通に使用されるタイミング信号を生成する信号生成部を備え、
    前記制御部は、
    前記信号生成部による前記タイミング信号の生成を制御するタイミング処理と、
    読取の設定が高解像度に設定されているか否かを判断する設定判断処理とを、さらに実行し、
    前記設定判断処理において高解像度に設定されていると判断する場合、
    前記搬送補正データ取得処理を実行した後、前記タイミング処理によって前記タイミング信号の周波数を変更して前記移動処理を実行する、画像読取装置。
  3. 請求項に記載の画像読取装置において、
    前記制御部は、
    前記設定判断処理において高解像度に設定されていないと判断する場合、前記搬送補正データ取得処理を実行する際に、前記タイミング処理によって生成される前記タイミング信号に基づき前記移動処理を実行する、画像読取装置。
  4. 請求項から請求項のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
    前記搬送路内の、前記搬送読取部および前記移動読取部よりも上流に設けられ、前記原稿を検出する原稿検出部を備え、
    前記制御部は、
    前記原稿検出部により前記原稿を検出する原稿検出処理を実行し、
    前記切替処理の開始後であって前記原稿の読取の開始前に、前記原稿検出処理において前記原稿を検出した場合は、
    前記モータの駆動を停止する停止処理を実行する、画像読取装置。
  5. 請求項から請求項のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
    前記制御部は、
    前記移動処理に続いて、前記搬送補正データ取得処理が完了しているか否かを判断する判断処理を実行し、
    前記判断処理において前記搬送補正データ取得処理が完了していると判断する場合、前記切替処理を実行する、画像読取装置。
  6. 請求項から請求項のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
    前記キャリッジの移動経路上に設けられる被読取部材を備え、
    前記制御部は、
    前記移動処理の前に、前記移動読取部に前記被読取部材を読取らせることで、当該移動読取部が読取った原稿の画像を補正するための補正データを取得する移動補正データ取得処理を実行する、画像読取装置。
JP2012266496A 2012-12-05 2012-12-05 画像読取装置 Active JP6108208B2 (ja)

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