JP2014093576A - 画像読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】反射シートに検出用マークを設けることなく、読取部の位置を的確に検知することができる技術を提供すること。
【解決手段】画像読取装置は、載置台、読取部、読取部を保持した状態で所定の方向に移動するキャリッジ、キャリッジの駆動源であるステッピングモータ、キャリッジの、所定の方向に移動可能な範囲の一端に位置し、キャリッジの移動を規制する規制部材、および制御部を備える。制御部は、キャリッジを規制部材に当接させる規制位置に移動させる際に、キャリッジを移動させて載置台に載置された原稿を読取部によって読取る移動読取の読取終了位置から規制位置までの距離に対応するステップ数以上のステップ数である移動ステップ数、ステッピングモータを駆動する駆動制御処理(S16,S18)を実行する。
【選択図】図9

Description

本発明は画像読取装置に関し、詳しくは、画像読取装置に設けられるCIS等の読取部を所定の待機位置に移動させる技術に関する。
従来、画像読取装置に設けられるCIS等の読取部を所定の待機位置に移動させる技術として、特許文献1に記載されたものが知られている。この画像読取装置では、読取部の位置を検出すための検出用マークを備えた反射シートを装置内に設け、反射シートの検出用マークを読取部が読取ることで、読取部の位置を検知し、所定の待機位置に読取部を移動させることができる。
特開2003−143373号公報
しかしながら、上記従来技術では、読取部の位置を的確に検知するために、反射シートに検出用マークを設けなければならないという不都合があった。
そこで、本発明は、反射シートに検出用マークを設けることなく、読取部の位置を的確に検知することができる画像読取装置を提供するものである。
本明細書によって開示される画像読取装置は、原稿の画像を読取る読取部と、前記原稿を載置する載置台と、前記読取部を保持した状態で所定の方向に移動するキャリッジと、前記キャリッジの駆動源であるステッピングモータと、前記ステッピングモータのステップ数をカウントするカウント部と、前記キャリッジの、前記所定の方向に移動可能な範囲の一端に位置する、前記キャリッジの移動を規制するための規制部材と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記キャリッジを前記規制部材に当接させる規制位置に移動させる際に、前記キャリッジを移動させて前記載置台に載置された前記原稿を前記読取部によって読取る移動読取の読取終了位置から前記規制位置までの距離に対応するステップ数以上のステップ数である移動ステップ数、前記ステッピングモータを駆動する駆動制御処理を実行する。
本構成によれば、キャリッジを規制部材に当接させる規制位置に移動させる際に、キャリッジを移動させて載置台に載置された原稿を読取部によって読取る移動読取の読取終了位置から規制位置までの距離に対応するステップ数以上のステップ数である移動ステップ数、ステッピングモータが駆動される。そのため、反射シートに検出用マークを設けることなく、規制部材に当接する位置をキャリッジの待機位置とすることができ、読取部の位置を的確に検知することができる。
上記画像読取装置において、前記移動ステップ数は、前記キャリッジの移動可能な範囲の前記一端から、該一端と反対側の他端までの距離であるキャリッジ最大移動距離に対応するステップ数以上のステップ数であるようにしてもよい。
本構成によれば、キャリッジ位置の移動可能な範囲のうち、どこにキャリッジがあるのか特定できない場合であっても、確実に規制部材に当接させて、キャリッジを待機位置まで移動させることができる。
また、上記画像読取装置において、前記原稿を搬送する搬送部と、前記ステッピングモータが供給する動力を伝達するモータ側伝達ギアと、前記搬送部が搬送する前記原稿の画像を前記読取部によって読取る搬送読取の際に、前記搬送部に前記動力を伝達する搬送部側伝達ギアと、前記移動読取の際に、前記キャリッジに前記動力を伝達するキャリッジ側伝達ギアと、前記搬送読取の際に、前記モータ側伝達ギアと前記搬送部側伝達ギアとを連結する搬送部側位置で前記搬送部側伝達ギアと噛合い、前記移動読取の際に、前記モータ側伝達ギアと前記キャリッジ側伝達ギアとを連結するキャリッジ側位置で前記キャリッジ側伝達ギアと噛合うように切替わる切替ギアとを備え、前記制御部は、前記駆動制御処理において、前記切替ギアの切替えに係る前記ステッピングモータの駆動を制御する切替制御処理と、前記ステッピングモータを前記移動ステップ数、駆動する際、前記切替制御処理におけるトルクよりも小さいトルクを前記ステッピングモータに生成させる小トルク制御処理とを行うようにしてもよい。
本構成によれば、切替ギアを切替える際のトルクよりも小さいトルクでステッピングモータを駆動することで、切替ギアがキャリッジ側位置から搬送部側位置へ切替わることを防止できる。
また、上記画像読取装置において、前記制御部は、前記搬送部側位置から前記キャリッジ側位置に前記切替ギアが切替わったか否かを判断する判断処理を実行し、前記判断処理において前記切替ギアが切替わったと判断した場合、前記駆動制御処理において、前記小トルク制御処理を行うようにしてもよい。
本構成によれば、搬送部側位置からキャリッジ側位置に切替ギアを切替えた後に、キャリッジ側位置から搬送部側位置へ切替ギアの切替えがされることを防止することができる。
また、上記画像読取装置において、前記読取終了位置と前記規制位置との間に設けられ、前記読取部が読取る被読取部材を備え、前記制御部は、前記キャリッジを移動させる速度を制御する速度制御処理を実行し、前記速度制御処理において、前記読取部が前記被読取部材を読取った後は、前記読取部が前記被読取部材を読取る前の速度よりも遅い速度で前記キャリッジを移動させるようにしてもよい。
本構成によれば、読取部が被読取部材を読取った後は、被読取部が読取部材を読取る前の速度よりも遅い速度でキャリッジが移動されるので、キャリッジが規制部材に当接する際は速度が遅く、キャリッジが規制部材に当接する際の騒音を低減することが期待できる。
また、上記画像読取装置において、前記制御部は、前記キャリッジを移動させる速度を制御する速度制御処理を実行し、前記速度制御処理において、前記移動ステップ数よりも少ない少ステップ数を前記カウント部がカウントした後は、前記少ステップ数を前記カウント部がカウントするまでの速度よりも遅い速度で前記キャリッジを移動させるようにしてもよい。
本構成によれば、少ステップ数をカウント部がカウントした後は、少ステップ数をカウント部がカウントするまでの速度よりも遅い速度で前記キャリッジを移動させるので、キャリッジが規制部材に当接する際は速度が遅く、キャリッジが規制部材に当接する際の騒音を低減することが期待できる。
また、本明細書によって開示される画像読取装置は、原稿の画像を読取る読取部と、前記原稿を載置する載置台と、前記読取部を保持した状態で所定の方向に移動するキャリッジと、前記キャリッジの駆動源であるステッピングモータと、前記ステッピングモータのステップ数をカウントするカウント部と、前記所定の方向に対応する、前記キャリッジの移動可能な範囲の一端に位置する、前記キャリッジの移動を規制するための規制部材と、前記原稿を搬送する搬送部と、前記ステッピングモータが供給する動力を伝達するモータ側伝達ギアと、前記搬送部が搬送する前記原稿の画像を前記読取部によって読取る搬送読取の際に、前記搬送部に前記動力を伝達する搬送部側伝達ギアと、前記キャリッジを移動させて前記原稿の画像を前記読取部によって読取る移動読取の際に、前記キャリッジに前記動力を伝達するキャリッジ側伝達ギアと、前記搬送読取の際に、前記モータ側伝達ギアと前記搬送部側伝達ギアとを連結する搬送部側位置で前記搬送部側伝達ギアと噛合い、前記移動読取の際に、前記モータ側伝達ギアと前記キャリッジ側伝達ギアとを連結するキャリッジ側位置で前記キャリッジ側伝達ギアと噛合うように切替わる切替ギアと、制御部と、を備え、前記制御部は、前記切替ギアの切替えに係る前記ステッピングモータの駆動を制御する切替制御処理と、前記切替制御処理によって、前記搬送部側位置から前記キャリッジ側位置に前記切替ギアが切替わったか否かを判断する判断処理と、前記判断処理において前記切替ギアが切替わったと判断した場合において前記キャリッジを前記規制部材に当接させる規制位置に移動させる際に、前記キャリッジの移動可能な範囲の前記一端から、該一端と反対側の他端までの距離であるキャリッジ最大移動距離に対応するステップ数より少ない切替後ステップ数だけ前記ステッピングモータを駆動する駆動制御処理とを実行する。
本構成によれば、搬送部側位置からキャリッジ側位置に切替ギアを切替えた後は、キャリッジは終了位置よりも規制位置に近い位置にある可能性が高く、最大移動距離に対応するステップ数だけステッピングモータを駆動しなくても、切替後ステップ数だけステッピングモータを駆動すれば、規制位置にキャリッジを移動させることができる。そして、キャリッジが規制部材に当接する時間を短くすることで、キャリッジが規制部材に当接する際の騒音を低減することが期待できる。すなわち、規制部材に当接した状態でモータを回転させるステップ数が少なくなるので、規制部材に当接した状態でモータを回転させると騒音が発生する場合、騒音を発生させる時間が短くなり、騒音を低減させることができる。
上記画像読取装置において、前記ステッピングモータを前記切替後ステップ数、駆動する際、前記切替制御処理における前記切替ギアを切替える際のトルクよりも小さいトルクを前記ステッピングモータに生成させる小トルク制御処理を行うようにしてもよい。
本構成によれば、切替ギアを切替える際のトルクよりも小さいトルクでステッピングモータを駆動することで、搬送部側位置からキャリッジ側位置に切替ギアが切替わった後に、切替ギアがキャリッジ側位置から搬送部側位置へ切替わることを防止できる。
また、上記画像読取装置において、前記読取部を囲う筐体を備え、前記規制部材は、前記筐体の一部であるようにしてもよい。
本構成によれば、規制部材を筐体と別の部材として設ける必要がなく、コストダウンが期待できる。
本発明によれば、反射シートに検出用マークを設けることなく、読取部の位置を的確に検知することができる。
本発明の実施形態に係る画像読取装置において、原稿カバーが閉じた状態を示す外観斜視図 本発明の実施形態に係る画像読取装置において、原稿カバーが開いた状態を示す外観斜視図 本発明の実施形態に係る画像読取装置の概略的な断面図 遊星ギアがFB側位置にある場合を示す説明図 遊星ギアがADF側位置にある場合を示す説明図 画像読取装置の電気的構成を概略的に示すブロック図 モータの駆動テーブルを示す図 電源オン時のモータの駆動制御に係る処理を示すフローチャート 電源オン時のキャリッジ移動に係る処理を示すフローチャート ADF側位置からFB側位置への遊星ギアの切替えに係る処理を示すフローチャート 電源オン時のキャリッジ移動に係る処理を示すフローチャート FB読取時のモータの駆動制御に係る処理を示すフローチャート FB読取時のキャリッジ移動に係る処理を示すフローチャート FB読取時のキャリッジ移動に係る別の処理を示すフローチャート
次に一実施形態について図1から図14を参照して説明する。
1.画像読取装置の外観構成
画像読取装置1は、図3等に示されるように、読取部7、キャリッジ8、自動原稿給紙(オートドキュメントフィーダ:ADF)装置40、および原稿台3等を含む。また、図1に示すように、画像読取装置1の前側には、各種のボタンからなる操作部11、および例えば、液晶ディスプレイからなる表示部12が設けられている。操作部11は、読取開始キー11Aおよび電源キー11Bを含む。
画像読取装置1は、画像読取方法として、キャリッジ8を移動させて画像を読取る移動読取(以下、「FB(フラットベッド)読取」と記す)と、搬送部44(図3参照)によって搬送される原稿を読取る搬送読取(以下、「ADF読取」と記す)とを有する。なお、画像読取装置1は、単独のスキャナ装置あるいはコピー機であってもよいし、プリント機能およびFAX機能を備えた、いわゆる複合機の一部であってもよい。
原稿台(載置台の一例)3には、図2に示すように、ガラスやアクリル等の透明なプラテン3Bにて閉塞された第1読取窓が設けられている。そして、プラテン3Bにより載置面3Aが構成されている。原稿台3の上面側には、ヒンジ機構5Aを介して原稿カバー5が組み付けられている。
また、画像読取装置1は、図2に示されるように、駆動力伝達機構13および負荷発生部25を含む。負荷発生部25は、読取部7に設けられた第1被接触部25Aと、原稿台3に設けられた第1ストッパ部25Bとを有する。
このため、原稿カバー5は、図1に示す原稿台3を覆う位置と、図2に示す原稿台3から離間した位置との間で揺動変位できる。なお、FB読取を行う場合には、ユーザが手動操作にて原稿カバー5を上方側に開いて載置面3Aに原稿を載置する必要がある。
載置面3Aの下方側には、当該載置面3Aに沿って移動する読取部7が設けられている(図3参照)。読取部7は、原稿に照射されて反射した光を受光し、その受光した光に基づいて電気信号を発する。そして、画像読取装置1は、読取部7を介して原稿に記載された文字等の画像を電気信号に変換して画像を読取る。なお、原稿台3は、図3に示すように読取部7を囲う筐体として形成されている。
読取部7は、ここではCIS(Contact Image Sensor)方式で原稿を読取るように構成されている。読取部7は、複数の受光素子が紙面垂直方向に直線状に配列されているリニアイメージセンサ7C、RGB3色の発光ダイオードなどで構成される光源7A、原稿等で反射された反射光をリニアイメージセンサ7Cの各受光素子に結像させるロッドレンズアレイ7Bを含む。
読取部7を保持するキャリッジ8は、図3に示されるように、歯付ベルト9Aに結合され、歯付ベルト9Aの移動に伴って、図3の矢印A方向またはB方向に移動する。歯付ベルト9Aは、第1歯付プーリ9B(図4参照)を介して、後述する駆動力伝達機構によって駆動される。なお、読取部7はCIS方式に限られず、縮小光学系およびCCD(電荷結合素子)イメージセンサを用いた、いわゆるCCD方式であってもよい。
また、読取部7は、プラテン3Bに載置されている原稿を読取るとき、すなわち、FB読取を実行する時は、歯付ベルト9Aに結合したキャリッジ8によって、待機位置WPからプラテン3Bの盤面に平行な方向(図3中のA方向)に一定速度で搬送されながら原稿を読取る。その際、搬送方向での読取範囲は、例えば、図3に示される読取開始位置PSから読取終了位置PEまでとされる。なお、本実施形態では、読取開始位置PSは原稿の読取範囲に関係なく一定とされ、読取終了位置PEは原稿の読取範囲に応じて可変される。
ここで、待機位置WPは、本実施形態では、読取部7がFB読取を実行していない時に、読取部7が待機する位置とされる。また、待機位置WPは、読取部7が読取走査を行う際の基準位置とされる。
一方、読取部7は、ADF装置40によって搬送される原稿を読取るとき、すなわち、ADF読取を実行するときは、キャリッジ8によって第2読取窓3Cの直下の搬送読取位置(以下、「ADF読取位置」と記す)RPに保持されて原稿5を読取る。なお、本実施形態では、待機位置WPとADF読取位置RPとは等しい。
また、移動機構9は、図2に示されるように、原稿台3に固定された第1歯付プーリ9B(図4参照)および第2歯付プーリ9C、並びに第1歯付プーリ9Bと第2歯付プーリ9Cとの間に掛け渡された歯付ベルト9A等を有している。そして、歯付ベルト9Aは、第1歯付プーリ9Bから駆動力を得て回転する。キャリッジ8は、歯付ベルト9Aに連結されている。このため、キャリッジ8は、歯付ベルト9Aの回転方向に応じて移動する。
なお、第2読取窓3Cも、第1読取窓、つまり載置面3Aと同様に、ガラス等の透明なプラテンで閉塞されている。載置面3Aと第2読取窓3Cとは、梁状の区画部材3Dにて区画されている(図3参照)。
また、図3に示されるように、区画部材3Dには、白テープ(被読取部材の一例)55が設けられている。白テープ55を読取ったときの読取データを用いて、原稿読取データが補正される。白テープ55は、反射シートに相当する。
また、原稿カバー5には、図3に示されるように、ADF装置40が設けられている。ADF装置40は、ADFカバー41、原稿トレイ41A、搬送路43、給紙ローラ44A、搬送ローラ44B,44C、排紙ローラ44D等の各種のローラ、および原稿カバー5の上面を利用した排紙トレイ41Bを含む。ADF装置40は、原稿トレイ41Aに載置されている原稿を一枚ずつ搬送して第2読取窓3C上を通過させ、排紙トレイ41Bに排出する。さらに、搬送ローラ44によって搬送される原稿を検出するための、フォトセンサ等のリアセンサ47と、原稿トレイ41Aにセットされた原稿5を検出するための、フォトセンサ等のフロントセンサ49が設けられている。
リアセンサ47は、搬送路43内において、読取部7よりも原稿搬送上流側に設けられている。ここで、給紙ローラ44A、搬送ローラ44B,44C、および排紙ローラ44Dは、原稿5を搬送する搬送部の一例に相当する。
2.駆動力伝達機構
2−1.駆動力伝達機構の構成
本実施形態では、1つのステッピングモータ(以下、単に「モータ」と記す)31にて移動機構9および搬送部44を駆動している。つまり、駆動力伝達機構13は、モータ31で発生した駆動力、すなわち、モータトルクを選択的に移動機構9または搬送部44に伝達している。
本実施形態に係る駆動力伝達機構13は、図4に示すように、太陽ギア(モータ側伝達ギアの一例)15、遊星ギア(切替ギアの一例)17および噛合部19等を有する遊星ギア機構、キャリッジ側伝達ギア(以下、「FB側伝達ギア」と記す)21、搬送部側伝達ギア(以下、「ADF側伝達ギア」と記す)23を含む。
太陽ギア15は、モータ31(図6参照)が供給する動力を遊星ギア17に伝達する。また、太陽ギア15は、原稿台3に対して変位することなく回転する。そして、太陽ギア15は、モータ31から駆動力を得て回転し、かつ、その回転方向は、モータ31の回転方向に連動して正転または逆転する。すなわち、本実施形態では、モータ31の回転方向と太陽ギア15の回転方向とは、等しい。
FB側伝達ギア21は、FB読取の際に、キャリッジ8にモータ31からの動力を伝達する。一方、ADF側伝達ギア23は、ADF読取の際に、搬送部44にモータ31からの動力を伝達する。
遊星ギア17は、ADF読取の際に、太陽ギア15とADF側伝達ギア23とを連結する搬送部側位置(以下、「ADF側位置」と記す)でADF側伝達ギア23と噛合い、FB読取の際に、太陽ギア15とFB側伝達ギア21とを連結するキャリッジ側位置(以下、「FB側位置」と記す)でFB側伝達ギア21と噛合うように切替わる。また、遊星ギア17は、太陽ギア15と噛合って回転するとともに、太陽ギア15の回転中心を公転中心として、図4に示すFB側位置と、図5に示すADF側位置との間で公転できる。また、遊星ギア17は、回転中心17Aを中心に自転する。
太陽ギア15が回転すると、遊星ギア17には、遊星ギア17を自転させる力(以下、自転力という。)、および遊星ギア17を公転させる力(以下、公転力という。)が作用する。このため、太陽ギア15が正転しているときには、ADF側位置からFB側位置に向かう向き(図4において右周りの向き)の公転力が遊星ギア17に作用する。
一方、太陽ギア15が逆転しているときには、FB側位置からADF側位置に向かう向き(図4において左周りの向き)の公転力が遊星ギア17に作用する。そして、公転力が大きくなると、遊星ギア17は公転力の向きに公転する。一方、公転力が小さいときには、公転することなく自転する。
なお、以下、太陽ギア15が正転しているときに、遊星ギア17が自転する向きを遊星ギア17の正転の向きという。同様に、太陽ギア15が逆転しているときに、遊星ギア17が自転する向きを遊星ギア17の逆転の向きという。なお、太陽ギア15の各回転方向と、遊星ギア17の各回転の向きとは逆になる。
アーム18は、遊星ギア17を自転および公転可能に支持する。そして、アーム18の延び方向一端側は、太陽ギア15と同軸上に回転可能に支持されている。アーム18の延び方向他端側には、遊星ギア17が回転可能に組み付けられている。
また、原稿台3には、アーム18の回転を規制する第2ストッパ部3Hおよび第3ストッパ部3Jが設けられている。一方、アーム18には、第2ストッパ部3Hに接触する第2被接触部18A、および第3ストッパ部3Jに接触する第3被接触部18Bが設けられている。
そして、第2ストッパ部3Hは、図4に示すように、遊星ギア17がFB側位置にある時に第2被接触部18Aに接触してアーム18が紙面右回りに回転することを規制する。一方、第3ストッパ部3Jは、図5に示すように、遊星ギア17がADF側位置にある時に第3被接触部18Bに接触してアーム18が紙面左回りに回転することを規制する。
また、第1バネ16は、遊星ギア17がFB側位置にある時(以下、「FB側位置時」という)、または遊星ギア17がADF側位置にある時(以下、「ADF側位置時」という)に、遊星ギア17の切替えを抑制する。すなわち、第1バネ16は、FB読取の際には、太陽ギア15が逆転しているときに遊星ギア17がFB側伝達ギア21から離間することを抑制する。つまり、第1バネ16は、少なくともFB側位置時に遊星ギア17がADF側位置に公転することを抑制する力(以下、第1抑制力という)を遊星ギア17に作用させる。
なお、本実施形態に係る第1バネ16は引張コイルバネである。そして、第1バネ16の伸張方向一端側は、アーム18のうち揺動中心を挟んで遊星ギア17と反対側に連結され、かつ、その伸張方向他端側は原稿台3に連結されている。
このため、第1バネ16は、また、ADF側位置時には遊星ギア17がFB側位置に公転することを抑制する力をアーム18に作用させる。
ところで、遊星ギア17がADF側位置にあるときには、後述するように、搬送部44に駆動力を伝達しているときであって、太陽ギア15が逆転しているときである。そして、太陽ギア15が逆転しているときには、遊星ギア17をFB側位置からADF側位置に公転させる力が遊星ギア17に作用する。
このため、本実施形態では、少なくとも搬送部44に駆動力を伝達している間、つまり、太陽ギア15が逆転している間は、仮に第2抑制力が無くても、遊星ギア17はADF側位置に止まり続ける。
そこで、本実施形態では、FB側位置時に第1バネ16が遊星ギア17に作用させる公転を抑制する第1抑制力を、ADF側位置時に第1バネ16が遊星ギア17に作用させる公転を抑制する第2抑制力より大きくしている。
具体的には、FB側位置時における第1バネ16の変形量が、ADF側位置時における第1バネ16の変形量より大きくなるように、伸張方向一端、および側伸張方向他端の位置を設定している。
噛合部19は、FB側位置とADF側位置との間を遊星ギア17が公転するときに遊星ギア17の歯と噛合う部位である。そして、本実施形態に係る噛合部19は、内歯ギアにより構成されている。
噛合部19は、図4に示すように、太陽ギア15側に突出した複数の突起部19Aを有し、かつ、それら突起部19Aが遊星ギア17の公転経路に沿って設けられたギアの一種である。
そして、噛合部19は、太陽ギア15に対して移動可能として原稿台3に組み付けられている。なお、本実施形態に係る噛合部19は、太陽ギア15を中心とした遊星ギア17の公転経路に沿った方向に変位可能となっている。そして、噛合部19が移動したときに、噛合部19を移動前の位置に戻す第2バネ19Bが設けられている。
また、ADF側伝達ギア23は、載置面3Aと平行な方向のうち読取部7の移動方向と直交する方向(本実施形態では、前後方向)において、FB側伝達ギア21よりヒンジ機構5A側に配設されている。また、ADF側伝達ギア23は、一方向にのみ回転するギアである。そのため、ADF側伝達ギア23は、搬送部44が原稿を搬送するX方向(図5参照)にだけに回転し逆方向に回転しない逆回転を防止する機構を有する。逆回転を防止する機構としては、例えば、周知の逆回転防止爪(図示せず)を有する。
つまり、図4に示されるように、FB側伝達ギア21は、太陽ギア15を挟んでADF側伝達ギア23と反対側に配設されている。そして、太陽ギア15、遊星ギア17、FB側伝達ギア21およびADF側伝達ギア23の回転軸方向は、載置面3Aと直交している。
また、FB側伝達ギア21は、図4に示すように、遊星ギア17がFB側位置にあるときに遊星ギア17と噛合う。このため、FB側位置時には、太陽ギア15→遊星ギア17→FB側伝達ギア21の順に駆動力が伝達される。そして、FB側伝達ギア21により第1歯付プーリ9Bが駆動されて移動機構9が稼働する。
なお、移動機構9は、太陽ギア15が正転するときには、キャリッジ8、すなわち読取部7を図3のA方向に移動させ、一方、太陽ギア15が逆転するときには読取部7を図3のB方向に移動させる。つまり、読取部7は、太陽ギア15の回転方向に応じて移動する。
ADF側伝達ギア23は、図5に示すように、遊星ギア17がADF側位置にあるときに遊星ギア17と噛合う。このため、ADF側位置時には、太陽ギア15→遊星ギア17→ADF側伝達ギア23の順に駆動力が伝達されて搬送部44が稼働する。
また、図2等に示すように、FB側伝達ギア21の回転抵抗を増大させる負荷発生部25が設けられている。負荷発生部25は、ADF読取位置RPにキャリッジ8、すなわち読取部7が位置したときに、ADF読取位置RP以外の位置に読取部7が位置する場合に比べてFB側伝達ギア21の回転抵抗を増大させる。
すなわち、本実施形態に係る負荷発生部25は、読取部7に設けられた第1被接触部25A、および原稿台3に設けられた第1ストッパ部(規制部材の一例)25Bを有して構成されている。そして、第1被接触部25Aと第1ストッパ部25Bとは、図3等に示すように、互いに接触する。
このため、太陽ギア15が逆転しているときに読取部7がADF読取位置RPに位置して第1被接触部25Aと第1ストッパ部25Bとが接触すると、読取部7の移動が規制されるため、FB側伝達ギア21の回転抵抗が増大する。
すなわち、第1ストッパ部25Bは、キャリッジ8の、図3の左右方向、あるいは図3の矢印Aおよび矢印B方向(「所定の方向」の一例)に移動可能な範囲K2の一端に位置し、キャリッジ8の移動を規制する。また、第1ストッパ部25Bは、原稿台3の一部として形成される。そのため、第1ストッパ部25Bを原稿台3と別の部材として設ける必要がなく、コストダウンが期待できる。
3.駆動力伝達機構の作動
3.1 FB読取時
画像読取装置1の非稼働時には、読取部7は待機位置WPにあり、遊星ギア17はFB側位置に位置している。そして、例えば、読取開始スイッチ11Aがユーザにより操作されてFB読取が開始されると、CPU20は、モータ31を正転させて太陽ギア15を正転させる。
これにより、読取部7は、待機位置WPから読取終了位置PEに向けて移動する。このとき、遊星ギア17には、ADF側位置からFB側位置に向かう向きの公転力が作用する。しかし、第2ストッパ部3Hと第2被接触部18Aとが接触しているので、遊星ギア17は公転することなく、FB側位置に止まって正転の向きに自転する。
そして、CPU20(図6参照)は、例えば、モータ31の駆動ステップ数が所定値に達したときに、モータ31を逆転させて太陽ギア15を逆転させる。さらに、CPU20は、読取部7が待機位置WP、すなわち、ADF読取位置RPに到達したと判断した時にモータ31を停止させる。これにより、読取部7は、読取終了位置側から待機位置WPまで移動する。
太陽ギア15が逆転している場合においては、遊星ギア17には、FB側位置からADF側位置に向かう向きの公転力、つまり遊星ギア17をFB側伝達ギア21から離隔させる向きの公転力が作用する。しかし、第1バネ16により当該公転力が相殺されるので、遊星ギア17は公転することなく、FB側位置に止まって逆転の向きに自転する。
3.2 ADF読取時
画像読取装置1の非稼働時には、読取部7は待機位置WPにあり、遊星ギア17はFB側位置に位置している。そして、読取開始スイッチ11Aがユーザにより操作されてADF読取の開始の指示がされると、CPU20は、モータ31を逆転させて太陽ギア15を逆転させる。
このとき、第1ストッパ部25Bと第1被接触部25Aとが接触しているため、読取部7の移動が規制されてFB側伝達ギア21の回転抵抗が増大する。
このため、遊星ギア17の自転が妨げられて自転力が小さくなる。一方、遊星ギア17をFB側位置からADF側位置に公転させる向き公転力が増大する。そして、当該公転力が第1バネ16の第1抑制力を上回ると、遊星ギア17と噛合部19とが噛合って、遊星ギア17がADF側位置に公転し始める。
遊星ギア17が公転して第3ストッパ部3Jと第3被接触部18Bとが接触すると、図5に示すように、遊星ギア17の公転が停止するとともに、遊星ギア17とADF側伝達ギア23とが噛合う。このため、搬送部44に駆動力が伝達され、原稿の搬送が開始される。
また、CPU20は、ADF読取が終了したと判断すると、モータ31を正転させて太陽ギア15を正転させる。これにより、遊星ギア17には、ADF側位置からFB側位置に向かう向きの公転力が作用する。
そして、当該公転力が第1バネ16の第2抑制力を上回ると、遊星ギア17はFB側位置に向けて公転する。遊星ギア17がFB側位置に位置すると、遊星ギア17とFB側伝達ギア21とが噛合うので、読取部7は、ADF読取位置RPから図2のA方向に移動する。
4.画像読取装置の電気的構成
画像読取装置1は、図6に示すように、CPU20(制御部の一例)、ROM26、RAM(記憶部の一例)27、NVRAM(不揮発RAM:記憶部の一例)28、ネットワークインターフェイス(以下、ネットワークI/Fと記す)24を備え、これらに、読取部7、操作部11、表示部12、カウンタ35、リアセンサ47、フロントセンサ49、およびモータ駆動IC30等が接続される。モータ駆動IC30には、モータ31が接続される。
操作部11は、ユーザの操作によって、プレビュ中において、ユーザからの画質を調整する指示を受付ける。また、操作部11は、ユーザの操作によって、ユーザからのプレビュの終了をCPU20に指示する。
また、ネットワークI/F24は、通信回線(図示せず)を介して外部のユーザコンピュータ等に接続され、ネットワークI/F24を介して相互のデータ通信が可能となる。なお、ネットワークI/F24を介して、ユーザコンピュータから読取開始指示を受付けることも可能である。
ROM26には、画像読取装置1の動作を制御するための各種のプログラムが記憶されており、CPU20は、ROM26から読み出したプログラムに従って、その処理結果をRAM27またはNVRAM28に記憶させながら、各部の制御を行う。また、例えば、ROM26には、モータ31をステップ駆動するためのステップ数等が記憶されている。
モータ31は、ステッピングモータである。また、モータ駆動IC30は、CPU20の制御に応じて、モータ31を駆動制御する。カウンタ35は、例えば、モータ31を制御する際のステップ数をカウントする。CPU20は、モータ駆動IC30を制御して、モータ31のトルクおよび回転方向等を制御する。
5.モータの駆動制御
次に、図7から図14を参照して、読取の各処理に関連したモータ31の駆動制御について説明する。本実施形態のモータ31の駆動制御では、図7に示す駆動テーブルに基づいて、各処理においてモータ31のトルクが可変される。
5−1.駆動テーブル
図7に示す駆動テーブル28Aには、モータ駆動条件として、駆動電流値および回転速度が記憶されている。ここで、電流値としては、モータ駆動信号のデューティ比(%)が記憶されている。
周知のように、駆動電流値とモータトルクとは比例関係にあり、駆動電流値を増加させることでモータトルクを大きくすることができる。また、回転速度とモータトルクとは反比例関係にあり、回転速度を低下させることでモータトルクを大きくすることができる。
次に、画像読取装置1の各動作時におけるモータ31の駆動制御を説明する。
5−2.電源オン時
まず、図8から図11を参照して、電源オン時における各処理時に応じたモータ31の駆動制御を説明する。なお、各駆動制御は、ユーザによって電源スイッチ11Bが操作され、画像読取装置1の電源がオンされた際に、例えば、ROM26に記憶された所定のプログラムに基づいて、CPU20によって実行される。
画像読取装置1の電源のオン時には、読取部7、すなわちキャリッジ8の位置は不定である。そのため、画像読取装置1の電源がオンされると、CPU20は、まず、キャリッジ8をADF読取位置RPに移動する移動処理M1を行う(ステップS10)。この処理に関連するモータ駆動制御を、図9を参照して説明する。
図9において、まず、CPU20は、モータ回転方向を「逆転」に設定する(ステップS12)。次に、CPU20は、モータ31を駆動するためのテーブルとして、モータ駆動テーブル28Aにおいて駆動切替用の駆動テーブルである「駆動切替テーブルTB1」に設定する(ステップS14)。これによって、電流値が80(%)に、回転速度が547.1(rpm)にそれぞれ設定される。この設定によってモータ31が駆動されることによって、モータトルクが「大」となる。
ここで、駆動テーブル「駆動切替テーブルTB1」におけるモータトルクの大きさについて説明する。
遊星ギア17をFB側位置からADF側位置に切替える際、第1バネ16による遊星ギア17の公転抑制力より、太陽ギア15の逆転による遊星ギア17の自転力によるFB側伝達ギア21からの反作用力の方か大きい必要がある。そのため、駆動テーブル「駆動切替テーブルTB1」におけるモータトルクは、第1バネ16による遊星ギア17の公転抑制力より、FB側伝達ギア21からの反作用力の方か大きくなるように、例えば実験により事前に決定される。
なお、FB側伝達ギア21からの反作用力は、負荷発生部25によるFB側伝達ギア21の回転抵抗によって生じる。すなわち、負荷発生部25よってFB側伝達ギア21がほとんど回転できない状態とされるため、遊星ギア17が自転しようとすると、遊星ギア17は、FB側伝達ギア21から自転力とほぼ反対方向の反発力を受ける。
このように、遊星ギア17の切替えの際に、回転が抑制されたFB側伝達ギア21から遊星ギア17に反作用力を利用することによって、遊星ギア17の回転がモータ31の回転から脱調することなく、好適に遊星ギア17をFB側位置からADF側位置に切替えることができる。
次いで、CPU20は、「駆動切替テーブルTB1」に応じて各部を制御し、モータ31の回転を開始させる(ステップS16)。次いで、CPU20は、移動ステップ数SMax、モータ31が回転したか否かをカウンタ35のカウント値に基づいて、判断する(ステップS18)。
移動ステップ数SMax、モータ31が回転したと判断した場合(ステップS18:YES)、キャリッジ8はADF読取位置RPに到達したとして、CPU20は、ステップS10の処理を終了する。一方、移動ステップ数SMax、モータ31が回転していないと判断した場合(ステップS18:NO)、CPU20は、キャリッジ8はADF読取位置RPに到達していないとして、移動ステップ数SMax、モータ31が回転するまで、モータ31を回転させる。
CPU20は、キャリッジ8を第1ストッパ部25Bに当接させる規制位置KP(図3参照)に移動させる際、FB読取時における読取終了位置PEから規制位置KPまでの距離K1(図3参照)に対応するステップ数SK1以上のステップ数である移動ステップ数SMax、モータ31を駆動する。なお、本実施形態では、規制位置KPは、ADF読取位置RPおよび待機位置WPと同一である。
また、本実施形態では、移動ステップ数SMaxは、キャリッジ8の移動可能な範囲の一端から、該一端と反対側の他端までの距離であるキャリッジ最大移動距離K2に対応するステップ数SK2以上のステップ数とされる。ここで、キャリッジ最大移動距離K2は、図3に示されるように、キャリッジ8を矢印A方向に最大移動できる位置である末端位置PTからADF読取位置RPまでの距離K2であり、K2≧K1 の関係にある。そのため、各ステップ数には、SMax≧SK2≧SK1 の関係にある。なお、移動ステップ数SMaxは、このような関係を満たすステップ数として事前に決定され、例えば、ROM26に記憶されている。
このように設定された移動ステップ数SMaxによって、電源投入時等、キャリッジ8の移動可能な範囲K2のうち、どこにキャリッジ8があるのか特定できない場合であっても、確実に第1ストッパ部25Bに当接させて、キャリッジ8を待機位置WP、すなわち、ADF読取位置RPまで移動させることができる。
なお、移動ステップ数SMaxは、FB読取の読取終了位置PEから規制位置KPまでの距離に対応するステップ数SK1以上のステップ数であればよい。例えば、移動ステップ数SMaxは、ステップ数SK1に設定されてもよいし、ステップ数SK2に設定されてもよい。あるいは、移動ステップ数SMaxは、ステップ数SK2より大きいステップ数に設定されてもよい。
移動処理M1によってキャリッジ8がADF読取位置RPまで移動された後、CPU20は、遊星ギア17をFB側位置からADF側位置に切替える駆動切替処理を行う(ステップS20)。ADF側位置に切替える駆動切替処理では、CPU20は、モータ回転方向を「逆転」、駆動テーブルを「駆動切替テーブルTB1」とする。そして、CPU20は、所定ステップ数SN1、モータ31を回転させる。所定ステップ数SN1は、遊星ギア17がFB側伝達ギア21から切離され、ADF側伝達ギア23と噛合うまでのステップ数として、ROM26に記憶されている。
次いで、CPU20は、排紙処理を行う(ステップS30)。この処理においてのモータ駆動制御では、モータ31は逆転される。また、駆動テーブルには示されないが、モータトルクは、遊星ギア17の切替え時のトルクは必要とされないため、例えば、ステップS20の駆動切替処理時、すなわち、「駆動切替テーブルTB1」によるモータトルクより低下するように変更される。
次いで、CPU20は、遊星ギア17をADF側位置からFB側位置に切替える駆動切替処理を行う(ステップS40:切替制御処理の一例)。この処理に関連するモータ駆動制御を、図10を参照して説明する。
この処理において、CPU20は、モータ回転方向を「正転」に設定し(ステップS42)、駆動テーブルを「駆動切替テーブルTB1」に設定する(ステップS44)。そして、CPU20は、「駆動切替テーブルTB1」に応じて各部を制御し、モータ31の回転を開始させる(ステップS46)。
この場合、駆動テーブル「駆動切替テーブルTB1」におけるモータトルクは、第1バネ16による遊星ギア17の公転抑制力より、ADF側伝達ギア23からの反作用力の方か大きくなるように、例えば、実験により事前に決定される。それによって、遊星ギア17がADF側伝達ギア23から切離される。
次いで、CPU20は、所定ステップ数SN2、モータ31が回転したか否かをカウンタ35のカウント値に基づいて、判断する(ステップS48:判断処理の一例)。言い換えれば、ADF側位置からFB側位置に遊星ギア17が切替わったか否かを判断する。ここでの所定ステップ数SN2は、遊星ギア17がADF側伝達ギア23から切離され、FB側伝達ギア21と噛合い、さらに、キャリッジ8をADF読取位置RPから、図3の矢印A方向の所定位置に移動させる、例えば、矢印A方向に白テープ55を超えた位置に移動させるステップ数として、例えばROM26に記憶されている。
所定ステップ数SN2、モータ31が回転したと判断した場合(ステップS48:YES)、CPU20は、切替制御処理によって、ADF側位置からFB側位置に遊星ギア17が切替わったと判断する。一方、所定ステップ数SN2、モータ31が回転していないと判断した場合(ステップS48:NO)、CPU20は、ADF側位置からFB側位置に遊星ギア17が切替わっっていないと判断して、所定ステップ数SN2、モータ31が回転するまで、モータ31を回転させる。
次いで、CPU20は、ADF側位置からFB側位置に遊星ギア17が切替わったと判断した場合において、キャリッジ8をADF読取位置RPに移動する移動処理M2を行う(ステップS50)。この処理に関連するモータ駆動制御を、図11を参照して説明する。
移動処理M2において、まず、CPU20は、モータ回転方向を「逆転」に設定する(ステップS52)。次に、CPU20は、駆動テーブルとして、「移動用テーブルTB2」に設定する(ステップS54:小トルク制御処理の一例)。これによって、例えば、電流値が40(%)に、回転速度が1015.5(rpm)にそれぞれ設定される。この設定によってモータ31が駆動されることによって、モータトルクが「小」となる。
次いで、CPU20は、「移動用テーブルTB2」に応じて各部を制御し、モータ31の回転を開始させ、キャリッジ8を図3のB方向に移動させる(ステップS56)。次いで、CPU20は、切替後ステップ数Safc、モータ31が回転したか否かをカウンタ35のカウント値に基づいて、判断する(ステップS58)。
切替後ステップ数Safc、モータ31が回転したと判断した場合(ステップS58:YES)、キャリッジ8はADF読取位置RPに到達したとして、すなわち、キャリッジ8は、キャリッジ8を第1ストッパ部25Bに当接させる規制位置KPに到達したとして、CPU20は、ステップS50の処理を終了する。一方、切替後ステップ数Safc、モータ31が回転していないと判断した場合(ステップS58:NO)、CPU20は、キャリッジ8はADF読取位置RPに到達していないとして、切替後ステップ数Safc、モータ31が回転するまで、モータ31を回転させる。
ここで、切替後ステップ数Safcは、ステップS48の判断処理において遊星ギア17がFB側位置に切替わったと判断した場合において、キャリッジ8を第1ストッパ部25Bに当接させるADF読取位置RPに移動させる際に、キャリッジ8の移動可能な範囲の一端から、該一端と反対側の他端までの距離であるキャリッジ最大移動距離K2に対応するステップ数SK2より少ないステップ数とされる。、すなわち、Safc<SK2 の関係にある。なお、切替後ステップ数Safcは、このような関係を満たすステップ数として事前に決定され、例えば、ROM26に記憶されている。
ADF側位置からFB側位置に遊星ギア17を切替えた後は、キャリッジ8は読取終了位置PEよりもADF読取位置RPに近い位置にある可能性が高い。そのため、最大移動距離K2に対応するステップ数SK2だけステッピングモータを駆動しなくても、切替後ステップ数Safcだけモータ31を駆動すれば、規制位置KPにキャリッジ8を移動させることができる。そして、キャリッジ8が第1ストッパ部25Bに当接する時間を短くすることで、キャリッジ8が第1ストッパ部25Bに当接する際の騒音を低減することが期待できる。
すなわち、キャリッジ8が第1ストッパ部25Bに当接した状態でモータ31を回転させるステップ数が少なくなるので、キャリッジ8が第1ストッパ部25Bに当接した状態でモータ31を回転させると騒音が発生する場合、騒音を発生させる時間が短くなり、騒音を低減させることができる。
また、CPU20は、ADF側位置からFB側位置に遊星ギア17が切替わったと判断した場合、小トルク制御を行う。そのため、ADF側位置からFB側位置に遊星ギア17が切替わった後に、FB側位置からADF側位置へ遊星ギア17が切替えられることを防止することができる。
5−3.FB読取時
次に、図12および図13を参照してFB読取時のモータ駆動制御を説明する。ここでは、FB読取開始時、キャリッジ8は、待機位置WPにあるものとする。
FB読取時のモータ駆動制御において、CPU20は、まず、モータ回転方向を「正転」に設定し(ステップS110)、駆動テーブルを、「FB読取テーブルTB4」に設定する(ステップS115)。「FB読取テーブルTB4」では、上記「FB移動テーブルTB2」と同様に、例えば、電流値が40(%)に、回転速度が1015.5(rpm)にそれぞれ設定される。この設定によってモータ31が駆動されることによって、FB読取の原稿読取時のモータトルクは「小」となる。
次いで、CPU20は、キャリッジ8を待機位置WPからFB読取の読取範囲に応じた読取終了位置PEまで移動させるステップ数である読取ステップ数SN3を設定し、読取ステップ数SN3を、例えばNVRAM28に記憶させる(ステップS120)。
そして、CPU20は、「FB読取テーブルTB4」に応じて各部を制御し、モータ31の回転を開始し、キャリッジ8をA方向に移動させる(ステップS125)。次いで、CPU20は、キャリッジ8が読取開始位置PSまで移動したか否かをカウンタ35のカウント値に基づいて、判断する(ステップS130)。具体的には、開始ステップ数SN4に達したか否かによって、判断する。開始ステップ数SN4は、キャリッジ8を待機位置WPから読取開始位置PSまで移動させるステップ数として、ROM26に記憶されている。
次いで、開始ステップ数SN4だけモータ31が回転し、キャリッジ8が読取開始位置PSに移動したと判断した場合(ステップS130:YES)、CPU20は、さらに「FB読取テーブルTB4」に応じてキャリッジ8をA方向に移動させ、FB読取を開始する(ステップS140)。一方、開始ステップ数SN4、モータ31が回転していないと判断した場合(ステップS130:NO)、CPU20は、キャリッジ8が読取開始位置PSまで移動していないとして、開始ステップ数SN4、モータ31が回転するまで、モータ31を回転させる。
次いで、CPU20は、読取ステップ数SN3、モータ31が回転したか否かをカウンタ35のカウント値に基づいて判断する(ステップS145)。移動ステップ数SN3、モータ31が回転したと判断した場合(ステップS145:YES)、キャリッジ8は読取終了位置PEに移動し、FB読取が終了したとして判断する。そして、CPU20は、キャリッジ8を待機位置WPに移動する移動処理M3を行う(ステップS150)。
一方、読取ステップ数SN3、モータ31が回転していないと判断した場合(ステップS145:NO)、CPU20は、キャリッジ8は読取終了位置PEまで移動しておらず、FB読取が終了していないとして、読取ステップ数SN3、モータ31が回転するまで、モータ31を回転させる。
次に、FB読取終了時にキャリッジ8を待機位置WPに移動する処理である移動処理M3に関連するモータ駆動制御を、図13を参照して説明する。
移動処理M3において、まず、CPU20は、モータ回転方向を「逆転」に設定する(ステップS152)。次に、CPU20は、駆動テーブルを、「FB移動用テーブルTB2」に設定する(ステップS154:速度制御処理の一例)。
次いで、CPU20は、「FB移動用テーブルTB2」に応じて各部を制御し、モータ31の回転を開始させ、キャリッジ8を図3のB方向に移動させる(ステップS156)。次いで、CPU20は、移動処理M1と同様に、移動ステップ数SMax、モータ31が回転したか否かをカウンタ35のカウント値に基づいて、判断する(ステップS158)。
移動ステップ数SMax、モータ31が回転したと判断した場合(ステップS158:YES)、キャリッジ8は待機位置WPに到達したとして、CPU20は、移動処理M3の処理を終了する。一方、移動ステップ数SMax、モータ31が回転していないと判断した場合(ステップS158:NO)、CPU20は、キャリッジ8は待機位置WPに到達していないとして、移動ステップ数SMax、モータ31が回転するまで、モータ31を回転させる。
この場合、FB読取終了時にキャリッジ8を待機位置WPに移動する際に、遊星ギア17を切替える際のトルク(「駆動切替テーブルTB1」参照)よりも小さいトルク「FB移動用テーブルTB2」参照)でモータ31を駆動する。それによって、FB読取終了時にキャリッジ8を待機位置WPに移動する際に、移動ステップ数SMaxが実際にキャリッジ8を待機位置WPまで移動させるために必要なステップ数より多い場合であっても、遊星ギア17がFB側位置からADF側位置へ切替わることを防止できる。
5−4.移動処理M3の別の例
次に、図14を参照してFB読取後半において、FB読取終了位置PEから待機位置WPにキャリッジ8を戻す際の、移動処理M3の別の例を説明する。なお、図13の移動処理M3と同一の処理には同一のステップ番号を付し、その説明を省略する。
CPU20は、ステップS156において、「FB移動テーブルTB2」に応じて各部を制御し、モータ31の回転を開始させ、キャリッジ8を図3のB方向に移動させた後、キャリッジ8のB方向への移動によって、読取部7によって白テープ55が検出されたか否かを判断する(ステップS160)。
白テープ55が検出されたと判断した場合(ステップS160:YES)、駆動テーブルを、「FB移動テーブルTB2」から「FB移動2テーブルTB3」に設定変更する(ステップS162:速度制御処理の一例)。「FB読取2テーブルTB3」では、図7に示されるように、例えば、電流値が40(%)に、回転速度が205.2(rpm)にそれぞれ設定される。この設定によってモータ31が駆動されることによって、モータトルクは「大」となる。
一方、白テープ55が検出されないと判断した場合(ステップS160:NO)、CPU20は、キャリッジ8が白テープ55の位置にいないとして、白テープ55が検出されるまで、モータ31を回転させ、キャリッジ8をB方向に移動させる。
次いで、所定ステップ数SN5、モータ31が回転したか否かをカウンタ35のカウント値に基づいて、判断する(ステップS164)。ここでの所定ステップ数SN5は、キャリッジ8を白テープ55の位置から待機位置WPに移動させるステップ数として、ROM26に記憶されている。
所定ステップ数SN5、モータ31が回転したと判断した場合(ステップS164:YES)、CPU20は、キャリッジ8が待機位置WPに移動したと判断する。一方、所定ステップ数SN5、モータ31が回転していないと判断した場合(ステップS164:NO)、CPU20は、所定ステップ数SN5、モータ31が回転するまで、モータ31を回転させる。
この例では、CPU20は、読取部7が白テープ55を読取った後は、駆動テーブルを、「FB移動テーブルTB2」から「FB移動2テーブルTB3」に設定変更することによって、読取部7が白テープ55を読取る前の速度よりも遅い速度でキャリッジ8を移動させる。そのため、キャリッジ8が第1ストッパ部25Bに当接する際はキャリッジ8の移動速度が遅く、キャリッジ8が第1ストッパ部25Bにゆっくりと当接するから、当接する際の騒音を低減することが期待できる。
なお、ステップS160の判定処理に代えて、CPU20は、所定ステップ数SN6、モータ31が回転したか否かをカウンタ35のカウント値に基づいて、判断する。そして、所定ステップ数SN6、モータ31が回転したと判定した場合、駆動テーブルを、「FB移動テーブルTB2」から「FB移動2テーブルTB3」に設定変更するようにしてもよい。ここでの所定ステップ数SN6は、キャリッジ8を読取最終位置PEから白テープ55の位置に移動させるステップ数とされ、移動ステップ数SMaxよりも少ない少ステップ数の一例に相当する。
この場合であっても、少ステップ数である所定ステップ数SN6をカウンタ35がカウントした後は、所定ステップ数SN6をカウンタ35がカウントするまでの速度よりも遅い速度でキャリッジ8を移動させるので、キャリッジ8が第1ストッパ部25Bに当接する際はキャリッジ8の移動速度が遅く、キャリッジ8が第1ストッパ部25Bに当接する際の騒音を低減することが期待できる。
6.実施形態の効果
本実施形態では、上記したように、CPU20は、キャリッジ8を第1ストッパ部25Bに当接させる規制位置RPに移動させる際に、FB読取の読取終了位置PEから規制位置RPまでの距離に対応するステップ数K1以上のステップ数である移動ステップ数SMax、モータ31を駆動する。そのため、反射シートである白テープ55に検出用マークを設けることなく、キャリッジ8が第1ストッパ部25Bに当接する位置をキャリッジ8の待機位置WPとすることができ、読取部7の位置を的確に検知することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態においては、ADF読取とFB読取とにおける駆動を、遊星ギア17によって切替えて、1個のモータ31によって共有して行う例を示したが、これに限られない。本発明は、ADF読取とFB読取とにおける駆動を各モータによって個別に行う場合においても、適用できる。その際、上記実施形態において、遊星ギア17を切替える切替制御処理を含むモータの駆動制御、例えば、電源オン時のモータの駆動制御は省略される。
(2)上記実施形態においては、規制位置KP、待機位置WPおよびADF読取位置RPを同一位置とする例を示したが、これに限られない。例えば、規制位置KPと待機位置WPとを同一位置とし、ADF読取位置RPを、規制位置KPより図3の矢印A方向側の位置としてもよい。
(3)上記実施形態においては、モータ側伝達ギアおよび切替ギアとして、遊星ギア機構における太陽ギア15および遊星ギア17を使用する例を示したが、これに限られない。モータ側伝達ギアとして、太陽ギアと異なるギアを使用し、また、切替ギアとして、モータ側伝達ギアとFB側伝達ギア21とを連結するFB側位置と、モータ側伝達ギアとADF側伝達ギア23とを連結するADF側位置とに切替わる他の構成が使用されてもよい。
(4)上記実施形態においては、制御部の一例としてCPU20を示したが、これに限られない。制御部は、例えば、ASICを含む複数の回路で構成されてもよいし、あるいはCPUとその他の個別の回路とによって構成されてもよい。
1…画像読取装置、3…原稿台、7…読取部、8…キャリッジ、15…太陽ギア、17…遊星ギア、20…CPU、21…FB側伝達ギア、23…ADF側伝達ギア、25B…第1ストッパ部、31…モータ、35…カウンタ、40…ADF装置、44…搬送部、44A…給紙ローラ、44B,44C…搬送ローラ、44D…排紙ローラ、55…白テープ

Claims (9)

  1. 原稿の画像を読取る読取部と、
    前記原稿を載置する載置台と、
    前記読取部を保持した状態で所定の方向に移動するキャリッジと、
    前記キャリッジの駆動源であるステッピングモータと、
    前記ステッピングモータのステップ数をカウントするカウント部と、
    前記キャリッジの、前記所定の方向に移動可能な範囲の一端に位置し、前記キャリッジの移動を規制する規制部材と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記キャリッジを前記規制部材に当接させる規制位置に移動させる際に、前記キャリッジを移動させて前記載置台に載置された前記原稿を前記読取部によって読取る移動読取の読取終了位置から前記規制位置までの距離に対応するステップ数以上のステップ数である移動ステップ数、前記ステッピングモータを駆動する駆動制御処理を実行する、画像読取装置。
  2. 請求項1に記載の画像読取装置において、
    前記移動ステップ数は、前記キャリッジの移動可能な範囲の前記一端から、該一端と反対側の他端までの距離であるキャリッジ最大移動距離に対応するステップ数以上のステップ数である、画像読取装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像読取装置において、
    前記原稿を搬送する搬送部と、
    前記ステッピングモータが供給する動力を伝達するモータ側伝達ギアと、
    前記搬送部が搬送する前記原稿の画像を前記読取部によって読取る搬送読取の際に、前記搬送部に前記動力を伝達する搬送部側伝達ギアと、
    前記移動読取の際に、前記キャリッジに前記動力を伝達するキャリッジ側伝達ギアと、
    前記搬送読取の際に、前記モータ側伝達ギアと前記搬送部側伝達ギアとを連結する搬送部側位置で前記搬送部側伝達ギアと噛合い、前記移動読取の際に、前記モータ側伝達ギアと前記キャリッジ側伝達ギアとを連結するキャリッジ側位置で前記キャリッジ側伝達ギアと噛合うように切替わる切替ギアとを備え、
    前記制御部は、
    前記駆動制御処理において、
    前記切替ギアの切替えに係る前記ステッピングモータの駆動を制御する切替制御処理と、
    前記ステッピングモータを前記移動ステップ数、駆動する際、前記切替制御処理におけるトルクよりも小さいトルクを前記ステッピングモータに生成させる小トルク制御処理とを行う、画像読取装置。
  4. 請求項3に記載の画像読取装置において、
    前記制御部は、
    前記搬送部側位置から前記キャリッジ側位置に前記切替ギアが切替わったか否かを判断する判断処理を実行し、
    前記判断処理において前記切替ギアが切替わったと判断した場合、
    前記駆動制御処理において、前記小トルク制御処理を行う、画像読取装置。
  5. 請求項1または請求項2に記載の画像読取装置において、
    前記読取終了位置と前記規制位置との間に設けられ、前記読取部が読取る被読取部材を備え、
    前記制御部は、
    前記キャリッジを移動させる速度を制御する速度制御処理を実行し、
    前記速度制御処理において、前記読取部が前記被読取部材を読取った後は、前記読取部が前記被読取部材を読取る前の速度よりも遅い速度で前記キャリッジを移動させる、画像読取装置。
  6. 請求項1または請求項2に記載の画像読取装置において、
    前記制御部は、
    前記キャリッジを移動させる速度を制御する速度制御処理を実行し、
    前記速度制御処理において、前記移動ステップ数よりも少ない少ステップ数を前記カウント部がカウントした後は、前記少ステップ数を前記カウント部がカウントするまでの速度よりも遅い速度で前記キャリッジを移動させる、画像読取装置。
  7. 原稿の画像を読取る読取部と、
    前記原稿を載置する載置台と、
    前記読取部を保持した状態で所定の方向に移動するキャリッジと、
    前記キャリッジの駆動源であるステッピングモータと、
    前記ステッピングモータのステップ数をカウントするカウント部と、
    前記所定の方向に対応する、前記キャリッジの移動可能な範囲の一端に位置する、前記キャリッジの移動を規制するための規制部材と、
    前記原稿を搬送する搬送部と、
    前記ステッピングモータが供給する動力を伝達するモータ側伝達ギアと、
    前記搬送部が搬送する前記原稿の画像を前記読取部によって読取る搬送読取の際に、前記搬送部に前記動力を伝達する搬送部側伝達ギアと、
    前記キャリッジを移動させて前記原稿の画像を前記読取部によって読取る移動読取の際に、前記キャリッジに前記動力を伝達するキャリッジ側伝達ギアと、
    前記搬送読取の際に、前記モータ側伝達ギアと前記搬送部側伝達ギアとを連結する搬送部側位置で前記搬送部側伝達ギアと噛合い、前記移動読取の際に、前記モータ側伝達ギアと前記キャリッジ側伝達ギアとを連結するキャリッジ側位置で前記キャリッジ側伝達ギアと噛合うように切替わる切替ギアと、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記切替ギアの切替えに係る前記ステッピングモータの駆動を制御する切替制御処理と、
    前記切替制御処理によって、前記搬送部側位置から前記キャリッジ側位置に前記切替ギアが切替わったか否かを判断する判断処理と、
    前記判断処理において前記切替ギアが切替わったと判断した場合において前記キャリッジを前記規制部材に当接させる規制位置に移動させる際に、前記キャリッジの移動可能な範囲の前記一端から、該一端と反対側の他端までの距離であるキャリッジ最大移動距離に対応するステップ数より少ない切替後ステップ数だけ前記ステッピングモータを駆動する駆動制御処理と、を実行する、画像読取装置。
  8. 請求項7に記載の画像読取装置において、
    前記ステッピングモータを前記切替後ステップ数、駆動する際、前記切替制御処理における前記切替ギアを切替える際のトルクよりも小さいトルクを前記ステッピングモータに生成させる小トルク制御処理を行う、画像読取装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の画像読取装置において、
    前記読取部を囲う筐体を備え、
    前記規制部材は、前記筐体の一部である、画像読取装置。
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