JP2005184560A - 原稿読取装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 使用頻度が高い片面読取モードにおいては、原稿の連続読取効率を低下させることなく両面読取モード時よりも高い読取画質で原稿表面の画像を読み取ることができ、かつ、使用頻度が低い両面読取モードにおいては、原稿表面及び裏面の画像を等しい読取画質で読み取ることができる原稿読取装置を提供する。
【解決手段】 複合機は、原稿の表面画像を第1読取周期で読み取る撮像素子と、裏面画像を前記第1読取周期よりも低い第2読取周期で読み取るイメージセンサ29とを備える。複合機は、撮像素子に原稿表面を読み取らせ、イメージセンサ29に原稿裏面を読み取らせる制御装置を備える。制御装置は、片面読取モードでは、撮像素子に第1読取周期で原稿の表面画像を読み取らせ、両面読取モードでは、イメージセンサ29及び撮像素子に第2読取周期で原稿の表面及び裏面画像をそれぞれ読み取らせる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、スキャナーや、それらの複合機等に設けられる原稿読取装置に関するものである。
従来、この種の装置として、特許文献1に示されるものがある。この装置は、原稿の表面及び裏面画像を読取部に読み取らせるときに、原稿表面に対してユーザが設定した読取条件から、原稿裏面に適用する読取条件を制御部が自動作成する。これにより、ユーザは、原稿表面の読取条件と、裏面の読取条件とを別々に設定する必要がなくなるものである。
また、別の装置として、特許文献2に示されるものがある。この装置では、原稿の表面画像を、撮像素子が読み取り、原稿の裏面画像を、密着型イメージセンサが読み取る。そして、撮像素子が出力する画像データと、イメージセンサが出力する画像データとを、画像合成回路が主走査の1周期内に並べて合成する。さらに、原稿の表面及び裏面画像の合成画像データを、後段の画像処理回路が表面及び裏面の各画像データに分離する。これにより、2系統の画像処理部を備えることなく、原稿の表面及び裏面画像を同時に読み取ることができるものである。
特開平7−177308号公報 特開2002−118721号公報
ところで、原稿の表面及び裏面画像を同時に読み取る原稿読取装置には、原稿の表面画像の読み取りを、光源、撮像素子等からなる縮小光学系イメージセンサで行ない、裏面画像の読み取りを、発光ダイオード、フォトトランジスタ等からなる密着型イメージセンサで行うものがある。この場合、撮像素子による画像読取周期と、イメージセンサによる画像読取周期とが異なる仕様になることがあった。つまり、原稿の裏面画像を読み取る頻度が低いため、あるいは、コストダウンのために、低い仕様のイメージセンサが採用されるためである。この結果、原稿の表面画像を撮像素子の高い読取周期で読み取り、原稿の裏面画像をイメージセンサの低い読取周期で読み取った場合には、原稿の表面と裏面とで読取画質に差ができてしまう。また、イメージセンサの小さい読取周期を用いて原稿の表面及び裏面画像を読み取るようにした場合、使用頻度の高い片面読取モード時に表面画像を高い読取画質で読み取ろうとするためには原稿の搬送速度を低くする必要があり、連続する原稿の読取効率が低下する。
本発明の目的は、使用頻度が高い片面読取モードにおいては、原稿の連続読取効率を低下させることなく両面読取モード時よりも高い読取画質で原稿表面の画像を読み取ることができ、かつ、使用頻度が低い両面読取モードにおいては、原稿表面及び裏面の画像を等しい読取画質で読み取ることができる原稿読取装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、原稿の表面画像を第1読取周期で読み取る表面画像読取手段と、原稿の裏面画像を、前記第1読取周期よりも長い第2読取周期で読み取る裏面画像読取手段とを備えた原稿読取装置において、原稿の片面読取時には、前記第2読取周期よりも短い所定の表面読取周期で表面画像読取手段に原稿の表面画像を読み取らせ、また、原稿の両面読取時には、前記第2読取周期と同じ又はそれより長い所定の裏面読取周期で表面画像読取手段に原稿の表面画像を読み取らせるとともに裏面画像読取手段に裏面画像を読み取らせる読取制御手段を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記表面読取周期は前記第1読取周期であり、前記裏面読取周期は前記第2読取周期であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、原稿の片面読取時には、設定された読取画質に応じて前記表面読取周期の整数倍を基準とした複数種類の移動速度を設定するとともに、設定した複数の移動速度を用いて原稿を搬送し、また、原稿の両面読取時には、設定された読取画質に応じて前記裏面読取周期の整数倍を基準とした複数種類の移動速度を設定するとともに、設定した複数の移動速度を用いて原稿を搬送する搬送制御手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、片面読取モードにおいては、表面読取装置の第1読取周期と同じ又はそれよりも長く、かつ、裏面読取装置の第2読取周期よりも短い表面読取周期で表面読取装置が原稿の表面画像を読み取る。また、両面読取モードにおいては、第2読取周期と同じ又はそれよりも長い裏面読取周期で、表面読取装置及び裏面読取装置がそれぞれ原稿の表面及び裏面画像を読み取る。このため、使用頻度が高い片面読取モードにおいては、原稿の連続読取効率を低下させることなく両面読取モード時よりも高い読取画質で原稿表面の画像を読み取ることができ、かつ、使用頻度が低い両面読取モードにおいては、原稿表面及び裏面の画像を等しい読取画質で読み取ることができる原稿読取装置を提供することができる。
以下、この発明に係る原稿読取装置を、コピー機能、スキャナー機能及びファクシミリ機能を備えた複合機に具体化した一実施形態を、図1〜図4に従って説明する。
図2に示すように、原稿読取装置としての複合機10の上部には、原稿給送部11、静止原稿載置部12及び原稿読取機構部13が装設されている。原稿給送部11は、複数の原稿を連続的に搬送して、その表裏両面の画像を読み取る場合に、それらの原稿を搬送するための搬送経路を構成する。静止原稿載置部12は、原稿上から静止画像を読み取る場合に、その原稿を載置する。また、複合機10の下部には、図示しない周知の記録紙供給部、記録部及び記録紙排出部がそれぞれ装設されている。
図1及び図2に示すように、前記原稿給送部11には、読み取り前の複数の原稿を積層状態で載置するための原稿台14と、読み取り後の原稿を積層状態で載置するための原稿排出台15とが装備されている。そして、この原稿台14の原稿送込口から、原稿排出台15の原稿排出口までの間が、前記複数の原稿を連続的に搬送するための搬送経路となっている。
前記原稿台14の原稿送込口の近傍には、原稿台14に載置された複数枚の原稿の前端と当接するように、開閉可能なシャッタ16が配設されている。シャッタ16の上流側には、原稿台14上に載置された複数枚の原稿の上面に当接して、その一番上の原稿を搬送経路側に送り出すためのピックアップローラ17が配設されている。シャッタ16の下流側には、ピックアップローラ17によりシャッタ16を通過して送り出された原稿を、1枚ずつ分離して搬送経路内に送り込むための分離ローラ18及び分離パッド18aが配設されている。
図1及び図2に示すように、前記原稿給送部11の分離ローラ18の下流側には、レジストローラ19、第1搬送ローラ20、第2搬送ローラ21、表面読取用ローラ22、第3搬送ローラ23、裏面読取用ローラ24、及び第4搬送ローラ25が搬送経路に沿って原稿の搬送順に配設されている。これらのローラ19〜25のうちで、レジストローラ19、第1搬送ローラ20、第2搬送ローラ21、第3搬送ローラ23及び第4搬送ローラ25には、アイドルローラ19a,20a,21a,23a,25aがそれぞれ接触配置されている。
前記ピックアップローラ17から第4搬送ローラ25までの各ローラ17〜25は、図3に示す1つの駆動モータとしてのステップモータ26に作動連結されて回転駆動されるようになっている。また、これらのローラ17〜25のうちで、ピックアップローラ17及び分離ローラ18とステップモータ26との間、並びにレジストローラ19とステップモータ26との間には、図3に示す電磁式のクラッチ27,28がそれぞれ介装され、必要に応じて各ローラ17〜19とステップモータ26との作動連結が遮断されるようになっている。さらに、前記裏面読取用ローラ24と対応する位置には密着型イメージセンサ29が配設されている。
図1に示すように、前記原稿給送部11の原稿台14には、原稿台14上に載置された原稿の幅に基づいて副走査方向のサイズを検知するための原稿サイズ検知センサDLSが設けられている。ピックアップローラ17とシャッタ16との間には、シャッタ16に当接された原稿の有無を検知する原稿有無検知センサDS1が設けられている。分離ローラ18とレジストローラ19との間において分離ローラ18寄りの位置には、搬送中の原稿の端部を検知する第1原稿端検知センサDSSが設けられている。
さらに、レジストローラ19の近傍には、レジストローラ19に原稿の前端が当接したことを検知するためのレジストセンサDRSが設けられている。第1搬送ローラ20と第2搬送ローラ21との間において第2搬送ローラ21寄りの位置には、搬送中の原稿の端部を検知する第2原稿端検知センサDS2が設けられている。第3搬送ローラ23と裏面読取用ローラ24との間には、搬送中の原稿の端部を検知する第3原稿端検知センサDS3が設けられている。
図2に示すように、前記静止原稿載置部12には、上面に原稿を載置するための透明な原稿載置板30と、その原稿載置板30上に開閉回動可能に配設された押え蓋31とが装備されている。そして、前記原稿給送部11の原稿台14及び原稿排出台15は、この静止原稿載置部12の押え蓋31上に配設されている。
図1及び図2に示すように、前記原稿読取機構部13には、透光板32、光源33、第1ミラー34、第2ミラー35、第3ミラー36、集光レンズ37及び撮像素子(CCD)38が装備されている。透光板32は、原稿給送部11の表面読取用ローラ22に対抗配置されている。光源33は、透光板32上を通過する原稿、または原稿載置板30上に載置された原稿に光を照射する。第1〜第3ミラー34〜36は、原稿からの反射光の光路を変更する。集光レンズ37は、第3ミラー36からの光を撮像素子38上に収束させる。撮像素子38は、集光レンズ37を通して入射した光に基づいて原稿の画像を読み取るとともに、その読み取った原稿の画像信号を出力する。
前記光源33及び第1ミラー34は、副走査方向に移動可能な第1キャリッジ39上に支持されている。また、第2及び第3ミラー35,36は、同じく副走査方向に移動可能な第2キャリッジ40上に支持されている。そして、図示しない周知の移動機構によって、第1キャリッジ39が第2キャリッジ40の2倍の移動速度で移動されるようになっている。
これにより、前記原稿給送部11による複数の原稿の連続搬送時には、第1キャリッジ39が、その移動範囲のほぼ中央に設定された待機位置P1から、透光板32の真下に対向位置する読取位置P2に移動配置される。また、静止原稿載置部12に載置された原稿上の静止画像の読み取り時には、第1キャリッジ39が、原稿載置板30の原稿給送部11側における端部の真下に対向位置する位置P3と、原稿載置板30の反対側端部の真下に対向位置する位置P4との間で移動される。
そして、前記のような構成の原稿給送部11及び原稿読取機構部13により原稿自動読取装置(ADF)が構成され、第1及び第2キャリッジ39,40が読取位置P2に配置された状態で、透光板32上を通過する原稿上の画像の読み取りを行う。また、静止原稿載置部12及び原稿読取機構部13によりフラットベッドスキャナ(FBS)が構成され、両キャリッジ39,40が位置P3から位置P4まで移動される間で、原稿載置板30上に載置された原稿上の画像の読み取りを行う。
次に、本実施形態の電気的構成について説明する。
図3に示すように、複合機10は、制御装置41、操作部42の他、図示しない周知の画像メモリ、コーデック、モデム及びNCU(ネットワークコントロールユニット)等を備えている。制御装置41はMPU41a、ROM41b、RAM41c等から構成され、複合機10全体の動作を制御する。
操作部42は、コピーモード、ファクシミリモード及びスキャナーモードのうちからいずれかを選択操作することができるようになっている。また、操作部42は、原稿画像の読取モードを、表面画像のみを読み取る片面読取モードと、原稿表面及び裏面画像を読み取る両面読取モードから選択操作することができるようになっている。さらに、操作部42は、コピーモードにおいて、原稿画像の拡大倍率を所定範囲内から選択することができるようになっている。同様に、ファクシミリモードにおいて、原稿画像の送信画質を複数段階から選択して設定することができるようになっている。
本実施形態では、制御装置41が読取制御手段であり、ステップモータ26及び制御装置41が搬送制御手段を構成する。
制御装置41は、ステップモータ26を作動させて各ローラ17,18,19,20,21,23,25を駆動させ、原稿台14上に積載されている複数の原稿を1枚ずつ搬送経路に繰り込んで搬送経路に沿って搬送する搬送制御を実行する。このとき、制御装置41は、各原稿端検知センサDSS,DS2,DS3による原稿の前端又は後端の検知結果と、その検知時点からのステップモータ26の駆動ステップ数とに基づいて搬送経路上における原稿の位置を把握する。そして、制御装置41は、第1キャリッジ39を読取位置P2に配置した状態で撮像素子38を制御して、搬送中の原稿の表面画像を読み取る読取制御を実行する。同様に、イメージセンサ29を制御して、搬送中の原稿の裏面画像を読み取る読取制御を実行する。
また、制御装置41は、片面読取モード時には、撮像素子38の第1読取周期(表面読取周期)で原稿表面の画像読み取りを行わせる。第1読取周期は、撮像素子38による主走査方向の最高画像読取速度を示す。制御装置41は、片面読取モード時において、第1読取周期で画像読み取りを実行させるために、図4(a)に示すように、第1読取周期に対応する第1周波数の第1パルス信号Q1を撮像素子38に出力する。撮像素子38は、第1パルス信号Q1により作動し、第1読取周期毎に原稿表面の画像を走査してその画像データを出力する。
一方、制御装置41は、両面読取モード時には、イメージセンサ29の第2読取周期(裏面読取周期)で、撮像素子38による原稿表面の画像読み取りと、イメージセンサ29による原稿裏面の画像読み取りとを行う。第2読取周期は、イメージセンサ29による主走査方向の最高読取速度を示す。この第2読取周期は、第1読取周期よりも長くなっている。制御装置41は、両面読取モード時において、第2読取周期で画像読み取りを実行させるために、図4(b)に示すように、第2読取周期に対応する第2周波数の第2パルス信号Q2をイメージセンサ29及び撮像素子38にそれぞれ出力する。イメージセンサ29は、第2パルス信号Q2により作動し、第2読取周期毎に原稿裏面の画像を走査してその画像データを制御装置41に出力する。同様に、撮像素子38は、第2パルス信号Q2により作動し、第2読取周期毎に原稿表面の画像を走査してその画像データを制御装置41に出力する。
これは、片面読取モードにおいては、撮像素子38に第1読取周期で原稿の表面画像を読み取らせ、副走査方向における高い読取画質(解像度)を得るためである。また、両面読取モードにおいては、イメージセンサ29に第2読取周期で原稿の裏面画像を読み取らせるとともに撮像素子38にも第2読取周期で原稿の表面画像を読み取らせ、原稿の表面及び裏面画像に対する副走査方向での読取画質を等しくするためである。
制御装置41は、原稿の搬送制御及び読取制御を行うために、搬送する原稿の速度制御及び加減速制御を行う。
速度制御として、原稿台14上の原稿を搬送経路に送り込んで所定の非読取時移動速度で原稿を搬送する制御が行われる。非読取時移動速度は、画像読取中でない原稿をできるだけ速い移動速度で搬送するために設定されている。また、速度制御として、撮像素子38による表面画像読取位置を原稿の表面が通過するときと、イメージセンサ29による裏面画像読取位置を原稿の裏面が通過するときとに、設定された読取画質に応じた読取時移動速度で原稿を搬送する制御が行われる。非読取時移動速度は、設定読取画質に関係なく同一の速度値が設定されている。読取時移動速度は、設定読取画質に応じて複数の速度値が設定されている。
ここで、読取画質は、副走査方向における解像度、すなわち、走査間隔を意味する。読取画質は、ファクシミリモードにおいて選択可能な送信画質に応じて設定される。また、読取画質は、コピーモードにおいて画像の拡大時に設定される拡大倍率に応じて設定される。そして、読取時移動速度は、第1読取周期又は第2読取周期における画像走査時に、副走査方向における走査間隔を変更することで読取画質を変更するために設定される。なお、コピーモードにおいて画像を縮小するときには、副走査方向における解像度、すなわち、読取時移動速度は、縮小率に関係なく等倍時と同じに設定される。そして、画像の縮小は、読み取り後の画像データを間引き加工することで行われる。
読取時移動速度は、ファクシミリモードにおいて設定された送信画質の解像度が高いほど、より低く設定される。送信画質は、例えば、標準、高画質及び超高画質のいずれかに設定される。この場合、読取時移動速度は、ファクシミリモードにおいて設定された送信画質に対応した3つの種類から選択される。また、読取時移動速度は、コピーモードにおいて設定された画像の拡大倍率がより大きいほど、より低く設定される。拡大倍率は、例えば、100%から200%までの範囲で1%刻みに設定される。この場合、読取時移動速度は、コピーモードにおいて設定された拡大倍率に対応した101の種類から選択される。
また、前記加減速制御として、非読取時移動速度で搬送中の原稿を、読取画質(すなわち、送信画質又は拡大倍率)に応じた読取時移動速度まで減速する制御が行われる。
加減速制御は、実際には、原稿の移動速度を段階的に上げたり、下げたりすることで行われる。このため、1枚の原稿の1搬送回における移動速度には、前記非読取時移動速度及び読取時移動速度の他にも、加減速時に用いられる複数の加減速時移動速度がある。この複数の加減速時移動速度は、そのときの読取時移動速度(すなわち読取画質)に応じて全て異なっている。なお、非読取時移動速度から読取時移動速度への減速開始は、搬送中の原稿の前端が、第2原稿端検知センサDS2によって検知されたタイミングから実行される。
一方、速度制御及び加減速制御は、ステップモータ26の回転速度制御によって行われる。ステップモータ26の回転速度制御は、その励磁パルス信号Rの1ステップ分の長さ(時間)を制御することで行われる(図4(a),(b)参照)。
励磁パルス信号Rは、片面読取モード時には、第1パルス信号Q1を用いて生成される。すなわち、片面読取モード時における励磁パルス信号Rの1ステップ分の長さは、図4(a)に示すように、第1パルス信号Q1の1周期(第1読取周期)の整数倍を基準とした時間となる。また、励磁パルス信号Rは、両面読取モード時には、第2パルス信号Q2を用いて生成される。すなわち、両面読取モード時における励磁パルス信号Rの1ステップ分の長さは、図4(b)に示すように、第2パルス信号Q2の1周期(第2読取周期)の整数倍を基準とした時間となる。
ところで、1つの拡大倍率に対応する読取時移動速度は、第1パルス信号Q1又は第2パルス信号Q2の1周期を整数倍することで生成した励磁パルス信号Rによっては正確に得られない。これは、第1周波数が例えば25MHzであり、読取時移動速度が300pps(pulse per second)であれば、励磁パルス信号Rの1ステップに対応する第1パルス信号Q1のパルス数が8333.33…(=25MHz/300pps)となるように、必ずしも整数とならないためである。このため、第1パルス信号Q1又は第2パルス信号Q2を用いて生成される実際の読取時移動速度は、1つの拡大倍率に対応する移動速度に最も近い速度値とされる。
また、前述のように、原稿を搬送するときには、多数種のなかから選択された拡大倍率に応じて、1つの読取時移動速度と、複数の加減速時移動速度とが必要となる。このため、速度制御及び加減速制御は、読取モードと拡大倍率とが設定されたときに制御装置41が作成する読取移動速度及び加減速時移動速度のテーブルを用いて行われる。このテーブルは、RAM41cに作成される。
図5(a)に示すように、テーブルTでは、1つの拡大倍率に対応する読取時移動速度VR及び各加減速時移動速度V1,V2,V3,〜,Vn(pps)に対し、第1パルス信号Q1又は第2パルス信号Q2のパルス数SR,S1,S2,S3,〜,Snが設定されている。読取時移動速度VRに対するパルス数SRは、図5(b)の表に示すように、例えば第1周波数である25MHzを読取時移動速度VRで除した値から剰余を切り捨てることによって近似した整数として求められる。また、各加減速時移動速度V1〜Vnに対するパルス数S1〜Snも同様に求められる。
そして、原稿の搬送時には、拡大倍率に応じて作成するテーブルTを用いて、ステップモータ26に供給する励磁パルス信号Rの1ステップの長さが設定される。これにより、原稿の読取時移動速度VR及び各加減速時移動速度V1〜Vnが制御される。
なお、ファクシミリモードにおいては、コピーモード時と同様に、設定された送信画質に応じてテーブルTが作成される。
従って、片面読取モード時には、撮像素子38に第1パルス信号Q1が制御装置41から供給され、原稿の表面画像が第1読取周期で読み取られる。このため、イメージセンサ29の第2読取周期よりも短い読取周期で原稿の表面画像が読み取られるので、片面読取モード時において原稿表面の画像読取画質が高くなる。
また、両面読取モード時には、イメージセンサ29及び撮像素子38に共に第2パルス信号Q2が制御装置41から供給され、原稿の表面及び裏面画像が第2読取周期で読み取られる。このため、原稿の表面及び裏面画像が同一の読取周期で読み取られるので、両面読取モード時において原稿表面及び裏面の画像読取画質が同じになる。
前記のように、この実施形態の複合機10においては、使用頻度が低い片面読取モードにおいては、原稿の連続読取効率を低下させることなく両面読取モード時よりも高い読取画質で原稿表面の画像を読み取ることができ、かつ、使用頻度が低い両面読取モードにおいては、原稿表面及び裏面の画像を等しい読取画質で読み取ることができる。
また、制御装置41は、片面読取モードでは、設定された読取画質に応じて第1読取周期の整数倍を基準とした読取時移動速度VR及び各加減速時移動速度V1〜VnをテーブルTとして設定するとともに、このテーブルTを用いて原稿の移動速度を制御する。また、両面読取モードでは、設定された読取画質に応じて第2読取周期の整数倍を基準とした読取時移動速度VR及び各加減速時移動速度V1〜VnをテーブルTとして設定するとともに、このテーブルTを用いて原稿の移動速度を制御する。従って、多数種の読取画質(拡大倍率)に応じて変化させるとともに、搬送経路上の位置に応じて複数種に変化させる原稿の移動速度を予め設定しておくので、搬送経路上における原稿の位置に基づいてその度に移動速度を求める必要がなく、処理能力の高い制御装置41を用いる必要がない。
なお、片面読取モードにおいて、第2読取周期よりも高く、第1読取周期よりも低い所定の表面読取周期で、原稿の表面画像を読み取らせてもよい。また、両面読取モードにおいて、第2読取周期よりも低い所定の裏面読取周期で、原稿の表面及び裏面画像を読み取らせてもよい。
この実施形態の複合機における原稿給送部及び読取部を示す縦断面図。 複合機の上部を示す縦断面図。 電気的構成を示すブロック図。 (a)は、第1パルス信号と励磁パルス信号を示す図、(b)は、第2パルス信号と励磁パルス信号を示す図。 (a)は、パルス数のテーブルを示す図、(b)は、演算式を示す表。
符号の説明
10…原稿読取装置としての複合機、26…搬送制御手段を構成するステップモータ、29…裏面画像読取手段としての密着型イメージセンサ、38…表面画像読取手段としての撮像素子、41…読取制御手段としての搬送制御手段を構成する制御装置。

Claims (3)

  1. 原稿の表面画像を第1読取周期で読み取る表面画像読取手段と、原稿の裏面画像を、前記第1読取周期よりも長い第2読取周期で読み取る裏面画像読取手段とを備えた原稿読取装置において、
    原稿の片面読取時には、前記第2読取周期よりも短い所定の表面読取周期で表面画像読取手段に原稿の表面画像を読み取らせ、また、原稿の両面読取時には、前記第2読取周期と同じ又はそれより長い所定の裏面読取周期で表面画像読取手段に原稿の表面画像を読み取らせるとともに裏面画像読取手段に裏面画像を読み取らせる読取制御手段を備えることを特徴とする原稿読取装置。
  2. 前記表面読取周期は前記第1読取周期であり、前記裏面読取周期は前記第2読取周期であることを特徴とする請求項1に記載の原稿読取装置。
  3. 原稿の片面読取時には、設定された読取画質に応じて前記表面読取周期の整数倍を基準とした複数種類の移動速度を設定するとともに、設定した複数の移動速度を用いて原稿を搬送し、また、原稿の両面読取時には、設定された読取画質に応じて前記裏面読取周期の整数倍を基準とした複数種類の移動速度を設定するとともに、設定した複数の移動速度を用いて原稿を搬送する搬送制御手段を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の原稿読取装置。
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