JP5046825B2 - 製本装置 - Google Patents
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Description
更に本発明は、トレイ上に過剰のシート束がセットされた場合に、このシート束が装置内部に繰り込まれ、ジャムなどの異常を引き起こすことのない製本装置の提供をその課題としている。
上記製本経路5に配置された中紙トレイ2は、束状シートを積載収容するトレイで構成され、図示の装置は略々水平に配置されている。この中紙トレイ2にはシート後端を位置規制する後端規制部材3と、シートサイドを位置規制するサイドガイド4a、4bが設けられている。そこで上記中紙トレイ2は装置フレームに固定して配置しても良いが図示のものは図1上下方向に積載位置と搬出位置との間で昇降可能に装置フレームに取り付けてある。つまり図2に示すようにトレイ底部に設けたラック歯車8をトレイ昇降モータMaのピニオン9に歯合し、このトレイ昇降モータMaの正逆転で中紙トレイ2を積載位置(図1実線)と搬出位置(図1破線)との間で矢印a方向に昇降移動するようになっている。従って中紙トレイ2上に載置されたシートは積載位置から矢印a方向に降下移動し、次いで矢印b方向に移送して後続する中紙搬送手段(グリップ搬送手段;以下同様)10に転送されることとなる。尚図示7は中紙トレイ2の開閉カバーであり装置ケーシングに開閉自在にヒンジ連結されている。
上記サイドガイド4a、4bはシートを片側基準若しくはセンタ基準で位置規制するように1つ、又は一対のガイド部材で構成する。図示のサイドガイド4a、4bには位置規制したシートの横サイズを検出する中紙横サイズ検出手段SS1が設けられている。その構造を図10に示すがトレイ上面に配置された右サイドガイド4aと左サイドガイド4bとは同一量ずつ互いに接近離反するように連動ギア4gで連結されている。そして一方のサイドガイド4aには位置検出用のフラッグ4fが設けられている。このフラッグ4fの位置を複数のセンサアレイSS1で検出することによってトレイ上の中紙シートの巾サイズを識別するようになっている。尚、片側基準の場合には1つのサイドガイドでシートを位置規制し、このガイドで位置規制されたシートの反対側側縁を直接センサで検出するように構成すれば良い。
上述の中紙トレイ2には載置されたシート束の厚さを検知する第1束厚さ検出手段St1が配置されている。その構成は図9(b)に示すように後端規制部材3のシート規制面に沿って昇降自在の紙触片3aがカイド部材3eに支軸3bで支持されている。この紙触片3aには位置検知センサ(例えばスライダックセンサ)から構成される束厚さ検出手段St1が設けられている。そしてこの紙触片3aは伝動レバー3dを介して常時トレイ上方の待機位置(図示位置)に昇降モータMiの磁気力(ホールディングトルク)で保持されている。そしてシート搬出指示信号(後述)で昇降モータMiを反時計方向に回転すると紙触片3aは自重或いは付勢バネ3cでトレイ上の最上紙の上に下降する。このときの紙触片3aの位置を第1束厚さ検出手段St1で検知することによってトレイ上にセットされた束厚さを検出するように構成されている。
また、上述の中紙トレイ2にはシートの有無を検出する第1センサSe1が配置されている(図9(b)参照)。このセンサの構成はエンプティセンサなどとして知られているので詳細な説明を省くがトレイ上にシートが存在するか否かを検出するように構成されている。
上記中紙トレイ2からのシート束を下流側の塗布位置Xに搬送する中紙搬送手段10が図2及び図3に示すように構成されている。この中紙搬送手段10は図1上下方向に装置を縦断する鉛直方向に配置された製本経路5に配置されている。そして上記中紙トレイ2から略々水平姿勢で受取ったシート束を90度旋廻させて鉛直姿勢に偏向し、下流側の塗布位置Xに移送する。この為、中紙搬送手段10はシート束を把持する一対の可動クランパ13a、固定クランパ13bと、この両クランパ13a,13bを備えたユニットフレーム12から構成されている。そしてこのユニットフレーム12は装置フレームに回転軸11で回転自在に支持され、装置フレーム側に設けた旋回モータMbで扇形ギア15を回転駆動動することによって回転軸11を中心にユニットフレーム12は図3時計方向及び反時計方向に旋回動するようになっている。
上記可動クランパ13aには把持したシート束の厚さを検出する第2束厚さ検出手段St2が設けられている。上述のように固定クランパ13bに対して可動クランパ13aがグリップモータMdで接近してシート束を把持する。このクランプ動作をグリップエンドセンサSgで検出する。この検出信号が発せられたときの可動クランパ13aの位置を検出すると把持するシート束の束厚さが検出可能であり、このときシートは図示しない付勢スプリングで強圧されているため検出精度の高い束厚さ検出が得られる。このため可動クランパ13aと一体のロッド18には軸受14と共に、その位置を検出するスライダックセンサがフレーム16に配置され、このセンサで第2束厚さ検出手段St2を構成している。
接着剤塗布手段20は、糊などの接着剤を収容する糊容器21と、この容器内に回転自在に取り付けられた塗布ロール22と、この塗布ロール22を回転駆動する駆動モータMeと、上記糊容器21をシート束に沿って往復駆動する駆動モータMfとから構成される。図4にその概念図を示すが、シート束の下端縁(製本時の背表紙部)に対し糊容器21は短い長さ(寸法)に形成してあり、これに内蔵した塗布ロール22と伴にシート束の下端縁に沿って移動するように装置フレームのガイドレール24(図4参照)に支持されている。そしてこの糊容器21は装置フレームに取り付けられたタイミングベルト23に連結され、このタイミングベルト23には駆動モータMfが連結してある。
次に上記接着剤塗布手段20で糊付けされたシート束は表紙シートと綴合わせることとなるが、この表紙シートの給送について説明する。製本装置Aの上部に配置された表紙給紙部Bはシートをスタックする1段若しくは複数段、図示のものは2段のスタックトレイ(表紙トレイ;以下同様)31と、この表紙トレイ31上のシートを1枚ずつ分離するピックアップ手段32と、このピックアップ手段32からのシートを綴じ位置Yに案内する表紙搬送路6とから構成される。
表紙搬送経路6の構成について図2に基づいて説明すると、この表紙搬送経路6は製本経路5との交差部に設けられた綴じ位置Yに表紙トレイ31から表紙シートを給送セットする。特に図示の装置はこの表紙給送経路6の経路長、即ち表紙トレイ31から綴じ位置Yに至る経路長さ(L1;不図示)を製本経路5の中紙トレイ2から綴じ位置Yに至る経路長さ(L2;不図示)を、L1>L2に設定したことを特徴としている。これは装置をコンパクト化するために中紙トレイ2と表紙トレイ31を上下並列に配置し、表紙トレイ側の経路長(L1)を中紙トレイ2の経路長(L2)より長くしたものである。これにより中紙シートの倍の長さを要する表紙シートをそれぞれ綴じ位置Yに給送する装置構成をコンパクト化することが可能である。
上述の表紙トレイ31には、前述の中紙トレイ2と同様に、トレイ上にシートがセットされているか否かを検出する第2センサSe2と、トレイ上のシートの横サイズを検出する表紙横サイズ検出手段SS2が配置されている。第2センサSe2は図9(b)で説明した中紙トレイ2と同様の構成で、また検出手段SS2は図10で説明した中紙トレイ2と同様の構成でそれぞれ表紙トレイ31に配置されている。
上記製本経路5では、中紙搬送手段10に把持されたシート束に接着剤塗布手段20でシート束の下端縁に糊付けが施され、糊容器21は経路外のホームポジションHPに退避する。そして中紙搬送手段10はシート束を塗布位置Xから綴じ位置Yに製本経路5に沿って移送する。これと同時に表紙搬送経路6では綴じ位置Yに表紙シートが給送され静止セットされている。そこで綴じ位置Yには、表紙綴じ手段40が設けられている。この表紙綴じ手段40は背当プレート41と背折プレス部材42とで構成されている。
図6に示すように綴じ位置Yには製本経路5を遮蔽するシャツタ羽根形状の背当プレート41が配置されている。この背当プレート41は製本経路5の綴じ位置Yに背折プレス部材42a、42bの直下(下流側)に配置され、背折プレス部材42a、42bと協働して表紙シートを背折り成形する。この背当プレート41は製本経路5に位置する作動位置と、この経路から退避した退避位置に移動自在に配置され、図示しない駆動手段(電磁ソレノイドなど)で進退自在に構成されている。また、この背当プレート41は熱伝導率が高く放熱効果の大きい金属板で形成してあり、シート束に塗布した接着剤(図示のものは熱溶融性接着剤)を冷却するようになっている。
上記背折プレス部材42a、42bは次のように制御される。この背折プレス部材42a、42bは、前記表紙搬送経路6から表紙シートを綴じ位置Yに給送する際は背折位置(図8(a))に位置し、製本経路5からのシート束と表紙シートを接合する際は製本経路5から退避したホームポジション位置(同図(b))に位置するように制御される。次いで背折プレス部材42a、42bはホームポジション位置から背折位置(同図(c))に移動する過程で表紙シートを背折りする。このように左右の背折りプレス部材42a、42bには、駆動モータとラック・ピニオンなどの伝動機構が備えられている。
次に上述のように製本綴じされたシート束の仕上げ処理について説明する。この仕上げ処理は冊子状のシート束の背部を除く3方を断裁揃えする。この為表紙綴じ手段40の下流側には折ロール45が配置され、さらにその下流側に位置する断裁位置Zにはシート束の天地方向を偏向する束姿勢偏向手段46と、シート束の周縁を断裁する断裁手段50が配置してある。上記束姿勢偏向手段46は綴じ位置Yから表装されたシート束を所定方向(姿勢)に偏向して下流側の断裁手段50又は収納スタッカ57に給送する。この断裁手段50はシート束の周縁を切り揃える。このため束姿勢偏向手段46は前記折ロール45から送られたシート束を把持して回転する回転テーブル47a、47bを備える。図1に示すようにこの回転テーブル47a、47bは装置フレームに昇降自在に取り付けられたユニットフレーム48に設けられている。このユニットフレーム48に製本経路5を挟んで一対の回転テーブル47a、47bがそれぞれ回転自在に軸受支持され、一方の可動回転テーブル47bはシート束厚さ方向(製本経路5に対して直交する方向)に移動自在に支持されている。そして各回転テーブル47a、47bには製本処理経路内でシート束を姿勢偏向するように旋回モータ(図示せず)が設けられている。
上記束姿勢偏向手段46の下流側には断裁手段50が配置されている。この断裁手段50は図1に示すようにシート束の断裁縁を刃受部材51に押圧支持する断裁縁プレス部材52と、断裁刃ユニット53で構成されている。上記断裁縁プレス部材52は製本経路5に配置した刃受部材51と対向する位置に配置され、図示しない駆動手段によってシート束と直交する方向に移動する加圧部材から構成されている。上記断裁刃ユニット53は平刃状の切断刃54と、これを駆動するカッタモータMhとから構成されている。このような構成の断裁手段50により、冊子状に製本処理されたシート束の背部を除く周縁を所定量裁断して切り揃える。
次に図1の製本装置Aの制御について説明する。図11は制御構成を示すブロック図であり、製本装置Aに設けた製本制御部65と、コントローラ60とで構成されている。図示の装置はコントローラ60をコンピュータ装置で構成している。同図に示すようにコントローラ60は入力手段61と表示部62と制御CPU60Pとで構成され、製本制御部65は製本装置Aに内蔵された制御CPU65Pで構成されている。
次に図12に示すフローチャートに従って図1の装置における製本処理動作の手順を説明する。図示の装置は前述したように製本装置Aに配置された製本制御部65と、この製本制御部65に連結されたコンピュータ装置に配置されたコントローラ60とで以下の製本処理動作を司るように構成されている。
まず製本制御部65は、装置電源が投入されるとイニシャライズ動作を実行する(St01)。制御CPU65Pで構成される制御部65は装置電源が投入されると前述の製本経路5、表紙搬送経路6に残留シートが存在しなすか否か検出し、シートが存在する場合は「ジャム」を警告する。これと共に接着剤塗布手段20、表紙綴じ手段30、断裁手段50を初期状態(ホームポジション)に設定する。
次にコントローラ60は中紙トレイ2と表紙トレイ31にシートが存在するか否かを検知する。各トレイに配置された第1センサSe1、第2センサSe2がシート有りか?否かを検知する(判断;St02)。センサ手段Se1とセンサ手段Se2が共に「ON」の状態にトレイ上にシートが準備されるのを待ち、両者が「ON」のとき次ステップに移行する。
次にコントローラ60は入力装置(手段)61から、「表紙シートのサイズ情報」と、「中紙シートのサイズ情報」と、「中紙シートの束構成情報」をそれぞれ入力するのを促す(St03)。これらの情報はコンピュータ装置で情報入力を選択或いは数値入力する。この場合、中紙サイズ情報と表紙サイズ情報は各トレイ手段にセンサを配置してサイズ検知することも可能である。しかし図示のものは、中紙シートはシートサイドを検知する中紙横サイズ検出手段SS1のみが配置され、表紙シートはシートサイドを検知する表紙横サイズ検出手段SS2が表紙トレイ31に位置され、その縦サイズを検知する表紙縦サイズ検出手段SS3が表紙搬送経路6に配置されている。そして中紙シートと表紙シートが所定のくるみ製本が可能であるか否かを幅サイズで一次判別し、表紙シートの縦サイズで二次判別するように構成されている。
また上記「中紙シートの束構成情報」は、中紙トレイ2にセットされた或いはセットする中紙シートの束構成をコントローラ60の入力手段61から入力するように使用者に促す。これは束状に部揃えされた中紙シートが「単シートのみから構成(以下単シート構成という)」されるか、又は「単シートと中綴じ折りシートシートで構成(以下混載シート構成という)」されるか、又は「中綴じ折りシートのみで構成(以下折りシート構成という)」されるかを入力する。この束構成の情報は、後続する製本処理の制御条件(後述)を設定するのに使用する。
そこでコントローラ60は、中紙トレイ2に配置された中紙横サイズ検出手段SS1、及び表紙トレイ31に配置された表紙横サイズ検出手段SS3からの検出結果に基づいて各シートが所定のくるみ製本が可能であるか否か適合サイズ判別手段66aで一次判別する(判断;St04)。この所定の製本処理が可能であるか否かの判断は例えば中紙シートの幅サイズと表紙シートの幅サイズ(いずれも製本処理後の天地方向長さ)が一致するか否かで判別する。そして製本制御部65は両シートの幅サイズが不一致のときには後続する処理(後述のSt05)への移行を禁止し、同時に使用者に「サイズ不一致」を警告する。そして使用者から「サイズ不一致で処理を継続する」旨の指示が入力されるとこの禁止を解除し次ステップに移行する。
次にコントローラ60は中紙トレイ2にセットされた中紙シートを中紙搬送手段10に向けて搬出する「中紙シート搬出」コマンドを発信する。このコマンド信号(前記一次判別で「サイズ一致」のとき)を受けて、製本制御部65は中紙トレイ2にセットされた中紙シートの束厚さを検出する。これは中紙トレイ2に配置された第1束厚さ検出手段St1で検出する(第1束厚さ検出;St05)。この束厚さは、予め昇降モータMiで初期位置(最上位置)に磁気的に保持されている紙触片3aを、モータの回転で解除する。すると紙触片3aは付勢バネ3cで降下し、トレイ上の最上紙に当接する。このときの紙触片3aの位置をスライダックセンサで検知することで束厚さを検出する。
上記第1の束厚さ判別で中紙シートが許容最大束厚さ以下であるときには、製本制御部65は中紙シートを下流側のグリップ搬送手段10に引き渡す。このため図示の装置は中紙トレイ2をセット位置から搬出位置に降下させる。このトレイ降下後にグリップ搬送手段10はトレイ上のシート束を固定クランパ13bと可動クランパ13aで把持する。このとき中紙トレイ2には図示しないシート繰り出し手段が装備されトレイに沿ってグリップ搬送手段側にシート束を押し出す。するとトレイ上のシート束は下流側のグリップ搬送手段10に搬出される(St07)。
そこで上述のように中紙シートを移送されたグリップ搬送手段10は、「シート束の束厚さを検知する」のと同時に束姿勢を偏向する。前述のようにグリップ搬送手段10は、固定クランパ13bと可動クランパ13aとの間にシート束を強い圧力で挟持する。このとき可動クランパ13aには第2の束厚さ検知センサSt2とグリップセンサSgが備えられ、第2束厚さ検知手段St2はシート束の厚さを検知する(St08)。この検出値は後述する接着剤塗布手段20の塗布量、表紙給送手段30の表紙セット位置、表紙綴じ手段40の待機位置、断裁手段50の断裁刃待機位置などの制御条件を設定するのに用いる。
上記第2の束厚さ検出と同時に製本制御部65は、グリップエンドセンサSgからのグリップ完了信号を受けて、前述の旋回モータMbを回転駆動して中紙シートを略々90度旋回する。すると中紙トレイ2から水平姿勢で引き渡された中紙シートは略々鉛直姿勢に偏向され、この方向に配置された製本経路5に沿って移送可能な状態となる。
そして製本制御部65はグリップ搬送手段10の昇降モータMcで所定の塗布位置Xに中紙シートを搬送セットする(St09)。このとき製本制御部65は上述の「束構成情報」に基づいてグリップ搬送手段10で中紙シートを塗布位置Xに移送する速度を異ならせる。このため製本制御部65は、中綴じ折りシートを含む「混載シート構成」又は「折りシート構成」のときには、「単シート構成」の場合と比較して前記グリップ搬送手段10の昇降モータMcの速度を低速に設定する。
次に製本制御部65は、上述の中紙シートの塗布位置セットと相前後して、表紙シートを表紙トレイ31から表紙綴じ位置Yに向けて給送する(St10)。このため製本制御部65は、例えば前述のグリップ搬送手段10のグリップエンドセンサSgからの信号で表紙トレイ31のピックアップ手段32を回転駆動して表紙シートを一枚ずつ分離給送する。この表紙シートは表紙搬送経路6に送られ、アライニング機構35に至る。このアライニング機構35に至る表紙シートを表紙縦サイズ検出手段SS3でサイズ検出する。つまり表紙搬送経路6を搬送される表紙シートの先端と後端をセンサで検出し、その通過時間からシートの搬送方向長さを演算することによって表紙シートの縦サイズを検出する。
そこでコントローラ60は表紙シートの上記縦サイズ検出手段からの検出信号で表紙シートの縦サイズを認識し、この表紙シートが前述の入力手段61から入力された中紙シートの縦サイズの2倍以上であるか否かを判断する(St11)。つまり表紙シートの縦長さが所定のくるみ製本に適合するか否かを判断する。そしてコントローラ60はこの二次判断で「不適合」のとき、前述の接着剤塗布手段20による接着剤塗布動作を禁止し、ジャム処理する。
上記判断で表紙シートサイズが「適合」のとき、製本制御部65は表紙給送ローラ30を制御してアライニング機構35から表紙シートを表紙綴じ位置Yに給送セットする(St12)。この表紙綴じ位置への表紙シートのセットは図8に示す基準位置に表紙シートの背綴じ部が位置するように前述の第2束厚さ検出手段St2で検出した束厚さを考慮して設定する。つまり束厚さに応じて背折り後の表紙シートの小口端が揃うように表紙シートを綴じ位置Yに給送セットする。
製本制御部65は、上述の表紙シートが綴じ位置にセットされた信号を受けて前述のステップSt09で塗布位置にセットされている中紙シートの背部端面に接着剤を塗布する(St13)。この接着剤塗布は前述の接着剤塗布手段20で糊容器21をシート端面に沿って往復動することによって実行する。つまり糊容器21の往動作でシート端面をバラけさせ(図5(a)、(c)の状態)、復動作(図5(b)、(d)の状態)で接着剤を塗布する。
次に製本制御部65は上記接着剤塗布動作の後、前述のグリップ搬送手段10中紙シートを綴じ位置Yに移送し、予めセットされている表紙シートの背綴じ部に逆T字状に突き当てて接合する。このとき表紙シートは背当プレート41にバックアップ支持され、背折プレス部材42は背折り位置から退避している。このように中紙シートを表紙シートに突き当て接合した後、製本制御部65は背折プレス部材42を背折り位置に移動する。この背折プレス部材の移動量は前述の第2束厚さ検出手段St2で検出した束厚さに応じてその移動量が設定される。この綴じ位置Yで表紙綴じが実行される(St14)。
製本制御部65は表紙綴じ動作の後、表紙シートが背当プレート41に突き当てられた状態で所定の冷却時間の経過を待つ(St15)。この冷却時間が経過すると中紙シートの背部端面に塗布された接着剤(ホットメルト接着剤)は硬化し、背表紙部が成形される。そこで製本制御部65は前述の「束構成情報」でこの冷却時間を設定するように構成されている。つまり束構成に応じて接着剤塗布量が「標準のときには標準の冷却時間」に、標準外のときには標準外の冷却時間」に設定され、前者に比べ後者の冷却時間が長くなるようになっている。
次に製本制御部65は上記冷却時間の経過後、表紙綴じされたシート束を下流側の折りロール45に送り、この折りロールで表紙シートを完全に折り処理する。この折りロール45の下流側には断裁手段50が配置され、この断裁位置Zでシート束の背部を除く3方を断裁揃えする(St16)。この断裁揃えは前述の回転テーブル47a、47bでシート束の姿勢を偏向しながら天部断裁、地部断裁、小口部断裁の順に断裁する。このとき製本制御部65は中紙シートの束構成情報に基づいて断裁刃54の移動速度を高低変更する。つまり中紙シートが単シート構成のときと、折りシートを含む構成のときとでは前者は高速で、後者は低速となるように設定されている。
製本制御部65は上記断裁揃え処理が完了するとシート束を排紙ローラ55に移送し、スタッカ57に収納する(St17)。
X 糊塗布位置
Y 表紙綴じ位置
Z 断裁位置
2 中紙トレイ
3 後端規制部材
4 整合手段
4a、4b 整合板
5 製本処理経路
6 給紙経路
7 表紙給送経路
10 中紙搬送手段
13a、13b クランパ
20 接着剤塗布手段
21 糊容器
22 塗布ロール
30 表紙搬送手段
31 表紙トレイ
40 表紙綴じ手段
41 背当プレート
42a、42b 背折プレス部材
45 折ロール
46 束姿勢偏向手段
50 断裁手段
54 断裁刃
55 排紙ローラ
57 収納スタッカ
Ma トレイ昇降モータ
Mb 旋回モータ
Mc 昇降モータ
Md グリップモータ
Me 駆動モータ(塗布ロール)
Mf 駆動モータ(糊容器)
Mg 駆動モータ(駆動ローラ)
Mh カッタモータ
St1 第1束厚さ検出手段
St2 第2束厚さ検出手段
Sg グリップエンドセンサ
Sp ホームポジションセンサ
Se1 第1センサ
Se2 第2センサ
Claims (6)
- 束状に部揃えされた中紙シートを表紙シートでくるみ製本する製本装置であって、
中紙シートを束状にセットする中紙トレイと、
表紙シートをセットする表紙トレイと、
上記中紙トレイからシート束を接着剤塗布位置、表紙綴じ位置の順に移送する製本処理経路と、
上記中紙トレイからシート束を把持して上記製本処理経路に沿って移送するグリップ搬送手段と、
上記表紙トレイから表紙シートを上記表紙綴じ位置に給送セットする表紙搬送手段と、
上記接着剤塗布位置に配置され中紙シートの背部端面に接着剤を塗布する接着剤塗布手段と、
上記表紙綴じ位置に配置され、中紙シートと表紙シートとを綴じ合わせる表紙綴じ手段と、
上記中紙シートを上記表紙シートで製本処理する製本動作制御手段と、
を備え、
上記中紙トレイには積載されたシート束の束厚さを検出する第1の束厚さ検出手段が配置され、
上記グリップ搬送手段には把持した中紙シートの束厚さを検出する第2の束厚さ検出手段が配置され、
上記製本動作制御手段は、
上記第1束厚さ検出手段で検出した中紙シートの束厚さが所定厚さ以上のとき、上記グリップ搬送手段による中紙トレイからの中紙シートの搬出動作を禁止し、
上記第2束厚さ検出手段からの束厚さ情報に基づいて上記接着剤塗布手段及び/又は上記表紙搬送手段を制御することを特徴とする製本装置。 - 前記製本動作制御手段は、
前記グリップ搬送手段による中紙トレイからのシート束の搬出動作を禁止する際に、
前記第1の束厚さ検出手段で検出した束厚さが、前記グリップ搬送手段で搬送可能な許容最大厚さ以上であるか否かで判断するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の製本装置。 - 前記表紙綴じ手段の下流側には表紙綴じされたシート束の周縁を断裁揃えする断裁手段が配置され、
前記製本動作制御手段は、前記第2の束厚さ検出手段からの束厚さ情報に基づいて上記断裁手段の断裁速度及び/又は断裁刃移動量を調節することを特徴とする請求項1に記載の製本装置。 - 前記製本動作制御手段は、前記表紙搬送手段で表紙綴じ位置に給送セットする表紙シートのセット位置を前記第2の束厚さ検出手段からの束厚さ情報に基づいて算出する表紙位置演算手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
- 前記製本動作制御手段は、前記接着剤塗布手段による接着剤の塗布量を前記第2の束厚さ検出手段からの束厚さ情報に基づいて加減するように前記接着剤塗布手段及び/又は前記グリップ搬送手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
- 前記第1の束厚さ検出手段は、前記中紙トレイ上に積載されたシートの最上紙に当接する紙触片と、この紙触片の移動量を検出するセンサで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007244304A JP5046825B2 (ja) | 2007-09-20 | 2007-09-20 | 製本装置 |
US12/234,861 US9132688B2 (en) | 2007-09-20 | 2008-09-22 | Bookbinding unit |
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