JP3788584B2 - 製本装置および方法 - Google Patents

製本装置および方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3788584B2
JP3788584B2 JP2001211000A JP2001211000A JP3788584B2 JP 3788584 B2 JP3788584 B2 JP 3788584B2 JP 2001211000 A JP2001211000 A JP 2001211000A JP 2001211000 A JP2001211000 A JP 2001211000A JP 3788584 B2 JP3788584 B2 JP 3788584B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
text
thickness
hot melt
clamp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2001211000A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003025759A (ja
JP2003025759A5 (ja
Inventor
勝康 伊藤
雅彦 坂井
元洋 須佐
始 西村
純司 茶谷
Original Assignee
旭光精工株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 旭光精工株式会社 filed Critical 旭光精工株式会社
Priority to JP2001211000A priority Critical patent/JP3788584B2/ja
Priority to US10/117,048 priority patent/US6685416B2/en
Priority to CA002392900A priority patent/CA2392900A1/en
Priority to TW091115324A priority patent/TW557254B/zh
Priority to DE60223757T priority patent/DE60223757T2/de
Priority to EP02254836A priority patent/EP1275522B1/en
Priority to CNB021434557A priority patent/CN1261308C/zh
Priority to KR1020020040263A priority patent/KR100895891B1/ko
Publication of JP2003025759A publication Critical patent/JP2003025759A/ja
Publication of JP2003025759A5 publication Critical patent/JP2003025759A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3788584B2 publication Critical patent/JP3788584B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製本しようとする本文の背部をホットメルト接着剤を用いて表紙に接着して製本する製本装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
製本しようとする本文の背部をホットメルト接着剤を用いて表紙に接着して製本する製本装置および方法については、従来から各種の提案がなされている。すなわち、本文の背部に溶融状態のホットメルト接着剤を塗着し、または本文の背部を接着すべき表紙の中央部に溶融状態のホットメルト接着剤を塗着するか、あるいは表紙の中央部にあらかじめホットメルト接着剤シートを添付しておいてこれをヒータで加熱溶融させて、本文の背部を表紙中央部に対して押圧することにより接着した後、表紙の背部を本文の厚さに応じて折り曲げて製本している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、製本しようとする本文の厚さは一定ではないので、上記した従来の製本技術によると、製本後の表紙幅が本文の厚さに伴って異なるものとなってしまう。このため、あらかじめある程度のマージンを見込んで大きなサイズに表紙用紙を形成しておき、これを用いて製本した後、本文の幅に合わせて裁断するという工程を必要としており、製本作業効率を損ねるとともに、製本後の表紙裁断量が多く、資源の無駄となっていた。
【0004】
あらかじめ表紙に何通りかの折り目を形成しておき、本文の厚さに応じて折り目を選択して製本することも行われているが、多種多様な本文の厚さに対応した折り目を形成しておくことは実際上不可能であり、また、本文の厚さ中心と表紙の中央との位置合わせが困難であるとともに、上記の場合と同様、本文の厚さによって製本後の表紙幅が変動するという問題があった。
【0005】
特公平6−43152号公報記載の発明では、表紙に本文の厚さに応じた間隔で折り目を形成するとともに、ホットメルト接着剤シートを本文の厚さに応じた所定幅に切断して表紙の折り目間隔内または熱板上に載置し、外部加熱手段または熱板加熱により溶融したホットメルト接着剤により表紙の折り目間隔内に本文の背部を接着するようにしている。
【0006】
この従来技術によれば、表紙の折り目が本文の厚さに同調したものとなるので、本文の厚さ中心と表紙の中央との位置合わせについては問題ないが、依然として本文の厚さによって製本後の表紙幅が変動するという問題に対する解決手段とはならず、製本後の表紙裁断工程を必要としていた。
【0007】
また、この従来技術では、本文の厚さに応じた表紙折り目形成およびホットメルト接着剤シート切断をレバーハンドルの手動または自動操作によって行っているが、切断後のホットメルト接着剤シートを所定位置に載置する工程が自動化されておらず、表紙上に落下した切断後のホットメルト接着剤シートを拾い上げ、これを所定位置に載置するといった人手による作業が必要であり、一連の製本作業を完全に自動化できるものではなかった。さらに、切断したホットメルト接着剤シートを所定位置に正確に載置することが困難であり、しかも載置後加熱溶融するまでの位置ずれを防ぐためにその裏面にあらかじめ感圧接着剤を設けておくことが望まれるなどの問題を新たに生ずることになっていた。
【0008】
また、冊子の内容を表示するため等の目的から表紙に所定の印刷を施して製本することが多いが、従来は製本装置にかける前に所定の印刷を施し、これを製本装置に供給していた。ところが、上記従来技術によると本文の厚さによって製本後の表紙幅が変動するため、あらかじめ印刷した表紙を用いると表紙中心位置のずれが生じ、特に全面印刷のような場合にはこの位置ずれが目立ってしまってきわめて体裁の悪いものとなっていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した各従来技術の不利欠点を解消し、本文の厚さに応じて表紙を裁断する工程を一連の製本作業工程の中に組み入れ、製本後の表紙裁断工程を不要化して、常に本文厚さに同調した表紙幅で自動製本することができる新規な製本装置および方法を提供することを目的とする。
【0010】
この目的を達成するため、請求項1にかかる製本装置は、製本しようとする本文を両側からクランプした状態で糊付位置を経て表紙成型位置に供給する本文供給手段と、本文供給手段によるクランプ状態において本文の厚さを検出する本文厚さ検出手段と、本文供給手段によりクランプ状態で糊付位置に供給された本文の背部にホットメルト接着剤を塗着する糊付手段と、本文供給手段によりクランプ状態で表紙成型位置に供給された本文のホットメルト接着剤塗着背部の下方に表紙を供給する表紙供給手段と、表紙成型位置において表紙供給手段により供給された表紙の中央部を本文のホットメルト接着剤塗着背部に押圧して接着すると共に該表紙を本文のホットメルト接着剤塗着背部の両側縁に沿って折り曲げる表紙接着成型手段とを有してなり、表紙供給手段は、本文厚さ検出手段による検出結果を受けて本文の厚さに応じて表紙を裁断する表紙裁断手段と、本文厚さ検出手段による検出結果を受けて表紙裁断手段による裁断後の表紙の中央が表紙成型位置における本文の厚さ中心と一致するよう位置決めする表紙位置決め手段とを含むことを特徴としている。
【0011】
請求項2は、請求項1記載の製本装置において、さらに、表紙裁断手段により裁断された表紙切り屑を表紙供給手段による通紙経路とは別の切り屑排出経路を通じて排出する切り屑排出手段を有することを特徴としている。
【0012】
請求項3は、請求項2記載の製本装置において、通紙経路と切り屑排出経路とが表紙裁断手段の直下に隣接して設けられており、切り屑排出手段は、表紙裁断手段により裁断された表紙切り屑を切り屑排出経路に案内するとともに、裁断後の表紙は通紙経路に案内するよう、表紙裁断手段の作動と連動して切替操作される経路切替手段を有することを特徴としている。
【0013】
請求項4は、請求項1ないし3のいずれか記載の製本装置において、さらに、表紙裁断手段により裁断された表紙の裁断寸法に応じた任意位置に任意の印刷を施す表紙印刷手段が設けられることを特徴としている。また、請求項5は、請求項1ないし4のいずれか記載の製本装置において、表紙接着成型手段が開閉可能な一対の成型プレートを有しており、表紙接着成型手段により製本された後の冊子を成型プレートを開くことにより排出する冊子排出手段をさらに有することを特徴としている。
【0014】
また、請求項6にかかる製本方法は、製本しようとする本文を両側からクランプした状態で糊付位置に供給するとともにその間に本文の厚さを検出し、糊付位置において本文の背部にホットメルト接着剤を塗着し、背部にホットメルト接着剤を塗着された本文を表紙成型位置に移送し、一方、本文の厚さに応じて表紙を裁断し、裁断後の表紙の中央が表紙成型位置に移送された本文の厚さ中心と一致するよう表紙を供給し、表紙の中央部を本文のホットメルト接着剤塗着背部に対して押圧して接着するとともに、表紙を本文のホットメルト接着剤塗着背部の両側縁に沿って折り曲げて表紙成型することを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明による製本装置の概略構成を示すブロック図であり、本文厚さ検出手段2を含む第一の本文供給手段1と、糊付手段3と、第二の本文供給手段4と、表紙裁断手段6および表紙位置決め手段7を含む表紙供給手段5と、表紙接着手段8と、表紙成型手段9と、冊子排出手段10と、切り屑排出手段11とを有して構成されている。
【0016】
第一の本文供給手段1は、製本しようとする本文を両側からクランプした状態で糊付位置に供給する。本文厚さ検出手段2は、第一の本文供給手段1によるクランプ状態において本文の厚さを検出する。糊付手段3は、第一の本文供給手段1により糊付位置に供給された本文の背部にホットメルト接着剤を塗着する。第二の本文供給手段4は、糊付手段3により背部にホットメルト接着剤を塗着された本文を糊付位置から表紙成型位置に移送する。
【0017】
表紙供給手段5は、表紙成型位置、より詳しくは同位置において第二の本文供給手段4により表紙成型位置に移送された本文のホットメルト接着剤塗着背部の下方に表紙を供給するもので、本文厚さ検出手段2による検出結果(本文厚さ検出値)を受けて、表紙裁断手段6により本文の厚さに応じて表紙を裁断するとともに、裁断後の表紙の中央が表紙成型位置における本文の厚さ中心と一致するよう表紙位置決め手段7によって位置決めして、上記表紙成型位置に表紙を送り込む。表紙裁断手段6により裁断された表紙切り屑は切り屑排出手段11により、表紙供給手段5による表紙の通紙経路とは別の切り屑排出経路を通じて排出される。
【0018】
表紙接着手段8は、表紙成型位置において、表紙供給手段5により供給された表紙の中央部を本文のホットメルト接着剤塗着背部に押圧して接着する。表紙成型手段9は、表紙接着手段8により接着された表紙を本文のホットメルト接着剤塗着背部の両側縁に沿って折り曲げて製本する。表紙接着手段8および表紙成型手段9は、後述の実施形態のように、単一の手段で両方の機能を同時に実現するように構成してもよい。このようにして製本された表紙付き冊子は、冊子排出手段10によって上記一連の製本ラインから排出され、所定場所に搬送される。
【0019】
表紙印刷手段12は、表紙裁断手段6により裁断された表紙の裁断寸法に応じた任意位置に任意の印刷を施すものである。前述のように、表紙裁断手段6は本文厚さ検出手段2により検出された本文厚さ検出値を受けて所定寸法に表紙を裁断するので、この時点で、製本後の冊子の表紙中心位置が分かっている。したがって、表紙印刷手段12は、表紙に印刷すべき文字や画像等の印刷データの入力を受け、該印刷データを製本後の冊子の表紙中心位置を考慮しながら印刷することができるため、位置ずれを生じさせずに印刷可能であり、特に全面印刷のような場合に有効である。また、従来のように製本前にプレ印刷を行う必要がなく、製本装置に印刷機構を組み込むことで一連の製本工程の中で表紙印刷を行うことができる利点がある。なお、表紙印刷手段12に用いられる印刷機構は従来公知の任意のものを採用可能であり、たとえばインクジェット方式の印刷機構を採用することができる。
【0020】
図1では本文厚さ検出手段2により検出された本文厚さ検出値を表紙裁断手段6、表紙位置決め手段7および表紙印刷手段12に入力するように示されているが、実際には図示しないコンピュータ等の制御手段が用いられ、本文厚さ検出値を受けて、表紙裁断手段6、表紙位置決め手段7および表紙印刷手段12を各々上記のように作動させるよう制御している。
【0021】
図2は本発明の一実施形態としての自動製本装置の全体構成を示す正面図であり、図1に示される各手段に対応する機構を備えているが、この実施形態では表紙印刷手段は割愛されている。
【0022】
図2の実施形態において、第一の本文供給手段1(図1)は主としてサブクランプ20で構成されており、サブクランプ20に取り付けた厚みセンサ21が本文厚さ検出手段2(図1)を構成している。
【0023】
サブクランプ20は回転機構22により支軸23を中心として往復揺動可能であり、図示しない制御手段によって、図2に実線で示す本文供給位置と、本文供給位置から約60度図において反時計方向に回転させた位置であるジョグ位置と、ジョグ位置からさらに約30度同方向に回転させた位置である本文受渡位置の3つの位置を取るように制御される。
【0024】
サブクランプ20は、製本しようとする本文Aを載置収容するテーブル24と、テーブル24上に載置収容された本文Aを上から押さえ付けるためのクランプ板25と、クランプ板25を本文Aの厚さ方向に移動させてテーブル24上の本文Aをクランプするための移動機構とを備えている。図3にはこの移動機構の一例が示されており、モータ33の回転をウォームギア34およびウォームホイール35を介して偏心カム36に伝達し、この偏心カム36を回転させることでシャフト38の一端に設けられたカムフォロア37を移動させ、これによってシャフト38を移動させて、該シャフトの他端に連結されたクランプ板25をテーブル24に対して近接または離隔する方向に移動させる。テーブル24とカムフォロア37との間においてシャフト38の回りにはコイルスプリング39が巻回されており、このバネ力によって、テーブル24とクランプ板25との間に挟持された本文Aに対して所要のクランプ力を与えている。
【0025】
テーブル24およびクランプ板25の各先端部は櫛歯状となっており、突出する爪24a,25aと凹部24b,25bとが所定間隔で交互に設けられている(図4)。
【0026】
テーブル24の先端側(図2において左側)には、テーブル24上に投入した本文Aの前端を係止するストッパ28が回動自在に設けられ、また、テーブル24上の本文Aの幅方向両側縁を位置規制するための固定ガイド29および可動ガイド30が設けられている。さらに、サブクランプ20には、テーブル24に載置収容させた本文Aの後端を押さえ付ける押さえ板31が回動可能に設けられている(図3、図5、図6)。可動ガイド30は支軸30aを中心として図6において反時計方向に回転するようにバネ付勢されており、テーブル24上に載置した本文Aの幅変動に対応して、固定ガイド29と協働して左右位置規制するものである。押さえ板31はねじりコイルバネ32により図5において反時計方向に回転するように付勢されている。押さえ板31は第一の本文供給手段1(図1)の一部を構成すると同時に、後述するようにジョグユニット40の一部を構成している。
【0027】
なお、図示しないが、サブクランプ20には、テーブル24上に供給された本文Aのサイズ(A4、B5等)を検出する本文サイズセンサが設けられている。
【0028】
ジョグユニット40は、サブクランプ20が前述の回転機構22により退避位置からジョグ位置に移動したときに、この位置において、サブクランプ20のテーブル24,クランプ板25間にクランプされた本文Aに対して所定の振動を与えることによって突き揃えを行うものであり、回転機構41により退避位置(図2において二点鎖線で示す)と作動位置(図2において実線で示す)との間を往復揺動するベース42と、ベース42に対してスライドレール(図示せず)を介して上下動可能に取り付けられた略L字形の上下揺動板43と、ベース42の下端に直角に取り付けられた本文下端位置決め板44(この実施形態ではベース42の幅方向に間隔をおいて複数個取り付けられている:図11参照)と、上下揺動板43をベース42に対してそれらの面と平行な方向(本文Aの用紙面と平行な方向)に微小往復移動させる振動機構45と、サブクランプ20に支持された本文Aを上方から押さえ付ける前述の押さえ板31と、左右揺動板46と、左右揺動板46を前述の板バネ30を介して本文Aの左側縁(図6)に対して断続的に衝突させる振動機構47とを有する(図5、図6、図10、図11)。
【0029】
この実施形態において、振動機構45は、モータ45aと、該モータにより回転駆動される偏心カム45bと、該偏心カムと係合するべく上下揺動板43に設けられた係合穴45cとを有して構成されている。振動機構47も略同様の構成であり、モータ47aと、該モータにより回転駆動される偏心カム47bと、該偏心カムと係合するべく左右揺動板46に設けられた係合穴47cとを有して構成されている。
【0030】
ジョグユニット40による本文突き揃えは、サブクランプ20がジョグ位置に移動した後クランプを開放してフリーとなった本文Aに対して、その上下の突き揃えについては上端を押さえ板31で押さえながら上下揺動板43の微小上下動によってその下端を突き揃えることによって行い、左右の突き揃えについては本文Aの右端を固定ガイド29で固定しながら左右揺動板46の微小揺動によってその左端を突き揃えることによって行う。押さえ板31はコイルバネ32の付勢力に抗して時計方向(図5)に回動可能であるため、上下揺動板43の微小上下動に伴う本文Aの移動を許容する。また、本文Aの左端には常にバネ板30が弾性係合しているため、ジョグ動作の間に左右揺動板46が本文Aから離れたときの跳ね返りを防止する。
【0031】
メインクランプ50は第二の本文供給手段4(図1)を構成しており、図2および図4において右側の可動クランプ板51と,左側の固定クランプ板52と、可動クランプ板51を固定クランプ板52に対して移動させることによりメインクランプを開閉するクランプ開閉機構53と、メインクランプ50全体を水平移動する移動機構54とを有している。クランプ開閉機構53としては、たとえば、サブクランプ20について例示した移動機構(図3)に類似の機構を採用することができる。
【0032】
移動機構54により水平移動するメインクランプ50は、サブクランプ20が本文受渡位置に到達したときにテーブル24とクランプ板25との間に圧接挟持された状態の本文Aを後述するようにしてメインクランプ50に移し替える本文受取位置と、糊付位置と、表紙成型位置の3つの位置を取るように制御される。図2においては本文受取位置のメインクランプが実線で示され、表紙成型位置のメインクランプが点線で示されている。糊付位置は図示されていないが、本文受渡位置から同図において左方向に若干移動し、クランプ板51,52間にクランプされた本文Aの厚さ中心がヒートローラ64(後述)の中心線上に整列した位置である。
【0033】
クランプ板51,52の先端部(上端部)はサブクランプ20のテーブル24およびクランプ板25の先端部と同様に櫛歯状となっており、突出する爪51a,52aと凹部51b,52bとが所定間隔で交互に設けられているが、メインクランプとサブクランプにおける爪と凹部の配置関係が逆になっており、サブクランプ20が本文受渡位置に到達したとき、本文Aをクランプしているテーブル24,クランプ板25の爪24a,25aが、本文受取位置で待機しているメインクランプ50のクランプ板51,52の凹部51b,52bに入り込むとともに、クランプ板51,52の爪51a,52aはテーブル24,クランプ板25の凹部24b,25bに入り込む(図4)。
【0034】
図2の実施形態における糊付手段3(図1)はヒータユニット60として示されており、長尺帯状のホットメルトシート61を巻回するシートローラ62と、シートローラ62から巻き出されたホットメルトシート61を所定の搬送路に沿って搬送するシート送りローラ63と、シート送りローラ63から送り出されたホットメルトシート61をその溶融温度以上に加熱して溶融させるヒートローラ64と、ヒートローラ64との接触により溶融したホットメルト接着剤61’を収容するハウジング65と、ヒートローラ64を所定方向(図2、図7において時計方向)に回転させる回転駆動機構66と、ヒートローラ64を昇降移動させる昇降駆動機構67とを有している。ハウジング65には上下2箇所に温度センサ68,69が設けられており(図7)、ハウジング65内に所定量の溶融ホットメルト接着剤61’が収容されているか否かを温度センサ68,69による測定温度差によって検出する。
【0035】
図2の実施形態における表紙供給手段5(図1)は給紙ユニット70として示されており、表紙用紙(以下単に表紙という)Bを収容する表紙カセット71と、表紙カセット71に収容された表紙Bを所定のタイミングで一枚ずつ給送する給紙ローラ72と、給紙ローラ72によって給紙された表紙Bを所定の通紙経路に沿って搬送する一連の搬送ローラ群73とを有している。最後の搬送ローラは後述の表紙位置決めローラ81として設けられている。表紙カセット71は、製本サイズ(A4、B5等)に応じた所定の複数種類のサイズの表紙Bを収容可能である。表紙カセット71には、図示しないが、表紙カセット71に収容された表紙Bのサイズを検出する表紙サイズセンサが設けられている。また、所定の通紙経路に沿って用紙Bが搬送されていることを検出するセンサとして、下記カット位置センサ74のほか、複数のセンサ82〜84が設けられている。
【0036】
搬送ローラ群73によって規定される表紙Bの通紙経路の途中に表紙裁断手段6(図1)が設けられており、図2の実施形態ではこれをカット位置センサ74と、カッター刃75aを備えたカッター75で構成している(図8、図9)。カッター刃75aは図示しないモータによって駆動される。
【0037】
カッター75により本文Aの厚さに応じた所定サイズに裁断された表紙B’は、さらに通紙シュート80および搬送ローラ73により所定の通紙経路に沿って搬送され、後述の表紙位置決め手段7(図1)により所定位置に位置決めされて、表紙成型位置に送り込まれる。一方、裁断された表紙切り屑は切り屑排出手段11(図1)によって通紙経路とは別の切り屑排出経路を通って排出される。切り屑排出手段は、図2の実施形態においては、カッター75の作動と同期して切替制御される可動板(経路切替手段)77と、可動板77が点線位置(図2、図9)にあるときにカッター75によりカットされた表紙切り屑を切り屑トレイ79に送り込むために通紙シュート80に隣接して設けられる切り屑排出シュート78とを有して構成されている。
【0038】
裁断後の表紙B’の通紙経路は表紙成型位置(図1)の直前で略水平面とされ、この水平通紙面の領域内に、表紙位置決め手段7(図1)を構成する上下一対の表紙位置決めローラ81と表紙揃えピン85が設けられている(図12)。表紙位置決めローラ81は常時は対向するローラ86に圧接した状態に維持されるが、昇降機構87により対向ローラ86から退避可能であり、カット後の表紙B’が表紙接着および表紙成型のための所定位置に到達する直前で上昇して対向ローラ86から退避する。表紙揃えピン85は図12に示される上昇位置と下方の待機位置との間を昇降可能であり且つ表紙搬送方向(水平方向)と直交する方向に移動可能であって、表紙位置決めローラ81が退避している間に、それまでの待機位置から上昇位置に上昇し、且つ該直交方向に前進して、後述する固定ガイド88(図16)との協働により、成型位置近傍に送り込まれた表紙B’の位置(特に搬送方向と直交する方向の位置)を微修正する。この後、表紙位置決めローラ81を再駆動して、表紙B’を所定の成型位置に送り込む。
【0039】
図2、図12の実施形態において表紙接着手段8(図1)および表紙成型手段9(図1)は単一の表紙成型ユニット90が兼用しており、一対の成型プレート91,91と、これら成型プレートを開閉するプレート開閉機構92と、成型プレートの直下に設けられる移動プレート93と、移動プレート93を水平方向に移動させる移動機構94と、成型プレートの表紙成型ユニット90の全体を待機位置(図2において実線で示されている)と成型位置(図2において点線で示されている)との間を昇降移動させる昇降機構95とを有している。成型プレート91,91は、表紙成型位置においてメインクランプ50により垂直に立てた状態に支持されている本文Aの厚さ中心に対して左右対称であり、プレート開閉機構92により開閉移動するときも該厚さ中心に対して左右対称の関係を維持する。
【0040】
移動プレート93は、この実施形態の自動製本装置で製本可能な許容最大厚さ(たとえば20mm)以上の幅を有して製本後の冊子Cを挿通可能である冊子挿通孔93aを有しており、図2に示される位置(実線位置および点線位置=シャッター閉止位置)にあるときは本文挿通孔93aは成型プレート91,91間の開口(プレート開閉機構92により両プレートが開いたときに両プレート間に形成される開口)と整列していないが、移動機構94により該位置から図2において右方に移動したとき(シャッター開放位置)は、プレート開閉機構92により成型プレート91,91が開いたときに両プレート間に形成される開口と整列するように位置制御される。
【0041】
表紙成型ユニット90の下方には製本済みの冊子Cを排出する冊子排出手段10(図1)が設けられ、図2の実施形態では、上記成型プレート91,91間の開口と整列可能な移動プレート93の冊子挿通孔93aと、この下方に設けられるガイド96と、ガイド96から落下した冊子Cを載置して紙面鉛直方向に移送するベルトコンベア97とを有するものとして構成されている。
【0042】
以上に述べた自動製本装置の各部の作動は図示しないコンピュータ等の制御装置によって制御されるものであり、これについて以下図13〜図15のフローチャートを参照しながら説明する。
【0043】
図13のフローチャートは、製本作業開始から本文Aがサブクランプ20により供給され、その供給過程においてジョグユニット40による突き揃えが行われた後、メインクランプへの受渡が完了するまでの動作フローを示す。
【0044】
まず、S101で初期スタート条件がすべて満たされているか否かを確認する。初期スタート条件には、たとえば、サブクランプ20が前述の本文供給位置にあり且つジョグユニット40が前述の退避位置にあること、サブクランプ20のテーブル24上に本文Aがセットされていること、給紙ユニット70のカセット71にテーブル24上の本文Aのサイズに対応したサイズの表紙Bが収容されていること(前述の本文サイズセンサと表紙サイズセンサによる検出値に基づいて判断する)、ヒータユニット60においてハウジング内に所定量のホットメルト接着剤61’が既に収容されていること、スタートスイッチがONにされていること、等が含まれる。
【0045】
S101ですべての初期スタート条件が満たされていることを確認した後、サブクランプ20のクランプ板25をテーブル24に近接させる方向に移動(下降)させて、それらの間に本文Aをクランプし(S102)、このクランプ状態において本文Aの厚さをセンサ21で検出する(S103)。なお、図2の実施形態の自動製本装置では厚さ1.5mm以上20mm以下の本文を製本可能であり、ここではセンサ21による検出値がこの許容範囲内であることを前提としているが、範囲外であるときはサブクランプ20を開くとともにエラー表示をしてリセットを待つものとする。
【0046】
次に、サブクランプ20をジョグ位置に移動させるとともに、本文Aの前端を押さえているストッパ28を図2点線位置に退避させた(S104)後、回転機構41によりジョグユニット40をそれまでの退避位置から作動位置(図2実線位置)に移動させるとともに、クランプ板25を若干開いて本文Aに対するクランプを開放し(S105)、ジョグユニット40による突き揃えを所定時間行う(S106)。ジョグユニット40による突き揃え動作については図5、図6、図10および図11を参照して詳細に既述した通りである。なお、ジョグユニット40による突き揃えを行っている間に、表紙成型位置での表紙接着および表紙成型を終えたメインクランプ50が本文受取位置に向けて移動中または既に本文受取位置に復帰しており、また、次の製本作業のための表紙Bが給紙ユニット70の表紙カセット71から給紙され、または搬送途中にある。
【0047】
ジョグユニット40による所定時間の突き揃えが終了した後、クランプ板25を再度テーブル24に近接移動させて本文Aをクランプし(S107)、ジョグユニット40を退避位置(図2二点鎖線位置)に退避させる(S108)。
【0048】
次いで、メインクランプ50が後述する表紙接着・表紙成型に関連する一連の動作を完了して本文受取位置に戻っていることを確認した(S109)後、突き揃え終了後の本文Aをクランプしているサブクランプ20を回転機構22により本文受渡位置に移動させる(S110)。このときメインクランプ50は開いた状態(図4(a))にあり、既述したように、サブクランプ前端の爪24a,25aがメインクランプの凹部51b,52bに入り込むとともにメインクランプの爪51a,52aがサブクランプ前端の凹部24b,25bに入り込む(図4(b))ため、この後にメインクランプを閉じ(S111)、サブクランプ20を開放(S112)しても、ジョグユニット40による突き揃え状態をずらさずに、また確実に、本文Aをサブクランプ20からメインクランプ50に受け渡すことができる(図4(c))。
【0049】
開放状態とされたサブクランプ20は本文供給位置に復帰して次の製本のための本文供給を待つ(S113)。また、S111およびS112によりサブクランプ20から本文Aを受け渡されたメインクランプ50に対して、本文受取位置から糊付位置に向けて移動可能であることを示す信号を出力する(S114)。そして、次回スタート条件が満たされているか否かを確認して(S115)、前述のS102に戻る。次回スタート条件には、たとえば、サブクランプ20のテーブル24上に本文Aがセットされていること、スタートスイッチがONにされていること等が含まれる。所定時間経過しても次回スタート条件が満たされない場合は、製本作業が終了したものと判断して装置を停止させる。
【0050】
図14のフローチャートは糊付処理から表紙接着および表紙成型に至るまでの動作フローを示し、まず、メインクランプ移動可能信号が出力されたこと(図13:S114)を確認(S201)した後、メインクランプ50を本文受取位置から糊付位置まで移動させる(S202)。前述のように、サブクランプ20から本文Aを受け取る時のメインクランプ50は、ヒータユニット60のヒートローラ64の中心軸から図2において若干右方にずれた位置にあり、厚みセンサ21による本文厚さ(図13:S103で検出済み)を参照して、メインクランプ50に直立状態にクランプされた本文Aの厚さ中心がヒートローラ64の中心軸上に位置するよう、メインクランプ50を本文受取位置(図2実線位置)から糊付位置まで移動させるものである。
【0051】
次いで、昇降駆動機構67によりヒートローラ64を上昇させる(S203)。ヒートローラ64は通常は回転駆動機構66により所定方向に回転していて、その周面には所定量の溶融ホットメルト接着剤61’が付着している。上昇時(S203)には回転を止められており、このヒートローラ64を上昇させて、糊付位置においてメインクランプ50に直立状態にクランプされている本文Aの背部に所定の圧接力で圧接させた後、微小角度範囲内(たとえば±5度程度)において正逆回転させる(S204)。これにより、本文Aの背部だけでなく背部近傍の両側面部分にも溶融ホットメルト接着剤61’を塗着した後、ヒートローラ64を待機位置に下降させる(S205)。以上でヒータユニット60による糊付作業が終了する。
【0052】
次いで、表紙(所定サイズに裁断済みの表紙B’)が表紙成型ユニット90の成型プレート91,91上の所定位置に既に送り込まれているか否かを確認(S206)した後、メインクランプ50をさらに図2において左方に表紙成型位置まで移動させる(S207)。なお、メインクランプ50の表紙成型位置においては、背部およびその近接領域にホットメルト接着剤61’が塗着された本文Aの厚さ中心が成型プレート91,91の中心線上に位置しており、表紙B’も同様にその幅中心が成型プレート91,91の中心線上に位置している。この表紙位置決めのための動作については図15のフローチャートにより後述する。
【0053】
そして、これまで閉じていた成型プレート91,91をプレート開閉機構92により開き(S208)、これまで待機位置(図2実線位置)にあった表紙成型ユニット90を昇降機構95により成型位置(図2点線位置)に上昇させる(S209)。成型プレート91,91が開いた状態で移動プレート93が上昇することにより、表紙成型位置のメインクランプ50にクランプされた直立状態の本文Aの背部に対して表紙が圧接され、既に塗着されているホットメルト接着剤61’を介して本文Aの背部が表紙中央に接着される。
【0054】
次いで、成型プレート91,91を閉じる(S210)。S206で成型プレート91,91の間に本文Aおよび表紙B’が配置されていることが既に確認されているので、ここで成型プレート91,91を閉じることにより、本文Aの背部の側縁に沿って表紙を折り曲げて表紙成型を行うことができる。また、前述の糊付工程により本文Aの背部に近接する両側面領域にもホットメルト接着剤61’が塗着されている(いわゆる横糊)ため、成型プレート91,91を閉じることにより、横糊を介して本文Aの背部に近接する両側面領域にも表紙B’を接着することができる。すなわち、S210のステップにおいて表紙接着と表紙成型とが同時に行われる。このときの成型圧はS211で検出され、所定圧力値で成型を開始してから所定時間(たとえば2秒)を経過したとき(S212:Yes)に成型を終了する。
【0055】
成型終了後、移動プレート93の冊子挿通孔93aが成型プレート91,91の中心軸の直下となる位置(シャッター開放位置)まで、移動プレート93を移動機構94により移動させた(S213)後に成型プレート91,91を、プレート開閉機構92により開き(S214)、メインクランプ50を開く(S215)。メインクランプ50によるクランプから開放されることにより、製本された冊子Cが開放状態の成型プレート91,91間の隙間および冊子挿通孔93aを通過し、ガイド96により案内されてベルトコンベア97上に落下して、所定場所に搬送される。ベルトコンベア97による冊子Cの排出経路には排出センサ(図示せず)が設けられており、この排出センサが冊子Cを排出したことを検知した(S216:Yes)後、表紙成型ユニット90を成型位置から待機位置に下降させる(S217)とともに、移動プレート93をシャッター閉止位置に復帰させる(S218)。そしてメインクランプ50を本文受取位置(図2実線位置)に復帰させる(S219)。
【0056】
以上に述べた一連の糊付から製本までの動作を、図13:S114でメインクランプ移動可能信号が出力された都度実行して、製本作業を繰り返し行う。
【0057】
次に、給紙ユニット70による表紙供給およびこれに関連する表紙カット、切り屑排出、表紙位置決めの各動作を図15のフローチャートを参照して説明する。
【0058】
図13:S115で次回スタート条件が満たされていることを確認した後、表紙カセット71に少なくとも1枚の表紙が収容されていることを確認(S301)して、給紙ローラ72をモータ駆動して、カセット71内の表紙Bを1枚だけ通紙経路に沿って給送し始める(S302)。カッター75の直前に設けられたカット位置センサ74は表紙Bの先端を通過したときにONとなり、これをS303で確認すると給紙ローラ72を一旦停止させ(S304)、所定量(L1)だけ表紙Bを搬送するべく給紙ローラ72を微量駆動させた(S305)後に再度停止させる(S306)。これにより、センサ74からカッタ刃75aによるカット位置までの通紙経路長を(L2)とすると、(L1−L2)だけ表紙Bの前端がカッター刃75a位置よりも下方に突出することになる。ここでモータ駆動によりカッター刃75aを通紙経路と略直交する方向に移動させて用紙B前端をカットする(S307)。
【0059】
表紙カセット71に収容される表紙Bは製本すべき本文Aのサイズに応じてあらかじめ定められたサイズを有しており、本文Aの幅を(WA)とし、カッター刃75aによるカット代を(V)だけ取るものとし、また、ヒータユニット60での糊付け量や表紙成型ユニット90での成型代(折り曲げ代)として片側で(α)だけマージンを取るものとして、この自動製本装置による製本可能な最大許容厚さを(Tmax,この実施形態では20mm)とすると、次式で示される幅(WB)を有する表紙Bがあらかじめ準備されており、これが表紙カセット71に収容されている。
WB=(WA+α)×2+Tmax+V
【0060】
そして、本文厚さセンサ21で測定した本文厚さを(TA)とすると、最大許容厚さとの差、すなわち(Tmax−TA)+Vが表紙のカット量となり、これが前述の表紙突出量(L1−L2)に等しくなるから、S305における表紙搬送量(L1)は次式を満たすように設定すればよいことになる。L1=Tmax−TA+L2+V
【0061】
S307でカットされた後の表紙幅(WB’)は次式で表される。
WB’=(WA+α)×2+TA
【0062】
次いで、給紙ローラ72をモータ駆動してカット後の表紙B’の給送を再開し(S308)、センサ83が表紙B’の後端通過を検出してONになるのを待つ(S309)。センサ83がONになると(S309:Yes)、給紙ローラ72を停止させ(S310)、表紙位置決めローラ81を上昇させて対向ローラ86から退避させた(S311)後、表紙揃えピン85の移動による表紙揃えを行う(S312)。表紙揃えピン35は成型位置近傍に送り込まれた表紙B’の一側縁と係合可能な位置に設けられており、他側縁には固定ガイド88,88が設けられている(図16)。S312における表紙揃えピン85の移動は、それまで表紙B’には係合しない下方位置に待機していた状態から上昇して表紙B’の一側縁と係合し、さらに表紙搬送方向と直交する方向(図16で上方向)に低速にて微量移動して、表紙B’の他側縁を固定ガイド88,88に係合させる。これにより、特に搬送方向と直交する方向おける表紙B’の位置ずれを補正する。
【0063】
S312で表紙揃えが完了すると、表紙揃えピン35を下方待機位置に下降させた後、表紙位置決めローラ81を下降させて対向ローラ86に圧接し(S313)、これを駆動して給紙を再開し(S314)、センサ84が表紙B’の後端通過を検出してONになったとき(S315:Yes)に表紙位置決めローラ81を停止させる(S316)。これにより表紙B’が成型プレート91上の基準位置に送り込まれるが、この時点では本文厚さ(TA)に応じた所定位置にはまだ位置決めされていない。このときの位置制御は任意であるが、たとえば、この自動製本装置による製本許容最小厚さを(Tmin,この実施形態では1.5mm)として、TA=Tminのときに、S316で停止した表紙B’の中心位置が、メインクランプ50が成型位置に移動したとき(図14:S207)の本文Aの厚さ中心と整列するように位置制御する。この位置制御の場合は、S316で停止した時点では、実際の本文厚さと製本許容最小厚さとの差の半分、すなわち(TA−Tmin)/2だけ、成型位置の本文厚さ中心からずれていることになる。
【0064】
そこで、この演算結果を受けて、S317で表紙位置決めローラ81を駆動して上記所定量だけ表紙B’を搬送させて位置決めを終了し、S318で成型処理完了を待って、図15の表紙供給に関連するフローを終了する。
【0065】
【発明の効果】
本発明によれば、本文の厚さに応じて表紙を裁断する工程を一連の製本作業工程の中に組み入れたので、製本後の表紙裁断工程が不要化され、常に本文幅に同調した表紙幅で自動製本することができる。
【0066】
また、本文の厚さに応じて表紙が裁断されるため、裁断後の表紙の中心位置を正確に把握することができ、これに印刷を施して製本することにより位置ずれのない表紙印刷が可能であり、特に全面印刷の場合に有効である。これによって、従来行われていた製本前のプレ印刷が不要となり、真の意味のオンデマンド製本を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による製本装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態としての自動製本装置の全体構成を示す正面図である。
【図3】図2の自動製本装置におけるサブクランプに関連する構成を示す拡大断面図である。
【図4】この自動製本装置におけるサブクランプとメインクランプの先端部形状を示すとともにサブクランプからメインクランプへの本文受渡の要領を示す説明図である。
【図5】この自動製本装置におけるサブクランプおよびジョグユニットに関連する構成を示す平面図である。
【図6】この自動製本装置におけるサブクランプに関連する構成を示す拡大平面図である。
【図7】この自動製本装置におけるヒータカセット部の構成を示す説明図である。
【図8】この自動製本装置における表紙裁断手段(カッター)に関連する構成を示す正面図である。
【図9】この自動製本装置における切り屑排出手段に関連する構成を示す正面図である。
【図10】この自動製本装置におけるジョグユニットに関連する構成を示す側面図である。
【図11】この自動製本装置におけるジョグユニットに関連する構成を示す正面図である。
【図12】この自動製本装置における表紙位置決め手段に関連する構成を示す正面図である。
【図13】この自動製本装置において、製本作業開始から本文がサブクランプ20により供給され、その供給過程においてジョグユニットによる突き揃えが行われた後、メインクランプへの受渡が完了するまでの動作フローを示すフローチャートである。
【図14】この自動製本装置において、糊付処理から表紙接着および表紙成型に至るまでの動作フローを示すフローチャートである。
【図15】この自動製本装置において給紙ユニットによる表紙供給およびこれに関連する表紙カット、切り屑排出、表紙位置決めの各動作フローを示すフローチャートである。
【図16】この自動製本装置における表紙の左右方向の位置決め動作を示す説明図である。
【符号の説明】
第一の本文供給手段
2 本文厚さ検出手段
3 糊付手段
第二の本文供給手段
5 表紙供給手段
6 表紙裁断手段
7 表紙位置決め手段
8 表紙接着手段
9 表紙成型手段
10 冊子排出手段
11 切り屑排出手段
12 表紙印刷手段
A 冊子
B 表紙
B’ 裁断後の表紙
C 製本された冊子
20 サブクランプ
21 厚みセンサ
24 テーブル
25 クランプ板
31 押さえ板
40 ジョグユニット
43 上下揺動板
46 左右揺動板
50 メインクランプ
60 ヒータユニット
64 ヒートローラ
70 給紙ユニット
74 カット位置センサ
75 カッター
77 可動板
78 切り屑排出シュート
81 表紙位置決めローラ
85 表紙揃えピン
90 表紙成型ユニット
91 成型プレート
93 移動板
93a 冊子挿通孔
96 ガイド
97 ベルトコンベア

Claims (6)

  1. 製本しようとする本文を両側からクランプした状態で糊付位置を経て表紙成型位置に供給する本文供給手段と、本文供給手段によるクランプ状態において本文の厚さを検出する本文厚さ検出手段と、本文供給手段によりクランプ状態で糊付位置に供給された本文の背部にホットメルト接着剤を塗着する糊付手段と、本文供給手段によりクランプ状態で表紙成型位置に供給された本文のホットメルト接着剤塗着背部の下方に表紙を供給する表紙供給手段と、表紙成型位置において表紙供給手段により供給された表紙の中央部を本文のホットメルト接着剤塗着背部に押圧して接着すると共に該表紙を本文のホットメルト接着剤塗着背部の両側縁に沿って折り曲げる表紙接着成型手段とを有してなり、表紙供給手段は、本文厚さ検出手段による検出結果を受けて本文の厚さに応じて表紙を裁断する表紙裁断手段と、本文厚さ検出手段による検出結果を受けて表紙裁断手段による裁断後の表紙の中央が表紙成型位置における本文の厚さ中心と一致するよう位置決めする表紙位置決め手段とを含むことを特徴とする製本装置。
  2. さらに、表紙裁断手段により裁断された表紙切り屑を表紙供給手段による通紙経路とは別の切り屑排出経路を通じて排出する切り屑排出手段を有することを特徴とする、請求項1記載の製本装置。
  3. 通紙経路と切り屑排出経路とが表紙裁断手段の直下に隣接して設けられており、切り屑排出手段は、表紙裁断手段により裁断された表紙切り屑を切り屑排出経路に案内するとともに、裁断後の表紙は通紙経路に案内するよう、表紙裁断手段の作動と連動して切替操作される経路切替手段を有することを特徴とする、請求項2記載の製本装置。
  4. さらに、表紙裁断手段により裁断された表紙の裁断寸法に応じた任意位置に任意の印刷を施す表紙印刷手段が設けられることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか記載の製本装置。
  5. 表紙接着成型手段が開閉可能な一対の成型プレートを有しており、表紙接着成型手段により製本された後の冊子を成型プレートを開くことにより排出する冊子排出手段をさらに有することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか記載の製本装置。
  6. 製本しようとする本文を両側からクランプした状態で糊付位置に供給するとともにその間に本文の厚さを検出し、糊付位置において本文の背部にホットメルト接着剤を塗着し、背部にホットメルト接着剤を塗着された本文を表紙成型位置に移送し、一方、本文の厚さに応じて表紙を裁断し、裁断後の表紙の中央が表紙成型位置に移送された本文の厚さ中心と一致するよう表紙を供給し、表紙の中央部を本文のホットメルト接着剤塗着背部に対して押圧して接着するとともに、表紙を本文のホットメルト接着剤塗着背部の両側縁に沿って折り曲げて表紙成型することを特徴とする製本方法。
JP2001211000A 2001-07-11 2001-07-11 製本装置および方法 Expired - Lifetime JP3788584B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001211000A JP3788584B2 (ja) 2001-07-11 2001-07-11 製本装置および方法
US10/117,048 US6685416B2 (en) 2001-07-11 2002-04-08 Bookbinding device and method
CA002392900A CA2392900A1 (en) 2001-07-11 2002-07-09 Bookbinding device and method
DE60223757T DE60223757T2 (de) 2001-07-11 2002-07-10 Buchbindevorrichtung und Verfahren
TW091115324A TW557254B (en) 2001-07-11 2002-07-10 Bookbinding device and method
EP02254836A EP1275522B1 (en) 2001-07-11 2002-07-10 Bookbinding device and method
CNB021434557A CN1261308C (zh) 2001-07-11 2002-07-11 图书装订装置及装订方法
KR1020020040263A KR100895891B1 (ko) 2001-07-11 2002-07-11 제본장치 및 제본방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001211000A JP3788584B2 (ja) 2001-07-11 2001-07-11 製本装置および方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2003025759A JP2003025759A (ja) 2003-01-29
JP2003025759A5 JP2003025759A5 (ja) 2005-11-17
JP3788584B2 true JP3788584B2 (ja) 2006-06-21

Family

ID=19046387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001211000A Expired - Lifetime JP3788584B2 (ja) 2001-07-11 2001-07-11 製本装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3788584B2 (ja)

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4563051B2 (ja) * 2004-03-04 2010-10-13 株式会社デュプロ 製本装置
JP4591274B2 (ja) * 2005-08-11 2010-12-01 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 製本装置及び画像形成システム
JP4389891B2 (ja) * 2005-08-11 2009-12-24 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 製本システム
JP4631613B2 (ja) * 2005-08-31 2011-02-16 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 製本装置及び画像形成システム
JP4597014B2 (ja) * 2005-09-13 2010-12-15 ニスカ株式会社 製本装置及びこれを用いた画像形成システム
JP4802701B2 (ja) * 2005-12-22 2011-10-26 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 製本装置、製本プログラム及び製本システム
JP4640839B2 (ja) * 2006-08-10 2011-03-02 シャープ株式会社 くるみ製本システム及びくるみ製本方法
JP5002856B2 (ja) * 2006-10-10 2012-08-15 株式会社デュプロ 製本装置
JP5046825B2 (ja) 2007-09-20 2012-10-10 ニスカ株式会社 製本装置
JP2009073048A (ja) 2007-09-20 2009-04-09 Nisca Corp 製本装置
JP2010058440A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Kyodo Seiki:Kk 糊付装置
JP5866195B2 (ja) 2011-12-19 2016-02-17 理想科学工業株式会社 油中水型エマルション接着剤
JP6200213B2 (ja) 2013-06-10 2017-09-20 理想科学工業株式会社 油中水型エマルション接着剤
CN109774182B (zh) * 2019-01-30 2023-10-27 东莞市宏祥机械设备有限公司 一种指套自动生产设备

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003025759A (ja) 2003-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100895891B1 (ko) 제본장치 및 제본방법
JP3788584B2 (ja) 製本装置および方法
JP3553100B2 (ja) 電子写真印刷機
JPH09277740A (ja) テープ加熱装置及び製本装置
JP3713472B2 (ja) 製本用糊付装置
JP2006346984A (ja) 製本装置及びこれを用いた画像形成装置
JP4528674B2 (ja) 製本装置及びこれを用いた画像形成装置
KR100895892B1 (ko) 제본에 있어서의 접착제 도포장치
JP4775530B2 (ja) 移送装置
JP4744247B2 (ja) 製本装置における表紙位置決め機構
JP4177356B2 (ja) シート束搬送装置及びこれを用いた製本装置
JP4807180B2 (ja) 製本装置及び画像形成装置
US8840099B2 (en) Binding apparatus
JP4156260B2 (ja) 製本装置における表紙位置決め機構
JP4775531B2 (ja) 製本用糊付装置
JP4563051B2 (ja) 製本装置
JP4478979B2 (ja) テープ供給装置及びその制御方法
JP2003020159A (ja) 製本用紙の突き揃え装置
JP4101256B2 (ja) 製本装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2008162178A (ja) 製本装置及びこれを備えた画像形成システム
JP4902340B2 (ja) 給紙装置及び製本装置並びに画像形成システム
JP5355020B2 (ja) 製本装置及びこれを備えた画像形成装置
JPH10212065A (ja) 製本装置
JP2014028435A (ja) 製本装置および製本方法
JP2014028436A (ja) 製本装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20040803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040803

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040922

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050920

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050920

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20050920

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20051019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051129

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060322

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3788584

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100407

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100407

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110407

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120407

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130407

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130407

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140407

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term