JP2014028435A - 製本装置および製本方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、シートおよびテープの端部がずれないように製本を行うことが可能な製本装置および製本方法を提供する。
【解決手段】製本装置1は、積層シート101の一端にテープ102を貼り付けることによって製本を行う装置である。製本装置1は、テープ102に印刷を行うサーマルヘッド57を備える。サーマルヘッド57によって印刷が行われた印刷済みのテープ102は、搬送ローラ41によって下流側に搬送される。印刷済みのテープ102は、第一ヒータ31の延設面311上に配置される。製本装置1は、積層シート101の搬送方向上流側の端部に当接し、積層シート101の位置を規制する当接部21を備える。印刷済みのテープ102の搬送方向上流側の端部は、搬送ローラ41によって当接部21まで搬送される。テープ102に塗布された接着剤は、ヒータ30によって加熱される。積層シート101は加熱された接着剤によって接着される。
【選択図】図2

Description

本発明は、積層されたシートを、印刷されたテープを用いて綴じることによって、製本を行う製本装置および製本方法に関する。
複数のシートを積層した積層シートの一端を、印刷されたテープによって綴じ、製本を行う製本装置が知られている。例えば特許文献1には、積層シートの表面側および裏面側から積層シートを挟持する支持部を備えた製本装置が開示されている。この装置では、支持部によって挟持された積層シートがテープに押し当てられることによって、積層シートは製本される。
特開平8−239157号公報
特許文献1に記載された装置では、複数のシートの端部同士を揃えてテープに押し当てることが難しい。また、シートおよびテープの端部を揃えることが難しい。このため、シートおよびテープの端部がずれた状態で製本される場合があるという問題点がある。
本発明の目的は、シートおよびテープの端部がずれないように製本を行うことが可能な製本装置および製本方法を提供することである。
本発明の第一態様に係る製本装置は、複数のシートからなる積層シートの一端にテープを貼り付けることによって製本する製本装置であって、前記テープに印刷する印刷手段と、前記印刷手段によって印刷された前記テープを搬送することが可能な搬送手段と、前記搬送手段によって搬送された前記テープの一方の面側に配置され、前記テープに塗布された接着剤を加熱するヒータと、前記テープの他方の面側に配置され、前記積層シートにおける前記テープの搬送方向の上流側の端部に当接する当接部と、前記当接部によって位置が規制された前記積層シートと、前記ヒータによって加熱された前記接着剤とを接触させることによって、前記積層シートと前記テープとを接着する接着手段とを備え、前記搬送手段は、前記テープの前記搬送方向の上流側の端部の位置を、前記当接部まで搬送することを特徴とする。
第一態様によれば、複数のシートの搬送方向の位置は、当接部によって規制されるので、積層シートの端部は揃えられる。また搬送手段は、テープの上流側端部の位置を当接部まで搬送するので、積層シートの端部とテープの端部とは揃えられる。これによって製本装置は、積層シートおよびテープの端部を揃えて製本することが可能となる。
前記製本装置の前記搬送手段は、搬送ローラを備え、前記搬送ローラは、前記テープの搬送面に側面が接する位置である第一位置と、前記搬送面から前記側面が離隔した第二位置とに切り替え可能に設けられてもよい。搬送ローラによってテープを搬送することによって、テープに過負荷を与えることなく適切に搬送することが可能となる。また、搬送面から離隔した位置に搬送ローラを配置できるようにすることで、積層シートとテープとを近接させて接着する場合に搬送ローラが邪魔になることを抑止できる。
前記製本装置の前記搬送ローラは、前記第一位置に配置した状態で、前記搬送方向の位置が前記当接部と同一か又は前記当接部に対して下流側に配置してもよい。搬送ローラを第一位置に配置することで、搬送方向の長さが異なるテープが用いられた場合でも、テープの搬送方向上流側の端部の位置と当接部の位置とが一致する状態となるまでテープを適切に搬送できる。このため製本装置は、積層シートおよびテープの端部を揃えて製本することが容易に可能となる。
前記製本装置の前記搬送ローラは、前記第二位置に配置した状態で、前記搬送方向の位置が前記当接部に対して上流側に配置してもよい。これによって、テープの他方の面側から積層シートを近接させて接着する場合に、搬送ローラが邪魔になることを適切に抑止できる。
前記製本装置の前記搬送手段は、前記ヒータと対向する位置に設けられてもよい。これによって搬送手段は、ヒータとの間にテープを挟んだ状態で、テープを搬送することができる。このため製本装置は、テープを適切に搬送することが可能となる。
前記製本装置の前記搬送手段に対して前記搬送方向の上流側に、前記テープを切断する切断手段を備えてもよい。これによって、積層シートの搬送方向の長さに応じた適切な長さにテープを切断することが可能となる。
前記製本装置の前記印刷手段は、サーマルヘッドを備えてもよい。これによって、熱転写方式によってテープに印刷を行うことが可能となる。
本発明の第二態様に係る製本方法は、複数のシートからなる積層シートの一端にテープを貼り付けることによって製本する製本装置によって実行される製本方法であって、前記テープに印刷する印刷ステップと、前記印刷ステップによって印刷された前記テープを搬送する搬送ステップと、前記積層シートにおける前記テープの搬送方向の上流側の端部に当接する当接部によって位置が規制された前記積層シートと、前記搬送ステップによって搬送された前記テープとを接触させる接触ステップと、前記テープに塗布された接着剤を加熱する加熱ステップとを備え、前記搬送ステップは、前記テープの前記搬送方向の上流側の端部の位置を、前記当接部まで搬送することを特徴とする。第二態様によれば、第一態様と同様の効果を奏することができる。
製本装置1の斜視図である。 製本装置1を斜め方向から見た透視図である。 製本装置1を搬送方向下流側から見た透視図である。 製本装置1およびカセット50の内部構造を示す平面図である。 カセット50の平面図である。 製本装置1の電気的構成を示すブロック図である。 製本工程を示すフローチャートである。 シートストッパ15、16によって積層シート101を挟む工程を示す図である。 積層シート101をテープ102に近接させる工程を示す図である。 第二ヒータ32、33を移動する工程を示す図である。 積層シート101の表面および裏面にテープ102を貼り付ける工程を示す図である。 積層シート101にテープ102を貼り付ける工程を示す図である。 製本された積層シート101を示す図である。
本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1を参照し、製本装置1の概要について説明する。製本装置1は、本体部11、印刷部12、保持部13、及び規制部22を備える。本体部11の形状は略直方体である。製本装置1は、本体部11の長手方向を水平にした状態で、テーブル等の台に載置され使用される。印刷部12は、本体部11の長手方向の端面の一方に設けられる。印刷部12の形状は略直方体である。印刷部12は、内部でテープ102(図2参照、後述)に印刷を行う。印刷済みのテープ102は、本体部11内を長手方向に沿って搬送される。本体部11は、内部で、複数のシートを束ねた積層シート101の一端をテープ102によって貼り付け、製本する。
以下、本体部11の長手方向を搬送方向という。本体部11のうち印刷部12が設けられる側を上流側といい、印刷部12が設けられる側と反対側を下流側という。搬送方向に直交して水平に延びる方向を前後方向といい、搬送方向に直交して垂直に延びる方向を上下方向という。
本体部11の上面の前側および後側は、それぞれ、前方および後方に向けて下方に傾斜する。印刷部12の上面の前側は、前方に向けて下方に傾斜する。印刷部12の上下方向の長さは、本体部11の上下方向の長さの略半分である。保持部13は、本体部11の上面の後側に設けられた凹部14から、後方に向けて斜め上方向に延びる。保持部13の形状は板状である。保持部13の上面に積層シート101が載置される。載置された積層シート101は、保持部13の上面に沿って前方斜め下側に移動し、本体部11内に導かれる。積層シート101の下端は本体部11内に入り込む。規制部22は、保持部13の上面から、該上面に対して上方鉛直方向に延びる。規制部22の形状は板状である。規制部22は、保持部13に載置された積層シート101の搬送方向下流側の位置を規制する。規制部22は、保持部13の上面に沿って搬送方向に移動可能である。
以下、保持部13の上面に沿って延びる平面を保持面131(図3等参照)という。保持面131に対して平行な方向であって搬送方向と直交する方向、即ち、保持部13の上面に載置された積層シート101が保持面131に沿って移動する方向を、給紙方向という。
図2から図5を参照し、製本装置1の内部構造について説明する。図2に示すように、本体部11は、搬送ローラ41、第一ヒータ31、第二ヒータ32、33、当接部21、およびシートストッパ15、16(図3参照)を備える。印刷部12は、プラテンローラ54、主動ローラ55、サーマルヘッド57、およびテープカッター58を備える。また印刷部12は、テープ102およびインクリボン103(図5参照)が巻回されたカセット50(図5参照)を収容する収容部(図示外)を備える。なお図2、図4、および図5では、製本装置1の構成とカセット50の構成とが併記されている。
カセット50は、熱溶融型の接着剤が予め塗布されたテープ102に、熱転写方式で印刷を行うことが可能な周知のテープカセットである。カセット50は、上壁および底壁が保持面131に対して平行となる向き、且つ、収容部の搬送方向下流側にテープ排出口59(図5参照、後述)を向けた状態で、収容部に収容される。
図5を参照し、カセット50について簡単に説明する。カセット50は、スプール51、52、53、従動ローラ56、およびテープ排出口59を備える。スプール51にはテープ102が巻回される。テープ102には、スプール51に巻回された状態で外側に配置する面102Aに、熱溶融型の接着剤が塗布される。接着剤は、積層シート101にテープ102を貼り付けるためのものである。接着剤は常温では固体の状態である。このため、スプール51にテープ102が巻回された状態で、面102Aに塗布された接着剤は、隣り合うテープ102の面102Aと反対側の面102Bに付着しない。
一方、接着剤の温度を約150度に加熱した場合、接着剤の粘度は小さくなり、積層シート101(図1参照)を接着するために最適な粘性を示す。具体的には、接着剤は、温度を約150度に加熱した場合に溶融し、重ねられた状態の複数のシートの間に良好に入り込む程度の粘性(溶融粘度は10000mPa・s(ミリパスカル秒)以下))を示す。このため接着剤は、約150度に加熱することによって、積層シート101を適切に貼り付けることが可能となる。
スプール52には、未使用のインクリボン103が巻回される。インクリボン103には、スプール52に巻回された状態で内側に位置する面103Aにインクが塗布される。インクは熱溶性顔料インクである。インクは、約200度に加熱した場合に、テープ102に転写される。スプール53には、使用済みのインクリボン103が巻回される。
従動ローラ56は、インクが転写された印刷済みのテープ102を、主動ローラ55(後述)との間に挟み、テープ排出口59に向けて下流側に搬送する。従動ローラ56は、テープ排出口59に対して搬送方向上流側近傍、且つ、搬送されるテープ102の少なくとも一部に平行な所定の平面(以下、「搬送面」という。)に対して前方斜め下側(図5における下側)に配置する。
なお、製本装置1に使用されるカセットは変更できる。接着剤は、予めテープ102に塗布されていなくてもよく、スプール51からテープ102が繰り出された後、テープ102の面102Aに塗布されてもよい。接着剤が積層シート101を貼り付けるために適切な粘性を示す温度は、150度に限定されない。例えばこの温度は、150〜180度の間のいずれかの温度であってもよい。インクがテープ102に転写される場合のインクの温度は、200度に限定されない。例えばこの温度は、200〜220度の間のいずれかの温度であってもよい。インクリボン103として、熱昇華型染料インクが塗布されてもよい。
図4および図5を参照し、印刷部12の内部構造について説明する。主動ローラ55は、収容部に収容されたカセット50のテープ排出口59の搬送方向上流側、且つ、テープ102の搬送面に対して後方斜め上側(図4および図5における上側)に配置する。主動ローラ55および従動ローラ56は、搬送面を挟んで対向配置する。主動ローラ55は、駆動モータ63(図6参照)が駆動することによって回転する。プラテンローラ54およびサーマルヘッド57は、主動ローラ55の搬送方向上流側近傍に配置する。プラテンローラ54は、テープ102の搬送面に対して後方斜め上側(図4および図5における上側)に配置し、サーマルヘッド57は、テープ102の搬送面に対して前方斜め下側(図4および図5における下側)に配置する。プラテンローラ54およびサーマルヘッド57は、搬送面を挟んで対向配置する。
プラテンローラ54およびサーマルヘッド57は、スプール51、52のそれぞれから繰り出されたテープ102およびインクリボン103を重ねた状態で、間に挟む。プラテンローラ54はテープ102の面102Aに接触し、サーマルヘッド57はインクリボン103の面103Aと反対側の面103Bに接触する。テープ102の面102Bと、インクリボン103の面103Aとが接触する。プラテンローラ54は、テープ102をインクリボン103に押し当てる。サーマルヘッド57が約200度に加熱することで、インクリボンのインクは約200度に加熱される。インクはテープ102に転写する。以上のようにして、熱転写方式に基づく印刷がテープ102に対して実行される。インクが転写された後のインクリボン103は、印刷済みのテープ102から離れ、スプール53によって巻き取られる。
主動ローラ55は、インクリボン103から離れた印刷済みのテープ102を、従動ローラ56との間に挟む。主動ローラ55が回転することによって。印刷済みのテープ102は下流側に搬送され、テープ排出口59からカセット50の外部に排出される。
テープカッター58は、カセット50のテープ排出口59の搬送方向下流側に配置する。図2に示すように、テープカッター58は、軸支された二枚の刃部581、582を備える。テープ排出口59から排出された印刷済みのテープ102は、刃部581、582間で挟まれた部分を通過する。駆動モータ65(図6参照)は、軸支部を中心として刃部581を揺動させる。これによって刃部581、582は、テープ排出口59から排出された印刷済みのテープ102を挟み、切断する。このようにして、印刷済みのテープ102は、テープカッター58によってカセット50側から切り離される。
なおテープカッター58の構成は変更できる。例えば刃部581は、ユーザが手動で揺動させることが可能なようにしてもよい。これによって製本装置1のユーザは、印刷済みのテープ102を手動で切断することができる。
図2から図4を参照し、本体部11の内部構造について説明する。図2に示すように、搬送ローラ41はテープカッター58の搬送方向下流側に配置する。搬送ローラ41の形状は円筒形である。搬送ローラ41の材料は、弾力性を有するゴムである。搬送ローラ41の回転軸413は、保持面131(図3参照)と直交する向きに延びる。搬送ローラ41は、回転軸413を中心として回転する。支持部45は、搬送ローラ41を一端側の端部に回転可能に支持する。支持部45の形状は棒状である。支持部45は、他端側の端部を軸として揺動可能である。支持部45は、テープカッター58の搬送方向下流側、且つ、テープ102の搬送面に対して後方斜め上側(図4における上側)に配置する。支持部45の他端側は、後述する当接部21の搬送方向上流側に配置する。支持部45の一端側は、他端側よりも搬送面に近接する。支持部45が揺動することによって、搬送ローラ41の位置は、第一位置411(図4参照)および第二位置412(図4参照)に切り替わる。搬送ローラ41が第一状態411に配置した状態で、支持部45の一端側は他端側よりも搬送方向の下流側に配置する。搬送ローラ41が第二状態412に配置した状態で、支持部45の一端側は他端側よりも搬送方向の上流側に配置する。搬送ローラ41は、駆動モータ61(図6参照)が駆動することによって回転する。支持部45は、駆動モータ66によって揺動する。
図2は、第一位置411に配置した状態の搬送ローラ41を示している。第一位置411に配置した状態で、搬送ローラ41の側面の下側は、テープ102の搬送面に接する。カセット50のテープ排出口59(図5参照)から排出されたテープ102が搬送面に位置する場合、搬送ローラ41の側面は、テープ102の面102A(図5参照)に接触する。この状態で搬送ローラ41が回転することによって、印刷済みのテープ102は、幅方向が保持面131(図3参照)と直交する向きで下流側に搬送される。一方、図4に示すように、第二位置412に配置した状態の搬送ローラ41の側面は、搬送面から離隔する。
図2に示すように、第一ヒータ31は、テープカッター58の搬送方向下流側、且つ、第一位置411に配置した搬送ローラ41の前方斜め下側から、搬送方向下流側に向けて水平に延びる。第一ヒータ31の形状は、搬送方向を長手方向とする直方体である。第一ヒータ31の搬送方向上流側の部分は、テープ102の搬送面を挟んで搬送ローラ41と対向する。図3に示すように、第一ヒータ31の後方斜め上側の面、即ち、搬送ローラ41に対向する側の面(以下、「延設面」という。)311は、保持面131と直交する。延設面311の幅方向の長さは、テープ102の幅方向の長さよりも短い。
第一位置411に配置した搬送ローラ41は、第一ヒータ31の延設面311との間に印刷済みのテープ102を挟んだ状態で回転することで、空回りすることなく適切に印刷済みのテープ102を搬送できる。印刷済みのテープ102は、延設面311に沿って搬送される。図4に示すように、サーマルヘッド57のうちテープ102に印刷が行われる部分、即ち、サーマルヘッド57の加熱部分は、延設面311に沿って搬送方向に延びる平面312に接する。同様に、第一位置411に配置した搬送ローラ41の側面の下側は、平面312に接する。従って印刷済みのテープ102は、サーマルヘッド57と第一位置411に配置した搬送ローラ41とを結ぶ直線に沿って下流側に搬送されることになる。
図2および図3に示すように、第二ヒータ32、33は、それぞれ、第一ヒータ31の前方斜め上および後方斜め下に配置する。第二ヒータ32、33の形状は、第一ヒータ31と略同一である。第二ヒータ32、33は、保持面131(図3参照)を挟んで対向配置する。
第二ヒータ32の前方斜め上側に支持部321が設けられ、第二ヒータ33の後方斜め下側に支持部331が設けられる。支持部321は第二ヒータ32を支持し、支持部331は第二ヒータ33を支持する。また支持部321、331は、駆動モータ64(図6参照)が駆動することによって、第二ヒータ32、33を給紙方向および給紙方向と直交する方向に移動させることができる(詳細は後述する。)。以下、第一ヒータ31、および第二ヒータ32、33を総称して「ヒータ30」ともいう。
図2および図4に示すように、当接部21は、第一位置411(図4参照)に配置した搬送ローラ41、即ち、テープ102を搬送可能な状態の搬送ローラ41の後方斜め上側(図4における上側)に配置する。また図4に示すように、当接部21は、第二位置412に配置した搬送ローラ41に対して搬送方向下流側に配置する。当接部21の形状は板状である。当接部21の両面は搬送方向を向く。当接部21は、保持面131(図3参照)に対して上方鉛直方向に延びる。当接部21の搬送方向の位置は、第一位置411に配置した搬送ローラ41の回転軸413の位置と同一である。当接部21は、保持部13に載置された積層シート101の搬送方向上流側に当接し、複数のシートの位置を規制する。
なお、第一位置411に配置した状態の搬送ローラ41と当接部21との位置関係は変更できる。例えば、第一位置411に配置した搬送ローラ41は、当接部21対して搬送方向の下流側に設けられてもよい。
図3に示すように、シートストッパ15、16は、保持面131を挟んで対向配置する。シートストッパ15は保持面131の上側に配置し、シートストッパ16は保持面131の下側に配置する。図2に示すように、シートストッパ15は、搬送方向を長手方向とする長方形の板状部、および、板状部の搬送方向両側から板状部に対して鉛直方向に延びる延設部を備える。図示されていないが、シートストッパ16も同様に、板状部および延設部を備える。図3に示すように、シートストッパ16の板状部は、保持面131と同一平面上に配置する。一方、シートストッパ15の板状部は、保持面131から離隔する。
シートストッパ15、16は、駆動モータ62(図6参照)によって駆動する。シートストッパ15は、保持面131に対して鉛直方向に移動できる。シートストッパ15が保持面131に近接した場合、シートストッパ15、16の板状部は、保持部13に載置された積層シート101を挟持する。さらに、シートストッパ15、16は給紙方向に移動できる。これによってシートストッパ15、16は、狭持した積層シート101を第一ヒータ31に近接させることができる。
図6を参照し、製本装置1の電気的構成について説明する。製本装置1は、製本装置1全体の制御を司るCPU111を備える。CPU111は、ROM112、RAM113、第一ヒータ31、第二ヒータ32、33、サーマルヘッド57、および駆動モータ61〜66と電気的に接続する。ROM112は、CPU111の制御プログラムおよび初期パラメータを記憶する。RAM113は、CPU111の処理実行時においてデータを一時的に記憶する。駆動モータ61〜66は、それぞれ、搬送ローラ41、シートストッパ15、16、主動ローラ55、支持部321、331、テープカッター58、および支持部45を駆動する。
製本装置1が積層シート101を製本する工程の概要について、図7を参照して説明する。はじめにCPU111は、駆動モータ63を駆動することによって主動ローラ55を回転させ、スプール51からテープ102を繰り出す。CPU111は、サーマルヘッド57を加熱し、インクリボン103のインクをテープ102に転写することによって、テープ102に印刷を行う(S11)。次にCPU111は、駆動モータ61を駆動することによって搬送ローラ41を回転させ、印刷済みのテープ102を下流側に搬送する(S13)。印刷済みのテープ102の搬送は、搬送方向上流側の端部と当接部21との搬送方向の位置が一致するまで継続される。印刷済みのテープ102は、第一ヒータ31の延設面311に配置した状態になる。
次にCPU111は、駆動モータ62を駆動する。これによって、保持部13上に載置され、且つ、当接部21によって搬送方向上流側の端部の位置が規制された状態の積層シート101は、シートストッパ15、16によって挟まれる。さらにCPU111は、シートストッパ15、16を第一ヒータ31側に移動させる(S15)ことで、搬送されたテープ102に積層シート101の下端を接触させる。次にCPU111は、駆動モータ64を駆動して支持部321、331および第二ヒータ32、33を移動させ(S17)、積層シート101の表裏面にテープ102を接触させる。最後にCPU111は、第一ヒータ31および第二ヒータ32、33を加熱してテープ102に塗布された接着剤を溶融し、積層シート101にテープ102を接着させる(S19)。以下詳説する。
製本装置1が積層シート101を製本する工程の詳細について、図3、図4、図8から図13を参照して説明する。製本装置1のCPU111は、製本が開始される前の初期状態で、図4に示すように、駆動モータ66を駆動して支持部45を揺動させ、搬送ローラ41を第二位置412に配置する。
はじめにユーザは、複数のシートを束ねた積層シート101を保持部13上に載置する。ユーザは、それぞれのシートの搬送方向上流側の端部が当接部21に接触するように、搬送方向の位置を調整する。当接部21は複数のシートの搬送方向上流側の位置を規制するので、複数のシートの搬送方向上流側の位置は揃う。例えば、搬送方向の長さが異なる積層シート101(例えば積層シート101A、101B)が保持部13に載置された場合も、搬送方向上流側の位置は当接部21によって規制されるので、積層シート101の搬送方向上流側の位置は常に一定になる。
次にユーザは、保持部13に沿って規制部22を搬送方向上流側に移動させ、積層シート101の搬送方向下流側に規制部22を接触させる。これによって、積層シート101の搬送方向の位置はさらに正確に揃えられる。なお規制部22の移動方法は変更できる。例えば規制部22は、図示しない駆動モータによって駆動しても良い。CPU111は、該駆動モータを駆動することで、積層シート101の搬送方向下流側の端部に規制部22が接触する状態まで、規制部22を搬送方向上流側に移動させてもよい。
積層シート101が保持部13に載置された後、ユーザは製本装置1の操作部(図示外)を介して、シートストッパ15を移動させるための操作を行う。CPU111が操作部に対する操作を検出した場合、図8に示すように、CPU111は駆動モータ62を駆動し、シートストッパ15を保持面131側に移動させる(矢印40)。シートストッパ15、16の板状部は、積層シート101を挟持する(図9参照)。このため、積層シート101が保持面131に沿って給紙方向の下側に移動することが抑止される。従って、積層シート101の下端と第一ヒータ31の延設面311とが離隔した状態で、積層シート101は保持部13上に保持される。
なお、シートストッパ15を移動させる方法は変更できる。例えば製本装置1は、保持部13上に載置された積層シート101を検出する検出センサを備えてもよい。CPU111は、検出センサが積層シート101を検出した場合、駆動モータ62を駆動することでシートストッパ15を保持面131側に移動させてもよい。またシートストッパ15は、ユーザが手動で移動させてもよい。
続いて、テープ102への印刷が開始される。図5に示すように、CPU111は、主動ローラ55と従動ローラ56との間にテープ102が挟まれた状態で、駆動モータ63を駆動して主動ローラ55を回転することで、スプール51からテープ102を繰り出す。スプール52から繰り出されたインクリボン103とテープ102は、インクリボン103の面103Aとテープ102の面102Bとが接触した状態で重ね合わせられ、プラテンローラ54およびサーマルヘッド57の間に導かれる。プラテンローラ54はテープ102をインクリボン103に押し当てる。CPU111は、サーマルヘッド57を約200に加熱する。インクリボン103のインクは約200度に加熱され、インクはテープ102に転写される。これによって、テープ102の面102Bに文字等が印刷される。なお、サーマルヘッド57の加熱部分は局所的であり且つ加熱時間は非常に短いため、テープ102の面102Aに塗布された接着剤は、サーマルヘッド57が加熱した場合も溶融しない。
CPU111は継続して駆動モータ63を駆動し、主動ローラ55を回転させる。印刷済みのテープ102は、主動ローラ55および従動ローラ56によって搬送され、カセット50のテープ排出口59から外部に排出される。
図4に示すように、カセット50の外部に排出された印刷済みのテープ102は、テープカッター58の刃部581、582間(図2参照)を搬送方向下流側に向けて通過する。なお、第二位置412に配置した搬送ローラ41の側面は、テープ102の搬送面から離隔するので、印刷済みのテープ102は、搬送ローラ41に引っかかることなくスムーズにカセット50(図5参照)から排出される。
CPU111は、主動ローラ55の回転を開始してから所定の時間が経過した場合に、印刷済みのテープ102の搬送方向下流側の端部が、第一ヒータ31の延設面311に到達したと判断する。CPU111は駆動モータ66を駆動して支持部45を揺動させ、搬送ローラ41を第二位置412から第一位置411に移動させる。搬送ローラ41は、第一位置411に配置した状態で、第一ヒータ31との間に印刷済みのテープ102を挟む。なお、搬送ローラ41が第二位置412から第一位置411に移動する過程で、支持部45が搬送面に対して垂直に配置した場合、搬送ローラ41は第一ヒータ31に押されて僅かに凹む。このため搬送ローラ41は、第二状態412から第一状態411にスムーズに移動することができる。なお、搬送ローラ41の位置を第二位置412から第一位置411に変更するタイミングの特定方法は変更できる。例えば製本装置1は、第一ヒータ31の搬送方向上流側の端部近傍に検出センサを備えてもよい。CPU111は、検出センサが印刷済みのテープ102の搬送方向下流側の端部を検出した場合、搬送ローラ41を第二位置412から第一位置411に移動させてもよい。
CPU111は、搬送ローラ41を第一位置411に配置すると同時に、駆動モータ61を駆動することによって搬送ローラ41の回転を開始する。印刷済みのテープ102は、第一ヒータ31の延設面311に面102B(図5参照)を接触させた状態で、延設面311に沿って下流側に搬送される。延設面311は、サーマルヘッド57及び搬送ローラ41を結ぶ直線に沿って延びているので、印刷済みのテープ102は屈曲せず真直ぐな状態で搬送される。なお図8に示すように、シートストッパ15、16が積層シート101を挟持しており、積層シート101の下端と第一ヒータ31との間は離隔している。このため、印刷済みのテープ102は積層シート101に引っ掛かることなく、延設面311に沿って下流側にスムーズに搬送される。
CPU111は、主動ローラ55の回転を開始してから所定の時間が経過した場合、印刷済みのテープ102のうちテープカッター58に対して搬送方向下流側に配置する部分の長さが、保持部13に載置した積層シート101の搬送方向の長さと同一になったと判断する。なおCPU111は、予め設定された積層シート101の搬送方向の長さに基づいて、所定の時間を決定してもよい。またCPU111は、規制部22(図1参照)の搬送方向の位置に基づき、積層シート101の搬送方向の長さを特定し、特定した長さに基づいて、所定の時間を決定してもよい。
CPU111は、主動ローラ55の回転を開始してから所定の時間が経過した場合、駆動モータ65を駆動してテープカッター58の刃部581、582(図2参照)を稼動させる。テープ102は切断され、カセット50側から印刷済みのテープ102が切り離される。切り離された状態の印刷済みのテープ102の搬送方向の長さは、積層シート101の搬送方向の長さと略同一になる。
なお、テープカッター58の駆動方法は変更できる。例えば、テープカッター58が手動で操作される場合、CPU111は、主動ローラ55の回転を開始してから所定の時間が経過した場合、主動ローラ55の回転を停止することで、印刷済みのテープ102の搬送を停止してもよい。これによってユーザは、手動でテープカッター58を操作してテープ102を切断するタイミングを適切に判断できる。
CPU111は、印刷済みのテープ102がカセット50側から切り離された後も、継続して搬送ローラ41を回転し、印刷済みのテープ102を下流側に搬送する。そして、印刷済みのテープ102の搬送方向上流側の端部、即ちテープカッター58によって切断した端部の搬送方向の位置が、第一位置411に配置した搬送ローラ41の回転軸413および当接部21の搬送方向の位置に到達した時点で、CPU111は搬送ローラ41の回転を停止する。これによって印刷済みのテープ102の搬送方向上流側の端部は、搬送ローラ41および当接部21まで搬送される。印刷済みのテープ102は、搬送方向上流側の端部と、搬送ローラ41の回転軸413および当接部21との搬送方向の位置が同一となった状態で、第一ヒータ31の延設面311上に配置する。印刷済みのテープ102の面102A、即ち、接着剤が塗布されている面は、延設面311と接触する側と反対側に配置する。積層シート101の搬送方向上流側の端部の位置は、当接部21によって規制されているので、印刷済みのテープ102および積層シート101の搬送方向上流側の端部の位置は一致した状態になる。また、印刷済みのテープ102と積層シート101とは、搬送方向の長さが略同一となっているため、印刷済みのテープ102および積層シート101の搬送方向下流側の端部の位置も一致した状態になる。
なお、延設面311の幅方向の長さは、テープ102の幅方向の長さよりも短いので、図9に示すように、テープ102の幅方向の両側は、延設面311の幅方向の両端から外側にはみ出た状態になる。
次にCPU111は、駆動モータ66を駆動して支持部45を揺動させ、搬送ローラ41を第一位置411(図3参照)から第二位置412(図3参照)に移動させる。搬送ローラ41は、当接部21に対して搬送方向上流側に配置した状態になる。CPU111は、図9に示すように、駆動モータ62を駆動してシートストッパ15、16を給紙方向の下側に移動させる(矢印42)。延設面311は保持面131に対して垂直に交わるため、積層シート101が保持面131に沿って給紙方向の下側に移動した場合、積層シート101は、延設面311上に配置した印刷済みのテープ102の面102A(図5参照)に対して垂直に接触する(図10参照)。なお、搬送ローラ41は当接部21に対して搬送方向上流側に配置しているので、積層シート101の移動の邪魔にならない。
なおこの状態では、CPU111はヒータ30を加熱していないので、接着剤は常温であり、粘度は大きい。このため積層シート101は接着剤によって貼り付かない。
次にCPU111は、図10に示すように、駆動モータ64を駆動して支持部321、331を移動させることによって、第二ヒータ32、33を給紙方向の上側に移動させる(矢印43)。印刷済みのテープ102のうち、第一ヒータ31の延設面311の幅方向の両端から外側にはみ出た部分は、第二ヒータ32、33の移動によって上側に折れ曲がる(図11参照)。
次にCPU111は、図11に示すように、駆動モータ64を駆動して支持部321、331を移動させることによって、第二ヒータ32、33のそれぞれを保持面131側に移動させる(矢印44)。これによって、印刷済みのテープ102のうち上側に折れ曲がった部分は、積層シート101のうち保持部13と接触する側の面(裏面)と、裏面と反対側の面(表面)に接触する(図12参照)。
次にCPU111は、図12で示された状態で、第一ヒータ31及び第二ヒータ32、33を加熱する。より具体的には、CPU111は第一ヒータ31を約150度に加熱し、テープ102のうち第一ヒータ31に接触した部分の反対側の面102Aに塗布された接着剤を加熱する。これによって、テープ102のうち積層シート101の下端側面に接触する部分の接着剤は、約150度に加熱され溶融する。また、CPU111は第二ヒータ32、33を約130度に加熱し、テープ102のうち第二ヒータ32、33に接触した部分の反対側の面102Aに塗布された接着剤を加熱する。これによって、テープ102のうち積層シート101の表面および裏面に接触する部分の接着剤は、約130度に加熱され溶融する。
第一ヒータ31および第二ヒータ32、33の加熱温度(約130度および約150度)は、インクリボン103のインクを転写するために必要な温度、即ちサーマルヘッド57の加熱温度(約200度)よりも低い。このため、テープ102に転写されたインクは、第一ヒータ31、および第二ヒータ32、33の加熱によっても溶融しない。従って、第一ヒータ31、および第二ヒータ32、33が加熱された場合も、テープ102に形成された印刷像は良好な状態で保持される。
積層シート101の側面に接触した接着剤は、複数のシートを接着し、且つ、積層シート101の側面にテープ102を貼り付ける。一方、積層シート101の表面および裏面に接触した接着剤は、積層シート101の表面および裏面にテープ102を貼り付ける。なお、第一ヒータ31によって加熱された接着剤の温度は、第二ヒータ32、33によって加熱された接着剤の温度よりも高いため、積層シート101の側面に接触する接着剤の粘度は、積層シート101の表面および裏面に接触する接着剤の粘度よりも小さくなる。このため、積層シート101の側面に接触する接着剤は、複数のシート間に良好に入り込むので、積層シート101を適切に接着することができる。一方、積層シート101の表面および裏面に接触する接着剤は、粘度が相対的に大きいので、積層シート101の表面および裏面にテープ102が押し付けられても、接着剤はテープ102からはみ出し難くなる。
CPU111は、第一ヒータ31および第二ヒータ32、33を所定時間加熱した後、加熱を停止する。CPU111は、第一ヒータ31および第二ヒータ32,33がテープ102を積層シート101に押し当てた状態で、所定時間保持する。これによって接着剤は冷却する。所定時間経過後、CPU111は支持部321、331を制御して第二ヒータ32、33を移動させ、積層シート101から離隔させる。次にCPU111は、駆動モータ62を駆動してシートストッパ15、16を上側に移動させ、第一ヒータ31から積層シート101を離隔させる。これによって図13に示すように、印刷済みのテープ102によって積層シート101の一端が貼り付けられ、製本は終了する。
以上説明したように、製本装置1は、テープ102の搬送面に対してヒータ30が配置される側と反対側に当接部21を備えている。積層シート101は、搬送方向上流側の端部が当接部21に接触する状態で保持部13に載置される。これによって、複数のシートの搬送方向の端部を揃えることができる。また搬送ローラ41は、印刷済みのテープ102の上流側の端部と当接部21との搬送方向の位置が揃う状態まで、印刷済みのテープ102を下流側に搬送する。これによって、積層シート101の端部と印刷済みのテープ102の端部とを揃えることができる。従って製本装置1は、積層シート101およびテープ102の端部を揃えて製本することが可能となる。
また製本装置1は、搬送ローラ41によって印刷済みのテープ102を搬送するため、テープ102に過負荷を与えることなく適切に搬送することが可能となる。また製本装置1は、搬送ローラ41の位置を第一位置411と第二位置412とに切り替えることができる。搬送ローラ41を第一位置411に配置した場合、搬送ローラ41の回転軸413の搬送方向の位置は当接部21と同一となるため、搬送方向の長さが異なるテープ102が用いられた場合でも、テープ102の搬送方向上流側の端部の位置と当接部21の位置とが一致する状態となるまで、テープ102を適切に搬送できる。このため製本装置1は、積層シート101およびテープ102の端部を揃えて製本することが容易に可能となる。一方、搬送ローラ41の位置を第二位置412に切り替えた場合、搬送ローラ41は当接部21に対して搬送方向上流側に配置する。従って、シートストッパ15、16によって積層シート101を第一ヒータ31側に移動させる場合に、搬送ローラ41が積層シート101の移動の邪魔になることを抑止できる。
さらに製本装置1はテープカッター58を備えているので、印刷済みのテープ102を、積層シート101の搬送方向の長さと同一長さに適切に切断することができる。
なお本発明は上述の実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。本実施形態では、熱転写方式によってテープ102に印刷を行った。本発明の印刷方法は変更できる。例えば製本装置1は、他の印刷方式(インクジェット方式、電子写真方式など)によってテープ102に印刷を行ってもよい。
印刷済みのテープ102を搬送する方法は変更できる。例えば製本装置1は、搬送ローラ41の代わりに、印刷済みのテープ102を第一ヒータ31との間に挟んだ状態で搬送方向下流側に移動するベルトを備えていてもよい。印刷済みのテープ102は、該ベルトによって搬送されてもよい。
上述では、シートストッパ15、16が積層シート101を挟持し、第一ヒータ31側に移動することによって、印刷済みのテープ102と積層シート101とを接触させた。これに対し、印刷済みのテープ102が載置された状態の第一ヒータ31を積層シート101側に移動させることによって、印刷済みのテープ102と積層シート101とを接触させてもよい。
第一位置411に配置する搬送ローラ41の位置は変更できる。例えば第一位置411に配置した状態の搬送ローラ41は、当接部21に対して搬送方向下流側に設けられてもよい。
上述では、積層シート101とテープ102とを接触させた後、ヒータ30を加熱した。これに対して製本装置1は、積層シート101とテープ102とを接触させる前に、ヒータ30を加熱してもよい。製本装置1は、加熱した状態の接着剤に積層シート101を接触させることによって、積層シート101とテープ102を接着してもよい。
なお、サーマルヘッド57が本発明の「印刷手段」に相当する。搬送ローラ41が本発明の「搬送手段」に相当する。シートストッパ15、16および支持部321、322が本発明の「接着手段」に相当する。S11の工程が本発明の「印刷ステップ」に相当する。S13の工程が本発明の「搬送ステップ」に相当する。S15、S17の工程が本発明の「接触ステップ」に相当する。S19の工程が本発明の「加熱ステップ」に相当する。
1 製本装置
21 当接部
22 規制部
30 ヒータ
31 第一ヒータ
32,33 第二ヒータ
41 搬送ローラ
50 カセット
57 サーマルヘッド
58 テープカッター
59 テープ排出口
101 積層シート
102 テープ
103 インクリボン
411 第一位置
412 第二位置

Claims (8)

  1. 複数のシートからなる積層シートの一端にテープを貼り付けることによって製本する製本装置であって、
    前記テープに印刷する印刷手段と、
    前記印刷手段によって印刷された前記テープを搬送することが可能な搬送手段と、
    前記搬送手段によって搬送された前記テープの一方の面側に配置され、前記テープに塗布された接着剤を加熱するヒータと、
    前記テープの他方の面側に配置され、前記積層シートにおける前記テープの搬送方向の上流側の端部に当接する当接部と、
    前記当接部によって位置が規制された前記積層シートと、前記ヒータによって加熱された前記接着剤とを接触させることによって、前記積層シートと前記テープとを接着する接着手段と
    を備え、
    前記搬送手段は、
    前記テープの搬送方向の上流側の端部の位置を、前記当接部まで搬送することを特徴とする製本装置。
  2. 前記搬送手段は、搬送ローラを備え、
    前記搬送ローラは、
    前記テープの搬送面に側面が接する位置である第一位置と、前記搬送面から前記側面が離隔した第二位置とに切り替え可能に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の製本装置。
  3. 前記搬送ローラは、
    前記第一位置に配置した状態で、前記搬送方向の位置が前記当接部と同一か又は前記当接部に対して下流側に配置することを特徴とする請求項2に記載の製本装置。
  4. 前記搬送ローラは、
    前記第二位置に配置した状態で、前記搬送方向の位置が前記当接部に対して上流側に配置することを特徴とする請求項2または3に記載の製本装置。
  5. 前記搬送手段は、
    前記ヒータと対向する位置に設けられることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の製本装置。
  6. 前記搬送手段に対して前記搬送方向の上流側に、前記テープを切断する切断手段を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の製本装置。
  7. 前記印刷手段は、サーマルヘッドを備えたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の製本装置。
  8. 複数のシートからなる積層シートの一端にテープを貼り付けることによって製本する製本装置によって実行される製本方法であって、
    前記テープに印刷する印刷ステップと、
    前記印刷ステップによって印刷された前記テープを搬送する搬送ステップと、
    前記積層シートにおける前記テープの搬送方向の上流側の端部に当接する当接部によって位置が規制された前記積層シートと、前記搬送ステップによって搬送された前記テープとを接触させる接触ステップと、
    前記テープに塗布された接着剤を加熱する加熱ステップと
    を備え、
    前記搬送ステップは、
    前記テープの前記搬送方向の上流側の端部の位置を、前記当接部まで搬送することを特徴とする製本方法。
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