JP2007098899A - 製本方法及び装置 - Google Patents

製本方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007098899A
JP2007098899A JP2005295090A JP2005295090A JP2007098899A JP 2007098899 A JP2007098899 A JP 2007098899A JP 2005295090 A JP2005295090 A JP 2005295090A JP 2005295090 A JP2005295090 A JP 2005295090A JP 2007098899 A JP2007098899 A JP 2007098899A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
paper
bookbinding
conveying
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005295090A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4704879B2 (ja
Inventor
Takashi Sakata
敬 阪田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Duplo Seiko Corp
Original Assignee
Duplo Seiko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Duplo Seiko Corp filed Critical Duplo Seiko Corp
Priority to JP2005295090A priority Critical patent/JP4704879B2/ja
Publication of JP2007098899A publication Critical patent/JP2007098899A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4704879B2 publication Critical patent/JP4704879B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Cutting Devices (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Abstract

【課題】連続用紙の初期セットや再セットを容易に行うことができ、また、糊塗布動作の制御を簡素化しうる製本装置を提供する。
【解決手段】複数の単位用紙を縦横に連ねてなる連続用紙Pを、横方向複数列に切断する列切断手段20と、列切断手段20で切断した各列の連続用紙PLを重ね合わせて搬送する列重合搬送手段23と、列重合搬送手段23で重ね合わせた各列の連続用紙を、重ね合わせたまま同時に単位用紙に切断する単位用紙切断手段21と、単位用紙切断手段21で切断され、重ね合わせた状態の単位用紙を1枚ずつに縦方向Xに分離しながら搬送する単位用紙分離搬送手段45と、単位用紙分離搬送手段45で1枚ずつに分離した所定の単位用紙に糊を塗布する糊塗布手段36と、複数の単位用紙を1つの積層箇所に順次積層して所定の単位用紙に塗布した糊で複数の単位用紙を接着し、冊子を作製する積層製本手段61と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の単位用紙を縦横に連ねてなる連続用紙を、単位用紙に切断し、複数の単位用紙を所定箇所で糊により接着して冊子を作製する、製本方法及び装置に関するものである。
下記特許文献1、2には、横方向に2列で縦方向に多数の単位用紙を連ねてなる連続用紙から冊子を作製する製本装置が開示されている。かかる装置を図12に示す。
この製本装置101は、供給装置102と、糊塗布切断部103と、スタッカ部104と、を連続用紙Pの搬送方向Xに並べて構成しており、供給装置102は、折りたたんだ状態から引き出された連続用紙Pを用紙送りトラクタ105で搬送するとともに、センタースリッター106で横2列に切断する。切断後の各列の連続用紙PL,PLは、ローラー107,108を介して個別のルートで糊塗布切断部103に搬送される。
糊塗布切断部103では、まず、下側の列の連続用紙PLに糊塗布部110Aによって糊を塗布する。その後、各列の連続用紙PLを互いに重ね合わせ、塗布した糊によって各列の連続用紙PLを接着し、用紙送りトラクタ111によって搬送する。更に、重ね合わせた状態の連続用紙PLの上面に糊塗布部110Bによって糊を塗布した後、ブレード112を用いて、重ね合わせた2枚1セットの単位用紙に切断する。
2枚1セットの単位用紙は、スタッカ部104に搬送されるとともに載置台113に積層され、糊塗布部110Bで塗布した糊によって接着され、冊子が作製される。
特開平9−315030号公報 特許第3606734号公報
前記従来の製本装置101では、センタースリッター106で連続用紙Pを横方向2列に切断したのち、糊塗布切断部103で各列の連続用紙PLを互いに重ね合わせ、その後製本までの処理も重ね合わせたまま行っている。従って、各列の連続用紙PL,PLの間には、重ね合わせる前に予め糊を塗布しておかなければならない。
一方、この従来の製本装置101において、製本作業を開始するにあたり連続用紙Pを初期セットするには、供給装置102から横2列に切断された連続用紙PLを糊塗布切断部103の用紙送りトラクタ111まで手作業で引き出し、該用紙送りトラクタ111に2列の連続用紙PLを重ね合わせながらセッティングする必要がある。
この際、用紙送りトラクタ111から糊塗布部110Aまでの間は、糊塗布部110Aを用いて下側の連続用紙PLに糊を塗布することができないので、この間の連続用紙PLに対する糊の塗布を手作業で行わなければならない。このような手作業による糊の塗布は非常に煩雑な作業であり、手間と時間を要する。また、手作業による糊の塗布を省くため、初期セット後の用紙送りトラクタ111から糊塗布部110Aまでの間の連続用紙を損紙(ヤレ紙)として扱う場合もあるが、資源の無駄遣いとなるため、好ましくない。
また、手作業による連続用紙のセッティングは、製本開始のときだけでなく、製本途中で用紙がジャムした場合にも必要である。このような連続用紙の再セットの際に、手作業による糊の塗布を行うと、製本作業を長時間中断しなければならない。また、製本途中の用紙を損紙として扱うこともできないため、手作業による糊の塗布を省略することもできない。
さらに、上記従来の製本装置101では、2カ所の糊塗布部110A,110Bが必要であるとともに、各糊塗布部110A,110Bは搬送方向Xに離れているので、それぞれ対して異なった制御を行わなければならず、制御が複雑になるという不都合もある。
また、連続用紙の横方向両側には、多数の用紙送り孔を1列に形成したマージン部が設けられているが、図12の従来装置では、連続用紙をセンタースリッター106で横方向複数列に切断し且つ糊塗布部110Aで糊を塗布した後にマージン部をマージンスリッタ115により切断するようになっている。この際、各列の連続用紙を横方向にきっちりと揃えた状態でマージン部を切断すると、一方の単位用紙のマージン部だけでなく他方の単位用紙の端部をも切断してしまう可能性があるので、実際には、上下の単位用紙をそれぞれのマージン部側に少しだけずらした状態で重ね合わせるようになっている(たとえば、図4参照)。
しかし、各連続用紙を横方向にずらして重ね合わせると、製本後の冊子の各頁も横方向に不揃いとなり、製本品質低下の原因となる。マージン部を切断する際には既に上下の連続用紙が糊で接着されているので、横方向のズレを修正することもできない。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、連続用紙の初期セットや再セットを容易に行うことができ、また、糊塗布動作の制御を簡素化しうる製本方法及び装置を提供することを目的とする。
また、各単位用紙を横方向に揃えた状態で製本することにより、製本品質の向上を図った製本方法及び装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の製本方法に係る発明は、複数の単位用紙を縦横に連ねてなる連続用紙を、横方向複数列に切断する列切断工程と、各列の連続用紙を重ね合わせて縦方向に搬送する列重合搬送工程と、重ね合わせた各列の連続用紙を、重ね合わせたまま同時に単位用紙に切断する単位用紙切断工程と、重ね合わせた状態の単位用紙を1枚ずつ縦方向に分離しながら搬送する単位用紙分離搬送工程と、単位用紙を1枚ずつ縦方向に搬送しながら、所定の単位用紙に糊を塗布する糊塗布工程と、複数の単位用紙を1つの積層箇所に順次積層することにより、所定の単位用紙に塗布した糊で複数の単位用紙を接着し、冊子を作製する積層製本工程と、を順次行うことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記単位用紙分離搬送工程において、重ね合わせた状態の各単位用紙の搬送速度に差をつけることによって各単位用紙を縦方向に分離することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記単位用紙分離搬送工程が、1枚ずつに分離した各単位用紙の横方向位置を揃えながら搬送する工程を含むことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記糊塗布工程において、所定の単位用紙に設けた識別表示を検出し、該検出に基づいて糊を塗布することを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記単位用紙が積層製本工程に到るまでに不要な単位用紙を排除する、排除工程を行うことを特徴とする。
請求項6記載の製本装置に係る発明は、複数の単位用紙を縦横に連ねてなる連続用紙を、横方向複数列に切断する列切断手段と、該列切断手段によって切断された各列の連続用紙を重ね合わせて搬送する列重合搬送手段と、該列重合搬送手段によって重ね合わせた各列の連続用紙を、重ね合わせたまま同時に単位用紙に切断する単位用紙切断手段と、前記単位用紙切断手段によって切断され、重ね合わせた状態の単位用紙を、1枚ずつ縦方向に分離しながら搬送する単位用紙分離搬送手段と、単位用紙分離搬送手段によって1枚ずつに分離された所定の単位用紙に糊を塗布する糊塗布手段と、複数の単位用紙を1つの積層箇所に順次積層することによって、所定の単位用紙に塗布した糊で複数の単位用紙を接着し、冊子を作製する積層製本手段と、を備えていることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、前記単位用紙分離搬送手段が、重ね合わせた状態の単位用紙を挟持して搬送する一対の搬送体を備えており、一対の搬送体が、互いに異なる搬送速度で駆動されることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、前記一対の搬送体が、それぞれ縦方向に延びるベルトコンベアを備えており、一方の搬送体のベルトコンベアと他方の搬送体のベルトコンベアとが、互いに横方向に位置をずらして配置されるとともに、単位用紙の紙面に直交する方向に重複して配置されていることを特徴とする。
請求項9記載の発明は請求項7又は8記載の発明において、前記一対の搬送体の搬送速度差が、等速を含む範囲で変更可能となっていることを特徴とする。
請求項10記載の発明は、請求項6〜9のいずれかに記載の発明において、前記単位用紙分離搬送手段と糊塗布手段との間に、1枚ずつに分離した各単位用紙の横方向位置を揃えながら搬送する横揃え搬送手段を備えていることを特徴とする。
請求項11記載の発明は、請求項6〜10のいずれかに記載の発明において、冊子の枚数情報を含む識別表示を前記単位用紙に設けるとともに、該識別表示を検出する読取手段を備えており、前記糊塗布手段が、前記読取手段による前記識別表示の検出に基づいて所定の単位用紙に糊を塗布するように、制御されることを特徴とする。
請求項12記載の発明は、請求項6〜11のいずれかに記載の発明において、前記単位用紙が前記積層製本手段に到るまでに不要な単位用紙を排除する、排除手段を備えていることを特徴とする。
(1)請求項1及び6の発明によれば、連続用紙を横方向複数列に切断し、各列の連続用紙を重ね合わせて縦方向に搬送し、重ね合わせた連続用紙を単位用紙に切断し、その後、糊を塗布している。したがって、従来技術のように、横方向複数列に切断した連続用紙を重ね合わせるために両者間に糊を塗布しておく必要がなく、製本装置に連続用紙を初期セットする場合や再セットする場合に、糊塗布工程の前に連続用紙をセッティングすることができ、糊塗布作業を手作業で行う必要もない。したがって、連続用紙の初期セットや再セットを簡単且つ迅速に行うことができる。
また、重ね合わせた連続用紙を単位用紙に切断したあと、重ね合わせた状態の各単位用紙を1枚ずつに縦方向に分離して搬送しているので、その後の糊塗布工程において1つの糊塗布手段により糊を塗布することができ、当該糊塗布手段の構造及び制御の簡素化を図ることができる。
(2)請求項2及び請求項7の発明によれば、重ね合わせた状態の単位用紙を縦方向1列に簡単に分離することができ、そのまま糊塗布工程に移行することができる。
(3)請求項8の発明によれば、重ね合わせた単位用紙をそれぞれを各ベルトコンベアを強く接触させることができ、各ベルトコンベアの搬送速度差によって単位用紙を確実に分離することができる。また、厚さの異なる単位用紙を扱う場合に、その都度、単位用紙の紙面に直交する方向に関する一対のベルトコンベアの位置を調整する必要もない。
(4)請求項9の発明によれば、一対の搬送体の搬送速度差を変更(調整)することによって、単位用紙の材質や縦方向の長さに応じて適切に重ね合わせた単位用紙を分離することができる。また、一対の搬送体の搬送速度差を等速とすることによって、横方向単列の連続用紙の製本を行う場合(単位用紙を重ね合わせる工程がない場合)にも用いることができる。
(5)請求項3及び請求項10の発明によれば、マージン部を切断する際等に単位用紙に横方向のズレがあったとしても、当該ズレを修正することができ、製本した冊子の頁の不揃いを防止し、製本品質の向上を図ることができる。
(6)請求項4及び請求項11の発明によれば、所定の単位用紙に設けた識別表示を検出し、該検出に基づいて糊を塗布するようにしているので、冊子を構成する単位用紙の枚数が変化する場合であっても、当該枚数を予め製本装置に記憶等させる必要なく、常に、所定の単位用紙に対して適切に糊を塗布することができる。
(7)請求項5及び請求項12の発明によれば、単位用紙が積層製本工程(手段)に到るまでに、不要な単位用紙を排除するようにしているので、例えば、偶数列に単位用紙を連ねた連続用紙から、偶数枚の冊子だけでなく、奇数枚の冊子も作製することができる。
図1は、本発明の第1実施形態にかかる製本装置10の概略側面図である。この製本装置10は、図2に示す連続用紙Pから冊子Sを製本するものである。この連続用紙Pは、単位用紙PUを縦方向Xに多数連ねると共に、横方向Yに2列に連ねたものとなっている。この連続用紙Pの横方向Yの両側には、多数の送り孔11を縦方向Xに一列に形成したマージン部12が設けられている。連続用紙Pには、単位用紙PUを区画するミシン目M1,M2が縦横に形成され、単位用紙PUとマージン部12との境界にもミシン目M3が縦方向Xに形成されている。
また、図2において、(1)を付した単位用紙PUが冊子の1枚目(表紙)である場合、その横の単位用紙(2)が2枚目、単位用紙(1)の縦方向X後側の単位用紙(3)が3枚目、その横の単位用紙(4)が4枚目〜、という具合に、冊子Sを構成する単位用紙PUの順番が設定されている。また、所定の単位用紙PUには、識別表示Hが設けられている。この識別表示Hは、糊Nを塗布する単位用紙PUのみに設けられている。本実施形態では、表紙の単位用紙(1)には識別表示Hが無く、2枚目以降の単位用紙(2)〜(6)に識別表示Hが設けられている。
図1に示すように、製本装置10は、折りたたんだ状態でセットされた連続用紙Pを引き出して縦方向Xに搬送しながら製本処理を行うものである。したがって、以下の説明において、連続用紙Pの搬送方向に対しても、連続用紙Pの縦方向と同一の符号Xを付している。
製本装置10は、切断搬送機構13と、単位用紙分離搬送機構16と、不要単位用紙排除機構15と、糊塗布機構14と、積層製本機構17と、で主構成されている。
〔切断搬送機構13の構成〕
切断搬送機構13は、連続用紙搬送手段19と、列切断手段20と、列重合搬送手段23と、マージン部切断手段22と、単位用紙切断手段21と、を備えている。
図3は、切断搬送機構13を概略的に示す斜視図である。連続用紙搬送手段19は、回送チェーン19Aの外周全周に多数のピン19Bを突設してなる用紙送りトラクタにより構成されている。そして、用紙送りトラクタ19は、ピン19Bを連続用紙Pのマージン部12に形成した送り孔11に挿通して回送チェーン19Aを作動することで連続用紙Pを縦方向Xに搬送するようになっている。
列切断手段20は、連続用紙Pの横方向Y中央のミシン目M1を介して、連続用紙Pを横方向2列に切断するものである。列切断手段20は、ミシン目M1に対応して配置された上刃ユニット24及び下刃ユニット25を備えている。
なお、図1に示すように、連続用紙搬送手段19及び列切断手段20は、可搬車輪2Aによって移動可能な第1装置機枠2に設けられている。
列重合搬送手段23は、列切断手段20によって切断された各列の連続用紙PL,PLを、互いに上下に重ね合わせて縦方向Xに搬送するものである。各列の連続用紙PL,PLを上下に重ね合わせると、図4に示すように、各連続用紙PL,PLのマージン部12は、横方向Yに関して互いに反対側に配置され、上下一方の連続用紙PLのマージン部12は、上下他方の連続用紙PLから横方向Yに突出する。列重合搬送手段23は、各連続用紙PL,PLのマージン部12に対応するように、横方向Y一対の用紙送りトラクタ26を備えている。用紙送りトラクタ26は、回送チェーン26Aの外周全周に多数のピン26Bを突設してなり、連続用紙PLのマージン部12に形成した送り孔11にピン26Bを挿通し、回送チェーン26Aを作動することで、連続用紙PL,PLを縦方向Xに搬送するようになっている。
図3に示すように、マージン部切断手段22は、列重合搬送手段23によって搬送された各連続用紙PL,PLの横方向Y片側のミシン目M3に対応して配置されている。マージン部切断手段22は、ユニットケース27内に、上刃28及び下刃29を備えている。そして、この上刃28及び下刃29を用いてミシン目M3でマージン部12を切断する。
列重合搬送手段23は、図4に示すように、2列の連続用紙PL,PLをそれぞれのマージン部12側へ横方向Yに少しずれるように保持している。このズレ量をTで示している。これにより、マージン部切断手段22で一方の連続用紙PLのマージン部12を切断するときに、他方の連続用紙PLの同じ側の端縁を切り落としてしまうのを防止している。なお、図4では、マージン部12のミシン目M3を明確に示すため、マージン部切断手段22の上刃28と下刃29とを上下に離して示しているが、実際は、上刃28と下刃29とが先端部で摺り合うように配置されている。
図3に示すように、単位用紙切断手段21は、上下に重ね合わせた2列の連続用紙PLを、それぞれミシン目M2を介して単位用紙PUに切断するものである。単位用紙切断手段21は、上下に重なった2列の連続用紙PLに対応して1つ備えられている。
図1に示すように、単位用紙切断手段21は、搬送方向X前後に上下一対の送りローラ31、32を備え、前後の送りローラ31、32の間にバーストローラ33を備えている。
搬送方向X前側(下流側)の送りローラ31は、後側(上流側)の送りローラ32よりも高速で回転し、上下の間隔が僅かに開いている。そして、搬送方向X前後の上下送りローラ31、32で、重ね合わせた2列の連続用紙PL,PLを同時に挟持して搬送し、ミシン目M2がバーストローラ33の位置に配置されると、搬送方向X前側の上下送りローラ31で連続用紙Pをプレスする。これにより、連続用紙PLが引っ張られるとともにバーストローラ33に接触し、図3に示すように、ミシン目M2の部分で切断されるようになっている。単位用紙切断手段21により切断された単位用紙PUは、重ね合わせた状態で単位用紙分離搬送機構16に送られる。
なお、図1に示すように、列重合搬送手段23と、単位用紙切断手段21とは、可搬車輪3Aによって移動可能な第2装置機枠3に設けられている。
〔単位用紙分離搬送機構16の構成〕
単位用紙分離搬送機構16は、単位用紙分離搬送手段45と、単位用紙横揃え搬送手段46とを備えている。
図5は、単位用紙分離搬送手段45及び単位用紙横揃え搬送手段46の平面図であり、図6は、単位用紙分離搬送手段45の動作を概略的に示す側面図である。図7は、単位用紙分離搬送手段45の正面図である。単位用紙分離搬送手段45は、単位用紙切断手段21によって切断され、重ね合わせた状態の単位用紙PUを1枚ずつに縦方向Xに分離して搬送するものであり、上下一対の搬送体47,48を備えている。
上下一対の搬送体47,48は、その間に単位用紙PUを保持(挟持)して搬送するものであり、各搬送体47,48は、縦方向Xに延びるベルトコンベア49,50を横方向Yに複数並設してなる。ベルトコンベア49,50は、前後複数のローラ49A,50Aに搬送ベルト49B,50Bを巻掛けてなり、少なくとも一つのローラ49A,50Aが図示しない駆動モータに連結された駆動ローラとされている。
図7に示すように、上搬送体47は、横方向Yに間隔をあけて3つのベルトコンベア49を備えており、下搬送体48は、横方向Yに間隔をあけて2つのベルトコンベア50を備えている。そして、下搬送体48の2つのベルトコンベア50は、上搬送体47の3つのベルトコンベア49の各間に対応するように配置されている。
また、上搬送体47のベルトコンベア49と下搬送体48のベルトコンベア50とは、上下方向(単位用紙PUの紙面に直交な方向)に関して、Wで示す重なり代で重複(交差)するように配置されている。したがって、上下搬送体47,48の間に挟まれた単位用紙PUは、上下に波打つように弾性変形する。これにより、上側の単位用紙PUは上搬送体47に,下側の単位用紙PUは下搬送体48に強く接触するようになっている。
図6に示すように、下搬送体48は、上搬送体47よりも搬送方向X後側(上流側)に長く延びており、上搬送体47の搬送方向X後方に下搬送体48のベルトコンベア50上面に接する押さえ従動ローラ51が設けられている。
単位用紙分離搬送手段45の上搬送体47の搬送速度V1は、単位用紙切断手段21の用紙排出速度V2と略同じに設定されており、下搬送体48の搬送速度V3は、上搬送体47の速度V1よりも速く設定されている。
具体的に、本実施形態では、単位用紙切断手段21から排出される単位用紙の速度V2と、上搬送体47の搬送速度V1とを、27.5m/minに設定し、下搬送体48の搬送速度V3を、その4倍の110m/minに設定している。なお、図6では、各速度V1,V2,V3を矢印で示し、その大きさを矢印の長さで比較できるようにしてある。また、図6では、単位用紙PUの動きを理解しやすくするために、上下搬送体47,48の重なり代W(図7)は表しておらず、上下搬送体47,48の間、及び下搬送体48と押さえ従動ローラ51との間を少しあけて示している。
単位用紙切断手段21から速度V2で送られた2枚重ねの単位用紙PU,PUは、まず、下搬送体48上に載せられ、下搬送体48と押さえ従動ローラ51に挟持されながら搬送される。この際、下搬送体48の搬送速度V3は、単位用紙切断手段21の排出速度V2よりも速い(約4倍)ので、先に排出された単位用紙PU,PUと、後に排出された単位用紙PU,PUとの間には、少なくとも単位用紙PU1枚分の間隔Lがあけられる。
その後、2枚重ねの単位用紙PU,PUは、上下搬送体47,48の間に挟まれ、上側の単位用紙PUは上搬送体47の速度V1で搬送され、下側の単位用紙PUは下搬送体48の速度V3で搬送される。したがって、下側の単位用紙PUは、その前側の単位用紙PUとの間に入り込むように、矢印bの如く上側の単位用紙PUに先行して搬送される。その結果、2枚重ねの単位用紙PU,PUは徐々に縦方向Xにずれていき、最終的に1枚ずつに分離されるようになっている。
図5に示すように、単位用紙横揃え搬送手段46は、単位用紙分離搬送手段45から1枚ずつ送られた単位用紙PUの横方向Yの位置を揃えながら搬送するものであり、ローラコンベア53と、押さえ部材54と、規制部材55とを備えている。ローラコンベア53は、搬送方向Xに複数のローラ53Aを並設して備えており、各ローラ53Aの軸心は、横方向Yに対して若干前後に傾斜している。各ローラ53Aの搬送方向X後側の横方向Y一端部側には、押さえ部材54及び規制部材55が配置されている。
図8は、図5のVIII−VIII矢視断面図である。押さえ部材54は、ローラコンベア53の上面に接するとともに上下動自在に支持された球体54Aを備え、該球体54Aとローラコンベア53との間で単位用紙PUを挟み、単位用紙PUを搬送方向Xに移動可能に保持している。規制部材55は、ローラコンベア53の横方向Y一端部上に立設した搬送方向Xに延びる板状体であり、単位用紙PUの横方向Yの一端が当接することによって、該単位用紙PUの横方向Yの位置を揃えるようになっている。
図5に示すように、単位用紙分離搬送手段45から送られた単位用紙PUは、ローラコンベア53上に載せられると共に各ローラ53Aの回転によって縦方向Xに送られる。そして、各ローラ53Aの傾斜によって、横方向Yの一側にも矢印a方向に平行移動し、規制部材55に当接するようになっている。
図6に示すように、単位用紙横揃え搬送手段46の搬送速度V4は、上搬送体47の搬送速度V1よりも速く、下搬送体48の搬送速度V3よりも遅くなっている。具体的には、単位用紙横揃え搬送手段46の搬送速度V4は、上搬送体47の搬送速度V1(27.5m/min)の2倍で下搬送体48の搬送速度V3(110m/min)の1/2の、55m/minに設定されている。
単位用紙横揃え搬送手段46は、回転駆動するローラコンベア53上に単位用紙PUを載せて搬送するだけであるので、上下搬送体47,48からそのままの速度V1,V3で単位用紙PUが送られると、即座に規定の速度V4にならず、各単位用紙PUの縦方向Xの間隔が不均一になる恐れがある。そのため、単位用紙分離搬送手段45と単位用紙横揃え搬送手段46との間には、単位用紙PUの速度を単位用紙横揃え搬送手段46の速度に同調させる、同調搬送ローラ(同調搬送手段)52が設けられている。この同調搬送ローラ52は、上下一対設けられ、その間に単位用紙PUを挟持して単位用紙横揃え搬送手段46と同速V4で搬送するようになっている。
また、図1に示すように、単位用紙分離搬送手段45と単位用紙横揃え搬送手段46との間には、光学センサー等からなる分離検知センサー56が設けられており、各単位用紙PUが適切に縦方向Xに分離されているか否かを検知するようになっている。仮に、分離されていないことが検知された場合は、製本装置10を自動停止し、警告音やランプ等の報知手段によって異常を知らせるようになっている。
〔不要単位用紙排除機構15の構成〕
図1に示すように、単位用紙分離搬送機構16を過ぎた単位用紙PUは、糊塗布機構14に到る前に不要単位用紙排除機構15に搬送される。本実施形態のように、横方向2列に連なる連続用紙Pを用いた場合、通常、偶数枚の単位用紙PUで1つの冊子Sを作製することになる。しかし、奇数枚の単位用紙PUで冊子Sを作製したい場合には、不要単位用紙排除機構15を作動し、不要な1枚の単位用紙PUを搬送経路から排除して、残った奇数枚の単位用紙PUを次工程に搬送するようにしている。
図9は、不要単位用紙排除機構15を示す拡大側面図であり、不要単位用紙排除機構15は、上下揺動可能に支持されたリジェクト板42と、該リジェクト板42を上下に揺動動作させる駆動部(図示略)とを有する排除手段43を備えている。
リジェクト板42は、上方に揺動したときに、単位用紙PUの搬送経路から退避し、下方に揺動したときに、単位用紙PUの搬送経路に張り出し、搬送されている単位用紙PUを、搬送経路から外れるように誘導するようになっている。
なお、図1に示すように、単位用紙分離搬送機構16と、不要単位用紙排除機構15とは、可搬車輪4Aによって移動可能な第3装置機枠4に設けられている。
また、図1に示すように、リジェクト板42よりも搬送方向X後方には、光学センサー等からなるリジェクト検知センサー57が設けられており、不要となる単位用紙PUに設けた所定の識別表示(図示略)を検知し、その検知に基づいてリジェクト板42を作動するようになっている。
〔糊塗布機構14の構成〕
図1に示すように、糊塗布機構14は、単位用紙搬送手段35と、糊塗布手段36と、読取手段37とを備えている。単位用紙搬送手段35は、単位用紙PUを挟持して搬送する上下一対のベルトコンベア38,38を備えている。
図10は、糊塗布機構14の動作を概略的に示す斜視図である。糊塗布手段36は、ノズル部39から糊を吐出し、図2に仮想線で示すように、単位用紙PUの横方向Y側部に線状、点線状、又は点状に糊Nを塗布するものである。読取手段37は、所定の単位用紙PUに設けた識別表示Hを読み取る光学センサーからなる。
図10に示すように、単位用紙PUは、単位用紙搬送手段35(図1)によって搬送され、識別表示Hが読取手段37によって読み取られる。ノズル部39は、識別表示Hが設けられた単位用紙PUのみに糊Nを塗布するように、図示しない制御部によって制御されるようになっている。
また、糊塗布手段36は、用紙検出センサー40を備えている。用紙検出センサー40は、ノズル部39が配置された側とは反対の横方向Y側部に配置され、さらに、搬送方向Xに関して、ノズル部39を間に挟む配置で一対設けられている。この用紙検出センサー40は、反射型の光学センサーが用いられている。ノズル部39は、双方の用紙検出センサー40が単位用紙PUを検知しているときのみ作動するように制御されている。
〔積層製本機構17の構成〕
図1に示すように、積層製本機構17は、糊塗布機構14から送られた単位用紙PUを縦方向Xに搬送する搬送部58と、該搬送部58によって搬送された単位用紙PUを載置する載置部59と、載置部59上の単位用紙PUをガイドして所定の位置に位置決めする位置規制部60と、を有する積層製本手段61を備えている。
図11は、積層製本手段61を拡大して示す側面図である。搬送部58は、上下のベルトコンベア63、64を備え、この上下のベルトコンベア63、64の間に単位用紙PUを挟持して搬送するようになっている。下側ベルトコンベア64は、搬送方向X前後のローラー65、66及び中間のローラー67と、これらローラー65,66,67に巻掛けられたベルト68とを有する。上側ベルトコンベア63は、搬送方向X後側の1つのローラー69と、搬送方向前側の上下2つのローラー70、71と、3角配置されたこれら3つのローラー69,70,71に巻掛けられたベルト72とを有している。
載置部59は、搬送部58の搬送方向X前側(下流側)に隣接して設けられている。本実施形態では、搬送部58の下側ベルトコンベア64を搬送方向X前方に延長し、該延長部分を載置部59としている。この載置部59には、下側ベルトコンベア64以外に単位用紙PUの下側を支持する支持ローラー73が複数設けられている。
載置部59の上面59Aは、搬送部58による搬送高さ58Aよりもやや高くなっており、両者の間で、下側ベルトコンベア64が斜め上方に傾斜している。この傾斜をKで示している。載置部59に載置されている単位用紙PUの搬送方向X後端部は、載置部59の上面59Aから突出し、下側ベルトコンベア64の傾斜Kの上方に配置されている。そして、搬送部58から送られた単位用紙PUは、前記傾斜Kによって斜め上方に指向し、既に載置部59に載置されている単位用紙PUの下へ挿入され、単位用紙PUが順次下側に積層されるようになっている。
位置規制部60は、載置部59上の単位用紙PUの搬送方向X前端部の位置を規制する前規制部76と、同後端部の位置を規制する後規制部77と、横方向Yの位置を規制する横規制部78と、を有している。前規制部76は、縦向きに立設した規制板79を備え、この規制板79に単位用紙PUの搬送方向X前端を当接している。規制板79は、載置部59の上に積層された単位用紙PUの下部に対応するように、比較的低い高さに形成されている。後規制部77は、単位用紙PUの搬送方向X後端部が当接可能な後規制ガイド80を備えている。後規制ガイド80は、上下に長い棒材であり、載置部59に対する単位用紙PUの最大積層量に対応する長さに形成されている。
横規制部78は、載置部59の上面59Aに積層された単位用紙PUの下部に対応して配置されるとともに、単位用紙PUの横方向Y両端部に当接するガイドローラ81と、単位用紙PUの横方向Y両端が当接するガイドロッド82とからなる。ガイドローラ81は、下側ベルトコンベア64の中間のローラー67と同軸芯上に設けられ、これらローラー67とともに回転する。ガイドロッド82は、載置部59に対する単位用紙PUの最大積層量に対応する長さに形成されている。
載置部59には、載置部59の上の単位用紙PUを上から押さえる押さえ部材84が設けられている。この押さえ部材84は、単位用紙PUと略同じ大きさの板材により形成されている。本実施形態では、アクリル等の樹脂材により透明に形成されており、押さえ部材84の下方の様子を視認できるようになっている。押さえ部材84の上面には、門型の取手85が設けられている。
なお、図1に示すように、糊塗布機構14と積層製本機構17とは、可搬車輪5Aによって移動可能な第4装置機枠5に設けられている。そして、第1〜第4装置機枠2,3,4,5は、連結・分離可能に構成されている。
〔製本装置の作動工程〕
以下、製本装置10の作動工程を作用効果とともに説明する。
(連続用紙の初期セット)
まず、製本装置10に対する連続用紙Pの初期セットを行う。この初期セットは、図1に示すように、連続用紙Pのマージン部12を、切断搬送機構13における用紙送りトラクタ19のピン19Bに係合させることにより行うか、又は、連続用紙Pを横方向2列に切断した後に、各列の連続用紙PLを用紙送りトラクタ26のピン26Bに係合させることにより行う。
したがって、糊塗布工程を経ない段階への連続用紙Pの初期セットが可能となるので、従来技術のように、初期セットの際に手作業で糊の塗布を行う必要がない。したがって、初期セットの作業を簡単且つ迅速に行うことができる。また、損紙(ヤレ紙)を生じることもないので、経済的である。
(切断工程)
図3に示すように、連続用紙Pを、用紙送りトラクタ19によって縦方向Xに搬送しながら、列切断手段20により横方向2列に切断する(列切断工程)。そして、各列の連続用紙PLを、列重合搬送手段23の用紙送りトラクタ26を用いて上下に重ね合わせて縦方向Xに搬送する(列重合搬送工程)。上下連続用紙PL,PLは、マージン部切断手段22によってマージン部12が切断されたのち、列切断手段21によって単位用紙PUに切断される(単位用紙切断工程)。
この切断工程において、2列の連続用紙PL,PLを上下に重ね合わせているので、1つの単位用紙切断手段21で2列の連続用紙PL,PLを同時に単位用紙PUに切断することができる。したがって、装置の簡素化やコンパクト化を図ることができる。
(分離搬送工程)
図6に示すように、切断工程を経て2枚重ねで送られた単位用紙PU,PUは、下搬送体48により増速して搬送され、その後上下搬送体47,48に挟持される。そして、単位用紙PU,PUは、上下搬送体47,48の搬送速度差によって、1枚ずつに縦方向Xに分離される。
これによって、その後の糊塗布工程では、1つの糊塗布手段36を用いて糊塗布作業を行うことができる。したがって、糊塗布機構14の構造の簡素化及び糊塗布手段36の制御の簡素化を図ることができる。
また、上下搬送体47,48の搬送速度差を利用して2枚重ねの単位用紙PU,PUを1枚ずつに分離しているので、分離のために上下搬送体47,48の速度制御行うだけでよい。したがって、複雑な構造を備える必要が無く、構造の簡素化を図ることができる。また、図7に示すように、上下搬送体47,48のベルトコンベア49,50を上下に重複(W)して配置してあるので、上下の単位用紙PUをそれぞれ上下搬送体47,48に強く接触させることができ、各単位用紙PUを正確な搬送速度で搬送し、確実に縦方向Xに分離することができる。また、厚さの異なる単位用紙PUを扱う場合であっても、その都度、上下のベルトコンベア49,50の上下位置を調整する必要もない。
図6に示すように、1枚ずつ分離された単位用紙PUは、同調搬送ローラ52により増速又は減速して横揃え搬送手段46に送られる。これにより、単位用紙PUを一定の間隔で横揃え搬送手段46に搬送することができる。
図8に示すように、横揃え搬送手段46において、単位用紙PUは、その横方向の一端が規制部材55に当接することによって、横方向の位置が揃えられる。したがって、図4に示すように、マージン部12の切断のために、連続用紙PLを横方向にずらして重ね合わせていたとしても、糊を塗布する前に横ズレを修正することができ、その後、製本の品質を向上することができる。
(排除工程)
分離搬送工程が終了すると、糊塗布工程に到る前に排除工程が行われる。この排除工程では、奇数枚の単位用紙PUで構成される冊子Sを作製する場合に、図9に示すように、リジェクト板42を下方に揺動することによって、冊子Sの最終頁に相当する単位用紙PUを排除する。したがって、本実施形態の製本装置10では、偶数枚又は奇数枚に関わらず冊子を作製することができ、汎用性を高めることができる。
(糊塗布工程)
図1に示すように、糊塗布工程では、上下のベルトコンベア38,38で単位用紙PUが1枚ずつ搬送され、図10に示すように、単位用紙PUの識別表示Hが読取手段37によって読み取られる。そして、識別表示Hのある単位用紙PUは、糊塗布手段36のノズル部39によって糊が塗布され、識別表示Hのない単位用紙PUは、糊が塗布されずにそのまま次工程に搬送される。
所定の単位用紙PUに識別表示Hを設けておき、この識別表示Hの検出に基づいて糊塗布手段36を制御することで、予め冊子Sの枚数情報を制御部等に記憶しておかなくても、糊塗布手段36を正確に制御することができる。また、途中で冊子Sの枚数が変化するような場合でも、所定の単位用紙PUに対して適切に糊を塗布することができる。
1枚の単位用紙PUに対する糊の塗布期間は、2つの用紙検出センサー40による検出に基づいて制御される。すなわち、両方の用紙検出センサー40で単位用紙PUを検出している間だけノズル部39から糊を吐出し、一方でも単位用紙PUを検出しなくなると、糊の塗布を停止する。これによって、単位用紙PUの縦方向Xの長さが変わった場合であっても、糊の塗布期間を調整する必要が無く、常に、単位用紙PUの縦方向Xの長さに応じた糊の塗布を行うことができる。
(積層製本工程)
図11に示すように、糊塗布機構14から1枚ずつ送られた単位用紙PUは、積層製本手段61の搬送部58により載置部59に搬送される。載置部59では、最初の1枚の単位用紙PUが、押さえ部材84の下側に挿入され、その後、載置部59上の単位用紙PUの下側に、順次新たな単位用紙PUが挿入され、積層される。この積層によって、所定の単位用紙PUに塗布した糊で単位用紙PUが接着され、冊子Sが作製される。
このように、単位用紙PUを順次下側から積層することによって、既に積層されている単位用紙PUの重量によって接着を促進することができる。また、押さえ部材84を設けることによって、単位用紙PUの接着をより促進することができる。
作製された冊子Sを載置部59から取り出すには、押さえ部材84を取り外し、最上部の冊子Sから順番に後方へ取り出す。したがって、製本動作中であっても冊子Sを取り出すことができる。また、連続用紙Pに印刷した順番で冊子Sとして取り出すことができる。
〔他の実施形態〕
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば次のように設計変更可能である。
(1)単位用紙切断手段21の単位用紙の排出速度V2、単位用紙分離搬送手段45の上下搬送体47,48、横揃え搬送手段47、同調搬送ローラ52の搬送速度V1,V3,V4として、上記実施形態で具体的数値を示しているが、これに限定されるものではなく適宜変更することができる。
(2)また、単位用紙分離搬送手段45の上下搬送体47,48の搬送速度差は、調整自在に構成することができる。これにより、単位用紙PUの縦方向X長さや材質等に対応して適切に単位用紙PUの分離・搬送を行うことができる。
この場合、上下搬送体47,48の搬送速度差をゼロ(等速)に調整可能とすることができる。これによって、横方向1列の連続用紙Pを用いて製本を行う場合に、重ね合わせてない1枚の単位用紙PUの搬送にも分離搬送手段45を用いることができる。
(3)上記実施形態では、下搬送体48のベルトコンベア50の数を上搬送体47のベルトコンベア49よりも少なくしているが、その逆とすることができる。
(4)上記実施形態では、積層製本機構17において、単位用紙PUを順次下に積層しているが、順次上に積層するようにしてもよい。また、単位用紙PUの積層方向は上下方向に限らず、前後方向又は横方向(左右方向)とすることができる。
(5)上記実施形態では、糊を塗布する単位用紙PUに識別表示Hを設けているが、糊を塗布しない単位用紙PU、すなわち冊子Sの先頭の単位用紙PUに識別表示Hを設けてもよい。
(6)上記実施形態では、糊を塗布する単位用紙PUに識別表示Hを設けているが、識別表示Hを省略し、製本装置10の制御部に予め冊子Sの枚数情報を記憶しておき、この枚数情報に基づいて糊を塗布するようにしてもよい。
(7)排除工程は、糊塗布工程と積層製本工程との間に行うこともできる。この場合、排除される単位用紙に糊を塗布しないように、糊塗布手段36を制御すればよい。
(8)上記実施形態では、奇数枚の単位用紙PUからなる冊子Sを作製するときに、不要単位用紙排除手段43を作動して不要な単位用紙PUを排除しているが、これに代えて次のように構成することもできる。例えば、図2に示す連続用紙Pにおいて、3枚の単位用紙PUで1冊の冊子Sを作製すると想定した場合、(1)〜(3)の単位用紙PUに1冊目の印刷を行い、続けて(4)〜(6)の単位用紙PUに2冊目の印刷を行う。すなわち、空白の単位用紙を作ることなく連続して印刷する。そして、この連続用紙Pを切断搬送機構13によって単位用紙PUごとに切断すると共に、分離搬送機構16によって(1)〜(6)の順番となるように単位用紙PUを1枚ずつに分離して搬送し、糊塗布機構14で(1)(4)以外の単位用紙PUに糊を塗布し、積層製本機構17によって1枚ずつ単位用紙PUを積層して製本する。このようにすることによって、連続用紙Pの列数に関わらず奇数枚の冊子Sを容易に作製することができ、無駄な単位用紙が発生しないので、資源節約や経済的な面で効率のよい製本装置を構成することができる。
本発明は、例えば、税金の納付通知書等の糊綴じされた伝票を作製するための製本装置として有効に利用することができる。
本発明の実施形態に係る製本装置の概略側面図である。 連続用紙の平面図である。 切断搬送機構を概略的に示す斜視図である。 列重合搬送手段及びマージン部切断手段を示す正面断面図である。 単位用紙分離搬送手段及び単位用紙横揃え搬送手段の平面図である。 単位用紙分離搬送手段の動作を概略的に示す側面図である。 単位用紙分離搬送手段の側面図である。 単位用紙横揃え搬送手段の正面断面図である。 排除手段を示す拡大側面図であり 糊塗布機構及び積層製本機構の動作を概略的に示す斜視図である。 積層製本機構を拡大して示す側面図である。 従来技術に係る製本装置の概略側面図である。
符号の説明
10 製本装置
20 列切断手段
21 単位用紙切断手段
23 列重合搬送手段
36 糊塗布手段
37 読取手段
43 排除手段
45 単位用紙分離搬送手段
46 単位用紙横揃え搬送手段
47 上搬送体
48 下搬送体
49 上ベルトコンベア
50 下ベルトコンベア
61 積層製本手段

Claims (12)

  1. 複数の単位用紙を縦横に連ねてなる連続用紙を、横方向複数列に切断する列切断工程と、
    各列の連続用紙を重ね合わせて縦方向に搬送する列重合搬送工程と、
    重ね合わせた各列の連続用紙を、重ね合わせたまま同時に単位用紙に切断する単位用紙切断工程と、
    重ね合わせた状態の単位用紙を1枚ずつに縦方向に分離しながら搬送する単位用紙分離搬送工程と、
    単位用紙を1枚ずつ縦方向に搬送しながら、所定の単位用紙に糊を塗布する糊塗布工程と、
    複数の単位用紙を1つの積層箇所に順次積層することにより、所定の単位用紙に塗布した糊で複数の単位用紙を接着し、冊子を作製する積層製本工程と、を順次行うことを特徴とする、製本方法。
  2. 前記単位用紙分離搬送工程において、重ね合わせた状態の各単位用紙の搬送速度に差をつけることによって各単位用紙を縦方向に分離するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の製本方法。
  3. 前記単位用紙分離搬送工程が、1枚ずつに分離した各単位用紙の横方向位置を揃えながら搬送する工程を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の製本方法。
  4. 前記糊塗布工程において、所定の単位用紙に設けた識別表示を検出し、該検出に基づいて糊を塗布することを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の製本方法。
  5. 前記単位用紙が積層製本工程に到るまでに不要な単位用紙を排除する、排除工程を行うことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の製本方法。
  6. 複数の単位用紙を縦横に連ねてなる連続用紙を、横方向複数列に切断する列切断手段と、
    該列切断手段によって切断された各列の連続用紙を重ね合わせて搬送する列重合搬送手段と、
    該列重合搬送手段によって重ね合わせた各列の連続用紙を、重ね合わせたまま同時に単位用紙に切断する単位用紙切断手段と、
    前記単位用紙切断手段によって切断され、重ね合わせた状態の単位用紙を、1枚ずつ縦方向に分離しながら搬送する単位用紙分離搬送手段と、
    単位用紙分離搬送手段によって1枚ずつに分離された所定の単位用紙に糊を塗布する糊塗布手段と、
    複数の単位用紙を1つの積層箇所に順次積層することによって、所定の単位用紙に塗布した糊で複数の単位用紙を接着し、冊子を作製する積層製本手段と、を備えていることを特徴とする、製本装置。
  7. 前記単位用紙分離搬送手段が、重ね合わせた状態の単位用紙を挟持して搬送する一対の搬送体を備えており、
    一対の搬送体が、互いに異なる搬送速度で駆動されることを特徴とする請求項6記載の製本装置。
  8. 前記一対の搬送体が、それぞれ縦方向に延びるベルトコンベアを備えており、一方の搬送体のベルトコンベアと他方の搬送体のベルトコンベアとが、互いに横方向に位置をずらして配置されるとともに、単位用紙の紙面に直交する方向に重複するように配置されていることを特徴とする請求項7記載の製本装置。
  9. 前記一対の搬送体の搬送速度差が、等速を含む範囲で変更可能となっていることを特徴とする請求項7又は8記載の製本装置。
  10. 前記単位用紙分離搬送手段と糊塗布手段との間に、1枚ずつに分離した各単位用紙の横方向位置を揃えながら搬送する横揃え搬送手段を備えていることを特徴とする、請求項6〜9のいずれかに記載の製本装置。
  11. 冊子の枚数情報を含む識別表示を前記単位用紙に設けるとともに、該識別表示を検出する読取手段を備えており、
    前記糊塗布手段が、前記読取手段による前記識別表示の検出に基づいて所定の単位用紙に糊を塗布するように、制御されることを特徴とする、請求項6〜10のいずれかに記載の製本装置。
  12. 前記単位用紙が前記積層製本手段に到るまでに不要な単位用紙を排除する、排除手段を備えていることを特徴とする、請求項6〜11のいずれかに記載の製本装置。
JP2005295090A 2005-10-07 2005-10-07 製本装置 Active JP4704879B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005295090A JP4704879B2 (ja) 2005-10-07 2005-10-07 製本装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005295090A JP4704879B2 (ja) 2005-10-07 2005-10-07 製本装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011031862A Division JP4824834B2 (ja) 2011-02-17 2011-02-17 製本方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007098899A true JP2007098899A (ja) 2007-04-19
JP4704879B2 JP4704879B2 (ja) 2011-06-22

Family

ID=38026304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005295090A Active JP4704879B2 (ja) 2005-10-07 2005-10-07 製本装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4704879B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007105980A (ja) * 2005-10-13 2007-04-26 Duplo Seiko Corp 製本方法及び装置
JP2012528769A (ja) * 2009-06-01 2012-11-15 マグナム マニュファクチャリング リミテッド ブックブロック丁合機
CN112776066A (zh) * 2020-12-23 2021-05-11 重庆工商大学 一种等距裁切的艺术纸品分割装订装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62150440U (ja) * 1986-03-17 1987-09-24
JPH1045280A (ja) * 1996-03-13 1998-02-17 Cp Bourg Sa ローラコンベア上でシートを旋回する装置
JPH10218409A (ja) * 1997-02-06 1998-08-18 Omron Corp 紙葉類分離装置および自動改札機の券分離装置
JP2000071641A (ja) * 1998-09-03 2000-03-07 Aichi Business Form:Kk 製本装置
JP2001121857A (ja) * 1999-10-29 2001-05-08 Toppan Forms Co Ltd 帳票の製本装置および製本方法
JP2006321148A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Data Businessmation Co Ltd 冊子作成方法及び冊子作成装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62150440U (ja) * 1986-03-17 1987-09-24
JPH1045280A (ja) * 1996-03-13 1998-02-17 Cp Bourg Sa ローラコンベア上でシートを旋回する装置
JPH10218409A (ja) * 1997-02-06 1998-08-18 Omron Corp 紙葉類分離装置および自動改札機の券分離装置
JP2000071641A (ja) * 1998-09-03 2000-03-07 Aichi Business Form:Kk 製本装置
JP2001121857A (ja) * 1999-10-29 2001-05-08 Toppan Forms Co Ltd 帳票の製本装置および製本方法
JP2006321148A (ja) * 2005-05-19 2006-11-30 Data Businessmation Co Ltd 冊子作成方法及び冊子作成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007105980A (ja) * 2005-10-13 2007-04-26 Duplo Seiko Corp 製本方法及び装置
JP2012528769A (ja) * 2009-06-01 2012-11-15 マグナム マニュファクチャリング リミテッド ブックブロック丁合機
CN112776066A (zh) * 2020-12-23 2021-05-11 重庆工商大学 一种等距裁切的艺术纸品分割装订装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4704879B2 (ja) 2011-06-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5342926B2 (ja) 情報通信体の製造方法
JP4614470B1 (ja) ラベル後処理装置及びラベル処理装置
JP4704879B2 (ja) 製本装置
JP5160919B2 (ja) 製本及び封入方法
JP4824834B2 (ja) 製本方法
JP4177356B2 (ja) シート束搬送装置及びこれを用いた製本装置
JP4694317B2 (ja) 製本方法及び装置
JP4694318B2 (ja) 製本方法及び装置
JPH0976665A (ja) 密着書簡製造装置
JP5991758B2 (ja) 冊子作成方法及び冊子作成装置
JP2009061696A (ja) アルバム製本方法及びアルバム製本装置
JP2009202477A (ja) 製本方法及び製本装置
JP5756583B2 (ja) 印刷製品を製造する方法ならびに装置
JP6481232B2 (ja) 接着剤塗布装置、製本装置、接着剤塗布方法及び製本方法
JP4731386B2 (ja) 製本装置
JP2006327012A (ja) 可変枚数製本機
JP4361472B2 (ja) 製本装置
JP4619903B2 (ja) 製本方法及び装置
JP4758193B2 (ja) 製本方法及び装置
JP5720422B2 (ja) シート集積装置及びシート集積方法
JPH0640182A (ja) 製本方法および装置
JP2009072968A (ja) 冊子状製品の製造装置及び冊子状製品の製造方法
JPH106666A (ja) 高速型セット伝票作成方法
JP6409197B2 (ja) 両面ラミネート方法
JP2001121839A (ja) 帳票の製本装置および製本方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080826

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101221

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110310

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4704879

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250