JP2014065775A - 感圧接着剤、多層光記録媒体製造用の感圧接着シートおよび多層光記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】光記録層と感圧接着剤層との界面で十分な強度の反射光を検出することができ、かつ、光記録層が凸構造を形成して感圧接着剤層側に変形を伴う記録方式においても記録感度に優れる多層光記録媒体、ならびにその製造に用いることのできる感圧接着剤および多層光記録媒体製造用の感圧接着シートを提供する。
【解決手段】光記録層11と、感圧接着剤層12とを積層してなる多層光記録媒体10を製造するための多層光記録媒体製造用の感圧接着シート1であって、光記録層11と、感圧接着剤層12とが積層されており、感圧接着剤層12は、構成モノマー成分として、フッ素含有アクリル系モノマーおよび/またはケイ素含有アクリル系モノマーと、(メタ)アクリル酸エステルとを含む(メタ)アクリル酸エステル共重合体を主成分とする感圧接着剤であって、屈折率が1.45以下であり、かつ、ガラス転移点(Tg)が−30℃以下である感圧接着剤によって構成される。
【選択図】図1
【解決手段】光記録層11と、感圧接着剤層12とを積層してなる多層光記録媒体10を製造するための多層光記録媒体製造用の感圧接着シート1であって、光記録層11と、感圧接着剤層12とが積層されており、感圧接着剤層12は、構成モノマー成分として、フッ素含有アクリル系モノマーおよび/またはケイ素含有アクリル系モノマーと、(メタ)アクリル酸エステルとを含む(メタ)アクリル酸エステル共重合体を主成分とする感圧接着剤であって、屈折率が1.45以下であり、かつ、ガラス転移点(Tg)が−30℃以下である感圧接着剤によって構成される。
【選択図】図1
Description
本発明は、光記録層と感圧接着剤層とを積層してなる多層光記録媒体、ならびにその製造に用いることのできる感圧接着剤および多層光記録媒体製造用の感圧接着シートに関するものである。
近年、光記録媒体における記録情報の高密度化を目的として、光子吸収性材料を利用した多層光記録媒体が提案されている。この多層光記録媒体におけるクロストークを低減するために、光記録層と光記録層との層間に非光記録層(中間層)を介在させる構成が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。
上記のような構造の多層光記録媒体において、記録光の照射によって光記録層の形状を変形させ、中間層に対して光記録層が凸構造を形成することで光記録層に情報を記録する方法が検討されている(特許文献3参照)。一方、このような多層光記録媒体を製造するには、通常、スピンコート法によって各層を形成し、積層する方法が用いられる。しかしながら、かかる方法では、多層光記録媒体の大面積化が困難であり、材料が制限されるなどの問題があった。
上記の問題を解決するために、感光材料を含む光記録層と感圧接着剤層とが積層されてなる感圧接着性シートを使用して多層光記録媒体を製造する方法が提案されている(特許文献4参照)。この感圧接着性シートを用いる製造方法によれば、多層光記録媒体を簡便にかつ大面積で製造することができる。
最近、このような多層記録媒体において、光記録層と感圧接着剤層との界面からの反射光を利用して各層の界面を検出することにより、光記録層から情報の読み取りを行うことが検討されている。
上記のように光記録層と感圧接着剤層との界面からの反射光を利用する場合、反射層を設ける場合に比べて、強度の弱い反射光を検出しなければならない。しかしながら、光記録層は基本的に屈折率の高い光子吸収性材料を含むため、屈折率が高く、界面からの反射により反射光を得ようとした場合、従来の感圧接着剤層では、屈折率が比較的高く、光記録層との屈折率差が小さいため、検出に必要な強度の反射光を得ることが難しいという問題があった。また、上記のように記録光の照射によって光記録層の形状を変形させる記録方式においては、従来の感圧接着剤層が変形し難く、それゆえ光記録層が凸構造を形成し難く、記録感度が阻害されることがあった。
本発明は、上記の実状に鑑みてなされたものであり、光記録層と感圧接着剤層との界面で十分な強度の反射光を検出することができ、かつ、光記録層が凸構造を形成して感圧接着剤層側に変形を伴う記録方式においても記録感度に優れる多層光記録媒体、ならびにその製造に用いることのできる感圧接着剤および多層光記録媒体製造用の感圧接着シートを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、第1に本発明は、構成モノマー成分として、フッ素含有アクリル系モノマーおよび/またはケイ素含有アクリル系モノマーと、(メタ)アクリル酸エステルとを含む(メタ)アクリル酸エステル共重合体を主成分とする感圧接着剤であって、屈折率が1.45以下であり、かつ、ガラス転移点(Tg)が−30℃以下であることを特徴とする感圧接着剤を提供する(発明1)。
上記発明(発明1)によれば、感圧接着剤の屈折率を上記のように規定することで、感圧接着剤層の屈折率が低くなり、光記録層との屈折率差が大きくなるため、光記録層と感圧接着剤層との界面で、検出に必要な十分な強度の反射光を得ることができる。また、ガラス転移点を上記のように規定することで、光記録層における凸構造の形成に対応して感圧接着剤層が変形し易くなるため、光記録層が凸構造を形成して感圧接着剤層側に変形を伴う記録方式においても記録感度に優れたものとなる。
上記発明(発明1)において、前記(メタ)アクリル酸エステル共重合体における構成モノマー成分としてのモノマー全量を100質量%としたときに、前記フッ素含有アクリル系モノマーおよび前記ケイ素含有アクリル系モノマーの合計含有量は、30〜99.9質量%であり、(メタ)アクリル酸エステルの含有量は、0.1〜70質量%であることが好ましい(発明2)。
上記発明(発明1,2)において、前記フッ素含有アクリル系モノマーは、アルキル基の一部または全ての水素原子がフッ素原子で置換された炭素数2〜20のフルオロアルキル基を有するフルオロ(メタ)アクリレートであることが好ましい(発明3)。
上記発明(発明1〜3)において、前記(メタ)アクリル酸エステルは、炭素数が4〜20の(メタ)アクリル酸アルキルエステルであることが好ましい(発明4)。
上記発明(発明1〜4)において、前記(メタ)アクリル酸エステル共重合体は、架橋剤によって架橋されていることが好ましい(発明5)。
上記発明(発明5)において、前記架橋剤は、金属系架橋剤およびエポキシ系架橋剤からなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい(発明6)。
上記発明(発明1〜6)に係る感圧接着剤は、光記録層と、感圧接着剤層とを積層してなる多層光記録媒体の前記感圧接着剤層に使用されることが好ましい(発明7)。
第2に本発明は、光記録層と、感圧接着剤層とを積層してなる多層光記録媒体を製造するための多層光記録媒体製造用の感圧接着シートであって、光記録層と、感圧接着剤層とを積層してなり、前記感圧接着剤層は、前記感圧接着剤(発明1〜7)によって構成されていることを特徴とする多層光記録媒体製造用の感圧接着シートを提供する(発明8)。
上記発明(発明8)において、前記光記録層は、光子吸収性材料を含有することが好ましい(発明9)。
第3に本発明は、光記録層と、感圧接着剤層とを積層してなる多層光記録媒体であって、前記感圧接着剤層は、前記感圧接着剤(発明1〜7)によって構成されていることを特徴とする多層光記録媒体を提供する(発明10)。
上記発明(発明10)においては、前記多層光記録媒体に記録光が照射されると、前記光記録層と前記感圧接着剤層との界面において前記光記録層に凸部が形成され、前記凸部が形成された部分に接する前記感圧接着剤層に凹部が形成されることが好ましい(発明11)。
本発明によれば、光記録層と感圧接着剤層との界面で十分な強度の反射光を検出することができ、かつ、光記録層が凸構造を形成して感圧接着剤層側に変形を伴う記録方式においても記録感度に優れる多層光記録媒体が得られる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
〔感圧接着剤〕
本実施形態に係る感圧接着剤は、構成モノマー成分として、フッ素含有アクリル系モノマーおよび/またはケイ素含有アクリル系モノマーと、(メタ)アクリル酸エステルとを含む(メタ)アクリル酸エステル共重合体を主成分とし、屈折率が1.45以下であり、かつ、ガラス転移点(Tg)が−30℃以下であるものである。なお、本明細書において、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸およびメタクリル酸の両方を意味するものである。他の類似用語も同様である。
〔感圧接着剤〕
本実施形態に係る感圧接着剤は、構成モノマー成分として、フッ素含有アクリル系モノマーおよび/またはケイ素含有アクリル系モノマーと、(メタ)アクリル酸エステルとを含む(メタ)アクリル酸エステル共重合体を主成分とし、屈折率が1.45以下であり、かつ、ガラス転移点(Tg)が−30℃以下であるものである。なお、本明細書において、(メタ)アクリル酸とは、アクリル酸およびメタクリル酸の両方を意味するものである。他の類似用語も同様である。
上記の感圧接着剤によって多層光記録媒体の感圧接着剤層を形成すると、当該感圧接着剤の屈折率が1.45以下であるため、光記録層と感圧接着剤層との屈折率差が大きくなり、光記録層と感圧接着剤層との界面で、検出に必要な十分な強度の反射光を得ることができ、反射光の検出不良の発生を抑制することができる。なお、通常の光記録層の屈折率は、1.6程度である。一方、一般的な感圧接着剤組成物を使用した感圧接着剤層の屈折率は、最も小さくても1.48程度である。
本実施形態に係る感圧接着剤の屈折率は、1.43以下であることが好ましく、特に1.40以下であることが好ましい。なお、本明細書における屈折率は、アッベ屈折率計を使用してJIS K7142:2008に準じて測定した値である。
また、本実施形態に係る感圧接着剤においては、ガラス転移点(Tg)が上記の範囲であることによって、記録光の照射により光記録層が凸構造を形成して感圧接着剤層側に変形を伴う記録方式においても、光記録層における凸部の形成に対応して感圧接着剤層が凹部を形成し易く、光記録層における凸部の形成を阻害することが少ないため、感圧接着剤層と光記録層との界面にて記録ポイントが良好に生成し、得られる多層光記録媒体は記録感度に優れたものとなる。記録光の照射により光記録層が凸構造を形成して感圧接着剤層側に変形を伴う記録方式において、感圧接着剤のガラス転移点(Tg)が−30℃より大きい場合、感圧接着剤層が変形しにくいため、光記録層における凸部の形成が阻害され、記録感度が低下する。
本実施形態に係る感圧接着剤のガラス転移点(Tg)は、−35〜−85℃であることが好ましく、特に−40〜−85℃であることが好ましい。なお、本明細書におけるガラス転移点(Tg)は、示差走査熱量測定装置を使用してJIS K7121:2012に準じて測定した値である。
本実施形態に係る感圧接着剤は、構成モノマー成分として、フッ素含有アクリル系モノマーおよび/またはケイ素含有アクリル系モノマーと、(メタ)アクリル酸エステルとを含む(メタ)アクリル酸エステル共重合体を主成分とすることにより、上記の屈折率およびガラス転移点(Tg)を達成することができる。
フッ素含有アクリル系モノマーとしては、分子内にフルオロ基を有するアクリル系モノマーであれば特に制限されないが、屈折率およびガラス転移点(Tg)が前述した範囲となる感圧接着剤を得やすいという点から、アルキル基の一部または全ての水素原子がフッ素原子で置換された炭素数2〜20のフルオロアルキル基を有するフルオロ(メタ)アクリレートが好ましく使用される。
上記フルオロ(メタ)アクリレートとしては、例えば、2,2,2−トリフルオロエチル(メタ)アクリレート、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロイソプロピル(メタ)アクリレート、1,2,2,2−テトラフルオロ−1−(トリフルオロメチル)エチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,3−ペンタフルオロプロピル(メタ)アクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピル(メタ)アクリレート、2,2,3,3,4,4,4−ヘプタフルオロブチル(メタ)アクリレート、2,2,3,4,4,4−ヘキサフルオロブチル(メタ)アクリレート、1H,1H,5H−オクタフルオロペンチル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロブチル)エチル(メタ)アクリレート、1H,1H,7H−ドデカフルオロヘプチル(メタ)アクリレート、2−(パーフルオロヘキシル)エチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらのフルオロ(メタ)アクリレートは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記の中でも、屈折率およびガラス転移点(Tg)が好ましい範囲となる感圧接着剤を得やすいという点から、アルキル基の一部または全ての水素原子がフッ素原子で置換された炭素数3〜10のフルオロアルキル基を有するフルオロ(メタ)アクリレートが好ましく、アルキル基の一部または全ての水素原子がフッ素原子で置換された炭素数4〜8のフルオロアルキル基を有するフルオロ(メタ)アクリレートが特に好ましい。
ケイ素含有アクリル系モノマーとしては、側鎖にケイ素原子含有基を有するアクリル系モノマーであれば特に制限されないが、例えば、側鎖にケイ素原子含有基を有するとともに、炭素数2〜20のアルキル基を有する(メタ)アクリレートが好ましく使用される。
ケイ素含有アクリル系モノマーとしては、例えば、2−(トリメチルシリルオキシ)エチル(メタ)アクリレート、3−[トリス(トリメチルシリルオキシ)シリル]プロピル(メタ)アクリレート等が挙げられる。ケイ素含有アクリル系モノマーの具体的な製品としては、チッソ社製のサイラプレーンFMシリーズ(製品名)(例えば、FM−7711、FM7721、FM7731、FM−0711、FM−0721、FM−0725)等が挙げられる。これらのケイ素含有アクリル系モノマーは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(メタ)アクリル酸エステルとしては、屈折率およびガラス転移点(Tg)が前述した範囲となる感圧接着剤を得やすいという点から、アルキル基の炭素数が4〜20の(メタ)アクリル酸アルキルエステルが好ましい。アルキル基の炭素数が4〜20の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、ミリスチル(メタ)アクリレート、パルミチル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、エトキシ−ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシ−トリエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル−ジグリコール(メタ)アクリレート、メトキシ−ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート等のEO変性(メタ)アクリル酸エステル、メトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレート等のPO変性(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。これらの(メタ)アクリル酸エステルは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記の中でも、屈折率およびガラス転移点(Tg)が好ましい範囲となる感圧接着剤を得やすいという点から、アルキル基の炭素数が4〜10の(メタ)アクリル酸アルキルエステルが好ましく、アルキル基の炭素数が6〜10の(メタ)アクリル酸アルキルエステルが特に好ましい。
(メタ)アクリル酸エステル共重合体は、上記フッ素含有アクリル系モノマー、ケイ素含有アクリル系モノマーおよび(メタ)アクリル酸エステル以外に、所望により他のモノマーを共重合したものであってもよい。
所望により用いられる他のモノマーとしては、活性水素を含む官能基を有するモノマーが好ましい。活性水素を含む官能基を有するモノマーとしては、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、モノメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、モノエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、モノメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、モノエチルアミノプロピル(メタ)アクリレート等のモノアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート等のアクリル系モノマー;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸等のエチレン性不飽和カルボン酸などが挙げられる。これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記活性水素を含む官能基を有するモノマー以外の所望により用いられる他のモノマーとしては、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエステル類;エチレン、プロピレン、イソブチレン等のオレフィン類;塩化ビニル、ビニリデンクロリド等のハロゲン化オレフィン類;スチレン、α−メチルスチレン等のスチレン系モノマー;ブタジエン、イソプレン、クロロプレン等のジエン系モノマー;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のニトリル系モノマー;アクリルアミド、N−メチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド等のアクリルアミド類などが挙げられる。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記(メタ)アクリル酸エステル共重合体中における構成モノマー成分としてのフッ素含有アクリル系モノマーおよびケイ素含有アクリル系モノマーの合計含有量は、当該(メタ)アクリル酸エステル共重合体における構成モノマー成分としてのモノマー全量を100質量%としたときに、30〜99.9質量%であることが好ましく、特に50〜99.9質量%であることが好ましく、さらには55〜99.9質量%であることが好ましい。フッ素含有アクリル系モノマーおよびケイ素含有アクリル系モノマーの含有量が、上記範囲であれば、得られる感圧接着剤層の屈折率を所定の範囲にすることができる。
上記(メタ)アクリル酸エステル共重合体中における(メタ)アクリル酸エステルの含有量は、当該(メタ)アクリル酸エステル共重合体における構成モノマー成分としてのモノマー全量を100質量%としたときに、0.1〜70質量%であることが好ましく、特に1〜65質量%であることが好ましく、さらには5〜60質量%であることが好ましい。(メタ)アクリル酸エステルの含有量が上記範囲であれば、得られる感圧接着剤層の屈折率およびガラス転移点を容易に所定の範囲にすることができる。
所望により用いられる他のモノマーを使用する場合、上記(メタ)アクリル酸エステル共重合体中における他のモノマーの含有量は、当該(メタ)アクリル酸エステル共重合体における構成モノマー成分としてのモノマー全量を100質量%としたときに、10質量%以下であることが好ましく、特に1〜5質量%であることが好ましい。当該他のモノマーを使用することで、得られる感圧接着剤が所望の粘着物性を有するように設計し易くなる。
上記(メタ)アクリル酸エステル共重合体の共重合形態については、特に制限はなく、ランダム、ブロック、グラフト共重合体のいずれであってもよいが、得られる感圧接着剤の屈折率を均一に所定の範囲にするという点から、ランダム共重合体であることが好ましい。また、(メタ)アクリル酸エステル共重合体の分子量は、重量平均分子量(Mw)で1万〜200万の範囲が好ましく、特に5万〜100万の範囲がより好ましく、特に10万〜80万の範囲が好ましい。なお、上記重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定したポリスチレン換算の値である。
上記(メタ)アクリル酸エステル共重合体は、上記のモノマー成分の混合物を慣用の方法(例えば、乳化重合法、溶液重合法、懸濁重合法、塊状重合法、水溶液重合法など)により重合して調製することができる。中でも、重合時の安定性および使用時の取り扱い易さの観点から、有機溶媒中で行う溶液重合法で製造するのが好ましい。
例えば、有機溶媒中にモノマー成分の混合物を溶解した後、従来公知のアゾビスイソブチロニトリル、2,2'−アゾビス(2−アミノジプロパン)二塩酸塩、4,4'−アゾビス(4−シアノ吉草酸)等のアゾ系重合開始剤またはベンゾイルパーオキシド等の過酸化物系重合開始剤を添加してラジカル重合させることにより、上記(メタ)アクリル酸エステル共重合体を製造することができる。
上記重合開始剤の量は、モノマー成分の混合物100質量部に対して0.01〜5質量部の範囲が好ましく、特に0.05〜3質量部の範囲が好ましく、さらには0.1〜1質量部の範囲が好ましい。
ラジカル重合は、通常10〜100℃程度、好ましくは、50〜90℃程度で、1〜20時間程度、好ましくは3〜10時間程度加熱することで行うことができ、これによって、上記(メタ)アクリル酸エステル共重合体の有機溶媒溶液が得られる。
上記(メタ)アクリル酸エステル共重合体は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記(メタ)アクリル酸エステル共重合体は、架橋剤によって架橋されていることが好ましい。これにより、得られる感圧接着剤の凝集力が高まり、多層光記録媒体製造用の感圧接着シートにおける感圧接着剤層として好ましいものとなる。
架橋剤としては、従来アクリル系感圧接着剤において架橋剤として慣用されているものの中から選択することができるが、中でも、金属系架橋剤およびエポキシ系架橋剤からなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。上記(メタ)アクリル酸エステル共重合体中におけるフッ素成分およびケイ素含有アクリル系モノマー成分は、極性が低く、得られる(メタ)アクリル酸エステル共重合体も極性が低くなりやすい。したがって、一般的には、上記(メタ)アクリル酸エステル共重合体と架橋剤との相溶性は悪いが、上記の好ましい架橋剤を使用すれば、上記重合体と架橋剤との相溶性が高くなる。
金属系架橋剤としては、金属キレート化合物、金属アルコキシド、金属塩物等が挙げられるが、中でも金属キレート化合物が好ましい。金属キレート化合物としては、特に制限はなく、アクリル系感圧接着剤における金属キレート系化合物として公知の化合物の中から任意のものを適宜選択することができる。この金属キレート系化合物には、金属原子がアルミニウム、ジルコニウム、チタニウム、亜鉛、鉄、スズ等のキレート化合物があるが、塗工液のポットライフの設定など、反応性をコントロールしやすい等の点からアルミニウムキレート化合物が好ましい。
アルミニウムキレート化合物としては、例えば、ジイソプロポキシアルミニウムモノオレイルアセトアセテート、モノイソプロポキシアルミニウムビスオレイルアセトアセテート、モノイソプロポキシアルミニウムモノオレエートモノエチルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムモノラウリルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムモノステアリルアセトアセテート、ジイソプロポキシアルミニウムモノイソステアリルアセトアセテート、モノイソプロポキシアルミニウムモノ−N−ラウロイル−β−アラネートモノラウリルアセトアセテート、アルミニウムトリスアセチルアセトネート、モノアセチルアセトネートアルミニウムビス(イソブチルアセトアセテート)キレート、モノアセチルアセトネートアルミニウムビス(2−エチルヘキシルアセトアセテート)キレート、モノアセチルアセトネートアルミニウムビス(ドデシルアセトアセテート)キレート、モノアセチルアセトネートアルミニウムビス(オレイルアセトアセテート)キレート等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
エポキシ系架橋剤としては、脂環式エポキシ系化合物または脂肪族エポキシ系化合物が好ましい。脂環式エポキシ系化合物・脂肪族エポキシ系化合物としては、例えば、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル、3,4−エポキシシクロヘキシルカルボキシレート、1,3−ビス(N,N'−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、水素添加ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールグリシジルエステル、アジピン酸グリシジルエステル、セバシン酸グリシジルエステル等が挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記架橋剤の配合量は、感圧接着剤としての性能の観点から、上記(メタ)アクリル酸エステル共重合体100質量部に対し、通常0.01〜5.0質量部、好ましくは0.05〜3.0質量部、特に好ましくは0.1〜1.0質量部の範囲で選定される。
上記感圧接着剤には、本実施形態における効果が損なわれない範囲で、所望により、粘着付与剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、軟化剤、充填剤、難燃剤等を添加することができる。
本実施形態に係る感圧接着剤の0℃における複素弾性率は、10Pa以下であることが好ましく、0.0001〜10Paであることがより好ましく、0.01〜5Paであることがさらに好ましく、0.1〜5Paであることが特に好ましい。0℃における複素弾性率が10Paを超えると、記録光の照射により光記録層が凸構造を形成して感圧接着剤層側に変形を伴う記録方式において、感圧接着剤層が変形しにくいため、光記録層における凸構造の形成が阻害され、記録感度が低下する場合がある。一方、0℃における複素弾性率が0.0001Pa未満の場合は、感圧接着剤層にて光記録層に対する粘着性が得られ難い。なお、0℃における複素弾性率は、下記の方法により測定される値である。
<感圧接着剤の0℃における複素弾性率の測定方法>
感圧接着剤層の厚みが約2mmになるように感圧接着剤層を積層し、それを直径8mmの円柱に裁断して、測定用サンプルを作製する。当該測定用サンプルについて、動的粘弾性測定装置を使用して、周波数1Hzで、温度0℃における複素弾性率を測定する。
感圧接着剤層の厚みが約2mmになるように感圧接着剤層を積層し、それを直径8mmの円柱に裁断して、測定用サンプルを作製する。当該測定用サンプルについて、動的粘弾性測定装置を使用して、周波数1Hzで、温度0℃における複素弾性率を測定する。
本実施形態に係る感圧接着剤は、後述する多層光記録媒体の感圧接着剤層に好適に使用することができるが、これに限定されることなく、他の用途にも使用することができる。例えば、適当な基材上に本実施形態に係る感圧接着剤によって構成される感圧接着剤層を積層してもよいし、2枚の剥離処理された基材の間に本実施形態に係る感圧接着剤によって構成される感圧接着剤層を形成してもよい。他の用途としては、例えば、光学用途の感圧接着剤の他、光導波路用樹脂や、フッ素系材料接着用樹脂等として使用することができる。
〔光記録媒体製造用の感圧接着シート〕
本実施形態によって提供される多層光記録媒体においては、記録材料の光子吸収を利用して記録が行われる。その中でも多光子吸収とは、化合物が2つ以上の光子を同時に吸収して励起される現象である。多光子吸収は光強度の強い位置でのみ起こるため、空間分解能が向上し、媒体内部の一点を狙って記録することが可能となる。本実施形態では、記録光の照射によって記録層の形状を変形させ、感圧接着剤層に対して記録層が凸構造を形成することで光記録層に情報を記録する記録方式のものが好ましいが、これに限定されない。
本実施形態によって提供される多層光記録媒体においては、記録材料の光子吸収を利用して記録が行われる。その中でも多光子吸収とは、化合物が2つ以上の光子を同時に吸収して励起される現象である。多光子吸収は光強度の強い位置でのみ起こるため、空間分解能が向上し、媒体内部の一点を狙って記録することが可能となる。本実施形態では、記録光の照射によって記録層の形状を変形させ、感圧接着剤層に対して記録層が凸構造を形成することで光記録層に情報を記録する記録方式のものが好ましいが、これに限定されない。
図1は本発明の一実施形態に係る多層光記録媒体製造用の感圧接着シートの断面図である。本実施形態に係る多層光記録媒体製造用の感圧接着シート1は、光記録層11と、光記録層11に積層された感圧接着剤層12と、光記録層11の外側表面に積層された剥離シート13と、感圧接着剤層12の外側表面に積層された剥離シート13’とからなる。ただし、剥離シート13,13’は、多層光記録媒体製造用の感圧接着シート1の使用時に剥離されるものである。多層光記録媒体製造用の感圧接着シート1における剥離シート13または剥離シート13’はなくてもよい。
〔光記録層〕
光記録層11を構成する記録材料(光記録材料)としては、光子吸収性材料を含むものであればよいが、好ましくは、光子吸収性材料とマトリクスとを含有し、光子吸収性材料が記録光を吸収して発生する熱によりマトリクスが変形し、光記録層11側に凸部を形成するものが好ましい。この凸部の高さは、通常、1〜300nm程度である。
光記録層11を構成する記録材料(光記録材料)としては、光子吸収性材料を含むものであればよいが、好ましくは、光子吸収性材料とマトリクスとを含有し、光子吸収性材料が記録光を吸収して発生する熱によりマトリクスが変形し、光記録層11側に凸部を形成するものが好ましい。この凸部の高さは、通常、1〜300nm程度である。
上記マトリクスを構成する材料は、有機系の高分子材料が好ましい。具体的には、例えば、ポリメチル(メタ)アクリレート、ポリエチル(メタ)アクリレート、ポリブチル(メタ)アクリレート、ポリベンジル(メタ)アクリレート、ポリイソブチル(メタ)アクリレート、ポリシクロヘキシル(メタ)アクリレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール等が挙げられる。これらの高分子材料は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
光子吸収性材料は、マトリクス中に分散するものが好ましい。かかる光子吸収性材料としては、例えば、シアニン色素、スチリル色素、ピリリウム色素、チアピリリウム色素、メロシアニン色素、アリーリデン色素、オキソノール色素、スクアリウム色素、アズレニウム色素、クマリン色素、ピラン色素、キノン色素、アントラキノン色素、チリフェニルメタン色素、ジフェニルメタン色素、キサンテン色素、チオキサンテン色素、フェノチアジン色素、アゾ色素、アゾメチン色素、フルオレノン色素、ジアリールエテン色素、スピロピラン色素、フルギド色素、ペリレン色素、ポリエン色素、ジフェニルアミン色素、キナクドリン色素、アズレニウム色素、ポルフィリン色素、フタロシアニン色素、スチレン系色素、フェニレンビニレン色素、トリフェニルアミン系色素、カルバゾール系色素等が挙げられる。これらの光子吸収性材料は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記の中でも、読出光の波長に線形吸収帯を有しない2光子吸収化合物が好ましい。具体的には、特開2012−89195号公報に開示された、一般式(1)で表わされる化合物、D−1〜D−21で表わされる化合物等を使用することができる。
光記録層11の厚さは、特に制限はないが、前述した凸部を形成するには、0.05〜50μmであることが好ましく、特に0.1〜3μmであることが好ましく、さらには0.1〜2μmであることが好ましい。
〔感圧接着剤層〕
感圧接着剤層12は、前述した感圧接着剤によって構成される。当該感圧接着剤よって構成される感圧接着剤層12は、屈折率が低く、光記録層11との屈折率差が大きいため、光記録層11と感圧接着剤層12との界面で、検出に必要な十分な強度の反射光を得ることができ、反射光の検出不良の発生を抑制することができる。また、当該感圧接着剤よって構成される感圧接着剤層12は、ガラス転移点(Tg)が上記の範囲であることによって、記録光の照射により光記録層11が凸構造を形成して感圧接着剤層12側に変形を伴う記録方式においても、光記録層11における凸部の形成に対応して感圧接着剤層12が凹部を形成し易く、光記録層11における凸部の形成を阻害することが少ないため、感圧接着剤層12と光記録層11との界面にて記録ポイントが良好に生成し、得られる多層光記録媒体は記録感度に優れたものとなる。
感圧接着剤層12は、前述した感圧接着剤によって構成される。当該感圧接着剤よって構成される感圧接着剤層12は、屈折率が低く、光記録層11との屈折率差が大きいため、光記録層11と感圧接着剤層12との界面で、検出に必要な十分な強度の反射光を得ることができ、反射光の検出不良の発生を抑制することができる。また、当該感圧接着剤よって構成される感圧接着剤層12は、ガラス転移点(Tg)が上記の範囲であることによって、記録光の照射により光記録層11が凸構造を形成して感圧接着剤層12側に変形を伴う記録方式においても、光記録層11における凸部の形成に対応して感圧接着剤層12が凹部を形成し易く、光記録層11における凸部の形成を阻害することが少ないため、感圧接着剤層12と光記録層11との界面にて記録ポイントが良好に生成し、得られる多層光記録媒体は記録感度に優れたものとなる。
感圧接着剤層12の厚さは、1〜50μmであることが好ましく、特に2〜40μmであることが好ましく、さらには3〜30μmであることが好ましい。感圧接着剤層12の厚さを上記範囲とすることで、光記録層11と感圧接着剤層12との界面からの反射光を利用して各層の界面を検出し、光記録層11から情報の読み取りを行うことができる。また、感圧接着剤層12の厚さが1μm以上であれば、記録光の照射により光記録層11が凸構造を形成して感圧接着剤層12側に変形を伴う記録方式においても、その変形(凹部の形成)は、当該光記録層11に隣接する感圧接着剤層12だけにとどめることができ、別の層に影響を与えることを防止することができる。
感圧接着剤層12のヘイズ値は、1.0%以下であることが好ましく、特に0.7%以下であることが好ましく、さらには0.5%以下であることが好ましい。ヘイズ値が上記の範囲にあれば、多層光記録媒体の感圧接着剤層12として使用可能である。なお、本明細書におけるヘイズ値は、ヘイズメーターを使用してJIS K7105に準じて測定した値である。
〔剥離シート〕
剥離シート13,13’としては、本実施形態における感圧接着剤層12が剥離可能なものであればよく、従来公知のものを使用することができる。例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリプロピレンなどの樹脂フィルムや、それら樹脂フィルムを従来公知の剥離剤(例えば、シリコーン系剥離剤、長鎖アルキル系剥離剤、アルキド樹脂系剥離剤等)で剥離処理した剥離シートを使用することができる。
剥離シート13,13’としては、本実施形態における感圧接着剤層12が剥離可能なものであればよく、従来公知のものを使用することができる。例えば、ポリエチレンテレフタレートやポリプロピレンなどの樹脂フィルムや、それら樹脂フィルムを従来公知の剥離剤(例えば、シリコーン系剥離剤、長鎖アルキル系剥離剤、アルキド樹脂系剥離剤等)で剥離処理した剥離シートを使用することができる。
剥離シート13,13’は、それぞれ光記録層11または感圧接着剤層12に平滑性を付与するために、光記録層11または感圧接着剤層12と接触する側の表面粗さ(Ra)が1μm以下、特に0.5μm以下であることが好ましい。剥離シート13,13’の表面粗さ(Ra)が1μmを超えると、光記録層11または感圧接着剤層12の表面粗さが大きくなり、得られる多層光記録媒体の信号特性が低下するおそれがある。剥離シート13,13’の厚さは、通常20〜150μm程度である。
なお、剥離シート13,13’は、剥離力の差が生じるように構成することが好ましい。このうち、先に剥離する方は軽剥離タイプのものとし、後に剥離する方は重剥離タイプのものとするのが好ましい。また、剥離力の差が生じるようにする方法としては、剥離シート13,13’のうち、一方を未処理の樹脂フィルム、他方を剥離処理が施された剥離シートとしてもよい。
〔多層光記録媒体製造用の感圧接着シートの製造方法〕
上記多層光記録媒体製造用の感圧接着シート1は、例えば、以下に示す方法により製造することができる。まず、光記録層11を構成する材料と、所望によりさらに溶媒とを含有する光記録層11用の塗布剤を調製するとともに、感圧接着剤層12を構成する材料(感圧接着剤)と、所望によりさらに溶媒とを含有する感圧接着剤層12用の塗布剤とを調製する。
上記多層光記録媒体製造用の感圧接着シート1は、例えば、以下に示す方法により製造することができる。まず、光記録層11を構成する材料と、所望によりさらに溶媒とを含有する光記録層11用の塗布剤を調製するとともに、感圧接着剤層12を構成する材料(感圧接着剤)と、所望によりさらに溶媒とを含有する感圧接着剤層12用の塗布剤とを調製する。
そして、(1)光記録層11用の塗布剤を剥離シート13の剥離性を有する面上に塗布して光記録層11を形成した後、その上に感圧接着剤層12用の塗布剤を塗布して感圧接着剤層12を形成し、その感圧接着剤層12の表面にもう1枚の剥離シート13’の剥離性を有する面を重ねて積層するか、(2)感圧接着剤層12用の塗布剤を剥離シート13’の剥離性を有する面上に塗布して感圧接着剤層12を形成した後、その上に光記録層11用の塗布剤を塗布して光記録層11を形成し、その光記録層11の表面にもう1枚の剥離シート13の剥離性を有する面を重ねて積層するか、(3)光記録層11用の塗布剤を剥離シート13の剥離性を有する面上に塗布して光記録層11を形成し、一方、感圧接着剤層12用の塗布剤を剥離シート13’の剥離性を有する面上に塗布して感圧接着剤層12を形成し、光記録層11と感圧接着剤層12とが重ね合わせられるようにして両者を積層する。塗布剤の塗工には、例えば、キスロールコーター、リバースロールコーター、ナイフコーター、ロールナイフコーター、ダイコーター等の塗工機を使用することができる。
上記のようにして得られた多層光記録媒体製造用の感圧接着シート1は、次に説明する多層光記録媒体の製造材料として好適に用いられる。なお、図1の構成の多層光記録媒体製造用の感圧接着シート1は一例であり、感圧接着剤層12および光記録層11は、それぞれ単層であっても複数層であってもよい。
なお、本実施形態に係る多層光記録媒体製造用の感圧接着シート1は、必要に応じて、当該多層光記録媒体製造用の感圧接着シート1を補強するための透明樹脂層や、多層光記録媒体内部に位置情報を設けるために、記録ピットおよび/またはグルーブとして表面に凹凸を有する位置情報付与層、さらには光導波層、反射層、誘電体層などを存在させてもよい。この場合、例えば上記透明樹脂層は、光記録層11と感圧接着剤層12との間、感圧接着剤層12の光記録層11とは反対側の面上、または光記録層11の感圧接着剤層12とは反対側の面上に設けることができる。また、上記位置情報付与層は、それを形成させる利便性の観点から、感圧接着剤層12とは反対側の最外層に設けることが好ましい。
〔多層光記録媒体〕
図2は本発明の一実施形態に係る多層光記録媒体の断面図である。本実施形態に係る多層光記録媒体10は、基板3と、基板3上に設けられた、光記録層11と感圧接着剤層12とが積層された構造体(以下、「多層構造体2」という)と、多層構造体2上に設けられた光透過性保護フィルム5とから構成される。なお、本実施形態に係る多層光記録媒体10は、必要に応じて、光記録層11を補強するための透明樹脂層や、多層光記録媒体内部に位置情報を設けるために、記録ピットおよび/またはグルーブとして表面に凹凸を有する位置情報付与層、さらには光導波層、反射層、誘電体層などを存在させてもよい。この場合、例えば上記透明樹脂層は、光記録層11の感圧接着剤層12とは反対側の面上に設けることができる。
図2は本発明の一実施形態に係る多層光記録媒体の断面図である。本実施形態に係る多層光記録媒体10は、基板3と、基板3上に設けられた、光記録層11と感圧接着剤層12とが積層された構造体(以下、「多層構造体2」という)と、多層構造体2上に設けられた光透過性保護フィルム5とから構成される。なお、本実施形態に係る多層光記録媒体10は、必要に応じて、光記録層11を補強するための透明樹脂層や、多層光記録媒体内部に位置情報を設けるために、記録ピットおよび/またはグルーブとして表面に凹凸を有する位置情報付与層、さらには光導波層、反射層、誘電体層などを存在させてもよい。この場合、例えば上記透明樹脂層は、光記録層11の感圧接着剤層12とは反対側の面上に設けることができる。
基板3は、光学特性および剛性に優れた材料からなり、例えば、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリオレフィン等の合成樹脂や、ガラス類などからなる。この基板3の厚さは、特に制限はないが、通常0.03〜2mm程度、好ましくは0.05〜1.5mmである。基板3の厚さが0.03mm未満では、積層工程におけるハンドリングが困難になる場合があり、基板3の厚さが2mmを超えると、多層光記録媒体が必要以上に厚くなりすぎることが多い。
多層構造体2は、光記録層11と感圧接着剤層12とが積層された構造体であり、好ましくは前述した多層光記録媒体製造用の感圧接着シート1を用いて形成される。
多層構造体2における光記録層11と感圧接着剤層12のそれぞれの積層数は、特に制限はないが、下限は通常2層以上、好ましくは5層以上である。1層では十分な記録密度が得られない。一方、上限は通常500層以下であり、好ましくは200層以下である。500層を超えると、各層での光の吸収や層間での光の反射などによって、情報の書き込みや読み込みに不具合を生じる可能性がある。
多層構造体2の厚さは、通常10μm〜5mm程度、好ましくは20μm〜2mm、さらに好ましくは50μm〜1.2mmである。
光透過性保護フィルム5としては、通常、光透過性の樹脂フィルムが使用される。かかる樹脂フィルムとしては、特に制限はなく、従来、光記録媒体の保護フィルムとして慣用されているものの中から適宜選択して用いることができる。この光透過性保護フィルム5の厚さは、特に制限はないが、通常3〜600μm程度、好ましくは5〜150μmである。光透過性保護フィルム5の厚さが600μmを超えると、各層にフォーカスできなくなるおそれがあり、光透過性保護フィルム5の厚さが3μm未満であると、十分な保護ができないおそれがある。
上記多層光記録媒体10の製造方法の一例について説明する。
最初に、基板3を用意し、その上に感圧接着剤層4を形成する。この感圧接着剤層4の材料は、上記感圧接着剤層12を構成している感圧接着剤と同じであっても異なっていてもよい。
最初に、基板3を用意し、その上に感圧接着剤層4を形成する。この感圧接着剤層4の材料は、上記感圧接着剤層12を構成している感圧接着剤と同じであっても異なっていてもよい。
そして、多層光記録媒体製造用の感圧接着シート1から剥離シート13を剥がし、露出した光記録層11と、基板3上の感圧接着剤層4とが対面するようにして、両者を接合させる。次いで、この積層体から、剥離シート13’を剥がして感圧接着剤層12を露出させ、この感圧接着剤層12と、別の多層光記録媒体製造用の感圧接着シート1から剥離シート13を剥がして露出した光記録層11とが対面するようにして、両者を接合させる。以下同様の手順で、順次積層を繰り返すことにより、光記録層11および感圧接着剤層12がn層積層されてなる多層構造体2が得られる。
最後に、最上層の剥離シート13’を剥がして露出した感圧接着剤層12に、光透過性保護フィルム5を貼付して、多層光記録媒体10を得る。
多層光記録媒体10の製造方法の他の例としては、基板3を用意し、多層光記録媒体製造用の感圧接着シート1から剥離シート13’を剥がし、露出した感圧接着剤層12と、基板3の表面とが対面するようにして、両者を接合させる。次いで、この積層体から、剥離シート13を剥がして光記録層11を露出させ、この光記録層11と、別の多層光記録媒体製造用の感圧接着シート1から剥離シート13’を剥がして露出した感圧接着剤層12とが対面するようにして、両者を接合させる。以下同様の手順で、順次積層を繰り返すことにより、感圧接着剤層12および光記録層11がn層積層されてなる多層構造体2が得られる。最後に、最上層の剥離シート13を剥がして露出した光記録層11に、感圧接着剤層付きの光透過性保護フィルムを貼付して、多層光記録媒体10を得る。
本実施形態に係る多層光記録媒体10においては、前述した感圧接着剤層12を使用することにより、光記録層11と感圧接着剤層12との界面で、検出に必要な十分な強度の反射光を得ることができ、反射光の強度が低いことによるレーザー光焦点の位置合わせの検出不良を抑制することができる。また、記録光の照射により光記録層11が凸構造を形成して感圧接着剤層12側に変形を伴う記録方式においても、光記録層11における凸部の形成に対応して感圧接着剤層12が凹部を形成し易く、光記録層11における凸部の形成を阻害することが少ないため、感圧接着剤層12と光記録層11との界面にて記録ポイントが良好に生成し、本実施形態に係る多層光記録媒体10は記録感度に優れたものとなる。
なお、多層光記録媒体10は、多層光記録媒体製造用の感圧接着シート1を使用することなく製造することもできる。例えば、所定の基板3の上に、感圧接着剤層12用の塗布剤を塗布して感圧接着剤層12を形成し、その感圧接着剤層12の上に光記録層11用の塗布剤を塗布して光記録層11を形成し、さらにその光記録層11の上に感圧接着剤層12用の塗布剤を塗布して感圧接着剤層12を形成し、この工程を繰り返すことで、多層光記録媒体10を製造することができる。あるいは、あらかじめ剥離シート上に光記録層11を形成しておき、所定の基板3の上に、感圧接着剤層12用の塗布剤を塗布して感圧接着剤層12を形成し、その感圧接着剤層12の上に上記光記録層11を積層して剥離シートを剥離し、さらにその光記録層11の上に感圧接着剤層12用の塗布剤を塗布して感圧接着剤層12を形成し、この工程を繰り返すことで、多層光記録媒体10を製造することができる。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
〔実施例1〜8,比較例1〜4〕
(1)光記録層の形成
光記録材料としてのトリス[4−(ジエチルアミノ)フェニル]アミン(アルドリッチ社製,Disperse Red13)10質量部と、溶剤としてのトルエン80質量部とを混合し、固形分濃度10質量%の第1の溶液を調製した。また、マトリクスとしてのポリスチレン(東ソー社製,F−80)10質量部と、溶剤としてのトルエン90質量部とを混合し、固形分濃度10質量%の第2の溶液を調製した。上記第1の溶液と上記第2の溶液とを、質量比3:7の割合で混合し、これを光記録層用塗工液とした。
(1)光記録層の形成
光記録材料としてのトリス[4−(ジエチルアミノ)フェニル]アミン(アルドリッチ社製,Disperse Red13)10質量部と、溶剤としてのトルエン80質量部とを混合し、固形分濃度10質量%の第1の溶液を調製した。また、マトリクスとしてのポリスチレン(東ソー社製,F−80)10質量部と、溶剤としてのトルエン90質量部とを混合し、固形分濃度10質量%の第2の溶液を調製した。上記第1の溶液と上記第2の溶液とを、質量比3:7の割合で混合し、これを光記録層用塗工液とした。
厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム基材にアルキド樹脂系剥離剤で剥離処理した剥離シートの剥離層面に、上記光記録層用塗工液をグラビアコート法にて塗布し、110℃で1分間乾燥させて、厚さ約1μmの光記録層を形成し、剥離シート付き光記録層を得た。
(2)感圧接着剤層の形成
表1に示すフッ素含有アクリル系モノマーおよび/またはケイ素含有アクリル系モノマーと、(メタ)アクリル酸エステルと、所望により他のモノマーとを、表1に示す配合比(組成)にて配合し、アゾビスイソブチロニトリル(重合開始剤)0.25質量部を加えた上で酢酸エチル中で反応させて、アクリル酸エステル共重合体(Mw=100,000)の酢酸エチル溶液(固形分濃度20質量%)を得た。これに、表1に示す架橋剤を添加し、感圧接着剤層用塗工液とした。
表1に示すフッ素含有アクリル系モノマーおよび/またはケイ素含有アクリル系モノマーと、(メタ)アクリル酸エステルと、所望により他のモノマーとを、表1に示す配合比(組成)にて配合し、アゾビスイソブチロニトリル(重合開始剤)0.25質量部を加えた上で酢酸エチル中で反応させて、アクリル酸エステル共重合体(Mw=100,000)の酢酸エチル溶液(固形分濃度20質量%)を得た。これに、表1に示す架橋剤を添加し、感圧接着剤層用塗工液とした。
厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの片面にシリコーン剥離剤で剥離処理した剥離シートの剥離層面に、上記感圧接着剤層用塗工液をナイフコーターにて塗布し、90℃で1分間乾燥させて、厚さ10μmの感圧接着剤層を形成し、剥離シート付き感圧接着剤層を得た。
表1に示す記号は以下の通りである。
<(メタ)アクリル酸エステル共重合体組成>
V−8F:1H,1H,5H−オクタフルオロペンチルアクリレート(大阪有機工業社製,製品名「V−8F」)
V−4F:2,2,3,3−テトラフルオロプロピルアクリレート(大阪有機工業社製,製品名「V−4F」)
V−13F:3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチルアクリレート(大阪有機工業社製,製品名「V−13F」)
M−3F:2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート(共栄社化学工業社製,製品名「M−3F」)
TM−0701T:3−[トリス(トリメチルシリルオキシ)シリル]プロピルメタクリレート(JNC社製,製品名「TM−0701T」)
2EHA:2−エチルヘキシルアクリレート
BA:ブチルアクリレート
HEA:2−ヒドロキシエチルアクリレート
HOA−MS(N):2−アクリロイロキシエチル−コハク酸
AAc:アクリル酸
<架橋剤>
M−5A:アルミキレート系架橋剤(総研化学社製,製品名「M−5A」)
TD−75:イソシアネート系架橋剤(総研化学社製,製品名「TD−75」)
8515:イソシアネート系架橋剤(東洋インキ社製,製品名「BHS−8515」)
TC−5:エポキシ系架橋剤(三菱ガス化学社製,製品名「TC−5」)
<(メタ)アクリル酸エステル共重合体組成>
V−8F:1H,1H,5H−オクタフルオロペンチルアクリレート(大阪有機工業社製,製品名「V−8F」)
V−4F:2,2,3,3−テトラフルオロプロピルアクリレート(大阪有機工業社製,製品名「V−4F」)
V−13F:3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチルアクリレート(大阪有機工業社製,製品名「V−13F」)
M−3F:2,2,2−トリフルオロエチルメタクリレート(共栄社化学工業社製,製品名「M−3F」)
TM−0701T:3−[トリス(トリメチルシリルオキシ)シリル]プロピルメタクリレート(JNC社製,製品名「TM−0701T」)
2EHA:2−エチルヘキシルアクリレート
BA:ブチルアクリレート
HEA:2−ヒドロキシエチルアクリレート
HOA−MS(N):2−アクリロイロキシエチル−コハク酸
AAc:アクリル酸
<架橋剤>
M−5A:アルミキレート系架橋剤(総研化学社製,製品名「M−5A」)
TD−75:イソシアネート系架橋剤(総研化学社製,製品名「TD−75」)
8515:イソシアネート系架橋剤(東洋インキ社製,製品名「BHS−8515」)
TC−5:エポキシ系架橋剤(三菱ガス化学社製,製品名「TC−5」)
(3)多層光記録媒体製造用の感圧接着シートの作製
上記(2)で得られた剥離シート付き感圧接着剤層の感圧接着剤層側の面と、上記(1)で得られた剥離シート付き光記録層の光記録層側の面とを合わせ、室温下にて、2本のゴムロールを通過させて圧着することにより、光記録層と感圧接着剤層とが積層された多層光記録媒体製造用の感圧接着シートを作製した。この多層光記録媒体製造用の感圧接着シートは、剥離シート/光記録層(1μm)/感圧接着剤層(10μm)/剥離シートから構成される。
上記(2)で得られた剥離シート付き感圧接着剤層の感圧接着剤層側の面と、上記(1)で得られた剥離シート付き光記録層の光記録層側の面とを合わせ、室温下にて、2本のゴムロールを通過させて圧着することにより、光記録層と感圧接着剤層とが積層された多層光記録媒体製造用の感圧接着シートを作製した。この多層光記録媒体製造用の感圧接着シートは、剥離シート/光記録層(1μm)/感圧接着剤層(10μm)/剥離シートから構成される。
(4)多層光記録媒体の作製
上記(3)で作製した多層光記録媒体製造用の感圧接着シートにおける感圧接着剤層側の剥離シートを剥がし、露出した感圧接着剤層に、光透過性保護フィルムとしてポリカーボネートシート(厚み75μm)を重ね合わせ、室温下にて、2本のゴムロールを通過させて圧着することにより、感圧接着剤層と光透過性保護フィルムとを積層し、剥離シートを剥がして光記録層を露出させ、積層体Aを得た。
上記(3)で作製した多層光記録媒体製造用の感圧接着シートにおける感圧接着剤層側の剥離シートを剥がし、露出した感圧接着剤層に、光透過性保護フィルムとしてポリカーボネートシート(厚み75μm)を重ね合わせ、室温下にて、2本のゴムロールを通過させて圧着することにより、感圧接着剤層と光透過性保護フィルムとを積層し、剥離シートを剥がして光記録層を露出させ、積層体Aを得た。
一方、上記(2)で得られた剥離シート付き感圧接着剤層の感圧接着剤層側の面と、鏡面加工した鏡面ポリカーボネート基板(厚み1.1mm)とを重ね合わせ、室温下にて、2本のゴムロールを通過させて圧着することにより、感圧接着剤層と鏡面ポリカーボネート基板とを積層し、剥離シートを剥がして感圧接着剤層を露出させ、積層体Bを得た。
積層体Aの露出した光記録層と、積層体Bの露出した感圧接着剤層とを重ね合わせ、室温下にて、2本のゴムロールを通過させて圧着することにより、多層光記録媒体を作製した。得られた多層光記録媒体の構成は、ポリカーボネートシート(75μm)/感圧接着剤層(10μm)/光記録層(1μm)/感圧接着剤層(10μm)/鏡面ポリカーボネート基板(1.1mm)である。
〔試験例1〕(屈折率の測定)
上記(2)で形成した感圧接着剤層(厚さ10μm)の屈折率を、アッベ屈折率計(アタゴ社製)を使用して、JIS K7142に準じて測定した。結果を表1に示す。
上記(2)で形成した感圧接着剤層(厚さ10μm)の屈折率を、アッベ屈折率計(アタゴ社製)を使用して、JIS K7142に準じて測定した。結果を表1に示す。
〔試験例2〕(ガラス転移点測定)
上記(2)で形成した感圧接着剤層(厚さ10μm)のガラス転移点(Tg)を、示差走査熱量測定装置(TAinstruments社製,商品名「DSCQ2000」)を使用し、昇温・降温速度20℃/分にて−70〜40℃の範囲で測定した。結果を表1に示す。
上記(2)で形成した感圧接着剤層(厚さ10μm)のガラス転移点(Tg)を、示差走査熱量測定装置(TAinstruments社製,商品名「DSCQ2000」)を使用し、昇温・降温速度20℃/分にて−70〜40℃の範囲で測定した。結果を表1に示す。
〔試験例3〕(反射光量評価)
上記(4)で作製した多層光記録媒体について、ディスク検査装置(エキスパートマグネティックス社製,商品名「BDT−SDX」)を用いて、波長405nmで試験を行い、記録層に対してサーボが行えるかどうかを確認した。感圧接着剤層と光記録層との界面からの反射光が大きく、安定的なサーボ信号が得られたものを○、得られなかったものを×とした。結果を表1に示す。
上記(4)で作製した多層光記録媒体について、ディスク検査装置(エキスパートマグネティックス社製,商品名「BDT−SDX」)を用いて、波長405nmで試験を行い、記録層に対してサーボが行えるかどうかを確認した。感圧接着剤層と光記録層との界面からの反射光が大きく、安定的なサーボ信号が得られたものを○、得られなかったものを×とした。結果を表1に示す。
〔試験例4〕(記録・再生試験)
上記の反射光量評価にて、安定的なサーボ信号が得られたサンプルに対して、チタンサファイアフェムト秒レーザ(波長760nm)を光源とする共焦点光学系により、光記録層にレーザ光照射を25回行った。レーザ光の平均強度は60(mW)とし、照射時間は64ミリ秒(秒)とした。次いで、共焦点レーザ走査顕微鏡(カールツァイス社製,商品名「LSM5 PASCAL」)により、633nm He−Neレーザを使用して、光記録層と感圧接着剤層との界面におけるレーザ照射箇所の観察を行った。具体的には、レーザ照射箇所の25点中、光記録層と感圧接着剤層との界面において、レーザ照射された部分の光記録層に凸部が形成され、当該凸部が形成された部分に接する感圧接着剤層に凹部が形成された記録スポットが観察された数を確認した。記録スポットが25点中25スポット確認できたものを○、それ以外は×とした。結果を表1に示す。
上記の反射光量評価にて、安定的なサーボ信号が得られたサンプルに対して、チタンサファイアフェムト秒レーザ(波長760nm)を光源とする共焦点光学系により、光記録層にレーザ光照射を25回行った。レーザ光の平均強度は60(mW)とし、照射時間は64ミリ秒(秒)とした。次いで、共焦点レーザ走査顕微鏡(カールツァイス社製,商品名「LSM5 PASCAL」)により、633nm He−Neレーザを使用して、光記録層と感圧接着剤層との界面におけるレーザ照射箇所の観察を行った。具体的には、レーザ照射箇所の25点中、光記録層と感圧接着剤層との界面において、レーザ照射された部分の光記録層に凸部が形成され、当該凸部が形成された部分に接する感圧接着剤層に凹部が形成された記録スポットが観察された数を確認した。記録スポットが25点中25スポット確認できたものを○、それ以外は×とした。結果を表1に示す。
〔試験例5〕(複素弾性率の測定)
上記(2)で得られた剥離シート付き感圧接着剤層から剥離シートを剥離し、感圧接着剤層を約2mmの厚さに積層し、それを直径8mmの円柱に裁断して、測定用サンプルを作製した。当該測定用サンプルについて、動的粘弾性測定装置(レオメトリック社,機種名「DYNAMIC ANALYZER RDA−II」)を使用して、周波数1Hzで、温度0℃における複素弾性率を測定した。結果を表1に示す。
上記(2)で得られた剥離シート付き感圧接着剤層から剥離シートを剥離し、感圧接着剤層を約2mmの厚さに積層し、それを直径8mmの円柱に裁断して、測定用サンプルを作製した。当該測定用サンプルについて、動的粘弾性測定装置(レオメトリック社,機種名「DYNAMIC ANALYZER RDA−II」)を使用して、周波数1Hzで、温度0℃における複素弾性率を測定した。結果を表1に示す。
表1から分かるように、実施例で得られた感圧接着剤層は、屈折率が1.45以下であり、十分な強度の反射光を検出することができた。また、実施例で得られた感圧接着剤層は、ガラス転移点(Tg)が−30℃以下であり、光記録層と感圧接着剤層との界面において光記録層に凸部が形成され、当該凸部が形成された部分に接する感圧接着剤層に凹部が形成され、良好な記録スポットを得ることができた。一方、比較例1〜3の感圧接着剤層については、屈折率が高すぎたため、反射光を確認することができず、安定的なサーボ信号が得られなかった。また、比較例4の感圧接着剤層については、ガラス転移点(Tg)が−15℃と高く、光記録層と感圧接着剤層との界面において、光記録層に凸部が形成されることが阻害され、良好な記録スポットを得ることができなかった。
本発明は、特に、記録光の照射により光記録層が凸構造を形成して感圧接着剤層側に変形を伴う記録方式の多層光記録媒体に有用である。
1…多層光記録媒体製造用の感圧接着シート
11…光記録層
12…感圧接着剤層
13,13’…剥離シート
2…多層構造体
3…基板
4…感圧接着剤層
5…光透過性保護フィルム
10…多層光記録媒体
11…光記録層
12…感圧接着剤層
13,13’…剥離シート
2…多層構造体
3…基板
4…感圧接着剤層
5…光透過性保護フィルム
10…多層光記録媒体
Claims (11)
- 構成モノマー成分として、フッ素含有アクリル系モノマーおよび/またはケイ素含有アクリル系モノマーと、(メタ)アクリル酸エステルとを含む(メタ)アクリル酸エステル共重合体を主成分とする感圧接着剤であって、
屈折率が1.45以下であり、かつ、ガラス転移点(Tg)が−30℃以下である
ことを特徴とする感圧接着剤。 - 前記(メタ)アクリル酸エステル共重合体における構成モノマー成分としてのモノマー全量を100質量%としたときに、前記フッ素含有アクリル系モノマーおよび前記ケイ素含有アクリル系モノマーの合計含有量は、30〜99.9質量%であり、(メタ)アクリル酸エステルの含有量は、0.1〜70質量%であることを特徴とする請求項1に記載の感圧接着剤。
- 前記フッ素含有アクリル系モノマーは、アルキル基の一部または全ての水素原子がフッ素原子で置換された炭素数2〜20のフルオロアルキル基を有するフルオロ(メタ)アクリレートであることを特徴とする請求項1または2に記載の感圧接着剤。
- 前記(メタ)アクリル酸エステルは、炭素数が4〜20の(メタ)アクリル酸アルキルエステルであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の感圧接着剤。
- 前記(メタ)アクリル酸エステル共重合体は、架橋剤によって架橋されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の感圧接着剤。
- 前記架橋剤は、金属系架橋剤およびエポキシ系架橋剤からなる群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項5に記載の感圧接着剤。
- 光記録層と、感圧接着剤層とを積層してなる多層光記録媒体の前記感圧接着剤層に使用されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の感圧接着剤。
- 光記録層と、感圧接着剤層とを積層してなる多層光記録媒体を製造するための多層光記録媒体製造用の感圧接着シートであって、
光記録層と、感圧接着剤層とを積層してなり、
前記感圧接着剤層は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の感圧接着剤によって構成されている
ことを特徴とする多層光記録媒体製造用の感圧接着シート。 - 前記光記録層は、光子吸収性材料を含有することを特徴とする請求項8に記載の多層光記録媒体製造用の感圧接着シート。
- 光記録層と、感圧接着剤層とを積層してなる多層光記録媒体であって、
前記感圧接着剤層は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の感圧接着剤によって構成されている
ことを特徴とする多層光記録媒体。 - 前記多層光記録媒体に記録光が照射されると、前記光記録層と前記感圧接着剤層との界面において前記光記録層に凸部が形成され、前記凸部が形成された部分に接する前記感圧接着剤層に凹部が形成されることを特徴とする請求項10に記載の多層光記録媒体。
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