JP2014054487A - 食品提供システム - Google Patents

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Abstract

【課題】食品を提供場所まで容易に搬送できる食品提供システムを提供する。
【解決手段】食品提供システム1は、食品を加熱および冷却するための加熱冷却手段である温冷装置2を備える。温冷装置2には、外側カート3を脱着可能に接続する。外側カート3内には、内側カート4を出し入れ可能に収納する。食品提供時には、作業者は、内側カート4を外側カート3内から取り出し、この取り出した内側カート4によって食品を提供場所まで搬送する。
【選択図】図1

Description

本発明は、食品を提供するための食品提供システムに関するものである。
従来、例えば特許文献1に記載された食品提供システムが知られている。
この従来の食品提供システムは、食品を加熱および冷却するための加熱冷却手段(ステーションユニット)と、この加熱冷却手段に脱着可能に接続される断熱性の断熱カート(収容ユニット)とを備えている。そして、食品提供時には、断熱カートが加熱冷却手段から取り外され、この取り外された断熱カートによって食品が提供場所まで搬送される。
特開2003−262458号公報(図5、図6)
しかしながら、上記従来の食品提供システムでは、例えば断熱カート自体の重さが比較的重い場合があり、このような場合には、断熱カートを使用して食品を提供場所まで搬送することが作業者にとって重労働になるおそれがある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、食品を提供場所まで容易に搬送できる食品提供システムを提供することを目的とする。
請求項1記載の食品提供システムは、食品を加熱および冷却するための加熱冷却手段と、この加熱冷却手段に接続される外側カートと、前記外側カート内に出し入れ可能に収納される内側カートとを備え、食品提供時には、前記内側カートが前記外側カート内から取り出され、この取り出された内側カートによって食品が提供場所まで搬送されるものである。
請求項2記載の食品提供システムは、請求項1記載の食品提供システムにおいて、外側カートは、カート収納部と、このカート収納部に対して内側カートを出し入れ可能なカート出入用開口部と、このカート出入用開口部を開閉する断熱扉と、前記カート収納部を覆う断熱側板とを有し、前記内側カートは、食品収納部と、この食品収納部に対して食品を出し入れ可能な食品出入用開口部と、この食品出入用開口部を開閉する扉体と、前記食品収納部を覆う側板体とを有するものである。
請求項3記載の食品提供システムは、請求項2記載の食品提供システムにおいて、内側カートの側板体は、加熱冷却手段から熱気および冷気の少なくともいずれか一方が供給される通気用空間部と、この通気用空間部を介して互いに離間対向する内側板部および外側板部とを有し、前記内側板部には、前記通気用空間部と食品収納部とを連通する複数の孔部が形成されているものである。
請求項4記載の食品提供システムは、請求項3記載の食品提供システムにおいて、内側カートの側板体の外側板部が脱着可能に設けられているものである。
請求項5記載の食品提供システムは、請求項2ないし4のいずれか一記載の食品提供システムにおいて、内側カートの扉体は、270度回動可能な扉部材を有し、前記扉部材は、一方向への回動により食品出入用開口部を開口させる開状態となり、他方向への回動により前記食品出入用開口部を閉鎖する閉状態となり、前記扉部材の開状態時には、前記扉部材が前記内側カートの側板体の外面に近接して位置するものである。
本発明によれば、食品提供時において、内側カートを外側カート内から取り出し、この取り出した内側カートによって食品を提供場所まで搬送できるため、食品を提供場所まで容易に搬送できる。
本発明の一実施の形態に係る食品提供システムの側面図である。 同上食品提供システムの上方視断面図である。 同上食品提供システムの内側カートの側面図である。 同上内側カートの前面図である。 同上内側カートの平面図である。 同上内側カートの部分平面図である。 同上食品提供システムの使用説明図である。 図7に続く使用説明図である。
本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
図1および図2において、1は食品提供システムで、この食品提供システム1は、食品を被提供者に提供するための装置である。なお、図2に示す矢印方向を前後および左右の方向として説明する。
食品提供システム1は、食品を加熱および冷却するための加熱冷却手段である温冷装置(ステーション)2と、この温冷装置2に脱着可能に接続される箱形状の断熱性の外側カート(カート)3と、内部に食品が出し入れ可能に収納され、外側カート3内に出し入れ可能に収納される箱形状の非断熱性の内側カート(扉付インサート)4とを備えている。
食品(図示せず)は、トレイA上の容器B内に入れられた状態で、これらトレイAおよび容器Bとともに、内側カート4内に出し入れ可能に収納(保存)される。すなわち例えば、温めて食する食品である温食(米飯および主菜等)は、トレイAの一方側上に載った容器B内に入れられた状態で内側カート4内の一方側に出し入れ可能に収納され、かつ、冷して食する食品である冷食(冷菜および飲み物等)は、トレイAの他方側上に載った容器B内に入れられた状態で内側カート4内の他方側に出し入れ可能に収納される。
このように、例えば内側カート4は、食品の入った容器Bが上面上に複数載置された複数枚(例えば2列×12段=24枚)のトレイAを、複数列多段に収納可能な構成となっている。
なお、ステーションである温冷装置2は、例えば病院内の所定位置に設置されている。断熱カートである外側カート3は、例えばメンテナンス時や清掃時等の必要時以外は、常に温冷装置2の前面に解除可能に接続されている。
そして、この食品提供システム1においては、食品提供時には、人力で走行可能な搬送車である内側カート4が、温冷装置2に接続された外側カート3内から取り出され、この取り出された内側カート4によって食品が提供場所まで搬送される。
つまり、食品提供時には、作業者(例えば看護士)は、軽量な内側カート4を温冷装置2に接続した外側カート3内から取り出し、この取り出した内側カート4を使用して、この内側カート4内の食品を提供場所(例えば病室付近)まで搬送し、その提供場所において食品を内側カート4内から取り出して被提供者(例えば患者)に提供する。
外側カート3は、図1および図2に示されるように、温冷装置2に対して接続およびその接続を解除可能なものであり、複数の走行輪であるキャスタ6を下端部に有し、このキャスタ6により床面等の走行面上を走行可能となっている。
また、外側カート3は、例えば1台の内側カート4が出し入れ可能に収納されるカート収納部(カート収納空間部)7と、このカート収納部7の前面を開口させてこのカート収納部7に対して内側カート4を出し入れ可能な開口面であるカート出入用開口部8とを有している。
さらに、外側カート3は、カート出入用開口部8を開閉する回動可能な矩形状の断熱前板である断熱扉11と、カート収納部7の左右の側面を覆う矩形状の左右1対の断熱側板12と、カート収納部7の上面を覆う正方形状の断熱上板13とを有している。
そして、左右の断熱側板12は、カート収納部7を介して互いに離間対向して配置され、一方の断熱側板である右側の断熱側板12の前端部に断熱扉11の側端部である右端部がヒンジ14を介して回動可能に取り付けられている。なお、前側の断熱扉11、左右の断熱側板12、および断熱上板13は、いずれも断熱機能を有したものであり、例えば中空状の外枠内に断熱材が内装された構成となっている。
また、断熱上板13の後端部には、外側カート3を温冷装置2に対して解除可能に固定して温冷装置2と外側カート3との接続状態を維持する固定手段15が設けられている。この固定手段15は、例えば電磁石等にて構成されている。
なお、外側カート3は、前面開口部16、後面開口部17および下面開口部18を有しており、前面開口部16がカート出入用開口部8となっている。後面開口部17は、温冷装置2と外側カート3との接続時には温冷装置2によって閉鎖された状態になるが、温冷装置2と外側カート3との接続が解除されると後面開口部17は開口し、この場合には、外側カート3の内部を後面開口部17からも確認することができて、衛生状態を維持できる。下面開口部18は、温冷装置2と外側カート3との接続時には、後述する内側カート4の下板36によって閉鎖される。
内側カート4は、図3ないし図6にも示されるように、外側カート3のカート収納部7に出し入れ可能に収納されるものであり、複数の走行輪であるキャスタ21およびブレーキ手段22を下端部に有し、ブレーキ手段22によるブレーキを解除した状態でキャスタ21により床面等の走行面上を走行可能となっている。
また、内側カート4は、食品がトレイA上の容器B内に入れられた状態で出し入れ可能に収納される食品収納部(食品収納空間部)23と、この食品収納部23の前面を開口させてこの食品収納部23に対して食品を出し入れ可能な一方側の食品出入用開口部である前側開口部(第1開口面)24と、この食品収納部23の後面を開口させてこの食品収納部23に対して食品を出し入れ可能な他方側の食品出入用開口部である後側開口部(第2開口面)25とを有している。
食品収納部23には、トレイAを載置可能な水平状の複数の棚板26が上下方向に等間隔をおいて配設されている。また、食品収納部23には鉛直状の仕切壁27が配設され、この仕切壁27によって食品収納部23が左右に2分割されている。すなわち例えば、食品収納部23の左側が温食用の第1室(温食が収納される温食用収納部)23aとなっており、食品収納部23の右側が冷食用の第2室(冷食が収納される冷食用収納部)23bとなっている。
なお、第1室23aと第2室23bとを仕切る仕切壁27は、トレイAが例えば前側開口部24側から後側開口部25側へと通過できるよう、トレイAの中間部である薄板状の挿入部を、間に挿入可能な上下方向に隣り合う複数の板状部材28にて構成されている。
さらに、内側カート4は、この内側カート4の前面開口部である前側開口部24を開閉する一方側の扉体である前側扉体31と、この内側カート4の後面開口部である後側開口部25を開閉する他方側の扉体である後側扉体32とを有している。つまり、内側カート4は、開口部24,25を開閉する観音開き式の扉体31,32を前後に有している。
また、内側カート4は、食品収納部23の一側面である左側面を覆う矩形状の一方側の側板体である左側板体(側板体)33と、食品収納部23の他側面である右側面を覆う矩形状の他方側の側板体である右側板体(側板体)34と、食品収納部23の上面を覆う正方形状の上板35と、食品収納部23の下面を覆う正方形状の下板36とを有している。
前側扉体31は、上板35および下板36に対して270度回動可能な矩形板状をなす中空状の左右1対の前扉部材(扉部材)41にて構成されている。同様に、後側扉体32は、上板35および下板36に対して270度回動可能な矩形板状をなす中空状の左右1対の後扉部材(扉部材)42にて構成されている。
そして、各扉部材41,42は、開方向である一方向への回動により開口部24,25を開口させる開状態となり、閉方向である他方向への回動により開口部24,25を閉鎖する閉状態となり、その開状態時においては各扉部材41,42が側板体33,34の外面に近接して位置する。
ここで、各扉部材41,42は、いずれも上下1対の扉取付手段43を介して上板35および下板36に回動可能に取り付けられている。上側の扉取付手段43は、上板35の角部に固定的に取り付けられた略三角状の取付プレート44を有し、この取付プレート44に板状の回動アーム45の基端部が上下方向の軸46を介して回動可能に連結され、この回動アーム45の先端部には扉部材41,42の基端部上面が上下方向の軸47を介して回動可能に連結されている(図6参照)。同様に、下側の扉取付手段43は、下板36の角部に固定的に取り付けられた略三角状の取付プレート44を有し、この取付プレート44に板状の回動アーム45の基端部が上下方向の軸46を介して回動可能に連結され、この回動アーム45の先端部には扉部材41,42の基端部下面が上下方向の軸47を介して回動可能に連結されている。
そして、各扉部材41,42は、内側カート4の上下板35,36に対して、回動アーム45を介することにより、上下方向の軸(回動支点)46を中心とする270度の角度をもって回動させることができるため、開口部24,25の開口時には、各扉部材41,42を側板体33,34の外面に近接して位置するように重ね合わせることが可能である。また、各扉部材41,42には、開口部24,25の閉鎖時に内側カート4内を目視できるように、上下方向長手状の覗き窓40が設けられている。
また、中空状の第1壁体である左側板体33は、温冷装置2から熱気および冷気の少なくともいずれか一方、すなわち例えば熱気(熱風)および冷気(冷風)が供給される通風部である通気用空間部51と、この通気用空間部51を介して互いに離間対向する内側板部52および外側板部53とを有している。
つまり、この左側板体33内の通気用空間部51には、食品の保冷時には温冷装置2から冷気が供給されるが、食品の再加熱時(食品を提供する直前時である配膳直前時)には温冷装置2から熱気が供給される。なお、通気用空間部51のうち温冷装置2側に位置する後面開口が冷気および熱気の流入口51aとなっており、通気用空間部51のうち温冷装置2側とは反対側に位置する前面開口が冷気および熱気の流出口51bとなっている。
そして、左側板体33の内側板部52には、通気用空間部51と食品収納部23の第1室23aとを連通し、食品の保冷時には温冷装置2からの冷気を第1室23aに供給するとともに食品の再加熱時には温冷装置2からの熱気を第1室23aに供給する円形状の複数の空気導入口である孔部54が内側板部52の全体に分散して行列状に並んで位置するように形成されている。なお、内側板部52に対して脱着可能な部材(図示せず)によって、複数の孔部54の中から選択された所定の孔部54を閉鎖するようにしてもよい。
また同様に、中空状の第2壁体である右側板体34は、温冷装置2から熱気および冷気の少なくともいずれか一方、すなわち例えば冷気(冷風)のみが供給される通風部である通気用空間部56と、この通気用空間部56を介して互いに離間対向する内側板部57および外側板部58とを有している。
つまり、この右側板体34内の通気用空間部56には、食品の保冷時および再加熱時のいずれの時においても、第2室23b内の冷食がチルド温度帯に保冷されるように、温冷装置2から冷気が供給される。なお、通気用空間部56のうち温冷装置2側に位置する後面開口が冷気の流入口56aとなっており、通気用空間部51のうち温冷装置2側とは反対側に位置する前面開口が冷気の流出口56bとなっている。
そして、右側板体34の内側板部57には、通気用空間部56と食品収納部23の第2室23bとを連通し、食品の保冷時および再加熱時に温冷装置2からの冷気を第2室23bに供給する円形状の複数の空気導入口である孔部59が内側板部57の全体に分散して行列状に並んで位置するように形成されている。なお、内側板部57に対して脱着可能な部材(図示せず)によって、複数の孔部59の中から選択された所定の孔部59を閉鎖するようにしてもよい。
また、各外側板部53,58の前後端部には、平面視で断面コ字状をなす上下方向長手状のコ字状部53a,58aが外側への折曲げにより一体に形成されている。各コ字状部53a,58aの所定高さ位置には、内側カート4を動かす際に作業者が把持する手掛け部である把持部材60が固着されている。この把持部材60は、例えば樹脂板にて構成されている。なお、外側板部53,58は、上下板35,36の側端部に脱着可能に設けられている。
さらに、図2から明らかなように、内側カート4を外側カート3内に収納する際には、各扉部材41,42は、外側板部53,58の外面にこの外面に沿って近接状に重ね合わされた状態で、前後のコ字状部53a,58a間に位置する。なお、前後の扉体31,32、左右の側板体33,34、上板35および下板36は、いずれも断熱材が内装した構成ではなく、断熱機能を有していない。このため、内側カート4の軽量化が図られている。
温冷装置2は、図1および図2に示されるように、前面が開口した箱形状をなすもので、一方側である左側には冷気熱気供給手段61を有し、他方側である右側には冷気供給手段62を有している。なお、温冷装置2は、図示しないが、供給手段61,62を制御する制御手段や操作手段等を有している。
冷気熱気供給手段61は、食品の保冷時には冷気を流入口51aを通して通気用空間部51に向けて吐き出しかつ食品の再加熱時には熱気を流入口51aを通して通気用空間部51に向けて吐き出す吐出口63と、食品の保冷時には第1室23aの冷気を吸い込みかつ食品の再加熱時には第1室23aの熱気を吸い込む吸込口64とを有している。
また、吐出口63と吸込口64との間の流路65の途中には、熱気を生成する熱気生成部66、冷気を生成する冷気生成部67、および冷気・熱気を循環させるためのファン部68が設けられている。そして、食品の保冷時には、冷気生成部67で生成された冷気が温冷装置2内の流路65と内側カート4内の通気用空間部51および第1室23aを循環し、また、食品の再加熱時には、熱気生成部66で生成された熱気が温冷装置2内の流路65と内側カート4内の通気用空間部51および第1室23aを循環する。
冷気供給手段62は、食品の保冷時および再加熱時に冷気を流入口56aを通して通気用空間部56に向けて吐き出す吐出口71と、食品の保冷時および再加熱時に第2室23bの冷気を吸い込む吸込口72とを有している。
また、吐出口71と吸込口72との間の流路73の途中には、冷気を生成する冷気生成部74および冷気を循環させるためのファン部75が設けられている。そして、食品の保冷時および再加熱時のいずれにおいても、冷気生成部74で生成された冷気が温冷装置2内の流路73と内側カート4内の通気用空間部56および第2室23bを循環する。
次に、食品提供システム1を使用して食品を提供する場合について説明する。
図7に示すように、例えば給食センターにおいて、調理機を用いて煮物や焼物等の食品を加熱調理し、次いで、その加熱調理済みの食品をプラストチラー等の冷却機で90分以内に3度以下まで急速冷却する。その後、その急速冷却された食品は、盛付け時まで、チルド庫内において3度以下でチルド保存される。
そして、盛付け時には、作業者は、食品をチルド状態のまま容器Bに盛付ける等のトレイメイクを行い、所定のメニューに応じて食品の入った容器BをセットしたトレイAを内側カート4の食品収納部23に収納した後、前側開口部24および後側開口部25を閉鎖する。
次いで、食品が食品収納部23に収納された複数台の内側カート4は、保冷車等のトラック81の保冷室82内に入れられて、この保冷室82内で食品がチルド温度帯(低温)に保冷された状態のまま、所定の運搬先である、例えば病院まで運搬される。
そして、図8に示すように、内側カート4が病院に到着すると、作業者は、温冷装置2に接続されている外側カート3の断熱扉11を開方向に回動させてカート出入用開口部8を開口させ、このカート出入用開口部8から、前側開口部24および後側開口部25を開口させた内側カート4をカート収納部7に収納する。
つまりこのとき、作業者は、4枚の各扉部材41,42を開方向に回動させて開状態にすることで、内側カート4の前後における前側開口部24および後側開口部25を開口させた後、その内側カート4を外側カート3内に向けて走行させてカート収納部7に収納する(図2参照)。なお、この収納後、作業者は断熱扉11を閉方向に回動させて、外側カート3のカート出入用開口部8を断熱扉11で閉鎖する。
次いで、作業者が、温冷装置2の操作手段を操作して運転を開始させると、内側カート4内の食品が冷気循環により冷却されてチルド温度帯に保冷され、その後、予め設定された設定時間になると、内側カート4内の食品のうち温食のみが熱気循環により再加熱される。
つまり、食品の保冷時(設定時間になるまでの間)には、内側カート4内の第1室23aに収納された温食は冷気熱気供給手段61からの冷気により保冷され、内側カート4内の第2室23bに収納された冷食は冷気供給手段62からの冷気により保冷される。そして、食品の再加熱時には、第2室23bの冷食は継続して冷気供給手段62からの冷気により保冷されるが、第1室23aに収納された温食は、冷気熱気供給手段61からの熱気により所定温度まで加熱される。
次いで、食品の再加熱が完了して食品提供時になると、作業者は、温冷装置2に接続されている外側カート3の断熱扉11を開方向に回動させてカート出入用開口部8を開口させ、このカート出入用開口部8から内側カート4を外側カート3外に取り出し、配膳作業を開始する。
つまり、作業者は、温冷装置2に接続された外側カート3内から取り出した内側カート4を使用して、食品を提供場所である、例えば病室付近まで搬送する。
この食品の搬送時において、内側カート4の前側開口部24および流出口51b,56bは閉状態の前側扉体31にて閉鎖され、かつ、内側カート4の後側開口部25および流入口51a,56aは閉状態の後側扉体32にて閉鎖されている。このため、内側カート4内の食品収納部23は扉体31,32、側板体33,34および上下板35,36にて囲まれており、食品収納部23に収納された食品が外気と触れないようになっている。
そして、提供場所において、作業者は、内側カート4の前側開口部24および後側開口部25の少なくともいずれか一方を開口させてから、トレイAを内側カート4内から引き出すことで食品を取り出し、その食品をトレイA上の容器Bに盛付けられた状態で、病室内の患者に提供する。このとき、温食は温かく、冷食は冷えており、患者は、最適な温度でその食品を食することが可能である。
なお、食事後において、トレイA、空の容器(例えば椀や皿等の食器)Bおよび残飯は、内側カート4内に収納された状態で、トラック81によって給食センターに戻される。
そして、上記食品提供システム1によれば、食品提供時において、外側カート3を温冷装置2に接続した状態のまま、内側カート4を外側カート3内から取り出し、この取り出した内側カート4によって食品を提供場所まで搬送できるため、従来の場合に比べて、食品を提供場所まで容易に搬送できる。
また、内側カート4は、断熱機能を必ずしも必要とせず、内側カート4の軽量化を容易に図ることができるため、比較的に軽量な内側カート4を使用することで、食品を提供場所までより一層容易に搬送できる。
さらに、内側カート4の開口部24,25を扉体31,32によって閉鎖できるため、食品搬送の際に内側カート4内の食品が外気と触れるようなことがなく、食品を提供場所まで容易かつ衛生的に搬送できる。
また、食品の保冷時や再加熱時において、温冷装置2からの熱気や冷気を、内側カート4の側板体33,34の内側板部52,57の孔部54,59から食品収納部23に向けて適切に供給できるため、食品を効率良く適切に加熱冷却できる。
さらに、内側カート4の側板体33,34の外側板部53,58が脱着可能に設けられているため、外側板部53,58の取り外しにより内側板部52,57の通気用空間部側を露出させることができ、容易に清掃作業ができる。
また、内側カート4の外観は、平面視で突起部分が抑えられており、トラック81による運搬時の収まりが良好である。
なお、上記実施の形態では、内側カート4が互いに離れた給食センターと病院との間で行き来する場合について説明したが、これに限られるものではない。
例えば厨房室がある病院の場合には、内側カート4は、作業者によって互いに隣接した厨房室と病棟との間で行き来する。この場合、温冷装置2に関しては、例えば厨房室に複数並べて設置してもよく、或いは、病棟の各階に1個ずつ設置してもよい。また、この場合における食事後の対応としては、トレイA、容器Bおよび残飯を内側カート4に入れて内側カート4とともに厨房室に戻す場合と、トレイA、容器Bおよび残飯を内側カート4とは別の下膳車に入れて厨房室に戻す場合(この場合、内側カート4は、配膳したらすぐに厨房室へ戻す)とがある。
また、食品がトレイA上の容器B内に入れられて一食分に区分けされた状態で内側カート4内に収納される場合には限定されず、例えば必要な食数分を同じ食品毎にまとめて内側カート4内に収納してもよく、またトレイAや容器Bを用いることなく、食品を内側カート4内に直接収納するようにしてもよい。
さらに、内側カート4の扉体31,32は、観音開き式のものには限定されず、例えば折り戸、引き戸やシャッタ式等でもよい。
また、内側カート4は、前後の開口部24,25を有したパススルー構成には限定されず、例えば食品収納部23の前後左右の4側面のうち1側面のみを食品出入用開口部で開口させ、残りの3側面を側板体で覆うようにした構成等でもよい。
さらに、内側カート4の下板36は、例えば中空状の外枠内に断熱材が内装された断熱板にて構成されたものであってもよい。
また、内側カート4の側板体は、例えば温冷装置2から熱気のみが供給される通気用空間部を有するものでもよい。
さらに、外側カート3は、例えば内側カート4を案内する案内用のスリット部が形成された断熱下板を有したものや、後面開口部17を開閉する断熱扉体を有したもの等でもよい。
また、加熱冷却手段は、温度調整用の空気(熱気および冷気)を強制循環させることにより内側カート4内の食品を加熱および冷却する温冷装置(ステーション)2には限定されず、例えば強制循環させずに、単に温度調整用の空気を内側カート4内に供給するもの等でもよい。
さらに、例えばコ字状に折り曲げられた棒状の取手が内側カート4の下板36に脱着可能に設けられた構成でもよい。
1 食品提供システム
2 加熱冷却手段である温冷装置
3 外側カート
4 内側カート
7 カート収納部
8 カート出入用開口部
11 断熱扉
12 断熱側板
23 食品収納部
24 食品出入用開口部である前側開口部
25 食品出入用開口部である後側開口部
31 扉体である前側扉体
32 扉体である後側扉体
33 側板体である左側板体
34 側板体である右側板体
41 扉部材である前扉部材
42 扉部材である後扉部材
51,56 通気用空間部
52,57 内側板部
53,58 外側板部
54,59 孔部

Claims (5)

  1. 食品を加熱および冷却するための加熱冷却手段と、
    この加熱冷却手段に接続される外側カートと、
    前記外側カート内に出し入れ可能に収納される内側カートとを備え、
    食品提供時には、前記内側カートが前記外側カート内から取り出され、この取り出された内側カートによって食品が提供場所まで搬送される
    ことを特徴とする食品提供システム。
  2. 外側カートは、
    カート収納部と、
    このカート収納部に対して内側カートを出し入れ可能なカート出入用開口部と、
    このカート出入用開口部を開閉する断熱扉と、
    前記カート収納部を覆う断熱側板とを有し、
    前記内側カートは、
    食品収納部と、
    この食品収納部に対して食品を出し入れ可能な食品出入用開口部と、
    この食品出入用開口部を開閉する扉体と、
    前記食品収納部を覆う側板体とを有する
    ことを特徴とする請求項1記載の食品提供システム。
  3. 内側カートの側板体は、
    加熱冷却手段から熱気および冷気の少なくともいずれか一方が供給される通気用空間部と、
    この通気用空間部を介して互いに離間対向する内側板部および外側板部とを有し、
    前記内側板部には、前記通気用空間部と食品収納部とを連通する複数の孔部が形成されている
    ことを特徴とする請求項2記載の食品提供システム。
  4. 内側カートの側板体の外側板部が脱着可能に設けられている
    ことを特徴とする請求項3記載の食品提供システム。
  5. 内側カートの扉体は、270度回動可能な扉部材を有し、
    前記扉部材は、一方向への回動により食品出入用開口部を開口させる開状態となり、他方向への回動により前記食品出入用開口部を閉鎖する閉状態となり、
    前記扉部材の開状態時には、前記扉部材が前記内側カートの側板体の外面に近接して位置する
    ことを特徴とする請求項2ないし4のいずれか一記載の食品提供システム。
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