JP4408576B2 - 配送・配膳カート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、病院等において給食の配送及び配膳を行うのに用いる配送・配膳カートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
病院の入院患者に対する給食は、患者の病状に応じて食事を用意する必要がある。そこで、調理センターで調理した各種料理を個人別にトレーに配置し、それらを配送カートに収納して冷却しながら病院まで配送する。病院では、食事の時間になるまで保管場所において冷却しながら保管しておき、時間になったら、トレーを配送カートから加熱用の配膳カートに移し替えて料理を加熱した後、カートごと病室まで運んで配膳を行う。
【0003】
図7は、従来の配送カートの冷却方法を示す図である。図7において、20は配送カート、21はクーリングユニット、22,23はダクトである。配送カート20が病院に到着したら、保管場所まで運んでいって、クーリングユニット21と各配送カート20とをダクト22,23で接続する。そして、クーリングユニット21から各配送カート20に、ダクト22を介して冷気を供給し、ダクト23を介して回収することにより、配送カート20の中を冷却する。
【0004】
また、配膳カートにおいては、所定の時刻になったらタイマー装置により遠赤外線ヒータによりトレー上の食品を個別に加熱し、各料理が所定の温度に保たれる。そのようにして、種々の食事を、大量に、かつ、味の劣化がない温かい状態でタイムリーに提供することが可能になる。
【0005】
なお、このような配送・配膳カートに関連する従来の文献としては、例えば、特許第2644187号公報(A47B 31/02)がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のシステムには、保管場所で冷却する際に、各配送カート20とクーリングユニット21とをダクト22,23により接続する必要があって、手間がかかる上、ダクト22,23を配管するための余分なスペースが必要になるという問題点があった。また、料理を加熱するために配送カートから配膳カートに移し替える必要があって、その点でも手間がかかるという問題点があった。
【0007】
本発明は、そのような問題点を解決すること、すなわち、ダクトを接続することなくカート内部の冷却ができることを目的とするものである。また、配膳カートに移し替えることなく料理の加熱ができるようにすることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1に記載の配送・配膳カートは、扉により開閉される庫室が複数の区画室に区画され、食材を入れた食器を専用のトレーに乗せた状態で各区画室に収納し、所定の時間になったら各区画室に収納したまま食材を加熱可能な加熱装置を有する配送・配膳カートであって、前記扉と庫室の周壁との間にできる隙間から外部空気を取り入れて各区画室内を通した後、外部に排出させるようにしたことを特徴とする。このようにすると、カートを冷蔵室に入れるだけでカート内部の冷却ができる。また、配膳カートに移し替えることなく料理の加熱ができる。
【0009】
また、請求項2に記載の配送・配膳カートは、側壁内側に前記区画室を縦に連通する通気溝を具えたことを特徴とする。このようにすると、外部空気を各区画室に満遍なく取り入れることができる。
【0010】
また、請求項3に記載の配送・配膳カートは、庫室の上部に前記加熱装置のコントロールユニットを収納するコントロールユニット収納部を具え、前記各区画室とコントロールユニット収納部とをダクトにより連通させ、かつ、コントロールユニット収納部にファンを設け、該ファンによりコントロールユニットの冷却と各区画室内からの空気の吸い込みとを行うことを特徴とする。このようにすると、一つのファンでコントロールユニットの冷却と各区画室内からの空気の吸い込みとができる。
【0011】
また、請求項4に記載の配送・配膳カートは、庫室内を左右に二分する中仕切を中空にして前記ダクトとして用いることを特徴とする。このようにすると、中仕切を有効に利用して、各区画室内における外部空気の流れを一定にできる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、配送・配膳カートを示す図である。図1において、1はコントロールユニット収納部、2はコントロールパネル、3はヒンジ、4は扉、5は加熱プレート、6はトレー、7はキャスター、8はハンドルである。
【0013】
配送・配膳カートの庫内は、複数の誘導加熱コイル18(図6参照)を埋め込んだ加熱プレート5により複数の区画室に区切られており、それぞれの区画室には、食材を入れた食器を載せたトレー6が収納される。庫室の上のコントロールユニット収納部1には、誘導加熱コイル18のオンオフを制御するコントロールユニット15(図4参照)が収納されており、コントロールユニット15は、コントロールパネル2により操作される。
【0014】
図2は、配送・配膳カートの横断面図であり、図3は、その一部拡大図である。符号は、図1のものに対応しており、9は側壁、10は中仕切、11はストッパ、12は通気溝、13はルーバである。ヒンジ3は、回転軸が外側になるように取り付けられている。そのため、扉4,4は、観音開きになっていて、側壁9に接する位置まで大きく回転でき、トレー6の出し入れがし易くなっている。また、扉4,4は、カートの前面と後面に設けられていて、前後からトレー6を出し入れできるようにしている。
【0015】
また、庫室は中仕切10により左右に二分されており、さらに、加熱プレート5の前後方向中央上面にストッパ11が突出するように設けられており、1段に4枚のトレー6が収納されるようになっている。各トレー6は、ストッパ11と扉4とにより前後方向の位置が決められ、側壁9と中仕切10とにより左右方向の位置が決められて、加熱プレート5の誘導加熱コイル18に対して常に一定の位置に載置される。
【0016】
調理センターで調理した各種料理を個人別にトレーに配置し、それらを配送・配膳カートに収納して冷蔵車に積み込んで冷却しながら病院まで配送する。病院では、食事の時間になるまで冷蔵室に収納し、そこで冷却しながら保管しておき、時間になったら、誘導加熱コイル18をオンにして料理を加熱する。加熱が完了した後、カートごと病室まで運んで配膳を行う。
【0017】
そして、本発明の配送・配膳カートでは、冷蔵車の中、及び、冷蔵室の中では、配送・配膳カートの中に冷蔵車や冷蔵室の冷気を直接取り込むことにより中の食材を冷却する。そのため、扉4は、庫室の周壁との間にパッキングを介在させずに当接させ、扉4を閉じた状態でも外部から庫室内に空気が流入できるようにしている。また、側壁9の内側に各区画室を縦に連通させる通気溝12を設け、さらに、中仕切10を中空にしてコントロールユニット収納部1と連通させるとともに中仕切10の壁にルーバ13を設けて、各区画室とコントロールユニット収納部1とを連通させている。
【0018】
コントロールユニット収納部1には、図4に示すように、ファン14が設けられており、それにより誘導加熱コイル18のコントロールユニット15の冷却を行うと同時に、中仕切10内を通して各庫室内の空気を吸い込み、排気口16から外部に排出させる。その結果、図4に矢印で示すように、扉4の周囲の隙間から冷蔵車や冷蔵室の冷気が吸い込まれて、料理を載せたトレーが置かれている各区画室を通り、ルーバ13から中仕切10に入ってコントロールユニット収納部1に吸い込まれ、排気口16から冷蔵車や冷蔵室の中に排出される。
【0019】
コントロールユニット15は、庫室内に上下方向に4列に設けられている区画室列に対応して、コントロールユニット収納部1の中に4台設けられていて、それらに対応させて、ファン14も4台設けられている。ファン14は、左右2台ずつ外向きに設けられている。ただし、必ずしもそれに限定されず、1台のカートについてファン14とコントロールユニット15を2台ずつ、あるいは、1台ずつにしてもよい。
【0020】
図5は、配送・配膳カートの上部側面図である。排気口16は、左右2台ずつ外向きに設けられているファン14に対応させて、カートの左右両側面に設けられている。また、一方の側面に、ファン14や誘導加熱コイル18及びそのコントロールユニット15に電源を供給するためのケーブルを接続する受電口17が設けられている。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、次に記載するような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の配送・配膳カートは、食材を入れた食器を専用のトレーに乗せた状態で各区画室に収納し、所定の時間になったら各区画室に収納したまま食材を加熱可能な加熱装置を有する配送・配膳カートにおいて、扉周囲の隙間から外部空気を取り入れて各区画室内を通した後、外部に排出させるようにした。その結果、ダクトを接続することなく内部の冷却ができる。また、配膳カートに移し替えることなく料理の加熱ができる。
【0022】
また、請求項2に記載の配送・配膳カートは、側壁内側に前記区画室を縦に連通する通気溝を設けたので、外部空気を各区画室に満遍なく取り入れることができる。
【0023】
また、請求項3に記載の配送・配膳カートは、上部のコントロールユニット収納部と各区画室とをダクトにより連通させ、かつ、コントロールユニット収納部にファンを設け、該ファンによりコントロールユニットの冷却と各区画室内からの空気の吸い込みとを行うようにしたので、一つのファンでコントロールユニットの冷却と各区画室内からの空気の吸い込みとができる。
【0024】
また、請求項4に記載の配送・配膳カートは、庫室内を左右に二分する中仕切を中空にしてダクトとして用いるようにしたので、中仕切を有効に利用して、各区画室内における外部空気の流れを一定にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】配送・配膳カートを示す図である。
【図2】配送・配膳カートの横断面図である。
【図3】図2のものの一部拡大図である。
【図4】配送・配膳カートの一部縦断面図である。
【図5】配送・配膳カートの上部側面図である。
【図6】トレーを取り出した状態の配送・配膳カートの横断面図である。
【図7】従来の配送カートの冷却方法を示す図である。
【符号の説明】
1…コントロールユニット収納部
2…コントロールパネル
3…ヒンジ
4…扉
5…加熱プレート
6…トレー
9…側壁
10…中仕切
11…ストッパ
12…通気溝
13…ルーバ
14…ファン
15…コントロールユニット
16…排気口
17…受電口
18…誘導加熱コイル
Claims (4)
- 扉により開閉される庫室が複数の区画室に区画され、食材を入れた食器を専用のトレーに乗せた状態で各区画室に収納し、所定の時間になったら各区画室に収納したまま食材を加熱可能な加熱装置を有する配送・配膳カートであって、
前記扉と庫室の周壁との間にできる隙間から外部空気を取り入れて各区画室内を通した後、外部に排出させるようにしたことを特徴とする配送・配膳カート。 - 側壁内側に前記区画室を縦に連通する通気溝を具えたことを特徴とする請求項1記載の配送・配膳カート。
- 庫室の上部に前記加熱装置のコントロールユニットを収納するコントロールユニット収納部を具え、前記各区画室とコントロールユニット収納部とをダクトにより連通させ、かつ、コントロールユニット収納部にファンを設け、該ファンによりコントロールユニットの冷却と各区画室内からの空気の吸い込みとを行うことを特徴とする請求項1又は2記載の配送・配膳カート。
- 庫室内を左右に二分する仕切壁を中空にして前記ダクトとして用いることを特徴とする請求項3記載の配送・配膳カート。
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