JP3708249B2 - 配膳車 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は食膳の運搬に利用される配膳車に関し、特に収納された食膳を好適に保温できるようにした配膳車に関する。
【0002】
【従来の技術】
病院やホテルなどにおいて入院患者や宿泊客に配膳するとき、多数の食膳を運搬することのできる配膳車が利用されているが、中でも食膳の保温や保冷を行えるようにした配膳車は非常に便利で一般に広く利用されている。
【0003】
その種の配膳車は、食膳が収容される収納庫の内部を隔壁で複数の部屋に区画し、その各部屋を熱交換器にて保温あるいは保冷できるようにしてある。このうち、保温手段には、室内気を熱源に通して循環させる暖気循環方式や遠赤外線による輻射熱を利用した輻射伝熱方式がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、暖気循環方式によれば、庫内に食膳の臭気が篭もらず適温に達する時間も短いという利点がある反面、庫内の開放時における熱損失が大きいという難点がある。
【0005】
一方、輻射伝熱方式では熱損失が少なく庫内上下の温度差も生じ難いという利点があるものの、暖気循環方式に比べて適温への到達時間が長かったり、庫内に臭気が篭もり易いといった難点がある。
【0006】
そこで、本発明は配膳車の使用状態や収納する食膳の種類に応じ、適切な保温方式を選択できるようにすることを主たる目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の目的を達成するため、車台の上部に食膳の収納庫を設備し、その収納庫に前記食膳の保温手段を備えた配膳車において、前記保温手段は上端部に開閉自在な吸気口を有するとともに下端部にも開閉自在な排気口を有して内部が往路と復路に区分されたダクトと、吸込口が前記吸気口に近接し吹出口が連通管を介して前記往路の一端に連通されるファンとを備え、このうち前記ダクトはヒータを内蔵するとともに少なくとも内側の一部を熱放射線の放射面として前記収納庫の内壁に固定され、また前記収納庫の下面には前記排気口に近接して加湿部が設備されることを特徴とする配膳車を提供するものである。
【0008】
ここで、放射面とは電磁波を放出し、その輻射熱で食膳を加熱するものであり、具体的にはダクトに内蔵されるヒータを熱源として所定の波長をもつ熱放射線を放出するものである。その一例として、本発明では遠赤外線を放出する遠赤外線パネルを用いている。
【0009】
【作用】
本発明によれば、ダクトの吸気口と排気口を密閉した状態にしてヒータを発熱してファンを作動させると、ダクト中の空気が加熱および循環される。すると、その暖気とヒータの輻射熱にて放射面が加熱され、その放射面より庫内の食膳に向けて熱放射線が放出される。
【0010】
一方、この状態でダクトの吸気口と排気口を開放すると、吸気口を通じて室内気がファンで吸引され、その吸気が連通管を通じてダクト中に送り込まれるようになる。そうすると、これがヒータにて加熱され暖気となって排気口より室内に流出する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一例を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る配膳車の内部構造を示した側面図である。図1において、1は配膳車の車台であり、その底部には図示せぬモータを動力源とした駆動輪2と、進行方向両側に旋回自在輪3が備えられている。
【0012】
また、4は車台1の上部に設備した収納庫であり、その内部には多数の食膳を収納できるようにしてある。特に、収納庫4の内部は隔壁5で複数の部屋に区画し、その隔壁5の両面に食膳用トレイ6を支持する棚板7を多段状に固定している。ここで、隔壁5にて区分された中間の部屋は冷凍機8により室内温度が5〜7℃に保たれる保冷室9とし、その両側の部屋は保温手段を備えて室内温度が70〜80℃に保たれる保温室10としている。なお、保冷室9や保温室10には開閉扉を個別に設けて内部の気密を保てるようにしてある。
【0013】
保冷室9の中央には図示せぬ蒸発器を挟んで冷気ダクト11が設けてあり、その冷気ダクト11の上部には冷気循環ファン12が設備されている。そして、冷気循環ファン12にて吸引した保冷室9の室内気を冷気ダクト11を通じて保冷室9中に還流できるようにしてある。なお、13は冷凍機を構成する凝縮器、14は冷凍機を構成する圧縮機である。
【0014】
一方、保温室10には食膳の保温手段として、その内壁10aに沿って固定されるダクト15と、このダクト15の上部に設けられるファン16とを備えている。
【0015】
図2に示すように、ダクト15は垂直部15Aと該垂直部の上端に連結される水平部15Bとをもつ逆L字状であり、その上端部および下端部には開閉自在な吸気口17および排気口18が設けられている。
【0016】
垂直部15Aは、その長手方向に沿って内部を仕切板19にて3分割し、その中間部を往路20とするとともに、その両側部と水平部15Bの内部を復路21として形成している。このうち、往路20の上端は連通管22を介してファン16の吹出口16bと連通し、その内部には所要の間隔でヒータ23を取り付けている。また、復路21は仕切板19の一部を除去した通気口24を介して下端を往路20と連通するとともに、垂直部15Aの上端と水平部15Bとの接続部分を連通口25にて連通している。
【0017】
ここで、吸気口17は水平部15Bの一端下部側に開口し、その水平部15Bの下面に摺動自在に設けたスライド板26にて開閉自在としている。また、排気口18は往路20の下方における垂直部15Aの下端面に開口し、その下端面に摺動自在に設けた他のスライド板27にて開閉自在にしている。
【0018】
それらスライド板26,27は、一端に摘持部28,29をもつ細長い板状であり、その長手方向に向けて吸気口17および排気口18に対応する貫通孔26a,27aを有する。特に、それらスライド板26,27は、その支持物と摘持部28,29との係合により押し込み位置が定められ、この状態にして吸気口17と貫通孔26aおよび排気口18と貫通孔27aが連通または遮蔽し合うようになっており、その上その状態からスライド板26,27を僅かに引き出すと吸気口17と貫通孔26aおよび排気口18と貫通孔27aが互いに遮蔽または連通するようにしてある。従って、スライド板26,27を僅かに動作させるだけで吸気口17や排気口18を開閉できるので操作性が良く、しかも吸気口17や排気口18の開閉時におけるスライド板26,27の突出量が少ないため、それらが保温室における開閉扉の閉塞を阻害しない。
【0019】
一方、ファン16は、図3に示すように吸込口16aと吹出口16bを有する既存の送風装置であり、これは収納庫の上部に固定されて部分的にダクト15と連通される。特に、吸込口16aは水平部15Bの内部に通じて吸気口17に近接され、吹出口16bは前述の如く連通管22を介して往路20の上端と接続される。
【0020】
また、図3で明らかにしているように、ヒータ23は垂直部15Aの壁面に近接して設けられている。そして、ダクト15の内側、特に垂直部15Aの内面はヒータ23で加熱されて熱放射線を放出する放射面30としている。放射面30はステンレス鋼板の表面にセラミックを焼結した遠赤外線パネルで成り、この遠赤外線パネルによれば、加熱されることにより熱放射線として遠赤外線を放出する。このため保温室に収納した食膳をその輻射熱にて適正に保温することができる。なお、水平部15Bの内面を含めダクト15の内側全面を放射面としてもよい。ここで、図には示していないが、放射面30と対向する外面とヒータ23との間にはグラスウールなどの断熱材を設けて外部への熱伝導を防止している。また、ヒータ23は通電により発熱する発熱線を管体の中に納めたシーズヒータと呼ばれるものであるが、ヒータ23としてニクロン線などの発熱線を放射面30に蛇行状に貼着してもよい。
【0021】
次に、図4は図2におけるX−X線断面図であり、この図からヒータ23とダクト15の内部には所要の間隙があって気流が阻害されないことが判る。また、図5にはダクト15の下端内部を拡大して示してある。この図に示すように、排気口18を開閉するスライド板27の支持物は、ダクト15の内外両面に固着したアングルプレート31にて構成される。このアングルプレート31はスライド板27の両側縁を摺動自在に支持するのであり、吸気口17のスライド板26も同様の支持物にて摺動自在に支持されている。
【0022】
また、図6は配膳車の内部をその進行方向側から示している。この図に示しているように、ダクト15は保温室10の内部とほぼ同一の幅をもって固定されている。特に、ダクト15の下端は収納庫4の下面より高い位置にあって、その下方に水蒸気を発する加湿部33が備えられるようにしてある。
【0023】
加湿部33は、例えば上面が開口する皿状であって伝熱性に富む金属製の容器であり、その中に水を収容した状態で保温室10の下面に設けたヒータパネル34上に設置される。特に、その加湿部33はダクト15の排気口18に近接する状態で設備され、ヒータパネル34にて加熱された水を水蒸気として排気口18より流出する暖気とともに保温室10中に拡散できるようにしている。ここで、ヒータパネル34は通電によって加熱されるのであるが、ダクト15の吸気口17や排気口18を閉じたときにはヒータパネル34への通電は自動または手動により停止される。なお、図6において、35は保冷室や保温室に設けられる開閉扉である。
【0024】
次に、上述のように構成された配膳車の作用を説明すると、収納庫4には棚板7に支持されて複数の食膳が収納されるのであり、特に保冷室9には食膳としてサラダや牛乳その他の飲料が収納され、保温室10には煮物や揚げ物などの温食品が収納される。そして、それらの食膳は保冷室9では冷凍機8により適温に保冷され、保温室10では保温手段にて適温に保温される。
【0025】
特に、保温室10において、輻射伝熱方式での保温をするときには、ダクト15の吸気口17と排気口18とを密閉した状態でファン16を作動させるとともにヒータ23を発熱させる。すると、ダクト15中の空気は往路20と復路21を通じてファン16で循環され、しかもヒータ23で加熱されて暖気になる。このため、ダクト15の内面すなわち放射面30が暖気とヒータ23とで加熱されて保温室10中に熱放射線として遠赤外線を放出することになる。この結果、保温室10中の食膳をその輻射熱で適温に保温することができる。
【0026】
一方、暖気循環方式での保温をするときには、ダクト15の吸気口17と排気口18とを開口し、またヒータパネル34へ通電して加湿部33より水蒸気を発生させる。この場合、保温室10の空気はその上部よりファン16にてダクト15中に吸引され、往路20中のヒータ23で加熱された後に暖気として排気口18より保温室10中に再び流出するようになる。特に、流出時には加湿部33の水蒸気を伴って高温多湿状の暖気となるから、保温室10はその暖気にて保温されて食膳の乾燥が防止されることになる。
【0027】
以上、本発明の好適な一例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明に係る配膳車は上記構成に限定されるものでなく、例えば庫内の部屋数として2ないしは6つのものがあり、且つ各部屋の種別として常温室を備えたものもある。また、保冷室や常温室を備えると種々の食膳を収納できるので好ましいが、本発明では保温室だけの構成にしてもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば収納庫内を輻射伝熱方式と暖気循環方式とで保温できるようにしているので、配膳車の使用状態や食膳の種類に応じて保温方式を使い分けることができ、その上それらの保温手段を個別に装備する工程が不要になることから配膳車の生産性および機能性が大幅に向上する。
【0029】
特に、収納庫の開閉頻度が高い使用状況下では輻射伝熱方式を選択することで熱損失を防止でき、また臭気の強い食品や冷め易い食品を収納するときなどには暖気循環方式を選択することで庫内における臭気の篭もりがなくなり、しかも急速に適温に達するから食品が冷めるのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配膳車の内部構造を示した側面図
【図2】収納庫内に設けられる保温手段としてダクトとファンを示した斜視図
【図3】図2におけるY−Y線断面図
【図4】図2におけるX−X線断面図
【図5】ダクトの下端部を拡大して示した断面図
【図6】本発明に係る配膳車の内部構造を示した正面図
【符号の説明】
1 車台
4 収納庫
10 保温室
15 ダクト
16 ファン
16a 吸込口
16b 吹出口
17 吸気口
18 排気口
20 往路
21 復路
22 連通管
23 ヒータ
30 放射面
33 加湿部

Claims (1)

  1. 車台の上部に食膳の収納庫を設備し、その収納庫に前記食膳の保温手段を備えた配膳車において、前記保温手段は上端部に開閉自在な吸気口を有するとともに下端部にも開閉自在な排気口を有して内部が往路と復路に区分されたダクトと、吸込口が前記吸気口に近接し吹出口が連通管を介して前記往路の一端に連通されるファンとを備え、このうち前記ダクトはヒータを内蔵するとともに少なくとも内側の一部を熱放射線の放射面として前記収納庫の内壁に固定され、また前記収納庫の下面には前記排気口に近接して加湿部が設備されることを特徴とする配膳車。
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