JPH11264645A - 蓄冷剤凍結庫 - Google Patents

蓄冷剤凍結庫

Info

Publication number
JPH11264645A
JPH11264645A JP10085102A JP8510298A JPH11264645A JP H11264645 A JPH11264645 A JP H11264645A JP 10085102 A JP10085102 A JP 10085102A JP 8510298 A JP8510298 A JP 8510298A JP H11264645 A JPH11264645 A JP H11264645A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cool air
duct
storage agent
cold storage
cooler
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10085102A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3615387B2 (ja
Inventor
Akihiko Chiba
昭彦 千葉
Hideya Ikeda
秀也 池田
Hiroshi Niijima
洋 新島
Mitsuhiro Maeda
光裕 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP8510298A priority Critical patent/JP3615387B2/ja
Publication of JPH11264645A publication Critical patent/JPH11264645A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3615387B2 publication Critical patent/JP3615387B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課 題】 蓄冷剤の凍結完了までの時間が、蓄冷剤
の収納場所により異なることを防止する。 【解決手段】 蓄冷剤凍結庫は、凍結庫本体(1)の庫
内を上下に仕切る仕切り板(6)と、上側に形成される
冷却室(7)と、下側に形成される蓄冷剤凍結室(8)
と、冷却室に設けられている冷却器(23)および冷却
器用送風機(22)と、蓄冷剤凍結室の右側において上
下方向に延在しているとともに冷却器からの冷気が流入
する冷気導入ダクト(56)と、蓄冷剤凍結室の左側に
おいて上下方向に延在しているとともに冷却器へ冷気を
戻す冷気リターンダクト(57)と、冷気導入ダクトに
形成されているとともに冷気が蓄冷剤凍結室へ流出する
複数の冷気吐出穴(81)と、冷気リターンダクトに形
成されているとともに冷気が蓄冷剤凍結室から流入する
複数の冷気戻し穴(83)とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄冷剤を凍結する
蓄冷剤凍結庫に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の蓄冷剤凍結庫を図9を用いて説明
する。図9は従来の蓄冷剤凍結庫の一部切欠き斜視図で
ある。蓄冷剤凍結庫の凍結庫本体01の天壁02の上側
に、凝縮器03、凝縮器用送風機および圧縮機04など
が配設され、一方、凍結庫本体01の内部空間すなわち
庫内の側面には、冷却器06および冷却器用送風機07
が設けられている。そして、凝縮器03、圧縮機04お
よび冷却器06は冷媒配管で接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、凍結庫本体
01の庫内の側面に、冷却器06および冷却器用送風機
07が一緒に設けられていると、庫内に蓄冷剤を収納し
た際に、吹き出された冷気がこの蓄冷剤で妨げられ、冷
却器06配置側とは反対側の端部まで送られずに、エア
ーショートを起こすことがある。すると、冷却器06配
置側とは反対側の部分は、冷気の流れが冷却器06配置
側に対して極端に遅く、また、庫内の上部に、暖気が滞
留し易く、庫内の上部に収納された蓄冷剤が冷却され難
くなることがある。したがって、蓄冷剤の収納場所によ
り、蓄冷剤の凍結完了までの時間が異なり、ムラが発生
する。その結果、凍結効率が低下している。
【0004】また、冷却器06の霜取り時に、霜取り用
の熱が蓄冷剤の方へ流れ、霜取り効率が悪化するととも
に、蓄冷剤の温度が上昇する。
【0005】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、蓄冷剤の凍結完了までの時間が、蓄冷剤の
収納場所により異なることを防止することができる蓄冷
剤凍結庫を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の蓄冷剤凍結庫
は、断熱箱体からなる凍結庫本体(1)と、この凍結庫
本体の庫内を上下に仕切る仕切り板(6)と、この仕切
り板の上側に形成される冷却室(7)と、仕切り板の下
側に形成されて蓄冷剤(61)が収納される蓄冷剤凍結
室(8)と、前記冷却室に設けられている冷却器(2
3)および冷却器用送風機(22)と、蓄冷剤凍結室の
左側または右側の一方において上下方向に延在している
とともに冷却器からの冷気が流入する冷気導入ダクト
(56)と、蓄冷剤凍結室の左側または右側の他方にお
いて上下方向に延在しているとともに冷却器へ冷気を戻
す冷気リターンダクト(57)と、冷気導入ダクトに形
成されているとともに冷気が蓄冷剤凍結室へ流出する複
数の冷気吐出穴(81)と、冷気リターンダクトに形成
されているとともに冷気が蓄冷剤凍結室から流入する複
数の冷気戻し穴(83)とを備えている。
【0007】また、仕切り板が、冷気導入ダクト配置側
に行くほど、下側となるように傾斜している場合があ
る。
【0008】そして、冷却器の吸込側に吸込ダクト(2
9)が取り付けられ、この吸込ダクトが冷気リターンダ
クトの流出口に接続されている場合がある。
【0009】さらに、吸込ダクトが先細であり、また、
前記吸込ダクトと冷気リターンダクトとは連結部材(6
6)を介して連結され、この連結部材が筒状で、一端に
吸込ダクトの先端が挿入されるとともに、他端に冷気リ
ターンダクトの流出口が挿入され、かつ、吸込ダクト側
にスライドされて固定されている場合がある。
【0010】また、冷気導入ダクトの冷気吐出穴の少な
くとも一部は、蓄冷剤凍結室に収納されている蓄冷剤の
上方の空間に対向して形成されている場合がある。
【0011】さらに、前記冷気リターンダクトの冷気戻
し穴の総開口面積が、冷気導入ダクトの冷気吐出穴の総
開口面積よりも大きい場合がある。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明における蓄冷剤凍結
庫の実施の一形態を図1ないし図8を用いて説明する。
図1は本発明の実施の形態にかかる蓄冷剤凍結庫の斜視
図である。図2は冷却ユニット取付直前の蓄冷剤凍結庫
の斜視図である。図3は冷却ユニット取付後の蓄冷剤凍
結庫の斜視図である。図4は前側から見た断面図であ
る。図5は冷却器付近の説明図で、(a)が図4の要部
拡大図、(b)が吸込ダクト側の図である。図6は平ら
な場所に載置した冷却ユニットの正面図である。図7は
図5(a)の VII-VII断面図である。図8は吸込ダク
ト、冷気リターンダクトおよび連結部材の説明図で、
(a)が連結前の要部拡大図、(b)が連結後の要部断
面図である。なお、図7において支持脚は図示が省略さ
れている。
【0013】蓄冷剤凍結庫の凍結庫本体1は断熱箱体か
らなり、この断熱箱体は、ステンレス板などの金属板か
らなる外箱2と内箱3とを備えており、この外箱2と内
箱3との間の空間にウレタンなどの断熱材4を注入発泡
させて形成されている。
【0014】この凍結庫本体1の内部空間すなわち庫内
は、仕切り板6で上下に仕切られており、上部空間が冷
却室7、また、下部空間が蓄冷剤凍結室8となってい
る。そして、凍結庫本体1の前面には、蓄冷剤の収納お
よび取出し用開口9が形成されている。この前面開口9
を、前面扉である断熱扉11が開閉自在に閉塞してい
る。
【0015】また、凍結庫本体1の天壁12には、架台
用開口13が形成されており、この架台用開口13に
は、金属製の架台14が載置して設けられ、架台用開口
13を閉塞している。この冷却ユニットの架台14の下
面には、断熱材からなる断熱板16が一体に取り付けら
れており、この断熱板16が架台用開口13に嵌まり込
んでいる。そして、架台14上には、凝縮器17、凝縮
器用送風機18、圧縮機19および電装箱21が設置さ
れ、架台14の下面には断熱板16などを介して、冷却
器用送風機22、プレートフィン型の冷却器23および
ファンケース24が垂下して設けられている。これら凝
縮器17、圧縮機19および冷却器23は、冷媒配管2
5で接続されて、冷凍サイクルを構成している。この冷
媒配管25や電気配線は、断熱板16および架台14を
貫通して配設されている。また、冷凍サイクルの構成要
素である膨張弁26は断熱板16の下方に設けられてい
る。この様にして、冷却器用送風機22、冷却器23、
ファンケース24および膨張弁26は、凍結庫本体1の
庫内の上端側すなわち冷却室7に配置されている。
【0016】そして、ファンケース24は、内部に冷却
器用送風機22が配置され、左端部が冷却器23の両端
の管板27に、また、右上端部は断熱板16に取り付け
られているとともに、略中央に吹出口28が形成され、
この吹出口28に冷却器用送風機22の羽根が位置して
いる。一方、冷却器23の管板27の左側には、吸込口
としての吸込ダクト29が取り付けられている。また、
管板27の下端には、露受け皿31が取り付けられ、こ
の露受け皿31が、霜取時、すなわち霜取りヒーター3
2が加熱した際に冷却器23から落下する露すなわち水
滴を受けている。冷却器23の上カバー33は、固定金
具34で断熱板16に取り付けられており、前述の様
に、冷却器23は断熱板16を介して架台14の下側に
垂下して設けられている。この様にして、架台14およ
び架台14の上下に取り付けられている部材、特に凝縮
器17、圧縮機19および冷却器23で、冷却ユニット
は構成されている。
【0017】さらに、架台14の下側には、支持脚41
が奥側と手前側に各々設けられており、この支持脚41
は、図6に図示する様に冷却ユニットが平らな場所に載
置された際に、接地する略水平に延在する細長い接地部
42と、この接地部42の端部から略垂直に立ち上がる
支持部43,44とからなっている。この支持脚41の
右側の支持部43の上端は、ファンケース24に固定さ
れ、一方、左側の支持部44の上端は、吸込ダクト29
に固定されている。この様にして、支持脚41は、ファ
ンケース24、吸込ダクト29および断熱板16などを
介して架台14の下面に取り付けられている。そして、
架台14の接地部42の下端は、ファンケース24、冷
却器23、露受け皿31や吸込ダクト29よりも下側に
延在しており、架台14が平らな場所に載置された際
に、ファンケース24、冷却器23、露受け皿31や吸
込ダクト29などが接地することを防止している。
【0018】また、架台14の上側には、一対の把手5
1が設けられている。この把手51は、架台14の相対
向する端部に配置され、この両把手51を持って、冷却
ユニットの運搬や、冷却ユニットの凍結庫本体1への取
付作業や取外作業などが行われている。そして、架台1
4が載置される凍結庫本体1の天壁12の周縁部には、
ユニットカバー53が立設しており、ユニットカバー5
3で囲まれた内部が、ユニット室54となっている。
【0019】凍結庫本体1の庫内には、右側面に冷気導
入ダクト56が設けられ、左側面に冷気リターンダクト
57が設けられている。この冷気導入ダクト56および
冷気リターンダクト57は、凍結庫本体1の庫内の上部
から略下端部まで延在している。また、冷気導入ダクト
56および冷気リターンダクト57の奥側および手前側
に、棚支柱58が設けられ、この棚支柱58には、蓄冷
剤用棚59が上下方向に多段に取り付けられている。こ
の蓄冷剤用棚59には、蓄冷剤61を収納している収納
カゴ62が載置される。
【0020】冷気導入ダクト56を構成する壁材の上端
部は、前述の仕切り板6の右側の端部に連結されてお
り、冷気導入ダクト56は上端の流入口が冷却室7と連
通している。仕切り板6は右下がりに(すなわち冷気導
入ダクト56配置側に行くにしたがって下側となるよう
に)傾斜している。一方、仕切り板6の左側の端部は、
冷気リターンダクト57を構成する壁材の上部に連結さ
れている。また、冷気リターンダクト57の上端の流出
口は右側(すなわち、吸込ダクト29配置側)に向かっ
て開口しており、筒状の連結部材66を介して、冷却ユ
ニットの吸込ダクト29に接続されている。ところで、
冷気リターンダクト57の流出口および吸込ダクト29
の端部は、連結部材66に挿入されている。そして、冷
気リターンダクト57および吸込ダクト29には、ボル
ト孔71,72が形成され、一方、連結部材66には略
水平方向に細長い長孔73が形成されている。固定ボル
ト74がこの長孔73に挿入され、その先端部がボルト
孔71,72に螺合しており、連結部材66は冷気リタ
ーンダクト57や吸込ダクト29に固定されている。し
たがって、連結部材66は、冷気リターンダクト57や
吸込ダクト29に対してスライド可能であり、固定位置
を調整することができる。冷気リターンダクト57の流
出口の上壁および下壁と、連結部材66の上壁および下
壁66aと、吸込ダクト29の上壁は略水平であるが、
吸込ダクト29の下壁29aは左上がりに(すなわち冷
気リターンダクト57の配置側に行くほど上側となるよ
うに)傾斜している。この様に構成されているので、連
結部材66を右側すなわち吸込ダクト29側にスライド
させると、連結部材66の下壁66aの端部が、吸込ダ
クト29の下壁29aの下面に当接する。その結果、吸
込ダクト29と連結部材66との連結部の隙間を極力小
さくすることができ、エアーショートを防止することが
できる。
【0021】この様に、吸込ダクト29は先細(すなわ
ち、冷却器23との付け根側よりも先端側の方が小さく
なっている。)であり、吸込ダクト29の先端の断面の
大きさは、連結部材66の内部空間の断面の大きさより
も小さく、一方、吸込ダクト29の付け根の断面の大き
さは、連結部材66の内部空間の断面の大きさよりも大
きくなっている。特に、吸込ダクト29の先端の断面の
高さは、連結部材66の内部空間の断面の高さよりも小
さく、一方、吸込ダクト29の付け根の断面の高さは、
連結部材66の内部空間の断面の高さよりも大きくなっ
ている。したがって、吸込ダクト29の先端を連結部材
66に簡単に挿入することができるとともに、連結部材
66と吸込ダクト29との間の隙間を極力小さくするこ
とができる。
【0022】そして、冷気導入ダクト56に多数の冷気
吐出穴81が形成されている。この冷気吐出穴81は、
蓄冷剤61の上方の空間を冷気が円滑に流れるように、
蓄冷剤61の上方の空間に対向した位置付近に形成され
ている。なお、冷気の流量を確保するために、蓄冷剤6
1の上端部に対向した位置にも形成されている。すなわ
ち、最上段の蓄冷剤用棚59よりも下方においては、冷
気吐出穴81は全て蓄冷剤用棚59の下側に近接して形
成され、蓄冷剤61の下部に対向した位置には冷気吐出
穴81は形成されていない。この様にして、冷気吐出穴
81は、略全てが、蓄冷剤凍結室8に収納されている蓄
冷剤61の上方の空間またはこの空間の付近に対向して
形成されている。
【0023】一方、冷気リターンダクト57には、略全
面に多数の冷気戻し穴83が形成され、冷気が円滑に冷
気リターンダクト57に流入する様に構成されている。
この様にして、冷気は蓄冷剤凍結室8内を円滑に流れる
ので、蓄冷剤凍結室8内に収納されている蓄冷剤61
は、略均一に冷却され、略全ての蓄冷剤61の凍結完了
時間が略同じとなる。その結果、凍結効率が向上する。
【0024】ところで、冷気戻し穴83の総開口面積
は、冷気吐出穴81の総開口面積よりも約20%大きく
なっている。冷気吐出穴81は、開口面積を小さくする
と、冷気の風速は早くなるが、流量が少なくなる。そこ
で、冷気の風速と流量とを勘案して、冷気吐出穴81の
開口面積は決定されている。そして、冷気戻し穴83の
開口面積は、冷気の戻りを良くして、冷気の風速を速く
させるように、比較的大きくなっている。この様にし
て、蓄冷剤凍結室8内の冷気の風速をできるだけ上げ
て、蓄冷剤61表面における冷気の風速を上昇させ、蓄
冷剤61の表面熱伝達率を向上させている。その結果、
蓄冷剤61の凍結スピードが飛躍的に向上する。
【0025】また、凍結庫本体1の底壁には、排水パイ
プ86が貫通して設けられ、凍結庫本体1の庫内床面に
溜まった水はこの排水パイプ86を通って庫外に排水さ
れている。
【0026】この様に構成されている蓄冷剤凍結庫の凍
結庫本体1に冷却ユニットを組み付ける際には、まず始
めに冷却ユニットを組み立てる。すなわち、架台14の
下面に、断熱板16、冷却器23、ファンケース24、
吸込ダクト29や支持脚41などを取り付け、ついで、
架台14を上下反転させて、支持脚41で架台14を支
持させる。そして、架台14上に、凝縮器17、凝縮器
用送風機18、圧縮機19、電装箱21や把手51を取
り付ける。冷媒配管25や電気配線なども配設する。つ
いで、把手51を掴んで、組み立てられた冷却ユニット
を凍結庫本体1まで運搬し、冷却ユニットの断熱板16
を架台用開口13に嵌め込みながら、冷却ユニットの架
台14を凍結庫本体1の天壁12上に載置する。そし
て、断熱板16と架台用開口13との間の隙間には、シ
ール材91を充填する。また、冷気リターンダクト57
の流出口に予め嵌め込まれている連結部材66を、スラ
イドさせて、冷却器23の吸込ダクト29と連結させ
る。
【0027】この様に構成されている蓄冷剤凍結庫が冷
却運転を開始すると、冷却器用送風機22が吸込ダクト
29から空気を吸い込む。この吸い込まれた空気は冷却
器23で冷却され冷気となって、吹出口28から、冷気
導入ダクト56の流入口や仕切り板6の上面に向かって
吹き出される。吹き出された冷気は、仕切り板6の傾斜
に沿って導かれ、冷気導入ダクト56の上端の流入口か
ら冷気導入ダクト56内に流入し、冷気導入ダクト56
を通って、冷気吐出穴81から蓄冷剤凍結室8内に吐出
する。そして、冷気は、蓄冷剤61の上方の空間(すな
わち蓄冷剤61と蓄冷剤用棚59との間の空間)を右か
ら左に向かって略水平に流れ、蓄冷剤凍結室8内に収納
されている蓄冷剤61を略均一に冷却して冷凍する。蓄
冷剤凍結室8内の空気は、冷気戻し穴83を通り、つい
で、冷気リターンダクト57、連結部材66および吸込
ダクト29を流れて、冷却器23を通って、再び冷却器
用送風機22に戻っている。この様にして、蓄冷剤凍結
庫の庫内の空気は、図4の矢印で図示する様に循環して
いる。なお、冷却室7内の冷気が、蓄冷剤凍結室8内に
上方から吹き出すことは、仕切り板6により略完全に阻
止されている。また、冷気リターンダクト57の流出口
と、吸込ダクト29とが接続されているので、エアーシ
ョートを極力防止することができる。
【0028】そして、冷却運転時に、冷却器23には霜
が付くので、適宜たとえば一定時間毎に、霜取りが行わ
れている。この霜取時には、冷却器用送風機22が停止
するとともに、霜取りヒーター32で冷却器23が加熱
され、冷却器23に付着している霜が溶け水となって露
受け皿31に落下している。また、霜取時の水が仕切り
板6上に落下することがあるが、仕切り板6が、冷気導
入ダクト56配置側に行くほど下側となる様に傾斜して
いるので、仕切り板6上の水は速やかに冷気導入ダクト
56に向かって流れ、冷気導入ダクト56を通って、凍
結庫本体1の庫内床面に落ち、排水パイプ86などを通
って庫外に排水されている。その結果、仕切り板6上に
水が滞ることを防止することができる。また、仕切り板
6の傾斜により、冷却器用送風機22から吹き出された
冷気は、淀まずに、冷気導入ダクト56へ導かれてい
る。さらに、仕切り板6により、霜取りヒーター32の
熱が、蓄冷剤凍結室8へ移動することを防止することが
でき、霜取り時に、冷却室7の温度を比較的高く維持す
ることができる。したがって、除霜効率が向上するとと
もに、霜取りヒーター32の効率も向上させることがで
きる。また、蓄冷剤凍結室8の温度上昇も防止すること
ができる。
【0029】前述のように実施の形態では、架台14の
上側に圧縮機19、凝縮器用送風機18、凝縮器17お
よび電装箱21が配され、架台14の下側に冷却器用送
風機22および冷却器23が配されているので、冷媒配
管25や電気配線の取付作業は、凍結庫本体1から分離
している架台14において行われており、取付作業が容
易である。
【0030】また、支持脚41は、冷却器23および冷
却器用送風機22の下側を略水平に細長く延在している
接地部42と、この接地部42の両端部から立ち上がる
略垂直な支持部43,44から構成されているので、こ
の接地部42により、冷却器23や冷却器用送風機22
をより確実に保護することができる。
【0031】さらに、凍結庫本体1の庫内は、仕切り板
6で上側の冷却室7と下側の蓄冷剤凍結室8とに仕切ら
れ、かつ、蓄冷剤61が収納される蓄冷剤凍結室8の右
側面または左側面の一方には、多数の冷気吐出穴81が
形成されている冷気導入ダクト56が設けられ、また、
蓄冷剤凍結室8の右側面または左側面の他方には、多数
の冷気戻し穴83が形成されている冷気リターンダクト
57が設けられている。そして、冷却室7内の冷却器2
3で冷却された冷気が、冷気導入ダクト56の上端の流
入口から冷気導入ダクト56内に流入し、冷気吐出穴8
1を通って蓄冷剤凍結室8に吐出している。また、蓄冷
剤凍結室8内の空気は、冷気戻し穴83を通って冷気リ
ターンダクト57内に流入し、冷気リターンダクト57
の上端の流出口から冷却器23へ流出している。したが
って、冷却器23で冷却された冷気は、仕切り板6、冷
気導入ダクト56および冷気リターンダクト57に案内
されており、蓄冷剤凍結室8内の蓄冷剤61を略均一に
冷却することができる。その結果、蓄冷剤61の凍結完
了までの時間にムラが発生することを極力防止できる。
【0032】そして、冷却ユニットが故障した際には、
把手51を掴んで、架台14を持ち上げて、凍結庫本体
1から取り外すことができる。したがって、冷却ユニッ
トの修理やメンテナンスなどが容易となる。
【0033】以上、本発明の実施の形態を詳述したが、
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、
特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、
種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を
下記に例示する。 (1)実施の形態においては、冷気戻し穴83の総開口
面積は、冷気吐出穴81の総開口面積よりも約20%大
きいが、その増大率の具体的値は適宜変更可能である。
また、総開口面積を増やす手段は、適宜選択可能であ
る。たとえば、冷気戻し穴83の個数を増やしたり、冷
気戻し穴83の一個当たりの開口面積を大きくしたりす
ることができる。
【0034】(2)実施の形態においては、吸込ダクト
29は、下壁29aを傾斜させることにより、先細とな
っているが、上壁を傾斜させることにより、先細とする
ことも可能である。ただし、連結部材66と吸込ダクト
29との連結部は、重力により下側に隙間が発生しやす
いので、下壁29aを傾斜させることにより、先細とす
る方が好ましい。
【0035】(3)冷気吐出穴81や冷気戻し穴83の
形状は、適宜選択可能である。たとえば、矩形、長穴や
真円などにすることが可能である。また、冷気吐出穴8
1や冷気戻し穴83は、略均等に形成されているが、必
ずしも、均等に配置する必要はない。たとえば、上側よ
りも下側の方が、大きな開口面積となるように不均一に
配置することも可能である。
【0036】(4)実施の形態においては、霜取りは霜
取りヒーター32により行われているが、ホットガスで
行うことも可能である。 (5)実施の形態においては、冷却器用送風機22は、
冷却器23の下流側に設けられているが、冷却器23の
上流側に配置することも可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、庫内は仕切り板で上側
の冷却室と下側の蓄冷剤凍結室とに仕切られており、霜
取り時に、冷却室の熱が蓄冷剤凍結室に移動することを
仕切り板で防止することができる。したがって、冷却室
の温度を比較的高く維持することができ、除霜効率が向
上するとともに、蓄冷剤凍結室の温度上昇を極力防止す
ることができる。しかも、蓄冷剤凍結室の左右には、冷
気吐出穴が形成されている冷気導入ダクトと、冷気戻し
穴が形成されている冷気リターンダクトとが設けられて
おり、冷気は左右方向に略端から端まで流れており、蓄
冷剤凍結室内の温度ムラを極力防止することができる。
したがって、蓄冷剤の凍結完了までの時間が、蓄冷剤の
収納場所により異なることが少なくなり、凍結効率を向
上させることができる。
【0038】また、仕切り板が、冷気導入ダクト配置側
に行くほど、下側となるように傾斜している場合には、
冷気が仕切り板に沿って、冷気導入ダクト側に流れる。
したがって、仕切り板が冷気の流れの妨げになることが
少なく、冷気は冷気導入ダクトに円滑に流入することが
できる。しかも、霜取り時に、仕切り板に落下した除霜
水は、仕切り板の傾斜に沿って流れるので、仕切り板上
に水が溜まることを防止することができる。
【0039】そして、冷却器の吸込側に吸込ダクトが取
り付けられ、この吸込ダクトが冷気リターンダクトの流
出口に接続されている場合には、冷気リターンダクトの
戻り冷気が、吸込ダクトを介して冷却器の吸込側に流入
しており、冷却室内の空気が冷却器の吸込側に流入する
ことは、吸込ダクトおよび冷気リターンダクトにより阻
止されている。したがって、エアーショートを防止する
ことができる。
【0040】さらに、吸込ダクトが先細であり、また、
前記吸込ダクトと冷気リターンダクトとは連結部材を介
して連結され、この連結部材が筒状で、一端に吸込ダク
トの先端が挿入されるとともに、他端に冷気リターンダ
クトの流出口が挿入され、かつ、吸込ダクト側にスライ
ドされて固定されている場合がある。この場合には、先
端が連結部材に挿入される吸込ダクトは先細であるの
で、吸込ダクトの先端を連結部材に挿入することが容易
となる。しかも、連結部材が吸込ダクト側にスライドさ
れており、連結部材と吸込ダクトとの隙間を極力小さく
することができる。したがって、エアーショートをより
確実に防止することができる。
【0041】また、冷気導入ダクトの冷気吐出穴の少な
くとも一部が、蓄冷剤凍結室に収納されている蓄冷剤の
上方の空間に対向して形成されている場合には、冷気吐
出穴から吐出された冷気は、蓄冷剤の上方の空間を円滑
に流れ、蓄冷剤により冷気の流れが妨げられることが少
なくなる。したがって、蓄冷剤凍結室の隅々まで、冷気
を円滑に流すことができる。その結果、収納場所の差異
により、蓄冷剤の凍結速度が異なることを極力防止でき
る。
【0042】さらに、前記冷気リターンダクトの冷気戻
し穴の総開口面積が、冷気導入ダクトの冷気吐出穴の総
開口面積よりも大きい場合がある。この様に構成する
と、冷気吐出穴から吐出される冷気の風速が速くなり、
蓄冷剤表面における冷気の風速を速くすることができ
る。したがって、蓄冷剤における表面熱伝達率が向上
し、蓄冷剤の凍結スピードが飛躍的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態にかかる蓄冷剤凍結
庫の斜視図である。
【図2】図2は冷却ユニット取付直前の蓄冷剤凍結庫の
斜視図である。
【図3】図3は冷却ユニット取付後の蓄冷剤凍結庫の斜
視図である。
【図4】図4は前側から見た断面図である。
【図5】図5は冷却器付近の説明図で、(a)が図4の
要部拡大図、(b)が吸込ダクト側の図である。
【図6】図6は平らな場所に載置した冷却ユニットの正
面図である。
【図7】図7は図5(a)の VII-VII断面図である。
【図8】図8は吸込ダクト、冷気リターンダクトおよび
連結部材の説明図で、(a)が連結前の要部拡大図、
(b)が連結後の要部断面図である。
【図9】図9は従来の蓄冷剤凍結庫の一部切欠き斜視図
である。
【符号の説明】 1 凍結庫本体 6 仕切り板 7 冷却室 8 蓄冷剤凍結室 22 冷却器用送風機 23 冷却器 29 吸込ダクト 56 冷気導入ダクト 57 冷気リターンダクト 61 蓄冷剤 66 連結部材 81 冷気吐出穴 83 冷気戻し穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 光裕 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱箱体からなる凍結庫本体と、 この凍結庫本体の庫内を上下に仕切る仕切り板と、 この仕切り板の上側に形成される冷却室と、 仕切り板の下側に形成され、蓄冷剤が収納される蓄冷剤
    凍結室と、 前記冷却室に設けられている冷却器および冷却器用送風
    機と、 前記蓄冷剤凍結室の左側または右側の一方において上下
    方向に延在しているとともに、前記冷却器からの冷気が
    流入する冷気導入ダクトと、 前記蓄冷剤凍結室の左側または右側の他方において上下
    方向に延在しているとともに、前記冷却器へ冷気を戻す
    冷気リターンダクトと、 前記冷気導入ダクトに形成されているとともに、冷気が
    蓄冷剤凍結室へ流出する複数の冷気吐出穴と、 前記冷気リターンダクトに形成されているとともに、冷
    気が蓄冷剤凍結室から流入する複数の冷気戻し穴とを備
    えている蓄冷剤凍結庫。
  2. 【請求項2】 前記仕切り板が、冷気導入ダクト配置側
    に行くほど、下側となるように傾斜していることを特徴
    とする請求項1記載の蓄冷剤凍結庫。
  3. 【請求項3】 前記冷却器の吸込側に、吸込ダクトが取
    り付けられ、 この吸込ダクトが、前記冷気リターンダクトの流出口に
    接続されていることを特徴とする請求項1または2記載
    の蓄冷剤凍結庫。
  4. 【請求項4】 前記吸込ダクトは先細であり、 また、前記吸込ダクトと冷気リターンダクトとは、連結
    部材を介して連結され、 この連結部材は筒状で、一端に吸込ダクトの先端が挿入
    されるとともに、他端に冷気リターンダクトの流出口が
    挿入され、かつ、吸込ダクト側にスライドされて固定さ
    れていることを特徴とする請求項3記載の蓄冷剤凍結
    庫。
  5. 【請求項5】 前記冷気導入ダクトの冷気吐出穴の少な
    くとも一部は、蓄冷剤凍結室に収納されている蓄冷剤の
    上方の空間に対向して形成されていることを特徴とする
    請求項1ないし4の何れか1項に記載の蓄冷剤凍結庫。
  6. 【請求項6】 前記冷気リターンダクトの冷気戻し穴の
    総開口面積が、冷気導入ダクトの冷気吐出穴の総開口面
    積よりも大きいことを特徴とする請求項1ないし5の何
    れか1項に記載の蓄冷剤凍結庫。
JP8510298A 1998-03-17 1998-03-17 蓄冷剤凍結庫 Expired - Fee Related JP3615387B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8510298A JP3615387B2 (ja) 1998-03-17 1998-03-17 蓄冷剤凍結庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8510298A JP3615387B2 (ja) 1998-03-17 1998-03-17 蓄冷剤凍結庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11264645A true JPH11264645A (ja) 1999-09-28
JP3615387B2 JP3615387B2 (ja) 2005-02-02

Family

ID=13849259

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8510298A Expired - Fee Related JP3615387B2 (ja) 1998-03-17 1998-03-17 蓄冷剤凍結庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3615387B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101336592B1 (ko) * 2013-09-13 2013-12-05 주식회사 리우스 축냉식 냉장 냉동 시스템
JP2014054487A (ja) * 2012-09-14 2014-03-27 Aiho Corp 食品提供システム

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS641378U (ja) * 1987-06-24 1989-01-06
JPH0497285U (ja) * 1991-01-18 1992-08-24
JPH09236373A (ja) * 1996-02-29 1997-09-09 Sanyo Electric Co Ltd 高湿度低温貯蔵庫

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS641378U (ja) * 1987-06-24 1989-01-06
JPH0497285U (ja) * 1991-01-18 1992-08-24
JPH09236373A (ja) * 1996-02-29 1997-09-09 Sanyo Electric Co Ltd 高湿度低温貯蔵庫

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014054487A (ja) * 2012-09-14 2014-03-27 Aiho Corp 食品提供システム
KR101336592B1 (ko) * 2013-09-13 2013-12-05 주식회사 리우스 축냉식 냉장 냉동 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JP3615387B2 (ja) 2005-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN210220345U (zh) 蒸发器与其所在储物内胆的底壁具有特定距离的冰箱
US4741175A (en) Auto defrost refrigerator
KR101520704B1 (ko) 냉장고
JP3904866B2 (ja) 冷蔵庫
JP3850145B2 (ja) 冷蔵庫の蒸発皿の構造
JPH11264647A (ja) 蓄冷剤凍結庫
JP3615387B2 (ja) 蓄冷剤凍結庫
EP4006458B1 (en) Refrigerator with obliquely arranged evaporator
JP2005090924A (ja) 冷蔵庫
KR101810456B1 (ko) 냉장고
JP3942455B2 (ja) 冷却庫
JP5367553B2 (ja) 冷却貯蔵庫
JP3083447B2 (ja) 冷凍冷蔵庫
JP2002054870A (ja) 貯蔵庫の排水構造
JPS5815832Y2 (ja) 冷凍シヨ−ケ−ス
JP3983565B2 (ja) 冷却庫
JPH06257929A (ja) 冷却貯蔵庫
JP2940804B2 (ja) 貯蔵庫の排水装置
KR200191384Y1 (ko) 이동형 공기냉각식 냉장ㆍ냉동ㆍ제빙장치
JP3649966B2 (ja) 冷蔵庫
JPH09210532A (ja) 冷却貯蔵庫
JP2023125408A (ja) 冷却装置
CN108366680A (zh) 冷藏销售器具
JPH10339552A (ja) 冷却貯蔵庫
CN117346433A (zh) 冰箱风道系统和包括其的冰箱

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040708

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040720

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041014

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041029

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees