JP3615387B2 - 蓄冷剤凍結庫 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓄冷剤を凍結する蓄冷剤凍結庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の蓄冷剤凍結庫を図9を用いて説明する。図9は従来の蓄冷剤凍結庫の一部切欠き斜視図である。蓄冷剤凍結庫の凍結庫本体01の天壁02の上側に、凝縮器03、凝縮器用送風機および圧縮機04などが配設され、一方、凍結庫本体01の内部空間すなわち庫内の側面には、冷却器06および冷却器用送風機07が設けられている。そして、凝縮器03、圧縮機04および冷却器06は冷媒配管で接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、凍結庫本体01の庫内の側面に、冷却器06および冷却器用送風機07が一緒に設けられていると、庫内に蓄冷剤を収納した際に、吹き出された冷気がこの蓄冷剤で妨げられ、冷却器06配置側とは反対側の端部まで送られずに、エアーショートを起こすことがある。すると、冷却器06配置側とは反対側の部分は、冷気の流れが冷却器06配置側に対して極端に遅く、また、庫内の上部に、暖気が滞留し易く、庫内の上部に収納された蓄冷剤が冷却され難くなることがある。したがって、蓄冷剤の収納場所により、蓄冷剤の凍結完了までの時間が異なり、ムラが発生する。その結果、凍結効率が低下している。
【0004】
また、冷却器06の霜取り時に、霜取り用の熱が蓄冷剤の方へ流れ、霜取り効率が悪化するとともに、蓄冷剤の温度が上昇する。
【0005】
本発明は、以上のような課題を解決するためのもので、蓄冷剤の凍結完了までの時間が、蓄冷剤の収納場所により異なることを防止することができる蓄冷剤凍結庫を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の蓄冷剤凍結庫は、断熱箱体からなる凍結庫本体(1)と、この凍結庫本体の庫内を上下に仕切る仕切り板(6)と、この仕切り板の上側に形成される冷却室(7)と、仕切り板の下側に形成されて蓄冷剤(61)が収納される蓄冷剤凍結室(8)と、前記冷却室に設けられている冷却器(23)および冷却器用送風機(22)と、蓄冷剤凍結室の左側または右側の一方において上下方向に延在しているとともに冷却器からの冷気が流入する冷気導入ダクト(56)と、蓄冷剤凍結室の左側または右側の他方において上下方向に延在しているとともに冷却器へ冷気を戻す冷気リターンダクト(57)と、前記冷却器の吸込側に取り付けられるとともに、前記冷気リターンダクトの流出口に接続される吸込ダクト(29)と、冷気導入ダクトに形成されているとともに冷気が蓄冷剤凍結室へ流出する複数の冷気吐出穴(81)と、冷気リターンダクトに形成されているとともに冷気が蓄冷剤凍結室から流入する複数の冷気戻し穴(83)とを備えている。
【0007】
そして、前記吸込ダクトは先細であり、かつ、前記吸込ダクトと冷気リターンダクトとは連結部材(66)を介して連結され、この連結部材が筒状で、一端に吸込ダクトの先端が挿入されるとともに、他端に冷気リターンダクトの流出口が挿入され、かつ、吸込ダクト側にスライドされて固定されている。
【0008】
また、仕切り板が、冷気導入ダクト配置側に行くほど、下側となるように傾斜している場合がある。
【0009】
【0010】
また、冷気導入ダクトの冷気吐出穴の少なくとも一部は、蓄冷剤凍結室に収納されている蓄冷剤の上方の空間に対向して形成されている場合がある。
【0011】
さらに、前記冷気リターンダクトの冷気戻し穴の総開口面積が、冷気導入ダクトの冷気吐出穴の総開口面積よりも大きい場合がある。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明における蓄冷剤凍結庫の実施の一形態を図1ないし図8を用いて説明する。図1は本発明の実施の形態にかかる蓄冷剤凍結庫の斜視図である。図2は冷却ユニット取付直前の蓄冷剤凍結庫の斜視図である。図3は冷却ユニット取付後の蓄冷剤凍結庫の斜視図である。図4は前側から見た断面図である。図5は冷却器付近の説明図で、(a)が図4の要部拡大図、(b)が吸込ダクト側の図である。図6は平らな場所に載置した冷却ユニットの正面図である。図7は図5(a)の VII-VII断面図である。図8は吸込ダクト、冷気リターンダクトおよび連結部材の説明図で、(a)が連結前の要部拡大図、(b)が連結後の要部断面図である。なお、図7において支持脚は図示が省略されている。
【0013】
蓄冷剤凍結庫の凍結庫本体1は断熱箱体からなり、この断熱箱体は、ステンレス板などの金属板からなる外箱2と内箱3とを備えており、この外箱2と内箱3との間の空間にウレタンなどの断熱材4を注入発泡させて形成されている。
【0014】
この凍結庫本体1の内部空間すなわち庫内は、仕切り板6で上下に仕切られており、上部空間が冷却室7、また、下部空間が蓄冷剤凍結室8となっている。そして、凍結庫本体1の前面には、蓄冷剤の収納および取出し用開口9が形成されている。この前面開口9を、前面扉である断熱扉11が開閉自在に閉塞している。
【0015】
また、凍結庫本体1の天壁12には、架台用開口13が形成されており、この架台用開口13には、金属製の架台14が載置して設けられ、架台用開口13を閉塞している。この冷却ユニットの架台14の下面には、断熱材からなる断熱板16が一体に取り付けられており、この断熱板16が架台用開口13に嵌まり込んでいる。そして、架台14上には、凝縮器17、凝縮器用送風機18、圧縮機19および電装箱21が設置され、架台14の下面には断熱板16などを介して、冷却器用送風機22、プレートフィン型の冷却器23およびファンケース24が垂下して設けられている。これら凝縮器17、圧縮機19および冷却器23は、冷媒配管25で接続されて、冷凍サイクルを構成している。この冷媒配管25や電気配線は、断熱板16および架台14を貫通して配設されている。また、冷凍サイクルの構成要素である膨張弁26は断熱板16の下方に設けられている。この様にして、冷却器用送風機22、冷却器23、ファンケース24および膨張弁26は、凍結庫本体1の庫内の上端側すなわち冷却室7に配置されている。
【0016】
そして、ファンケース24は、内部に冷却器用送風機22が配置され、左端部が冷却器23の両端の管板27に、また、右上端部は断熱板16に取り付けられているとともに、略中央に吹出口28が形成され、この吹出口28に冷却器用送風機22の羽根が位置している。一方、冷却器23の管板27の左側には、吸込口としての吸込ダクト29が取り付けられている。また、管板27の下端には、露受け皿31が取り付けられ、この露受け皿31が、霜取時、すなわち霜取りヒーター32が加熱した際に冷却器23から落下する露すなわち水滴を受けている。冷却器23の上カバー33は、固定金具34で断熱板16に取り付けられており、前述の様に、冷却器23は断熱板16を介して架台14の下側に垂下して設けられている。この様にして、架台14および架台14の上下に取り付けられている部材、特に凝縮器17、圧縮機19および冷却器23で、冷却ユニットは構成されている。
【0017】
さらに、架台14の下側には、支持脚41が奥側と手前側に各々設けられており、この支持脚41は、図6に図示する様に冷却ユニットが平らな場所に載置された際に、接地する略水平に延在する細長い接地部42と、この接地部42の端部から略垂直に立ち上がる支持部43,44とからなっている。この支持脚41の右側の支持部43の上端は、ファンケース24に固定され、一方、左側の支持部44の上端は、吸込ダクト29に固定されている。この様にして、支持脚41は、ファンケース24、吸込ダクト29および断熱板16などを介して架台14の下面に取り付けられている。そして、架台14の接地部42の下端は、ファンケース24、冷却器23、露受け皿31や吸込ダクト29よりも下側に延在しており、架台14が平らな場所に載置された際に、ファンケース24、冷却器23、露受け皿31や吸込ダクト29などが接地することを防止している。
【0018】
また、架台14の上側には、一対の把手51が設けられている。この把手51は、架台14の相対向する端部に配置され、この両把手51を持って、冷却ユニットの運搬や、冷却ユニットの凍結庫本体1への取付作業や取外作業などが行われている。そして、架台14が載置される凍結庫本体1の天壁12の周縁部には、ユニットカバー53が立設しており、ユニットカバー53で囲まれた内部が、ユニット室54となっている。
【0019】
凍結庫本体1の庫内には、右側面に冷気導入ダクト56が設けられ、左側面に冷気リターンダクト57が設けられている。この冷気導入ダクト56および冷気リターンダクト57は、凍結庫本体1の庫内の上部から略下端部まで延在している。また、冷気導入ダクト56および冷気リターンダクト57の奥側および手前側に、棚支柱58が設けられ、この棚支柱58には、蓄冷剤用棚59が上下方向に多段に取り付けられている。この蓄冷剤用棚59には、蓄冷剤61を収納している収納カゴ62が載置される。
【0020】
冷気導入ダクト56を構成する壁材の上端部は、前述の仕切り板6の右側の端部に連結されており、冷気導入ダクト56は上端の流入口が冷却室7と連通している。仕切り板6は右下がりに(すなわち冷気導入ダクト56配置側に行くにしたがって下側となるように)傾斜している。一方、仕切り板6の左側の端部は、冷気リターンダクト57を構成する壁材の上部に連結されている。また、冷気リターンダクト57の上端の流出口は右側(すなわち、吸込ダクト29配置側)に向かって開口しており、筒状の連結部材66を介して、冷却ユニットの吸込ダクト29に接続されている。ところで、冷気リターンダクト57の流出口および吸込ダクト29の端部は、連結部材66に挿入されている。そして、冷気リターンダクト57および吸込ダクト29には、ボルト孔71,72が形成され、一方、連結部材66には略水平方向に細長い長孔73が形成されている。固定ボルト74がこの長孔73に挿入され、その先端部がボルト孔71,72に螺合しており、連結部材66は冷気リターンダクト57や吸込ダクト29に固定されている。したがって、連結部材66は、冷気リターンダクト57や吸込ダクト29に対してスライド可能であり、固定位置を調整することができる。冷気リターンダクト57の流出口の上壁および下壁と、連結部材66の上壁および下壁66aと、吸込ダクト29の上壁は略水平であるが、吸込ダクト29の下壁29aは左上がりに(すなわち冷気リターンダクト57の配置側に行くほど上側となるように)傾斜している。この様に構成されているので、連結部材66を右側すなわち吸込ダクト29側にスライドさせると、連結部材66の下壁66aの端部が、吸込ダクト29の下壁29aの下面に当接する。その結果、吸込ダクト29と連結部材66との連結部の隙間を極力小さくすることができ、エアーショートを防止することができる。
【0021】
この様に、吸込ダクト29は先細(すなわち、冷却器23との付け根側よりも先端側の方が小さくなっている。)であり、吸込ダクト29の先端の断面の大きさは、連結部材66の内部空間の断面の大きさよりも小さく、一方、吸込ダクト29の付け根の断面の大きさは、連結部材66の内部空間の断面の大きさよりも大きくなっている。特に、吸込ダクト29の先端の断面の高さは、連結部材66の内部空間の断面の高さよりも小さく、一方、吸込ダクト29の付け根の断面の高さは、連結部材66の内部空間の断面の高さよりも大きくなっている。したがって、吸込ダクト29の先端を連結部材66に簡単に挿入することができるとともに、連結部材66と吸込ダクト29との間の隙間を極力小さくすることができる。
【0022】
そして、冷気導入ダクト56に多数の冷気吐出穴81が形成されている。この冷気吐出穴81は、蓄冷剤61の上方の空間を冷気が円滑に流れるように、蓄冷剤61の上方の空間に対向した位置付近に形成されている。なお、冷気の流量を確保するために、蓄冷剤61の上端部に対向した位置にも形成されている。すなわち、最上段の蓄冷剤用棚59よりも下方においては、冷気吐出穴81は全て蓄冷剤用棚59の下側に近接して形成され、蓄冷剤61の下部に対向した位置には冷気吐出穴81は形成されていない。この様にして、冷気吐出穴81は、略全てが、蓄冷剤凍結室8に収納されている蓄冷剤61の上方の空間またはこの空間の付近に対向して形成されている。
【0023】
一方、冷気リターンダクト57には、略全面に多数の冷気戻し穴83が形成され、冷気が円滑に冷気リターンダクト57に流入する様に構成されている。この様にして、冷気は蓄冷剤凍結室8内を円滑に流れるので、蓄冷剤凍結室8内に収納されている蓄冷剤61は、略均一に冷却され、略全ての蓄冷剤61の凍結完了時間が略同じとなる。その結果、凍結効率が向上する。
【0024】
ところで、冷気戻し穴83の総開口面積は、冷気吐出穴81の総開口面積よりも約20%大きくなっている。冷気吐出穴81は、開口面積を小さくすると、冷気の風速は早くなるが、流量が少なくなる。そこで、冷気の風速と流量とを勘案して、冷気吐出穴81の開口面積は決定されている。そして、冷気戻し穴83の開口面積は、冷気の戻りを良くして、冷気の風速を速くさせるように、比較的大きくなっている。この様にして、蓄冷剤凍結室8内の冷気の風速をできるだけ上げて、蓄冷剤61表面における冷気の風速を上昇させ、蓄冷剤61の表面熱伝達率を向上させている。その結果、蓄冷剤61の凍結スピードが飛躍的に向上する。
【0025】
また、凍結庫本体1の底壁には、排水パイプ86が貫通して設けられ、凍結庫本体1の庫内床面に溜まった水はこの排水パイプ86を通って庫外に排水されている。
【0026】
この様に構成されている蓄冷剤凍結庫の凍結庫本体1に冷却ユニットを組み付ける際には、まず始めに冷却ユニットを組み立てる。すなわち、架台14の下面に、断熱板16、冷却器23、ファンケース24、吸込ダクト29や支持脚41などを取り付け、ついで、架台14を上下反転させて、支持脚41で架台14を支持させる。そして、架台14上に、凝縮器17、凝縮器用送風機18、圧縮機19、電装箱21や把手51を取り付ける。冷媒配管25や電気配線なども配設する。ついで、把手51を掴んで、組み立てられた冷却ユニットを凍結庫本体1まで運搬し、冷却ユニットの断熱板16を架台用開口13に嵌め込みながら、冷却ユニットの架台14を凍結庫本体1の天壁12上に載置する。そして、断熱板16と架台用開口13との間の隙間には、シール材91を充填する。また、冷気リターンダクト57の流出口に予め嵌め込まれている連結部材66を、スライドさせて、冷却器23の吸込ダクト29と連結させる。
【0027】
この様に構成されている蓄冷剤凍結庫が冷却運転を開始すると、冷却器用送風機22が吸込ダクト29から空気を吸い込む。この吸い込まれた空気は冷却器23で冷却され冷気となって、吹出口28から、冷気導入ダクト56の流入口や仕切り板6の上面に向かって吹き出される。吹き出された冷気は、仕切り板6の傾斜に沿って導かれ、冷気導入ダクト56の上端の流入口から冷気導入ダクト56内に流入し、冷気導入ダクト56を通って、冷気吐出穴81から蓄冷剤凍結室8内に吐出する。そして、冷気は、蓄冷剤61の上方の空間(すなわち蓄冷剤61と蓄冷剤用棚59との間の空間)を右から左に向かって略水平に流れ、蓄冷剤凍結室8内に収納されている蓄冷剤61を略均一に冷却して冷凍する。蓄冷剤凍結室8内の空気は、冷気戻し穴83を通り、ついで、冷気リターンダクト57、連結部材66および吸込ダクト29を流れて、冷却器23を通って、再び冷却器用送風機22に戻っている。この様にして、蓄冷剤凍結庫の庫内の空気は、図4の矢印で図示する様に循環している。なお、冷却室7内の冷気が、蓄冷剤凍結室8内に上方から吹き出すことは、仕切り板6により略完全に阻止されている。また、冷気リターンダクト57の流出口と、吸込ダクト29とが接続されているので、エアーショートを極力防止することができる。
【0028】
そして、冷却運転時に、冷却器23には霜が付くので、適宜たとえば一定時間毎に、霜取りが行われている。この霜取時には、冷却器用送風機22が停止するとともに、霜取りヒーター32で冷却器23が加熱され、冷却器23に付着している霜が溶け水となって露受け皿31に落下している。また、霜取時の水が仕切り板6上に落下することがあるが、仕切り板6が、冷気導入ダクト56配置側に行くほど下側となる様に傾斜しているので、仕切り板6上の水は速やかに冷気導入ダクト56に向かって流れ、冷気導入ダクト56を通って、凍結庫本体1の庫内床面に落ち、排水パイプ86などを通って庫外に排水されている。その結果、仕切り板6上に水が滞ることを防止することができる。また、仕切り板6の傾斜により、冷却器用送風機22から吹き出された冷気は、淀まずに、冷気導入ダクト56へ導かれている。さらに、仕切り板6により、霜取りヒーター32の熱が、蓄冷剤凍結室8へ移動することを防止することができ、霜取り時に、冷却室7の温度を比較的高く維持することができる。したがって、除霜効率が向上するとともに、霜取りヒーター32の効率も向上させることができる。また、蓄冷剤凍結室8の温度上昇も防止することができる。
【0029】
前述のように実施の形態では、架台14の上側に圧縮機19、凝縮器用送風機18、凝縮器17および電装箱21が配され、架台14の下側に冷却器用送風機22および冷却器23が配されているので、冷媒配管25や電気配線の取付作業は、凍結庫本体1から分離している架台14において行われており、取付作業が容易である。
【0030】
また、支持脚41は、冷却器23および冷却器用送風機22の下側を略水平に細長く延在している接地部42と、この接地部42の両端部から立ち上がる略垂直な支持部43,44から構成されているので、この接地部42により、冷却器23や冷却器用送風機22をより確実に保護することができる。
【0031】
さらに、凍結庫本体1の庫内は、仕切り板6で上側の冷却室7と下側の蓄冷剤凍結室8とに仕切られ、かつ、蓄冷剤61が収納される蓄冷剤凍結室8の右側面または左側面の一方には、多数の冷気吐出穴81が形成されている冷気導入ダクト56が設けられ、また、蓄冷剤凍結室8の右側面または左側面の他方には、多数の冷気戻し穴83が形成されている冷気リターンダクト57が設けられている。そして、冷却室7内の冷却器23で冷却された冷気が、冷気導入ダクト56の上端の流入口から冷気導入ダクト56内に流入し、冷気吐出穴81を通って蓄冷剤凍結室8に吐出している。また、蓄冷剤凍結室8内の空気は、冷気戻し穴83を通って冷気リターンダクト57内に流入し、冷気リターンダクト57の上端の流出口から冷却器23へ流出している。したがって、冷却器23で冷却された冷気は、仕切り板6、冷気導入ダクト56および冷気リターンダクト57に案内されており、蓄冷剤凍結室8内の蓄冷剤61を略均一に冷却することができる。その結果、蓄冷剤61の凍結完了までの時間にムラが発生することを極力防止できる。
【0032】
そして、冷却ユニットが故障した際には、把手51を掴んで、架台14を持ち上げて、凍結庫本体1から取り外すことができる。したがって、冷却ユニットの修理やメンテナンスなどが容易となる。
【0033】
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を下記に例示する。
(1)実施の形態においては、冷気戻し穴83の総開口面積は、冷気吐出穴81の総開口面積よりも約20%大きいが、その増大率の具体的値は適宜変更可能である。また、総開口面積を増やす手段は、適宜選択可能である。たとえば、冷気戻し穴83の個数を増やしたり、冷気戻し穴83の一個当たりの開口面積を大きくしたりすることができる。
【0034】
(2)実施の形態においては、吸込ダクト29は、下壁29aを傾斜させることにより、先細となっているが、上壁を傾斜させることにより、先細とすることも可能である。ただし、連結部材66と吸込ダクト29との連結部は、重力により下側に隙間が発生しやすいので、下壁29aを傾斜させることにより、先細とする方が好ましい。
【0035】
(3)冷気吐出穴81や冷気戻し穴83の形状は、適宜選択可能である。たとえば、矩形、長穴や真円などにすることが可能である。また、冷気吐出穴81や冷気戻し穴83は、略均等に形成されているが、必ずしも、均等に配置する必要はない。たとえば、上側よりも下側の方が、大きな開口面積となるように不均一に配置することも可能である。
【0036】
(4)実施の形態においては、霜取りは霜取りヒーター32により行われているが、ホットガスで行うことも可能である。
(5)実施の形態においては、冷却器用送風機22は、冷却器23の下流側に設けられているが、冷却器23の上流側に配置することも可能である。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、庫内は仕切り板で上側の冷却室と下側の蓄冷剤凍結室とに仕切られており、霜取り時に、冷却室の熱が蓄冷剤凍結室に移動することを仕切り板で防止することができる。したがって、冷却室の温度を比較的高く維持することができ、除霜効率が向上するとともに、蓄冷剤凍結室の温度上昇を極力防止することができる。しかも、蓄冷剤凍結室の左右には、冷気吐出穴が形成されている冷気導入ダクトと、冷気戻し穴が形成されている冷気リターンダクトとが設けられており、冷気は左右方向に略端から端まで流れており、蓄冷剤凍結室内の温度ムラを極力防止することができる。したがって、蓄冷剤の凍結完了までの時間が、蓄冷剤の収納場所により異なることが少なくなり、凍結効率を向上させることができる。
【0038】
また、冷却器の吸込側に吸込ダクトが取り付けられ、この吸込ダクトが冷気リターンダクトの流出口に接続され、冷気リターンダクトの戻り冷気が、吸込ダクトを介して冷却器の吸込側に流入しており、冷却室内の空気が冷却器の吸込側に流入することは、吸込ダクトおよび冷気リターンダクトにより阻止されている。したがって、エアーショートを防止することができる。
【0039】
さらに、吸込ダクトが先細であり、また、前記吸込ダクトと冷気リターンダクトとは連結部材を介して連結され、この連結部材が筒状で、一端に吸込ダクトの先端が挿入されるとともに、他端に冷気リターンダクトの流出口が挿入され、かつ、吸込ダクト側にスライドされて固定されている。この様に、先端が連結部材に挿入される吸込ダクトは先細であるので、吸込ダクトの先端を連結部材に挿入することが容易となる。しかも、連結部材が吸込ダクト側にスライドされており、連結部材と吸込ダクトとの隙間を極力小さくすることができる。したがって、エアーショートをより確実に防止することができる。
【0040】
また、仕切り板が、冷気導入ダクト配置側に行くほど、下側となるように傾斜している場合には、冷気が仕切り板に沿って、冷気導入ダクト側に流れる。したがって、仕切り板が冷気の流れの妨げになることが少なく、冷気は冷気導入ダクトに円滑に流入することができる。しかも、霜取り時に、仕切り板に落下した除霜水は、仕切り板の傾斜に沿って流れるので、仕切り板上に水が溜まることを防止することができる。
【0041】
また、冷気導入ダクトの冷気吐出穴の少なくとも一部が、蓄冷剤凍結室に収納されている蓄冷剤の上方の空間に対向して形成されている場合には、冷気吐出穴から吐出された冷気は、蓄冷剤の上方の空間を円滑に流れ、蓄冷剤により冷気の流れが妨げられることが少なくなる。したがって、蓄冷剤凍結室の隅々まで、冷気を円滑に流すことができる。その結果、収納場所の差異により、蓄冷剤の凍結速度が異なることを極力防止できる。
【0042】
さらに、前記冷気リターンダクトの冷気戻し穴の総開口面積が、冷気導入ダクトの冷気吐出穴の総開口面積よりも大きい場合がある。この様に構成すると、冷気吐出穴から吐出される冷気の風速が速くなり、蓄冷剤表面における冷気の風速を速くすることができる。したがって、蓄冷剤における表面熱伝達率が向上し、蓄冷剤の凍結スピードが飛躍的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態にかかる蓄冷剤凍結庫の斜視図である。
【図2】図2は冷却ユニット取付直前の蓄冷剤凍結庫の斜視図である。
【図3】図3は冷却ユニット取付後の蓄冷剤凍結庫の斜視図である。
【図4】図4は前側から見た断面図である。
【図5】図5は冷却器付近の説明図で、(a)が図4の要部拡大図、(b)が吸込ダクト側の図である。
【図6】図6は平らな場所に載置した冷却ユニットの正面図である。
【図7】図7は図5(a)の VII-VII断面図である。
【図8】図8は吸込ダクト、冷気リターンダクトおよび連結部材の説明図で、(a)が連結前の要部拡大図、(b)が連結後の要部断面図である。
【図9】図9は従来の蓄冷剤凍結庫の一部切欠き斜視図である。
【符号の説明】
1 凍結庫本体
6 仕切り板
7 冷却室
8 蓄冷剤凍結室
22 冷却器用送風機
23 冷却器
29 吸込ダクト
56 冷気導入ダクト
57 冷気リターンダクト
61 蓄冷剤
66 連結部材
81 冷気吐出穴
83 冷気戻し穴

Claims (4)

  1. 断熱箱体からなる凍結庫本体と、
    この凍結庫本体の庫内を上下に仕切る仕切り板と、
    この仕切り板の上側に形成される冷却室と、
    仕切り板の下側に形成され、蓄冷剤が収納される蓄冷剤凍結室と、
    前記冷却室に設けられている冷却器および冷却器用送風機と、
    前記蓄冷剤凍結室の左側または右側の一方において上下方向に延在しているとともに、前記冷却器からの冷気が流入する冷気導入ダクトと、
    前記蓄冷剤凍結室の左側または右側の他方において上下方向に延在しているとともに、前記冷却器へ冷気を戻す冷気リターンダクトと、
    前記冷却器の吸込側に取り付けられるとともに、前記冷気リターンダクトの流出口に接続される吸込ダクトと、
    前記冷気導入ダクトに形成されているとともに、冷気が蓄冷剤凍結室へ流出する複数の冷気吐出穴と、
    前記冷気リターンダクトに形成されているとともに、冷気が蓄冷剤凍結室から流入する複数の冷気戻し穴とを備えている蓄冷剤凍結庫であって、
    前記吸込ダクトは先細であり、
    かつ、前記吸込ダクトと冷気リターンダクトとは、連結部材を介して連結され、
    の連結部材は筒状で、一端に吸込ダクトの先端が挿入されるとともに、他端に冷気リターンダクトの流出口が挿入され、かつ、吸込ダクト側にスライドされて固定されている蓄冷剤凍結庫。
  2. 前記仕切り板が、冷気導入ダクト配置側に行くほど、下側となるように傾斜していることを特徴とする請求項1記載の蓄冷剤凍結庫。
  3. 前記冷気導入ダクトの冷気吐出穴の少なくとも一部は、蓄冷剤凍結室に収納されている蓄冷剤の上方の空間に対向して形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の蓄冷剤凍結庫。
  4. 前記冷気リターンダクトの冷気戻し穴の総開口面積が、冷気導入ダクトの冷気吐出穴の総開口面積よりも大きいことを特徴とする請求項1,または3記載の蓄冷剤凍結庫。
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