JP3130804B2 - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

冷却貯蔵庫

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JP3130804B2 JP23788396A JP23788396A JP3130804B2 JP 3130804 B2 JP3130804 B2 JP 3130804B2 JP 23788396 A JP23788396 A JP 23788396A JP 23788396 A JP23788396 A JP 23788396A JP 3130804 B2 JP3130804 B2 JP 3130804B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、断熱箱体内を区画
壁で区分して異なる温度に冷却するようにした冷却貯蔵
庫に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の冷却貯蔵庫の一例である急速凍
結保存庫として、本願出願人は先に特開平7−3182
17号公報に開示されたものを提案した。これは、図5
に示すように、断熱箱体41内が区画壁42によって図
示右側の凍結室Fと左側の保存室Sとに区分されてお
り、凍結室Fの上方に冷却器43と冷却器ファン44と
が設置されている。一方、区画壁42における冷却器フ
ァン44と対応する上方位置には開口部45が形成さ
れ、仕切板46で上下に仕切られて、下側に冷気流入口
47が、上側に冷気戻し口48がそれぞれ形成されてい
る。そして冷却運転がなされると、同図の実線の矢線に
示すように、冷却器43により生成された冷気が凍結室
F内に循環供給されるとともに、一部の冷気が冷気流入
口47からダクト部49を通って冷気供給ファン50に
より保存室S内に供給され、冷気戻し口48から冷却器
ファン44の吸気側に還流され、凍結室F内が−40℃
前後に、また保存室S内が−20℃前後に維持されるよ
うになっている。上記構造のものは、冷気戻し口48が
冷却器ファン44の吸気側の近傍に設けられていること
で、冷却器ファン44の吸引力を利用して保存室Sでの
冷気の循環が促進され、頻繁に扉が開閉される保存室S
の温度復帰が迅速に行われるという利点を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで除霜運転を行
う場合は、両ファン44,50を停止させておいて冷却
器43とその下面に配されたドレンパン51のヒータ5
2,53を発熱させ、冷却器43周辺を加熱することで
除霜するのであるが、加熱された空気は点線の矢線に示
すように凍結室Fの天井部分に上昇して溜まるため、上
記のように冷気戻し口48が高い位置に設けられている
と、加熱空気が冷気戻し口48から保存室S内に容易に
流入し、保存室S内の温度を高めてしまうおそれがあっ
た。また、加熱空気が冷却器43周辺に有効に留まらな
いので、効率が悪くて除霜に時間が掛かるという問題が
新たに生じ、さらなる改良が切望されていた。本発明は
上記のような事情に基づいて完成されたものであって、
除霜運転時において貯蔵室の温度が上昇することを防止
し、また効率良く除霜ができるようにすることを目的と
するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段として、請求項1の発明は、断熱箱体内を区画
壁で区分して複数の貯蔵室を横方向に並べて構成し、一
方の貯蔵室の上部に冷却器とそこで生成された冷気を循
環させる冷却器ファンとを配設し、前記区画壁に前記一
方の貯蔵室内の冷気を他方の貯蔵室に流入させる冷気流
入口を設けるとともに、その上方に他方の貯蔵室から前
記一方の貯蔵室へ還流させる冷気戻し口を設け、かつ前
記冷却器の近傍に除霜用ヒータを備えた冷却貯蔵庫にお
いて、前記冷気戻し口を前記除霜用ヒータの位置よりも
低い位置に設けた構成としたところに特徴を有する。
【0005】また請求項2の発明は、断熱箱体内を区画
壁で区分して複数の貯蔵室を横方向に並べて構成し、一
方の貯蔵室の上部に冷却器とそこで生成された冷気を循
環させる冷却器ファンとを配設し、前記区画壁に前記一
方の貯蔵室内の冷気を他方の貯蔵室に流入させる冷気流
入口を設けるとともに、その上方に他方の貯蔵室から前
記一方の貯蔵室へ還流させる冷気戻し口を設け、かつ前
記冷却器の近傍に除霜用ヒータを備えた冷却貯蔵庫にお
いて、前記冷気戻し口の回りを上面開放の箱形をなすダ
クトで覆うことにより、下方に窪むように屈曲した冷気
戻し通路を形成した構成としたところに特徴を有する。
【0006】
【発明の作用および効果】
<請求項1の発明>除霜運転に当たって除霜用ヒータが
発熱された場合、冷気戻し口が除霜用ヒータよりも低い
位置に設けられているので、加熱空気が冷気戻し口から
他方の貯蔵室に流入することが防止され、その貯蔵室内
が温度上昇することが防止される。また、加熱空気は冷
却器周辺で循環しつつ滞留するから、効率良く短時間で
除霜することができる。
【0007】<請求項2の発明>冷却運転時には、他方
の貯蔵室の冷気が冷気戻し通路内を屈曲しつつ通って冷
却器ファンの吸気側に還流されており、冷気戻し通路に
は冷気が溜まった状態にある。除霜運転に切り替わる
と、除霜用ヒータで加熱された空気が天井部分に次第に
溜まり、冷気戻し通路を通って他方の貯蔵室内に流入し
ようとするが、そこには加熱空気よりも比重の大きい冷
気が溜まった状態にあるので、加熱空気が他方の貯蔵室
に流入することが阻止される。同様に他方の貯蔵室が温
度上昇することが防止され、また効率良く短時間で除霜
を行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を急速凍結保存庫に
適用した実施形態を添付図面に基づいて説明する。 <第1実施形態>図1および図2は本発明の第1実施形
態を示す。図1において、符号1は急速凍結保存庫の本
体を構成する断熱箱体であって、その内部が断熱性の区
画壁2によって左右2部屋に区分されており、向かって
右側の部屋は例えば−40℃前後の温度にコントロール
されて収容された食品を急速凍結させる凍結室Fとさ
れ、左側の部屋は、例えば−20℃前後の温度にコント
ロールされて上記の急速冷凍された食品を冷凍保存する
ための保存室Sとされている。
【0009】凍結室F内の略中央高さ位置には仕切板3
が設けられ、その下方に、凍結させるべき食品を載置す
る図示しない食品棚が複数段にわたって設けられてい
る。一方、仕切板3の上方側は機械室4となっており、
この機械室4の天井部には冷却器5が装置されている。
この冷却器5は図示しない冷凍サイクルの一部を構成
し、内部で液冷媒を気化させて周囲の空気を冷却する周
知の構造である。冷却器5の区画壁2側には、図示しな
いファンモータで駆動される冷却器ファン6が設けられ
ており、吐出側が冷却器5を向き、吸気側が区画壁2を
向いている。冷却器5の図示右側の下端部からは、右側
に突出したのち垂下されて仕切板3の右端に連なる流通
ダクト7が形成されている。
【0010】また、冷却器5から冷却器ファン6の少し
左方位置にわたる下面には、除霜水を受けて排出するた
めのドレンパン9が配設されている。このドレンパン9
は右側から左側に向かうにしたがって下り勾配となって
いる。冷却器5には複数個のヒータ11が設けられてい
るとともに、ドレンパン9の下面にもヒータ12が備え
られている。一方の保存室Sには略中央高さにおいて仕
切板14が設けられ、その上下にそれぞれ、保存すべく
食品を載置する食品棚が複数段ずつ設けられている。
【0011】さて前記の両室F,Sを区分する区画壁2
には、その略中央高さ位置において、矩形状の開口部1
5が形成されている。この開口部15の上縁15aは、
図2に詳細に示すように、上記したドレンパン9に設け
られたヒータ12よりも所定寸法下方に位置している。
開口部15には仕切ダクト17が装着されている。仕切
ダクト17は右下がりの傾斜姿勢でもって開口部15を
上下に仕切るように配されており、右端が区画壁2の右
側面とほぼ面一に位置している一方、左端は保存室S内
に所定寸法突出している。この仕切ダクト17の下側
に、凍結室F内の冷気を保存室Sに流入させる冷気流入
口18が形成されるとともに、仕切ダクト17の上側
に、保存室Sから凍結室Fへ還流させる冷気戻し口19
が形成されている。ここで、凍結室F内の仕切板3の高
さ位置は、図2に詳細に示すように、冷気流入口18の
凍結室F側の開口領域H内にあるのが好ましく、この実
施形態では、仕切板3が冷気流入口18の上縁と一致す
る高さ位置に設けられている。
【0012】また保存室S内には、上記の仕切ダクト1
7の左端と連なるようにして上下方向に延びた冷気案内
板21が設けられており、区画壁2との間に上下のダク
ト部22,23が形成されている。下ダクト部23は、
冷気流入口18から連なって保存室Sの底部側に延び、
その下端に出口23aが形成されて冷気供給ファン24
が装備されている。一方の上ダクト部22は、冷気戻し
口19に連なって保存室Sの天井側に延び、その上端に
入り口22aが形成されている。
【0013】本第1実施形態は以上のような構造であっ
て、続いてその作動を説明する。冷凍サイクルの運転に
より凍結室Fの冷却器5は冷却作用を呈し、冷却器5の
周囲の空気を冷却する。それとともに冷却器ファン6が
回転するため、冷気は図1の実線の矢線で示すように、
凍結室Fの上部から右側面に沿って下降して食品棚の周
囲を巡り、左側面に沿って上昇して冷却器ファン6の左
側から吸引され、以下同様に循環する。これより、食品
棚に載置された食品は急速に冷却されて凍結することに
なる。
【0014】ここで、保存室S内の温度が設定温度を上
回っていると、下ダクト部23に設けられた冷気供給フ
ァン24が運転され、同図の実線の矢線に示すように、
凍結室F内を流通して左側面に沿って冷却器ファン6に
向かう冷気の一部が、冷気流入口18から下ダクト部2
3に流入して、出口23aから保存室S内に供給され、
一方、保存室Sの天井側の冷気は、冷却器ファン6の吸
引力を受けて入り口22aから上ダクト部22に流入
し、冷気戻し口19から冷却器ファン6側に引き込まれ
るという現象を呈する。すなわち保存室S内に凍結室F
からの冷気の一部が循環供給されることとなって、保存
室S内も十分に冷却されて内部の食品が冷凍状態に保存
されることになる。
【0015】なお、凍結室F内で冷却器ファン6が運転
されているときに、保存室S内の温度が設定温度を下回
るまで冷却されると、冷気供給ファン24の運転が停止
される。すると、下ダクト部23を通した冷気の送風力
がなくなり、冷気供給ファン24が下ダクト部23にお
ける通風抵抗として作用して、冷気の循環量はきわめて
少なくなり、保存室S内の過冷却が防止される。
【0016】上記の保存室Sに冷気を循環させるに際し
て、冷気戻し口19が冷却器ファン6の下方に離間して
いるため、冷気戻し口19に作用する冷却器ファン6の
吸引力が弱くなり、その分冷気を保存室Sに循環させる
力が弱くなる。しかしながらその反面で、冷気流入口1
8も下方位置に下がった構造となる。そのため、冷気供
給ファン24が冷気流入口18に及ぼす吸引力が大きく
なり、また冷気供給ファン24が冷気を吸い込む吸引経
路が短くなることで、冷気の風速や温度の損失が小さく
なり、要すると、より低温の冷気が吸い込み易い状態と
なるため、上記した冷却器ファン6による引きの悪さが
あったとしても、保存室Sの冷却能力はむしろ高められ
る。そのため、保存室Sの扉が頻繁に開閉されて保存室
Sの温度が上昇しがちな場合であっても、短時間で所定
の保存温度に復帰させることが可能となる。
【0017】ここで、凍結室Fの仕切板3が冷気流入口
18の開口領域Hよりも相対的に上方に位置すると、凍
結室Fの冷気が吸い込みやすくなるが、その反面で冷気
戻し口19から吐き出される冷気が凍結室F内の冷気と
衝突して吐き出しにくくなり、保存室Sでの冷気循環が
円滑にできない。逆に凍結室Fの仕切板3が冷気流入口
18の開口領域Hよりも相対的に下方に位置すると、保
存室Sへの冷気の吸引経路が長くなるため、保存室Sの
冷却能力が低下する。そのため既述したように、凍結室
F内の仕切板3の高さ位置は、冷気流入口18の凍結室
S側の開口領域H内にあることが好適となる。
【0018】また、冷気戻し口19が冷却器ファン6か
ら離間していて吸引力が及び難いということは、保存室
S内の温度が設定温度を下回るまで冷却されて冷気供給
ファン24の運転が停止されている場合に、保存室S内
の冷気が逃げ難いので、それだけ保存室S内の温度制御
がしやすくなる。
【0019】除霜運転は、両ファン6,24を止めて、
冷却器5のヒータ11ならびにドレンパン9のヒータ1
2を発熱させることで行われる。冷却器5周辺が加熱さ
れることで冷却器5等に付着した霜が溶かされてドレン
パン9で受けられ、またドレンパン9自体も加熱される
ため、ドレンパン9上で再氷結することが阻止され、除
霜水は庫外に排出される。
【0020】ここでヒータ11,12により加熱された
空気は、図1の破線の矢線に示すように、機械室4の天
井側に向けて次第に上昇するのであるが、区画壁2に設
けられた冷気戻し口19は、ドレンパン9に設けられた
ヒータ12よりもさらに下方位置に設けられているの
で、このように上昇する加熱空気が冷気戻し口19から
保存室S内に流入することはない。また除霜運転が続く
と、加熱された空気が天井まで上昇し、その温度が下が
ると下降して再度加熱されることで上昇するといったこ
とを繰り返し、すなわち同図の破線の矢線に示すように
加熱空気が循環し、破線Xの上側に次第に加熱空気が溜
まるのであるが、上記のように冷気戻し口19が下方位
置にあることで、加熱空気が保存室Sに流入することが
ない。これにより、保存室S内が温度上昇することが避
けられ、保存品が解凍されてしまうといった事態が発生
することを防止できる。また上記のように、加熱空気は
保存室S側に洩れることなく冷却器5の周辺で循環しつ
つ滞留することとなるので、効率良く短時間で除霜する
ことができる。
【0021】<第2実施形態>次に、本発明の第2実施
形態を図3および図4によって説明する。この第2実施
形態では、区画壁2aに形成される開口部15が、冷却
器ファン6の近傍となる比較的高い位置に形成されてい
る。この開口部15には仕切ダクト30が装着されてい
る。この仕切ダクト30は、右下がりの傾斜姿勢でもっ
て開口部15を上下に仕切る仕切板31を備えており、
仕切板31の下側に、凍結室F内の冷気を保存室Sに流
入させる冷気流入口18が形成されるとともに、仕切板
31の上側に、保存室Sから凍結室Fへ還流させる冷気
戻し口19が形成されている。
【0022】仕切板31は、その両端が両室F,S内に
所定寸法ずつ突出されており、仕切板31における凍結
室F内に突出した部分の周縁からは、コ字形をなす壁部
32が、開口部15の上縁よりも上方に所定寸法突出し
て形成されている。一方、保存室S内には、上記の仕切
板31の左端と連なるようにして上下方向に延びた冷気
案内板34が設けられており、その上端は、仕切ダクト
30の壁部32の上端と同じ高さ位置にあり、下端は保
存室Sの底部の少し上の位置に達している。また、仕切
板31の保存室S内に突出した部分の前後の側縁から
は、側壁33が立ち上がって形成されている。
【0023】上記により、冷気戻し口19からその上方
位置にわたる回りが、仕切板31、壁部32、側壁33
並びに冷気案内板34の上端部分34aで上面開放状に
覆われ、下方に窪むように屈曲した冷気戻し通路37が
構成されている。この冷気戻し通路37が詳しくは後記
するように冷気溜まりとして機能するようになってい
る。なお、仕切ダクト30の下部側では、冷気流入口1
8から連なって保存室Sの底部側に延びたダクト部35
が形成され、その下端の出口35aに冷気供給ファン2
4が装備されている。その他の構造については前記第1
実施形態と同様であって、同一部位については同一符号
を付すことで重複した説明は省略する。
【0024】この第2実施形態の作用は、以下のようで
ある。冷却運転が行われると、第1実施形態と同様に、
冷気は図3の実線の矢線で示すように凍結室F内を循環
して、凍結室F内が急速に冷却される。また冷気供給フ
ァン24が運転されると、凍結室F内を循環して冷却器
ファン6に向かう冷気の一部が、冷気流入口18からダ
クト部35に流入して保存室S内に供給され、一方、保
存室Sの天井側の冷気は、冷却器ファン6の吸引力を受
け、冷気戻し口19を含む冷気戻し通路37を屈曲しつ
つ通って冷却器ファン6側に引き込まれるということを
繰り返し、保存室S内も冷却される。このとき、冷気戻
し通路37内には冷気が存在する状態となる。
【0025】なおここで、開口部15付近において、保
存室Sへ冷気を吸い込む部分(冷気流入口18)と、凍
結室F側へ冷気が吐き出される部分(冷気戻し通路37
の出口37a)とが離れて位置しているので、乱流が生
じにくく、保存室Sへの冷気の吸い込みと、吐き出しと
がスムーズに行われて、保存室Sの温度管理がしやすく
なる。
【0026】上記のような冷却運転から除霜運転に切り
替わると、ヒータ11,12で加熱された空気が図3の
破線の矢線に示すように、冷却器5周辺を加熱しつつ機
械室4の天井側に向けて次第に上昇し、その温度が下が
ると下降して再度加熱されることで上昇するといったこ
とを繰り返して除霜が行われる。その間、図4の二点鎖
線の斜線に示すように加熱空気hが次第に溜まり、その
加熱空気hが平衡を保つために冷気戻し通路37を通っ
て保存室S内に流入しようとするのであるが、冷気戻し
通路37内には、破線の斜線に示すように冷気cが溜ま
っており、加熱空気hは溜まった冷気cよりも比重が小
さいので、その流入が阻止される。そのため、保存室S
内が温度上昇することが避けられ、保存品が解凍されて
しまうといった事態が発生することを防止できる。また
上記のように、加熱空気は保存室S側に洩れることなく
冷却器5の周辺で循環しつつ滞留することとなるので、
効率良く短時間で除霜することができる。
【0027】なお冷却運転の間、保存室Sの冷気を冷却
器ファン6側に戻す冷気戻し通路37が下方に窪むよう
に屈曲されているために、流下抵抗を受けて戻りにくく
なり、保存室Sの冷却能力が低下することが懸念される
が、反面、仕切ダクト30の仕切板31の右端が凍結室
F側に突出しているので、その突出部分31aがガイド
となって冷気が冷気流入口18にスムーズに流入するた
め、冷却能力が低下するような事態は招かない。
【0028】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。 (1)前記両実施形態では、凍結室と保存室とを組み合
わせた急速凍結保存庫に適用した例を示したが、これに
限らず、例えば冷凍室と冷蔵室とを組み合わせた構成
や、冷蔵室と高湿貯蔵室とを組み合わせた構成に適用し
ても良く、要するところ、断熱箱体内を区画壁にて区分
して複数の貯蔵室を構成し、一方の貯蔵室に冷却器と冷
却器ファンとを配設した冷却貯蔵庫に広く適用すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る急速凍結保存庫
の内部を示す断面図である。
【図2】 その開口部付近の構造を示す部分拡大断面図
である。
【図3】 第2実施形態に係る急速凍結保存庫の内部を
示す断面図である。
【図4】 その開口部付近の構造を示す部分拡大断面図
である。
【図5】 従来の急速凍結保存庫の内部を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
F…凍結室 S…保存室 1…断熱箱体 2…区画壁
5…冷却器 6…冷却器ファン 11…ヒータ 12…
ヒータ 15…開口部 17…仕切ダクト 18…冷気
流入口 19…冷気戻し口 2a…区画壁 30…仕切
ダクト 31…仕切板 32…壁部 33…側壁 34
a…(冷気案内板34の)上端部 37…冷気戻し通路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−318217(JP,A) 特開 平7−243746(JP,A) 実開 昭59−62487(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 17/08 F25D 21/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱箱体内を区画壁で区分して複数の貯
    蔵室を横方向に並べて構成し、一方の貯蔵室の上部に冷
    却器とそこで生成された冷気を循環させる冷却器ファン
    とを配設し、前記区画壁に前記一方の貯蔵室内の冷気を
    他方の貯蔵室に流入させる冷気流入口を設けるととも
    に、その上方に他方の貯蔵室から前記一方の貯蔵室へ還
    流させる冷気戻し口を設け、かつ前記冷却器の近傍に除
    霜用ヒータを備えた冷却貯蔵庫において、 前記冷気戻し口を前記除霜用ヒータの位置よりも低い位
    置に設けたことを特徴とする冷却貯蔵庫。
  2. 【請求項2】 断熱箱体内を区画壁で区分して複数の貯
    蔵室を横方向に並べて構成し、一方の貯蔵室の上部に冷
    却器とそこで生成された冷気を循環させる冷却器ファン
    とを配設し、前記区画壁に前記一方の貯蔵室内の冷気を
    他方の貯蔵室に流入させる冷気流入口を設けるととも
    に、その上方に他方の貯蔵室から前記一方の貯蔵室へ還
    流させる冷気戻し口を設け、かつ前記冷却器の近傍に除
    霜用ヒータを備えた冷却貯蔵庫において、 前記冷気戻し口の回りを上面開放の箱形をなすダクトで
    覆うことにより、下方に窪むように屈曲した冷気戻し通
    路を形成したことを特徴とする冷却貯蔵庫。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017105079A1 (en) * 2015-12-17 2017-06-22 Samsung Electronics Co., Ltd. Refrigerator
JP7147941B2 (ja) 2018-04-12 2022-10-05 愛知製鋼株式会社 磁気計測システム、及び磁気センサの校正方法

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JP7213622B2 (ja) 2018-04-12 2023-01-27 愛知製鋼株式会社 磁気計測システム、及び磁気センサの校正方法

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