JP4872558B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、冷蔵室の下方に冷凍室および冷却器を配設した冷蔵庫に関するものである。
近年、低コスト化の取組みとして、1つの冷却器で複数の温度帯の貯蔵室を、複数の冷却風路を構成して冷却する冷蔵庫が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
以下、図面を参照にしながら上述した冷蔵庫の一例について説明する。図10、図11は従来の冷蔵庫の一例を示すもので1は断熱箱体、2は断熱箱体1内に形成された冷蔵室、3は冷凍室、4は野菜室である。冷凍室3の背部には、冷却器室5があり、この冷却器室5内には、冷却器6で冷却された冷気を送るためのファン装置7、冷却器6、除霜ヒータ21が上から順に配設されている。ファン装置7により送風された冷気の一部は冷凍室用吐出口8を通じて直接冷凍室3内に送られ、冷凍室用戻り口9を通じて冷却器室5内に戻される。10は冷蔵室2に冷気を送るための冷蔵室用吐出風路、11は野菜室4に冷気を送るための冷蔵室用戻り風路、12は野菜室4に送風した冷気を冷却器室5に戻すための野菜室用戻り風路である。しかしながら、上記の構成では、冷蔵室2を通じて野菜室4に冷気を供給するので冷蔵室用吐出風路10の風量を相当大きくしないと、冷蔵室用戻り風路11内での温度が高いので、夏場や設置条件等により目標温度に対して野菜室4の温度が高くなる欠点があった。
図12、図13、図14、図15は上記の問題点を改善したもので冷蔵室用吐出風路10を通り冷蔵室用冷気吐出口13より冷蔵室2に送られる。冷蔵室2内に送られた冷気は冷蔵室用戻り口14より冷蔵室用戻り風路11を通って直接冷却器室5内に戻る。一方、野菜室4に送られる冷気は冷蔵室用吐出風路10の途中で分岐され、冷蔵室用戻り風路11の反対サイドに設けられた野菜室用吐出風路15を通り、野菜室4に送られる。野菜室4に送られた冷気は、野菜室用戻り口16より野菜室用戻り風路12を通って冷却器室5内に戻る。また、上記の構成では、冷蔵室2からの暖湿の空気が冷蔵室用戻り風路11内を通過するため、冷却器室5と冷蔵室用戻り風路11との間を断熱した断熱仕切り17、冷蔵室用戻り風路11の外周には温度補償用ヒータ22が配設されている。
特開平3−267677号公報
しかしながら、上記のような構成では、冷却器室5の横に配置された冷蔵室用戻り風路11の外周に温度補償用ヒータ22を配設しているため、消費電力量が高くなり、またコスト高となる問題があった。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、消費電力量を抑制し低コストで冷蔵室用戻り風路の信頼性を確保できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決する為に、本発明の冷蔵庫は、断熱箱体の内部に冷蔵温度帯の貯蔵室と冷凍温度帯の貯蔵室が形成された冷蔵庫において、前記貯蔵室を冷却するための冷却器と、前記冷却器の下方に配設された除霜ヒータと、前記冷却器により冷却された冷気を循環させる送風機と、前記冷蔵温度帯の貯蔵室に冷気を導く吐出風路と、前記冷蔵温度帯の貯蔵室に送られた冷気を前記冷却器に戻す戻り風路と、前記戻り風路と前記冷却器とを断熱する断熱仕切りと、前記貯蔵室への送風量を制御するために前記吐出風路に構成された風路切替え手段と、前記冷蔵庫の冷却運転を制御する制御手段とからなり、前記制御手段は、除霜運転中もしくは除霜完了直後に前記風路切換え手段を開状態とするものである。
これによって、風路全体が開回路となり、風路内での対流が活発となり戻り風路の温度上昇が促進されることで、除霜運転中に風路内に成長した霜を融かすことができる。
本発明の冷蔵庫は、断熱箱体の内部に上方から順に冷蔵温度帯の貯蔵室と冷凍温度帯の貯蔵室が形成された冷蔵庫において、前記貯蔵室を冷却するための冷却器と、前記冷却器の下方に配設された除霜ヒータと、前記冷却器により冷却された冷気を循環させる送風機と、前記冷蔵温度帯の貯蔵室に冷気を導く第1吐出風路と、前記冷蔵温度帯の貯蔵室に送られた冷気を前記冷凍温度帯の貯蔵室の後方を介して冷却器に戻す第1戻り風路と、前記冷凍温度帯の貯蔵室に冷気を導く第2吐出風路と、前記冷凍温度帯の貯蔵室に送られた冷気を前記冷却器に戻す第2戻り風路と、送風量を制御するために前記第1吐出風路に構成された第1風路切替え手段と、送風量を制御するために前記第2吐出風路に構成された第
2風路切替え手段と、前記冷蔵庫の冷却運転を制御する制御手段とからなり、前記制御手段は、除霜運転開始時は前記第1風路切替え手段と前記第2風路切替え手段を閉状態とし、3分程度の所定時間後、前記第2風路切替え手段を3分程度の所定時間開状態にした後、前記第1風路切替え手段を5分程度の所定時間開状態とすることで、風路内の昇温が促進され除霜運転中に風路内に成長した霜を融かすことが可能となり、温度補償用のヒータを削減することができる。
請求項3に記載の発明は、断熱箱体の内部に上方から順に冷蔵温度帯の貯蔵室と冷凍温度帯の貯蔵室が形成された冷蔵庫において、前記貯蔵室を冷却するための冷却器と、前記冷却器の下方に配設された除霜ヒータと、前記冷却器により冷却された冷気を循環させる送風機と、前記冷蔵温度帯の貯蔵室に冷気を導く第1吐出風路と、前記冷蔵温度帯の貯蔵室に送られた冷気を前記冷凍温度帯の貯蔵室の後方を介して冷却器に戻す第1戻り風路と、前記冷凍温度帯の貯蔵室に冷気を導く第2吐出風路と、前記冷凍温度帯の貯蔵室に送られた冷気を前記冷却器に戻す第2戻り風路と、送風量を制御するために前記第1吐出風路に構成された第1風路切替え手段と、送風量を制御するために前記第2吐出風路に構成された第2風路切替え手段と、前記冷蔵庫の冷却運転を制御する制御手段とからなり、前記制御手段は、除霜運転開始時は前記第1風路切替え手段と前記第2風路切替え手段を閉状態とし、3分程度の所定時間後、前記第2風路切替え手段を3分程度の所定時間開状態にした後、前記第1風路切替え手段を5分程度の所定時間開状態とすることで、前記第1戻り風路内の昇温が促進され除霜運転中に風路内に成長した霜を融かすことが可能となり、温度補償用のヒータを削減することができる。
また、本発明は、前記制御手段が、除霜運転中に前記第2風路切換え手段を所定時間開放した後、前記第1風路切換え手段を所定時間開放することで、前記第1戻り風路内の昇温がより促進され除霜運転中に風路内に成長した霜を融かすことが可能となり、温度補償用のヒータを削減することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明に加えて、前記制御手段は、除霜運転後の冷却運転開始から所定時間、前記第1風路切換え手段を閉状態とすることで、加えて、冷蔵室戻り風路171に上から下に向けた気流が形成されることで、風路内に付着した除霜水の排水を促進することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明するが、従来例または先に説明した実施の形態と同一構成については同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の風路構成図である。図2は本発明の実施の形態1における図1のA−A断面図である。図3は本発明の実施の形態1における図1のB−B断面図である。図4は本発明の実施の形態1における除霜運転時の空気の対流を示す動作図である。図5は本発明の実施の形態1における動作フロー図である。
図1、図2、図3において、冷蔵庫本体100は、上から順に冷蔵室101、製氷室102、切換室103、野菜室104、冷凍室105が区画形成されている。
ここで、切換室103は、ユーザの設定により少なくとも冷蔵温度帯と冷凍温度帯に切換え可能となっている。
冷却室106は、野菜室104および冷凍室105の後方に区画形成され、下端106aが開放されており、主に冷却器110、除霜ヒータ120、冷却ファン130が配設されている。
冷却器110は、クロスフィンコイル式の熱交換器であり、主に、冷却管111と、フィン112と、アキュームレータ113とから構成されている。
さらに、アキュームレータ113には、除霜運転の終了温度を検知するサーミスタ114が密着固定されている。
除霜ヒータ120は、除霜運転により冷却器110の着霜を除霜することを目的に冷却器110の下方に配設された二重管式のラジアントヒータである。
ここで、本実施の形態で除霜ヒータ120は、冷蔵室戻り風路171の下部にヒータの発熱部が位置するように配設されている。
冷却ファン130は、冷却室106内の冷却器110上方に配設された軸流式の送風機である。
吐出風路140は、冷却ファン130の吹出し口と各貯蔵室を結ぶ風路であり、主に冷蔵室吐出風路141と、製氷室吐出風路142と、切換室吐出風路143と、冷凍室吐出風路144から構成されている。
冷蔵室吐出風路141は、冷却ファン130の吹出し口から、切換室103の背面を経由して冷蔵室101内に冷気を導くための風路である。
切換室吐出風路142は、冷却ファン130の吹出し口から、切換室103内に冷気を導くための風路である。
ここで、電動ツインダンパー150は、風路を開閉する機能を有しており(詳細説明省略)、本実施の形態では、冷蔵室吐出風路141には開閉フラップ151が、切換室吐出風路142には開閉フラップ152が構成され、これらのフラップの開閉制御を1つのアクチュエータで制御可能なように構成されている。
製氷室吐出風路143は、冷却ファン130の吹出し口から、製氷室102内に冷気を導くための風路である。
ここで、電動ダンパー160は、風路を開閉する機能を有しており(詳細説明省略)、製氷室吐出風路143には開閉フラップ161が構成され開閉制御が可能になっている。
冷凍室吐出風路144は、冷却室106と冷凍室105の間に構成され、冷却ファン130の吹出し口から、冷凍室105内に冷気を導くための風路である。
戻り風路170は、各貯蔵室と冷却室下端106aを結ぶ風路であり、主に冷蔵室戻り風路171、切換室戻り風路172、製氷室戻り風路173、野菜室戻り風路174から構成されている。
冷蔵室戻り風路171は、冷蔵室101から、切換室103、野菜室104、冷凍室105の背面を経由し、各貯蔵室と所定厚みの断熱壁を確保して、冷却室下端106aに冷蔵室101からの戻り冷気を導くための風路である。
ここで、冷蔵室戻り風路171は、冷却室106と近接する部分が生じることから、これらの区画の熱移動を抑制するため、断熱壁107により互いの区画が仕切られている。
切換室戻り風路172は、切換室103からの戻り冷気を冷却室下端106aに導くための風路であり、野菜室104の背面で冷蔵室戻り風路171に連結されている。
製氷室戻り風路173は、製氷室102から、野菜室104、冷凍室105の背面を経由して、冷却室下端106aに製氷室101からの戻り冷気を導くための風路である。
ここで、製氷室戻り風路173は、冷却室106と近接する部分が生じることから、これらの区画の熱移動を抑制するため、断熱壁108により互いの区画が仕切られている。
ここで、野菜室104の風路としては、野菜室104上部でかつ冷蔵室戻り風路171に形成された取入れ口104aから冷蔵室101の戻り冷気の一部が野菜室104内に流入し、野菜室104下部に配設された戻り口104bから野菜室戻り風路174に連結される。
野菜室戻り風路174は、戻り口104bからの戻り冷気を冷却室下端106aに導くための風路である。
制御部180は、少なくとも圧縮機(詳細説明を省く)、除霜ヒータ120、冷却ファン130、電動ツインダンパー150、電動ダンパー160の制御を行う。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
まず、図1、図2、図3において、冷却運転時の冷気の流れについては、圧縮機の動作により冷却器110が冷却される。次に冷却ファン130が起動すると、冷却室下端106aから吸い上げられた空気が冷却器110で冷却され、冷却ファン130から吐出風路140に吹出される。
このとき、各貯蔵室内の設けられた検温サーミスタ114(詳細説明を省く)の示す温度が設定値より高い場合、制御部180により、電動ツインダンパー150および電動ダンパー160はそれぞれ開状態となり、各貯蔵室への送風が可能となる。
冷蔵室101においては、冷蔵室吐出風路141から冷蔵室101内に吹出された冷気が収納食材により暖められるとともに、収納食材が放出する湿気を吸収して冷蔵室戻り風路171に吸引される。つまり、冷蔵室戻り風路171内の空気は高湿状態となる。
次に、冷蔵室戻り風路171内の空気は、切換室103の背面を通過するが、切換室103が冷凍設定の場合、切換室103内の温度影響により第一内壁171aがマイナス温度となる。このため、冷蔵室戻り風路171内の空気が高湿であることから、第一内壁171aは着霜することになる。
従来技術の冷蔵庫では、第一内壁171aに温度補償用のヒータを配設して、外気温度や冷蔵庫の運転モードによりあらかじめ定められた通電率で温度補償用ヒータに通電して第一内壁171aへの着霜を防止していた。
さらに、野菜室104内では、取入れ口104aから冷蔵室101の戻り冷気の一部が野菜室104内に流入し、戻り口104bから野菜室戻り風路174を経て冷却室下端106aに吸引される。
ここで、冷蔵室戻り風路171と冷却室106が断熱壁107で仕切られているが、冷却室106の温度影響により、第二内壁171bがマイナス温度となり、第二内壁171bは着霜することになる。
従来技術の冷蔵庫では、第二内壁171bに温度補償用のヒータを配設して、外気温度や冷蔵庫の運転モードによりあらかじめ定められた通電率で温度補償用ヒータに通電することで第二内壁171bへの着霜を防止していた。
製氷室102においては、製氷室吐出風路143から製氷室102内に吹出された冷気が、製氷負荷により暖められて、製氷室戻り風路173に吸引される。
冷凍室105においては、冷凍室吐出風路144から冷凍室105内に吹出された冷気が、食材により暖められて、冷却室下端106aに吸引される。
次に、各貯蔵室の全てが所定の温度以下となった場合、制御部180により圧縮機および冷却ファン130が停止するとともに、電動ツインダンパー150および電動ダンパー160が閉状態となる。
この時、冷蔵室戻り風路171内の温度は、近接する貯蔵室の温度や、冷却室106内の冷気の逆流により、運転時よりも低い温度でバランスする。
例えば、第一内壁171aは、切換室103が冷凍設定であった場合、冷却運転時に比べて極端に表面温度が低下し、主に冷蔵室101内の湿気により、さらに着霜が促進されることになる。
また、第二内壁171bも、冷凍室105の影響を受け、冷却運転時に比べて極端に表面温度が低下し、主に野菜室104内の湿気により、さらに着霜が促進されることになる。
次に、一定時間がたつと、自動的に除霜運転に突入する。
除霜運転は、圧縮機および冷却ファン130を停止した後、電動ツインダンパー150および電動ダンパー160が閉状態で除霜ヒータ120に通電する。
徐霜ヒータ120への通電により生じた暖気は、冷却器110の霜を徐霜するとともに、生じた暖気が冷蔵室戻り風路171の内部を上昇するが、電動ツインダンパー150および電動ダンパー160が閉状態であることから、暖気の上昇が抑制されることになる。
加えて従来技術の場合、冷却器110の下方にのみ徐霜ヒータ120を配設しているので、徐霜ヒータ120で生成された暖気は、直接冷蔵室戻り風路171の内部に流入し難く、冷却室106の下方がある程度暖められた後に徐々に暖気が冷蔵室戻り風路171の内部に流入することになる。
これに対して本実施の形態では、冷蔵室戻り風路171の下部にも徐霜ヒータ120の発熱部が位置するので、生じた暖気は冷蔵室戻り風路171内部を上昇して、第一内壁171aおよび第二内壁171bを暖めることができる。
さらに、図4、図5において制御部180は、徐霜運転開始から3分間経過した後、開閉フラップ151を10分間開状態とする。
まず、徐霜運転開始から3分の間に徐霜ヒータ120が充分に暖められ、生成された暖気が冷蔵室戻り風路171内部を徐々に上昇していく、しかしながら開閉フラップ151および開閉フラップ152が閉状態の場合、暖気の上昇には限界がある。
そこで、徐霜運転開始から3分間経過した後、開閉フラップ151を10分間開状態とすることで、図4に示すごとく、冷蔵室戻り風路171→冷蔵室101→冷蔵室吐出風路141→冷却室106を結ぶ第1循環経路が成立することとなり、冷蔵室戻り風路171において下から上に流れる暖気の上昇が促進されることになる。
ここで第1循環経路が成立する条件として、冷却室106全体の加熱度合いがあげられ、実験の結果、除霜運転の初期のように、未だ冷却室106全体が昇温してない場合は、第1循環経路が形成されることがわかっている。
これにより図5に示すよう、まず下方に位置する第二内壁171bの温度が急上昇して表面に成長した霜を徐霜する。これに若干遅れるかたちで上方に位置するする第一内壁171aの温度も急上昇して表面に成長した霜を徐霜する。
この時、開閉フラップ151は開状態で、かつ開閉フラップ161は閉状態であることから、暖気の大半は冷蔵室101に向けて上昇し、切換室103への暖気の上昇は抑制され、徐霜運転による切換室103の温度上昇は抑制されることになる。
ここで、本実施の形態において冷蔵室101はその庫内容量が最も大きく、暖気の大半が流入しても庫内の温度上昇は問題にならない程度に抑えられる。
以上のように本実施の形態の冷蔵庫は、徐霜運転開始から3分遅延後、開閉フラップ151を10分間開状態とすることで、冷蔵室戻り風路171において下から上に流れる暖気の上昇が促進されることになり、第一内壁171aおよび第二内壁171bを十分に昇温することができ、第一内壁171aおよび第二内壁171bに成長した霜を、除霜運転毎に除霜することができるので、温度補償用のヒータを別途設置する必要がなく低コスト化が図れる。
さらに、温度補償用のヒータを別途設置する必要がなく、冷却運転時に温度補償用のヒータに通電する必要がなくなることから省エネが可能となる。
(実施の形態2)
図6は本発明の実施の形態2における除霜運転時の空気の対流を示す動作図である。図7は本発明の実施の形態2における動作フロー図である。
図6、図7において、まず、徐霜運転開始から3分の間に徐霜ヒータ120が充分に暖められ、生成された暖気が冷蔵室戻り風路171内部を徐々に上昇していく、しかしながら開閉フラップ151および開閉フラップ152が閉状態の場合、暖気の上昇には限界がある。
そこで、徐霜運転開始から3分間経過した後、開閉フラップ152を開状態とする。これは、開閉フラップ151を開くよりも開閉フラップ152を開いた方が冷蔵室戻り風路171内部の温度上昇がすばやく行えることによる。
つまり、開閉フラップ151を開状態としたときに形成される第1循環経路よりも、開閉フラップ152を開状態としたときに形成される第2循環経路(切換室戻り風路172→切換室103→切換室吐出風路142→冷却室106)の方がより短く循環経路の圧力損失が小さいことにより暖気の上昇をより効率的に行えることによる。
しかしながら、開閉フラップ152の開放により、すばやく昇温が可能な範囲は、冷蔵室戻り風路171と切換室戻り風路172が合流する位置までであり、開閉フラップ152を開状態として3分間経過後、開閉フラップ152を閉状態に戻す。
以上の動作により、冷蔵室戻り風路171が十分に暖められた状態において、開閉フラップ151を開状態とする。
これにより図7に示すよう、まず下方に位置する第二内壁171bの温度が急上昇して表面に成長した霜を徐霜する。これに若干遅れるかたちで上方に位置するする第一内壁171aの温度も急上昇して表面に成長した霜を徐霜する。
次に、開閉フラップ151を開状態として5分間経過後、開閉フラップ151を閉状態に戻す。
実験の結果、実施の形態1で説明したように、開閉フラップ151のみを除霜運転中に開状態とする制御仕様に比べて、本実施の形態の制御では、第一内壁171aおよび第二内壁171bを短い時間でより高温に昇温することが可能である。
以上のように本実施の形態の冷蔵庫は、徐霜運転開始から3分遅延後、開閉フラップ152を3分間開状態とし、続いて開閉フラップ151を5分間開状態とすることで、冷蔵室戻り風路171において下から上に流れる暖気の上昇がより促進されることになり、第一内壁171aおよび第二内壁171bを短時間で十分に昇温することができ、第一内壁171aおよび第二内壁171bに成長した霜を、除霜運転毎に除霜することができるので、温度補償用のヒータを別途設置する必要がなく低コスト化が図れる。
さらに、温度補償用のヒータを別途設置する必要がなく、冷却運転時に温度補償用のヒータに通電する必要がなくなることから省エネが可能となる。
さらに、除霜運転による冷蔵室101の庫内昇温を抑制することができる。
(実施の形態3)
図8は本発明の実施の形態3における除霜運転時の空気の対流を示す動作図である。図9は本発明の実施の形態3における動作フロー図である。
図8、図9において、除霜運転終了後所定の待機時間を経て冷却運転が開始される。
従来技術では、冷却運転開始と同時に圧縮機が起動して3分間の遅延後に冷却ファン130が起動、各貯蔵室内の設けられた検温サーミスタ(詳細説明を省く)の示す温度により、電動ツインダンパー150および電動ダンパー160が開閉状態を切り替える。
つまり3分間の遅延時間は、電動ツインダンパー150および電動ダンパー160は閉状態である。
これに対して、本実施の形態においては、この3分間の遅延時間中に開閉フラップ151を開状態に制御した。これにより、冷却室106→冷蔵室吐出風路141→冷蔵室101→冷蔵室戻り風路171の順に流れる第3循環経路が形成される。
ここで第3循環経路が成立する条件として、冷却室106全体の加熱度合いがあげられ、実験の結果、除霜運転の完了後のように、冷却室106全体が十分に暖められたことで、冷却室106内の暖気が冷蔵室吐出風路141を上昇することにより、冷蔵室戻り風路171において上から下に向けた循環経路が形成されることがわかっている。
これにより図9に示すよう、冷蔵室戻り風路171には冷蔵室101の約5℃前後の空気が流入することで、第一内壁171aおよび第二内壁171bの温度を一定値以上に維持することができる。
加えて、冷蔵室戻り風路171に上から下に向けた気流が形成されることで、第一内壁171aおよび第二内壁171bに付着した除霜水の排水を促進することができる。
以上のように本実施の形態の冷蔵庫は、除霜運転後の冷却運転開始後の3分間の遅延状態中に、開閉フラップ151を開状態とすることで、冷蔵室101内の空気が冷蔵室戻り風路171に流れ込み、上から下に向けた気流が形成されることで、第一内壁171aおよび第二内壁171bに付着した除霜水の排水を促進することができる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫の除霜運転は、除霜運転毎に通風ダクト内に成長した霜を除霜でき、温度補償用のヒータを削減できるので、業務用冷蔵庫の用途にも適用できる。
本発明の冷蔵庫は、風路内の昇温が促進され除霜運転中に風路内に成長した霜を融かすことが可能となり、温度補償用のヒータを削減することができるので、冷蔵庫のみならず、除霜装置を備えた冷却機器に広く応用できる。
本発明による冷蔵庫の実施の形態1の冷蔵庫の風路構成図 本発明による冷蔵庫の実施の形態1のA−A断面図 本発明による冷蔵庫の実施の形態1のB−B断面図 本発明による冷蔵庫の実施の形態1の除霜運転時の空気の対流を示す動作図 本発明による冷蔵庫の実施の形態1の動作フロー図 本発明による冷蔵庫の実施の形態2の除霜運転時の空気の対流を示す動作図 本発明による冷蔵庫の実施の形態2の動作フロー図 本発明による冷蔵庫の実施の形態3の除霜運転時の空気の対流を示す動作図 本発明による冷蔵庫の実施の形態3の動作フロー図 従来の扉を除去した状態での風路構造を示す冷蔵庫の斜視図 同冷蔵庫の断面図 従来の他の例の扉を除去した状態での風路構造を示す冷蔵庫の斜視図 同冷蔵庫の断面図 同冷蔵庫の冷却器周辺の縦断面図 同冷蔵庫の冷却器周辺の平面断面図
符号の説明
100 冷蔵庫本体(断熱箱体)
101 冷蔵室(冷蔵温度帯の貯蔵室)
103 切換室(冷蔵温度帯もしくは冷凍温度帯の貯蔵室)
104 野菜室(冷蔵温度帯の貯蔵室)
105 冷凍室(冷凍温度帯の貯蔵室)
107 断熱壁(断熱仕切り)
110 冷却器
120 除霜ヒータ
130 冷却ファン
141 冷蔵室吐出風路(第1吐出風路)
142 切換室吐出風路(第2吐出風路)
171 冷蔵室戻り風路(第1戻り風路)
172 切換室戻り風路(第1戻り風路)
150 電動ツインダンパー(風路切換手段)
151 開閉フラップ(第1風路切換え手段)
152 開閉フラップ(第1風路切換え手段)
180 制御部(制御手段)

Claims (2)

  1. 断熱箱体の内部に上方から順に冷蔵温度帯の貯蔵室と冷凍温度帯の貯蔵室が形成された冷蔵庫において、前記貯蔵室を冷却するための冷却器と、前記冷却器の下方に配設された除霜ヒータと、前記冷却器により冷却された冷気を循環させる送風機と、前記冷蔵温度帯の貯蔵室に冷気を導く第1吐出風路と、前記冷蔵温度帯の貯蔵室に送られた冷気を前記冷凍温度帯の貯蔵室の後方を介して冷却器に戻す第1戻り風路と、前記冷凍温度帯の貯蔵室に冷気を導く第2吐出風路と、前記冷凍温度帯の貯蔵室に送られた冷気を前記冷却器に戻す第2戻り風路と、送風量を制御するために前記第1吐出風路に構成された第1風路切替え手段と、送風量を制御するために前記第2吐出風路に構成された第2風路切替え手段と、前記冷蔵庫の冷却運転を制御する制御手段とからなり、前記制御手段は、除霜運転開始時は前記第1風路切替え手段と前記第2風路切替え手段を閉状態とし、3分程度の所定時間後、前記第2風路切替え手段を3分程度の所定時間開状態にした後、前記第1風路切替え手段を5分程度の所定時間開状態とすることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記制御手段は、除霜運転後の冷却運転開始から3分程度の所定時間、前記第1風路切換え手段を状態とすることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
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