JP3047010U - 給食用運搬車 - Google Patents
給食用運搬車Info
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- JP3047010U JP3047010U JP1997008064U JP806497U JP3047010U JP 3047010 U JP3047010 U JP 3047010U JP 1997008064 U JP1997008064 U JP 1997008064U JP 806497 U JP806497 U JP 806497U JP 3047010 U JP3047010 U JP 3047010U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 一旦冷やした食品を電源の接続されない状態
で配達先に運搬しても、再度冷却処理することなく美味
しく食することを可能にする給食用運搬車を提供する。 【解決手段】 給食用運搬車1は、収納庫2の内部を上
方から順に断熱材16,17を介して保冷室10、常温
室11、保温室12に互いに独立した室に区分するとと
もに、該収納庫2の上面に蓄冷剤収容室21を配置し、
該蓄冷剤収容室21と保冷室10との間を小孔22を介
して相互に通気可能に連通させて構成される。
で配達先に運搬しても、再度冷却処理することなく美味
しく食することを可能にする給食用運搬車を提供する。 【解決手段】 給食用運搬車1は、収納庫2の内部を上
方から順に断熱材16,17を介して保冷室10、常温
室11、保温室12に互いに独立した室に区分するとと
もに、該収納庫2の上面に蓄冷剤収容室21を配置し、
該蓄冷剤収容室21と保冷室10との間を小孔22を介
して相互に通気可能に連通させて構成される。
Description
【0001】
本考案は給食用運搬車に関し、さらに詳しくは、学校、工場、養老院、病院な どに供する多量の給食を、暖かいものは暖かさを保ち、冷やしたものは冷えを保 ちながら運搬可能にする給食用運搬車に関するものである。
【0002】
従来、給食用運搬車として、例えば、特開平8−103336号公報に記載さ れるような装置が知られている。この装置は、収納庫の内部を複数の棚板で多段 に仕切られた部屋に形成し、これらの部屋をそれぞれ保冷室、保温室、常温室に するようにしている。また、保冷室は電装部に内蔵された冷凍室に冷気ダクトを 介して連通され、保温室には仕切板を介して発熱体を内蔵した複数の加熱部が設 けられている。
【0003】 この従来の装置では、食品を保冷室、保温室、常温室に入れた状態で調理セン ターの建屋に保管している間は、電装部に電源を接続して各々の食品を保冷、保 温することが可能であるが、調理センターから各学校、病院などの配達先に車で 運搬するときには、運搬中は電源から分離されるので、各配達先に到着した後に 冷却・加熱を施すか、或いはそのまま温度の変わった食品を配膳する選択が行わ れる。
【0004】 この場合、高温加熱されたものについては、少し温度が下がったとしても、味 が大きく不味くなることはない。しかし、冷たいものについては、暖かくなって しまうと不味さは大きく感じられるようになるため、配達先で更めて冷却の為の 処理を施こすことが不可欠になる。このため、調理してから給食で食するまでの 時間が再冷却する時間だけ長くなってしまうという問題があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】 本考案の目的は、上述した従来装置の問題点を解消し、一旦冷やした食品を電 源の接続されない状態で配達先に運搬しても、再度冷却処理することなく美味し く食することを可能にする給食用運搬車を提供することにある。 本考案の他の目的は、運搬車の洗浄時の取扱いを容易にする給食用運搬車を提 供することにある。
【0006】
上記目的を達成する本考案の給食用運搬車は、収納庫の内部を上方から順に断 熱材を介して保冷室、常温室、保温室に互いに独立した室に区分し、かつ該収納 庫の上面に蓄冷剤収容室を配置し、該蓄冷剤収容室と前記保冷室との間を相互に 通気可能に連通させたことを特徴とするものである。
【0007】 このように収納庫の内部を上方から順に保冷室、常温室、保温室の独立の部屋 に断熱材によって区分し、収納庫上面には蓄冷剤収容室を設けて保冷室と連通さ せたことにより、一旦冷やした食品を電源の接続されない状態で配達先に運搬し ても、再度冷却処理することなく美味しく食することができるようになる。 本考案において、上記構成において、さらに望ましくは蓄冷剤収容室に開閉扉 を設け、該開閉扉を介して前記収納庫とは無関係に蓄冷剤を出し入れ可能にする こと、前記蓄冷剤収容室の中に送風装置を設け、冷気を前記保冷室へ積極的に送 風可能にすること、前記蓄冷剤収容室を前記収納庫の上面に着脱自在に配置する などの構成を採用することにより、冷やした食品の保冷を一層良好にするととも に、洗浄・殺菌処理時の取扱いを容易にすることができる。
【0008】
図は本考案の実施形態を示す給食用運搬車で、図1は正面図であり、図2は同 縦断面図である。 図1及び図2に示すように、給食用運搬車1は本体として下部に車輪4を装備 した収納庫2を有し、その上面に蓄冷剤収容部3を着脱自在に設けている。また 、収納庫2には左右側面にそれぞれ把手5が取り付けられ、かつ前後両面にそれ ぞれ把手7により開閉される扉6が設けられている。上部の蓄冷剤収容部3にも 、同じく前後両面にそれぞれ把手9により開閉される扉8が設けられている。収 納庫2の扉6は給食用食材の積み降ろし時や洗浄時に開放され、また蓄冷剤収容 部3の扉8は蓄冷剤の出し入れ時や洗浄時に開放される。
【0009】 図2に示すように、収納庫2の内部は、上方から順に保冷室10、常温室11 、保温室12の各々独立した室に断熱材16,17の仕切り13,14により区 分されている。これら断熱材16,17は各室の温度が他の室に影響を与えない ように作用している。 蓄冷剤収容部3には、その上面18および側面19の内側に断熱材20が充填 され、この断熱材20に覆われるように蓄冷剤収容室21が形成されている。こ の蓄冷剤収容室21には蓄冷材23が収容され、かつ収納庫2側の保冷室10に 小孔22を介して通気するようになっている。この蓄冷剤収容室21と保冷室1 0との間の通気は小孔22に代えて簀の子状の桟であってもよい。
【0010】 収納室2の最上段に保冷室10を設けたことにより、上方の蓄冷剤収容室21 と連通しやすくなり、また保冷室10とは温度差のある保温室12を常温室11 を介して下段にしたことにより、保冷状態を保ちやすくしている。また、保温室 12を最下段にしたことにより、熱いものを上に持ちあげることもなく安全、か つ容易に収納庫2に収納できるようにしている。
【0011】 図2に例示するように、保冷室10には容器Sに入れられたサラダ類、メロン などの冷やしたデザート類などが収納され、常温室11には容器Jに入れられた 野菜類、芋類、豆類などの煮物類、パン類などおよびカゴなどの容器Kに入れら れた食器類が収納され、また保温室12には容器Hに入れられたシチュー、焼物 類、揚物類、ごはん類などが収納される。
【0012】 保冷室10と常温室11との間に設けた断熱材16は両室間の熱移動を遮断し 、保冷室10の冷気が常温室11に散逸するのを防止している。また、保温室1 2と常温室11との間に設けた断熱材17は両室間の熱移動を遮断し、保温室1 2の熱気が常温室11に散逸するのを防止している。また、保冷室10と保温室 12との間に常温室11を設けたことによっても、保冷室10と保温室12の温 度変化を防止する効果を一層向上している。
【0013】 保冷室10は蓄冷剤収納室21との間を小孔22により連通されていることに より、蓄冷剤23の冷気が送り込まれる。この蓄冷剤23として冷気を保冷室1 0に数時間にわたり送り込む能力を有するものを使用すれば、保冷室10中の食 品が電源に接続されない状態で遠隔地に運搬される場合であっても十分に低温に 保持することができる。
【0014】 このような冷却能力を有する蓄冷剤23としては、例えば、水分を含んだ状態 で凍結する高吸水性ポリアクリル酸樹脂などの高分子ポリマー、デンプン系の水 分吸水剤が凍結するデンプンなどを挙げることができ、これらは例えばポリエチ レン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの柔軟性に富む高分子重合体フィル ムやこれにアルミ蒸着したフィルムなどの包材によって被覆されたものを使用す るとよい。
【0015】 給食が終了すると、食器類、食材運搬容器、残飯等は再度上述した給食用運搬 車1に乗せられて給食センターに返送される。給食センターでは、これら食器類 、食材運搬容器等の洗浄・殺菌とともに、給食用運搬車1の洗浄・殺菌も行う。 この給食用運搬車1の洗浄・殺菌するときは、その前に蓄冷剤収容室21の扉8 を開いて蓄冷剤23を取出してから行う。取出した蓄冷剤23は洗浄したのち冷 蔵庫に入れられて冷却される。その冷却は、給食用運搬車1が洗浄・殺菌処理さ れている間を含み、次に蓄冷剤収容室21に収容されるまでの間に施される。蓄 冷剤収容室21に収容後は扉8を再び閉じて放冷を防ぐ。
【0016】 給食用運搬車1の洗浄は、図3,図4に示すように、収納庫2の扉6及び蓄冷 剤収容部3の扉8の全てを開放して行ない、蓄冷剤収容室21、保冷室10、常 温室11、保温室12および扉6、8の全体を一度に一括して洗浄・殺菌処理す る。したがって、蓄冷剤収容室21を設けたことによって洗浄・殺菌作業が大幅 に増加するようなことはない。
【0017】 蓄冷剤収容部3は収納庫2の上面に着脱自在にしておくと、これを外して蓄冷 剤収容室21に蓄冷剤23を入れたまま一括して冷蔵庫で冷却することができる ようになるため、作業効率を向上することができる。また、蓄冷剤収容部3が収 納庫2の上面に着脱自在であると、従来使用していた給食用運搬車の天板に小孔 などの通気機構を設けるだけで、簡単に本考案の蓄冷剤収容室付きの給食用運搬 車に改造することが可能である。
【0018】 また、保冷室10の中に直接蓄冷剤23を収容した場合には、蓄冷剤の表面に 露結を生じ易くなるが、本考案のように保冷室10の外側に配置した蓄冷剤収容 室21に蓄冷剤23を収容するようにすれば、保冷室10内における露結を防止 することができる。 また、蓄冷剤収容室21における蓄冷剤23によって冷やされた冷気を積極的 に保冷室10に供給する場合は、蓄冷剤収容室21の中或いは蓄冷剤収容室21 と保冷室10との間などに送風装置を設けておくとよい。
【0019】
上述したように、本考案の給食用運搬車によれば、自動車等で電源に接続され ない状態で運搬する場合であっても、一旦冷やして美味しくした食品が運搬中に 暖まって不味となることがないため、運搬後に再度冷却し直す作業を不要にする ことができる。
【0020】 また、保冷室を収納庫の上段に設け、その上部に蓄冷剤収容室を設けて互いに 連通させたため効率のよい保冷をする。また、上段の保冷室と下段の保温室と中 段の常温室とを断熱材を介在させて区分したため各室の温度変化を少なくするこ とができる。また、保温室を下段にしたことにより、高温の食品は高い位置に上 げることなく収納できるので、安全な作業を保障し、火傷などの災害を防止する ことができる。
【0021】 また、収納庫や蓄冷剤収納室にそれぞれ開閉扉を設けた場合、蓄冷剤の出し入 れを容易にし、給食用運搬車の洗浄・殺菌を短時間に容易に行うようにすること ができる。
【図1】本考案の実施形態を示す給食用運搬車の正面図
である。
である。
【図2】図1に示す給食用運搬車に食品等を入れた状態
を示す縦断面図である。
を示す縦断面図である。
【図3】図1,図2に示す給食用運搬車を洗浄する時の
状態を示す平面図である。
状態を示す平面図である。
【図4】図3におけるX−Y矢視縦断面図である。
1 給食用運搬車 2 収納庫 3 蓄冷剤収容部 4 車輪 5,7,9 把手 6,8 扉 10 保冷室 11 常温室 12 保温室 13,15 仕切
り 16,17,20 断熱材 18 上面 19 側面 21 蓄冷剤収容
室 22 小孔 23 蓄冷剤 H,J,K,S 容器
り 16,17,20 断熱材 18 上面 19 側面 21 蓄冷剤収容
室 22 小孔 23 蓄冷剤 H,J,K,S 容器
Claims (4)
- 【請求項1】 収納庫の内部を上方から順に断熱材を介
して保冷室、常温室、保温室に互いに独立した室に区分
し、かつ該収納庫の上面に蓄冷剤収容室を配置し、該蓄
冷剤収容室と前記保冷室との間を相互に通気可能に連通
させた給食用運搬車。 - 【請求項2】 前記蓄冷剤収容室に開閉扉を設け、該開
閉扉を介して前記収納庫とは無関係に蓄冷剤を出し入れ
可能にした請求項1記載の給食用運搬車。 - 【請求項3】 前記蓄冷剤収容室の中に送風装置を設
け、冷気を前記保冷室へ積極的に送風可能にした請求項
1又は2に記載の給食用運搬車。 - 【請求項4】 前記蓄冷剤収容室を前記収納庫の上面に
着脱自在にした請求項1、2又は3に記載の給食用運搬
車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997008064U JP3047010U (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 給食用運搬車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997008064U JP3047010U (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 給食用運搬車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3047010U true JP3047010U (ja) | 1998-03-31 |
Family
ID=43181328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997008064U Expired - Lifetime JP3047010U (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 給食用運搬車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3047010U (ja) |
-
1997
- 1997-09-10 JP JP1997008064U patent/JP3047010U/ja not_active Expired - Lifetime
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