JP6369975B2 - 収納装置 - Google Patents

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Description

本発明は、食器を載置した複数のトレイが収納される収納装置に関するものである。
従来、例えば下記の特許文献1に記載された収納装置が知られている。
この収納装置(カート)は、食器を載置したトレイが所定方向、例えば左右方向に並んだ状態で複数段に収納され、加熱冷却装置(ステーション)に収納接続されるものである。
また、この収納装置は、トレイの一方側部分が収納される第1収納部と、トレイの他方側部分が収納される第2収納部と、これら第1収納部と第2収納部とを仕切る仕切手段とを備えている。
特開2011−43310号公報(図1〜図3等)
しかしながら、上記従来の収納装置では、例えば次のような問題が生じる場合がある。
すなわち、例えば調理を行う調理施設(例えば給食センタ)と、調理済みの食品を食べる人がいる食事提供施設(例えば病院施設)とが離れている場合には、まず、その調理施設において、調理済みの食品を食器に入れ、この食器をトレイに載置し、このトレイを収納装置内に所定状態に収納する。
その後、例えば冷却手段を備えた運搬車を用いて、収納装置内の調理済みの食品を冷却保存しながらその収納装置を食事提供施設まで運搬するが、この運搬の際に、収納装置の揺れ等によって、トレイ上の食器がその隣のトレイ上へ移動して乗り移ってしまう場合がある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、両トレイ間での食器の乗り移りを防止できる収納装置を提供することを目的とする。
求項記載の収納装置は、食器を載置したトレイが所定方向に並んだ状態で複数段に収納され、加熱冷却装置に接続される収納装置であって、トレイの一方側部分が収納される第1収納部と、トレイの他方側部分が収納される第2収納部と、前記第1収納部と前記第2収納部とを仕切る仕切手段と、前記所定方向に互いに隣り合う両トレイ間での食器の移動を防止する出し入れ可能な食器移動防止手段とを備えるものである。
請求項記載の収納装置は、食器を載置したトレイが所定方向に並んだ状態で複数段に収納され、加熱冷却装置に接続される収納装置であって、トレイの一方側部分が収納される第1収納部と、トレイの他方側部分が収納される第2収納部と、前記第1収納部と前記第2収納部とを仕切る仕切手段と、網状部材によって構成され、前記所定方向に互いに隣り合う両トレイ間での食器の移動を防止する食器移動防止手段とを備えるものである。
求項記載の収納装置は、食器を載置したトレイが所定方向に並んだ状態で複数段に収納され、加熱冷却装置に接続される収納装置であって、トレイの一方側部分が収納される第1収納部と、トレイの他方側部分が収納される第2収納部と、前記第1収納部と前記第2収納部とを仕切る仕切手段と、前記所定方向に互いに隣り合う両トレイ間での食器の移動を防止する食器移動防止手段とを備え、前記食器移動防止手段は、前記第1収納部に出し入れ可能に収納され、前記所定方向に互いに隣り合う両トレイの一方側部分間に配設された第1食器移動防止体と、前記第2収納部に出し入れ可能に収納され、前記所定方向に互いに隣り合う両トレイの他方側部分間に配設された第2食器移動防止体とを有するものである。
請求項記載の収納装置は、食器を載置したトレイが所定方向に並んだ状態で複数段に収納され、加熱冷却装置に接続される収納装置であって、トレイの一方側部分が収納される第1収納部と、トレイの他方側部分が収納される第2収納部と、前記第1収納部と前記第2収納部とを仕切る仕切手段と、前記所定方向に互いに隣り合う両トレイ間での食器の移動を防止する食器移動防止手段と、トレイの端部とこのトレイの端部に対向する壁部との間の隙間を通って食器が落下するのを防止する落下防止手段とを備え、前記落下防止手段は、スリット部を有し、前記食器移動防止手段の一部が前記スリット部に挿入されているものである。
本発明によれば、食器移動防止手段が所定方向に互いに隣り合う両トレイ間での食器の移動を防止するため、両トレイ間での食器の乗り移りを防止できる。
本発明の一実施の形態に係る収納装置(インサート)の斜視図である。 同上収納装置の扉開状態時の正面図である。 同上収納装置の側面視断面図である。 同上収納装置の扉閉状態時の側面図である。 同上収納装置の平面視断面図である。 同上収納装置の落下防止板の正面視断面図である。 同上収納装置が加熱冷却装置に接続された状態を示す側面図である。
本発明の一実施の形態について図1ないし図7を参照して説明する。
図中の1は、収納装置であるインサートで、このインサート1は、例えば床面等の走行面上を走行可能なトレイ収納カートであり、複数枚(例えば前後2つで、上下12段、合計24枚)のトレイ2を内部に収納可能なものである。
つまり、このインサート1は、調理済みの食品の入った食器3を載置したトレイ(食器セット済みのトレイ)2が水平な所定方向である前後方向に互いに近接して複数、例えば2つ並んだ状態で上下方向に複数段、例えば12段に出し入れ可能に収納され、かつ、冷風および熱風を供給可能な加熱冷却装置(ステーション)4に解除可能に接続されるものである。
トレイ2は、図1、図2および図5等に示されるように、平面視で矩形状をなす浅皿形状のもので、長手方向一方側に形成され食器3が上面に載置される凹状の小載置部6と、長手方向他方側にその小載置部6よりも大きく形成され食器3が上面に載置される凹状の大載置部7と、これら両載置部6,7間に位置する短手方向長手状で板状の挿入部(境界部)8とを有している。
トレイ2は、小載置部6が左側に位置しかつ大載置部7が右側に位置する状態で収納される場合(図1参照)と、小載置部6が右側に位置しかつ大載置部7が左側に位置する状態で収納される場合(図5参照)とがある。
なお、トレイ2上に載置される食器(容器)3内には、調理済みの食品として、例えば温めて食する温食や、冷やして食する冷食等が入れられる。
加熱冷却装置4は、図7に示されるように、装置本体11を備え、この装置本体11には、図示しないが、加熱手段、冷却手段およびファン等が設けられている。
また、この装置本体11の前面左側には、冷風・熱風をそれぞれ吐き出す吐出口および冷風・熱風をそれぞれ吸い込む吸込口が形成され、また、装置本体11の前面右側には、冷風のみを吐き出す吐出口および冷風のみを吸い込む吸込口が形成されている。
そして、トレイ2を収納したインサート1は、断熱性を有する断熱カート10内に収納された状態で、加熱冷却装置4の装置本体11の前方位置にセットされてこの装置本体11に対して解除可能に接続される。
この接続状態時において、食品の冷却保存時(チルド保存時)には冷風が加熱冷却装置4からインサート1内に供給され、食品の再加熱時には冷風および熱風が加熱冷却装置4からインサート1内に供給される。なお、インサート1と、このインサート1が出し入れ可能に収納される断熱カート10とにて、カート手段12が構成されている。
インサート1は、図1ないし図5等に示されるように、前後面開口状の箱形状をなす本体21を備え、この本体21の底板部22にキャスタ23およびストッパ24が設けられている。
底板部22の左右方向両端部には側板部26が立設され、これら左右1対の側板部26の上端部相互が上板部27にて連結されている。各側板部26には、本体21の前面開口部28を開閉する前扉板31および本体21の後面開口部29を開閉する後扉板32がそれぞれ上下方向の軸を中心として回動可能に設けられている。なお、前扉板31と後扉板32とにて、前後の開口部28,29を開閉する扉体33が構成されている。
各側板部26は、互いに離間対向する外側壁34および内側壁35にて構成されている。これら両壁34,35間には、加熱冷却装置4とインサート1との接続時に装置本体11の吐出口と連通する通風路36が形成されている。
そして、本体21内に収納されたトレイ2の側端部に対向する左右の各壁部である内側壁35には、通風路36からの風を本体21内に導入する円形状の複数の導入孔37が形成されている(図1参照)。
また、インサート1は、食器3を載置したトレイ2の一方側部分である左側部分(図1では小載置部6、図5では大載置部7)が出し入れ可能に収納される第1収納部である温蔵室41と、食器3を載置したトレイ2の他方側部分である右側部分(図1では大載置部7、図5では小載置部6)が出し入れ可能に収納される第2収納部である冷蔵室42とを備えている。
トレイ収納室である温蔵室41は本体21の内部左側に形成され、トレイ収納室である冷蔵室42は本体21の内部右側に形成されている。そして、左側の温蔵室41と右側の冷蔵室42とが、所定方向である前後方向に沿った鉛直板状で断熱性のある仕切手段である仕切壁43によって仕切られている。
なお、温蔵室41には、左側の内側壁35の導入孔37から、食品の冷却保存時に冷風が供給され、食品の再加熱時に熱風が導入供給される。一方、冷蔵室42には、右側の内側壁35の導入孔37から常に冷風が導入供給される。
仕切壁43は、図1および図2等から明らかなように、本体21の内部における左右方向中央で、上下方向に並んで位置する複数の仕切壁構成体45にて構成されている。
各仕切壁構成体45は、前後方向長手状で板状の仕切本体部46と、この仕切本体部46の下端部に上下動可能に設けられ、トレイ挿入部通路48を開閉する通路開閉部47とを有している。つまり、上下方向に互いに隣り合う両仕切本体部46間には、トレイ2の挿入部8が挿入出されるトレイ挿入部通路48が形成され、このトレイ挿入部通路48が可動部である通路開閉部47にて開閉されるようになっている。
また、各仕切壁構成体45の両側面の複数箇所(例えば左右それぞれ4箇所ずつ)には、トレイ2を下方から支持する左右方向長手状のトレイ支持棒51の基端部が固着されている。トレイ支持棒51の先端部は、内側壁35に固着された受板52上に載置されている。
そして、トレイ支持棒51の先端側の下面には、トレイ2の側端部とこれに対向する内側壁35との間の隙間54を通って食器3が落下するのを防止する板状の落下防止手段である落下防止板55が固着されている。
つまり、本体21の内部における左右方向両端側には、トレイ支持棒51上のトレイ2から外側方へ飛び出した食器3が隙間54を通って落下するのを防止する水平状の落下防止板55が各段ごとにそれぞれ配設されている。換言すると、各段でトレイ2と内側壁35との間の隙間54から食器3が落下しないように、その隙間54が落下防止板55にて閉鎖されている。
ここで、図5に示すように、落下防止板55は、前後方向に長手方向を有する矩形板状で、その幅寸法(左右方向長さ寸法)aは、例えば隙間54の幅寸法bよりも大きい。なお、落下防止板55の幅寸法aと隙間54の幅寸法bとが等しくてもよく、また、食器3が通過できない程度であれば、幅寸法aが幅寸法bよりも小さくてもよい。
なお、落下防止板55は、トレイ2を本体21の内部に収納するとき、小載置部6が温蔵室41側および冷蔵室42側のどちらに向けられるかによって、隙間54の生じる位置が変わることから、本体21の内部における左右方向両端側にそれぞれ配設されているのである。
落下防止板55の前後方向中央部には、平面視でT字状をなすスリット56が形成されている。このスリット56は、一端部が仕切壁43側に向かって開口した左右方向長手状の第1スリット部(スリット部)57と、この第1スリット部57の他端部に連通した前後方向長手状の第2スリット部58とにて構成されている。
そして、図6に示すように、落下防止板55の第2スリット部58には、本体21に対する落下防止板55の前後動を規制する規制部材であるフック59の先端部が挿入されている。このフック59は、インサート1の本体21の内側壁35に固着されている。なお、落下防止板55は、仕切壁構成体45およびトレイ支持棒51とともに、本体21内に対して出し入れ可能となっている。
さらに、インサート1は、本体21内で所定方向である前後方向に互いに隣り合う複数段の両トレイ2間での食器3の移動(乗り移り)を防止する食器移動防止手段60を備えている。すなわち、この食器移動防止手段60は、各段に貫通して配設され、各段で前後方向に互いに隣り合う両トレイ2のうちのいずれか一方のトレイ2上の食器3がいずれか他方のトレイ2上に移動するのを防止するものである。
そして、食器移動防止手段60は、図1ないし図3等に示されるように、本体21の温蔵室41にこの温蔵室41を前後2つの室に仕切るように出し入れ可能に収納され、前後方向に互いに隣り合う複数段の両トレイ2の一方側部分間に配設され、温蔵室41の上端部から下端部にわたって位置する上下方向長手状で鉛直状の第1食器移動防止体61と、本体21の冷蔵室42にこの冷蔵室42を前後2つの室に仕切るように出し入れ可能に収納され、前後方向に互いに隣り合う複数段の両トレイ2の他方側部分間に配設され、冷蔵室42の上端部から下端部にわたって位置する上下方向長手状で鉛直状の第2食器移動防止体62とを有している。
つまり、食器移動防止手段60は、前後方向に互いに隣り合う両トレイ2間での食器3の移動、つまりいずれか一方からいずれか他方への乗り移りを防止する複数、例えば左右2つの食器移動防止体61,62にて構成されている。そして、左側の第1食器移動防止体61は、本体21の上板部27の左側に形成された長孔部27aを通って温蔵室41に対して出し入れ可能となっており、同様に、右側の第2食器移動防止体62は、本体21の上板部27の右側に形成された長孔部27bを通って冷蔵室42に対して出し入れ可能となっている(図1参照)。こうして、各食器移動防止体61,62は、それぞれ個別に本体21内に対して出し入れ可能となっている。
なお、食器移動防止体(間仕切り部材)61,62を長孔部27a,27bから上方へ引き抜くようにして本体21内から取り出した場合には、トレイ2を本体21内の前後の収納位置間で移動させることが可能、つまり、前後の開口部28,29のうちどちらか一方からでもトレイ2の取り出しができるインサート本来のパススルーが可能となる。
ここで、これら食器移動防止体61,62は、例えば同一形状のもので、いずれも上下方向長手状で矩形板状をなす網状部材63にて構成されている。この網状部材63は、その上下長さ寸法が本体21内のそれぞれトレイ収納室である温蔵室41、冷蔵室42の高さ寸法と略同じ、その幅寸法が本体21内を2分している温蔵室41と冷蔵室42のそれぞれの幅寸法と略同じである。なお、網状部材63は、複数本の鉛直棒63aと、これら複数本の鉛直棒63aを連結する複数本の水平棒63bとにて構成されている。
そして、網状部材63は、上板部27の長孔部27a,27bからトレイ収納室41,42に収納されると、網状部材63の下端部が底板部22の上面上に載置され、網状部材63の上端部が上板部27の下面近傍に配置される。
こうして、網状部材63が互いに近接状に隣り合う前後の複数段の両トレイ2間に挿入された状態となり、この網状部材63にて前後方向に互いに隣り合う両トレイ2の載置部間での食器3の移動、つまり乗り移りが防止される。
また、図3および図5に示すように、網状部材63の内側端部(仕切壁43側の端部)は、網状部材63の移動を規制する移動規制部材65の凹部66に挿脱可能に挿入され、かつ、網状部材63の外側端部(仕切壁43側とは反対側の端部)は、落下防止板55の網挿入用の第1スリット部57に挿脱可能に挿入されている。このため、網状部材63は、本体21内でこの本体21に対して前後方向および左右方向に移動不可能となっており、所定位置に位置決めされている。
移動規制部材65は、所定数(例えば3つ)の仕切壁構成体45の両側面における前後方向中央部に固着されている。この移動規制部材65は、仕切壁構成体45の側面に固着された鉛直状の取付板部67と、この取付板部67の下端部に設けられ、仕切壁構成体45側とは反対側に向かって突出する水平状の突出板部68とを有している。この突出板部68の先端側中央には、凹部66が切欠状に形成されている。
次に、上記一実施の形態の作用等を説明する。
例えば、調理を行う調理施設(例えば給食センタ)と、調理済みの食品を食べる人がいる食事提供施設(例えば病院施設)とが互いに離れている場合には、その調理施設において、作業者は、調理済みの食品を食器3に入れ、この食器3をトレイ2の両載置部6,7上に載置し、このトレイ2をインサート1内に所定状態に収納して、前後の開口部28,29を扉体33で閉じる。
なお、食器3に入れられている食品は固形物のものであり、汁物は、別の蓋付き容器にまとめて入れておくか、食器3に入れる場合には寒天を含ませたり冷やして固体状にしておく。
その後、例えば冷却手段を備えた自動車である運搬車の荷台にインサート1を積み込み、その運搬車を用いて、インサート1内の調理済みの食品を冷却保存しながら、そのインサート1を食事提供施設まで運搬する。
このとき、例えば運搬車の振動等に基づいてインサート1が揺れ、インサート1内のトレイ2上の食器3が前後方向に移動したとしても、その食器3は、網状部材63からなる食器移動防止体61,62に当接するため、同じ段の隣のトレイ2上に乗り移ってしまうことがない。つまり、温蔵室41では、各段に貫通した第1食器移動防止体61が各段で前後に隣り合う両トレイ2の一方側部分間での食器3の移動(乗り移り)を防止し、また、冷蔵室42では、各段に貫通した第2食器移動防止体62が各段で前後に隣り合う両トレイ2の他方側部分間での食器3の移動(乗り移り)を防止する。
また、トレイ2上の食器3が左右方向に移動してトレイ2から外側方へ飛び出したとしても、その食器3は、落下防止板55にて受け止められるため、トレイ2の側端部と内側壁35との間の隙間54から落下してしまうことがない。
次いで、運搬先の食事提供施設では、インサート1は、扉体33によって閉じられていた前後の開口部28,29を開口し、断熱カート10内に収納されて加熱冷却装置4に接続される。つまり、断熱カート10とインサート1とからなるカート手段12が加熱冷却装置4の装置本体11に接続される。
そして、加熱冷却装置4は、所定時刻になるまで、冷風を通風路36および導入孔37を通して本体21内の温蔵室41および冷蔵室42に供給し、これにより、両室41,42に収納されたトレイ2上の食器3内の食品が冷却保存される。そして、所定時刻になると、加熱冷却装置4は、冷風を冷蔵室42に供給するとともに熱風を温蔵室41に供給し、これにより、冷蔵室42内の食品が引き続き冷却保存される一方、温蔵室41内の食品が再加熱される。
この再加熱が完了すると、作業者は、加熱冷却装置4と接続されているカート手段12の断熱カート10からインサート1を取り出し、本体21の前後の開口部28,29を扉体33で閉じた状態にしてから、このインサート1を用いて配膳を行う。このため、温蔵室41内の食品は温かい状態で提供され、冷蔵室42内の食品は冷たい状態で提供される。
そして、上記一実施の形態によれば、食器移動防止手段60が所定方向、例えば前後方向に互いに隣り合う複数段の両トレイ2間での食器3の移動を防止するため、これら隣り合う複数段の両トレイ2間での食器3の乗り移りを防止でき、例えば運搬時等に食器3が同じ段の隣のトレイ2上に乗り移ってしまうことがなく、食器3が同じ段の別のトレイ2に混在することを防ぐことができる。
また、食器移動防止手段60は、所定方向に互いに隣り合う複数段の両トレイ2間に配設されているため、両トレイ2間での食器3の乗り移りを適切に防止できる。
さらに、食器移動防止手段60を構成する第1食器移動防止体61および第2食器移動防止体62によって、温蔵室41および冷蔵室42内における両トレイ2間での食器3の乗り移りを適切に防止できるとともに、これら食器移動防止体61,62を温蔵室41や冷蔵室42から取り出した場合にはトレイ2のパススルーが可能となる。
また、食器移動防止体61,62は、いずれも上下方向長手状の網状部材63にて構成されているため、構成が簡単であるばかりでなく、食器移動防止体61,62を容易に取り出すことができ、洗浄等も容易である。
さらに、落下防止板55がトレイ2の側端部と内側壁35との間の隙間54を通って食器3が落下するのを防止するため、例えば運搬時等に食器3が下段の別のトレイ2に混在することを防ぐことができる。
また、食器移動防止手段60である網状部材63の一部が落下防止板55の第1スリット部57に挿入されているため、網状部材63の不用意な移動を適切に規制できる。
なお、食器移動防止手段60は、前後方向に互いに隣り合う両トレイ2間での食器3の移動を防止するものには限定されず、例えば所定方向である左右方向に互いに隣り合う両トレイ2間での食器3の移動を防止するもの等でもよい。
また、食器移動防止手段60は、2つの食器移動防止体61,62からなるものには限定されず、1つの食器移動防止体や3つ以上の食器移動防止体からなるもの等でもよい。
さらに、例えば本体21の側板部26に長孔部を形成し、この長孔部を介して食器移動防止体を本体21内に出し入れ可能としてもよい。
また、食器移動防止体を手動で出し入れする構成には限定されず、例えば食器移動防止体を作用位置および非作用位置間で移動させる駆動手段を設けた構成等でもよい。
さらに、食器移動防止体は、例えば平板状の板部材からなるものや、巻き取り可能な可撓性のシート部材からなるもの等でもよい。
また、収納装置であるインサート1は、例えば扉体33を有しない構成でもよく、またキャスタ23を有しない構成等でもよい。なお、扉体を有しないインサートを運搬車の荷台に積み込んで運搬するとき、トレイ自体がインサート内から飛び出さないように、扉体の代わりとなるもので開口部を塞ぐことは言うまでもない。
さらに、例えばインサート1と断熱カート10とを一体化したものが収納装置であってもよい。
また、収納装置は、例えば食器3を載置したトレイ2が所定方向(例えば前後または左右)に3つ以上並んだ状態で複数段に収納されるもの等でもよく、また、加熱冷却装置に収納接続されるもの等でもよい。
なお、トレイ2に載置される食器3には、容器以外に、箸、ナイフ、スプーン等が含まれ、さらに例えば病院においてそれぞれの患者に指定した食事を提供することを示す食札も含まれる。
1 収納装置であるインサート
2 トレイ
3 食器
4 加熱冷却装置
35 壁部である内側壁
41 第1収納部である温蔵室
42 第2収納部である冷蔵室
43 仕切手段である仕切壁
54 隙間
55 落下防止手段である落下防止板
57 スリット部である第1スリット部
60 食器移動防止手段
61 第1食器移動防止体
62 第2食器移動防止体
63 網状部材

Claims (4)

  1. 食器を載置したトレイが所定方向に並んだ状態で複数段に収納され、加熱冷却装置に接続される収納装置であって、
    トレイの一方側部分が収納される第1収納部と、
    トレイの他方側部分が収納される第2収納部と、
    前記第1収納部と前記第2収納部とを仕切る仕切手段と、
    前記所定方向に互いに隣り合う両トレイ間での食器の移動を防止する出し入れ可能な食器移動防止手段と
    を備えることを特徴とする収納装置。
  2. 食器を載置したトレイが所定方向に並んだ状態で複数段に収納され、加熱冷却装置に接続される収納装置であって、
    トレイの一方側部分が収納される第1収納部と、
    トレイの他方側部分が収納される第2収納部と、
    前記第1収納部と前記第2収納部とを仕切る仕切手段と、
    網状部材によって構成され、前記所定方向に互いに隣り合う両トレイ間での食器の移動を防止する食器移動防止手段と
    を備えることを特徴とする収納装置。
  3. 食器を載置したトレイが所定方向に並んだ状態で複数段に収納され、加熱冷却装置に接続される収納装置であって、
    トレイの一方側部分が収納される第1収納部と、
    トレイの他方側部分が収納される第2収納部と、
    前記第1収納部と前記第2収納部とを仕切る仕切手段と、
    前記所定方向に互いに隣り合う両トレイ間での食器の移動を防止する食器移動防止手段とを備え、
    前記食器移動防止手段は、
    前記第1収納部に出し入れ可能に収納され、前記所定方向に互いに隣り合う両トレイの一方側部分間に配設された第1食器移動防止体と、
    前記第2収納部に出し入れ可能に収納され、前記所定方向に互いに隣り合う両トレイの他方側部分間に配設された第2食器移動防止体とを有する
    ことを特徴とする収納装置。
  4. 食器を載置したトレイが所定方向に並んだ状態で複数段に収納され、加熱冷却装置に接続される収納装置であって、
    トレイの一方側部分が収納される第1収納部と、
    トレイの他方側部分が収納される第2収納部と、
    前記第1収納部と前記第2収納部とを仕切る仕切手段と、
    前記所定方向に互いに隣り合う両トレイ間での食器の移動を防止する食器移動防止手段と、
    トレイの端部とこのトレイの端部に対向する壁部との間の隙間を通って食器が落下するのを防止する落下防止手段とを備え、
    前記落下防止手段は、スリット部を有し、
    前記食器移動防止手段の一部が前記スリット部に挿入されている
    ことを特徴とする収納装置。
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