JP3896225B2 - 温冷蔵装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、単一のトレイ上に盛られた温食と冷食とを個別に温蔵または冷蔵できるようにした温冷蔵装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば病院等の給食を貯蔵する温冷配膳車は、断熱箱からなる本体内に、断熱性の単位仕切壁を複数個積み上げて形成された仕切壁が設けられて、その左右両側に温蔵室と冷蔵室とが形成された構造であって、トレイ上に温食と冷食とを分けて載せ、上下の単位仕切壁の間を貫通しつつトレイを両室にわたって収容することで、温食は保温状態に、冷食は保冷状態にそれぞれ貯蔵するようになっている。
この種の給食の献立では、温食の方が冷食に比べて全体に占める割合が大きいのが一般的である。したがって従来では、トレイについては、温食を載せるスペースが冷食に比べて大きく取られている一方、配膳車側では、温蔵室の間口を冷蔵室に比べて大きくした構造とされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら献立によっては、冷食の方が温食よりも多い場合もあり、従来のものでは不便である。そこで、仕切壁を左右方向の移動可能に装置して、温蔵室と冷蔵室の間口の大きさを逆にするとともに、トレイを左右逆向きにして収容することも考えられたが、配膳車の構造が複雑化するし、仕切壁の移動操作にも手間が掛かるという問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、温食と冷食の割合に拘わらずそれらを良好に温蔵または冷蔵できるようにした温冷蔵装置を提供するところにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係る温冷蔵装置は、断熱箱からなる本体内には断熱性の仕切壁が設けられてその左右両側に温蔵室と冷蔵室とが形成され、前記仕切壁を貫通して前記温蔵室と冷蔵室とにわたりトレイが収容されるようにしたものにおいて、前記温蔵室と冷蔵室とがほぼ同じ間口に形成されるとともに、この温蔵室と冷蔵室における前記仕切壁とは反対側の壁面にはトレイ受けが設けられ、このトレイ受けは、前記トレイが前記温蔵室または冷蔵室の間口と対応する幅の第1載置部とそれよりも小さい幅の第2載置部とに区分されている場合に、このトレイの両側縁を受けることが可能なように幅広に形成されているところに特徴を有する。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記仕切壁が単位仕切壁を複数個積み上げて形成されるとともに、前記各単位仕切壁の左右の面には、一対の支持アームが水平方向を向いて突出した姿勢で取り付けられ、前記両支持アームの突出端に前記トレイ受けが設けられて、このトレイ受けが前記温蔵室と冷蔵室における前記仕切壁とは反対側の壁面に取り付けられているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記トレイ受けの表面には樹脂コーティングが施されているところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項3に記載のものにおいて、前記トレイ受けには開口が形成されているところに特徴を有する。
請求項5の発明は、断熱箱からなる本体内には断熱性の仕切壁が設けられてその左右両側に温蔵室と冷蔵室とが形成され、前記温蔵室と冷蔵室とにわたりトレイが収容されるようにしたものにおいて、前記仕切壁が単位仕切壁を複数個積み上げて形成されるとともに、前記各単位仕切壁の左右の面には、一対の支持アームが水平方向を向いて突出した姿勢で取り付けられ、前記支持アームの突出端にトレイ受けが設けられているとともに、前記支持アームには、開口が形成されているところに特徴を有する。
【0006】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
温食と冷食のうちの多い方をトレイの第1載置部に、少ない方を第2載置部にそれぞれ盛り、温食は温蔵室に冷食は冷蔵室に収容されるようにトレイを入れる。この場合、第2載置部が入れられた方の温蔵室または冷蔵室では、トレイの側縁が仕切壁とは反対側の壁面から大きく離間することになるが、トレイ受けが幅広に形成されていることで、第2載置部側の側縁も受けられ、トレイが安定して支持される。また、第2載置部の側縁と壁面との間がトレイ受けで塞がれるから、暖気または冷気が第2載置部の側縁と壁面との間から抜けることなく、第2載置部に盛られた温食または冷食に確実に当てられ、良好に温蔵または冷蔵することができる。
【0007】
<請求項2の発明>
トレイを本体の前面側から入れて後面側から取り出すようにしたパススルー型のものにおいても、温食と冷食の割合に拘わらず両者を良好に温蔵または冷蔵することができる。
<請求項3の発明>
樹脂コーティングが施されていることで、トレイ受けの表面温度の変化が抑えられる。
<請求項4の発明>
開口にコーティングされた樹脂が引っ掛かりとなって、表面にコーティングされた樹脂が剥がれたり、膨らんだりすることが防止される。
請求項5の発明>
断熱箱からなる本体内には断熱性の仕切壁が設けられてその左右両側に温蔵室と冷蔵室とが形成され、前記温蔵室と冷蔵室とにわたりトレイが収容されるようにしたものにおいて、前記仕切壁が単位仕切壁を複数個積み上げて形成されるとともに、前記各単位仕切壁の左右の面には、一対の支持アームが水平方向を向いて突出した姿勢で取り付けられ、前記支持アームの突出端にトレイ受けが設けられているとともに、前記支持アームには、開口が形成されていることにより、室内空気を有効に流すことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を温冷配膳車に適用した一実施形態を図1ないし図8に基づいて説明する。
本実施形態の温冷配膳車はパススルー型のものであって、図1に示すように、全体として矩形箱状をなす貯蔵室本体1(以下、単に本体という)を備えており、詳細には前後両面が開放された形状で、天井壁、底壁並びに左右の側壁内に発泡ウレタン等の断熱材を充填した断熱箱体として構成されている。本体1の底面には図示しないキャスタが装備されて移動可能となっているとともに、上面には、鎖線で示す機械室2が設けられている。
【0009】
本体1の前面と後面の開口部における幅方向の中央部には、それぞれ縦フレーム4が立てられているとともに、本体1内にもその幅方向の中央部に中間壁5が設けられ、内部が左右2室に分けられている。さらに左右の2室では、その幅方向の中央部に、後記する断熱性の仕切壁6が設けられている。これにより、仕切壁6の外側に温蔵室7が、内側に冷蔵室8が同じ間口寸法X(図5参照)で2つずつ構成されている。
言い換えると、同じ間口の隣り合った温蔵室7と冷蔵室8の組が左右方向に2組形成され、さらにこれが前後に分けられて、合計4つの温蔵室7と冷蔵室8の組が構成されており、各温蔵室7と冷蔵室8の組において、トレイ11が両室7,8にわたって多段に収容されるようになっている。各温蔵室7と冷蔵室8の組には、それぞれ観音開き式の扉9が装備されている(図9参照)。
【0010】
トレイ11は、合成樹脂等で横長の矩形状に形成され、横幅の中央部よりも少し一方に寄った位置に境界部12が設けられて、境界部12を挟んだ一側に幅広の第1載置部13が、他側に幅狭の第2載置部14がそれぞれ凹み形成されている。幅広の第1載置部13は、温蔵室7または冷蔵室8のほぼ間口一杯に入る幅となっている。
【0011】
上記した中間壁5は、冷気流通用の前後2本のダクト15を間隔を開けて配することにより構成され、各ダクト15の左右両面には、複数段の領域に分かれてそれぞれ通気口群16が形成されている。機械室2内では、両ダクト15並びに一方の冷蔵室8の天井面の開口を覆うようにして冷却器室18が画成され、その中に、圧縮機19、凝縮器20等とともに冷凍サイクルを構成する冷却器と、庫内ファンが設置されている。このため、冷凍サイクルが運転されるとともに庫内ファンが駆動されると、冷却器近傍で生成された冷気が各ダクト15内に吹き込まれて、通気口群16を通して左右の冷蔵室8に吹き出され、そののち一方の冷蔵室8の天井側から冷却器室18内に導かれるといった循環流を生じ、もって左右の冷蔵室8が冷却されるようになっている。
【0012】
なお、上記の冷凍サイクルのうちの凝縮器20の前面にはエアフィルタ21が設けられ、洗浄のために適宜に着脱されるが、機械室2の天板をいちいち外すのは面倒であるため、天板にスリット22を設けてそこから出し入れするようにしている。しかしながら、エアフィルタ21は手探り状態で挿入することになるので、凝縮器20の前面に整合して差し入れることは結構難しい。
【0013】
そのためこの実施形態では、図2に示すように、スリット22が、機械室2の天板における凝縮器20の前面と対応する位置から、エアフィルタ21の厚みよりも大きな間隙を持って開口され、横幅はエアフィルタ21の幅よりも少し大きい程度に留められている。一方、凝縮器20を載置したベース25からは、凝縮器20の前面における両端の下端部から斜め外方に突出した一対のガイド26が取り付けられている。
すなわち、エアフィルタ21を手探り状態でスリット22に挿入することから、同図の鎖線に示すようにどうしても振れた状態で挿入されるが、ガイド26により姿勢が真直に矯正されて凝縮器20の前面に正規に装着することができる。特に、図2(B)に示すように、ガイド26を凝縮器20の前面の外方に配するようにすれば、ガイド26により空気の流入が妨げられることは無くなる。
【0014】
一方、温蔵室7における仕切壁6とは反対側の側面には、図3に示すように、機械室2に装備された温蔵ユニット28から引き出されたコードヒータ29が裏面全面にわたって配線されたヒータパネル30が張られており、主にヒータパネル30の表面からの輻射熱によって温蔵室7内が加熱されるようになっている。ここで、ヒータパネル30からの輻射熱が上下全面にわたって均一となるように、ファン31により温風をヒータパネル30の裏面に沿って流下させ、最下段の温蔵室7に吹き出した後、前後両面から収容されたトレイ11の間を立ち上がって、吸込口32から吸引するといった循環流を生じさせている。
【0015】
このとき、吸込口32が最上段の温蔵室7の天井に直接開口されていると、同図の鎖線に示すように、ヒータパネル30からの輻射熱が吸込口32に直ぐに引かれてしまう、いわゆるショートサイクルが生じ、最上段の温蔵室7では、仕切壁6に近い側で温度上昇が不足するといった事態を招く。
そのためこの実施形態では、最上段の温蔵室7の天井部分に、ヒータパネル30から仕切壁6付近に達するダクト33が水平に張られており、ダクト33の先端から循環温風をファン31側に引くようにしている。そうすると、ヒータパネル30からの輻射熱が仕切壁6の付近まで行き渡り、最上段の温蔵室7でも良好に加熱することができる。
【0016】
仕切壁6は、基台35上に複数個の単位仕切壁36を積み上げて形成されている。単位仕切壁36は、図4に示すように、合成樹脂材の押し出し成形等により上端側を山形に尖らせた縦長断面の中空状に形成され、本体1内のほぼ奥行き寸法に匹敵する長さを有しており、内部には図示しない補強材が配されている。また、単位仕切壁36の下面には、前部側と後部側に分かれて一対の可動部材37がバネ弾力により下方に突出付勢されて設けられているとともに、前後の可動部材37の間には、ストッパ部材38が同じくバネ弾力により下方に突出付勢されて設けられている。
【0017】
単位仕切壁36の左右両面における長さ方向の中央部からは、一対の支持アーム40H,40Cが突設されている。これらの支持アーム40H,40Cは、ステンレス鋼製の帯状の板材を曲げ加工して同じ長さに形成されており、基端の取付部41が単位仕切壁36の側面に当てられて、内部の補強材にリベット42で締結されることにより固定されている。
両支持アーム40H,40Cの突出端には、それぞれトレイ受け42H,42Cが取り付けられている。これらのトレイ受け42H,42Cは、ステンレス鋼板を曲げ加工して形成され、本体1の奥行き寸法よりも少し短い長さのアングル状に形成されており、水平面がトレイ11の受け面43に、垂直面が取付面44となっている。受け面43の前後両端部には、先に向かって下り勾配となったガイド部45が屈曲形成されている。
【0018】
各トレイ受け42H,42Cは、その受け面43の長さ方向の中央部が各支持アーム40H,40Cの突出端の上面に載せられ、受け面43側から皿ネジ46で止めることによって固定されている。これにより、単位仕切壁36の左右両面から一対の支持アーム40H,40Cが突設され、各支持アーム40H,40Cの突出端にトレイ受け42H,42Cの設けられた仕切ユニット48が形成される。
【0019】
ここで、各トレイ受け42H,42Cは、受け面43が幅広に形成されている。具体的には、図5に示すように、トレイ11における第2載置部14が入れられた側の温蔵室7または冷蔵室8では、第2載置部14の側縁が温蔵室7または冷蔵室8における仕切壁6とは反対側の壁面から大きく離間した状態となるが、そのような第2載置部14の側縁をも受けることが可能な幅を持って形成されている。
また、トレイ受け42H,42Cの受け面43には適宜箇所に開口49が形成されているとともに、その表面には樹脂コーティングが施されている。
なお、冷蔵室8側に配される支持アーム40C(図4では右側)には、複数の通孔50が形成されている。
【0020】
各仕切ユニット48の両トレイ受け42H,42Cは、冷蔵室8のダクト15(中間壁5)と、温蔵室7のヒータパネル30とにそれぞれ取り付けられる。そのため、冷蔵室8の壁面を構成するダクト15には、前後一対ずつの支持具52が複数段にわたって設けられている。この支持具52は、図6示すように、本体部53の中心から丸ピン54の突設された形状である。そして、冷蔵室8側に配されるトレイ受け42Cの取付面44には、上記の丸ピン54が嵌合可能な前後一対の嵌合孔55が形成されている。
【0021】
一方、温蔵室7のヒータパネル30にも、同様に前後一対ずつの支持具57が複数段にわたって設けられ、こちらの支持具57は、図7に示すように、本体部58の中心にネジ孔59が切られ、このネジ孔59に頭部61付きのネジ60が螺合された構造である。温蔵室7側に配されるトレイ受け42Hの取付面44にも、同様に前後一対の嵌合孔62が形成され、この嵌合孔62は、ネジ60の軸部が嵌合可能でその頭部61に掛止可能な大きさに形成されているとともに、嵌合孔62の下縁には、ネジ60の軸部を下方から挿通して嵌合孔62内に導入可能な導入溝63が、取付面44の下縁に開口して形成されている。
【0022】
各仕切ユニット48は、例えば下段側から順次に組み付けられる。その手順は、図8に示すように、仕切ユニット48を冷蔵室8側のトレイ受け42Cを下にした斜め姿勢にして、その取付面44の嵌合孔55を冷蔵室8側の支持具52の丸ピン54に差し込む。次に、温蔵室7側のトレイ受け42Hを下げるように水平姿勢にすると、温蔵室7側の支持具57のネジ60の軸部が、温蔵室7側のトレイ受け42Hの取付面44の嵌合孔62に導入溝63を通って下側から入り込み、嵌合孔62がネジ60の軸部で受けられた状態となる。そして、ネジ60をねじ込むと、その頭部61と支持具57の本体部58の端面との間でトレイ受け42Hの取付面44が挟持されて固定される。同じ要領で、他の仕切ユニット48が下段側から順次に積み上げられるようにして組み付けられる。
【0023】
なお、最上段に配される単位仕切壁36には、支持アームとトレイ受けを備えていない単体のものが準備されて、例えば本体1の天井面に吊り下げ状に装着される。
【0024】
すべての単位仕切壁36が組み付けられたら、各単位仕切壁36における可動部材37並びにストッパ部材38は、バネ弾力によってその下側の単位仕切壁36の上面に当接した状態となり、最下段の単位仕切壁36の可動部材37とストッパ部材38は、基台35の上面に当接する。これにより、対をなす温蔵室7と冷蔵室8との間を断熱状に遮断する仕切壁6が構築される。
それとともに、対をなす温蔵室7と冷蔵室8における仕切壁6とは反対側の壁面に、幅広に形成された左右一対のトレイ受け42H,42Cが複数段にわたって配設された状態となる。なお、最下段では、ユニット化されていない幅広のトレイ受け42が準備されて、両室7,8の取付壁面に直接に取り付けられている。
【0025】
本実施形態は上記のような構造であって、続いてその使用方法を説明する。 配膳車に給食を収容する場合は、トレイ11上に温食と冷食とを区分して盛り付ける。その場合、量の多い方を幅広の第1載置部13に、量の少ない方を幅狭の第2載置部14にそれぞれ盛り付ける。第1載置部13に温食が、第2載置部14に冷食が盛られた場合は、図5の1段目と3段目に示すように、第1載置部13が温蔵室7に、第2載置部14が冷蔵室8に対応するようにトレイ11の向きを整え、境界部12を単位仕切壁36に装着された可動部材37に当てるようにして押し込む。そうすると、可動部材37がバネ弾力に抗して持ち上げられつつ、境界部12が可動部材37とその下の単位仕切壁36の上面との間に割って入り、またトレイ11の両側縁がガイド部45からトレイ受け42H,42Cの受け面43上に乗り上げて滑りつつ押し込まれ、トレイ11の奥端がストッパ部材38に当たることで収容が完了する。
【0026】
このとき、トレイ受け42H,42Cの受け面43が幅広に形成されていることから、幅の狭い第2載置部14の側縁も冷蔵室8側のトレイ受け42Cの受け面43で受けられ、トレイ11が円滑に挿入できるとともに、収容が完了したあとも安定して支持される。
また、第2載置部14の側縁がダクト15から大きく離間しているにも拘わらず、トレイ受け42Hで塞がれた状態になるから、ダクト15から吹き出された冷気が隙間から下方に逃げることが抑えられて、第2載置部14上の冷食に向けられるから、冷食を良好に冷却することができる。
なお、冷蔵室8側の支持アーム40Cには通孔50が開口されているから、トレイ11上には流れない冷気をそれらの通孔50を通して下方に流すことができ、冷気が有効に利用される。
【0027】
一方、冷食の方が温食よりも量が多い場合は、トレイ11における幅広の第1載置部13に冷食が、第2載置部14に温食が盛られる。その場合は、図5の2段目に示すように、第1載置部13が冷蔵室8に、第2載置部14が温蔵室7に対応するようにトレイ11の向きを整え、同様に境界部12を単位仕切壁36に装着された可動部材37に当てるようにして押し込み収容する。
【0028】
このとき、やはりトレイ受け42H,42Cの受け面43が幅広に形成されていることから、幅の狭い第2載置部14の側縁も温蔵室7側のトレイ受け42Hの受け面43で受けられ、同様にトレイ11が円滑に挿入できるとともに、収容が完了したあとも安定して支持される。
また、第2載置部14の側縁がヒータパネル30から大きく離間しているにも拘わらず、トレイ受け42Hで塞がれた状態になるから、ヒータパネル30からの輻射熱が隙間から上方に逃げることが抑えられて、第2載置部14上の温食に向けられるから、温食を良好に加熱することができる。
【0029】
トレイ11を取り出す場合は、それぞれ差し込んだ方向とは逆に引き抜けばよい。また本実施形態の配膳車は、前面側から収容したトレイ11を後面側から取り出す、あるいはその逆のいわゆるパススルー形態で使用することもできる。例えば、前面側からトレイ11を差し込むと、一旦ストッパ部材38で押し込みが規制されるが、さらに押し込むと、境界部12がストッパ部材38に押し付けられてこれをバネ弾力に抗して持ち上げつつ割って入り、トレイ11を後面側に移動させることができる。
【0030】
以上説明したように本実施形態によれば、温蔵室7と冷蔵室8との間口寸法Xを同じとし、かつ両側に配されるトレイ受け42H,42Cの受け面43を幅広に形成したから、温食と冷食の量の割合が異なる場合に、量の多い方をトレイ11の第1載置部13に盛って、温食と冷食とがそれぞれ温蔵室7と冷蔵室8と対応するようにトレイ11の向きを整えて入れれば、それぞれ良好に温蔵または冷蔵することができる。
【0031】
この場合、第2載置部14が入れられた方の温蔵室7または冷蔵室8では、第2載置部14の側縁がヒータパネル30またはダクト15から大きく離間することになるが、トレイ受け42H,42Cが幅広に形成されていることで、第2載置部14側の側縁も受けられ、トレイ11が安定して支持される。また、第2載置部14の側縁とヒータパネル30またはダクト15との間がトレイ受け42Hまたは42Cで塞がれるから、暖気または冷気が第2載置部14の側縁とヒータパネル30またはダクト15との間から抜けることが極力防がれて、第2載置部14に盛られた温食または冷食に確実に当てられ、良好に温蔵または冷蔵することができる。
【0032】
また、トレイ受け自体はステンレス鋼板製であるため、温蔵室7側に配されたトレイ受け42Hは高温に、また冷蔵室8側に配されたトレイ受け42Cは低温になるが、受け面43の表面には樹脂コーティングが施されているから、表面の温度変化が小さく抑えられる。
しかも、受け面43には開口49が形成されているから、開口49にコーティングされた樹脂が引っ掛かりとなって、表面にコーティングされた樹脂が熱膨張等により剥がれたり、膨らんだりすることが防止される。
【0033】
<変形例>
なお、図9に示すように、冷蔵室8側のトレイ受け42Cを配するに当たり、トレイ受け42Cの取付面44を、手が入る程度にダクト15から離して配するようにすると、ダクト15の表面の掃除が楽にできる。もちろん温蔵室7側でも、トレイ受け42Hの取付面44を、ヒータパネル30の表面から手が入る程度に離して配すれば、同様にヒータパネル30の表面の掃除が楽にできる。
また、同図に示すように、冷蔵室8側に配されたトレイ受け42Cの受け面43の中央部に、支持アーム40Cと同様に通孔50を開口しておくと、トレイ11上には流れない冷気をそれらの通孔50を通して下方に流すことができ、冷気をより有効に利用することができる。
【0034】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態ではパススルー形式の配膳車を例示したが、トレイを挿入方向からのみ引き出すことが可能な標準タイプの配膳車にも本発明は同様に適用可能である。
(2)本発明は、仕切壁を挟んだ両側に温蔵室と冷蔵室とを設けた温冷蔵装置全般に広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る温冷配膳車内の構造を示す斜視図
【図2】 凝縮器に対するエアフィルタの装着構造の説明図
【図3】 温風の循環構造を示す部分断面図
【図4】 仕切ユニットの斜視図
【図5】 トレイの収容状態を示す部分正面図
【図6】 冷蔵室側のトレイ受けの支持構造を示す分解斜視図
【図7】 温蔵室側のトレイ受けの支持構造を示す分解斜視図
【図8】 仕切ユニットの取付手順を示す一部切欠正面図
【図9】 変形例に係る冷蔵室側のトレイ受けの配設構造を示す平面図
【符号の説明】
1…本体 6…仕切壁 7…温蔵室 8…冷蔵室 11…トレイ 12…境界部 13…第1載置部 14…第2載置部 15…ダクト 30…ヒータパネル36…単位仕切壁 40H,40C…支持アーム 42H,42C…トレイ受け 43…受け面 49…開口 52,57…支持具

Claims (5)

  1. 断熱箱からなる本体内には断熱性の仕切壁が設けられてその左右両側に温蔵室と冷蔵室とが形成され、前記仕切壁を貫通して前記温蔵室と冷蔵室とにわたりトレイが収容されるようにしたものにおいて、
    前記温蔵室と冷蔵室とがほぼ同じ間口に形成されるとともに、この温蔵室と冷蔵室における前記仕切壁とは反対側の壁面にはトレイ受けが設けられ、このトレイ受けは、前記トレイが前記温蔵室または冷蔵室の間口と対応する幅の第1載置部とそれよりも小さい幅の第2載置部とに区分されている場合に、このトレイの両側縁を受けることが可能なように幅広に形成されていることを特徴とする温冷蔵装置。
  2. 前記仕切壁が単位仕切壁を複数個積み上げて形成されるとともに、前記各単位仕切壁の左右の面には、一対の支持アームが水平方向を向いて突出した姿勢で取り付けられ、前記両支持アームの突出端に前記トレイ受けが設けられて、このトレイ受けが前記温蔵室と冷蔵室における前記仕切壁とは反対側の壁面に取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の温冷蔵装置。
  3. 前記トレイ受けの表面には樹脂コーティングが施されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の温冷蔵装置。
  4. 前記トレイ受けには開口が形成されていることを特徴とする請求項3記載の温冷蔵装置。
  5. 断熱箱からなる本体内には断熱性の仕切壁が設けられてその左右両側に温蔵室と冷蔵室とが形成され、前記温蔵室と冷蔵室とにわたりトレイが収容されるようにしたものにおいて、
    前記仕切壁が単位仕切壁を複数個積み上げて形成されるとともに、前記各単位仕切壁の左右の面には、一対の支持アームが水平方向を向いて突出した姿勢で取り付けられ、前記支持アームの突出端にトレイ受けが設けられているとともに、前記支持アームには、開口が形成されていることを特徴とする温冷蔵装置。
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