JPH04108045U - 冷温蔵配膳庫 - Google Patents

冷温蔵配膳庫

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JPH04108045U
JPH04108045U JP1173691U JP1173691U JPH04108045U JP H04108045 U JPH04108045 U JP H04108045U JP 1173691 U JP1173691 U JP 1173691U JP 1173691 U JP1173691 U JP 1173691U JP H04108045 U JPH04108045 U JP H04108045U
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富美男 伊藤
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昭和アルミニウム株式会社
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Abstract

(57)【要約】 [目的] 反りの生じた配膳用トレーであっても支承な
く出し入れすることができる冷温蔵配膳庫を提供する。 [構成] 配膳庫本体(1)内が縦仕切壁(5)により
冷蔵室(C)と温蔵室(H)とに区画されると共に、該
縦仕切壁(5)が上下複数段に亘って複数の単位仕切壁
(8)に分割されている。また冷蔵室(C)または温蔵
室(H)のいずれか一方の側壁内面に断面略コ字状のト
レー受枠(9)が上下複数段に亘って取付けられてい
る。配膳用トレー(T)は、その中間仕切部(Tb)が隣
接する上下単位仕切壁(8)間に介在せしめられると共
に、一側縁部(Ta)がトレー受枠(9)に係止された2
点支持状態で上下複数段に亘って出し入れ自在に配設さ
れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば病院等において食事を患者等に配る際に、温蔵食品と冷蔵 食品を同時に盛り付けた配膳用トレーを上下複数段に亘って収納し、これら両食 品を同時に保温および保冷しつつ運搬、保管するようになされた冷温蔵配膳庫に 関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の配膳庫として、例えば実公昭53ー19427号公報、実開昭 61ー149084号公報等に示されるようなものが広く使用されている。かか る配膳庫は、その配膳庫本体内が縦仕切壁により冷蔵室と温蔵室とに仕切られ、 該縦仕切壁が上下複数段に亘って複数の単位仕切壁に分割されると共に、冷蔵室 および温蔵室の側壁内面の対応位置に断面L字状等のトレー受棚が配設されたも のである。
【0003】 而して、配膳用トレーは、その中間仕切部を隣接する上下単位仕切壁間に介在 されると共に左右両側縁部をトレー受棚に係止された、いわば3点支持状態で上 下複数段に亘って出入自在に収納される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる配膳用トレーはその中間仕切部を境にして一側部側が加 熱される一方、他側部側が冷却されるものであることより、とくに合成樹脂製の ものにあっては熱による撓曲変形を生ずることがあり、またそのような熱変形が 生じなくてもトレー上に載置した食品等の荷重により経時的に変形することがあ る。このようにトレーに反りが生じると、これを出し入れする際にその側縁部が トレー受棚に当接し、あるいは圧接した状態となり、その作業が困難ないしは不 可能になるという不都合があった。
【0005】 この考案は、かかる問題点に鑑みてなされたものであり、配膳用トレーに反り が生じてもその出し入れを容易かつ確実に行いうる冷温蔵配膳庫を提供すること を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
而して、この考案においては、温蔵室または冷蔵室のいずれか一方の側壁内面 に略断面コ字状のトレー受枠を設け、該受枠と単位仕切壁との2箇所で配膳用ト レーを支持するようにしたものである。
【0007】 即ち、この考案は、配膳庫本体内が縦仕切壁により冷蔵室と温蔵室とに仕切ら れると共に、該縦仕切壁が上下複数段に亘って複数の単位仕切壁に分割され、か つ隣接する上下単位仕切壁間に配膳用トレーがその中間仕切部を介在せしめられ た状態で上下複数段に亘って出し入れ自在に配設されてなる冷温蔵配膳庫におい て、前記冷蔵室または温蔵室のいずれか一方の側壁内面に、前記各配膳用トレー の一側縁部を係止する断面略コ字状のトレー受枠が上下複数段に亘って配設され 、前記各配膳用トレーが前記トレー受枠および前記単位仕切壁の2箇所で支持さ れるようになされていることを特徴とする冷温蔵配膳庫を要旨とするものである 。 特に清潔に保つことが要求される冷蔵室内の清掃作業を容易に行い得るよう にする目的で、トレー受枠を温蔵室側に設けるようにしても良い。
【0008】
【作用】
上記のように構成された冷温蔵配膳庫に配膳用トレーを収納する場合、配膳用 トレーの中間仕切部を単位仕切壁間に介在させると共に、一側縁部を対応位置の トレー受枠に嵌め込んで押し込むことによりその収納作業は完了される。この収 納状態において、トレーの一側縁部は、断面略コ字状のトレー受枠に係止されて いるので該トレーが中間仕切部を中心として傾動することはない。
【0009】 また、この配膳庫はトレーを単位仕切壁とトレー受枠との2箇所で支持する構 造を採用しているので、トレーにいわゆる反りが生じても何等支承なく出し入れ することができる。
【0010】
【実施例】
以下、この考案を図示実施例に基づいて説明する。
【0011】 なお、説明の便宜上、図1の紙面手前側を前方、裏面側を後方という。
【0012】 図示実施例の冷温蔵配膳庫は、配膳庫本体(1)の内部が、通風路を兼ねた中 央区画壁(2)により左右に区画され、その両側に配膳用トレー収納部(A)( A)を有するものとなされており、前記配膳庫本体(1)の下端に取り付けられ たキャスター(3)により移動自在となされている。
【0013】 前記配膳庫本体(1)は、同図に示すように、内装壁板(1a)と外装壁板(1b )との間に発泡ポリウレタン合成樹脂等の断熱材(1c)を充填した断熱性を有す る周壁で構成されている。この配膳庫本体(1)の前後両面は開放されており、 その両開口面にそれぞれ上記本体(1)と同様な断熱構造の観音開式の開閉扉( 4)(4)が取り付けられ、前後両面側から配膳用トレー(T)…を出し入れし うるようになされている。
【0014】 上記両配膳用トレー収納部(A)(A)は、いずれも前後方向に沿った縦仕切 壁(5)により内側の温蔵室(H)と外側の冷蔵室(C)とに仕切られている。 この温蔵室(H)の上部には空気強制循環用のブロア(B)が設置されており 、これにより両温蔵室(H)(H)内の空気が同室の上端開口部を介して前記中 央区画壁(2)内の上端部に導かれ、同下端開口部(2a)より両温蔵室(H)( H)内に送給されるようになされている。この間に、空気は上記区画壁(2)内 に設置されたヒータ(6)により所定温度に加熱される。
【0015】 また各冷蔵室(C)(C)の上部にも空気強制循環用のファン(F)(F)が それぞれ設置されており、これにより両冷蔵室(C)(C)内の空気が同室の上 端開口部を介して、各冷蔵室(C)(C)の左右両側壁内面とこれに所定間隙を 隔てて配設された内側パネル(7)との間に供給され、該パネル(7)に上下複 数段に亘って穿設されたスリット(7a)より各冷蔵室(C)(C)に送給される うになされている。この間に循環空気はファン(F)の吹出口に載置された冷熱 源(7)により冷却される。
【0016】 前記両縦仕切壁(5)(5)は、図1および図2に示すように、上下方向に分 割され、上下複数段に亘る複数の単位仕切壁(8)により構成されている。各単 位仕切壁(8)には、図3および図4に示すように、その下端縁にパッキン部材 (8a)が退入作動自在に配設されている。そしてこのパッキン部材(8a)の上端 縁部にはその長さ方向に沿って所定間隔ごとに複数個のマグネット片(10)が固 着され、かつこの各マグネット片(10)の上部に所定間隙を隔てて対向面が同極 性となるようにマグネット片(11)が前記単位仕切壁(8)内に固着されている 。而して、パッキン部材(8a)は両マグネット片(10)(11)の磁気反発作用に より単位仕切壁(8)に対して常時退出方向に付勢された状態となされている。 このようにパッキン部材(8a)を磁気反発力によって単位仕切壁(8)に対して 退出方向に付勢することによって、パッキン部材(8a)と単位仕切壁(8)との クリアランスを小さくとることができ、ひいては気密性に優れたものとなし得る 。上記パッキン部材(8a)が当接する単位仕切壁(8)の上端縁部にはトレー受 け材(8b)が配設されている。このトレー受け材(8b)および前記パッキン部材 (8a)としては、トレー挿入抵抗を少なくすると共に耐久性を向上させる目的で 例えば硬質ナイロン、ポリカーボネイト、ABS樹脂等の硬質合成樹脂からなる ものが好適に使用される。
【0017】 なお、図5に示すように、パッキン部材(8a)の下端縁部と単位仕切壁(8) の上端縁部とに、対向面が互いに反対極性となるようにマグネット片(12)(13 )を配設し、パッキン部材(8a)を両マグネット片(12)(13)の磁気吸着作用 により単位仕切壁(8)に対して常時退出方向に付勢するものとしても良い。
【0018】 一方、中央区画壁(2)には、配膳用トレー(T)の一側縁部(Ta)を係止す る断面略コ字状のトレー受枠(9)が上下複数段に亘って配設されている。この トレー受枠(9)は、細帯状の中間取付部(9a)と、その上下両端縁より同方向 かつ平行状に延設された上下一対の係止縁部(9b)(9c)とで構成された合成樹 脂製等の一体成形品からなるものであり、その下側の係止縁部(9c)は上側の係 止縁部(9b)より若干長く設定されている。
【0019】 而して、配膳用トレー(T)は、図1に示すように、その中間仕切部(Tb)を 上記両単位仕切壁(8)(8)間に介在配置せしめると共に、その一側縁部(Ta )をトレー受枠(9)に嵌め合わせたいわゆる2点支持状態で上下複数段に亘っ て収納される。このように2点支持構造とすることによって、反りの生じたトレ ー(T)であっても何等支承なく出し入れすることができるものとなされている 。そして、このような収納状態において、トレー受枠(9)に支持されているト レー(T)の一側縁部(Ta)が浮き上がり方向に傾動しようとしても該一側縁部 (Ta)がトレー受枠(9)の上側係止縁部(9b)に係止され、また逆に沈み方向 に傾動しようとしても上記一側縁部(Ta)がトレー受枠(9)の下側係止縁部( 9c)に係止される結果、トレー(T)は安定状態に保持される。
【0020】 この収納状態において配膳用トレー(T)の他側縁部(Tc)は冷蔵室(C)の 内側パネル(7)から所定間隔を隔てた離間状態となされ、冷蔵室(C)内の一 側部に上下方向に連通した空気循環路が形成されている。従って、上段側のスリ ット(7a)の冷気流出量が下段側のそれより多い場合であっても冷気は上記空気 循環路を通じて降下され、また該空気循環路の存在により冷蔵室(C)内で自然 対流が促進される結果、冷蔵室(C)内の温度分布が均一化されるものとなって いる。
【0021】 上記実施例のようにトレー受枠(9)を温蔵室(H)側ではなく冷蔵室(C) 側に設けることによって、冷蔵室(C)内に空気循環路が形成され該室内の温度 分布の均一化を図ることができると共に、冷蔵室(C)内に突起物がなく清掃作 業を容易に行え、もって常に該室内を清潔に保持することができるという利点が ある。もっとも、トレー受枠(9)は温蔵室(H)側に取付けても良い。要する に冷蔵室(C)または温蔵室(H)のいずれか一方の側壁内面に取り付け、トレ ー(T)を単位仕切壁(8)とトレー受枠(9)との2箇所で安定状態に支持す るようにされるようにしたものであれば良い。
【0022】
【考案の効果】
この考案に係る冷温蔵配膳庫は、上述のとおり、配膳庫本体内が縦仕切壁によ り冷蔵室と温蔵室とに仕切られると共に、該縦仕切壁が上下複数段に亘って複数 の単位仕切壁に分割され、かつ隣接する上記単位仕切壁間に配膳用トレーがその 中間仕切部を介在せしめられた状態で上下複数段に亘って出し入れ自在に収納さ れてなるものであるから、同一のトレーに盛り付けた温蔵食品と冷蔵食品とをそ れぞれ温蔵室と冷蔵室において同時に保温および保冷することができる。従って 、配膳庫に収納してから配膳するまでに長時間を要するような場合にあっても、 温い食べ物を温い状態として、また冷たい食べ物を冷たい状態として配膳するこ とができる。
【0023】 また、冷蔵室または温蔵室のいずれか一方の側壁内面に、配膳用トレーの一側 縁部を係止する断面略コ字状のトレー受枠が上下複数段に亘って配設され、各配 膳用トレーが単位仕切壁およびトレー受枠の2箇所で支持されるようになされて いるから、反りの生じたトレーであっても何等支承なく出し入れすることができ る。しかも、その収納状態においてトレー受枠に支持されているトレーの一側縁 部が浮き沈みいずれの方向に傾動しようとしても該一側縁部がトレー受枠に係止 されていることより該トレーを常に安定状態に保持することができる。
【0024】 更に、トレー受枠が冷蔵室および温蔵室のいずれか一方にのみ配設されたもの であるから、両室に配設された従来品と較べて構成部品点数が少なく製造・組立 コストを低減することができるのはもとより、いずれか一室の内側面にトレー受 枠がないことより該室内の清掃作業を容易かつ隅々まで丁寧に行うことができ、 ひいては庫内を清潔に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷温蔵配膳庫の縦断面図である。
【図2】同全体斜視図である。
【図3】配膳用トレーを介在させた状態における単位仕
切壁の断面図である。
【図4】端面を断面で示した縦仕切壁の斜視図である。
【図5】単仕切壁の変形例を示す図3に対応する断面図
である。
【符号の説明】
1…配膳庫本体 5…縦仕切壁 8…単位仕切壁 9…トレー受枠 C…冷蔵室 H…温蔵室 T…配膳用トレー Ta…一側縁部 Tb…中間仕切部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配膳庫本体(1)内が縦仕切壁(5)に
    より冷蔵室(C)と温蔵室(H)とに仕切られると共
    に、該縦仕切壁(5)が上下複数段に亘って複数の単位
    仕切壁(8)に分割され、かつ隣接する上下単位仕切壁
    (8)(8)間に配膳用トレー(T)がその中間仕切部
    (Tb)を介在せしめられた状態で上下複数段に亘って出
    し入れ自在に配設されてなる冷温蔵配膳庫において、前
    記冷蔵室(C)または温蔵室(H)のいずれか一方の側
    壁内面に、前記各配膳用トレー(T)の一側縁部(Ta)
    を係止する断面略コ字状のトレー受枠(9)が上下複数
    段に亘って配設され、前記各配膳用トレー(T)が前記
    単位仕切壁(8)および前記トレー受枠(9)の2箇所
    で支持されるようになされていることを特徴とする冷温
    蔵配膳庫。
JP1173691U 1991-03-06 1991-03-06 冷温蔵配膳庫 Expired - Lifetime JP2545010Y2 (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1071026A (ja) * 1997-09-08 1998-03-17 Matsushita Electric Works Ltd 配膳車
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JP2018187140A (ja) * 2017-05-09 2018-11-29 株式会社ネオシス 上方規制手段を設けたシャッター部を有する配膳装置

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