JP3668114B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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- F25D—REFRIGERATORS; COLD ROOMS; ICE-BOXES; COOLING OR FREEZING APPARATUS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫の本体前方に扉を引いたときに野菜室下容器が前方へ引出されると共に前記下容器が引出された状態下で該下容器上又は上方を前後に摺動可能な上容器とを備えて成る冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の冷蔵庫は、特開平9−113125号公報や特開平9−133458号公報などに開示されている。即ち、特開平9−113125号公報には、前記下容器が引出された状態下で該下容器の上方を該下容器と独立して前後に摺動可能な上容器とを備えて成る冷蔵庫が開示されており、特開平9−133458号公報には前記下容器が引出された状態下で該下容器上を前後に摺動可能な上容器とを備えて成る冷蔵庫が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、近年特に背の高いペットボトル商品やボトル商品の利用が著しく増加してきており、また買い置きすることもあるので、冷蔵室の前面扉裏面のドアポケットに収納するだけでは足りなくなって来ているのが現状である。
【0004】
そこで本発明は、冷蔵庫の本体前方に扉を引いたときに野菜室下容器が前方へ引出されると共に前記下容器が引出された状態下で該下容器上又は上方を前後に摺動可能な上容器とを備えて成る冷蔵庫において、野菜室に背の高い容器入り食品をより多く、しかも安定した状態で収納できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
このため本発明は、冷蔵庫の本体前方に扉を引いたときに野菜室下容器が前方へ引出されると共に前記下容器が引出された状態下で該下容器上又は上方を前後に摺動可能な上容器を備えて成る冷蔵庫において、前記野菜室下容器の前部に背の高い容器入り食品を横方向に並設する第1の収納空間と、前記上容器で形成される第2の収納空間と、前記上容器下面と下容器内側面に囲まれた第3の収納空間と、前記第1の収納空間の後方位置に背の高い容器入り食品を収納する第4の収納空間と、前記上容器の前端部の一部を切欠いて前記第4の収納空間内の前記背の高い容器入り食品を避ける切欠部とを形成したことを特徴とする。
【0006】
また本発明は、前記第1の収納空間と前記第3の収納空間又は第4の収納空間とを棒状の仕切具で仕切ったことを特徴とする。
【0007】
また本発明は、冷蔵庫の本体前方に扉を引いたときに野菜室下容器が前方へ引出されると共に前記下容器が引出された状態下で該下容器上又は上方を前後に摺動可能な上容器とを備えて成る冷蔵庫において、前記野菜室下容器の前部に背の高い容器入り食品を収納できるように前収納部を形成し、該前収納部に連設したその直後方の後収納部にも背の高い容器入り食品を収納できるようにし、前記前収納部及び/又は前記後収納部にボトルスタンドを設置し、前記前収納部の後方の位置に左右に延在した仕切具を設け、前記ボトルスタンド前面上部の一部を下方に折曲して懸吊部を設け、前記前収納部に設置する場合は前記懸吊部が弾性により下容器前面を圧接することにより該ボトルスタンドが前記前収納部に固定され、前記後収納部に設置する場合は前記仕切具に懸吊して固定されるようにしたことを特徴とする。
【0008】
また本発明は、前記後収納部に設置された前記ボトルスタンド前面の高さを前記仕切具の高さと略同じとし、ボトルスタンド後面高さはその前面高さよりも高く前記上容器下面よりも低くしたことを特徴とする。
【0009】
【0010】
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1において、冷蔵庫1は前面を除く両側面、背面、天井面及び底面を断熱壁として構成される箱状の本体2を有する。該本体2は鋼板から成る外箱3と硬質樹脂材料から成る内箱4との間に発泡ウレタン等の断熱材5を充填して構成される。
【0012】
前記本体2の内部は夫々後述の仕切壁21により冷蔵室6、野菜室7、2つの冷凍室8、9に区画されている。そして、最上部の冷蔵室6の前面開口は開閉可能な回動式の断熱扉10により閉塞可能であり、冷蔵室6の下側の野菜室7、冷凍室8、9は引出し式の断熱扉11、12及び13により夫々閉塞されている。
【0013】
前記断熱扉10、11、12及び13は、夫々鋼板から成る扉外箱と硬質樹脂材料から成る扉内箱との間に発泡ウレタン等の断熱材を充填して構成される。
【0014】
そして、当該冷蔵庫1には公知の冷凍サイクルユニットが設けられる。即ち、本体2の底部に設けられた圧縮機が冷媒を吸入圧縮して高温高圧にし、該圧縮機からの高温高圧のガス状冷媒を凝縮器が凝縮し、キャピラリーチューブにより低温低圧となった冷媒を冷蔵用蒸発器と冷凍用蒸発器が気化させる。冷気供給ダクト14内に設けられた冷蔵用蒸発器で冷却された冷気は同じく冷気供給ダクト14内の冷気循環用送風ファンにより冷気吹出し口を介して冷蔵室6、野菜室7に導入される。
【0015】
そして、前記冷蔵室6には所定間隔を存して食品を載置可能な棚板20が3枚設けられ、最下の棚板20の下方には仕切壁21上に食品を0度C近くで保存する氷温室22が形成されている。該氷温室22は、底壁が前記仕切壁21、両側壁が本体2の内箱4の両側壁、上壁が本体2の内箱4の両側壁に沿って出し入れ可能な上蓋23で構成され、該氷温室22の前面には開閉可能な扉が設けられ、該氷温室22には公知のスライド式保存容器24(例えば、特開平10−103854号公報などに開示)が備えられる。
【0016】
次に、図2、図3及び図4に基づき、前記野菜室7について説明する。前記野菜室7は、前記断熱扉11寄りの該下容器30前端部に背の高い容器入りの飲料、例えば1.5リットルのペットボトル31等を左右横一列に立てて収納できるようにした前収納部である第1の収納空間33と、前記下容器30上または上方を摺動する上容器34で形成される第2の収納空間25(野菜などを収納する)と、上容器34の下面35と下容器30内側面に囲まれた第3の収納空間36(野菜などを収納する)及び区画壁32を介してその後方位置に前記第1の収納空間33に隣設して配置される後述のボトルスタンド39により形成され、背に高い容器入り食品であるボトル38(例えば、容器入りドレッシングなど)を立てて収納できる後収納部である第4の収納空間37との4つの空間より形成される。
【0017】
45は前記区画壁32の上方にて前記第1の収納空間33と第3の収納空間36及び第4の収納空間37とを区画するため前記下容器30の左右の側壁間に設けられる支持棒(仕切具)で、該支持棒45には少なくとも1以上の仕切具46(ボトルストッパー)が着脱可能に且つ回動可能に取付けられる。
【0018】
該仕切具46は、図5及び図6に示すように、前記支持棒45に嵌合する嵌合部47と、前記第1の収納空間33内のペットボトル31や前記第4の収納空間37内のボトル38を前後左右に倒れないように前記下容器30の一方の側壁や第4の収納空間37を形成する後述のボトルスタンド39の一方の側壁に押し付けて保持する保持部48と、該保持部48の前記嵌合部47とは反対側の端部に設けられ前記下容器30の前壁に当接して左右方向への移動をしにくくする摩擦係数の高い材質で形成される球状の当接部49とから構成される。
【0019】
前記仕切具46を前記支持棒45に少なくとも2本取付け、前記第1の収納空間33や第4の収納空間37に収納される容器入り食品の数に合わせて、前記支持棒45に沿って左右方向へ移動させ、一方の仕切具46を前方に他方の仕切具46を後方に倒して、その保持部48により前記下容器30の一方の側壁や前記第4の収納空間37を形成する前記ボトルスタンド39の一方の側壁に前記容器入り食品を押し付けて保持できる。
【0020】
尚、前記第1の収納空間33と第4の収納空間37のいずれにも置くことの出来る合成樹脂材料から成るボトルスタンド39を設けることにより、更にボトルの安定を図ることが可能となる。該ボトルスタンド39は上面を開口し、該ボトルスタンド39の前面40の高さと前記支持棒45の高さをおおよそ同じとし、前面40よりも後面41を高く、概ね前記第4の収納空間37の半分の深さ位置まで立設させ、側壁の上端は後ろに行くに従って高くなるように前記前面40と後面41を連結し、第4の収納空間37に設置した場合に、その前面40の上端部の一部を下方に折り返して懸吊部42が形成され前記下容器30の底面に載置した状態で前記支持棒45に該懸吊部42が懸吊することにより該ボトルスタンド39は保持される。
【0021】
また、図7に示すように、第1の収納空間33に前記ボトルスタンド39を設置した場合(下容器30上に載置した状態)、前記懸吊部42が下容器30の前壁に圧接することによりその弾性を利用して前記区画壁32との間に固定される。該ボトルスタンド39は、前収納部及び後収納部に、またはいずれかに収納しても良い。
【0022】
図2、図7及び図8において、冷蔵庫1の本体2前方に前記断熱扉11を引いたときに下容器30が図示しないガイドに沿って前方へ引出されるが、上容器34は前記下容器30が引出された状態下で該下容器30上を前後に摺動できる。即ち、該上容器34の両側壁50には前記下容器30の第1のレール51上を摺動する第1の係止部材52と、前記内箱4に突設した第2のレール(図示せず)上を摺動する第2の係止部材53とが形成される。
【0023】
即ち、前記断熱扉11を引くと下容器30が前記ガイドに沿って前方へ引出されるが、前記下容器30の第1のレール51上に第1の係止部材52を介して上容器34が載置している状態であるから、該下容器30と共に上容器34も前方へ引出されることとなる。また、この引出した状態下で、上容器34を後方へ押すと、前記内箱4に突設した第2のレール(図示せず)上に一方の第2の係止部材53が完全に乗ることとなる。
【0024】
そして、前記上容器34は最前位置にあるときには、前記下容器30の第1のレール51の前端位置の凹部54に第1の係止部材52の前端の凸部55が嵌合して上容器34は安定した状態となる。この上容器34が最前位置にあるときには、この上容器34の前端の面位置はその左半分が前記区画壁32のほぼ上方に位置し、右半分は前記第4の収納空間37内のボトル38を避けるように形成される。
【0025】
即ち、前記上容器34の右方の前隅部を含む前端部の一部を切欠いて切欠部56を形成すると共に該切欠部56の前端部は平面視で前記前隅部が前方に突出するように丸みを帯びた形状に突部57を形成する。これにより、前記第4の収納空間37内の前記ボトル38を避けるように上容器34を形成しても、上容器34の右側面の前記第2の係止部材53を可能な限り前方位置に形成できることとなり、後方に移動した際に該上容器34は安定した状態で前記内箱4に突設した第2のレール(図示せず)上に乗ることとなる。
【0026】
また、図7及び図8において、前面扉11を本体2の前方に引き出した状態で、上容器34を本体2内に摺動させた場合に(奥方に移動)、下容器30の後面59より後方位置にストッパー60を設けることにより、上容器34のスライド範囲を広げることができるので、下容器30の開口面が広がり、該下容器30内、即ち、第3の収納空間36内の収納物(野菜など)の取り出しを容易にすることができると共に、上容器下面35に係止部材である突起58を設けることにより、上容器34が本体2内に深く入り込み過ぎて引き出しにくくなるのを防ぐことができる。
【0027】
尚、前記下容器30が引出された状態下で、該下容器30の上方を該下容器30とは独立して前後に上容器34を前記内箱4に突設した第2のレール上を摺動可能な構成にしても良い。この場合、前記断熱扉11を引いたときには、下容器30は引出されるが上容器34は引出されないこととなる。
【0028】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、野菜室に野菜の他、背の高い容器入り食品をより多く、しかも安定した状態で収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は冷蔵庫の縦断側面図である。
【図2】 図2は野菜室の平面図である。
【図3】 図3は野菜室の縦断右側面図である。
【図4】 図4は野菜室の縦断右側面図である。
【図5】 図5は仕切具46(ボトルストッパー)の斜視図である。
【図6】 図6は仕切具46(ボトルストッパー)が支持棒に取付けられた状態の斜視図である。
【図7】 図7は前収納部にボトルスタンドを設置した状態の野菜室の縦断右側面図である。
【図8】 図8は上容器が奥方に移動した状態の野菜室の縦断右側面図である。
【符号の説明】
11 断熱扉
25 第2の収納空間
30 下容器
32 区画壁
33 第1の収納空間(前収納部)
34 上容器
36 第3の収納空間
37 第4の収納空間(後収納部)
39 ボトルスタンド
42 懸吊部
45 支持棒
58 突起
60 ストッパー
Claims (4)
- 冷蔵庫の本体前方に扉を引いたときに野菜室下容器が前方へ引出されると共に前記下容器が引出された状態下で該下容器上又は上方を前後に摺動可能な上容器を備えて成る冷蔵庫において、
前記野菜室下容器の前部に背の高い容器入り食品を横方向に並設する第1の収納空間と、
前記上容器で形成される第2の収納空間と、
前記上容器下面と下容器内側面に囲まれた第3の収納空間と、
前記第1の収納空間の後方位置に背の高い容器入り食品を収納する第4の収納空間と、
前記上容器の前端部の一部を切欠いて前記第4の収納空間内の前記背の高い容器入り食品を避ける切欠部とを形成したことを特徴とする冷蔵庫。 - 前記第1の収納空間と前記第3の収納空間又は第4の収納空間とを棒状の仕切具で仕切ったことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
- 冷蔵庫の本体前方に扉を引いたときに野菜室下容器が前方へ引出されると共に前記下容器が引出された状態下で該下容器上又は上方を前後に摺動可能な上容器とを備えて成る冷蔵庫において、
前記野菜室下容器の前部に背の高い容器入り食品を収納できるように前収納部を形成し、
該前収納部に連設したその直後方の後収納部にも背の高い容器入り食品を収納できるようにし、
前記前収納部及び/又は前記後収納部にボトルスタンドを設置し、
前記前収納部の後方の位置に左右に延在した仕切具を設け、
前記ボトルスタンド前面上部の一部を下方に折曲して懸吊部を設け、前記前収納部に設置する場合は前記懸吊部が弾性により下容器前面を圧接することにより該ボトルスタンドが前記前収納部に固定され、前記後収納部に設置する場合は前記仕切具に懸吊して固定されるようにしたことを特徴とする冷蔵庫。 - 前記後収納部に設置された前記ボトルスタンド前面の高さを前記仕切具の高さと略同じとし、ボトルスタンド後面高さはその前面高さよりも高く前記上容器下面よりも低くしたことを特徴とする請求項3に記載の冷蔵庫。
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