JPH0719704A - 低温貯蔵庫 - Google Patents

低温貯蔵庫

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JPH0719704A
JPH0719704A JP18549693A JP18549693A JPH0719704A JP H0719704 A JPH0719704 A JP H0719704A JP 18549693 A JP18549693 A JP 18549693A JP 18549693 A JP18549693 A JP 18549693A JP H0719704 A JPH0719704 A JP H0719704A
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box
insulating box
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cold air
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Makoto Kuwabara
誠 桑原
Minoru Tanaka
稔 田中
Masao Saito
正夫 齋藤
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 間接冷却式の低温貯蔵庫において、物品の納
出を円滑に行えるようにすると共に、組立作業性を損な
うこと無く断熱箱体の剛性を確保する。 【構成】 前後面に開口7、8を有した断熱箱体6の前
後開口7、8を扉44、46で閉塞する。断熱箱体6の
前後開口部において左右側壁6C、6D間に渡り架設さ
れた一対の補強板51、52及び両補強板51、52間
に渡って前後方向に設けられたレール部53から成る支
持部材14を設ける。支持部材14上に上熱良導箱21
を配設する。上下熱良導箱21、22の上下左右におけ
る断熱箱体6との間隔に外周部冷気通路39を形成す
る。支持部材14は上下熱良導箱21、22間に外周部
冷気通路39に連通した中央部冷気通路40を形成し、
上下熱良導箱21、22の側方における外周部冷気通路
39を連通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断熱箱体内に間隔を存
して熱良導箱を配設し、この間隔内に冷気を循環して熱
良導箱内の貯蔵室を間接冷却する低温貯蔵庫に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来この種低温貯蔵庫は、例えば特開平
2−279970号公報(F25D17/08)に示さ
れるように、前面に開口する断熱箱体内に間隔を存して
熱良導箱を配設し、この熱良導箱内を貯蔵室と成すと共
に、熱良導箱と断熱箱体間の空間に冷却ユニットの蒸発
器と送風機を配置し、蒸発器にて冷却された冷気を送風
機にて間隔内に強制循環することにより、貯蔵室内を間
接的に冷却する構造とされている。
【0003】係る低温貯蔵庫によれば、貯蔵室内は熱良
導箱の上下左右及び後壁面より冷却されると共に、貯蔵
室内への乾燥冷気の直接の侵入がないので、貯蔵室内の
乾燥を抑制し、その湿度を高く維持することができる。
従って、生鮮食品や調理済みの料理を乾燥することな
く、低温で保存するためには好適なものであった。
【0004】ところで、ホテルやレストラン等において
は、厨房で予め調理された料理を顧客に提供するまで、
係る高湿度の貯蔵室内にて一時保存して置く必要があ
る。しかしながら、従来の低温貯蔵庫は前面のみに開口
していたため、調理済料理の取り出し、及び収納を同じ
方向から行わなければならず、顧客への料理の提供及び
貯蔵室への料理の補充が円滑に行えない問題があった。
【0005】そこで、断熱箱体の前後面を開口させ、内
部に間隔を存して前後に開口した熱良導箱を配設し、こ
の熱良導箱の上下左右における断熱箱体との間に冷気通
路を形成してそこに上方から冷気を強制循環させれば、
熱良導箱内の貯蔵室を上下左右壁面から間接冷却するこ
とができるようになると共に、前述の如き料理等を一方
の開口から収納補充し、他方の開口から取り出すことが
できるようになり、料理の提供及び補充作業が極めて円
滑となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、断熱箱体の前
後面が開口すると断熱箱体の剛性が劣化し、特に横方向
からの力を受けた場合、歪みが生ずる危険性がある。そ
こで、図8に示す如く前後面を開口する断熱箱体100
の中央部に左右に渡る仕切壁101を一体に形成すれ
ば、断熱箱体100の剛性は向上する。この場合、断熱
箱体100内が上下に仕切られるため、断熱箱体100
内には仕切壁101の上下にそれぞれ上下熱良導箱を配
設することになるが、仕切壁101により上下熱良導箱
(図示せず)と断熱箱体100間の冷気通路も上下に区
画されてしまうため、仕切壁101の上下にそれぞれ冷
却装置の蒸発器及び送風機を設けなければならなくな
る。
【0007】また、一つの冷却装置の蒸発器及び送風機
により上下熱良導箱を間接冷却しようとすると、断熱箱
体100内に仕切壁101を迂回するダクトを形成する
必要が生じ、いずれにしても構造が複雑化して組立作業
性が悪化すると共に、製造コストも高騰する。更に、図
8の如き仕切壁101では無く、断熱箱体の開口部のみ
を仕切るように左右に渡る仕切(図8に101Aで示す
部分)を断熱箱体と一体に形成することも考えられる
が、この場合にも上下熱良導箱を挿入する場合に制約が
生じ、それらを断熱箱体内部にて組み立てなければなら
なくなり、これによっても組立作業性は悪化する。
【0008】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、所謂間接冷却式の低温貯
蔵庫において、物品の納出を円滑に行えるようにすると
共に、組立作業性を損なうこと無く断熱箱体の剛性を確
保することを目的とする。
【0009】本発明のもう一つの目的は、前後面に開口
を有した間接冷却式の低温貯蔵庫において、上下に熱良
導箱を配設してそれぞれ貯蔵室を形成した場合の冷却性
能を向上させることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1の発明の
低温貯蔵庫1は、前後面に開口7、8を有した断熱箱体
6と、この断熱箱体6の前後開口7、8を開閉自在にそ
れぞれ閉塞する扉44、46と、断熱箱体6の前後開口
部において左右側壁6C、6D間に渡り架設された一対
の補強板51、52及び両補強板51、52間に渡って
前後方向に設けられたレール部53から成る支持部材1
4と、前後面に開口を有し、断熱箱体6と間隔を存して
支持部材14上に配設され、内部を上貯蔵室31とする
上熱良導箱21と、前後面に開口を有し、断熱箱体6と
間隔を存して支持部材14下側に配設され、内部を下貯
蔵室32とする下熱良導箱22と、これら上下熱良導箱
21、22の上下左右における断熱箱体6との間隔に形
成された外周部冷気通路39と、上熱良導箱21上方に
おける外周部冷気通路39内に配設された冷却装置の蒸
発器33及び送風機34とを具備しており、支持部材1
4は上下熱良導箱21、22間に外周部冷気通路39に
連通した中央部冷気通路40を形成し、上下熱良導箱2
1、22の側方における外周部冷気通路39を連通する
と共に、蒸発器33にて冷却された冷気を送風機34に
より両冷気通路39、40内に強制循環することによ
り、上下貯蔵室31、32内を間接的に冷却するもので
ある。
【0011】また、請求項2の発明の低温貯蔵庫1は、
前後面に開口7、8を有した断熱箱体6と、この断熱箱
体6の前後開口7、8を開閉自在にそれぞれ閉塞する扉
44、46と、断熱箱体6の左右側壁6C、6D間に渡
り架設された支持部材14と、前後面に開口を有し、断
熱箱体6と間隔を存して支持部材14上に配設され、内
部を上貯蔵室31とする上熱良導箱21と、前後面に開
口を有し、断熱箱体6と間隔を存して支持部材14下側
に配設され、内部を下貯蔵室32とする下熱良導箱22
と、これら上下熱良導箱21、22の上下左右における
断熱箱体6との間隔に形成された外周部冷気通路39
と、上熱良導箱21上方における外周部冷気通路39内
に配設された冷却装置の蒸発器33及び送風機34とを
具備しており、支持部材14は上下熱良導箱21、22
間に外周部冷気通路39に連通した中央部冷気通路40
を形成し、上下熱良導箱21、22の側方における外周
部冷気通路39を連通すると共に、支持部材14には、
中央部冷気通路40内を流れる冷気に乱流を生じさせる
障壁部(フランジ)53Aを形成し、蒸発器33にて冷
却された冷気を送風機34により両冷気通路39、40
内に強制循環することにより、上下貯蔵室31、32内
を間接的に冷却するものである。
【0012】
【作用】請求項1の発明の低温貯蔵庫1によれば、扉4
4、46の開放により上下貯蔵室31、32内は前後方
向に開放されるので、一方から物品を収納し、他方から
取り出すことができる。従って、調理済みの料理等の物
品の提供及び上下貯蔵室31、32への補充を円滑に行
うことができるようになる。また、上下貯蔵室31、3
2内は前後の開口以外の上下熱良導箱21、22の上下
左右面から間接的に冷却されることになるので、上下貯
蔵室31、32内に収納した料理等の食品を乾燥するこ
となく良好に低温保存することができるようになる。
【0013】特に、断熱箱体6の剛性は支持部材14の
補強板51、52の存在によって向上するので、横方向
からの力が加えられた場合にも歪み等が生じなくなる。
また、上熱良導箱21は支持部材14上に配設するもの
であるから、上熱良導箱21を断熱箱体6の開口7から
断熱箱体6内に入れる際、レール部53に沿って円滑に
挿入することができるようになる。更に、支持部材14
は上下熱良導箱21、22間に外周部冷気通路39に連
通する中央部冷気通路40を形成すると共に、上下熱良
導箱21、22の側方の外周部冷気通路39を連通する
ので、格別なダクト等を設けること無く円滑な冷気強制
循環を実現できるようになる。総じて、低温貯蔵庫1の
組立作業性が著しく向上する。
【0014】また、請求項2の発明の低温貯蔵庫1によ
れば、同じく扉44、46の開放により上下貯蔵室3
1、32内は前後方向に開放されるので、一方から物品
を収納し、他方から取り出すことができ、調理済みの料
理等の物品の提供及び上下貯蔵室31、32への補充を
円滑に行うことができるようになると共に、上下貯蔵室
31、32内は前後の開口以外の上下熱良導箱21、2
2の上下左右面から間接的に冷却されることになるの
で、上下貯蔵室31、32内に収納した料理等の食品を
乾燥することなく良好に低温保存することができるよう
になる。
【0015】ここで、上熱良導箱21上方の外周部冷気
通路39に設けられた蒸発器33からの冷気は、上熱良
導箱21の側方の外周部冷気通路39を流下して、一部
が中央部冷気通路40に流入し、残りが下熱良導箱22
の側方の外周部冷気通路39に流下することになるが、
中央部冷気通路40に流入する冷気は、上熱良導箱21
の下面に沿って流れようとするので、下熱良導箱22上
面の冷却が不十分となる。
【0016】しかしながら、請求項2の発明では支持部
材14に障壁部(フランジ)53Aが形成されており、
中央部冷気通路40に流入した冷気はこの障壁部(フラ
ンジ)53Aに衝突して乱流が生じ、下熱良導箱22側
にも流れるようになるので、下熱良導箱22上面の冷却
も十分行われるようになる。
【0017】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例を詳述す
る。図1は本発明の低温貯蔵庫1の斜視図、図2は本発
明の低温貯蔵庫1の縦断正面図、図3は低温貯蔵庫1の
縦断側面図、図4は断熱箱体6の斜視図、図5は断熱箱
体6の縦断正面図、図6は断熱箱体6と支持部材14の
分解斜視図、図7は支持部材14の斜視図である。本発
明の低温貯蔵庫1は例えばレストランの厨房に設置され
るものであり、内外箱2、3間に断熱材4を充填した断
熱箱体6により構成されている。断熱箱体6は図4に示
す如く前後に開口7、8を有しており、その天壁6Aの
一側部は上方に張り出されて張出部9とされ、その内部
には下方に開放した冷却室11が構成されている。断熱
箱体6の前後開口7、8は仕切部材12、13によって
それぞれ上下に区画されており、この仕切部材12、1
3間には断熱箱体6の左右側壁6C、6D間に渡って支
持部材14が架設されている。
【0018】この支持部材14は、図7に示す如き比較
的厚肉の一対の鋼板製補強板51、52と、鋼板製のレ
ール部53・・から成る。補強板51、52は断熱箱体
6の左右側壁6C、6D間に渡る長さと所定の幅(上
下)寸法を有した長尺鋼板で、断熱箱体6の開口7、8
の少許内側において左右側壁6C、6Dに両端を固定さ
れている。これによって、断熱箱体6の横方向からの作
用力に対する剛性が向上する。また、レール部53・・
はこれら補強板51、52の上縁間に渡って相互に所定
間隔を存し複数枚ネジ止めされており、左右の端に位置
するレール部53、53と補強板51、52の左右端間
には所定の間隔24、24が形成されている。また、各
レール部53の左縁には下方に折曲された障壁部として
のフランジ53Aが形成されている。
【0019】係る断熱箱体6の内部には、ステンレス等
の熱良導材から形成され、前後に開口した上下熱良導箱
21、22が、それぞれ断熱箱体6の内面と所定の間隔
を存して上下に収納配設される。このとき、下熱良導箱
22は支持部材14の下側において、断熱箱体6の底壁
6B上面に設けられた取付板23上に底壁6Bと間隔を
存して固定されると共に、上熱良導箱21は支持部材1
4のレール部53上に固定されている。これによって、
上下熱良導箱21、22間には、補強板51、52の幅
寸法分の間隔が形成される。また、上下熱良導箱21、
22の前後開口縁は断熱箱体6内面或いは仕切部材1
2、13に直接若しくは他の板を介して当接しており、
これによって上下熱良導箱21、22の内部には、断熱
箱体6との間及び上下熱良導箱21、22相互間の間隔
から隔離され、且つ、前後に開放した上下貯蔵室31、
32が構成されている。
【0020】各貯蔵室31、32内にはその後物品載置
用の棚56が複数段架設されると共に、上下熱良導箱2
1、22の上面及び左右側面と間隔を存してダクト板5
7が取り付けられる。そして、このダクト板57、57
と上下熱良導箱21、22間には空気撹拌用の補助送風
機58、58が設けられ、それによって、上下貯蔵室3
1、32内の空気を撹拌し、温度ムラが発生しないよう
にしている。
【0021】一方、前記冷却室11内には冷却装置を構
成する蒸発器33と、送風機34が収納配設されてお
り、張出部9側方の断熱箱体6の天壁6A上には同様に
冷却装置を構成する圧縮機36、凝縮器37、及び凝縮
器用送風機38が設置されている。
【0022】前記支持部材14の補強板51、52の左
右端とレール部53間には前述の如く間隔24、24が
形成され、それによって断熱箱体6の左右側壁6C、6
Dとレール部53、53間は上下に連通する。また、取
付板23にはそれぞれ透孔23Aが穿設されているた
め、上下熱良導箱21、22と断熱箱体6の間には、前
記冷却室11を含む一連の外周部冷気通路39が構成さ
れる。また、上下熱良導箱21、22間にも前述の如く
補強板51、52の幅寸法分の間隔が存在するため、こ
の間隔内に左右において外周部冷気通路39に連通した
中央部冷気通路40が構成される。そして、前記レール
部53のフランジ53Aはこの中央部冷気通路40内に
向けて上から下に突出するかたちとなると共に、下熱良
導箱22上面の左端には、中央部冷気通路40の左側開
口部を狭める方向に突出する風向板61が取り付けられ
ている。
【0023】また、張出部9の凝縮器37側の側壁下方
には、断熱箱体6の前端から蒸発器33の後縁に渡る範
囲で上熱良導箱21上方の冷気通路39及び蒸発器33
後面を閉塞するカバー41が取り付けられている。更
に、蒸発器33の上方には冷気通路39に連通する空間
が形成されると共に、送風機34は蒸発器33の下側に
配置されている。係る配置によって送風機34は上熱良
導箱21の左側上方に位置し、この送風機34の吹出側
(上熱良導箱21の左側上隅部)を吹出口42とすると
共に、上熱良導箱21の右側上隅部を吸込口43として
いる。従って、カバー41はこれら吹出口42と吸込口
43とを仕切るかたちとなる。
【0024】そして、断熱箱体6の前後開口7、8は例
えば観音開き式の断熱扉44・・44、46・・46に
よってそれぞれ開閉自在に閉塞されるが、次に、係る低
温貯蔵庫1の組立手順について説明する。先ず、図4〜
図6の如く前後に開口した断熱箱体6の前後開口7、8
部分に、前述の如く支持部材14の補強板51、52を
ネジ止め固定する。そして、レール部53・・を前述の
如く補強板51、52間に渡ってネジ止めし、支持部材
14を完成する。次に、上熱良導箱21を開口7側から
断熱箱体6内に挿入するものであるが、このとき上熱良
導箱21の下面をレール部53に当接させ、レール部5
3に沿って摺動させながら挿入する。それによって、上
熱良導箱21の重量が重い場合にも楽に断熱箱体6内に
装設することができる。
【0025】その後(或いはそれ以前に)下熱良導箱2
2を断熱箱体6内に挿入して取付板23上に固定する。
次に、仕切部材12、13を補強板51、52の前後に
それぞれ対応させて断熱箱体6の左右側壁6C、6D間
に渡って取り付けるものである。
【0026】このように組み立てられた低温貯蔵庫1
は、厨房と客席の間に据え付けられると共に、前面開口
7を厨房側に後面開口8を客席側とされる。そして、冷
却装置の圧縮機36及び送風機34、34が運転される
と、蒸発器33にて冷却された冷気は送風機34、34
によって下方に吸引され、吹出口42から下方に吹き出
される。この吹出口42から吹き出された冷気は、図2
中矢印の如く上熱良導箱21の右側の外周部冷気通路3
9に流入してそこを流下し、その後、一部の冷気は前記
間隔24を通過してそのまま下熱良導箱22の左側の外
周部冷気通路39に流入すると共に、残りは上下熱良導
箱21、22間の中央部冷気通路40に左側開口部から
流入する。
【0027】下熱良導箱22の左側の外周部冷気通路3
9に流入した冷気は下熱良導箱22の下方の外周部冷気
通路39に流入し、その後、透孔23A、23Aを通過
して下熱良導箱22の右側の外周部冷気通路39に流入
する。下熱良導箱22の右側の外周部冷気通路39に流
入した冷気は、そこを上昇して前記間隔24から上熱良
導箱21の右側の外周部冷気通路39に流入する。そし
て、上下熱良導箱21、22間の中央部冷気通路40を
通過して来た冷気と合流して上熱良導箱21の右側の外
周部冷気通路39内を上昇し、吸込口43より上熱良導
箱21の上方の外周部冷気通路39に流入する。
【0028】上熱良導箱21上方の外周部冷気通路39
に流入した冷気は、上熱良導箱21の右側から左側後方
に向かって流れ、蒸発器33の後方の冷却室11内を上
昇して蒸発器33の上方から蒸発器33に帰還する。係
る一連の冷気強制循環によって、蒸発器33からの冷気
は上下熱良導箱21、22の上下左右面の略全域を冷却
することになる。従って、上下貯蔵室31、32内は、
上下熱良導箱21、22の上下左右の各壁面より冷却さ
れるようになる。
【0029】ここで、上熱良導箱21の右側の外周部冷
気通路39を流下して中央部冷気通路40内に流入する
冷気は、上熱良導箱21の外面に沿って流れて来た冷気
であり、中央部冷気通路40内に流入した後も引き続き
上熱良導箱21の下面に沿って流れようとする。従っ
て、そのままでは下熱良導箱22の上面が冷却されなく
なる。
【0030】しかしながら、本発明ではレール部53の
フランジ53Aが、所定間隔で中央部冷気通路40内に
突出しているので、上熱良導箱21の下面に沿って流れ
る冷気の障壁となる。そのため、中央部冷気通路40内
を流れる冷気は、図2の如くフランジ53Aに衝突して
下方に向かい、下熱良導箱22の上面に衝突して再び上
に向かい、再度フランジ53Aに衝突するようになる。
即ち、中央部冷気通路40内を流れる冷気には乱流が発
生するので、下熱良導箱22の上面にも冷気が接触する
ようになり、それによって下熱良導箱22も上下左右の
各壁面から均一、且つ、十分に冷却されるようになる。
【0031】また、外周部冷気通路39の流路面積より
も中央部冷気通路40の流路面積の方が広い場合には、
上熱良導箱21の右側を流下する冷気の殆どが中央部冷
気通路40に流入してしまい、下熱良導箱22方向に向
かわなくなってしまうが、実施例では風向板61を設け
て中央部冷気通路40に流入する冷気を制限しているの
で、係る不都合を解消することができる。
【0032】係る上下貯蔵室31、32内には、厨房で
調理された料理が扉44を開放して前面の開口7から収
納される。所定数作られた料理はこの上下貯蔵室31、
32内に一時保存され、注文を受けた後、或いは宴会の
進行等に合わせてウエイターが扉46を開放し、後面の
開口8から料理を取り出して顧客に提供することにな
る。また、取り出された料理の補充は同様に反対側の開
口7から行えるので、料理の収納・提供・補充が極めて
円滑に行えるようになる。
【0033】また、このとき、上下貯蔵室31、32内
には直接の冷気流入が無く、前述の如く上下左右壁面か
ら間接的に冷却されるので、上下貯蔵室31、32内に
収納された料理は乾燥することなく冷却保存される。従
って、ラップ等でくるむことなく料理を美味しい状態で
保存することができるようになる。更に、実施例では断
熱箱体6の天壁6Aに張出部9を形成し、この張出部9
内に蒸発器33を配設する冷却室11を構成したので、
上下貯蔵室31、32の容積を狭めることなく蒸発器3
3及び送風機34を配設することができる。
【0034】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の本発明によ
れば、扉の開放により貯蔵室内は前後方向に開放される
ので、一方から物品を収納し、他方から取り出すことが
できる。従って、調理済みの料理等の食品の提供及び貯
蔵室への収納作業を極めて円滑に行うことができるよう
になる。また、貯蔵室内は前後の開口以外の熱良導箱の
上下左右面から間接的に冷却されるので、貯蔵室内に収
納した料理等の食品を乾燥することなく良好に低温保存
することができるようになる。
【0035】特に、断熱箱体の剛性は支持部材の補強板
の存在によって向上するので、横方向からの力が加えら
れた場合にも歪み等が生じなくなる。また、上熱良導箱
は支持部材上に配設するものであるから、上熱良導箱を
断熱箱体の開口から断熱箱体内に入れる際、レール部に
沿って円滑に挿入することができるようになると共に、
支持部材は上下熱良導箱間に外周部冷気通路に連通する
中央部冷気通路を形成し、また、上下熱良導箱の側方の
外周部冷気通路を連通するので、格別なダクト等を設け
ること無く円滑な冷気強制循環を実現できるようにな
り、総じて低温貯蔵庫の組立作業性を著しく向上させる
ことができるものである。
【0036】また、請求項2の発明によれば、同じく扉
の開放により上下貯蔵室内は前後方向に開放されるの
で、一方から物品を収納し、他方から取り出すことがで
き、調理済みの料理等の物品の提供及び上下貯蔵室への
補充を円滑に行うことができるようになると共に、上下
貯蔵室内は前後の開口以外の上下熱良導箱の上下左右面
から間接的に冷却されることになるので、上下貯蔵室内
に収納した料理等の食品を乾燥することなく良好に低温
保存することができるようになる。
【0037】特に、本発明では支持部材に障壁部が形成
されており、中央部冷気通路に流入した冷気はこの障壁
部に衝突して乱流を生じ、下熱良導箱側にも流れるよう
になるので、下熱良導箱上面の冷却も十分行われるよう
になる。総じて、上下熱良導箱を上下左右壁面より均一
に冷却し、それによって上下貯蔵室内をムラなく良好に
間接冷却することができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低温貯蔵庫の斜視図である。
【図2】本発明の低温貯蔵庫の縦断正面図である。
【図3】本発明の低温貯蔵庫の縦断側面図である。
【図4】本発明の低温貯蔵庫の断熱箱体の斜視図であ
る。
【図5】本発明の低温貯蔵庫の断熱箱体の縦断正面図で
ある。
【図6】本発明の低温貯蔵庫の断熱箱体と支持部材の分
解斜視図である。
【図7】本発明の低温貯蔵庫の支持部材の斜視図であ
る。
【図8】従来の低温貯蔵庫の断熱箱体の斜視図である。
【符号の説明】
1 低温貯蔵庫 6 断熱箱体 7 開口 8 開口 14 支持部材 21 上熱良導箱 22 下熱良導箱 31 上貯蔵室 32 下貯蔵室 33 蒸発器 34 送風機 39 外周部冷気通路 40 中央部冷気通路 44 扉 46 扉 51 補強板 52 補強板 53 レール部 53A フランジ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後面に開口を有した断熱箱体と、該断
    熱箱体の前後開口を開閉自在にそれぞれ閉塞する扉と、
    前記断熱箱体の前後開口部において左右側壁間に渡り架
    設された一対の補強板及び両補強板間に渡って前後方向
    に設けられたレール部から成る支持部材と、前後面に開
    口を有し、前記断熱箱体と間隔を存して前記支持部材上
    に配設され、内部を上貯蔵室とする上熱良導箱と、前後
    面に開口を有し、前記断熱箱体と間隔を存して前記支持
    部材下側に配設され、内部を下貯蔵室とする下熱良導箱
    と、これら上下熱良導箱の上下左右における前記断熱箱
    体との間隔に形成された外周部冷気通路と、前記上熱良
    導箱上方における前記外周部冷気通路内に配設された冷
    却装置の蒸発器及び送風機とを具備して成り、前記支持
    部材は前記上下熱良導箱間に前記外周部冷気通路に連通
    した中央部冷気通路を形成し、前記上下熱良導箱の側方
    における前記外周部冷気通路を連通すると共に、前記蒸
    発器にて冷却された冷気を前記送風機により両冷気通路
    内に強制循環することにより、前記上下貯蔵室内を間接
    的に冷却することを特徴とする低温貯蔵庫。
  2. 【請求項2】 前後面に開口を有した断熱箱体と、該断
    熱箱体の前後開口を開閉自在にそれぞれ閉塞する扉と、
    前記断熱箱体の左右側壁間に渡り架設された支持部材
    と、前後面に開口を有し、前記断熱箱体と間隔を存して
    前記支持部材上に配設され、内部を上貯蔵室とする上熱
    良導箱と、前後面に開口を有し、前記断熱箱体と間隔を
    存して前記支持部材下側に配設され、内部を下貯蔵室と
    する下熱良導箱と、これら上下熱良導箱の上下左右にお
    ける前記断熱箱体との間隔に形成された外周部冷気通路
    と、前記上熱良導箱上方における前記外周部冷気通路内
    に配設された冷却装置の蒸発器及び送風機とを具備して
    成り、前記支持部材は前記上下熱良導箱間に前記外周部
    冷気通路に連通した中央部冷気通路を形成し、前記上下
    熱良導箱の側方における前記外周部冷気通路を連通する
    と共に、前記支持部材には、前記中央部冷気通路内を流
    れる冷気に乱流を生じさせる障壁部を形成し、前記蒸発
    器にて冷却された冷気を前記送風機により両冷気通路内
    に強制循環することにより、前記上下貯蔵室内を間接的
    に冷却することを特徴とする低温貯蔵庫。
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US8584482B2 (en) 2009-01-30 2013-11-19 Lg Electronics Inc. Refrigerator related technology
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US8789387B2 (en) 2008-12-10 2014-07-29 Lg Electronics Inc. Refrigerator
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