JP3015627B2 - 低温貯蔵庫 - Google Patents

低温貯蔵庫

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JP3015627B2
JP3015627B2 JP5152286A JP15228693A JP3015627B2 JP 3015627 B2 JP3015627 B2 JP 3015627B2 JP 5152286 A JP5152286 A JP 5152286A JP 15228693 A JP15228693 A JP 15228693A JP 3015627 B2 JP3015627 B2 JP 3015627B2
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正夫 齋藤
稔 田中
誠 桑原
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、断熱箱体内に間隔を存
して熱良導箱を配設し、この間隔内に冷気を循環して熱
良導箱内の貯蔵室を間接冷却する低温貯蔵庫に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来この種低温貯蔵庫は、例えば出願人
が先に出願した特開平3−102169号公報(F25
D17/08)に示されるように、前面に開口する断熱
箱体内に間隔を存して熱良導箱を配設し、この熱良導箱
内を貯蔵室と成すと共に、熱良導箱と断熱箱体間の空間
に冷却ユニットの蒸発器と送風機を配置し、蒸発器にて
冷却された冷気を送風機にて間隔内に強制循環すること
により、貯蔵室内を間接的に冷却する構造とされてい
る。
【0003】係る低温貯蔵庫によれば、貯蔵室内は熱良
導箱の上下左右及び後壁面より冷却されると共に、貯蔵
室内への乾燥冷気の直接の侵入がないので、貯蔵室内の
乾燥を抑制し、その湿度を高く維持することができる。
従って、生鮮食品や調理済みの料理を乾燥することな
く、低温で保存するためには好適なものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ホテルやレ
ストラン等においては、厨房で予め調理された料理を顧
客に提供するまで、係る高湿度の貯蔵室内にて一時保存
して置く必要がある。しかしながら、従来の低温貯蔵庫
は前面のみに開口していたため、調理済料理の取り出
し、及び収納を同じ方向から行わなければならず、顧客
への料理の提供及び貯蔵室への料理の補充が円滑に行え
ない問題があった。
【0005】そこで、低温貯蔵庫の前後面を開口させる
ことにより、貯蔵室への料理の補充或いは貯蔵室からの
取り出しを貯蔵室の前後方向から行えるようにすれば、
係る収納・取出作業を極めて円滑に行えるようになる。
しかしながら、係る構成を実現させるために熱良導箱の
前後を開口させると、貯蔵室内を間接冷却する熱良導箱
の壁面は上下左右面のみとなるため、貯蔵室内全体をム
ラなく均一に冷却することが極めて困難となる問題があ
った。
【0006】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、所謂間接冷却式の低温貯
蔵庫において、物品の納出作業を円滑化し、且つ、貯蔵
室内を均一に冷却することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、請求項1の発明の
低温貯蔵庫1は、前後面に開口7、8を有した断熱箱体
6と、この断熱箱体6の前後開口7、8を開閉自在にそ
れぞれ閉塞する扉44、46と、前後面に開口を有し、
断熱箱体6内に間隔を存して配設され、内部を貯蔵室3
1、32とする熱良導箱21、22と、この熱良導箱2
1、22の上下左右における熱良導箱21、22と断熱
箱体6間に形成された冷気通路39と、冷気通路39内
に配設された冷却装置の蒸発器33及び送風機34とを
具備しており、蒸発器33にて冷却された冷気を送風機
34により冷気通路39内に強制循環することにより、
貯蔵室31、32を間接的に冷却すると共に、冷気通路
39内には冷気の循環方向を反転させるための風向板5
1、52を設けたものである。
【0008】また、請求項2の発明の低温貯蔵庫1は上
記に加えて、貯蔵室31、32内に複数の温度検出装置
(センサー)56〜59を設け、各温度検出装置の出力
に基づいて風向板51、52を制御することにより、蒸
発器33にて冷却された冷気を貯蔵室31、32内の温
度の高い部分に向けて循環させるものである。
【0009】
【作用】請求項1の発明の低温貯蔵庫1によれば、扉4
4、46の開放により貯蔵室31、32内は前後方向に
開放されるので、一方から物品を収納し、他方から取り
出すことができる。従って、調理済みの料理等の物品の
提供及び貯蔵室31、32への補充を円滑に行うことが
できるようになる。また、貯蔵室31、32内は前後の
開口以外の熱良導箱21、22の上下左右面から間接的
に冷却されることになるので、貯蔵室31、32内に収
納した料理等の物品を乾燥することなく良好に低温保存
することができる。
【0010】ここで、冷気通路39内を循環する冷気の
温度は蒸発器33と熱交換した直後が最も低い。従っ
て、冷気が最初に循環される上流側の部分の貯蔵室はよ
り強く冷却され、下流側の部分の貯蔵室の冷却は弱くな
るため、貯蔵室31、32内の部分によって温度の不均
一が発生しようとするが、本発明では冷気通路39に風
向板51、52が設けられているので、この風向板5
1、52により適宜冷気の循環方向を反転させることに
より、循環冷気による冷却作用を熱良導箱21、22を
介し、貯蔵室31、32内に均一に及ぼすことが可能と
なる。それによって、貯蔵室31、32内の温度ムラの
発生を防止して温度の均一化を図り、貯蔵室31、32
内のどの位置に料理等を収納しても良好に冷却保存する
ことが可能となる。
【0011】特に、請求項2の発明の低温貯蔵庫1によ
れば、上記に加えて貯蔵室31、32内に複数の温度検
出装置(センサー)56〜59を設け、各温度検出装置
の出力に基づいて風向板51、52を制御することによ
り、蒸発器33にて冷却された冷気を貯蔵室31、32
内の温度の高い部分に向けて循環させるので、蒸発器3
3と熱交換した直後の温度の低い冷気を貯蔵室内の温度
の高い部分に最初に循環させることが可能となり、それ
によって貯蔵室31、32内の温度ムラの発生をより円
滑に解消することができるようになる。
【0012】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例を詳述す
る。図1は本発明の低温貯蔵庫1の縦断正面図、図2は
低温貯蔵庫1の縦断側面図、図3は低温貯蔵庫1の一部
切欠平面図、図4は低温貯蔵庫1上部の平断面図であ
る。本発明の低温貯蔵庫1は例えばレストランの厨房に
設置されるものであり、内外箱2、3間に断熱材4を充
填した断熱箱体6により構成されている。断熱箱体6は
前後に開口7、8を有しており、その天壁6Aの一側部
は上方に張り出されて張出部9とされており、その内部
には下方に開放した冷却室11が構成されている。断熱
箱体6の前後開口7、8は仕切部材12、13によって
それぞれ上下に区画されており、この仕切部材12、1
3間には取付板14が架設され、断熱箱体6内を上下に
仕切っている。
【0013】係る断熱箱体6の内部には、ステンレス等
の熱良導材から形成され、前後に開口した上下熱良導箱
21、22が、それぞれ断熱箱体6の内面と所定の間隔
を存して上下に収納配設される。このとき、下熱良導箱
22は取付板14の下側において、断熱箱体6の底壁6
B上面に設けられた取付板23上に底壁6Bと間隔を存
して固定されると共に、上熱良導箱21は取付板14上
に取付板24により取付板14と間隔を存して固定され
ている。また、上下熱良導箱21、22の前後開口縁は
断熱箱体6内面に当接しており、これによって上下熱良
導箱21、22の内部には、断熱箱体6との間及び上下
熱良導箱21、22相互間の間隔から隔離され、且つ、
前後に開放した上下貯蔵室31、32が構成されてい
る。
【0014】一方、前記冷却室11内には冷却装置を構
成する蒸発器33と、その下側に送風機34、34が収
納配設されており、張出部9側方の断熱箱体6天壁6A
上には同様に冷却装置を構成する圧縮機36、凝縮器3
7及び凝縮器用送風機38が設置されている。また、取
付板14の両側部及び各取付板23、24にはそれぞれ
透孔14A、23A、24Aが穿設されており、それに
よって、上下熱良導箱21、22と断熱箱体6の間及び
上下熱良導箱21、22相互間には一連の冷気通路39
が構成されている。
【0015】前記冷却室11は下面において冷気通路3
9に連通してこの冷気通路39の一部となっており、蒸
発器33は張出部9の上壁9Aと間隔を存して配置され
ている。また、蒸発器33の後面からは上熱良導箱21
の上面に渡りカバー41が設けられており、蒸発器33
より下の冷却室11及び冷気通路39内を前後に仕切っ
ている。更に、冷却室11の両側下方に対応する位置の
冷気通路39A、39Bには、風向板51、52が取り
付けられている。
【0016】両風向板51、52は例えば短冊状の前後
2枚のダンパー板51A、51B、52A、52Bをそ
れぞれ角度を違えて接続して構成されており、それぞれ
図示しないモータによって回転駆動される前後方向の回
動軸51C或いは52Cによりそれぞれ回動自在に枢支
されている。この内、右側に位置する風向板51のダン
パー板51Aは、冷却室11の右側下方であってカバー
41前方の冷気通路39Aを開閉し、ダンパー板51B
はカバー41後方の冷気通路39Aを開閉する。そし
て、風向板51は前記モータにより回動され、ダンパー
板51Aが冷気通路39Aを閉じ、且つ、ダンパー板5
1Bが冷気通路39Aを開いた状態と、ダンパー板51
Aが冷気通路39Aを開き、且つ、ダンパー板51Bが
冷気通路39Aを閉じた状態とに切り換えられるように
構成されている。
【0017】また、左側に位置する風向板52のダンパ
ー板52Aは、冷却室11の左側下方であってカバー4
1前方の冷気通路39Bを開閉し、ダンパー板52Bは
カバー41後方の冷気通路39Bを開閉する。そして、
風向板52は前記モータにより回動され、ダンパー板5
2Aが冷気通路39Bを閉じ、且つ、ダンパー板52B
が冷気通路39Bを開いた状態と、ダンパー板52Aが
冷気通路39Bを開き、且つ、ダンパー板52Bが冷気
通路39Bを閉じた状態とに切り換えられるように構成
されている。
【0018】他方、上熱良導箱21の左右側壁内面に
は、上貯蔵室31内の左右の温度を検出する温度検出装
置としてのセンサー56、57が取り付けられると共
に、下熱良導箱22の左右側壁内面には、下貯蔵室32
内の左右の温度を検出する温度検出装置としてのセンサ
ー58、59が取り付けられている。そして、各センサ
ー56〜59の出力は、前記モータの運転を制御する図
示しない制御装置に接続されている。また、断熱箱体6
の前後開口7、8は例えば観音開き式の断熱扉44、4
4、46、46によってそれぞれ開閉自在に閉塞され
る。そして、低温貯蔵庫1は厨房と客席の間に据え付け
られると共に、前面開口7を厨房側に後面開口8を客席
側とされる。
【0019】以上の構成により次に低温貯蔵庫1の動作
を説明する。ここで、今風向板51のダンパー板51A
は図1及び図4の如くカバー41前方の冷気通路39A
を閉じ、ダンパー板51Bはカバー41後方の冷気通路
39Aを開いており、風向板52のダンパー板52Aは
カバー41前方の冷気通路39Bを開き、ダンパー板5
2Bはカバー41後方の冷気通路39Bを閉じているも
のとする。この状態で、冷却装置の圧縮機36及び送風
機34、34が運転されると、蒸発器33にて冷却され
た冷気は送風機34、34によって下方に吸引され、ダ
ンパー板52Aによって開放されているカバー41前方
の冷気通路39Bから下方に吹き出される。この吹き出
された冷気は、図1中矢印の如く上熱良導箱21の左側
の冷気通路39に流入してそこを流下し、その後、一部
の冷気は透孔14Aを通過してそのまま下熱良導箱22
の左側の冷気通路39に流入すると共に、残りは上下熱
良導箱21、22間の冷気通路39に流入する。
【0020】下熱良導箱22の左側の冷気通路39に流
入した冷気は下熱良導箱22の下方の冷気通路39に流
入し、その後、透孔23A、23Aを通過して下熱良導
箱22の右側の冷気通路39に流入する。下熱良導箱2
2の右側の冷気通路39に流入した冷気は、そこを上昇
して透孔14Aから上熱良導箱21の右側の冷気通路3
9に流入する。そして、上下熱良導箱21、22間の冷
気通路39を通過して来た冷気と合流して上熱良導箱2
1の右側の冷気通路39内を上昇し、上熱良導箱21の
上方の冷気通路39に流入する。
【0021】上熱良導箱21上方の冷気通路39に流入
した冷気は、上熱良導箱21の右側から左側後方に向か
って流れ、図4中矢印の如くダンパー板51Bによって
開放されているカバー41後方の冷気通路39Aより冷
却室11内に流入し、蒸発器33の後方の冷却室11内
を上昇して蒸発器33の上方から蒸発器33に帰還す
る。係る一連の冷気強制循環によって、蒸発器33から
の冷気は上下熱良導箱21、22の上下左右面の略全域
に沿って流れることになる。従って、上下貯蔵室31、
32内は、上下熱良導箱21、22の上下左右の各壁面
より冷却されるようになる。
【0022】ここで、冷気通路39内を循環する冷気は
蒸発器33と熱交換した後、送風機34、34から吹き
出されたばかりの温度が最も低く、上下熱良導箱21、
22と熱交換した後の温度が最も高くなる。従って、上
記の如き冷気循環によると、上熱良導箱21の左側を流
下する冷気の温度が最も低く、右側を上昇する冷気の温
度が最も高くなるため、冷気の循環方向のみを考慮すれ
ば、上熱良導箱21の左側に対応する部分の上貯蔵室3
1は強く冷却されて温度が低くなり、上熱良導箱21の
右側に対応する部分の上貯蔵室31内の冷却作用は弱
く、その温度が上がる傾向となる。
【0023】また、上下貯蔵室31、32内に収納した
料理等の物品の温度によっても内部の温度は変化するた
め、これら種々の要因により上下貯蔵室31、32内の
温度にはムラが発生し、上下貯蔵室31、32内の位置
によって物品の冷却温度が不均一となってしまう。そこ
で、本発明では例えば左側のセンサー56、58の感知
する上下貯蔵室31、32内左側の温度が設定温度に達
しており、右側のセンサー57或いは59の感知する上
下貯蔵室31、32内右側の温度が設定温度より高い場
合には、前記制御装置が前記モータにより図5及び図6
の如き位置に両風向板51、52を回動させる。この状
態で風向板51のダンパー板51Aはカバー41前方の
冷気通路39Aを開き、ダンパー板51Bはカバー41
後方の冷気通路39Aを閉じており、風向板52のダン
パー板52Aはカバー41前方の冷気通路39Bを閉
じ、ダンパー板52Bはカバー41後方の冷気通路39
Bを開く。
【0024】係る風向板51、52の回動により、蒸発
器33にて冷却された冷気は送風機34、34によって
下方に吸引され、ダンパー板51Aによって開放されて
いるカバー41前方の冷気通路39Aから上熱良導箱2
1上方に吹き出されるようになる。この吹き出された冷
気は、図5及び図6中矢印の如く上熱良導箱21の上側
の冷気通路39に流入してそこを右方に流れ、上熱良導
箱21の右側の冷気通路39を流下し、その後、一部の
冷気は透孔14Aを通過してそのまま下熱良導箱22の
右側の冷気通路39に流入すると共に、残りは上下熱良
導箱21、22間の冷気通路39に流入する。
【0025】下熱良導箱22の右側の冷気通路39に流
入した冷気は下熱良導箱22の下方の冷気通路39に流
入し、その後、透孔23A、23Aを通過して下熱良導
箱22の左側の冷気通路39に流入する。下熱良導箱2
2の左側の冷気通路39に流入した冷気は、そこを上昇
して透孔14Aから上熱良導箱21の左側の冷気通路3
9に流入する。そして、上下熱良導箱21、22間の冷
気通路39を通過して来た冷気と合流して上熱良導箱2
1の左側の冷気通路39内を上昇する。
【0026】上熱良導箱21左側の冷気通路39を上昇
して来た冷気は、上熱良導箱21の左側後方に流れ、図
6中矢印の如くダンパー板52Bによって開放されてい
るカバー41後方の冷気通路39Bより冷却室11内に
流入し、蒸発器33の後方の冷却室11内を上昇して蒸
発器33の上方から蒸発器33に帰還する。このよう
に、風向板51、52の回動によって冷気通路39内を
流れる冷気の循環方向が反転されるので、蒸発器33と
熱交換した直後の温度の低い冷気が上下熱良導箱21、
22の右側から先に循環するようになり、それによっ
て、前述の如く温度の高くなっている上貯蔵室31或い
は下貯蔵室32内右側の部分をより強く冷却することが
できるようになる。従って、上下貯蔵室31、32内右
側の部分の温度が低下し、各貯蔵室31、32内の温度
は均一化されることになる。
【0027】ここで、係る冷気循環方向の反転により、
上下貯蔵室31、32内の左側のセンサー56或いは5
8の感知する温度が上昇し、設定温度より高くなったら
前記制御装置はモータにより再び風向板51、52を図
1の状態に復帰させて冷気の循環方向を反転する。以上
を繰り返すことにより上下貯蔵室31、32内全体をム
ラ無く均一に冷却する。
【0028】尚、風向板51、52の制御に関しては、
上述の如く左側のセンサー56、58のいずれかが感知
する温度が高くなったら左側の冷気通路39に最初に冷
気を流し、右側のセンサー57、59のいずれかが感知
する温度が高くなったら冷気循環方向を反転させるもの
でも良く、また、左側のセンサー56と58の感知した
温度の平均値、及び右側のセンサー57と59の感知す
る温度の平均値とを比較して高い方に先に冷気が循環す
るように制御しても良い。
【0029】また、上記実施例ではセンサー56〜59
によって風向板51、52の動作を制御するようにした
が、それに限らず、一定時間置きに風向板51、52を
回動して冷気循環方向を反転させる動作を繰り返すこと
により、上下貯蔵室31、32内を均一に冷却するよう
にしても差し支えない。そして、係る上下貯蔵室31、
32内には、厨房で調理された料理が扉44を開放して
前面の開口7から収納される。所定数作られた料理はこ
の上下貯蔵室31、32内に一時保存され、注文を受け
た後、或いは宴会の進行等に合わせてウエイターが扉4
6を開放し、後面の開口8から料理を取り出して顧客に
提供することになる。また、取り出された料理の補充は
同様に反対側の開口7から行えるので、料理の収納・提
供・補充が極めて円滑に行えるようになる。
【0030】また、このとき、上下貯蔵室31、32内
には直接の冷気流入が無く、前述の如く上下左右壁面か
ら間接的に冷却されるので、上下貯蔵室31、32内に
収納された料理は乾燥することなく冷却保存される。従
って、ラップ等でくるむことなく料理を美味しい状態で
保存することができるようになる。更に、実施例では断
熱箱体6の天壁6Aに張出部9を形成し、この張出部9
内に蒸発器33を配設する冷却室11を構成したので、
上下貯蔵室31、32の容積を狭めることなく蒸発器3
3及び送風機34を配設することができる。尚、実施例
では上下に貯蔵室31、32を有する低温貯蔵庫につい
て説明したが、それに限らず、一室のみの低温貯蔵庫で
あっても本発明は有効である。
【0031】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、扉の
開放により貯蔵室内は前後方向に開放されるので、一方
から物品を収納し、他方から取り出すことができる。従
って、調理済みの料理等の食品の提供及び貯蔵室への収
納作業を極めて円滑に行うことができるようになる。ま
た、貯蔵室内は前後の開口以外の熱良導箱の上下左右面
から間接的に冷却されるので、貯蔵室内に収納した料理
等の食品を乾燥することなく良好に低温保存することが
できるようになる。
【0032】特に、本発明では冷気通路に風向板を設け
ているので、この風向板により適宜冷気の循環方向を反
転させることにより、循環冷気による冷却作用を熱良導
箱を介し、貯蔵室内に均一に及ぼすことが可能となる。
それによって、貯蔵室内の温度ムラの発生を防止して温
度の均一化を図り、貯蔵室内のどの位置に料理等の物品
を収納しても良好に冷却保存することが可能となるもの
である。
【0033】また、請求項2の発明によれば上記に加え
て、貯蔵室内に複数の温度検出装置を設け、各温度検出
装置の出力に基づいて風向板を制御することにより、蒸
発器にて冷却された冷気を貯蔵室内の温度の高い部分に
向けて循環させるので、蒸発器と熱交換した直後の温度
の低い冷気を貯蔵室内の温度の高い部分に最初に循環さ
せることが可能となり、それによって貯蔵室内の温度ム
ラの発生をより円滑に解消することができるようになる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の低温貯蔵庫の縦断正面図である。
【図2】本発明の低温貯蔵庫の縦断側面図である。
【図3】本発明の低温貯蔵庫の一部切欠平面図である。
【図4】本発明の低温貯蔵庫上部の平断面図である。
【図5】風向板の動作を説明するための低温貯蔵庫の縦
断正面図である。
【図6】同じく風向板の動作を説明するための低温貯蔵
庫上部の平断面図である。
【符号の説明】
1 低温貯蔵庫 6 断熱箱体 7 開口 8 開口 21 上熱良導箱 22 下熱良導箱 31 上貯蔵室 32 下貯蔵室 33 蒸発器 34 送風機 39 冷気通路 44 扉 46 扉 51 風向板 52 風向板 56 センサー 57 センサー 58 センサー 59 センサー
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−279769(JP,A) 特開 平5−52461(JP,A) 特開 平3−102169(JP,A) 実開 昭58−55491(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 17/08 F25D 23/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後面に開口を有した断熱箱体と、該断
    熱箱体の前後開口を開閉自在にそれぞれ閉塞する扉と、
    前後面に開口を有し、前記断熱箱体内に間隔を存して配
    設され、内部を貯蔵室とする熱良導箱と、該熱良導箱の
    上下左右における熱良導箱と前記断熱箱体間に形成され
    た冷気通路と、前記冷気通路内に配設された冷却装置の
    蒸発器及び送風機とを具備して成り、前記蒸発器にて冷
    却された冷気を前記送風機により前記冷気通路内に強制
    循環することにより前記貯蔵室内を間接的に冷却すると
    共に、前記冷気通路内には冷気の循環方向を反転させる
    ための風向板を設けたことを特徴とする低温貯蔵庫。
  2. 【請求項2】 貯蔵室内には複数の温度検出装置を設
    け、各温度検出装置の出力に基づいて風向板を制御する
    ことにより、蒸発器にて冷却された冷気を前記貯蔵室内
    の温度の高い部分に向けて循環させることを特徴とする
    請求項1の低温貯蔵庫。
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