JP2014005264A - 粉体化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布時の伸び広がりが軽くしっとりした使用感を有し、化粧膜の均一性・ツヤ感に優れ、経時での化粧膜の局在化や白浮きなどの化粧崩れを抑制する効果に優れる効果に優れる粉体化粧料を提供するものである。
【解決手段】
(a)アミノ変性シリコーンで処理した粉体と(b)窒化ホウ素粉体とを含有することを特徴とする粉体化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、アミノ変性シリコーンで処理した粉体と窒化ホウ素粉体とを含有することにより、塗布時の伸び広がりが軽く、しっとりした使用感を有し、化粧膜の均一性・ツヤ感に優れ、経時での化粧膜の局在化や白浮きなどの化粧崩れを抑制する効果に優れる粉体化粧料に関するものである。
粉体化粧料はファンデーションや白粉、チーク、アイシャドウ、アイブロウなどのメイクアップ化粧料や、ボディーパウダー、制汗剤等に使用されている剤形である。特にメイクアップ化粧料においては、化粧膜の仕上がりが上品なツヤ感を有するものや、時間がたってもヨレや毛穴落ちがなく、化粧を施した直後の化粧膜の状態が維持される化粧持ちの機能は、非常に重要な品質であり、また、使用感では、しっとりとした感触で伸び広がることが消費者に好まれている。
上品なツヤ感とは、均一で透明感ある化粧膜であることや、キメが細かく自然なツヤのある明るい仕上がりであること、更に白浮きをせずマットにならない化粧膜であることなどを意味するものである。これらのツヤ感を具現化するために、特定の形状のタルクとマイカと有機球状粉体を特定比で組合せる方法(特許文献1)や、窒化ホウ素表面に金属酸化物を付着させてなる複合粉体を用いる方法(特許文献2)などが採用されている。
しかしながら、特定の形状のタルクとマイカと有機球状粉体を特定比で組合せることでツヤ感を出す方法では、伸び広がりの軽さやしっとりした使用感が得られず、さらに肌への付着力が弱くヨレや毛穴落ちに対しても充分な効果を得ることとができず、経時での化粧膜の局在化や色変化などの化粧崩れを抑制する効果にも劣るものであった。
また、窒化ホウ素表面に金属酸化物を付着させてなる複合粉体を用いる方法では、伸び広がりの軽さや滑らかな使用感は具現化できるものの、しっとりした使用感やヨレや毛穴落ちに対して充分な効果が得られず、経時での化粧膜の局在化や色変化などの化粧崩れを抑制する効果を有するものではなかった。
一方で、しっとりとした感触をもつ粉体を得る技術として、ずり剪断式低速混練機を用いてアミノ変性シリコーンを処理する技術があり、この処理粉体を化粧料に配合することも知られている(例えば特許文献3参照)。
しかし、上記のアミノ変性シリコーン処理粉体を配合する技術では、しっとり感は得られるものの、ヨレや毛穴落ちに対して充分な効果が得られず、経時での化粧膜の局在化や白浮きなどの化粧崩れを抑制する効果を有するものではなかった。
特開2011−105671号公報 特開2011−236137号公報 特許第4505211号公報
従って、塗布時の伸び広がりが軽くしっとりした使用感を有し、化粧膜の均一性・ツヤ感に優れ、経時での化粧膜の局在化や白浮きなどの化粧崩れを抑制する効果に優れた粉体化粧料を得ることのできる技術が望まれていた。
かかる実情に鑑み、本発明者らは鋭意検討した結果、アミノ変性シリコーンで処理した粉体と、窒化ホウ素粉体とを組み合わせ、配合することにより、塗布時の伸び広がりが軽く、しっとりした使用感を有し、化粧膜の均一性・ツヤ感に優れ、しかも、経時でヨレや毛穴落ちに対して化粧膜の局在化や白浮きなどの化粧崩れを抑制する効果に優れる粉体化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、次の内容を要旨とするものである。
(1)次の成分(a)及び成分(b);
(a)アミノ変性シリコーンで処理した粉体
(b)窒化ホウ素粉体
を含有することを特徴とする粉体化粧料、
(2)成分(a)のアミノ変性シリコーンで処理した粉体を全粉体中0.1〜80質量%含有する前記(1)記載の粉体化粧料、
(3)成分(a)のアミノ変性シリコーンで処理した粉体が、粉体100質量部に対し、0.1〜10質量部のアミノ変性シリコーンで処理したものである前記(2)記載の粉体化粧料、
(4)成分(b)の窒化ホウ素粉体の平均粒径が3〜20μmである前記(1)〜(3)記載の粉体化粧料、
(5)成分(b)の窒化ホウ素粉体を全粉体中0.1〜30質量%含有する前記(1)〜(4)記載の粉体化粧料、
(6)更に次の成分(c)
(c)有機球状粉体
を含有する前記(1)〜(5)記載の粉体化粧料、
(7)粉体化粧料が固形状である前記(1)〜(6)記載の粉体化粧料。
本発明の粉体化粧料は、塗布時の伸び広がりが軽くしっとりした使用感を有し、化粧膜の均一性・ツヤ感に優れ、経時での化粧膜の局在化や白浮きなどの化粧崩れを抑制する効果に優れる粉体化粧料に関するものである。
従って本発明の粉体化粧料は、ファンデーションや白粉、チーク、アイシャドウ、アイブロウなどのメイクアップ化粧料や、ボディーパウダー、制汗剤等に有利に使用できるものである。
以下、本発明を更に詳細に説明する。
本発明において粉体化粧料とは、粉体を主成分として含有し、必要に応じて、油性成分、水性成分、界面活性剤成分等を粉体中に分散させた状態のものを意味し、具体的には、粉末状、粉末固形状等の化粧料が挙げられ、いずれの性状のものであっても良い。さらに、粉体を紙などの支持体に担持させた状態のものであっても良い。粉体化粧料中の粉体の含有量は特に限定されないが、一般的に50〜100%のものが好ましい。
本発明の粉体化粧料は、必須成分として、アミノ変性シリコーンで処理した粉体(成分(a))および窒化ホウ素粉体(成分(b))を含有するものである。
本発明の粉体化粧料において、成分(a)として用いられるアミノ変性シリコーンで処理した粉体(以下、「アミノ変性シリコーン処理粉体」という)は、化粧料の肌への親和性を向上させ、軽い伸び広がりとしっとりとした使用感を与えると共に、成分(b)と組み合わせることで、経時での化粧膜の局在化(ヨレ・毛穴落ち)、白浮きを抑制するために含有されるものである。
この成分(a)を調製するために用いられるアミノ変性シリコーンとしては、アミノ基又はアンモニウム基を有しているシリコーンであればよく、末端水酸基の全て又は一部がメチル基等で封鎖されたアミノ変性シリコーンオイル、末端が封鎖されていないアモジメチコンのどちらでもよい。例えば、好ましいアミノ変性シリコーンとしては、以下の一般式(1)で表されるものが挙げられる。
Figure 2014005264
〔式中、Rは水酸基、水素原子又はRを示し、Rは置換又は非置換の炭素数
1〜20の一価炭化水素基を示し、XはR、−Q−NH(CHNH
−OR又は水酸基を示し、Qは炭素数1〜8の二価炭化水素基を示し、nは
1〜5の数を示し、p及びqはその和が数平均で2以上2000未満、好まし
くは20以上2000未満、更に好ましくは30以上1000未満となる数を
示す〕
上記アミノ変性シリコーンのアミノ当量は、好ましくは200g/mol〜3万g/mol、更に好ましくは500g/mol〜1万g/mol、更に好ましくは600g/mol〜5000g/molである。
ここで、アミノ当量とは、アミノ基又はアンモニウム基1個当たりのシロキサン骨格の質量を意味している。表記単位のg/molはアミノ基又はアンモニウム基1mol当たりに換算した値である。従って、アミノ当量の値が小さいほど分子内でのアミノ基又はアンモニウム基の比率が高いことを示している。
また、このものの粘度は、粉体が均一に被覆され、化粧膜の均一性が得られるという点から、100〜3000mm/s(25℃)の範囲のものであることが好ましい。
また、上記アミノ変性シリコーンの好適な市販品の具体例としては、SF8451C(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製,粘度600mm/s,アミノ当量1700g/mol)、SF8452C(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製,粘度700mm/s,アミノ当量6400g/mol)、SF8457C(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製,粘度1200mm/s,アミノ当量1800g/mol)、KF8003(信越化学工業社製,粘度1850mm/s,アミノ当量2000g/mol)、KF8004(信越化学工業社製,粘度800mm/s,アミノ当量1500g/mol)、KF867S(信越化学工業社製,粘度1300mm/s,アミノ当量1700g/mol)、XF42−B8922(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製,粘度70000mm/s,アミノ当量13000g/mol)等のアミノ変性シリコーンオイルや、SM8704C(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製,アミノ当量1800g/mol)等のアモジメチコーンエマルションが挙げられる。
上記アミノ変性シリコーンは25℃で液状のものが好ましく、これは、エマルションの形で使用してもよい。このアミノ変性シリコーンのエマルションは、例えば、アミノ変性シリコーンと溶媒を高剪断で機械混合したものや、アミノ変性シリコーンを水及び乳化剤で乳化したもの、若しくはこれらの組み合わせによって、又は乳化重合によっても調製することができる。
成分(a)のアミノ変性シリコーン処理粉体の調製における、アミノ変性シリコーンの処理量は特に限定されないが、粉体100質量部に対し、アミノ変性シリコーンを0.1〜10質量部で処理するものが伸び広がりの軽さとしっとり感、経時でのヨレ・毛穴落ち、白浮き抑制効果の観点から好ましく、更に、粉体100質量部に対し、0.5〜7質量部とすることがそれらの効果が特に顕著であるためさらに好ましい。
一方、アミノ変性シリコーンで表面処理される粉体は、通常化粧料に使用される粉体であれば特に限定されず、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の平均粒径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、酸化チタン、黒色酸化チタン、酸化セリウム、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、無水ケイ酸、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカチタン、有機顔料被覆マイカチタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリウレタンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、N−アシルリジン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆マイカチタン、微粒子酸化亜鉛被覆マイカチタン、硫酸バリウム被覆マイカチタン、酸化チタン含有シリカ、酸化亜鉛含有シリカ等の複合粉体類等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。
その中でも、塗布時の伸び広がりの使用感や経時での化粧膜の局在化や白浮きなどの化粧崩れを抑制する効果の観点から酸化チタン、酸化亜鉛、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、無水ケイ酸、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、硫酸バリウムなどの無機粉体が好ましく、その中でも、板状粉体がより好ましい。具体的にはマイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、板状硫酸バリウム、板状硫酸カルシウム等の無機板状粉体などがより好ましい。
また、平均粒径は、使用感や経時での化粧膜の局在化や白浮きなどの化粧崩れを抑制する効果において、0.5〜200μmが好ましく、更に好ましくは1〜150μmである。なお、本発明において平均粒径とは、レーザー回折・散乱式粒度分布測定装置を用い、水中分散状態で測定された粉体の幅と長さの装置上の平均値(積算体積50%の粒径値)をいう。
本発明において、アミノ変性シリコーンで処理した粉体(成分(a))は、アミノ変性シリコーンを溶媒に分散させ粉体表面に被覆処理させるか、粉体とアミノ変性シリコーンを接触させ必要に応じ溶媒等を用い、機械力を用いて粉体表面に被覆処理させることにより得られたものをいう。これらの粉体表面を被覆処理する方法としては、特に限定されるものではなく、通常公知の処理方法が用いられる。具体的には、直接粉体と混合する方法や、水、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ヘキサン、軽質イソパラフィン、ベンゼン、トルエン等の溶媒を用いる方法が挙げられ、更に、気相法、メカノケミカル法等が挙げられる。メカノケミカル法のなかでも、雷潰機、加圧式ニーダー、ミックスマラー、ローラミル、バンバリーミキサー、石臼等のずりせん断式加圧状態でずり剪断力が加えられる機構を有した混練機を用いる方法が好ましい。
特に好ましい一態様としては、ずりせん断式低速混練機を用いる方法であり、例えば、アミノ変性シリコーンと粉体と溶媒とを雷潰機等を用い混合し、70℃〜120℃に加熱して、その後解砕する方法が挙げられる。また、他の好ましい一態様として、アミノ変性シリコーンを揮発性溶剤中に溶解した後に粉体と混合し、溶剤を乾燥除去し、または乾燥除去する時に70℃〜120℃に加熱して、その後解砕する方法が挙げられる。このうち、ずりせん断式低速混練機を用いて、アミノ変性シリコーンと粉体を混合後、70℃〜120℃に加熱してから解砕したアミノ変性シリコーン被覆粉末が特に好ましい。
上記のようにアミノ変性シリコーンで被覆された粉体を70℃〜120℃程度に加熱することは、アミノ変性シリコーン中のアミノ基及びシロキサン結合の酸素原子が粉体表面とより強固に相互作用し、粉体表面への処理がより均一になり、しっとりした使用感や化粧持ちがより高まるため好ましい。また、溶媒を用いて混練することにより、混練中に基材の表面を強摩擦で擦過傷を作り、新たに露出した活性点に静電吸着することができ粉体表面への被覆が向上するため、しっとりした使用感や化粧持ちが更に向上するため好ましい。
以上説明したアミノ変性シリコーン処理粉体(成分(a))の市販品例としては、粉体である雲母を処理したものとして、「マイカ Y−2300WA3」(ヤマグチマイカ社製)(平均粒径19μm)、タルクを処理したものとして、「EX−15WA3」(ヤマグチマイカ社製)(平均粒径15μm)をあげることができる。
本発明の成分(a)は、本発明の効果を妨げない範囲で、他の処理剤、例えば脂肪酸や、金属石鹸、フッ素化合物などと同時に処理することもできる。また、本発明の成分(a)は、その効果を妨げない範囲で、本願のアミノ変性シリコーン以外の処理剤で処理された粉体や、未処理の粉体と併用することもできる。
本発明の粉体化粧料中の成分(a)の含有量は特に限定されないが、0.5〜80質量%(以下、単に「%」と示す。)が肌への付着力が適度であり、軽い伸び広がりとしっとりとした使用感、経時での化粧膜の局在化(ヨレ・毛穴落ち)、白浮きを抑制する効果に優れるため好ましく、更に1〜50%であればそれらの効果が特に顕著であるため好ましい。
一方、本発明の粉体化粧料に用いられる、成分(b)の窒化ホウ素粉体は、成分(a)のアミノ変性シリコーン処理粉体と組合せることで、肌への付着性を向上させ、肌表面の平滑さを良好にし、仕上り膜にツヤ感を付与する効果を有するものである。また成分(a)と組み合わせによって、経時での化粧膜の局在化(ヨレ・毛穴落ち)や、白浮きを抑制することができるものである。
成分(b)である窒化ホウ素粉体は、通常化粧料に用いられるものであればいずれのものも使用できるが、その形状が板状型等であるものが好ましい。窒化ホウ素粉体(成分(b))の平均粒径は、3〜20μmであることが好ましい。この粒度範囲であると、白さが目立たず、平滑さもより良好となるため、特に好ましい。
なお、本発明に用いられる成分(b)の市販品例としては、SHP−3、SHP−4、SHP−5、SHP−6、SHP−7(何れも、水島合金鉄株式会社製)、トレセラムT−BN−C(東レ株式会社製)、BORON NITRADE POWDER SA08(NATIONAL NITRADE TECH社製)等が挙げられる。
本発明に用いられる成分(b)の含有量は特に限定されないが、0.1〜30%が塗布時の伸び広がりが軽くしっとりした使用感を有し、化粧膜の均一性・ツヤ感を与える効果に優れるため好ましく、更に、含有量が0.5〜20%であればその効果が特に顕著であるためより好ましい。
本発明においては、上記必須成分の他、必要により成分(c)として有機球状粉体を含有せしめることができる。この成分(c)を配合することにより、塗布時の伸び広がりの使用感がより向上し、成分(a)(b)との組み合わせにより、密着性が良くなり、経時での化粧膜の局在化(ヨレ・毛穴落ち)や白浮きなどの化粧崩れを抑制する効果がより向上し、好ましい。
この成分(c)は、化粧料で通常用いられる有機球状粉体であれば特に限定されず、具体的には、例えばナイロン、ポリ(メタ)アクリル酸エステル、オルガノポリシロキサンエラストマー、ポリメチルシルセスキオキサン、ポリスチレン、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体、ポリエチレン、セルロース等が挙げられ、また、これら粉体の二種以上を複合化して球状にしたものでも良く、これらを一種又は二種以上用いることができる。また、これら粉体の中でも、平均粒径1〜50μmのものが好ましく、さらに、3〜40μmのものがより好ましい。
更に、ポリメタクリル酸メチル、メタクリル酸メチルクロスポリマー、ポリアクリレートクロスポリマー、メタクリル酸メチルクロスポリマーとポリイソプレンの複合体等のポリ(メタ)アクリル酸エステル類が、経時での化粧膜の局在化(ヨレ・毛穴落ち)や白浮きなどの化粧崩れを抑制する効果が向上し、好ましい。
成分(c)の有機球状粉体は、市販品としては、ナイロンであるナイロン12SP−500(東レ社製)、ポリ(メタ)アクリル酸エステルであるマツモトマイクロスフェアーM−101、305(何れも、松本油脂製薬社製)、ポリスチレンであるガンツパールGS−0605(ガンツ化成社製)、オルガノポリシロキサンエラストマーであるトレフィルE505、E506、E701(何れも、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、ポリメチルシルセスキオキサンであるトスパール2000B*(東芝シリコーン社製)、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体であるKSP−100、101、102、105、300(何れも信越化学工業社製)等が挙げられる。
また、これら成分(c)の有機球状粉体は、前記感触を損ねない範囲で、例えば、フッ素化合物、シリコーン系油剤(成分(a)で使用するアミノ変性シリコーンを除く)、金属石ケン、ロウ、界面活性剤、油脂、炭化水素等による処理等、通常公知の方法で表面処理されているものを用いても良い。
本発明における成分(c)の含有量は、塗布時の伸び広がりの使用感や経時での化粧膜の局在化(ヨレ・毛穴落ち)や白浮きなどの化粧崩れを抑制する効果において0.1〜30%が好ましく、0.5〜20%がより好ましい。
本発明の粉体化粧料には、上記各成分の他に、通常、化粧料に使用される界面活性剤、油剤、紫外線吸収剤、油ゲル化剤、水溶性高分子やアルコール等の水性成分、トリメチルシロキシケイ酸等の油溶性被膜形成剤、パラオキシ安息香酸誘導体、フェノキシエタノール等の防腐剤、ビタミン類、美容成分、香料等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
このうち界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン等の非イオン性界面活性剤類;ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸及びそれらの無機または有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩等の陰イオン性界面活性剤類;アルキルアミン塩、ポリアミンおよびアルカノイルアミン脂肪酸誘導体、アルキルアンモニウム塩、脂環式アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤類;およびリン脂質、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン等の両性界面活性剤等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
また油剤としては、例えば、パラフィンワックス、セレシンワックス、オゾケライト、マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス、フィッシャトロプスワックス、ポリエチレンワックス、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン等の炭化水素系類;カルナウバロウ、ミツロウ、ラノリンワックス、キャンデリラ等の天然ロウ類;2−エチルヘキサン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル、リンゴ酸ジイソステアリル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)等のエステル類;ステアリン酸、ベヘニン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類;セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類;ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類、N−ラウロイルーL−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のアミノ酸誘導体類;およびパーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
更に紫外線吸収剤としては、通常、化粧料に用いられるものであれば何れも使用することができる。例えば、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4,6−トリアニリノ−パラ−(カルボ−2'−エチルヘキシル−1'−オキシ)−1,3,5−トリアジン等のベンゾフェノン系;サリチル酸−2−エチルヘキシル等のサリチル酸系;パラジヒドロキシプロピル安息香酸エチル等のPABA系;パラメトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシル等の桂皮酸系;および4−tert−4'−メトキシジベンゾイルメタン等のジベンゾイルメタン系の各紫外線吸収剤が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
更にまた油ゲル化剤としては、通常、化粧料に用いられるものであれば何れも使用することができ、例えば、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸カルシウム等を挙げることができ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
本発明の粉体化粧料に配合しうる水性成分としては、例えば、エチルアルコール、プロピルアルコール等の低級アルコール類;プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、ポリエチレングリコール等のグリコール類;グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類;アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液等が挙げられ、その一種又は二種以上を用いることができる。また、水溶性高分子としては、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体類;アルギン酸ソーダ、カラギーナン、クインスシードガム、寒天、ゼラチン、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ペクチン、ジェランガム等の天然高分子類;ポリビニルアルコール、カルボシキビニルポリマー、アルキル付加カルボシキビニルポリマー、ポリアクリル酸ソーダ、ポリメタクリル酸ソーダ、ポリアクリル酸グリセリンエステル,ポリビニルピロリドン等の合成高分子類等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。
本発明の粉体化粧料は、粉末状、固形状のいずれの形態とすることができる。その中でも、均一な化粧膜や負担感のなさ、高い化粧持続効果が得やすいため固形状が好ましい。また、本発明の化粧料は、日焼け止め、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー、白粉、頬紅、アイシャドウ、アイブロウ等の製品にて実施することができ、特にファンデーション、白粉、頬紅、アイシャドウ等に使用するものが好ましい。
粉末固形状化粧料の製造方法の一例としては、(a)及び(b)を含む粉体と油性成分を混合した後、金皿に圧縮成型する方法が挙げられる。また他の方法としては、(a)及び(b)を含む粉体と必要に応じ油性成分を混合した後、粉砕し、容器へ充填する方法が挙げられる。
次に、アミノ変性シリコーン処理粉体の製造例および実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
製 造 例 1
アミノ変性シリコーン処理酸化チタンの製造:
アミノ変性シリコーン(KF8003/信越化学工業社)5質量部をイソプロピルアルコール70質量部に溶解し、そこに二酸化チタン(CR−50:平均粒径0.25μm/石原産業社製)を95質量部添加した。それをスーパーミキサー(SMP−2/カワタ社)により混合した後、80℃でイソプロピルアルコールを蒸発乾燥した。この乾燥物をアトマイザー(LM−05/ダルトン社)にて解砕処理し、粉末状のアミノ変性シリコーン処理二酸化チタン(5%処理)を得た。
製 造 例 2
アミノ変性シリコーン処理マイカ(1)の製造:
アミノ変性シリコーン(KF867S/信越化学工業社製)3質量部とマイカ(Y‐2300:平均粒径19μm/ヤマグチマイカ社製)97質量部とを雷潰機(ZOD型/石川工場社)にて、3時間混合し、100℃で4時間加熱した。その後、アトマイザー(LM−05/ダルトン社)にて解砕処理し、粉末状のアミノ変性シリコーン処理マイカ(3%処理)を得た。
製 造 例 3
アミノ変性シリコーン処理タルクの製造(1):
アミノ変性シリコーン(KF867S/信越化学工業社)3質量部とタルク(EX−15:平均粒径15μm/ヤマグチマイカ社製)97質量部とを雷潰機(ZOD型/石川工場社)にて3時間混合し、90℃で3時間加熱した。その後、アトマイザー(LM−05/ダルトン社)にて解砕処理し、粉末状のアミノ変性シリコーン処理タルク(3%処理)を得た。
製 造 例 4
アミノ変性シリコーン処理タルクの製造(2):
アミノ変性シリコーン(SF8451C/東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)2質量部とタルク(JA−13R:平均粒径6μm/浅田製粉社製)98質量部をスーパーミキサー(SMP−2/カワタ社)にて、3000rpmで10分間混合し、70℃で5時間加熱した。その後、アトマイザー(LM−05/ダルトン社)にて解砕処理し、粉末状のアミノ変性シリコーン処理タルク(2%処理)を得た。
製 造 例 5
アミノ変性シリコーン処理マイカ(2)の製造:
アミノ変性シリコーン(KF867S/信越化学工業社製)3質量部とマイカ(Y‐2300:平均粒径19μm/ヤマグチマイカ社製)97質量部と水10質量部とを雷潰機(ZOD型/石川工場社)にて、3時間混合し、100℃で4時間加熱した。その後、アトマイザー(LM−05/ダルトン社)にて解砕処理し、粉末状のアミノ変性シリコーン処理マイカ(3%処理)を得た。
製 造 例 6
アミノ変性シリコーン処理タルクの製造(3):
アミノ変性シリコーン(KF8004/信越化学工業社)3質量部とタルク(EX−15:平均粒径15μm/ヤマグチマイカ社製)97質量部と水10質量部とを雷潰機(ZOD型/石川工場社)にて3時間混合し、90℃で3時間加熱した。その後、アトマイザー(LM−05/ダルトン社)にて解砕処理し、粉体状のアミノ変性シリコーン処理タルク(3%処理)を得た。
実 施 例 1
粉末固形状ファンデーション:
表1に示す組成の粉末固形状ファンデーション(発明品1〜6、比較品1〜5)を、下記製造方法により調製した。得られた粉末固形状ファンデーションの使用感及び化粧持ちについて、下記評価方法及び評価基準により評価した。その結果も併せて表1に示した。
[組 成]
Figure 2014005264
[製造方法]
A:成分1〜14を混合する。
B:Aに成分15〜19を加え混合する。
C:Bをパルベライザーで粉砕する。
D:Cを樹脂皿にプレス充填し、粉末固形状ファンデーションを得た。
[評価方法]
化粧料評価専門パネル20名に、表1に記載の粉末固形状ファンデーションを使用してもらい、塗布時の「伸び広がりの軽さ」、「しっとりした使用感」、塗布後の「化粧膜の均一性」、「化粧膜のツヤ感」、化粧料塗布5時間後の「白浮き感のなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」の其々の項目について、各自が以下の評価基準に従って5段階評価し、試料毎に評点を付した。更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
評価項目:
イ:「伸び広がりの軽さ」
ロ:「しっとりした使用感」
ハ:「化粧膜の均一性」
ニ:「化粧膜のツヤ感」
ホ:「白浮き感のなさ」
ヘ:「ヨレ・毛穴落ちのなさ」
評価基準:
(評価結果) :(評点)
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
判定基準:
(評点の平均点) :(判定)
4.5以上 : ◎
3.5以上〜4.5未満 : ○
1.5以上〜3.5未満 : △
1.5未満 : ×
表1の結果から明らかなように、発明品1〜6の粉末固形状ファンデーションは塗布時の「伸び広がりの軽さ」、「しっとりした使用感」、塗布後の「化粧膜の均一性」、「化粧膜のツヤ感」、化粧料塗布5時間後の「白浮き感のなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」の全ての項目に優れたものであった。
これに対して、成分(a)のアミノ変性シリコーンで表面処理した粉体を含有しない比較品1は、塗布時の「しっとりした使用感」に欠けるものであり、付着性が悪く膜が動きやすいために塗布後の「化粧膜の均一性」、経時の「ヨレ・毛穴落ちのなさ」に劣るものであった。
また、窒化ホウ素を含有しない比較品2では、滑らかな滑沢性に欠けるものであり塗布時の「伸び広がりの軽さ」と塗布後の「化粧膜の均一性」に劣るものであった。また、成分(a)のアミノ変性シリコーンで表面処理した粉体の代わりにシリコーンで表面処理した粉体を含有する比較例3では、塗布時の「しっとりした使用感」に劣るものであり、肌とのなじみが悪いために「化粧膜の均一性」に欠け、化粧膜自体が浮いてくるため経時の「白浮き感のなさ」に劣るものであった。
さらに、成分(a)のアミノ変性シリコーンで表面処理した粉体を含有せず窒化ホウ素のみを実施品1や比較品1の倍量に配合した比較品4では、塗布時の「伸び広がりの軽さ」はやや改善するものの、付着性が悪く膜が動きやすいために塗布後の「化粧膜の均一性」、経時の「ヨレ・毛穴落ちのなさ」に劣るものであった。更にまた、窒化ホウ素を含有せず成分(a)のアミノ変性シリコーンで表面処理した粉体のみを実施品1や比較品2の倍量に配合する比較品5では、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」は改善するものの、滑らかな滑沢性に欠けるものであり塗布時の「伸び広がりの軽さ」と塗布後の「化粧膜の均一性」に劣るものであった。
実 施 例 2
粉末固形状ファンデーション:
表2に示す組成の粉末固形状ファンデーション(発明品7〜11、比較品6〜10)を、下記製造方法により調製した。得られた粉末固形状ファンデーションの使用感及び化粧持ちについて、実施例1と同様な評価方法及び評価基準により評価した。その結果も併せて表2に示した。
[組 成]
Figure 2014005264
[製造方法]
A:成分1〜14を混合する。
B:Aに成分15〜19を加え混合する。
C:Bをパルベライザーで粉砕する。
D:Cを樹脂皿にプレス充填し、粉末固形状ファンデーションを得た。
表2の結果から明らかなように、発明品7〜11の粉末固形状ファンデーションは塗布時の「伸び広がりの軽さ」、「しっとりした使用感」、塗布後の「化粧膜の均一性」、「化粧膜のツヤ感」、化粧料塗布5時間後の「白浮き感のなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」の全ての項目に優れたものであった。
これに対して、成分(a)のアミノ変性シリコーンで表面処理した粉体を含有しない比較品6は、塗布時の「しっとりした使用感」に欠けるものであり、付着性が悪く膜が動きやすいために塗布後の「化粧膜の均一性」、経時の「ヨレ・毛穴落ちのなさ」に劣るものであった。また、窒化ホウ素を含有しない比較品7では、滑らかな滑沢性に欠けるものであり、塗布時の「伸び広がりの軽さ」と塗布後の「化粧膜の均一性」に劣るものであった。
一方、成分(a)のアミノ変性シリコーンで表面処理した粉体の代わりにシリコーンで表面処理した粉体を含有する比較例8では、塗布時の「しっとりした使用感」に劣るものであり、肌とのなじみが悪いために「化粧膜の均一性」に欠け、化粧膜自体が浮いてくるため経時の「白浮き感のなさ」に劣るものであった。
さらに、成分(a)のアミノ変性シリコーンで表面処理した粉体を含有せず窒化ホウ素のみを実施品7や比較品6の倍量に配合した比較品9では、塗布時の「伸び広がりの軽さ」はやや改善するものの、付着性が悪く膜が動きやすいために塗布後の「化粧膜の均一性」、経時の「ヨレ・毛穴落ちのなさ」に劣るものであった。更にまた、窒化ホウ素を含有せず成分(a)のアミノ変性シリコーンで表面処理した粉体のみを実施品7や比較品6の倍量に配合する比較品10では、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」は改善するものの、滑らかな滑沢性に欠けるものであり塗布時の「伸び広がりの軽さ」と塗布後の「化粧膜の均一性」に劣るものであった。
実 施 例 3
粉末状ファンデーション:
(成分) (%)
1.アミノ変性シリコーン処理マイカ *5 15
2.合成金雲母鉄 *6 10
3.酸化チタン(平均粒径0.27μm) 12
4.微粒子酸化亜鉛(平均粒径15nm) 5
5.タルク 残量
6.ラウロイルリシン 3
7.窒化ホウ素(平均粒径9μm:板状) 5
8.ヒドロキシフルオロケイ酸(Mg/K) *7
9.架橋型シリコーン・網状型シリコーン 10
ブロック共重合体 *8
10.ポリエチレンテレフタレート粉末(平均粒径6μm) 5
11.メタクリル酸メチルクロスポリマー *9 10
12.黄酸化鉄 1.5
13.ベンガラ 0.4
14.黒酸化鉄 0.3
15.メチルパラベン 0.2
16.水添リン脂質 0.6
17.パラメトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシル 2
18.2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシ 1
ベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル
19.2,4−ビス[[4−(2−エチル−ヘキシロキシ) 3
−2−ヒドロキシ]−フェニル]−6−(4−メト
キシフェニル)−(1,3,5)−トリアジン
20.ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘ 0.5
ニル/オクチルドデシル
21.油溶性バラエキス 0.2
*5:マイカ Y−2300WA3(ヤマグチマイカ社製)
*6:PDM−FE(トピー工業社製)
*7:ミクロマイカKS(コープケミカル社製)
*8:KSP−101(信越化学工業社製)
*9:マツモトマイクロスフェアー M−305(松本油脂製薬社製)
(製造方法)
A:成分1〜15を均一に混合する。
B:成分16〜21を7.5質量部にイソプロピルアルコールを65質量
部加え、70℃に加熱溶解する。
C:BにAを混合する。
D:Cを80℃に加熱しイソプロピルアルコールを減圧乾燥する。
E:Dをパルベライザーで粉砕する。
F:Eを樹脂容器に充填し、粉末状ファンデーションを得た。
本実施例で得られた粉末状ファンデーションについて、その効果を実施例1に準じて評価したところ、このものは、塗布時の「伸び広がりの軽さ」、「しっとりした使用感」、塗布後の「化粧膜の均一性」、「化粧膜のツヤ感」、化粧料塗布5時間後の「白浮き感のなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」の全ての項目に優れたものであった。
実 施 例 4
白 粉
(成分) (%)
1.製造例2のアミノ変性シリコーン処理マイカ(1) 15
2.窒化ホウ素(平均粒径5μm;板状) 15
3.ステアリン酸(5%)処理黄酸化鉄 0.2
4.ステアリン酸(5%)処理ベンガラ 0.1
5.ステアリン酸(5%)処理黒酸化鉄 0.05
6.硫酸バリウム(平均粒径15μm) 4
7.架橋型シリコーン・網状型シリコーン 10
ブロック共重合体 *10
8.ジメチルポリシロキサン(2%)処理タルク 残量
9.雲母チタン 2
10.メタクリル酸メチルクロスポリマー *9
11.メチルパラベン 0.1
12.ジリノール酸ジ(フィトステリル/ステアリル/ベヘ 1
ニル/イソステアリル/セチル)
13.ミネラルオイル *11 0.5
14.ローズマリーエキス 0.1
15.香料 適量
*10:KSP−300(信越化学工業社製)
*11:KLEAROL WHITE MINERAL OIL
(島貿易社製)
(製造方法)
A:成分1〜11を混合する。
B:Aに成分12〜15を混合する。
C:Bを粉砕する。
D:Cを容器に充填して粉末状白粉を得た。
本実施例で得られた白粉について、その効果を実施例1に準じて評価したところ、このものは、塗布時の「伸び広がりの軽さ」、「しっとりした使用感」、塗布後の「化粧膜の均一性」、「化粧膜のツヤ感」、化粧料塗布5時間後の「白浮き感のなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」の全ての項目に優れたものであった。
実 施 例 5
粉末固形状頬紅:
(成分) (%)
1.製造例1のアミノ変性シリコーン処理酸化チタン 2
2.製造例3のアミノ変性シリコーン処理タルク(1) 15
3.窒化ホウ素(平均粒径9μm:板状) 5
4.赤色226号 0.5
5.オクチルトリエトキシシラン(3%)処理セリサイト 35
6.ナイロンパウダー(平均粒径10μm) 5
7.スチレンパウダー(平均粒径6μm) 5
8.タルク 残量
9.シリコーンエラストマー粉末 *12
10.ミリスチン酸亜鉛 1
11.メタクリル酸メチルクロスポリマー *9
12.メチルパラベン 0.2
13.ジメチルポリシロキサン *13
14.PEG−10水添ひまし油 0.5
15.トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル 3
16.コハク酸ジ2−エチルヘキシル 3
17.セージ油 0.1
18.カンタキサンチン 0.001
19.香料 適量
*12:トレフィルE−506C(東レダウコーニング社製)
*13:KF−96(10CS)(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:ヘンシェルミキサーで成分1〜12を混合する。
B:Aに成分13〜19を混合する。
C:Bをパルベライザーで粉砕する。
D:Cを樹脂皿に充填し、加圧成形して粉末固形状頬紅を得た。
本実施例で得られた粉末固形状頬紅について、その効果を実施例1に準じて評価したところ、このものは、塗布時の「伸び広がりの軽さ」、「しっとりした使用感」、塗布後の「化粧膜の均一性」、「化粧膜のツヤ感」、化粧料塗布5時間後の「白浮き感のなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」の全ての項目に優れたものであった。
実 施 例 6
粉末固形状アイブロウ:
(成分) (%)
1.製造例1のアミノ変性シリコーン処理酸化チタン 4
2.窒化ホウ素(平均粒径5μm:板状) 5
3.マイカ 10
4.ジメチルポリシロキサン(2%)処理タルク 30
5.ベンガラ 0.5
6.黄酸化鉄 5
7.黒酸化鉄 1.5
8.メタクリル酸メチルクロスポリマー *9
9.ラウロイルリシン 1
10.合成ワックス 2
11.リン脂質(1%)処理セリサイト 残量
12.無水ケイ酸(平均粒径2μm) 5
13.流動パラフィン 2
14.リオレイン酸PEG−20酸ソルビタン 0.2
15.ヒドロキシステアリン酸コレステリル 1.5
16.加水分解コラーゲン 0.01
17.香料 適量
(製造方法)
A:ヘンシェルミキサーで成分1〜12を混合する。
B:Aに成分13〜17を混合する。
C:Bをパルベライザーで粉砕する。
D:Cを樹脂皿に充填し、加圧成形して粉末固形状アイブロウンを得た。
本実施例で得た粉末固形状アイブロウについて、その効果を実施例1に準じて評価したところ、このものは、塗布時の「伸び広がりの軽さ」、「しっとりした使用感」、塗布後の「化粧膜の均一性」、「化粧膜のツヤ感」のすべての項目に優れたものであった。また、経時での化粧崩れも抑制され、この点でも優れたものであった。
実 施 例 7
粉末固形状コンシーラー:
(成分) (%)
1.製造例2のアミノ変性シリコーン処理マイカ(1) 25
2.製造例1のアミノ変性シリコーン処理酸化チタン 15
3.製造例4のアミノ変性シリコーン処理酸化タルク(2) 10
4.窒化ホウ素(平均粒径5μm) 5
5.メタクリル酸メチルクロスポリマー *14
6.ナイロンパウダー(平均粒径6μm) 5
7.無水ケイ酸(平均粒径5μm) 5
8.(ジメチコン/メチコン)コポリマー(2%)処理 3
雲母チタン *15
9.メチルパラベン 0.2
10.パルミチン酸オクチル 3
11.パラメトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシル 3
12.テトラヘキシルデカン酸アスコルビル 1
13.セスキオレイン酸ソルビタン 1
14.ジイソステアリン酸ジグリセリル 3
15.リン脂質 0.5
16.マイクロクリスタリンワックス 4
17.カルナウバワックス *16
18.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残量
*14:MX−3000C(綜研化学社製)
*15:SA−チミロンスーパーゴールド(三好化成工業社製)
*16:精製カルナバワックス1号(日本ナチュラルプロダクツ社製)
(製造方法)
A:ヘンシェルミキサーで成分1〜9を混合する。
B:10〜18を90℃にて混合溶解する。
C:AにBを混合する。
D:Bをパルベライザーで粉砕する。
E:Dを樹脂皿に充填し、加圧成形して粉末固形状コンシーラーを得た。
本実施例で得た粉末固形状コンシーラーについて、その効果を実施例1に準じて評価したところ、このものは、塗布時の「伸び広がりの軽さ」、「しっとりした使用感」、塗布後の「化粧膜の均一性」、「化粧膜のツヤ感」、化粧料塗布5時間後の「白浮き感のなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」の全ての項目に優れたものであった。
本発明の、アミノ変性シリコーンで処理した粉体と、窒化ホウ素粉体とを組み合わせた粉体化粧料は、それぞれを単独で配合した粉体化粧料では達成できなかった効果を得たものであり、塗布時の伸び広がりが軽く、しっとりした使用感を有し、化粧膜の均一性・ツヤ感に優れ、しかも、経時でヨレや毛穴落ちに対して化粧膜の局在化や白浮きなどの化粧崩れを抑制する効果に優れるものである。
従って本発明は、化粧効果が優れた、ファンデーションや白粉、チーク、アイシャドウ、アイブロウなどのメイクアップ化粧料や、ボディーパウダー、制汗剤等の粉体化粧料として、有利に利用できるものである。

以 上

Claims (7)

  1. 次の成分(a)及び成分(b);
    (a)アミノ変性シリコーンで処理した粉体
    (b)窒化ホウ素粉体
    を含有することを特徴とする粉体化粧料。
  2. 成分(a)のアミノ変性シリコーンで処理した粉体を全粉体中0.1〜80質量%含有する請求項1記載の粉体化粧料。
  3. 成分(a)のアミノ変性シリコーンで処理した粉体が、粉体100質量部に対し、0.1〜10質量部のアミノ変性シリコーンで処理したものである請求項1または2に記載の粉体化粧料。
  4. 成分(b)の窒化ホウ素粉体の平均粒径が3〜20μmである請求項1〜3のいずれかに記載の粉体化粧料。
  5. 成分(b)の窒化ホウ素粉体を全粉体中0.1〜30質量%含有する請求項1〜4のいずれかに記載の粉体化粧料。
  6. 更に次の成分(c)
    c)有機球状粉体
    を含有する請求項1〜5の何れかに記載の粉体化粧料。
  7. 粉体化粧料が固形状である請求項1〜6のいずれかに記載の粉体化粧料。
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