JP2013209303A - 化粧料用処理粉体及びそれを配合する化粧料 - Google Patents

化粧料用処理粉体及びそれを配合する化粧料 Download PDF

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Abstract

【課題】 紫外線防御効果が高く使用感に優れる化粧料用処理粉体を提供し、更に化粧料用処理粉体を配合することで、紫外線防御効果が高く、軽い伸び広がりなどの使用感に優れ、均一な化粧膜が得られる化粧料を提供するものである。
【解決手段】 次の成配合a)及び成分(b);(a)25℃において固体の油溶性紫外線吸収剤、(b)25℃において固体の界面活性剤、とで表面処理されたことを特徴とする化粧料用処理粉体。また、その化粧料用処理粉体を配合することを特徴とする化粧料。
【選択図】 なし

Description

本発明は、25℃で固体の紫外線吸収剤と25℃で固体の界面活性剤を粉体に被覆した化粧用粉体に関するものであり、さらに詳細には紫外線防御効果が高く使用感に優れる化粧用粉体に関するものである。また、本発明はその化粧用粉体を配合する化粧料に関するものである。
従来より、紫外線防御効果を有する化粧料には、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤などが配合されている。紫外線吸収剤としてケイ皮酸系、安息香酸エステル系、サリチル酸系、ベンゾフェノン系、ジベンゾイルメタン系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤などが配合されており、性状は液状のものから固体状のものまで様々である。中でもモル吸光係数が高いことや、より広波長の紫外線を吸収できるなどジベンゾイルメタン系やトリアジン系紫外線吸収剤が注目されている(例えば、特許文献1参照)。ジベンゾイルメタン系やトリアジン系紫外線吸収剤は紫外線を防御する素材としては魅力的であるが、性状が固体状であるため、化粧料に配合する際には他の油性成分との溶解性や分散性を考慮する必要があり、配合が難しい場合があった。化粧料中に均一に溶解や分散できないと紫外線防御効果が充分に発揮しないという問題があった。
そのため、紫外線吸収剤と粉体との複合化について検討が行われてきた。例えば、粉体と難溶性紫外線吸収剤を加温下において混合後冷却し被覆する方法やメカノケミカル法により被覆する方法(例えば、特許文献2)や超臨界流体中で複合化させる方法(例えば、特許文献3)などが検討されてきた。
特開平9−188666号公報 国際公開WO98/09610号公報 特開2008−115270号公報
しかしながら、単に難溶性紫外線吸収剤と粉体とを混合する方法では、固体の紫外線吸収剤が粉体に被覆される際に粉体同士が凝集したり、紫外線吸収剤が局在化し、均一に被覆されないといった現象が生じ、それが化粧料として使用した時の伸び広がりの悪さや、化粧膜の不均一さなどの問題を起こし、さらに効率的に紫外線防御効果を発揮させることが出来ない場合があった。また、超臨界流体の中で複合化する方法は、製造のために高温・高圧を必要とするという問題があり、より簡便な方法で固体の紫外線吸収剤が粉体に均一に被覆された化粧用粉体を得ることが望まれていた
かかる実情に鑑み、本発明者は、鋭意検討した結果、25℃において固体の油溶性紫外線吸収剤と25℃において固体の界面活性剤とで粉体を表面処理すると、表面処理中の油溶性紫外線吸収剤の分散性が向上し、さらに粉体同士の凝集が抑制されることで、処理粉体中での油溶性紫外線吸収剤の局在化を防ぎ、粉体の表面に均一に処理され、その結果、紫外線防御効果が高く、使用感に優れた化粧料用処理粉末が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
次の成分(a)及び成分(b);
(a)25℃において固体の油溶性紫外線吸収剤
(b)25℃において固体の界面活性剤
で表面処理されたことを特徴とする化粧料用処理粉体を提供するものである。
(2)また、前記成分(a)の25℃において固体の油溶性紫外線吸収剤が、ジオクチルブタミドトリアゾン、4−tert−ブチル−4´−メトキシ−ジベンゾイルメタン、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエイト、2,4−ビス{[4−(2−エチル−ヘキシロキシ)−2−ヒドロキシ]−フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−(1,3,5)−トリアジンから選択される一種又は二種以上ことを特徴とする(1)記載の化粧料用処理粉体を提供するものである。
(3)また、前記成分(b)の25℃において固体の界面活性剤が、リン脂質、ステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、セスキパルミチン酸ソルビタンから選択される一種又は二種以上であることを特徴とする前記(1)又は(2)記載の化粧料用処理粉体を提供するものである。
(4)また、前記化粧料用処理粉体が、酸化チタン及び/又は酸化亜鉛を含有することを特徴とする前記(1)〜(3)の何れかに記載の化粧料用処理粉体を提供するものである。
(5)また、成分(a)と成分(b)を揮発性溶剤に溶解し、粉体と混合した後に揮発性溶剤を乾燥除去することにより表面処理することを特徴とする前記(1)〜(4)の何れかに記載の化粧料用処理粉体を提供するものである。
(6)また、前記(1)〜(5)記載の化粧料用処理粉体を配合することを特徴とする化粧料を提供するものである。
(7)また、前記化粧料が粉末状であることを特徴とする前記(6)記載の化粧料を提供するものである。
本発明の化粧料用処理粉体は、油溶性紫外線吸収剤が粉体に均一に被覆され、化粧料中への分散性が高いもので、それを配合することにより紫外線防御効果が高く、軽い伸び広がりなどの使用感に優れ、均一な化粧膜が得られる化粧料に関するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(a)の25℃で固体状の油溶性紫外線吸収剤は、紫外線から肌を防御するために配合されるものであり、25℃において固体状で、油溶性であれば特に限定されないが、2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル、パラアミノ安息香酸エチル、ベンゾフェノン−1、ベンゾフェノン−3、ベンゾフェノン−6、ベンゾフェノン−9、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、ジオクチルブタミドトリアゾン、4−tert−ブチル−4´−メトキシ−ジベンゾイルメタン、2,4−ビス{[4−(2−エチル−ヘキシロキシ)−2−ヒドロキシ]−フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−(1,3,5)−トリアジン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。この中でも、ジオクチルブタミドトリアゾン、4−tert−ブチル−4´−メトキシ−ジベンゾイルメタン、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエイト、2,4−ビス{[4−(2−エチル−ヘキシロキシ)−2−ヒドロキシ]−フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−(1,3,5)−トリアジンが粉体に表面処理した際の紫外線防御効果が高いため好ましい。
市販品としては、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジンはUVINUL
T−150(BASF社製)、ジオクチルブタミドトリアゾンはUVASORB HEB(3V GROUP社製)等が挙げられる。
本発明の化粧料用処理粉体に用いられる成分(a)の処理量は表面処理される粉体100質量部に対して0.01〜30質量部が軽い伸び広がりと紫外線防御効果に優れるため好ましく、0.1〜15質量部であればそれらの効果が特に顕著であるためさらに好ましい。
本発明に用いられる成分(b)の25℃において固体の界面活性剤は粉体の処理の際に成分(a)と共に使用されることで、成分(a)の分散性を向上させ、紫外線吸収効果を高めると共に、表面処理粉体を化粧料に配合した際に化粧膜の均一性を向上させるために配合されるものであり、25℃で固体であれば特に限定されないが、リン脂質、リゾリン脂質等の両性界面活性剤、ステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、セスキパルミチン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノパルミチン酸ポリエチレングリコール等の非イオン性界面活性剤、ステアリン酸、パルミチン酸、12ヒドロキシステアリン酸、ポリオキシエチレンセチルエーテルリン酸のアルカリ金属塩、N−アシルアミノ酸塩等のアニオン性界面活性剤、塩化アルキルアンモニウム等のカチオン性界面活性剤が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。その中でもリン脂質、ステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、セスキパルミチン酸ソルビタンが成分(a)の分散を良好にすることができるため好ましい。油溶性紫外線吸収剤の分散性の観点から、リン脂質の中でも水添リン脂質が好ましい。また、リン脂質中に含まれるホスファチジルコリンの含有量が50質量%(以下、単に「%」と示す。)以上のものが好ましく、70%以上のものが更に好ましい。
また、軽い伸び広がりと均一な化粧膜を得るためには、成分(b)の融点は45℃〜100℃が好ましく、55℃〜85℃であれば、それに加えて経時安定性や加熱溶解の容易性の観点からより好ましい。
本発明に用いられる成分(b)の処理量は特に限定されないが、成分(a)100質量部に対して1〜200質量部が成分(a)の分散性が良好で紫外線防御効果に優れるため好ましく、5〜50質量部であれば成分(a)の分散性が特に良好で、化粧膜の均一性にも優れるため更に好ましい。また、表面処理される粉体100質量部に対しては0.01〜10質量部が軽い伸び広がりや均一な化粧膜が得られるため好ましく、0.05〜4質量部であればそれらの効果が特に顕著であるため更に好ましい。
粉体の表面により均一に処理されるためには、本発明に用いられる成分(a)と本発明に用いられる成分(b)は両者の融点以上に加熱溶解し、混合した際相分離しないことが好ましく、更に透明溶解するとより伸び広がりや均一な化粧膜を形成する上で効果が顕著に現れ好ましい。例えば、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジンとセスキステアリン酸ソルビタンや4−tert−ブチル−4´−メトキシ−ジベンゾイルメタンとリン脂質(ホスファチジルコリン)などの組み合わせが好ましく挙げられる。
本発明で表面処理される粉体は、通常化粧料に使用される粉体であれば特に限定されず、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、酸化チタン、黒色酸化チタン、酸化セリウム、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、無水ケイ酸、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカチタン、有機顔料被覆マイカチタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリウレタンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロース、N−アシルリジン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆マイカチタン、微粒子酸化亜鉛被覆マイカチタン、硫酸バリウム被覆マイカチタン、酸化チタン含有シリカ、酸化亜鉛含有シリカ等の複合粉体類等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。
その中でも、表面処理される粉体中に、酸化チタン、酸化亜鉛を含有すると、より紫外線防御効果が高い表面処理粉体を得ることができるため好ましい。
本発明の化粧料用処理粉体に含有される酸化チタン、酸化亜鉛の量は特に限定されないが、紫外線防御効果を得る観点から粉体中で1〜100%が好ましく、10〜100%であると効果が上がり、更に好ましい。
本発明において、これらの粉体表面を処理する方法としては、特に限定されるものではなく、通常公知の処理方法が用いられる。具体的には、直接粉体と混合する方法(乾式処理法)、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ヘキサン、軽質イソパラフィン、ベンゼン、トルエン等の溶媒を用いる方法(湿式法)、気相法、メカノケミカル法等が挙げられる。
特に好ましい一態様としては、湿式法であり、より具体的には成分(a)及び成分(b)を揮発性溶剤中に加熱溶解した後に粉体と混合し、溶剤を乾燥除去する方法が挙げられる。この方法であれば粉体表面への処理がより均一になり、化粧膜の均一性や紫外線防御効果がより高まるため好ましい。
本発明の化粧料用処理粉体は、本発明を妨げない範囲で他の処理剤、例えばシリコーン化合物、フッ素化合物などにより処理することもできる。
本発明の化粧料用処理粉体には、上記成分の他に、通常、化粧料に使用される成分、成分(a)以外の紫外線吸収剤、成分(b)以外の界面活性剤、油剤、油ゲル化剤、水溶性高分子やアルコール等の水性成分、トリメチルシロキシケイ酸等の油溶性被膜形成剤、パラオキシ安息香酸誘導体、フェノキシエタノール等の防腐剤、ビタミン類、美容成分、香料等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
また、本発明の化粧料用処理粉体を配合する化粧料には、化粧料用処理粉体と同様にこれらの成分を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができ、加えて、本発明の表面処理を施していない粉体を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
成分(a)以外の紫外線吸収剤としては、サリチル酸−2−エチルヘキシル等のサリチル酸系、パラジヒドロキシプロピル安息香酸エチル、2−{4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル}安息香酸ヘキシル等のPABA系、パラメトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシル等の桂皮酸系、2−2‘−メチレン−ビス−{6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3、−テトラメチルブチル)フェノール}、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。また、本発明の効果を妨げない範囲で成分(a)を含有することが出来る。
成分(b)以外の界面活性剤としては、25℃において液状からペースト状を呈するものでグリセリン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン等の非イオン性界面活性剤類、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩等の陰イオン性界面活性剤類、アルキルアミン塩、ポリアミンおよびアルカノイルアミン脂肪酸誘導体、アルキルアンモニウム塩、脂環式アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤類、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン等の両性界面活性剤等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。また、本発明の効果を妨げない範囲で成分(b)を含有することが出来る。
油剤としては、例えば、パラフィンワックス、セレシンワックス、オゾケライト、マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス、フィッシャトロプスワックス、ポリエチレンワックス、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン等の炭化水素系類、カルナウバロウ、ミツロウ、ラノリンワックス、キャンデリラ等の天然ロウ類、2−エチルヘキサン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル、リンゴ酸ジイソステアアリル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)等のエステル類、ステアリン酸、ベヘニン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類、N−ラウロイルーL−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のアミノ酸誘導体類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
油ゲル化剤としては、通常、化粧料に用いられるものであれば何れでもよく、例えば、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸カルシウム等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、エチルアルコール、プロピルアルコール等の低級アルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液等が挙げられ、水溶性高分子としては、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体類、アルギン酸ソーダ、カラギーナン、クインスシードガム、寒天、ゼラチン、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ペクチン、ジェランガム等の天然高分子類、ポリビニルアルコール、カルボシキビニルポリマー、アルキル付加カルボシキビニルポリマー、ポリアクリル酸ソーダ、ポリメタクリル酸ソーダ、ポリアクリル酸グリセリンエステル,ポリビニルピロリドン等の合成高分子類等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。
本発明の化粧料における化粧料用処理粉体は1種又は2種以上を用いることができ、その配合量は、特に限定されないが充分な紫外線防御効果を得る観点から5〜100%が好ましく、20〜100%であると効果が上がり、更に好ましい。
本発明の化粧料は、粉体系、水系、水中油型、油中水型、油性系などいずれでも良く、必要に応じて他の成分を併用して常法により調製することができる。粉末状、液状、乳液状、クリーム状、固形状、ゲル状、ペースト状等、種々の形態にて実施することができる。その中でも、伸び広がりの軽さや高い紫外線防御効果が得やすいため粉末状が好ましい。また、本発明の化粧料は、乳液及びクリーム、日焼け止め、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー、白粉、頬紅、アイシャドウ、口紅等の製品にて実施することができ、特に日焼け止め、化粧下地、ファンデーション、白粉等に使用するものが好ましい。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
実施例1〜2及び比較例1〜3:化粧料用処理粉体
表1に示す組成の化粧料用処理粉体を下記製造方法により調製した。また、下記評価方法及び評価基準により紫外線防御効果について評価した。その結果を併せて表1に示した。
(製造方法)
A:成分1〜2を混合する。
B:成分3〜8に成分9を加え、70℃に加熱溶解する。
C:BにAを加え混合する。
D:Cを80℃に加熱し成分9のイソプロピルアルコールを減圧乾燥する。
E:Dをパルベライザーで粉砕する。
〔評価方法〕
紫外線防御効果
実施例及び比較例の化粧料用処理粉体を5cm×8cm四方のサージカルテープ(住友3M社製
型番:1526)上に各試料40mgをパフにて塗布し、SPF Analyzer System UV−1000S(Labsphere社製)にて測定し、1サンプル15点測定(N=3)の平均値により、UVA領域である350nmの透過率を算出し、下記の4段階判定基準を用いて判定した。
4段階判定基準
(評価):(判定)
UVA透過率が10%未満で、遮断効果が非常に良好:◎
UVA透過率が10%以上15%未満で、遮断効果が良好:○
UVA透過率が15%以上20%未満で、遮断効果がやや劣る:△
UVA透過率が20%以上で、遮断効果が劣る:×
本発明の実施例1、2の化粧用処理粉体は、紫外線防御効果の高いものが得られた。それに対し、界面活性剤を使用しない比較例1は紫外線吸収剤が表面に均一に処理されず、紫外線防御効果に劣っていた。また、固体の代わりに液体の界面活性剤を用いた比較例2も紫外線吸収剤の均一性が足りず紫外線防御効果に劣っていた。界面活性剤の代わりに固体油を用いた比較例3は粉同士の凝集が生じ、紫外線吸収剤も均一に処理されず紫外線防御効果に劣っていた。
実施例3〜8:化粧料用処理粉体
表2に示す組成の化粧料用処理粉体を下記製造方法により調製し、化粧料粉体として用いた。
(製造方法)
A:成分1〜9を混合する。
B:成分10〜14に成分15を加え、70℃に加熱溶解する。
C:BにAを加え混合する。
D:Cを80℃に加熱し成分15のイソプロピルアルコールを減圧乾燥する。
E:Dをパルベライザーで粉砕する。
実施例9〜10及び比較例4〜6:白粉
表3に示す組成及び下記製法にて白粉を調整した。また、下記評価方法及び評価基準により伸び広がりの軽さ、化粧膜の均一性、紫外線防御効果について評価した。その結果を併せて表3に示した。
(製造方法)
A:成分1〜20を混合する。
B:Aに成分21〜23を加え混合する。
C:Bをパルベライザーで粉砕する。
D:Cを樹脂容器に充填し、粉末状白粉を得た。
〔評価方法1〕
化粧料評価専門パネル20名に、表3に記載の実施例及び比較例の白粉を使用してもらい、「伸び広がりの軽さ」、「化粧膜の均一性」、の其々の項目について、各自が以下の評価基準に従って5段階評価し試料毎に評点を付し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
評価基準:
[評価結果] :[評点]
非常に良好 :5点
良好 :4点
普通 :3点
やや不良 :2点
不良 :1点
判定基準:
[評点の平均点] :[判定]
4.5以上 :◎
3.5以上〜4.5未満:○
1.5以上〜3.5未満:△
1.5未満 :×
〔評価方法2〕
紫外線防御効果
前記実施例1〜2の化粧料用処理粉体と同じ方法を用いて350nmの透過率を算出し、下記(ト)の4段階判定基準を用いて判定した。
(ト)4段階判定基準
(評価):(判定)
UVA透過率が20%未満で、遮断効果が非常に良好:◎
UVA透過率が20%以上30%未満で、遮断効果が良好:○
UVA透過率が30%以上40%未満で、遮断効果がやや劣る:△
UVA透過率が40%以上で、遮断効果が劣る:×
表2の結果から明らかなように、本発明の実施例9〜10の白粉は、「伸び広がりの軽さ」、「化粧膜の均一性」、「紫外線防御効果」の全ての項目に優れた粉末状化粧料であった。
これに対して、成分(a)の25℃で固体の紫外線吸収剤を配合しない比較例4は粉が凝集してダマ状になり、「伸び広がりの軽さ」や「化粧膜の均一性」に劣っていた。また、「紫外線防御効果」にも劣っていた。
また、成分(b)の25℃で固体の界面活性剤の代わりに液状の界面活性剤を配合した比較例5では、肌への付着力が強すぎるためさらさら感が感じられないなど「伸び広がりの軽さ」に特に劣っていた。
更に、成分(b)の25℃で固体の界面活性剤の代わりにワックスを配合した比較例6では、肌への付着力が強すぎると同時に紫外線吸収剤の分散性も悪く、色ムラを生じる仕上がりになるなど「伸び広がりの軽さ」、「化粧膜の均一性」共に劣っていた。また、「紫外線防御効果」も劣っていた。
更に、25℃で固体の界面活性剤や紫外線吸収剤を粉体表面に処理せず、単に混合した比較例7では、紫外線吸収剤が化粧料中で局在化し、「化粧膜の均一性」、「紫外線防御効果」に劣っていた。
実施例11:油中水型乳化下地
(成分) (%)
1.実施例1の化粧料用処理粉体 8
2.赤色226号 0.15
3.ステアリン酸(5%)処理黄酸化鉄 0.5
4.メチルトリメチコン 20
5.オルガノポリシロキサングラフトポリオキシアルキレン変性
シリコーン *1 3
6.セスキイソステアリン酸ソルビタン 1
7.イソノナン酸イソトリデシル 5
8.リンゴ酸ジイソステアリル 3
9.トリイソステアリン酸グリセリル 4
10.ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/
オクチルドデシル) 2
11.シリコーン複合球状粉体 *2 3
12.メタクリル酸メチルクロスポリマー *3 2
13.ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 1
14.メチルパラベン 0.1
15.エチルアルコール 5
16.グリセリン 3
17.ローズマリーエキス 0.1
18.精製水 残量
19.香料 適量
20.塩化ナトリウム 1
21.メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチル
ブチルフェノール 2
*1:KF−6038(信越化学工業社製)
*2:KSP−100(信越化学工業社製)
*3:マツモトマイクロスフェアー M−305(松本油脂製薬社製)
(製造方法)
A:成分1〜3、11〜13を成分4〜10に分散する。
B:成分14〜20を混合溶解する。
C:Bに成分21を分散する。
D:AにCを加え乳化し、容器に充填して油中水型下地を得た。
本発明の実施例11の油中水型乳化下地は、「伸び広がりの軽さ」、「化粧膜の均一性」、「紫外線防御効果」の全ての項目に優れたものであった。
実施例12:パウダーファンデーション
(成分) (%)
1.実施例4の化粧料用処理粉体 5
2.実施例5の化粧料用処理粉体 10
3.シリコーン処理酸化チタン(粒子径0.25μm) 5
4.シリコーン処理酸化亜鉛(粒子径0.5μm) 5
5.オクチルトリエトキシシラン処理セリサイト 25
6.ナイロンパウダー(粒子径10μm) 5
7.窒化ホウ素 5
8.タルク 残量
9.シリコーンエラストマー粉末 *4 1
10.ステアリン酸マグネシウム 1
11.メタクリル酸メチルクロスポリマー *3 4
12.メチルパラベン 0.2
13.パラメトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシル 3
14.PEG−10水添ひまし油 0.5
15.スクワラン 3
16.コハク酸ジ2−エチルヘキシル 3
17.オレンジ油 0.1
18.アスタキサンチン 0.001
19.香料 適量
*4:トレフィルE−506C(東レダウコーニング社製)
(製造方法)
A:ヘンシェルミキサーで成分1〜12を混合する。
B:Aに成分13〜19を混合する。
C:Bをパルベライザーで粉砕する。
D:Cを樹脂皿に充填し、加圧成形してパウダーファンデーションを得た。
本発明の実施例12のパウダーファンデーションは、「伸び広がりの軽さ」、「化粧膜の均一性」、「紫外線防御効果」の全ての項目に優れたものであった。
実施例13:水中油型乳化日焼け止め
(成分) (%)
1.実施例8の化粧料用処理粉体 15
2.ジメチルポリシロキサン *5 8
3.オルガノポリシロキサングラフトポリオキシアルキレン変性
シリコーン *1 1
4.トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル 3
5.パラメトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシル 5
6.流動パラフィン 1
7.ステアリン酸 1.5
8.オレイン酸PEG−20酸ソルビタン 1
9.セトステアリルアルコール 0.5
10.リン脂質 0.3
11.フェノキシエタノール 0.3
12.エチルアルコール 5
13.1,3−ブチレングリコール 5
14.トリエタノールアミン 1.5
15.精製水 残量
16.カルボキシビニルポリマー(1%水溶液) 20
17.アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム(1%水溶液) 1
*5:KF−96(2CS)(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:成分1〜3をビーズミル処理して均一に混合する。
B:成分4〜10を70℃に加熱溶解し、Aを混合する。
C:成分11〜17を混合溶解する。
D:CにBを加え乳化して、容器に充填して水中油型乳化日焼け止めを得た。
本発明の実施例13の水中油型乳化日焼け止めは、伸び広がりの軽さ」、「化粧膜の均一性」、「紫外線防御効果」の全ての項目に優れたものであった。
実施例14:油性固形コンシーラー
(成分) (%)
1.実施例3の化粧料用処理粉体 25
2.実施例6の化粧料用処理粉体 5
3.実施例7の化粧料用処理粉体 5
4.トリイソステアリン酸ジグリセリル 5
5.メチルフェニルポリシロキサン *6 4
6.セチル・ポリエーテル変性シリコーン *7 1
7.デカメチルシクロペンタシロキサン 5
8.架橋型メチルポリシロキサン/
デカメチルシクロペンタシロキサン混合物 *8 10
9.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残量
10.パルミチン酸オクチル 3
11.パラメトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシル 3
12.テトラヘキシルデカン酸アスコルビル 1
13.セスキオレイン酸ソルビタン 1
14.ジイソステアリン酸ジグリセリル 3
15.リン脂質 0.5
16.マイクロクリスタリンワックス 4
17.カルナウバワックス *9 2
18.メチルパラベン 0.2
19.ナイロンパウダー(粒子径6μm) 5
20.シリコーン処理雲母チタン *10 3
*6:SH556(東レ・ダウコーニング社製)
*7:ABIL EM−90(エボニック・ゴールドシュミット社製)
*8:KSG−15(信越化学工業社製)
*9:精製カルナバワックス1号(日本ナチュラルプロダクツ社製)
*10:SA−チミロンスーパーゴールド(三好化成工業社製)
(製造方法)
A:成分1〜6をローラー処理して均一に混合する。
B:成分10〜18を90℃に加熱溶解する。
C:BにAと成分7〜9、19、20を混合する。
D:Cを90℃に溶解し、金皿に流し込んで充填し、油性固形コンシーラーを得た。
本発明の実施例14の油性固形コンシーラーは、伸び広がりの軽さ」、「化粧膜の均一性」、「紫外線防御効果」の全ての項目に優れたものであった。
実施例15:スティック状口紅
(成分) (%)
1.実施例5の化粧料用処理粉体 2
2.実施例6の化粧料用処理粉体 4
3.赤色202号 1.2
4.黄色4号 0.8
5.黒酸化鉄 0.1
6.酸化チタン被覆合成金雲母 *11 3
7.フッ素化合物処理雲母チタン *12 2
8.無水ケイ酸 *13 0.5
9.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 15
10.リンゴ酸ジイソステアリル 10
11.パラメトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシル 3
12.トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量
13.重質流動イソパラフィン 20
14.ワセリン 3
15.エチレン・プロピレンコポリマー *14 6
16.ポリエチレンワックス *15 4
17.セラミド2 0.05
18.メチルパラベン 0.1
19.2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール 0.05
20.香料 0.3
*11:HELIOS R100S(トピー工業社製)
*12:FLAMENCO RED(BASF社製)にパーフルオロオクチルトリエトキシシランを3%処理したもの
*13:AEROSIL R976S(AEROSIL社製)
*14:EP−700(Baker Petrolite社製)
*15:PERFORMALENE655(Baker Petrolite社製)
(製造方法)
A:成分9〜17を110℃に加熱溶解する。
B:Aに成分1〜8を加え均一に混合する。
C:Bに成分18〜20を混合する。
D:Cを90℃に溶解し、型に流し込んで充填し、スティック状口紅を得た。
本発明の実施例15のスティック状口紅は、「伸び広がりの軽さ」、「化粧膜の均一性」、「紫外線防御効果」の全ての項目に優れたものであった。
実施例16:粉末状ファンデーション
(成分) (%)
1.セリサイト 15
2.合成金雲母 *16 10
3.鉄ドープ酸化チタン(粒子径0.27μm) 12
4.微粒子酸化亜鉛(粒子径15nm) 5
5.タルク 残量
6.ラウロイルリシン 3
7.板状硫酸バリウム(粒子径15μm) 5
8.タルク 残量
9.シリコーン複合球状粉体 *17 10
10.PET粉末(粒子径6μm) 5
11.メタクリル酸メチルクロスポリマー *3 10
12.黄酸化鉄 1.5
13.ベンガラ 0.4
14.黒酸化鉄 0.3
15.メチルパラベン 0.2
16.水添リン脂質 0.6
17.パラメトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシル 2
18.2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]
安息香酸ヘキシルエステル 1
19.2,4−ビス{[4−(2−エチル−ヘキシロキシ)−2−
ヒドロキシ]−フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−
(1,3,5)−トリアジン 3
20.ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/
オクチルドデシル 0.5
21.油溶性バラエキス 0.2
*16:PDM−8W(トピー工業社製)
*17:KSP−101(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:成分1〜14を均一に混合する。
B:成分15〜21を7.5質量部にイソプロピルアルコールを65質量部加え、70℃に加熱溶解する。
C:BにAを混合する。
D:Cを80℃に加熱しイソプロピルアルコールを減圧乾燥する。
E:Dをパルベライザーで粉砕する。
F:Eを樹脂容器に充填し、粉末状ファンデーションを得た。
本発明の実施例16の粉末状ファンデーションは、「伸び広がりの軽さ」、「化粧膜の均一性」、「紫外線防御効果」の全ての項目に優れたものであった。

Claims (7)

  1. 次の成分(a)及び成分(b);
    (a)25℃において固体の油溶性紫外線吸収剤
    (b)25℃において固体の界面活性剤
    で表面処理されたことを特徴とする化粧料用処理粉体。
  2. 前記成分(a)の25℃において固体の油溶性紫外線吸収剤が、ジオクチルブタミドトリアゾン、4−tert−ブチル−4´−メトキシ−ジベンゾイルメタン、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエイト、2,4−ビス{[4−(2−エチル−ヘキシロキシ)−2−ヒドロキシ]−フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−(1,3,5)−トリアジンから選択される一種又は二種以上であることを特徴とする請求項1記載の化粧料用処理粉体。
  3. 前記成分(b)の25℃において固体の界面活性剤が、リン脂質、ステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、セスキパルミチン酸ソルビタンから選択される一種又は二種以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の化粧料用処理粉体。
  4. 前記表面処理粉体が、酸化チタン及び/又は酸化亜鉛を含有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の化粧料用処理粉体。
  5. 成分(a)と成分(b)を揮発性溶剤に溶解し、粉体と混合した後に揮発性溶剤を乾燥除去することにより表面処理することを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の化粧料用処理粉体。
  6. 前記請求項1〜5記載の化粧料用処理粉体を配合することを特徴とする化粧料。
  7. 前記化粧料が粉末状であることを特徴とする請求項6記載の化粧料。
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