JP6219603B2 - 固形粉体化粧料 - Google Patents
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Description
(A)アミノ変性シリコーン処理粉体
(B)金属石鹸処理粉体
を含有することを特徴とする固形粉体化粧料である。
本発明の成分(A)のアミノ変性シリコーン処理粉体は粉体表面をアミノ変性シリコーンで処理したものである。使用されるアミノ変性シリコーンとしては、アミノ基又はアンモニウム基を有しているシリコーンであればよく、末端水酸基の全て又は一部がメチル基等で封鎖されたアミノ変性シリコーンオイル、末端が封鎖されていないアモジメチコンのどちらでもよい。例えば、好ましいアミノ変性シリコーンとしては、以下の一般式(1)で表されるものが挙げられる。
アミノ変性シリコーン(KF8003/信越化学工業社製)5質量部をイソプロピルアルコール70質量部に溶解し、そこに酸化チタン(CR−50/平均粒径0.25μm/石原産業社製)を95質量部添加した。それを卓上攪拌機により混合した後、80℃でイソプロピルアルコールを蒸発乾燥した。それをアトマイザー(LM−05/ダルトン社製)にて粉砕処理し、5%アミノ変性シリコーン処理酸化チタンを得た。
アミノ変性シリコーン(KF867S/信越化学工業社製)3質量部とマイカ(Y‐2300/平均粒径19μm/ヤマグチマイカ社製)97質量部を雷潰機にて、3時間混合し、100℃で4時間加熱した。その後、アトマイザー(LM−05/ダルトン社製)にて粉砕処理し、3%アミノ変性シリコーン処理マイカを得た。
アミノ変性シリコーン(KF867S/信越化学工業社)3質量部とタルク(EX−15/平均粒径15μm/ヤマグチマイカ社製)97質量部を雷潰機(ZOD型/石川工場社製)にて3時間混合し、90℃で3時間加熱した。その後、アトマイザー(LM−05/ダルトン社製)にて粉砕処理し、3%アミノ変性シリコーン処理タルクを得た。
アミノ変性シリコーン(SF8451C/東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)2質量部とタルク(JA−13R/平均粒径6μm/浅田製粉社製)98質量部をスーパーミキサー(sSMP−2/カワタ社製)にて3000rpmで10分間混合し、70℃で5時間加熱した。その後、アトマイザー(LM−05/ダルトン社製)にて粉砕処理し、2%アミノ変性シリコーン処理タルクを得た。
アミノ変性シリコーン(KF867S/信越化学工業社製)3質量部とマイカ(Y‐2300/平均粒径19μm/ヤマグチマイカ社製)97質量部と水10質量部とを雷潰機(ZOD型/石川工場社製)にて、3時間混合し、100℃で4時間加熱した。その後、アトマイザー(LM−05/ダルトン社製)にて解砕処理し、3%アミノ変性シリコーン処理マイカを得た。
アミノ変性シリコーン(KF8004/信越化学工業社製)3質量部とタルク(EX−15/平均粒径15μm/ヤマグチマイカ社製)97質量部と水10質量部とを雷潰機(ZOD型/石川工場社製)にて3時間混合し、90℃で3時間加熱した。その後、アトマイザー(LM−05/ダルトン社製)にて解砕処理し、3%アミノ変性シリコーン処理タルクを得た。
表1に示す成分を用いて、下記の製造方法により固形粉体状の白粉を製造した。得られた白粉について、下記評価方法及び評価基準により評価した。その結果を併せて表1に示した。
A:成分1〜12を混合する。
B:Aに成分13〜16を加え混合する。
C:Bをパルベライザーで粉砕する。
D:Cを金皿にプレス充填し、固形粉体状白粉を得た。
化粧料評価専門パネル20名に、表1に記載の実施例及び比較例の固形粉体状白粉を使用してもらい、パフへの「適度な取れ」(イ)、塗布時の「伸び広がりの滑らかさ」(ロ)、塗布後の「仕上がり膜の均一性」(ハ)、「ルースパウダーの様な仕上がりの質感」(ニ)、「負担感のなさ」(ホ)、化粧塗布後3時間までの「しっとり感の持続」(ヘ)の其々の項目について、各自が以下の評価基準に従って5段階評価して試料毎に評点を付し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。この時の「適度な取れ」とは、パフへ多く取れすぎると粉飛びや化粧膜が不均一となってしまい、少なすぎるとふんわりとした化粧膜ができず、使用性が悪くなってしまう場合があることから、均一な膜が滑らかに伸び広がりやすい程度の適量が取れるかどうかを評価した。また「ルースパウダーの様な仕上がりの質感」とは、フォギー感のあるふんわりとした軽い仕上がりのことを言う。また、各白粉について下記方法により落下試験を行い成形性を評価した。
[評価結果] :[評点]
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
[評点の平均点] :[判定]
4.5以上 : ◎
3.5以上〜4.5未満: ○
1.5以上〜3.5未満: △
1.5未満 : ×
実施例及び比較例の固形粉体状白粉をコンパクト容器にセットし、高さ50cmの位置から塩化ビニル樹脂など、硬質な素材を用いた床材であるプラスチックタイル(一般にP−タイルと呼ばれる)に落下させた後の化粧料に割れや欠けがおきたものを不合格とした。
これに対して、成分(A)のアミノ変性シリコーン処理粉体を含有しない比較例1は、成形性が低く落下試験に不合格となり、さらに「伸び広がりの滑らかさ」や「仕上がり化粧膜の均一性」、「ルースパウダーの様な仕上がりの質感」、「負担感のなさ」、化粧塗布後3時間までの「しっとり感の持続」の評価項目において劣っていた。
また、成分(B)の金属石鹸処理粉体を含有しない比較例2では、成形性は良いものの、取れ量が少なく「適度な取れ」の項目で劣っており、「仕上がり化粧膜の均一性」、「ルースパウダーの様な仕上がりの質感」、「負担感のなさ」においても劣っていた。
表2に示す成分を用いて、下記の製造方法により固形粉体状のボディパウダーを製造した。得られたボディパウダーについて、パフへの「適度な取れ」(イ)、塗布時の「伸び広がりの滑らかさ」(ロ)、塗布後の「仕上がり膜の均一性」(ハ)、「ルースパウダーの様な仕上がりの質感」(ニ)、「負担感のなさ」(ホ)、化粧塗布後3時間までの「しっとり感の持続」(ヘ)の其々の項目を上記評価方法及び評価基準に従って評価した。その結果を併せて表2に示した。
A:成分5〜7をふるいで処理する。
B:Aと成分1〜4及び8〜10を混合する。
C:Bを粉砕する。
D:Cを皿状容器に充填し、圧縮成型し固形粉体状ボディパウダーを得た。
下記処方によるアイシャドウを下記製法に従って調製した。
(処方)
(成分) (%)
1.マイカ 残量
2.製造例2のアミノ変性シリコーン処理マイカ 20
3.ミリスチン酸マグネシウム処理タルク 10
4.ナイロン末 2
5.無水ケイ酸 2
6.メチルパラベン 0.2
7.黒酸化鉄 45
8.雲母チタン 10
9.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.5
10.2−エチルヘキサン酸セチル 1.5
A:成分1〜8を混合する。
B:Aに成分9〜10を混合する。
C:Bを皿状容器に充填し、圧縮成型し固形粉末アイシャドウを得た。
Claims (7)
- 次の成分(A)及び(B);
(A)アミノ変性シリコーン処理粉体
(B)金属石鹸処理粉体
を、質量比((A):(B))1:10〜10:1の範囲で含有し、成分(A)におけるアミノ変性シリコーンが、下記一般式(1);
1〜20の一価炭化水素基を示し、XはR1、−Q−NH(CH2)nNH2
、−OR1又は水酸基を示し、Qは炭素数1〜8の二価炭化水素基を示し、
nは1〜5の数を示し、p及びqはその和が数平均で2以上2000未満、
好ましくは20以上2000未満、更に好ましくは30以上1000未満と
なる数を示す〕
で表されるものであることを特徴とする固形粉体化粧料。 - 前記成分(A)を10〜30質量%含有することを特徴とする請求項1に記載の固形粉体化粧料。
- 前記成分(A)が、粉体100質量部に対し、0.1〜10質量部のアミノ変性シリコーンで処理されたものである請求項1又は2に記載の固形粉体化粧料。
- 前記成分(A)が、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、板状硫酸バリウムおよび板状硫酸カルシウムよりなる群から選ばれる無機板状粉体をアミノ変性シリコーンで処理したものである請求項1〜3のいずれかの項に記載の固形粉体化粧料。
- 前記成分(B)を5〜30質量%含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の固形粉体化粧料。
- 前記成分(B)が、粉体をミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛およびステアリン酸マグネシウムよりなる群から選ばれる金属石鹸で処理したものである請求項1〜5のいずれかの項に記載の固形粉体化粧料。
- 前記成分(B)が、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、板状硫酸バリウムおよび板状硫酸カルシウムよりなる群から選ばれる無機板状粉体を金属石鹸で処理したものである請求項1〜6のいずれかの項に記載の固形粉体化粧料。
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