JP6510275B2 - アミノ変性シリコーン処理板状粉体と金属酸化物の複合化粉体、及びこれを含有する化粧料 - Google Patents

アミノ変性シリコーン処理板状粉体と金属酸化物の複合化粉体、及びこれを含有する化粧料

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本発明は、アミノ変性シリコーン処理板状粉体と金属酸化物を複合化してなる、塗布時のきしみ感の抑制効果と塗布膜の均一性に優れ、さらに高い紫外線遮蔽性を示す複合化粉体、及びこれを含有する化粧料に関するものである。
従来、紫外線遮断効果を有する化粧料は、酸化チタンや酸化亜鉛、酸化セリウム等の金属酸化物と、UVA、UVB遮断効果のある紫外線吸収剤を主な成分として含有している。一般的に、液状剤型の日焼け止め化粧料、リキッドファンデーションにおいては、水中油型、油中水型が存在するが、共に、粉体表面の電荷反発性、或いは立体障害性を用いて粒子同士の再凝集を防止することが知られており、これらDLVO理論に基づいた金属酸化物の分散性向上、再凝集性の防止を目的に、表面処理剤や分散剤が開発されている(特許文献1)。とりわけ、日焼け止め化粧料においては、粉体による化粧膜の白さが敬遠されることから、紫外線吸収剤の溶解性を高め、安定配合を目的とする油剤も併せて開発されている(特許文献2)。一方、パウダーファンデーションや白粉のような粉末化粧料においては、液体中の粉体分散に関するDLVO理論が適応できないため、紫外線遮断効果を高める上で好適な粒子径や形状の金属酸化物の開発(特許文献3)や、それら粉体の分散性、感触を向上させる表面処理技術(特許文献4)が開発されている。
しかしながら、これらの従来技術では、特に、粉末化粧料において、微粒子金属酸化物で凝集が起き易く、紫外線遮蔽性が充分でなかったり、塗布時にきしみ感があったり、化粧膜が不均一であることによる仕上がりの美しさを得られない場合があった。従って、紫外線遮断効果と感触や仕上がりを解消した高品質な粉体化粧料の開発が求められている。
特開2005−154736号公報 特開2005−206573号公報 特開2010−168254号公報 特開2013−079264号公報
本発明は、微粒子金属酸化物の凝集を低減し、分散性を向上させることにより紫外線遮断効果の向上、使用感の向上、均一な化粧膜を得ることができる複合化粉体、及びそれを含有する化粧料を目的とする。
かかる実情に鑑み、本発明者は鋭意検討した結果、アミノ変性シリコーン処理板状粉体を母体とし、その表面に金属酸化物を固着してなる複合化粉体が、金属酸化物を均一に分散させ、紫外線遮蔽性効果に優れ、塗布時のきしみ感のなさと塗布膜の均一性に優れることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、成分(a)アミノ変性シリコーン処理板状粉体を母体とし、その表面に、成分(b)金属酸化物を固着してなる複合化粉体、及びそれを含有する化粧料を提供するものである。前記の複合化粉体は、成分(b)が成分(a)に物理的、もしくは化学的に結合し、容易に離脱が起きることがなく固着した状態である。前記成分(b)は疎水化処理されており、前記成分(a)と前記成分(b)との質量比が、:1〜1:であり、前記成分(a)の平均粒子径が、19〜50μmであり、前記成分(b)の平均粒子径が、15〜1000nmである。
本発明は、塗布時のきしみ感のなさと塗布膜の均一性に優れ、さらに高い紫外線遮蔽性を示す複合化粉体、及びこれを含有する化粧料に関するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の複合化粉体は、成分(a)アミノ変性シリコーン表面処理板状粉体に、成分(b)金属酸化物を固着させたものである。複合化粉体の母体に用いられる(a)アミノ変性シリコーン処理板状粉体は、アミノ基又はアンモニウム基を有する、末端水酸基の全て又は一部がメチル基等で封鎖されたアミノ変性シリコーンオイル、末端が封鎖されていないアモジメチコン等で板状粉体の表面処理を施したものである。好ましいアミノ変性シリコーンとしては、以下の一般式(1)で表されるものが挙げられる。
〔式中、Rは水酸基、水素原子又はRを示し、Rは置換又は非置換の炭素数1〜20の一価炭化水素基を示し、XはR、−Q−NH(CHNH、−OR又は水酸基を示し、Qは炭素数1〜8の二価炭化水素基を示し、nは1〜5の数を示し、p及びqはその和が数平均で2以上2000未満、好ましくは20以上2000未満、更に好ましくは30以上1000未満となる数を示す。アミノ当量は、好ましくは200g/mol〜3万g/mol、更に好ましくは500g/mol〜1万g/mol、更に好ましくは600g/mol〜5000g/molである。〕
ここで、アミノ当量とは、アミノ基又はアンモニウム基1個当たりのシロキサン骨格の質量を意味している。表記単位のg/molはアミノ基又はアンモニウム基1mol当たりに換算した値である。従って、アミノ当量の値が小さいほど分子内でのアミノ基又はアンモニウム基の比率が高いことを示している。
アミノ変性シリコーンの好適な市販品の具体例としては、SF8451C(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製,粘度600mm/s,アミノ当量1700g/mol)、SF8452C(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製,粘度700mm/s,アミノ当量6400g/mol)、SF8457C(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製,粘度1200mm/s,アミノ当量1800g/mol)、KF8003(信越化学工業社製,粘度1850mm/s,アミノ当量2000g/mol)、KF8004(信越化学工業社製,粘度800mm/s,アミノ当量1500g/mol)、KF867S(信越化学工業社製,粘度1300mm/s,アミノ当量1700g/mol)、XF42−B8922(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製,粘度70000mm/s,アミノ当量13000g/mol)等のアミノ変性シリコーンオイルや、SM8704C(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製,アミノ当量1800g/mol)等のアモジメチコーンエマルションが挙げられる。
また、アミノ変性シリコーンオイルは、エマルションの形で配合してもよい。アミノ変性シリコーンのエマルションは、機械的乳化(アミノ変性シリコーンと水との高剪断機械混合)、化学的乳化(アミノ変性シリコーンを水及び乳化剤で乳化)、若しくはこれらの組み合わせによって、又は乳化重合によっても調製することができる。
本発明の(a)におけるアミノ変性シリコーンの処理量は特に限定されないが、処理される板状粉体100質量部に対し、アミノ変性シリコーンを0.1〜10質量部で処理するものが、板状粉体との効率的な複合化および、塗布時のきしみ感の抑制効果の観点から好ましく、更に粉体100質量部に対し、0.5〜5質量部であると効果が特に顕著であるためさらに好ましい。
本発明に用いられる成分(a)に用いられる板状粉体は、通常化粧料に使用される板状粉体であれば特に限定されない。その中でも、金属酸化物との効率的な複合化および、塗布時のきしみ感の抑制効果の観点からマイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、板状硫酸バリウム、板状硫酸カルシウム等の無機板状粉体などがより好ましく、特にマイカ、合成マイカが好ましい。
本発明に用いられる成分(a)に用いられる板状粉体は、特に限定されないが、平均粒子径1〜100μmのものが、塗布時のきしみ感の抑制効果、塗布膜の質的・色覚的な均一化、高い紫外線遮蔽性の付与の観点から好ましく、更に3〜50μmのものがそれらの効果が特に顕著であるため好ましい。
本発明において平均粒子径の測定方法は、走査型電子顕微鏡を用いて、任意の視野の粒子10個について、粒子径を測定した結果から算出する。
本発明の(a)アミノ変性シリコーン処理板状粉体は、アミノ変性シリコーンを溶媒分散させ粉体表面に被覆処理させるか、粉体とアミノ変性シリコーンを接触させ必要に応じ溶媒等を用い、機械力を用いて粉体表面に被覆処理させるものをいい、これらの粉体表面を処理する方法としては、特に限定されるものではなく、通常公知の処理方法が用いられる。具体的には、直接粉体と混合する方法や、水、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ヘキサン、軽質イソパラフィン、ベンゼン、トルエン等の溶媒を用いる方法が挙げられ、また、気相法、メカノケミカル法等が挙げられる。メカノケミカル法のなかでも、雷潰機、加圧式ニーダー、ミックスマラー、ローラミル、バンバリーミキサー、石臼等のずりせん断式加圧状態でずり剪断力が加えられる機構を有した混練機を用いる方法が好ましい。
これらの市販品としては、雲母を処理したものとして、「マイカ Y−2300WA3」(ヤマグチマイカ社製)、タルクを処理したものとして、「EX−15WA3」(ヤマグチマイカ社製)をあげることができる。
成分(a)は本発明を妨げない範囲で本願のアミノ変性シリコーン以外の処理剤、例えば脂肪酸や、金属石鹸、フッ素化合物などと同時に処理してあってもよい。
本発明の複合化粉体に用いられる成分(b)金属酸化物は、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄焼結酸化チタン、酸化鉄等があげられ、球状、板状、針状等の形状、多孔質、無孔質等の粒子構造等は特に限定されない。成分(b)の金属酸化物の平均粒子径は15〜1000nmのものが、塗布時のきしみ感の抑制効果、塗布膜の質的・色覚的な均一化、高い紫外線遮蔽性の付与の観点から好ましく、更に25〜850nmのものがそれらの効果が特に顕著であるため好ましい。
また、成分(b)は、必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。さらに、本発明の金属酸化物は、シリコーン化合物、脂肪酸金属塩、フッ素化合物、界面活性剤等の通常公知の処理剤により表面処理を施しても用いてもよい。中でも、疎水化処理されたものを用いると、金属酸化物の分散性を向上させ、凝集性の少ない金属酸化物を効率的
に板状粉体に固着することができる点で好ましく、シリコーン化合物で処理されたものが好適に用いられる。また、その処理方法は、溶媒に処理剤と粉体をスラリー状に混合し、プラネタリーミキサー等で混練後、溶媒を除去して表面処理する湿式処理や、溶媒に処理剤を溶解し、スーパーミキサー等の混合機内で、攪拌して処理する乾式処理が主に用いることができ、効率良く表面処理され、分散性が向上する点で好ましい。
本発明の複合化粉体の製造方法は、特に限定されないが成分(a)及び成分(b)の混合物を粉砕し機械的に複合化する方法や、溶媒に処理剤と粉体をスラリー状で混合し、プラネタリーミキサー等で混練後、溶媒を除去して表面処理する湿式処理や、溶媒に処理剤を溶解し、スーパーミキサー等の混合機内で、攪拌して処理する乾式処理が挙げられる。特に限定されないが、成分(a):(b)の質量比は、3:1〜1:3の範囲が、塗布時のきしみ感の抑制効果、塗布膜の質的・色覚的な均一化、高い紫外線遮蔽効果点から好ましく、2:1〜1:2であればそれらの効果が特に顕著であるためさらに好ましい。
本発明の複合化粉体は、油性、水性、乳化型、粉体等の形状によらず、いずれの化粧料にも使用することができる。中でも、粉体を主成分として含有し、必要に応じて、油性成分、水性成分、界面活性剤等を粉体中に分散させた粉体化粧料において、顕著な効果を発揮することができる。本発明の複合化粉体の、化粧料中における含有量は特に限定されないが、好ましくは10〜90質量%(以下%と表す)、更には20〜80%、更に好ましくは30〜60%であると、効果を得られやすい。
本発明の複合化粉体を含有する化粧料は、通常、化粧料に使用される成分、本発明の複合化粉体以外の粉体、界面活性剤、油剤、紫外線吸収剤、油ゲル化剤、水溶性高分子やアルコール等の水性成分、トリメチルシロキシケイ酸等の油溶性被膜形成剤、パラオキシ安息香酸誘導体、フェノキシエタノール等の防腐剤、ビタミン類、美容成分、香料等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜含有し、化粧料として用いる。
本発明は、さらに紫外線吸収剤を1種又は、2種以上配合することができ、前記複合粉体の紫外線遮断効果を損なうことなく、高い紫外線遮断効果を与えることができる。
紫外線吸収剤としては、通常、化粧料に用いられるものであれば何れでもよく、例えば、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4,6−トリアニリノ−パラ−(カルボ−2'−エチルヘキシル−1'−オキシ)−1,3,5−トリアジン等のベンゾフェノン系、サリチル酸−2−エチルヘキシル等のサリチル酸系、パラジヒドロキシプロピル安息香酸エチル等のPABA系、パラメトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシル等の桂皮酸系、4−tert−4'−メトキシジベンゾイルメタン等のジベンゾイルメタン系等が挙げられる。また、前記紫外線吸収剤の配合量は特に限定されないが、滑らかな伸び広がり、化粧膜の均一性の観点から、0.5〜10%が好ましい。
界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン等の非イオン性界面活性剤類、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩等の陰イオン性界面活性剤類、アルキルアミン塩、ポリアミンおよびアルカノイルアミン脂肪酸誘導体、アルキルアンモニウム塩、脂環式アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤類、リン脂質、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン等の両性界面活性剤等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
油剤としては、例えば、パラフィンワックス、セレシンワックス、オゾケライト、マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス、フィッシャトロプスワックス、ポリエチレンワックス、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン等の炭化水素系類、カルナウバロウ、ミツロウ、ラノリンワックス、キャンデリラ等の天然ロウ類、2−エチルヘキサン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル、リンゴ酸ジイソステアアリル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)等のエステル類、ステアリン酸、ベヘニン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類、N−ラウロイルーL−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のアミノ酸誘導体類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
油ゲル化剤としては、通常、化粧料に用いられるものであれば何れでもよく、例えば、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸カルシウム等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
水性成分としては、水や水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、エチルアルコール、プロピルアルコール等の低級アルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液等が挙げられ、水溶性高分子としては、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体類、アルギン酸ソーダ、カラギーナン、クインスシードガム、寒天、ゼラチン、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ペクチン、ジェランガム等の天然高分子類、ポリビニルアルコール、カルボシキビニルポリマー、アルキル付加カルボシキビニルポリマー、ポリアクリル酸ソーダ、ポリメタクリル酸ソーダ、ポリアクリル酸グリセリンエステル,ポリビニルピロリドン等の合成高分子類等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。
本発明の複合化粉体は、油性、水系、乳化型、粉体等の剤型によらず、一般的な化粧料に用いることができる。その中でも、塗布時のきしみ感の抑制効果、塗布膜の質的・色覚的な均一性、紫外線遮蔽効果を発揮する点において、粉体化粧料に好適に使用できる。また、日焼け止め、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー、白粉、頬紅、アイシャドウ等の製品に使用することができ、特にファンデーション、白粉、ボディパウダー等に好適に使用できる。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
製造例1[アミノ変性シリコーン処理セリサイト]
アミノ変性シリコーン(KF867S/信越化学工業社製)1質量部とセリサイト(セリサイト‐FSE/三信鉱工社製)99質量部と水10質量部とを3時間混合し、100℃で4時間加熱した。その後、アトマイザーにて粉砕処理し、アミノ変性シリコーン処理セリサイト(1%処理)を得た。

製造例2[アミノ変性シリコーン処理マイカ]
アミノ変性シリコーン(KF867S/信越化学工業社製)1質量部とマイカ(Y‐2300/ヤマグチマイカ社製)99質量部と水10質量部とを3時間混合し、100℃で4時間加熱した。その後、アトマイザーにて粉砕処理し、アミノ変性シリコーン処理マイカ(1%処理)を得た。

製造例3[アミノ変性シリコーン処理マイカ]
アミノ変性シリコーン(KF867S/信越化学工業社製)1質量部とマイカ(SA−350/ヤマグチマイカ社製)99質量部と水10質量部とを3時間混合し、100℃で4時間加熱した。その後、アトマイザーにて粉砕処理し、アミノ変性シリコーン処理マイカ(1%処理)を得た。

製造例4[アミノ変性シリコーン処理マイカ]
アミノ変性シリコーン(KF867S/信越化学工業社製)3質量部とマイカ(Y‐2300/ヤマグチマイカ社製)97質量部と水10質量部とを3時間混合し、100℃で4時間加熱した。その後、アトマイザーにて粉砕処理し、アミノ変性シリコーン処理マイカ(3%処理)を得た。
参考例1、実施例2〜4、参考例5、実施例6〜8、参考例9〜11、実施例12、13、参考例14〜16及び比較例1〜5:複合化粉体の評価
表1及び2に示す組成の粉体を、下記製造方法により調製し、板状粉体表面への「金属酸化物の固着状態」、「紫外線遮断効果」について下記評価方法及び判定基準により判定した。
(注1)MT−500B(テイカ社製)
(注2)SMT−500SAS(テイカ社製)
(注3)MTY−700BS(テイカ社製)
(注4)PHOTOLIGHT LY−S(ヤマグチマイカ社製)
(注5)MZ−150(テイカ社製)
(注6)MZ−500(テイカ社製)
(注7)MP−100(テイカ社製)
(注8)製造例1
(注9)製造例2
(注10)製造例3
(注11)製造例4
(注12)SA処理(三好化成社製)
(注13)NAI処理(三好化成社製)
(製造方法)
金属酸化物と板状粉体所定の比率で均一に混合し、アトマイザーにて粉砕処理し、複合化粉体を得た。得られた複合化粉体を走査型電子顕微鏡(VE−7800 キーエンス社製)で観察したところ、実施例では、板状粉体の表面上に金属酸化物が、凝集すること無く均一に分散された状態で密に固着されていた。比較例1〜3では、板状粉体上に金属酸化物の凝集や、付着していない部分が多く見られた。尚、金属酸化物の粒子径等は表中に示す。
〔評価方法1〕金属酸化物の板状粉体表面への固着状態
得られた複合粉体と水、エタノールを質量比1:15:15で超音波機(BRANSONIC 1510J−DTH 42kHz)を用いて30分間分散させた後、水、エタノールを除去し、得られる粉体の表面状態、及び金属酸化物の凝集状態を、走査型電子顕微鏡を用いて観察し、以下の判定基準に従って判定した。
<判定基準>
(状態) :(判定)
金属酸化物が板状粉体表面に緻密に固着し、未固着物が観察されない。 :◎
金属酸化物が板状粉体表面に固着し、未固着物が観察されない。 :○
金属酸化物が板状粉体表面に固着し、一部未固着物が観察される。 :△
金属酸化物が板状粉体表面に固着せず、多くが未固着物として観察される。:×

〔評価方法2〕紫外線遮断効果
SPFアナライザー(UV−2000S Labsphere社製)を用いて、In−VitroにおけるSPF値を測定した。測定条件は、40cmの透明テープ(3M社製)に、表1及び2に記載の実施例及び比較例の複合化粉体20mgを均一に塗布後、SPFアナライザー(UV−2000S Labsphere社製)を用いて、280〜400nmの範囲におけるSPF値を測定し、以下の判定基準に従って判定した。
<判定基準>
(SPF値) :(判定)
20以上 :◎
15以上から20未満 :○
10以上から15未満 :△
10未満 :×
表1及び2の結果から明らかなように、参考例1、実施例2〜4、参考例5、実施例6〜8、参考例9〜11、実施例12、13、参考例14〜16の複合化粉体は、金属酸化物の固着状態、紫外線遮断効果において優れたものであった。
これに対して、成分(a)のアミノ変性シリコーンで表面処理した板状粉体の代わりに、未処理の板状粉体とシリコーン処理酸化チタン(80nm)を配合した比較例1は、金属酸化物が板状粉体表面への固着が十分ではなく、金属酸化物の分散性に劣ることから、紫外線遮断効果に劣っていた。
また、アミノ変性シリコーンで表面処理した板状粉体の代わりに、シリコーン処理した板状粉体を配合した比較例2や、アミノ酸系処理剤であるN−ステアロリル−L−グルタミン酸ニナトリウムで処理した板状粉体を配合した比較例3においても、金属酸化物の固着状態に劣り、紫外線遮断効果が十分ではなかった。
参考例17、実施例18〜20、参考例21、実施例22〜24、参考例25〜27、実施例28、29、参考例30〜32、実施例33〜36及び比較例4〜7:ルースファンデーション
表3及び4に示す組成のルースファンデーションを下記製造方法により調製し、「塗布時のきしみ感のなさ」、「塗布膜の均一性」については、下記評価方法3により、「紫外線遮断効果」については、前記複合粉体の評価方法と同様に評価し判定した。結果を併せて表中に示す。
(注14)KSP−100(信越化学工業社製)
(注15)ケミスノーMR−5C(綜研化学社製)
(製造方法)
A:成分1〜28を均一に混合する。
B:Aに成分29、30を加え、混合する。
C:Bをパルベライザーで粉砕し、ルースファンデーションを得た。
[評価方法3]
「塗布時のきしみ感のなさ」、「塗布膜の均一性」
化粧料評価専門パネル20名に、得られた複合化粉体を顔に使用してもらい、塗布時のきしみ感が抑制されているか、塗布膜が質や色覚的に均一であるかどうかについて、各自が以下の評価基準に従って5段階評価し、全パネルの評点の平均点を下記判定基準に従って判定した。
評価基準:
[評価結果] :[評点]
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
判定基準:
[評点の平均点] :[判定]
4.5以上 : ◎
3.5以上〜4.5未満: ○
1.5以上〜3.5未満: △
1.5未満 : ×
表3及び4の結果から明らかなように、参考例17、実施例18〜20、参考例21、実施例22〜24、参考例25〜27、実施例28、29、参考例30〜32、実施例33〜36のルースファンデーションは「塗布時のきしみ感のなさ」、「塗布膜の均一性」、「紫外線遮断効果」の全ての項目に優れたものであった。
これに対して、未処理の板状粉体とシリコーン処理酸化チタンの複合化粉体を含有した比較例4は、金属酸化物の分散性に劣り、「塗布時のきしみ感のなさ」、「塗布膜の均一性」、「紫外線遮断効果」に劣っていた。
また、シリコーン処理した板状粉体を用いた複合化粉体を含有した比較例5や、アミノ酸系処理板状粉体を用いた複合化粉体を含有した比較例6や、これらを混合して配合した比較例7では、「塗布時のきしみ感のなさ」、「塗布膜の均一性」に劣り、特に「紫外線遮断効果」に劣っていた。
実施例37:固形状ファンデーション
(成分) (%)
1.参考例1の複合粉体 10.0
2.実施例2の複合粉体 10.0
3.ジメチルポリシロキサン処理タルク 30.0
4.ジメチルポリシロキサン処理マイカ 15.0
5.ジメチルポリシロキサン処理セリサイト 残量
6.窒化ホウ素 5.0
7.黄酸化鉄 2.0
8.ベンガラ 0.5
9.黒酸化鉄 0.2
10.ポリメタクリル酸メチル(注16) 5.0
11.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
12.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 8.0
13.ジメチルポリシロキサン 1.0
14.2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
15.香料 0.2
(注15)ケミスノーMR−5C(綜研化学社製)
(製法)
A:成分1〜11をヘンシェルミキサー(三井三池社製)で均一に分散する。
B:成分12〜15を均一に混合溶解する。
C:(A)をヘンシェルミキサーにて攪拌しながら、(B)を添加し、均一分散する。
D:(C)をパルベライザーにて粉砕する。
E:(D)を金皿に充填し、圧縮成型し、固形ファンデーションを得た。
実施例37「塗布時のきしみ感のなさ」、「塗布膜の均一性」、「紫外線遮断効果」に優れたものであった。
参考例38:油中水型ファンデーション
(成分) (%)
1.ポリオキシエチレンメチルシロキサン・ポリオキプロピレンオレイル
メチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(注16) 2.0
2.PEG−3ジメチコン(注17) 1.0
3.シクロメチコン 20.0
4.ビスエチルヘキシルオキシフェノール
メトキシフェニルトリアジン(注18) 2.0
5.シリコーン処理赤酸化鉄 1.0
6.シリコーン処理黄酸化鉄 1.5
7.シリコーン処理黒酸化鉄 0.5
8.シリコーン処理タルク 5.0
9.参考例5の複合粉体 10.0
10.トリ2−エチルへキサン酸グリセリル 5.0
11.PEG−9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン(注19) 2.0
12.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
13.精製水 残量
14.1,3−ブチレングリコール 15.0
15.塩化ナトリウム 0.5
16.フェノミシエタノール 0.2
17.香料 0.2
(注16)KF−6026(信越化学工業社製)
(注17)KF−6015(信越化学工業社製)
(注18)Tinosorb S(BASF社製)
(注19)KF−6028(信越化学工業社製)
(製法)
A:成分1〜4を均一に混合する。
B:成分5〜12をローラーにて均一に分散する。
C:(A)に(B)を添加し、均一混合する。
D:(C)に成分13〜17を添加、乳化し、油中水型ファンデーションを得た。
参考例38は、「塗布時のきしみ感のなさ」、「塗布膜の均一性」、「紫外線遮断効果」に優れたものであった。
実施例39:水中油型化粧下地
(成分) (%)
1.セトステアリルアルコール 2.0
2.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5.0
3.ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル
ヘキシルベンゾエイト(注20) 2.0
4.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 3.0
5.精製水 残量
6.N−ステアロイル−N−メチルタウリンナトリウム 0.5
7.カルボキシビニルポリマー 0.1
8.アクリル酸/メタクリル酸アルキルエステル共重合体 0.1
9.水酸化ナトリウム 0.05
10.実施例8の複合粉体 5.0
11.水添レシチン(注21) 0.2
12.エタノール 10.0
13.1,3−ブチレングリコール 10.0
14.1,2−ペンタンジオール 0.1
15.香料 0.1
(注20)UVINUL A PLUS GRANULAR(BASF社製)
(注21)ニッコールレシノールS−10EZ(日光ケミカルズ社製)
(製法)
A:成分1〜4を80℃にて均一に溶解する。
B:成分5〜14を80℃にて均一に溶解する。
C:(B)に(A)を添加し、乳化する。
D:(C)に成分15を添加、冷却し、水中油型化粧下地を得た。
実施例39は、「塗布時のきしみ感のなさ」、「塗布膜の均一性」、「紫外線遮断効果」に優れたものであった。
実施例40:油中水型日焼け止め料
(成分) (%)
1.実施例2の複合粉体 5.0
2.参考例10の複合粉体 5.0
3.トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル 5.0
4.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 3.0
5.パルミチン酸オクチル 3.0
6.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 10.0
7.デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0
8.メチルポリシロキサン・セチルメチルポリシロキサン・ポリ(オキシエチレン・
オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体(注22) 1.8
9.PEG−3ジメチコン(注17) 3.0
10.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
11.塩化ナトリウム 0.3
12.精製水 残量
13.ジプロピレングリコール 5.0
14.エタノール 5.0
15.香料 適量
(注22)ABIL EM−90(EVONIC GOLDSCHMIDT GMBH社製)
(製法)
A:成分3、4を加温溶解した後、成分1、2を添加しローラーにて均一に分散する。
B:成分5〜10を70℃で溶解させた後、60℃で(A)を添加し均一に混合溶解する。
C:成分11〜13を混合溶解させた後、60℃で(B)へ添加し乳化する。
D:(C)に成分14、15を添加し均一に混合し、油中水型日焼け止め料を得た。
実施例40は、「塗布時のきしみ感のなさ」、「塗布膜の均一性」、「紫外線遮断効果」に優れたものであった。
実施例41:油性固形ファンデーション
(成分) (%)
1.タルク 10.0
2.マイカ 10.0
3.実施例3の複合粉体 20.0
4.シリコーン処理ベンガラ 1.0
5.シリコーン処理黄酸化鉄 3.0
6.シリコーン処理黒酸化鉄 0.2
7.ポリエチレンワックス 7.0
8.マイクロクリスタリンワックス 6.0
9.トリ2−エチルへキサン酸グリセリル 残量
10.PEG−3ジメチコン(注17) 5.0
11.ジメチルポリシロキサン 5.0
12.流動パラフィン 20.0
13.ポリオキシエチレンメチルシロキサン・ポリオキプロピレンオレイル
メチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(注17) 2.0
14.フェノキシエタノール 0.2
15.香料 0.2
(注16)KF−6026(信越化学工業社製)
(注17)KF−6015(信越化学工業社製)
(製法)
A:成分7〜14を90℃にて加熱溶解する。
B:(A)に成分1〜6を添加し、ローラーにて均一に分散する。
C:(B)に成分15を添加し、80℃にて溶解後、金皿に充填し、油性固形ファンデーションを得た。
実施例40は、「塗布時のきしみ感のなさ」、「塗布膜の均一性」、「紫外線遮断効果」に優れたものであった。
実施例41:固形頬紅
成分) (%)
1.雲母 10.0
2.タルク 残量
3.実施例4の複合粉体 30.0
4.群青 0.5
5.赤226号 0.2
6.ポリアクリル酸アルキル 1.0
7.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
8.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 5.0
9.流動パラフィン 2.0
10.ジメチルポリシロキサン 1.0
11.2−エチルヘキサン酸グリセリル 1.0
12.香料 0.1
(製法)
A:成分1〜7をヘンシェルミキサー(三井三池社製)で均一に分散する。
B:成分8〜11を均一に混合溶解する。
C:(A)をヘンシェルミキサーにて攪拌しながら、(B)及び12を添加し、均一分散する。
D:(C)をパルベライザーにて粉砕する。
E:(D)を金皿に充填し、圧縮成型し、固形頬紅を得た。
実施例41は、「塗布時のきしみ感のなさ」、「塗布膜の均一性」、「紫外線遮断効果」に優れた固ものであった。
実施例4:固形アイシャドウ
(成分) (%)
1.ジメチルポリシロキサン処理合成金マイカ 10.0
2.ジメチルポリシロキサン処理タルク 残量
3.実施例12の複合粉体 30.0
4.窒化ホウ素 5.0
5.ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末 5.0
6.群青 2.0
7.赤202号 0.5
8.ポリアクリル酸アルキル 1.0
9.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
10.パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 4.0
11.流動パラフィン 3.0
12.ジメチルポリシロキサン 2.0
13.2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0
14.香料 0.1
(製法)
A:成分1〜9をヘンシェルミキサー(三井三池社製)で均一に分散する。
B:成分10〜13を均一に混合溶解する。
C:(A)をヘンシェルミキサーにて攪拌しながら、(B)及び14を添加し、均一分散する。
D:(C)をパルベライザーにて粉砕する。
E:(D)を金皿に充填し、圧縮成型し、固形アイシャドウを得た。
実施例42は、「塗布時のきしみ感のなさ」、「塗布膜の均一性」、「紫外線遮断効果」に優れたものであった。

Claims (6)

  1. 成分(a)アミノ変性シリコーン処理板状粉体を母体とし、その表面に成分(b)金属酸化物を固着してなる複合化粉体であり、
    前記成分(b)が疎水化処理されており、
    前記成分(a)と前記成分(b)との質量比が、:1〜1:であり、
    前記成分(a)の平均粒子径が、19〜50μmであり、前記成分(b)の平均粒子径が、15〜1000nmである、
    複合化粉体。
  2. 記成分(b)の平均粒子径が、25〜850nmである、請求項に記載の複合化粉体。
  3. 前記成分(a)に用いられる板状粉体が、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、硫酸バリウム、硫酸カルシウムから選ばれる1種または2種以上である無機板状粉体である、請求項1または2に記載の複合化粉体。
  4. 前記成分(b)が、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄焼結酸化チタン、酸化鉄から選ばれる1種または2種以上である、請求項1〜の何れか一項に記載の複合化粉体。
  5. 前記成分(b)が疎水化処理されている、請求項1〜の何れか一項に記載の複合化粉体。
  6. 請求項1〜の何れか一項に記載の複合化粉体を含有する、化粧料。
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