JP6050061B2 - 粉体化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、アミノ変性シリコーンで処理した粉体と扁平状の結晶セルロースとを含有することにより、塗布時の伸び広がりが軽く、塗布後の化粧膜の負担感(肌上での違和感)が抑制され、さらに経時での化粧膜の油光りや色変化、局在化などの化粧崩れを抑制する効果に優れる粉体化粧料に関するものである。
粉体化粧料はファンデーションや白粉、チーク、アイシャドウ、アイブロウなどのメイクアップ化粧料やボディパウダー、制汗剤等に使用されている剤形である。特にメイクアップ化粧料においては、時間がたっても化粧を施した直後の状態が維持される化粧持ちの機能は非常に重要な品質である。化粧崩れについては、肌から分泌される汗や皮脂により化粧膜が油光りする現象(いわゆるテカリ)や、汗や皮脂により顔料が濡れることにより明度が下がったり色相が変化したりする現象(いわゆるくすみ)、表情の動きなどによりしわや毛穴に化粧膜が局在化する現象(いわゆるヨレ・毛穴落ち)などが挙げられる。
これらの化粧崩れに対して、吸油量の高い多孔質粉体を配合してテカリを抑える方法や顔料にフッ素化合物やシリコーン樹脂などの表面処理剤を被覆することで耐水性や付着性を付与する方法が検討されてきた。(例えば特許文献1、2参照)
また、近年、メイクアップ化粧料を肌に塗布した際の負担感を気にする消費者が増えている。負担感の原因としては、肌上に塗布される化粧料による閉塞感・違和感や、揮発性成分を含む場合にはそれが揮発する際の収縮感、粉体が皮脂や汗などを吸着することによる乾燥感などが挙げられる。
粉体化粧料では、粉末が直接肌に塗布されることから、違和感や乾燥感が問題となる場合が多く、特に化粧持ちを向上させるための従来の方策ではこれらの負担感がより悪化することが多かった。
例えば、前記のように化粧崩れに対して吸油量の高い多孔質粉体を配合した場合、皮脂の吸着が促進され乾燥感がより顕著になったり、肌との付着性が悪いと、皮脂による油膜が生じ油光りが抑えられなかったり、粘着性のある油剤や樹脂などの物理的に肌への付着力を向上させる方法では、違和感を増大しやすくなる場合があった。
また、アミノ変性シリコーンで処理した粉体はアミノ基による肌への付着力とシリコーン由来の撥水性を併せ持ち、化粧持ち向上効果に優れる。(例えば、特許文献3、4)しかしながら、塗布膜の肌負担感に対してはあまり効果が見られなかった。
特開平8−165219号公報 特公平5−86984号公報 特許第4505211号公報 WO2010/107010号パンフレット
このような負担感を抑制する方法として、軽量の粉体を配合することが考えられる。例えば、セルロース粉末は有機質であるためタルクやマイカなどの無機粉体に比べ真比重が軽く、肌への負担感を抑制できると考えられるが、セルロースは分子内に多数の水酸基を持つため、水素結合により粉体同士が凝集しやすく、その効果を充分に発揮することが難しかった。そのため、高い化粧持続性と化粧膜の肌負担感のなさを両立する方法は知られていなかった。
そこで、塗布後の化粧膜の負担感(肌上での違和感)が抑制され、さらに経時での化粧膜の油光りや色変化、局在化などの化粧崩れを抑制する効果に優れる粉体化粧料を得ることが望まれていた。
かかる実情に鑑み、本発明者は、鋭意検討した結果、アミノ変性シリコーンで処理した粉体と扁平状のセルロース粉末とを含有することにより、セルロースの水酸基とアミノ変性シリコーンのアミノ基との静電的相互作用により、肌上で薄く均一に伸び広がりやすい形状の扁平状セルロース粉末の特性を活かすことができ、肌上での分散性が向上し、塗布後の化粧膜の負担感(肌上での違和感)が抑制され、さらに経時での化粧膜の油光りや色変化、局在化などの化粧崩れを抑制する効果に優れる粉体化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
(1)次の成分(a)及び成分(b);
(a)アミノ変性シリコーンで処理した粉体
(b)扁平セルロース粉体
を含有することを特徴とする粉体化粧料を提供するものである。
(2)また、前記成分(b)の扁平セルロース粉体が、平均粒径が1〜100μm、平均厚さが0.01〜10μm、かつ扁平度が4〜200であることを特徴とする前記(1)記載の粉体化粧料を提供するものである。
(3)また、前記成分(b)が、セルロース系物質と、粉砕助剤とを機械的に粉砕処理することにより得られる扁平セルロース粉体であることを特徴とする前記(1)または(2)に記載の粉体化粧料を提供するものである。
(4)また、前記粉砕助剤が、両親媒性物質である成分(b)の扁平セルロース粉体を含有することを特徴とする前記(3)記載の粉体化粧料を提供するものである。
(5)また、前記両親媒性物質が、リン脂質、セラミド、コレステロールもしくはその誘導体およびフィトステロールもしくはその誘導体からなる群から選ばれる1種または2種以上である成分(b)の扁平セルロース粉体を含有することを特徴とする前記(4)記載の粉体化粧料を提供するものである。
(6)前記成分(b)の扁平セルロース粉体が、セルロース系物質100質量部に対し、両親媒性物質を0.1〜12質量部使用するものであることを特徴とする前記(4)または(5)に記載の粉体化粧料を提供するものである。
(7)前記の機械的な粉砕処理が遊星型ボールミルで行うものである成分(b)の扁平セルロース粉体を含有することを特徴とする前記(3)〜(6)のいずれかに記載の粉体化粧料を提供するものである。
(8)前記成分(a)のアミノ変性シリコーンで処理した粉体を全粉体中1〜90質量%(以下、単に「%」と示す。)含有することを特徴とする前記(1)〜(7)のいずれかに記載の粉体化粧料を提供するものである。
(9)前記成分(a)のアミノ変性シリコーンで処理した粉体が、粉体100質量部に対し、アミノ変性シリコーンを0.1〜10質量部で処理するものであることを特徴とする前記(1)〜(8)のいずれかに記載の粉体化粧料を提供するものである。
(10)粉体化粧料が固形状であることを特徴とする前記(1)〜(9)のいずれかに記載の粉体化粧料を提供するものである。
本発明の粉体化粧料は、軽い伸び広がりで塗布後の肌への負担感が抑制され、経時での油光りや色変化、化粧膜の局在化を抑制する化粧持ち効果に優れる化粧料に関するものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において粉体化粧料とは、粉体を主成分として含有し、必要に応じて、油性成分、水性成分、界面活性剤成分等を粉体中に分散させた状態のものを意味し、具体的には、粉体成分とその他の化粧料用成分とを混合粉砕した粉末状のものや、それを固形状に成形した化粧料が挙げられ、いずれの性状のものであっても良い。さらに、紙などの支持体に担持させた状態であっても良い。本発明の粉体化粧料中の粉体の含有量は、特に限定されないが、一般的に50〜100質量%であることが好ましい。
本発明の粉体化粧料に成分(a)として用いられるアミノ変性シリコーンで処理した粉体(以下、「アミノ変性シリコーン処理粉体」ということがある。)は、化粧料の肌への親和性を向上させると共に、成分(b)である扁平状セルロース粉末の分散性を向上し、軽い伸び広がりで肌への負担感を抑制すると共に、経時での化粧持ちを向上するために含有されるものである。
この成分(a)を調整するために用いられるアミノ変性シリコーンとしては、アミノ基又はアンモニウム基を有しているシリコーンであればよく、末端水酸基の全て又は一部がメチル基等で封鎖されたアミノ変性シリコーンオイル、末端が封鎖されていないアモジメチコンのどちらでもよい。例えば、好ましいアミノ変性シリコーンとしては、以下の一般式(1)で表されるものが挙げられる。
〔式中、Rは水酸基、水素原子又はRを示し、Rは置換又は非置換の炭素数1〜20の一価炭化水素基を示し、XはR、−Q−NH(CHNH、−OR又は水酸基を示し、Qは炭素数1〜8の二価炭化水素基を示し、nは1〜5の数を示し、p及びqはその和が数平均で2以上2000未満、好ましくは20以上2000未満、更に好ましくは30以上1000未満となる数を示す。〕
上記アミノ変性シリコーンのアミノ当量は、好ましくは200g/mol〜3万g/mol、更に好ましくは500g/mol〜1万g/mol、更に好ましくは600g/mol〜5000g/molである。
ここで、アミノ当量とは、アミノ基又はアンモニウム基1個当たりのシロキサン骨格の質量を意味している。表記単位のg/molはアミノ基又はアンモニウム基1mol当たりに換算した値である。従って、アミノ当量の値が小さいほど分子内でのアミノ基又はアンモニウム基の比率が高いことを示している。
また、このものの粘度は、粉体が均一に被覆され、粉体分散性の向上が得られるという点から、100〜3000mm2/s(25℃)の範囲のものであることが好ましい。
また、上記アミノ変性シリコーンの好適な市販品の具体例としては、SF8451C(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製,粘度600mm/s,アミノ当量1700g/mol)、SF8452C(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製,粘度700mm/s,アミノ当量6400g/mol)、SF8457C(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製,粘度1200mm/s,アミノ当量1800g/mol)、KF8003(信越化学工業社製,粘度1850mm/s,アミノ当量2000g/mol)、KF8004(信越化学工業社製,粘度800mm/s,アミノ当量1500g/mol)、KF867S(信越化学工業社製,粘度1300mm/s,アミノ当量1700g/mol)、XF42−B8922(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製,粘度70000mm/s,アミノ当量13000g/mol)等のアミノ変性シリコーンオイルや、SM8704C(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製,アミノ当量1800g/mol)等のアモジメチコーンエマルションが挙げられる。(以上、粘度は25℃における値である。)
上記アミノ変性シリコーンは25℃で液状のものが好ましく、エマルションの形で使用してもよい。このアミノ変性シリコーンのエマルションは、例えば、アミノ変性シリコーンと溶媒を高剪断で機械混合したものや、アミノ変性シリコーンを水及び乳化剤で乳化したもの、若しくはこれらの組み合わせによって、又は乳化重合によっても調製することができる。
成分(a)のアミノ変性シリコーン処理粉体の調製における、アミノ変性シリコーンの処理量は特に限定されないが、処理される粉体100質量部に対し、アミノ変性シリコーンを0.1〜10質量部で処理するものが、伸び広がりの軽さと負担感の抑制効果、経時でのヨレ抑制効果の観点から好ましく、更に、粉体に対し、0.5〜7質量部がそれらの効果が特に顕著であるためさらに好ましい。
一方、アミノ変性シリコーンで表面処理される粉体は、通常化粧料に使用される粉体であれば特に限定されず、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。
具体的には、酸化チタン、黒色酸化チタン、酸化セリウム、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、無水ケイ酸、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカチタン、有機顔料被覆マイカチタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーパウダー、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマーパウダー、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリウレタンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、N−アシルリジン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆マイカチタン、微粒子酸化亜鉛被覆マイカチタン、硫酸バリウム被覆マイカチタン、酸化チタン含有シリカ、酸化亜鉛含有シリカ等の複合粉体類等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。
その中でも成分(b)扁平状セルロースの分散性向上効果(伸び広がりの軽さと負担感の抑制効果)の観点から酸化チタン、酸化亜鉛、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、無水ケイ酸、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、硫酸バリウムなどの無機粉体が好ましく、その中でも板状粉体がより好ましい。具体的にはマイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、板状硫酸バリウム、板状硫酸カルシウムなどが好ましい。
また、平均粒径は、粉体分散性や使用性において、0.5〜200μmが好ましく、更に好ましくは1〜150μmである。なお、本発明において平均粒径とは、レーザー回折・散乱式粒度分布測定装置を用い、水中分散状態で測定された粉体の幅と長さの装置上の平均値(積算体積50%の平均粒径値)をいう。
本発明の、アミノ変性シリコーン処理粉体(成分(a))は、アミノ変性シリコーンを溶媒に分散させ粉体表面に被覆処理させるか、粉体とアミノ変性シリコーンを接触させ必要に応じ溶媒等を用い、機械力を用いて粉体表面に被覆処理させることにより得られる。
これらの粉体表面をアミノ変性シリコーンで被覆処理する方法としては、特に限定されるものではなく、通常公知の処理方法が用いられる。具体的には、直接粉体と混合する方法や、アミノ変性シリコーンを水、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ヘキサン、軽質イソパラフィン、ベンゼン、トルエン等の溶媒を用いる方法が挙げられる。更に、気相法、メカノケミカル法等も挙げることができる。メカノケミカル法のなかでも、雷潰機、加圧式ニーダー、ミックスマラー、ローラミル、バンバリーミキサー、石臼等のずりせん断式加圧状態でずり剪断力が加えられる機構を有した混練機を用いる方法が好ましい。
特に好ましい一態様としては、ずりせん断式低速混練機を用いる方法であり、例えば、アミノ変性シリコーンと粉体と溶媒とを雷潰機等を用い混合し、70℃〜120℃に加熱して、その後解砕する方法が挙げられる。
また、他の好ましい一態様として、アミノ変性シリコーンを揮発性溶剤中に溶解した後に粉体と混合し、溶剤を乾燥除去し、または乾燥除去する時に70℃〜120℃に加熱して、その後解砕する方法が挙げられる。このうち、ずりせん断式低速混練機を用いて、アミノ変性シリコーンと粉体を混合後、70℃〜120℃に加熱してから解砕したアミノ変性シリコーン被覆粉末が特に好ましい。
上記のようにアミノ変性シリコーンで被覆された粉体を70℃〜120℃程度に加熱することは、アミノ変性シリコーン中のアミノ基及びシロキサン結合の酸素原子が粉体表面とより強固に相互作用し、撥水性や軽い伸び広がり、経時での化粧持ちが向上するため好ましい。また、溶媒を用いて混練することにより、混練中に基材の表面を強摩擦で擦過傷を作り、新たに露出した活性点に静電吸着することができ粉体表面への被覆が向上するため、軽い伸び広がりや経時での化粧持ちが向上し好ましい。
以上説明したアミノ変性シリコーン処理粉体(成分(a))の市販品例としては、粉体である雲母を処理したものとして、「マイカ Y−2300WA3」(ヤマグチマイカ社製)(平均粒径19μm)、タルクを処理したものとして、「EX−15WA3」(ヤマグチマイカ社製)(平均粒径15μm)をあげることができる。
本発明の成分(a)は、本発明を妨げない範囲で他の処理剤、例えば脂肪酸や、金属石鹸、フッ素化合物などと同時に処理することもできる。また、本発明の成分(a)は、本発明の効果を妨げない範囲で、本願のアミノ変性シリコーン以外の処理剤で処理された粉体や、未処理の粉体を用いることができる。
本発明の粉体化粧料における成分(a)の含有量は特に限定されないが、0.5〜75%が伸び広がりの軽さと負担感の抑制効果、経時でのヨレ抑制効果の観点から好ましく、更に1〜50%であればそれらの効果が特に顕著であるため好ましい。
前記したように、本発明の粉体化粧料中の粉体の含有量は、50〜100%が好ましいが、全粉体中の成分(a)の含有量は1〜90%が好ましく、4〜50%が特に好ましい。
一方、本発明の粉体化粧料に成分(b)として用いられる扁平セルロース粉体は、成分(a)のアミノ変性シリコーン処理粉体と組合せることで、化粧膜の負担感を低減し、高い吸油量と角層への親和性から化粧料の肌への付着性を向上させ、経時でのテカリやくすみヨレを抑制する効果が得られるものである。
成分(b)である扁平セルロース粉体は、平均粒径が1〜100μm、好ましくは1〜50μm、平均厚さが0.01〜10μm、好ましくは0.1〜5μmの薄片状のものであり、かつ扁平度が4〜200、好ましくは6〜150、更により好ましくは8〜100のものである。
本発明において平均厚さとは、走査型電子顕微鏡にて、上記で求められた平均粒径と同等の大きさの粒子を複数選択し、その厚さを測定し、それらを平均した値をいう。更に、扁平度は、上記のようにして求められた平均粒径/平均厚さである。
本発明に用いられる成分(b)の扁平セルロース粉体の製造方法は特に限定されないが、セルロース系物質を粉砕助剤と共に機械的に粉砕処理することにより製造する方法が長径と短径の比(L/D)が適度になりやすく好ましい。また、その際に使用する粉砕助剤は両親媒性物質であることが好ましく、さらにリン脂質、セラミド、コレステロールもしくはその誘導体およびフィトステロールもしくはその誘導体からなる群から選ばれる1種または2種以上であると肌への親和性が向上し、しっとりした使用感や経時でのテカリ、くすみ、ヨレの抑制効果に優れるためより好ましい。
具体的に扁平セルロース粉体は、セルロース系物質に対して、水性成分や油性成分等の粉砕助剤を添加し、必要により混合等した後、これを機械的に粉砕することにより、ミクロフィブリルあるいはフィブリルが、ある大きさの集合単位で剥離しながら粉砕されることにより得ることができる。
扁平状セルロースの原料として用いられるセルロース系物質としては、特に制限されないが、例えば、木材を起源とする繊維状または粉末状の木粉または木材パルプ、綿花を起源とする繊維状または粉末状の木綿またはリンター繊維、それらを精製した繊維状または粉末状のセルロース系物質を用いることが好ましく、また、これらのセルロース系物質は酸加水分解されていてもよい。なお、綿花を起源とするセルロース系物質としては、オーガニック認証をうけた綿花を起源とするものでもよい。なお、このセルロース系物質は風乾状態で吸着水分を5〜10%程度有している。効果的に扁平セルロース粉体を得るために、セルロース系物質を粉砕処理する前に熱風乾燥、真空乾燥、減圧乾燥等により予め乾燥することが好ましい。
上記した粉砕処理の際に、粉砕助剤を使用する際はセルロース系物質100質量部に対して、0.1〜12質量部程度、好ましくは0.5〜6質量部程度になるように添加すればよい。また、粉砕助剤は1種または2種以上を用いることができる。更に、粉砕助剤を添加する時期としては、粉砕処理前であればいつでも良く、また、その添加方法も、粉砕助剤をそのままセルロース系物質に添加しても良いし、粉砕助剤を適当な溶媒に溶解した後、セルロース系物質に加えても良い。ここで粉砕助剤の溶解に使用される溶媒としては、例えば、ヘキサン等のアルカン、エタノール等のアルコール、アセトン等のケトン、テトラヒドロフラン等のエーテル、トルエン等の芳香族炭化水素等が挙げられる。
本発明において、粉砕処理の際に用いられる粉砕助剤のうち、両親媒性物質としては、例えば、リン脂質、セラミド、コレステロールまたはその誘導体、フィトステロールを挙げることができる。これらから選ばれる両親媒性物質を用いることにより、扁平状セルロース粉末の分散性及び肌への付着性がさらに向上し、負担感や経時での化粧崩れが抑制されるため好ましい。
これらのセルロース系物質を処理するリン脂質、セラミド、コレステロールおよびフィトステロールは生体内の脂質であるかもしくはそれに近しい構造、すなわち長鎖アルキル構造と親水基を持つという共通の性質を有する両親媒性物質である。
上記両親媒性物質のうち、リン脂質は構造中にリン酸エステル部位をもつ脂質の総称である。具体的なリン脂質としては、卵黄レシチン、大豆レシチン等の天然レシチンに水素添加した天然物由来のもの、リゾレシチン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、スフィンゴミエリン等を水素添加したもの等が挙げられる。これらのリン脂質の中でも、水素添加レシチン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、水素添加ホスファチジルグリセロールが好ましい。
また、セラミドは分子中に1個以上の長鎖の直鎖および/もしくは分岐アルキルまたはアルケニル基、更に、少なくとも2個以上の水酸基、1個以上のアミド基(及び/またはアミノ基)を有する非イオン系両親媒性物質の総称である。具体的なセラミドとしては、スフィンゴシン、フィトスフィンゴシンの長鎖脂肪酸アミドであるセラミド1、セラミド2、セラミド3、セラミド3B、セラミド4、セラミド5、セラミド6、セラミド6I、セラミド6II等の天然セラミド類等が挙げられる。これらのセラミドの中でも、セラミド2、セラミド3が好ましい。また、これらのセラミドは、天然物由来のものであっても、合成したものであってもよい。
更に、コレステロールは動物油脂をけん化した高級アルコール分や魚油から得られる留分を抽出・結晶化・乾燥して精製される白色ないし微黄色の固体であり、その分子式はC2746Oである。また、コレステロースの誘導体としては、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル等が挙げられる。これらコレステロールまたはその誘導体の中でも、コレステロールが好ましい。
また更に、フィトステロールは植物から得られるステロール化合物の総称である。具体的なフィトステロールとしては、シトステロール、スチグマステロール、フコステロール、スピナステロール、ブラシカステロール等が挙げられる。また、フィトステロール誘導体としては、ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、ポリオキシエチレンフィトステロール、ポリオキシエチレンフィトスタノール等が挙げられる。これらフィトステロールまたはその誘導体の中でもフィトステロールが好ましい。
上記した両親媒性物質と、セルロース系物質とを機械的に粉砕する処理は、粉砕による圧力や剪断力が一定時間連続して加える必要がある。そのため、粉砕処理には振動ボールミル、回転ボールミル、遊星型ボールミル、ロールミル、メディアミル、ディスクミル、高速回転羽根による高速ミキサー、ホモミキサー等の粉砕装置を用いることが好ましく、特に遊星型ボールミルが好ましい。粉砕処理方法は、溶媒を用いない乾式粉砕処理が好ましい。なお、粉砕処理を行う場合に加える粉砕エネルギーは3〜20G(重力加速度)、好ましくは5〜15Gが適している。
上記した扁平状セルロースを得るための好ましい態様を以下に示す。
精製した木材パルプ由来のセルロース粉末を30〜50℃で減圧乾燥を行い、吸着水分を0.1%以下まで十分に除去する。このセルロース粉末を、密閉可能なアルミナ製やジルコニア製粉砕容器に、アルミナ製やジルコニア製粉砕ボールとともに投入し、更に、粉砕助剤(例えばセラミド)をセルロース粉末100質量部に対して0.1〜12質量部となるように添加し、必要により混合等する。その後、上記粉砕容器を遊星型ボールミルに設置し、回転数100〜250rpmにて、粉砕処理を行う。粉砕処理は、5〜15分間粉砕−5〜15分間休止を1サイクルとし、連続して2〜72サイクル程度繰り返して行っても良いし、休止を入れずに連続して5〜120分間程度行っても良い。
なお、粉砕処理の後は、更に、風乾、熱風乾燥、真空乾燥、減圧乾燥等の公知の乾燥手段により扁平セルロース粉体に付着した水分等を除去させてもよい。
本発明の粉体化粧料における成分(b)の含有量は特に限定されないが、0.5〜80%が肌の負担感を軽減する効果に優れるため好ましく、1〜50%であればその効果が特に顕著であるため更に好ましい。
本発明の粉体化粧料には、上記各成分の他に、通常、化粧料に使用される成分、界面活性剤、油剤、紫外線吸収剤、油ゲル化剤、水溶性高分子やアルコール等の水性成分、トリメチルシロキシケイ酸等の油溶性被膜形成剤、パラオキシ安息香酸誘導体、フェノキシエタノール等の防腐剤、ビタミン類、美容成分、香料等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜含有することができる。
界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステルおよびそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレンアルキル共変性シリコーン等の非イオン性界面活性剤類、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸及びそれらの無機または有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩等の陰イオン性界面活性剤類、アルキルアミン塩、ポリアミンおよびアルカノイルアミン脂肪酸誘導体、アルキルアンモニウム塩、脂環式アンモニウム塩等の陽イオン性界面活性剤類、リン脂質、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシメチルアンモニウムベタイン等の両性界面活性剤等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
油剤としては、例えば、パラフィンワックス、セレシンワックス、オゾケライト、マイクロクリスタリンワックス、モンタンワックス、フィッシャトロプスワックス、ポリエチレンワックス、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテン等の炭化水素系類、カルナウバロウ、ミツロウ、ラノリンワックス、キャンデリラ等の天然ロウ類、2−エチルヘキサン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、ジペンタエリトリット脂肪酸エステル、リンゴ酸ジイソステアアリル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)等のエステル類、ステアリン酸、ベヘニン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪酸類、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類、N−ラウロイルーL−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のアミノ酸誘導体類、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油剤類等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
紫外線吸収剤としては、通常、化粧料に用いられるものであれば何れでもよく、例えば、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4,6−トリアニリノ−パラ−(カルボ−2'−エチルヘキシル−1'−オキシ)−1,3,5−トリアジン等のベンゾフェノン系、サリチル酸−2−エチルヘキシル等のサリチル酸系、パラジヒドロキシプロピル安息香酸エチル等のPABA系、パラメトキシ桂皮酸−2−エチルヘキシル等の桂皮酸系、4−tert−4'−メトキシジベンゾイルメタン等のジベンゾイルメタン系等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
油ゲル化剤としては、通常、化粧料に用いられるものであれば何れでもよく、例えば、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸カルシウム等が挙げられ、これらを一種又は二種以上を用いることができる。
水性成分としては、水や水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、エチルアルコール、プロピルアルコール等の低級アルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液等が挙げられ、水溶性高分子としては、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体類、アルギン酸ソーダ、カラギーナン、クインスシードガム、寒天、ゼラチン、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ペクチン、ジェランガム等の天然高分子類、ポリビニルアルコール、カルボシキビニルポリマー、アルキル付加カルボシキビニルポリマー、ポリアクリル酸ソーダ、ポリメタクリル酸ソーダ、ポリアクリル酸グリセリンエステル,ポリビニルピロリドン等の合成高分子類等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。
本発明の粉体化粧料は、粉末状、固形状いずれの形態でも実施することができる。その中でも、均一な化粧膜や負担感のなさ、高い化粧持続効果が得やすいため固形状が好ましい。また、本発明の粉体化粧料は、日焼け止め、化粧下地、ファンデーション、コンシーラー、白粉、頬紅、アイシャドウ等の製品にて実施することができ、特にファンデーション、白粉、頬紅、アイシャドウ等に使用するものが好ましい。
本発明の粉体化粧料の好ましい一態様は、固形状の粉体化粧料であり、その製造方法の一例としては、(a)及び(b)を含む粉体と油性成分を混合した後、金皿に圧縮成型する方法が挙げられる。また他の一態様は、粉末状の粉体化粧料であり、その製造方法としては、(a)及び(b)を含む粉体と必要に応じ油性成分を混合した後、粉砕し、容器へ充填する方法が挙げられる。
次に、アミノ変性シリコーン処理粉体及び扁平セルロースの製造例および実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
製造例 1
アミノ変性シリコーン処理酸化チタンの製造
アミノ変性シリコーン(KF8003/信越化学工業社)5質量部をイソプロピルアルコール70質量部に溶解し、そこに酸化チタン(CR−50:平均粒径0.25μm/石原産業社製)を95質量部添加した。それをスーパーミキサー(SMP−2/カワタ社製)により混合した後、80℃でイソプロピルアルコールを蒸発乾燥した。この乾燥物をアトマイザー(LM−05/ダルトン社製)にて解砕処理し、粉末状のアミノ変性シリコーン処理二酸化チタン(5%処理)を得た。
製造例 2
アミノ変性シリコーン処理マイカの製造
アミノ変性シリコーン(KF867S/信越化学工業社製)3質量部とマイカ(Y‐2300:平均粒径19μm/ヤマグチマイカ社製)97質量部と水10質量部とを雷潰機(ZOD型/石川工場社製)にて、3時間混合し、100℃で4時間加熱した。その後、アトマイザー(LM−05/ダルトン社製)にて解砕処理し、粉末状のアミノ変性シリコーン処理マイカ(3%処理)を得た。
製造例 3
アミノ変性シリコーン処理タルクの製造(1)
アミノ変性シリコーン(KF8004/信越化学工業社)3質量部とタルク(EX−15:平均粒径15μm/ヤマグチマイカ社製)97質量部と水10質量部とを雷潰機にて3時間混合し、90℃で3時間加熱した。その後、アトマイザー(LM−05/ダルトン社製)にて解砕処理し、粉末状のアミノ変性シリコーン処理タルク(3%処理)を得た。
製造例 4
アミノ変性シリコーン処理タルクの製造(2)
アミノ変性シリコーン(SF8451C/東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)2質量部とタルク(JA−13R:平均粒径6μm/浅田製粉社製)98質量部をスーパーミキサーにて10分間混合し、70℃で5時間加熱した。その後、アトマイザー(LM−05/ダルトン社製)にて解砕処理し、粉末状のアミノ変性シリコーン処理タルク(2%処理)を得た。
製造例 5
リン脂質処理扁平セルロース粉体の製造
原料としては精製した木材パルプ由来のセルロース粉末(W−400G/日本製紙ケミカル社製)を用いた。まず、40℃での減圧乾燥により吸着水分を0.1%以下まで十分に除去したセルロース粉末(48.5質量部)を、密閉可能なジルコニア製粉砕容器(容積500ml)に、ジルコニア製粉砕ボール(直径20mm)とともに投入し、更に、水添レシチン(レシノールS−10/日光ケミカルズ社製)を1.5質量部添加した。
その後、遊星型ボールミル(P−5型/ドイツ・フリッチュ社製)を用い、回転数200rpm(約10G(重力加速度)の粉砕エネルギー)にて、10分粉砕、10分休止を1サイクルとし、36サイクルを行って、リン脂質処理扁平セルロース粉体(3%処理)を得た。
粒度分布測定は、得られた粉体の50mgを蒸留水10mlに分散させた懸濁液を、粒度分布測定装置の水を媒体とする試料循環槽に滴下し、適切な濃度になった後に測定した。その結果、粉体の平均粒径は17μmであった。
走査型電子顕微鏡による観察では、得られた粉体の極少量を走査型電子顕微鏡の試料台に載せ、減圧にて乾燥後、金あるいは白金等の金属を蒸着して検鏡試料とした。この検鏡試料を加速電圧20〜25kVで拡大率500〜10,000倍にて観察して得た画像から、上記で測定した平均粒径と同等の大きさの粒子における厚さを測定し、それらから平均厚さを求めた。その結果、平均厚さは2μmであった。
このようにして得られた粉体は、平均粒径が17μmで、平均厚さが2μm、扁平度(平均粒径/平均厚さ)が8.5の扁平なセルロース粒子(リン脂質処理扁平セルロース粉体)であった。
製造例 6
セラミド処理扁平セルロース粉体の製造
製造例4と同様の方法で粉砕助剤としてリン脂質1.5質量部の代わりにセラミド2(セラミドTIC−001/高砂香料工業社)1質量部とセルロース粉末49質量部を使用して、セラミド処理扁平セルロース(2%処理)を製造した。
このようにして得られた粉体は、平均粒径が20μmで、平均厚さが2μm、扁平度(平均粒径/平均厚さ)が10の扁平なセルロース粒子(セラミド処理扁平セルロース粉体)であった。
製造例 7
フィトステロール処理扁平セルロース粉体の製造
製造例4と同様の方法で粉砕助剤としてリン脂質1.5質量部(3%)の代わりにフィトステロール2質量部とセルロース粉末48質量部を使用して、フィトステロール処理扁平セルロース(4%処理)を製造した。
このようにして得られた粉体は、平均粒径が22μmで、平均厚さが2.5μm、扁平度(平均粒径/平均厚さ)が8.8の扁平なセルロース粒子(フィトステロール処理扁平セルロース粉体)であった。
実施例1〜6及び比較例1〜5:固形状ファンデーション
表1に示す組成の固形状ファンデーションを下記製造方法により調製した。また、下記評価方法により使用感及び化粧持ちについて評価した。その結果を併せて表1に示した。
*1:Y−2300(ヤマグチマイカ社製)
*2:酸化チタン(CR−50)にジメチルポリシロキサンで3%処理したもの
*3:マイカ(Y-2300)にジメチルポリシロキサンで3%処理したもの
*4:酸化チタン(CR−50)にパーフルオロオクチルトリエトキシシランで3%処理したもの
*5:マイカ(Y-2300)にパーフルオロオクチルトリエトキシシランで3%処理したもの
*6:W−400G(日本製紙ケミカル社製 平均粒径約25μm、扁平度3以下)
*7:KF867S(信越化学工業社)
(製造方法)
A:成分1〜20を混合する。
B:Aに成分21〜25を加え混合する。
C:Bをパルベライザーで粉砕する。
D:Cを樹脂皿にプレス充填し、固形状ファンデーションを得た。
〔評価方法〕
化粧料評価専門パネル20名に、表1に記載の実施例及び比較例の固形状ファンデーションを使用してもらい、塗布時の「伸び広がりの軽さ」、「負担感のなさ」を評価した。化粧崩れの抑制効果については、化粧料塗布5時間後の状態で、油光りは「テカリのなさ」、色変化は「くすみのなさ」、局在化は「ヨレ・毛穴落ちのなさ」について評価した。其々の項目について、各自が以下の評価基準に従って5段階評価し試料毎に評点を付し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
評価基準:
[評価結果] :[評点]
非常に良好 :5点
良好 :4点
普通 :3点
やや不良 :2点
不良 :1点
判定基準:
[評点の平均点] :[判定]
4.5以上 :◎
3.5以上〜4.5未満:○
1.5以上〜3.5未満:△
1.5未満 :×
表1の結果から明らかなように、本発明の実施例1〜6の固形状ファンデーションは、「伸び広がりの軽さ」、「負担感のなさ」、化粧料塗布5時間後の「テカリのなさ」、「くすみのなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」の全ての項目に優れたものであった。
これに対して、成分(a)のアミノ変性シリコーンで表面処理した粉体を含有しない比較例1は、塗布する際に肌への付着が不均一で伸びが重く、仕上がりにも粉っぽい乾燥感を感じるなど「伸び広がりの軽さ」や「負担感のなさ」に劣っていた。また、塗布5時間後にはテカリや毛穴落ちを顕著に感じるなど「テカリのなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」にも劣っていた。
また、(a)のアミノ変性シリコーンで表面処理した粉体の代わりにシリコーン処理した粉体を含有した比較例2では、仕上がりにも粉っぽい乾燥感を感じるなど「負担感のなさ」に劣っていた。また、塗布5時間後にはテカリを顕著に感じ、「テカリのなさ」にも劣っており、毛穴落ちも少し生じた。
また、(a)のアミノ変性シリコーンで表面処理した粉体の代わりにフッ素化合物で処理した粉体を含有した比較例3では、肌への親和性が低く、伸び広がりに違和感があり、塗布後も肌から化粧膜が浮き上がるように感じるなど「伸び広がりの軽さ」、「負担感のなさ」に劣り、塗布5時間後も化粧膜の局在化が進行し、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」に特に劣っていた。
更に、成分(b)の扁平状セルロースを含有しない比較例4では、伸び広がりや塗布後の化粧膜に重さと違和感があるなど「伸び広がりの軽さ」、「負担感のなさ」に劣り、5時間後も「テカリのなさ」、「くすみのなさ」に劣っていた。
アミノ変性シリコーンを化粧料中の油剤とともに単に混合した比較例5では、粉体の凝集がみられ、特に扁平状セルロースの凝集が生じ、塗布後の化粧膜に重さと違和感があり「負担感のなさ」に劣り、5時間後も「くすみのなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」に劣っていた。
実施例7:粉末状白粉
(成分) (%)
1.製造例2のアミノ変性シリコーン処理マイカ 15
2.製造例5の扁平セルロース 15
3.ステアリン酸(5%)処理黄酸化鉄 0.2
4.ステアリン酸(5%)処理ベンガラ 0.1
5.ステアリン酸(5%)処理黒酸化鉄 0.05
6.硫酸バリウム *8 4
7.シリコーン複合球状粉体 *9 10
8.アミノ変性シリコーン処理タルク *10 残量
9.シリコーン処理酸化鉄・酸化チタン被覆マイカ *11 2
10.メタクリル酸メチルクロスポリマー *12 5
11.メチルパラベン 0.1
12.ジリノール酸ジ(フィトステリル/ステアリル/
ベヘニル/イソステアリル/セチル) *13 1
13.スクワラン 0.5
14.ローズマリーエキス 0.1
15.香料 適量
*8:板状硫酸バリウムHL(堺化学工業社製)
*9:KSP−100(信越化学工業社製)
*10:EX−15WA3(ヤマグチマイカ社製)
*11:ジメチルポリシロキサン(3%)処理RELIEF COLOR PINK(日揮触媒化成社製)
*12:マツモトマイクロスフェアー M−305(松本油脂製薬社製)
*13:PLANDOOL−S(日本精化社製)
(製造方法)
A:成分1〜11を混合する。
B:Aに成分12〜15を混合する。
C:Bを粉砕する。
D:Cを容器に充填して粉末状白粉を得た。
本発明の実施例7の粉末状白粉について、その効果を実施例1に準じて評価したところ、このものは、「伸び広がりの軽さ」、「負担感のなさ」、化粧料塗布5時間後の「テカリのなさ」、「くすみのなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」の全ての項目に優れたものであった。
実施例8:固形状頬紅
(成分) (%)
1.製造例1のアミノ変性シリコーン処理酸化チタン 2
2.製造例3のアミノ変性シリコーン処理タルク 15
3.アミノ変性シリコーン処理マイカ *14 20
4.製造例6の扁平セルロース 5
5.赤色226号 0.5
6.オクチルトリエトキシシラン(5%)処理セリサイト 15
7.ナイロンパウダー(球状:平均粒径10μm) 5
8.窒化ホウ素 5
9.タルク 残量
10.シリコーンエラストマー粉末 *15 1
11.ミリスチン酸亜鉛 1
12.雲母チタン *16 4
13.メチルパラベン 0.2
14.ジメチルポリシロキサン *17 3
15.PEG−10水添ひまし油 0.5
16.スクワラン 3
17.コハク酸ジ2−エチルヘキシル 3
18.セージ油 0.1
19.アスタキサンチン 0.001
20.香料 適量
*14:マイカ Y−2300WA3(ヤマグチマイカ社製)
*15:トレフィルE−506C(東レダウコーニング社製)
*16:TIMIRON STARLUSTER MP−115(メルク社製)
*17:KF−96(10CS)(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:ヘンシェルミキサーで成分1〜13を混合する。
B:Aに成分14〜20を混合する。
C:Bをパルベライザーで粉砕する。
D:Cを樹脂皿に充填し、加圧成形して固形状頬紅を得た。
本発明の実施例8の固形状頬紅について、その効果を実施例1に準じて評価したところ、このものは、「伸び広がりの軽さ」、「負担感のなさ」、化粧料塗布5時間後の「テカリのなさ」、「くすみのなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」の全ての項目に優れたものであった。
実施例9:固形状アイブロウ
(成分) (%)
1.製造例1のアミノ変性シリコーン処理酸化チタン 3
2.製造例6の扁平セルロース 5
3.マイカ 10
4.ジメチルポリシロキサン(3%)処理タルク 30
5.ベンガラ 0.5
6.黄酸化鉄 5
7.黒酸化鉄 1.5
8.ラウロイルリシン 1
9.合成ワックス 2
10.リン脂質(1%)処理セリサイト 残量
11.シリカ 5
12.デヒドロ酢酸Na 0.3
13.流動パラフィン 2
14.トリオレイン酸PEG−20酸ソルビタン 0.2
15.ヒドロキシステアリン酸コレステリル 1.5
16.加水分解コラーゲン 0.01
17.香料 適量
(製造方法)
A:成分1〜11をスーパーミキサーで均一に混合する。
B:成分12〜17を70℃に加熱溶解し、Aに添加する。
C:Bを粉砕処理する。
D:Cを樹脂皿にプレス充填して固形状アイブロウを得た。
本発明の実施例9の固形状アイブロウについて、その効果を実施例1に準じて評価したところ、このものは、「伸び広がりの軽さ」、「負担感のなさ」、化粧料塗布5時間後の「テカリのなさ」、「くすみのなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」の全ての項目に優れたものであった。
実施例10:固形状アイシャドウ
(成分) (%)
1.製造例2のアミノ変性シリコーン処理マイカ 5
2.製造例3のアミノ変性シリコーン処理タルク 20
3.製造例5の扁平セルロース 5
4.赤色202号 1
5.青404号 0.2
6.黒酸化鉄 0.1
7.群青 0.5
8.シリコーン処理ケイ酸・酸化チタン被覆雲母 *18 10
9.雲母チタン *19 10
10.コンジョウ被覆雲母チタン *20 5
11.酸化チタン被覆合成金雲母 *21 10
12.酸化チタン被覆ホウケイ酸 *22 5
13.ジメチルポリシロキサン(3%)処理セリサイト 残量
14.セスキステアリン酸ソルビタン 1
15.重質イソパラフィン 3
16.ミネラルオイル(10mm/s:25℃) 5
17.ジメチコン *17 2
18.シコンエキス 0.2
19.ノバラエキス 0.1
*18:ジメチルポリシロキサン(3%)処理チミロンスプレンディドバイオレット(メルク社製)
*19:FLAMENCO ULTRA SPARKLE 4500(BASF社製)
*20:DUOCROME BR(BASF社製)
*21:HELIOS R100S(トピー工業社製)
*22:メタシャイン MT1080RB(日本板硝子社製)
(製造方法)
A:成分1〜13を均一に混合する。
B:成分14〜17を70℃に加熱溶解する。
C:AにBと成分18、19を混合する。
D:Cをふるいで処理する。
E:Dを金皿にプレス充填し、固形状アイシャドウを得た。
本発明の実施例10の固形状アイシャドウについて、その効果を実施例1に準じて評価したところ、このものは、「伸び広がりの軽さ」、「負担感のなさ」、化粧料塗布5時間後の「テカリのなさ」、「くすみのなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」の全ての項目に優れたものであった。
実施例11:固形状日焼け止めファンデーション
(成分) (%)
1.アミノ変性シリコーン処理マイカ *14 5
2.製造例6の扁平セルロース 5
3.微粒子酸化亜鉛(平均粒径15nm) 8
4.ナイロンパウダー *23 7
5.シリコーン複合球状粉体 *9 1
6.ラウリン酸亜鉛(5%)処理セリサイト 10
7.メチルハイドロジェン(2%)処理タルク 残量
8.酸化チタン(平均粒径0.25μm) 8.5
9.無水ケイ酸(平均粒径5μm) 1
10.フィッシャートロプシュワックス(粉末状) 1
11.メチルハイドロジェン(2%)処理ベンガラ 0.9
12.メチルハイドロジェン(2%)処理黄酸化鉄 1.9
13.メチルハイドロジェン(2%)処理黒酸化鉄 0.5
14.ラウロイルグルタミン酸亜鉛(3%)処理セリサイト 10
15.リンゴ酸ジイソステアリル 1
16.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 3.5
17.ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/
ロジン酸)ジペンタエリスリチル 0.5
18.ジメチコン *17 1.5
19.イソノナン酸イソトリデシル 3
20.ヒアルロン酸ナトリウム(1%)水溶液 1
21.加水分解コラーゲン(1%)水溶液 1
22.テアニン 0.01
*23:オルガソール2002D(アルケマ社製)
(製造方法)
A:ヘンシェルミキサーで成分1〜14を混合する。
B:Aに成分15〜19を混合する。
C:Bをパルベライザーで粉砕する。
D:Cに20〜22を加え、篩にて整粒する。
E:Dを樹脂皿に充填し、加圧成形して固形状日焼け止めファンデーションを得た。
本発明の実施例11の固形状日焼け止めファンデーションについて、その効果を実施例1に準じて評価したところ、このものは、「伸び広がりの軽さ」、「負担感のなさ」、化粧料塗布5時間後の「テカリのなさ」、「くすみのなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」の全ての項目に優れたものであった。
実施例12:粉末状ボディパウダー
(成分) (%)
1.製造例3のアミノ変性シリコーン処理タルク 50
2.製造例5の扁平セルロース 25
3.赤色226号 0.1
4.黄色4号 0.2
5.黒酸化鉄 0.05
6.ベンガラ 0.2
7.シリコーン樹脂粉末 *24 7
8.マイカ 残量
9.多孔質シリカ *25 5
10.香料 1
11.L−メントール 0.5
*24:トスパール2000B(東レ・ダウコーニング社製)
*25:ゴッドボールE2−824C(鈴木油脂工業社製)
(製造方法)
A:成分1〜9をヘンシェルミキサーで均一に混合する。
B:Aに成分10、11を加え均一に混合する。
C:Bを容器に充填し、粉末状ボディパウダーを得た。
本発明の実施例12の粉末状ボディパウダーについて、その効果を実施例1に準じて評価したところ、このものは、「伸び広がりの軽さ」、「負担感のなさ」、化粧料塗布5時間後の「テカリのなさ」、「くすみのなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」の全ての項目に優れたものであった。

Claims (5)

  1. 次の成分(a)及び成分(b);
    (a)アミノ変性シリコーンで処理した粉体
    (b)扁平セルロース粉体
    を含有することを特徴とする粉体化粧料。
  2. 前記成分(b)の扁平セルロース粉体が、平均粒径が1〜100μm、平均厚さが0.01〜10μm、かつ扁平度が4〜200であることを特徴とする請求項1記載の粉体化粧料。
  3. 前記成分(a)のアミノ変性シリコーンで処理した粉体を全粉体中1〜90質量%含有することを特徴とする請求項1または2記載の粉体化粧料。
  4. 前記成分(a)のアミノ変性シリコーンで処理した粉体が、粉体100質量部に対し、アミノ変性シリコーンを0.1〜10質量部で処理したものであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の粉体化粧料。
  5. 粉体化粧料が固形状であることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の粉体化粧料。
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