JP6050061B2 - 粉体化粧料 - Google Patents
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Description
これらの化粧崩れに対して、吸油量の高い多孔質粉体を配合してテカリを抑える方法や顔料にフッ素化合物やシリコーン樹脂などの表面処理剤を被覆することで耐水性や付着性を付与する方法が検討されてきた。(例えば特許文献1、2参照)
粉体化粧料では、粉末が直接肌に塗布されることから、違和感や乾燥感が問題となる場合が多く、特に化粧持ちを向上させるための従来の方策ではこれらの負担感がより悪化することが多かった。
例えば、前記のように化粧崩れに対して吸油量の高い多孔質粉体を配合した場合、皮脂の吸着が促進され乾燥感がより顕著になったり、肌との付着性が悪いと、皮脂による油膜が生じ油光りが抑えられなかったり、粘着性のある油剤や樹脂などの物理的に肌への付着力を向上させる方法では、違和感を増大しやすくなる場合があった。
また、アミノ変性シリコーンで処理した粉体はアミノ基による肌への付着力とシリコーン由来の撥水性を併せ持ち、化粧持ち向上効果に優れる。(例えば、特許文献3、4)しかしながら、塗布膜の肌負担感に対してはあまり効果が見られなかった。
そこで、塗布後の化粧膜の負担感(肌上での違和感)が抑制され、さらに経時での化粧膜の油光りや色変化、局在化などの化粧崩れを抑制する効果に優れる粉体化粧料を得ることが望まれていた。
(1)次の成分(a)及び成分(b);
(a)アミノ変性シリコーンで処理した粉体
(b)扁平セルロース粉体
を含有することを特徴とする粉体化粧料を提供するものである。
本発明において粉体化粧料とは、粉体を主成分として含有し、必要に応じて、油性成分、水性成分、界面活性剤成分等を粉体中に分散させた状態のものを意味し、具体的には、粉体成分とその他の化粧料用成分とを混合粉砕した粉末状のものや、それを固形状に成形した化粧料が挙げられ、いずれの性状のものであっても良い。さらに、紙などの支持体に担持させた状態であっても良い。本発明の粉体化粧料中の粉体の含有量は、特に限定されないが、一般的に50〜100質量%であることが好ましい。
ここで、アミノ当量とは、アミノ基又はアンモニウム基1個当たりのシロキサン骨格の質量を意味している。表記単位のg/molはアミノ基又はアンモニウム基1mol当たりに換算した値である。従って、アミノ当量の値が小さいほど分子内でのアミノ基又はアンモニウム基の比率が高いことを示している。
また、このものの粘度は、粉体が均一に被覆され、粉体分散性の向上が得られるという点から、100〜3000mm2/s(25℃)の範囲のものであることが好ましい。
具体的には、酸化チタン、黒色酸化チタン、酸化セリウム、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄色酸化鉄、黒色酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、無水ケイ酸、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベントナイト、スメクタイト、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカチタン、有機顔料被覆マイカチタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーパウダー、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマーパウダー、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリウレタンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、N−アシルリジン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆マイカチタン、微粒子酸化亜鉛被覆マイカチタン、硫酸バリウム被覆マイカチタン、酸化チタン含有シリカ、酸化亜鉛含有シリカ等の複合粉体類等が挙げられ、これらの一種又は二種以上を用いることができる。
その中でも成分(b)扁平状セルロースの分散性向上効果(伸び広がりの軽さと負担感の抑制効果)の観点から酸化チタン、酸化亜鉛、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、無水ケイ酸、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、硫酸バリウムなどの無機粉体が好ましく、その中でも板状粉体がより好ましい。具体的にはマイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、板状硫酸バリウム、板状硫酸カルシウムなどが好ましい。
これらの粉体表面をアミノ変性シリコーンで被覆処理する方法としては、特に限定されるものではなく、通常公知の処理方法が用いられる。具体的には、直接粉体と混合する方法や、アミノ変性シリコーンを水、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ヘキサン、軽質イソパラフィン、ベンゼン、トルエン等の溶媒を用いる方法が挙げられる。更に、気相法、メカノケミカル法等も挙げることができる。メカノケミカル法のなかでも、雷潰機、加圧式ニーダー、ミックスマラー、ローラミル、バンバリーミキサー、石臼等のずりせん断式加圧状態でずり剪断力が加えられる機構を有した混練機を用いる方法が好ましい。
また、他の好ましい一態様として、アミノ変性シリコーンを揮発性溶剤中に溶解した後に粉体と混合し、溶剤を乾燥除去し、または乾燥除去する時に70℃〜120℃に加熱して、その後解砕する方法が挙げられる。このうち、ずりせん断式低速混練機を用いて、アミノ変性シリコーンと粉体を混合後、70℃〜120℃に加熱してから解砕したアミノ変性シリコーン被覆粉末が特に好ましい。
前記したように、本発明の粉体化粧料中の粉体の含有量は、50〜100%が好ましいが、全粉体中の成分(a)の含有量は1〜90%が好ましく、4〜50%が特に好ましい。
これらのセルロース系物質を処理するリン脂質、セラミド、コレステロールおよびフィトステロールは生体内の脂質であるかもしくはそれに近しい構造、すなわち長鎖アルキル構造と親水基を持つという共通の性質を有する両親媒性物質である。
精製した木材パルプ由来のセルロース粉末を30〜50℃で減圧乾燥を行い、吸着水分を0.1%以下まで十分に除去する。このセルロース粉末を、密閉可能なアルミナ製やジルコニア製粉砕容器に、アルミナ製やジルコニア製粉砕ボールとともに投入し、更に、粉砕助剤(例えばセラミド)をセルロース粉末100質量部に対して0.1〜12質量部となるように添加し、必要により混合等する。その後、上記粉砕容器を遊星型ボールミルに設置し、回転数100〜250rpmにて、粉砕処理を行う。粉砕処理は、5〜15分間粉砕−5〜15分間休止を1サイクルとし、連続して2〜72サイクル程度繰り返して行っても良いし、休止を入れずに連続して5〜120分間程度行っても良い。
アミノ変性シリコーン処理酸化チタンの製造
アミノ変性シリコーン(KF8003/信越化学工業社)5質量部をイソプロピルアルコール70質量部に溶解し、そこに酸化チタン(CR−50:平均粒径0.25μm/石原産業社製)を95質量部添加した。それをスーパーミキサー(SMP−2/カワタ社製)により混合した後、80℃でイソプロピルアルコールを蒸発乾燥した。この乾燥物をアトマイザー(LM−05/ダルトン社製)にて解砕処理し、粉末状のアミノ変性シリコーン処理二酸化チタン(5%処理)を得た。
アミノ変性シリコーン処理マイカの製造
アミノ変性シリコーン(KF867S/信越化学工業社製)3質量部とマイカ(Y‐2300:平均粒径19μm/ヤマグチマイカ社製)97質量部と水10質量部とを雷潰機(ZOD型/石川工場社製)にて、3時間混合し、100℃で4時間加熱した。その後、アトマイザー(LM−05/ダルトン社製)にて解砕処理し、粉末状のアミノ変性シリコーン処理マイカ(3%処理)を得た。
アミノ変性シリコーン処理タルクの製造(1)
アミノ変性シリコーン(KF8004/信越化学工業社)3質量部とタルク(EX−15:平均粒径15μm/ヤマグチマイカ社製)97質量部と水10質量部とを雷潰機にて3時間混合し、90℃で3時間加熱した。その後、アトマイザー(LM−05/ダルトン社製)にて解砕処理し、粉末状のアミノ変性シリコーン処理タルク(3%処理)を得た。
アミノ変性シリコーン処理タルクの製造(2)
アミノ変性シリコーン(SF8451C/東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)2質量部とタルク(JA−13R:平均粒径6μm/浅田製粉社製)98質量部をスーパーミキサーにて10分間混合し、70℃で5時間加熱した。その後、アトマイザー(LM−05/ダルトン社製)にて解砕処理し、粉末状のアミノ変性シリコーン処理タルク(2%処理)を得た。
リン脂質処理扁平セルロース粉体の製造
原料としては精製した木材パルプ由来のセルロース粉末(W−400G/日本製紙ケミカル社製)を用いた。まず、40℃での減圧乾燥により吸着水分を0.1%以下まで十分に除去したセルロース粉末(48.5質量部)を、密閉可能なジルコニア製粉砕容器(容積500ml)に、ジルコニア製粉砕ボール(直径20mm)とともに投入し、更に、水添レシチン(レシノールS−10/日光ケミカルズ社製)を1.5質量部添加した。
セラミド処理扁平セルロース粉体の製造
製造例4と同様の方法で粉砕助剤としてリン脂質1.5質量部の代わりにセラミド2(セラミドTIC−001/高砂香料工業社)1質量部とセルロース粉末49質量部を使用して、セラミド処理扁平セルロース(2%処理)を製造した。
フィトステロール処理扁平セルロース粉体の製造
製造例4と同様の方法で粉砕助剤としてリン脂質1.5質量部(3%)の代わりにフィトステロール2質量部とセルロース粉末48質量部を使用して、フィトステロール処理扁平セルロース(4%処理)を製造した。
表1に示す組成の固形状ファンデーションを下記製造方法により調製した。また、下記評価方法により使用感及び化粧持ちについて評価した。その結果を併せて表1に示した。
*2:酸化チタン(CR−50)にジメチルポリシロキサンで3%処理したもの
*3:マイカ(Y-2300)にジメチルポリシロキサンで3%処理したもの
*4:酸化チタン(CR−50)にパーフルオロオクチルトリエトキシシランで3%処理したもの
*5:マイカ(Y-2300)にパーフルオロオクチルトリエトキシシランで3%処理したもの
*6:W−400G(日本製紙ケミカル社製 平均粒径約25μm、扁平度3以下)
*7:KF867S(信越化学工業社)
A:成分1〜20を混合する。
B:Aに成分21〜25を加え混合する。
C:Bをパルベライザーで粉砕する。
D:Cを樹脂皿にプレス充填し、固形状ファンデーションを得た。
化粧料評価専門パネル20名に、表1に記載の実施例及び比較例の固形状ファンデーションを使用してもらい、塗布時の「伸び広がりの軽さ」、「負担感のなさ」を評価した。化粧崩れの抑制効果については、化粧料塗布5時間後の状態で、油光りは「テカリのなさ」、色変化は「くすみのなさ」、局在化は「ヨレ・毛穴落ちのなさ」について評価した。其々の項目について、各自が以下の評価基準に従って5段階評価し試料毎に評点を付し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
評価基準:
[評価結果] :[評点]
非常に良好 :5点
良好 :4点
普通 :3点
やや不良 :2点
不良 :1点
判定基準:
[評点の平均点] :[判定]
4.5以上 :◎
3.5以上〜4.5未満:○
1.5以上〜3.5未満:△
1.5未満 :×
これに対して、成分(a)のアミノ変性シリコーンで表面処理した粉体を含有しない比較例1は、塗布する際に肌への付着が不均一で伸びが重く、仕上がりにも粉っぽい乾燥感を感じるなど「伸び広がりの軽さ」や「負担感のなさ」に劣っていた。また、塗布5時間後にはテカリや毛穴落ちを顕著に感じるなど「テカリのなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」にも劣っていた。
また、(a)のアミノ変性シリコーンで表面処理した粉体の代わりにシリコーン処理した粉体を含有した比較例2では、仕上がりにも粉っぽい乾燥感を感じるなど「負担感のなさ」に劣っていた。また、塗布5時間後にはテカリを顕著に感じ、「テカリのなさ」にも劣っており、毛穴落ちも少し生じた。
また、(a)のアミノ変性シリコーンで表面処理した粉体の代わりにフッ素化合物で処理した粉体を含有した比較例3では、肌への親和性が低く、伸び広がりに違和感があり、塗布後も肌から化粧膜が浮き上がるように感じるなど「伸び広がりの軽さ」、「負担感のなさ」に劣り、塗布5時間後も化粧膜の局在化が進行し、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」に特に劣っていた。
更に、成分(b)の扁平状セルロースを含有しない比較例4では、伸び広がりや塗布後の化粧膜に重さと違和感があるなど「伸び広がりの軽さ」、「負担感のなさ」に劣り、5時間後も「テカリのなさ」、「くすみのなさ」に劣っていた。
アミノ変性シリコーンを化粧料中の油剤とともに単に混合した比較例5では、粉体の凝集がみられ、特に扁平状セルロースの凝集が生じ、塗布後の化粧膜に重さと違和感があり「負担感のなさ」に劣り、5時間後も「くすみのなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」に劣っていた。
(成分) (%)
1.製造例2のアミノ変性シリコーン処理マイカ 15
2.製造例5の扁平セルロース 15
3.ステアリン酸(5%)処理黄酸化鉄 0.2
4.ステアリン酸(5%)処理ベンガラ 0.1
5.ステアリン酸(5%)処理黒酸化鉄 0.05
6.硫酸バリウム *8 4
7.シリコーン複合球状粉体 *9 10
8.アミノ変性シリコーン処理タルク *10 残量
9.シリコーン処理酸化鉄・酸化チタン被覆マイカ *11 2
10.メタクリル酸メチルクロスポリマー *12 5
11.メチルパラベン 0.1
12.ジリノール酸ジ(フィトステリル/ステアリル/
ベヘニル/イソステアリル/セチル) *13 1
13.スクワラン 0.5
14.ローズマリーエキス 0.1
15.香料 適量
*8:板状硫酸バリウムHL(堺化学工業社製)
*9:KSP−100(信越化学工業社製)
*10:EX−15WA3(ヤマグチマイカ社製)
*11:ジメチルポリシロキサン(3%)処理RELIEF COLOR PINK(日揮触媒化成社製)
*12:マツモトマイクロスフェアー M−305(松本油脂製薬社製)
*13:PLANDOOL−S(日本精化社製)
A:成分1〜11を混合する。
B:Aに成分12〜15を混合する。
C:Bを粉砕する。
D:Cを容器に充填して粉末状白粉を得た。
本発明の実施例7の粉末状白粉について、その効果を実施例1に準じて評価したところ、このものは、「伸び広がりの軽さ」、「負担感のなさ」、化粧料塗布5時間後の「テカリのなさ」、「くすみのなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」の全ての項目に優れたものであった。
(成分) (%)
1.製造例1のアミノ変性シリコーン処理酸化チタン 2
2.製造例3のアミノ変性シリコーン処理タルク 15
3.アミノ変性シリコーン処理マイカ *14 20
4.製造例6の扁平セルロース 5
5.赤色226号 0.5
6.オクチルトリエトキシシラン(5%)処理セリサイト 15
7.ナイロンパウダー(球状:平均粒径10μm) 5
8.窒化ホウ素 5
9.タルク 残量
10.シリコーンエラストマー粉末 *15 1
11.ミリスチン酸亜鉛 1
12.雲母チタン *16 4
13.メチルパラベン 0.2
14.ジメチルポリシロキサン *17 3
15.PEG−10水添ひまし油 0.5
16.スクワラン 3
17.コハク酸ジ2−エチルヘキシル 3
18.セージ油 0.1
19.アスタキサンチン 0.001
20.香料 適量
*14:マイカ Y−2300WA3(ヤマグチマイカ社製)
*15:トレフィルE−506C(東レダウコーニング社製)
*16:TIMIRON STARLUSTER MP−115(メルク社製)
*17:KF−96(10CS)(信越化学工業社製)
A:ヘンシェルミキサーで成分1〜13を混合する。
B:Aに成分14〜20を混合する。
C:Bをパルベライザーで粉砕する。
D:Cを樹脂皿に充填し、加圧成形して固形状頬紅を得た。
本発明の実施例8の固形状頬紅について、その効果を実施例1に準じて評価したところ、このものは、「伸び広がりの軽さ」、「負担感のなさ」、化粧料塗布5時間後の「テカリのなさ」、「くすみのなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」の全ての項目に優れたものであった。
(成分) (%)
1.製造例1のアミノ変性シリコーン処理酸化チタン 3
2.製造例6の扁平セルロース 5
3.マイカ 10
4.ジメチルポリシロキサン(3%)処理タルク 30
5.ベンガラ 0.5
6.黄酸化鉄 5
7.黒酸化鉄 1.5
8.ラウロイルリシン 1
9.合成ワックス 2
10.リン脂質(1%)処理セリサイト 残量
11.シリカ 5
12.デヒドロ酢酸Na 0.3
13.流動パラフィン 2
14.トリオレイン酸PEG−20酸ソルビタン 0.2
15.ヒドロキシステアリン酸コレステリル 1.5
16.加水分解コラーゲン 0.01
17.香料 適量
A:成分1〜11をスーパーミキサーで均一に混合する。
B:成分12〜17を70℃に加熱溶解し、Aに添加する。
C:Bを粉砕処理する。
D:Cを樹脂皿にプレス充填して固形状アイブロウを得た。
本発明の実施例9の固形状アイブロウについて、その効果を実施例1に準じて評価したところ、このものは、「伸び広がりの軽さ」、「負担感のなさ」、化粧料塗布5時間後の「テカリのなさ」、「くすみのなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」の全ての項目に優れたものであった。
(成分) (%)
1.製造例2のアミノ変性シリコーン処理マイカ 5
2.製造例3のアミノ変性シリコーン処理タルク 20
3.製造例5の扁平セルロース 5
4.赤色202号 1
5.青404号 0.2
6.黒酸化鉄 0.1
7.群青 0.5
8.シリコーン処理ケイ酸・酸化チタン被覆雲母 *18 10
9.雲母チタン *19 10
10.コンジョウ被覆雲母チタン *20 5
11.酸化チタン被覆合成金雲母 *21 10
12.酸化チタン被覆ホウケイ酸 *22 5
13.ジメチルポリシロキサン(3%)処理セリサイト 残量
14.セスキステアリン酸ソルビタン 1
15.重質イソパラフィン 3
16.ミネラルオイル(10mm2/s:25℃) 5
17.ジメチコン *17 2
18.シコンエキス 0.2
19.ノバラエキス 0.1
*18:ジメチルポリシロキサン(3%)処理チミロンスプレンディドバイオレット(メルク社製)
*19:FLAMENCO ULTRA SPARKLE 4500(BASF社製)
*20:DUOCROME BR(BASF社製)
*21:HELIOS R100S(トピー工業社製)
*22:メタシャイン MT1080RB(日本板硝子社製)
A:成分1〜13を均一に混合する。
B:成分14〜17を70℃に加熱溶解する。
C:AにBと成分18、19を混合する。
D:Cをふるいで処理する。
E:Dを金皿にプレス充填し、固形状アイシャドウを得た。
本発明の実施例10の固形状アイシャドウについて、その効果を実施例1に準じて評価したところ、このものは、「伸び広がりの軽さ」、「負担感のなさ」、化粧料塗布5時間後の「テカリのなさ」、「くすみのなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」の全ての項目に優れたものであった。
(成分) (%)
1.アミノ変性シリコーン処理マイカ *14 5
2.製造例6の扁平セルロース 5
3.微粒子酸化亜鉛(平均粒径15nm) 8
4.ナイロンパウダー *23 7
5.シリコーン複合球状粉体 *9 1
6.ラウリン酸亜鉛(5%)処理セリサイト 10
7.メチルハイドロジェン(2%)処理タルク 残量
8.酸化チタン(平均粒径0.25μm) 8.5
9.無水ケイ酸(平均粒径5μm) 1
10.フィッシャートロプシュワックス(粉末状) 1
11.メチルハイドロジェン(2%)処理ベンガラ 0.9
12.メチルハイドロジェン(2%)処理黄酸化鉄 1.9
13.メチルハイドロジェン(2%)処理黒酸化鉄 0.5
14.ラウロイルグルタミン酸亜鉛(3%)処理セリサイト 10
15.リンゴ酸ジイソステアリル 1
16.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 3.5
17.ヘキサ(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/
ロジン酸)ジペンタエリスリチル 0.5
18.ジメチコン *17 1.5
19.イソノナン酸イソトリデシル 3
20.ヒアルロン酸ナトリウム(1%)水溶液 1
21.加水分解コラーゲン(1%)水溶液 1
22.テアニン 0.01
*23:オルガソール2002D(アルケマ社製)
A:ヘンシェルミキサーで成分1〜14を混合する。
B:Aに成分15〜19を混合する。
C:Bをパルベライザーで粉砕する。
D:Cに20〜22を加え、篩にて整粒する。
E:Dを樹脂皿に充填し、加圧成形して固形状日焼け止めファンデーションを得た。
本発明の実施例11の固形状日焼け止めファンデーションについて、その効果を実施例1に準じて評価したところ、このものは、「伸び広がりの軽さ」、「負担感のなさ」、化粧料塗布5時間後の「テカリのなさ」、「くすみのなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」の全ての項目に優れたものであった。
(成分) (%)
1.製造例3のアミノ変性シリコーン処理タルク 50
2.製造例5の扁平セルロース 25
3.赤色226号 0.1
4.黄色4号 0.2
5.黒酸化鉄 0.05
6.ベンガラ 0.2
7.シリコーン樹脂粉末 *24 7
8.マイカ 残量
9.多孔質シリカ *25 5
10.香料 1
11.L−メントール 0.5
*24:トスパール2000B(東レ・ダウコーニング社製)
*25:ゴッドボールE2−824C(鈴木油脂工業社製)
A:成分1〜9をヘンシェルミキサーで均一に混合する。
B:Aに成分10、11を加え均一に混合する。
C:Bを容器に充填し、粉末状ボディパウダーを得た。
本発明の実施例12の粉末状ボディパウダーについて、その効果を実施例1に準じて評価したところ、このものは、「伸び広がりの軽さ」、「負担感のなさ」、化粧料塗布5時間後の「テカリのなさ」、「くすみのなさ」、「ヨレ・毛穴落ちのなさ」の全ての項目に優れたものであった。
Claims (5)
- 次の成分(a)及び成分(b);
(a)アミノ変性シリコーンで処理した粉体
(b)扁平セルロース粉体
を含有することを特徴とする粉体化粧料。 - 前記成分(b)の扁平セルロース粉体が、平均粒径が1〜100μm、平均厚さが0.01〜10μm、かつ扁平度が4〜200であることを特徴とする請求項1記載の粉体化粧料。
- 前記成分(a)のアミノ変性シリコーンで処理した粉体を全粉体中1〜90質量%含有することを特徴とする請求項1または2記載の粉体化粧料。
- 前記成分(a)のアミノ変性シリコーンで処理した粉体が、粉体100質量部に対し、アミノ変性シリコーンを0.1〜10質量部で処理したものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の粉体化粧料。
- 粉体化粧料が固形状であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の粉体化粧料。
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