JP2013227610A - 石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド用の耐食鋼 - Google Patents

石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド用の耐食鋼 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、乾湿繰返しかつ低pH環境下において、塗膜剥離後の腐食を抑制することができる石炭船および石炭・鉱石兼用船ホールド用の耐食鋼を提供することにある。
【解決手段】鋼材の成分組成が、C:0.010〜0.200mass%、Si:0.05〜0.50mass%、Mn:0.10〜2.0mass%、P:0.0250mass%以下、S:0.010mass%以下、Al:0.0050〜0.10mass%、Sb:0.010〜0.50mass%、N:0.0010〜0.0080mass%を含有し、さらに残部がFeおよび不可避的不純物からなることを特徴とする石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド用の耐食鋼。
【選択図】図1

Description

本発明は、石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールドに用いられる耐食性に優れた鋼材に関する。
ばら積み貨物船において、1990年代初頭に海難事故が相次ぎ国際問題となった。特に、石炭船や石炭・鉄鉱石兼用船で事故が多く報告されおり、その原因の大部分は船倉内の損傷であった。ばら積み貨物船では、積荷を直接ホールドに積載するため、腐食性の積荷の影響を受け易く、船倉(以下「ホールド」とも言う。)内の腐食、特に石炭船、石炭・鉄鉱石兼用船の船倉内の側壁部での孔食により、局所的に強度が減少することが問題と考えられている。この孔食が著しく進行した事例や、船の強度を確保する肋骨部分の板厚が極端に減少している事例が報告されており、事故防止のために非特許文献1において、ホールド側壁部鋼材の切替基準を図面板厚の70%以下の場合、ホールド肋骨部鋼材の切替基準を図面板厚の75%以下の場合(但し、図面板厚−腐食代−腐食余裕厚より大きな値とする必要はない)と定めている。
前記孔食の発生するばら積み貨物船の側壁部は、シングルハルとなっていて、積荷と海水とは鋼材一枚隔てているだけである。そして、ホールド内の温度は、石炭が有する自己発熱性により上昇する。そのため、海水と船倉内の温度差により、船倉側壁部には結露水が生じやすい。こうした、船倉側壁部に結露水が生じた場所に石炭のSO 2−が溶け出し、結露水と反応し硫酸を生成するので、船倉内は硫酸腐食が生じやすい低pH環境となっている。そこで、低pH環境に対しては「水素発生反応を抑制」すること、鉄の溶解のカウンターアニオンとなるSO 2−の地鉄−錆界面への透過に対しては、「SO 2−の錆透過抑制」することの2つの防食メカニズムが必要となる。
このような船倉内の腐食対策として、船倉内には変性エポキシ系塗装が被覆厚さ約150〜200μm施されている。しかし、石炭や鉄鉱石によるメカニカルダメージや積荷搬出の際の重機による傷・磨耗により、塗装が剥がれる場合が多いため、十分な防食効果が得られていない。
そこで、さらに腐食対策として定期的に再塗装や一部補修する方法が取られているが、このような方法は、非常に大きなコストがかかるため、船舶のメンテナンス費用を含め、ライフサイクルコストを低減させることが課題となっている。
ところで、船舶用の耐食鋼としては、カーゴオイルタンク用やバラストタンク用に開発された鋼が知られている。
カーゴオイルタンクの上甲板裏面は、防爆対策のためにタンク内に吹き込まれるイナートガス中に含まれるO2、CO2、SO2や原油から揮発するH2S等の腐食性ガス環境に曝される。底板は、原油由来の保護性フィルムがあるものの、フィルムが剥離した箇所でお椀型の局部腐食が生じる環境に曝される。例えば、特許文献1では、「pH低下抑制による耐食性向上」および「硫化物微細分散による耐局部腐食性向上」の防食メカニズムを利用することによる耐食鋼が提案されている。
また、バラストタンクは積荷がない時には、海水を注入して船舶の安定航行を可能にする役目を担うものであり、極めて厳しい腐食環境下におかれている。バラストタンクの上甲板の裏側は、海水に浸からず、海水の飛沫を浴びる状態におかれないため、電気防食が機能せず、さらに、この部位は、太陽光によって鋼材の温度が上昇するため、厳しい腐食環境となり、激しい腐食を受ける。また、バラストタンクの側壁面や底面は、海水に完全に浸漬されている部分で、腐食環境ではあるが、電気防食作用が機能する。
しかし、積荷が無く運行する場合には、バラストタンクに海水が注入されておらず、バラストタンク全体で、電気防食が全く働かないため、乾湿繰り返し環境と残留付着塩分の作用によって、激しい腐食を受ける。例えば、特許文献2では、錆を緻密化することにより、Clの透過を抑制することが、特許文献3では、WO 2−により、電気化学的にClの透過を抑制する防食メカニズムを利用した耐食鋼が提案されている。
前述したように、石炭船および石炭・鉱石兼用船においては、乾湿繰り返しで硫酸の濃縮が起こる低pH環境の場合、水素発生反応の抑制およびSO 2−の錆−地鉄界面への透過を抑制しなければならない。このように、石炭船および石炭・鉱石兼用船のホールドとバラストタンクおよびオイルタンクにおいては、腐食環境や防食メカニズムが異なるためバラストタンク用およびオイルタンク用の耐食鋼をそのまま転用することは出来ない。このため、石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド用の鋼としては、独自の材料設計や特性評価が必要とされる。
また、石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド用途に言及した従来技術としては、特許文献1、4および5がある。石炭船および石炭・鉱石兼用船のホールド使用環境下での造船用耐食鋼の化学成分組成として、特許文献1にはCuおよびMgを必須成分組成とした鋼材が、特許文献4にはCu、NiおよびSnを必須成分組成とした鋼材が、そして、特許文献5にはさらにコスト面の改善を目的としたCuおよびSnを必須成分組成とした鋼材が、それぞれ開示されている。
日本海事協会、ばら積み貨物船用共通構造規則(鋼船規則CSR−B編)、p.384〜394、(2006)
特開2000−17381号公報 特開2008−144204号公報 特開2007−46148号公報 特開2007−262555号公報 特開2008−174768号公報
しかしながら、特許文献1に示された鋼材は、船舶外板、バラストタンク、カーゴオイルタンク、鉱石船カーゴホールド等の共通的な使用環境での優れた鋼材を対象としているため、鋼材の耐食性の評価方法として、カーゴオイルタンクとバラストタンクの腐食試験の結果が良好であることを挙げているが、石炭船および石炭・鉱石兼用船のホールド使用環境下を考慮した試験結果は示されていない。
また、特許文献4と5では、石炭船や石炭・鉱石兼用船の環境を模擬した塗膜下における耐食性を評価しているものの、ホールド使用環境下では不可避といえる石炭や鉄鉱石によるメカニカルダメージで剥離しやすい状況を想定した評価試験および鋼板の切替基準となる最大孔食深さの評価を行っていない。
以上、石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールドに用いられる耐食性に優れた鋼材の開発には、石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド特有の腐食環境を考慮すると同時に、塗膜が剥離して塗膜がない状態での鋼材の腐食の評価が重要であるにもかかわらず、従来技術においては、この観点は考慮されていなかった。
そこで、本発明の目的は、乾湿繰返しかつ低pH環境下において、塗膜剥離後の腐食を抑制することができる石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド用の耐食鋼を提供することにある。
一般に、船舶は、厚鋼板や薄鋼板、形鋼、棒鋼等の鋼材を溶接して建造されており、その鋼材の表面には防食塗膜が施されて使用される。しかし、石炭船、石炭・鉱石兼用船ホールド環境では、石炭・鉱石のメカニカルダメージで塗装は剥がれやすい状況にあり、鋼材が乾湿繰返しかつ低pH環境下に曝される。ここでは、鋼材の表面の防食塗膜の剥離後も耐食性の発揮できる鋼材の開発を行った。
そこで、本発明者らは、石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド内の環境を模擬した試験法を開発し、その試験法を用いて各合金元素の影響を検討した結果、Sbの添加、あるいはさらにCu、Niの添加により、石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールドの塗膜剥離後の鋼材の耐食性が向上することを見出し、本発明を完成させた。なお、石炭・鉱石兼用船ホールド内の環境を模擬した試験法は実施例にて後述する。
1.鋼材の成分組成が、C:0.010〜0.200mass%、Si:0.05〜0.50mass%、Mn:0.10〜2.0mass%、P:0.0250mass%以下、S:0.010mass%以下、Al:0.0050〜0.10mass%、Sb:0.010〜0.50mass%、N:0.0010〜0.0080mass%を含有し、さらに残部がFeおよび不可避的不純物からなることを特徴とする石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド用の耐食鋼。
2.前記鋼材に加えて、さらに、Cu:0.010〜1.0mass%、Ni:0.010〜1.0mass%のうちから選ばれる1種以上を含有することを特徴とする1に記載の石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド用の耐食鋼。
3.前記鋼材において、Cr:0.050mass%以下であることを特徴とする1または2に記載の石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド用の耐食鋼。
4.前記鋼材に加えて、さらに、W:0.005〜0.5mass%およびMo:0.005〜0.5mass%のうちから選ばれる1種以上を含有することを特徴とする1〜3のいずれか一つに記載の石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド用の耐食鋼。
5.前記鋼材に加えて、Ti:0.0010〜0.030mass%、Nb:0.0010〜0.030mass%、Zr:0.0010〜0.030mass%およびV:0.0020〜0.20mass%のうちから選ばれる1種以上を含有することを特徴とする1〜4のいずれか一つに記載の石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド用の耐食鋼。
6.前記鋼材に加えて、さらに、Ca:0.0005〜0.0040mass%を含有することを特徴とする1〜5のいずれか一つに記載の石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド用の耐食鋼。
7.前記鋼材に加えて、REM:0.0001〜0.0150mass%およびY:0.0001〜0.10mass%のうちから選ばれる1種以上を含有することを特徴とする1〜6のいずれか一つに記載の石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド用の耐食鋼。
8.前記鋼材に加えて、Se:0.0005〜0.50mass%、Te:0.0005〜0.50mass%およびCo:0.010〜0.50mass%のうちから選ばれる1種以上を含有することを特徴とする1〜7のいずれか一つに記載の石炭船および石炭・鉱石兼用船ホールド用の耐食鋼。
本発明によれば、石炭船、石炭・鉱石兼用船ホールド内の乾湿繰返しかつ低pH環境下において、塗膜剥離後の腐食を抑制することができる石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド用の耐食鋼を得ることができる。
石炭腐食試験の温湿度サイクルの一例を示す図。 石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド鋼材の25年後の最大板厚減を推定する図。 電子線マイクロアナライザーによる本発明例と比較例の石炭腐食試験後のSのマッピング結果を示す図。
以下に、本発明を実施するための形態について説明する。まず、本発明において、鋼材の成分組成を前記の範囲に限定した理由について説明する。
C:0.010〜0.200mass%
Cは、鋼の強度を上昇させるのに有効な元素であり、本発明では強度を確保するために0.010mass%以上の含有を必要とする。一方、0.200mass%を超える含有は、溶接性および溶接熱影響部の靭性を低下させる。よって、Cは0.010〜0.200mass%の範囲とする。さらに、好ましくは、0.050〜0.150mass%の範囲である。
Si:0.05〜0.50mass%
Siは脱酸剤として添加され、また鋼の強度を高める元素であり、本発明では0.05mass%以上を含有させる。しかしながら、0.50mass%を超える含有は、鋼の靱性を劣化させるので、Siの上限は0.50mass%とする。加えてSiは酸性環境下で、防食皮膜を形成して耐食性を向上させる。この効果を得るには、好ましくは0.20〜0.40mass%の範囲である。
Mn:0.10〜2.0mass%
Mnは低コストで鋼の強度を上げることができ、さらに熱間脆性を防止できる元素であるので、0.10mass%以上含有させる。しかしながら、2.0mass%を超える含有は、鋼の靱性および溶接性を低下させるため、Mnは2.0mass%以下とする。なお、強度の確保と介在物抑制の観点から、好ましくは0.80〜1.4mass%の範囲である。
P:0.0250mass%以下
Pは粒界に偏析することで、鋼の母材靱性のみならず、溶接性および溶接部靱性を劣化させる有害な元素であるので、できるだけ低減することが望ましい。特に、Pの含有量が0.0250mass%を超えると、母材靱性および溶接部靱性の低下が大きくなる。よって、Pは0.0250mass%以下とする。好ましくは、0.0150mass%以下とする。
S:0.010mass%以下
Sは局部腐食の起点となるMnSを形成し、耐局部腐食性を低下させる。さらに、鋼の靱性および溶接性を劣化させる有害な元素であるので、極力低減することが望ましく、本発明では0.010mass%以下に制限した。好ましくは0.007mass%以下であり、さらに好ましくは0.005mass%以下である。
Al:0.0050〜0.10mass%
Alは脱酸剤として添加される。このためには0.0050mass%以上の含有を必要とするが、0.10mass%を超える含有は、溶接した場合に、溶接金属部の靱性を低下させる。よって、Alは0.0050〜0.10mass%の範囲に制限した。好ましくは、0.010〜0.050mass%とする。
Sb:0.010〜0.50mass%
Sbは鋼材に合金元素として0.010mass%以上を含有させると、低pH環境において地鉄近傍に濃縮する。Sbは大きな水素過電圧を持つため、Sbが析出した部分では水素発生反応が抑制され、耐食性が向上する。さらに、腐食生成物を緻密にし、地鉄へのHO、O、SO 2−、Clの拡散を抑制する。
一方、Sbは0.50mass%を超えて添加すると靭性を低下させる。よって、Sbは0.010〜0.50mass%の範囲に制限した。好ましくは、0.010〜0.30mass%の範囲であり、さらに好ましくは0.010〜0.20mass%の範囲である。
N:0.0010〜0.0080mass%
Nは靱性を低下させる元素であり、できるだけ低減することが望ましい。しかしながら、工業的には0.0010mass%未満に低減するのは難しい。一方、0.0080mass%を超えて含有させると靱性の著しい劣化を招く。よって本発明では、Nは0.0010〜0.0080mass%の範囲に制限した。好ましくは、0.0010〜0.0050mass%とする。
さらに、本発明の鋼材は、上記必須成分に加えて、CuおよびNiから選ばれる1種以上を下記の範囲で含有することができる。
Cu:0.010〜1.0mass%
Cuは腐食生成物を緻密にし、地鉄へのHO、O、SO 2−、Clの拡散を抑制する。これにより、鋼の耐食性が向上する。この効果は、0.010mass%以上の含有で発現するが、添加量が多くなると溶接性や母材の靭性が低下する。そのため、Cuを含有する場合には0.010〜1.0mass%の範囲であることが好ましい。さらに好ましくは0.010〜0.50mass%の範囲である。いっそう好ましくは0.010〜0.35mass%の範囲である。また、Cuは、Sb共存下で金属間化合物であるCuSbを形成することで、耐食性が向上する効果もある。
Ni:0.010〜1.0mass%
NiはCuと同様に腐食生成物を緻密にし、地鉄へのHO、O、SO 2−、Clの拡散を抑制する。これにより、鋼の耐食性が向上する。この効果は、0.010mass%以上の含有で発現するが、1.0mass%を超えると効果が飽和すると共にコストも上昇するため、Niを含有する場合には0.010〜1.0mass%の範囲であることが好ましい。さらに好ましくは0.010〜0.50mass%の範囲である。
本発明の鋼材は、上記成分に加えて、さらにCrを下記の範囲で含有させることができる。
Cr:0.050mass%以下
Crは、低pH環境で加水分解を起こすため、耐食性を低下させる元素であるので無添加でよい。強度調整のため添加することができるが、特にその含有量が0.050mass%を超えると耐食性の低下が著しくなるため、Crを含有させる場合、その含有量は0.050mass%以下とすることが好ましい。さらに好ましくは、0.030mass%以下とする。
W:0.005〜0.5mass%およびMo:0.005〜0.5mass%
WおよびMoは母材から溶出した際に酸素酸を形成し、これらがアニオンを電気的に反発させ、アニオンが地鉄表面まで侵入することを防ぎ、耐食性を向上させる。さらにはMoおよびWはFeMoOやFeWOといった難溶性の腐食性物質を形成することで耐食性を向上させる。これらの効果を得るためには、いずれも0.005mass%以上を含有させることが好ましい。しかし、0.5mass%を超えて添加しても効果が飽和するだけでなく、コストが嵩むため、含有させる場合には、0.5mass%以下とすることが好ましい。さらに好ましくは、0.010〜0.3mass%とする。
本発明の鋼材は、上記成分に加えてさらに、強度向上を目的として、Ti、Nb、ZrおよびVから選ばれる1種以上を下記の範囲で含有させることができる。
Ti:0.0010〜0.030mass%、Nb:0.0010〜0.030mass%、Zr:0.0010〜0.030mass%、V:0.0020〜0.20mass%のうちから1種以上
Ti、Nb、ZrおよびVはいずれも、鋼の強度を高める元素であり、必要とする強度に応じて選択して含有させることができる。このような効果を得るためには、Ti、NbおよびZrは0.0010mass%以上、Vは0.0020mass%以上含有させることが好ましい。しかしながら、Ti、NbおよびZrはいずれも0.030mass%、また、Vは0.20mass%を超えて含有させるとそれぞれ靱性が低下するため、Ti、Nb、ZrおよびVを含有させる場合には、それぞれ、上記の範囲で含有させることが好ましい。さらに好ましくは、Ti:0.0050〜0.020mass%、Nb:0.0050〜0.020mass%、Zr:0.0050〜0.020mass%、V:0.0050〜0.10mass%とする。
本発明の鋼材は、上記成分に加えてさらに、Caを下記の範囲で含有させることができる。
Ca:0.0005〜0.0040mass%
Caは、介在物の形態を制御して鋼の延性および靱性を高める元素である。このような効果を発揮させるためには、少なくとも0.0005mass%含有することが好ましい。しかし過度に含有させると、粗大な介在物を形成し母材の靱性を劣化させるので、含有する場合には上限を0.0040mass%とすることが好ましい。さらに好ましくは、0.0010〜0.0030mass%とする。
本発明の鋼材は、上記成分に加えてさらに、靱性向上を目的として、REMおよびYから選ばれる1種以上を下記の範囲で添加することができる。
REM:0.0001〜0.0150mass%、Y:0.0001〜0.10mass%
REM(希土類金属)およびYはいずれも溶接熱影響部の靱性を高める元素であり、必要に応じて含有させることができる。この効果は、REMおよびYのいずれも0.0001mass%以上の含有で得られる。しかし、REMは0.0150mass%、Yは0.10mass%を超えて含有すると、靱性の低下を招くので、REM、Yを含有させる場合には、それぞれ、上記の範囲とすることが好ましい。
本発明の鋼材は、上記成分に加えてさらに、強度向上を目的として、Se、Te、Coから選ばれる1種以上を下記の範囲で含有させることができる。
Se:0.0005〜0.50mass%、Te:0.0005〜0.50mass%、Co:0.010〜0.50mass%のうちから1種以上
Se、TeおよびCoは、鋼の強度を高める元素であり、必要に応じて含有させることができる。この効果を得るためには、Se、Teは0.0005mass%以上、Coは0.010mass%以上含有させることが好ましいが、Se、Te、Coのいずれも、0.50mass%を超えて含有させると靱性や溶接性が低下するため、含有する場合には上記の範囲とすることが好ましい。
本発明における化学成分のうち、上記以外の成分はFeおよび不可避的不純物である。ただし、本発明の効果をなくさない範囲内であれば、上記以外の成分の含有を拒むものではない。たとえば、靱性向上を目的としてMg:0.0001〜0.010mass%を含有することができる。
一方、後に実施例で示すように、Sbの代わりにSnを含有させても腐食減量および最大孔食深さを抑制する効果はない。さらに、Snは、Cuと共存するとCuの融点を下げ、さらに鉄への固溶度も下げるため、Cuが鋼材表面の粒界に析出し、熱間割れを引き起こす。そのため、Snの添加は行わないが、その含有量が0.005mass%未満であれば、熱間割れを生じさせることはないので、不純物として許容できる。
次に、本発明に係る耐食鋼材の好適製造方法について説明するが、本発明を適用できる製造方法はこれに限られない。
連続鋳造などにより得られた鋼材をそのまま、あるいは冷却後に再加熱して、熱間圧延を行なう。耐食性を発揮させる為の熱処理条件は問わないが、機械的特性の観点からは適切な圧下比を確保することが好ましい。熱間圧延の仕上温度が750℃未満となると変形抵抗が大きくなり、形状不良が起きるため、仕上温度は、750℃以上とすることが好ましい。
例えば、仕上温度を750℃以上、その後150℃/min以上の冷却速度で600℃以下まで冷却速度を制御することで、引張強さ490MPa級以上の鋼材を製造することができる。
表1に示す成分となる鋼を、真空溶解炉で溶製または転炉溶製後、連続鋳造によりスラブとした。ついで、スラブを加熱炉に装入して1200℃に加熱し、仕上圧延終了温度800℃の熱間圧延により25mm厚の鋼板とした。
本発明者らは、石炭船および石炭・鉱石兼用船のホールド内の腐食でもっとも船舶の破壊に影響を与える孔食発生のメカニズムを調査した結果、以下のようであった。ばら積み貨物船の側壁部は、シングルハルとなっていて、積荷と海水とは鋼材1枚隔てているだけである。そのため、海水と船倉内の温度差により、船倉側壁部には結露水が生じ、鋼材及び石炭表面が濡れ、石炭表面に吸着しているHSO由来の物質が水膜に滲出する。メニスカスを形成する石炭下で孔食が進展し、メニスカス部分では、鋼材の腐食にHが消費されていくため、H濃度が減少していく。一方、石炭表面にはHが多く存在するため、石炭表面とメニスカス部分でH濃度の差が生まれる。その化学ポテンシャルの差を駆動力とし、メニスカス部分に石炭表面からHが供給されると考えられる。そして、乾燥過程で未反応のHは再び石炭表面に固着し、次の結露過程で腐食反応に使用され、この過程が長期的なサイクルで起こり、メニスカス部分で腐食がより進行し、孔食が形成されていく。本メカニズムを基に、石炭船および石炭・鉱石兼用船のホールド内の孔食を実験室的に模擬すべく以下の条件とした。
(実施例1)
まず、表1に示す鋼板を用いて最大孔食深さの測定をするために以下の手順により実施例を得た(本試験方法は、腐食試験aとする)。
表1に示す成分の鋼板から、5mm×50mm×75mmの試験片を採取し、その試験片の表面をショットブラストして、表面のスケールや油分を除去した。この面を試験面とすることにより、塗膜剥離後の鋼材の耐食性を評価した。裏面と端面をシリコン系シールでコーティングした後、アクリル製の治具に嵌め込み、その上に石炭5gを敷き詰め、低温恒温恒湿器により、図1に示す雰囲気A(温度60℃、湿度95%、20時間) ⇔ 雰囲気B(温度30℃、湿度95%、3時間) 遷移時間0.5時間の温湿度サイクルを28日間与えた。ここで、記号「 ⇔ 」は繰り返しという意味で使用している(以下同様)。なお、石炭は5gを秤量し、常温で100mlの蒸留水に2時間浸漬したのち、ろ過を行ない200mlに希釈した石炭浸出液のpHが3.0になるものを用いた。本実施例は、こうした条件で試験を行うことにより、石炭船および石炭・鉱石兼用船のホールド内の腐食に大きな影響を及ぼす温湿度環境、結露状況を模擬している。試験後、錆剥離液を用い、各試験片の錆を剥離し、鋼材の重量減少量を測定し腐食量とした。また、生じた最大孔食深さデプスメーターを用いて測定を行った。その結果を表2に示す。
表2から、本発明例の試験番号No.1−a〜27−a(試験番号の数字部分と鋼板番号は一致している。以下同様)、No.33−a〜40−aのいずれにおいても、比較材に比べて重量減、最大孔食深さともに良好であり、重量減は2.5g以下、最大孔食深さは0.30mm以下に抑えられていることがわかる。一方、比較材である、試験番号No.28−aおよびNo.29−aはCrを0.050mass%を超えて含有するため、また、試験番号No.30−aおよびNo.32−aはSbを含有せずにSnを含有するため、いずれも、重量減は2.7g以上、最大孔食深さは0.35mm以上であった。なお、試験番号No.31−aはSbを含有しないため、それ以外の元素の量が本発明範囲内にあるにもかかわらず、重量減が2.71g、最大孔食深さは0.34mmと、本発明例に比べて耐食性が劣っていた。
(実施例2)
次に、25年後の最大板厚減を推定するための実施例を示す。実施例1と同様に、表1に示す鋼板から、5mm×50mm×75mmの試験片を採取した。その試験片の表面をショットブラストして、表面のスケールや油分を除去し、この面を試験面とすることにより、塗膜剥離後の鋼材の耐食性を評価した。裏面と端面をシリコン系シールでコーティングした後、アクリル製の治具に嵌め込み、その上に石炭5gを敷き詰め、低温恒温恒湿器により、図1に示す雰囲気A(温度60℃、湿度95%、20時間) ⇔ 雰囲気B(温度30℃、湿度95%、3時間) 遷移時間0.5時間の温湿度サイクルを28、56、84、168、336日間与えた(本試験方法は、腐食試験bとする)。
なお、石炭は5gを秤量し、常温で100mlの蒸留水に2時間浸漬した後、ろ過を行ない200mlに希釈した石炭浸出液のpHが3.0になるものを用いた。本実施例は、こうした条件で試験を行うことにより、石炭船および石炭・鉱石兼用船のホールド内の腐食に大きな影響を及ぼす温湿度環境、結露状況を模擬している。試験後、錆剥離液を用い、各試験片の錆を剥離し、各期間の最大孔食深さデプスメーターを用いて測定した。しかしながら、最大孔食深さの値は対象とする面積が大きいほど、増加する。そこで、実船での各期間の最大孔食深さを予測するために、極値統計を用い本試験片面積での測定値から実船ホールド相当面積の最大孔食深さを算出した。ここで、本開発鋼の適用部位であるホールド肋骨部は両面からの腐食のため、各期間の最大孔食深さを2倍し、それらの値の外挿により船舶寿命である25年後の最大板厚減を推定した。その結果を表3に示す。適用部位の板厚は15〜20mmであり、腐食代は3.5〜4.0mm、腐食余裕厚は0.5mmであることを前提条件とし、鋼船規則CSR−B編の鋼板切替基準から、25年後の最大板厚減のクライテリアを4.0mmとした。
また、電子線マイクロアナライザーを用い、84日試験後の本発明例No.37―bと比較例No.44―bの錆断面のSのマッピングを行った。電子線マイクロアナライザーは、島津製作所製EPMA1600を用い、加速電圧:20kV、ビーム径:1μm、XおよびY方向に0.4μmピッチで100×100μmの領域を測定した。
図2には、25年後の最大板厚減を推定したグラフを示す。ここで、最大板厚減とは船舶における図面板厚から局所的な腐食により最も板厚が減少した部分の鋼板の厚さである。本発明例No.37―bと比較例No.44―bについて記載している。図2を作成する上で用いた各期間の最大板厚減は、発明例37―bでは以下であった。28日:0.85mm、56日:1.11mm、84日:1.28mm、168日:1.36mm、336日:1.47mm。さらに、比較例44―bでは以下であった。28日:0.96mm、56日:1.39mm、84日:1.62mm、168日:1.91mm、336日:2.11mm。また、表3に示す本発明例の試験番号No.1−b〜27−b、試験番号No.33−b〜40−bのいずれにおいても、推定される25年後の最大板厚減がクライテリアである4.0mm以下であった。また、Sbの添加のみ本請求項から外したNo.31−bがクライテリアを満足しなかったことから、本環境での防食にSbが大きく影響していることがわかる。
また、図3に腐食試験bでの84日後の錆部断面の電子線マイクロアナライザーによるSのマッピング結果を示す。比較例であるNo.44−bでは、錆層と地鉄間にSの多い界面層が存在するのに対し、本発明例であるNo.37−bでは、Sの多い界面層はほとんど見られない。このことから、本発明例では、Sbによる錆の緻密化およびWの酸素酸によるSO4 2-の電気的な反発により、錆−地鉄界面へのSO 2−の透過が抑制されていると推定される。このことから、本発明は石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド環境において、SO 2−の透過を抑制する錆層を形成する鋼材であることが分かる。
以上、本発明の効果が確認された。本実施例では、石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド内の環境を模擬した試験法として図1に示した方法に拠ったが、実際にホールド内に設置して評価した場合と極めて整合性がある結果が得られている。また、雰囲気A、Bの条件、遷移時間、サイクル、石炭の調整方法、石炭浸出液のpHの値等の条件は上述の例に限られるものではなく、鋼材のホールド内での使用環境に応じて、適宜変更することができる。
本発明に係る鋼材は、石炭や鉱石のメカニカルダメージにより塗膜が剥離し易く、さらに乾湿繰返しかつ低pH環境下に曝される、石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールドの構成部材として使用することができる。

Claims (8)

  1. 鋼材の成分組成が、C:0.010〜0.200mass%、Si:0.05〜0.50mass%、Mn:0.10〜2.0mass%、P:0.0250mass%以下、S:0.010mass%以下、Al:0.0050〜0.10mass%、Sb:0.010〜0.50mass%、N:0.0010〜0.0080mass%を含有し、さらに残部がFeおよび不可避的不純物からなることを特徴とする石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド用の耐食鋼。
  2. 前記鋼材に加えて、さらに、Cu:0.010〜1.0mass%、Ni:0.010〜1.0mass%のうちから選ばれる1種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載の石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド用の耐食鋼。
  3. 前記鋼材において、Cr:0.050mass%以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド用の耐食鋼。
  4. 前記鋼材に加えて、さらに、W:0.005〜0.5mass%およびMo:0.005〜0.5mass%のうちから選ばれる1種以上を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかの項に記載の石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド用の耐食鋼。
  5. 前記鋼材に加えて、Ti:0.0010〜0.030mass%、Nb:0.0010〜0.030mass%、Zr:0.0010〜0.030mass%およびV:0.0020〜0.20mass%のうちから選ばれる1種以上を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド用の耐食鋼。
  6. 前記鋼材に加えて、さらに、Ca:0.0005〜0.0040mass%を含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項に記載の石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド用の耐食鋼。
  7. 前記鋼材に加えて、REM:0.0001〜0.0150mass%およびY:0.0001〜0.10mass%のうちから選ばれる1種以上を含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかの項に記載の石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド用の耐食鋼。
  8. 前記鋼材に加えて、Se:0.0005〜0.50mass%、Te:0.0005〜0.50mass%およびCo:0.010〜0.50mass%のうちから選ばれる1種以上を含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかの項に記載の石炭船または石炭・鉱石兼用船ホールド用の耐食鋼。
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