JP2013175456A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】製造時の電池の膨れを抑制し、充放電サイクル性能に優れた非水電解質二次電池を提供することを目的とする。
【解決手段】正極と負極と非水電解質を備えた非水電解質電池において、前記負極は、黒鉛と不定形炭素(ハードカーボン)の混合物である炭素材料を含有する負極活物質を有し、前記非水電解質は、ホウ酸が添加された非水電解質であることを特徴とする非水電解質二次電池である。正極にはLi過剰型正極活物質を用いることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、添加剤を含む非水電解質を備える非水電解質二次電池に関する。
リチウムイオン二次電池に代表される非水電解質電池は、エネルギー密度が高いことから、携帯電話に代表されるモバイル機器用の電源として広く普及している。非水電解質電池は、今後、電力貯蔵用、電気自動車用及びハイブリッド自動車用等の用途への展開が見込まれている。
近年、電気自動車、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッド自動車といった自動車分野に非水電解質電池を適用することが検討されており、一部、実用化している。これらの自動車用電池には、高いエネルギー密度が求められると共に、優れた充放電サイクル性能が求められている。即ち、電気自動車、ハイブリッド自動車、プラグインハイブリッドといった自動車に対して充電を行った場合、一定の走行可能距離が確保されることが期待される。一般に、非水電解質二次電池は、充放電を繰り返すと放電容量が徐々に低下するが、自動車に対して充電を繰り返した場合、放電容量の低下の程度が大きいと、走行可能距離が短くなる程度が大きいことを意味するから、次に充電が必要となる時期を予測することが困難となり、充電時期を逸して走行中に自動車が停止してしまう虞がある。
充電電圧を高く設定することにより、高い放電電圧を取り出すことができるので、非水電解質電池のエネルギー密度を高くすることができる。しかしながら、充電電圧を高く設定すると、充放電サイクルを繰り返した場合に放電容量が低下しやすいといった問題点があった。また、電池膨れが生じやすいといった問題点があった。
特許文献1には、フッ素化合物を含有する電解液中にホウ素化合物を含有するリチウム電池が記載され、ホウ素化合物として「例えばB、HBO、(CHO)B、(CO)B、(CHO)B−B等が使用できる。それらの中でも特にBが望ましい。」(段落0037)と記載されている。また、「実施例1」には、正極にLiCoOを用いた非水電解液リチウム二次電池の非水電解液として、EC/PC/DME(2/2/1)−1MLiPFに0.8wt%のBを添加したものを用いたことが具体的に記載されている。また、「上記ホウ素化合物を電解液に含有させることにより、電界液中の含有水分により生成する酸性物質を大巾に減少することができ、これは電解液の劣化、電池容器の腐蝕による容器構成金属イオンに起因する負極の活性低下を防止する結果をもたらす。」(段落0039)、「これらの脱水剤を含ませることにより、電解質の水による分解を防止し、ひいては電解液の劣化、酸性物質の生成を抑えることが出来る。」(段落0041)との記載がある。
特許文献2には、非水電解質二次電池の内部に、温度上昇により水を生成する物質を含むこと(請求項1)、温度上昇により水を生成する物質が非水電解質に含まれること(請求項3)、温度上昇により水を生成する物質がホウ酸であること(請求項7)が記載されている。また、「実施例1」には、LiNiOとHBOを含む正極ペーストをチタンの芯材に塗布し、95℃で乾燥、圧延して正極とした非水電解質二次電池が記載され、「実施例2」には、炭素材料とHBOを含む負極ペーストを銅の芯材に塗布し、95℃で乾燥、圧延して負極とした非水電解質二次電池が記載されている。なお、「非水電解質には、1モル/lの過塩素酸リチウムを溶解したエチレンカーボネートとジメトキシエタンの等比体積混合溶液を用いた。」(段落0013)との記載がある。
特許文献3には、「正極にリチウム含有マンガン酸化物を用いたリチウム二次電池において、前記正極は、電解液に溶解可能なホウ素化合物を含むことを特徴とするリチウム二次電池。」(請求項1)、「前記ホウ素化合物が、B、HBO、HBO、Hから選ばれる少なくとも1つ以上を含むホウ素化合物であることを特徴とする請求項1記載のリチウム二次電池。」(請求項2)、「しかしながら、正極にLiMnを用い、電解液にLiPF等のハロゲン含有リチウム塩を用いた場合、前記リチウム塩が微量水分と反応し、フッ素化水素酸などのハロゲン化水素酸を発生する。このハロゲン化水素酸は、正極のLiMnを溶解し、負極の炭素表面にMnF等の抵抗の高い被膜を形成し、サイクル性能を低下させる原因となっていた。」(段落0003)、「ホウ素化合物を正極に添加する方法としては、正極活物質であるリチウム含有マンガン酸化物にHBOを混合してから電極を作成する方法が挙げられる。しかしながらHBOは、リチウムと反応する水素原子を多く含み、電池内において不可逆な副反応を起こす虞れがあるため、正極を100℃〜140℃、あるいはそれ以上の温度で熱処理を施すことが好ましい。前記熱処理によって、HBOはHBOやH等に変化するものと考えられる。」(段落0009)との記載がある。また、「実施例」には、スピネルマンガンとHBOを含むポリテトラフルオロエチレンシート電極を減圧下90〜300℃で40時間熱処理して得た正極を用い、EC/DEC(1/1)−1MLiPF電解液と組み合わせた電池を4.4Vで定電流定電圧充電した結果、ホウ素化合物無添加品と比べてサイクル寿命が優れたことが記載されている。また、減圧下90℃40時間熱処理により、正極中のHBOはHBOに変化していると推定されること(段落0033〜0034)が記載されている。
特許文献4の要約書及び請求項1には、「電極の界面抵抗の増大を抑制し、電池にすぐれた負荷特性および低温特性を与え、さらに優れた寿命特性を与える非水電解液と、それを用いた寿命特性にすぐれた二次電池を提供すること」を目的として「式(1)で表わされるホウ酸エステルと、非水溶媒と電解質を含む非水電解液、及びそれを用いた二次電池」からなる発明が記載され、式(1)としてB(OR)(OR)(OR)が記載され、「R〜Rは、同一であっても異なっていてもよく、水素、金属または有機基を示し、互いに結合していてもよい。」と記載されている。しかしながら、ホウ酸を用いることについては記載がない。また、特許文献4の実施例の欄には、LiCoOを正極に用いた非水電解液二次電池の特性を評価するにあたって、充電条件を4.2V定電圧又は4.1V定電圧としたことが記載されている。
特許文献5には、黒鉛質炭素材料(A)の表面の一部又は全部を炭素材料(B)で被覆してなる黒鉛−炭素複合粒子(C)の表面の一部又は全部を、難黒鉛化性炭素材料(D)で被覆してなる複合粒子(E)を含む負極活物質を用いることで、高温放置時の電池の膨れを抑制できることが記載されている。
特開平9−139232号公報 特開平11−191417号公報 特開2001−257003号公報 特開2003−132946号公報 特開2008−091249号公報
本発明は、製造時の電池の膨れを抑制し、充放電サイクル性能に優れた非水電解質二次電池を提供することを目的とする。
本発明は、正極と負極と非水電解質を備えた非水電解質電池において、前記負極は、黒鉛と不定形炭素との混合物である炭素材料を含有する負極活物質を有し、前記非水電解質は、ホウ酸が添加された非水電解質であることを特徴とする非水電解質二次電池である。
また、本発明は、正極と負極と非水電解質を備えた非水電解質電池において、前記負極は、黒鉛と不定形炭素との混合物である炭素材料を含有する負極活物質を有し、前記非水電解質は、ホウ酸を含有している非水電解質であることを特徴とする非水電解質二次電池である。
即ち、後述するように、本発明者らは、ホウ酸が添加された非水電解質が含有するホウ酸の量は、該非水電解質を調整する際に添加したホウ酸の量に比べて減少することを見出した。また、0.5質量%以上のホウ酸が添加された非水電解質は、ホウ酸を含有していることを見出した。また、0.5質量%以上のホウ酸が添加された非水電解質を用いた非水電解質電池は、優れた充放電サイクル性能を示すことを見出した。また、0.5質量%以上のホウ酸が添加された非水電解質を用いた非水電解質電池が備える非水電解質は、ホウ酸を含有していることを見出した。
本発明によれば、製造時の電池の膨れを抑制し、充放電サイクル性能に優れた非水電解質二次電池を提供することができる。
実施例及び比較例に係る非水電解質電池の充放電サイクル性能を示す図である。 実施例及び比較例に係る非水電解質電池の充放電サイクル性能を示す図である。 実施例及び比較例に係る非水電解質電池のレート性能を示す図である。 実施例及び比較例に係る非水電解質電池の充放電サイクル性能を示す図である。
本発明に係る非水電解質を調整する方法については、何ら限定されるものではない。例えば、PF -アニオンを含有する非水電解質にホウ酸を添加することによって得ることができる。前記ホウ酸は、化学式HBO又はB(OH)と表記され、試薬等として入手できる。なお、上記化学式のHの部分が炭化水素基であるホウ酸エステルは、ホウ酸に比べて効果が劣る。
PF -アニオンを含有する非水電解質に対してホウ酸を添加する場合、ホウ酸の添加量は、本発明の効果を十分に発揮させるため、0.2質量%以上が好ましく、0.5質量%以上がより好ましい。また、放電容量が低下する虞を低減するため、2質量%以下が好ましく、1.5質量%以下がより好ましい。
本発明に係る非水電解質に用いる正極活物質としては、特に制限はなく、種々の材料を適宜使用できる。例えば、リチウム遷移金属複合酸化物が挙げられる。リチウム遷移金属複合酸化物としては、LiMn等で表されるスピネル型リチウムマンガン酸化物、LiNi1.5Mn05等で表されるスピネル型リチウムニッケルマンガン酸化物等に代表されるスピネル型結晶構造を有するリチウム遷移金属酸化物や、LiCoO、LiNiO、LiCo1/3Ni1/3Mn1/3、Li1.1Co2/3Ni1/6Mn1/6、等に代表されるα−NaFeO構造を有するLiMeO型(Meは遷移金属)リチウム遷移金属複合酸化物が挙げられる。
また、Li1+αMe1−α(α>0)と表記可能ないわゆる「リチウム過剰型」リチウム遷移金属複合酸化物を用いてもよい。ここで、Li/Me比は1.25〜1.6が好ましい。なお、Li/Me比をβとすると、β=(1+α)/(1−α)であるから、例えば、Li/Meが1.5のとき、α=0.2である。前記リチウム遷移金属複合酸化物を構成する遷移金属元素を構成するCo、Ni及びMn等の元素の比率は、求められる特性に応じて任意に選択することができるが、放電容量が大きく、初期充放電効率が優れた非水電解質二次電池を得ることができるという点で、遷移金属元素Meに対するCoのモル比Co/Meは、0.02〜0.23が好ましく、0.04〜0.21がより好ましく、0.06〜0.17が最も好ましい。また、放電容量が大きく、初期充放電効率が優れた非水電解質二次電池を得ることができるという点で、遷移金属元素Meに対するMnのモル比Mn/Meは0.63〜0.72が好ましく、0.65〜0.71がより好ましい。
正極活物質の粉体および負極材料の粉体は、平均粒子サイズ100μm以下であることが望ましい。特に、正極活物質の粉体は、非水電解質電池の高出力特性を向上する目的で10μm以下であることが望ましい。粉体を所定の形状で得るためには粉砕機や分級機が用いられる。例えば乳鉢、ボールミル、サンドミル、振動ボールミル、遊星ボールミル、ジェットミル、カウンタージェトミル、旋回気流型ジェットミルや篩等が用いられる。粉砕時には水、あるいはヘキサン等の有機溶剤を共存させた湿式粉砕を用いることもできる。分級方法としては、特に限定はなく、篩や風力分級機などが、乾式、湿式ともに必要に応じて用いられる。
本発明に係る非水電解質二次電池に用いる非水電解質を構成する溶媒は、限定されるものではなく、一般にリチウム電池等への使用が提案されているものが使用可能である。非水電解質に用いる非水溶媒としては、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、ブチレンカーボネート、クロロエチレンカーボネート、ビニレンカーボネート等の環状炭酸エステル類;γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン等の環状エステル類;ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネート等の鎖状カーボネート類;ギ酸メチル、酢酸メチル、酪酸メチル等の鎖状エステル類;テトラヒドロフランまたはその誘導体;1,3−ジオキサン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、1,4−ジブトキシエタン、メチルジグライム等のエーテル類;アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニトリル類;ジオキソランまたはその誘導体;エチレンスルフィド、スルホラン、スルトンまたはその誘導体等の単独またはそれら2種以上の混合物等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
負極に用いる炭素材料として、黒鉛と不定形炭素とを用いる。不定形炭素は、ハードカーボンとも呼ばれ、面間隔d002の値が0.75nm以上であり、Lcの値が0.8〜2nmのものとして代表される。前記炭素材料として、黒鉛を混合して用いることが好ましい。前記炭素材料に含まれる不定形炭素の比率は、5〜60質量%が好ましい。前記炭素材料に含まれる不定形炭素の比率を5質量%以上とすることにより、本発明の効果が確実に奏されるため、好ましい。さらに、前記炭素材料に含まれる不定形炭素の比率を5質量%以上とし、前記炭素材料に含まれる黒鉛の比率を95質量%以下とすることにより、初期充放電工程時の負極上でのLi析出が抑制できるため、サイクル性能に優れた非水電解質電池とすることができる。この効果は、初期充放電工程において高い充電電位を採用する場合に特に認められる。
また、前記炭素材料に含まれる不定形炭素の比率を60質量%以下とし、前記炭素材料に含まれる比率を40%以上とすることにより、黒鉛が備える電位平坦性の特徴を生かせるため、優れた電池容量を備える非水電解質電池とすることができる。炭素材料に含まれる前記不定形炭素の比率は10質量%以上がより好ましい。また、炭素材料に含まれる前記不定形炭素の比率は、50質量%以下がより好ましく、30質量%以下がさらに好ましい。また、前記不定形炭素の比率を60質量%以下から50質量%以下、さらに、30質量%以下とすることにより、初期効率が顕著に向上するので、この範囲が好ましい。
負極は、前記炭素材料以外の負極活物質が含有されていてもよい。例えば、Li[Li1/3Ti5/3]Oに代表されるスピネル型結晶構造を有するチタン酸リチウム等のチタン系材料、SiやSb,Sn系などの合金系材料リチウム金属、リチウム合金(リチウム−シリコン、リチウム−アルミニウム,リチウム−鉛,リチウム−スズ,リチウム−アルミニウム−スズ,リチウム−ガリウム,及びウッド合金等のリチウム金属含有合金)、リチウム複合酸化物(リチウム−チタン)、酸化珪素の他、リチウムを吸蔵・放出可能な合金等が挙げられる。
正極活物質の粉体および負極材料の粉体は、平均粒子サイズ100μm以下であることが望ましい。特に、正極活物質の粉体は、非水電解質電池の高出力特性を向上する目的で10μm以下であることが望ましい。粉体を所定の形状で得るためには粉砕機や分級機が用いられる。例えば乳鉢、ボールミル、サンドミル、振動ボールミル、遊星ボールミル、ジェットミル、カウンタージェトミル、旋回気流型ジェットミルや篩等が用いられる。粉砕時には水、あるいはヘキサン等の有機溶剤を共存させた湿式粉砕を用いることもできる。分級方法としては、特に限定はなく、篩や風力分級機などが、乾式、湿式ともに必要に応じて用いられる。
以上、正極及び負極の主要構成成分である正極活物質及び負極材料について詳述したが、前記正極及び負極には、前記主要構成成分の他に、導電剤、結着剤、増粘剤、フィラー等が、他の構成成分として含有されてもよい。
導電剤としては、電池性能に悪影響を及ぼさない電子伝導性材料であれば限定されないが、通常、天然黒鉛(鱗状黒鉛,鱗片状黒鉛,土状黒鉛等)、人造黒鉛、カーボンブラック、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、カーボンウイスカー、炭素繊維、金属(銅,ニッケル,アルミニウム,銀,金等)粉、金属繊維、導電性セラミックス材料等の導電性材料を1種またはそれらの混合物として含ませることができる。
これらの中で、導電剤としては、電子伝導性及び塗工性の観点よりアセチレンブラックが望ましい。導電剤の添加量は、正極または負極の総重量に対して0.1重量%〜50重量%が好ましく、特に0.5重量%〜30重量%が好ましい。特にアセチレンブラックを0.1〜0.5μmの超微粒子に粉砕して用いると必要炭素量を削減できるため望ましい。これらの混合方法は、物理的な混合であり、その理想とするところは均一混合である。そのため、V型混合機、S型混合機、擂かい機、ボールミル、遊星ボールミルといったような粉体混合機を乾式、あるいは湿式で混合することが可能である。
前記結着剤としては、通常、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE),ポリフッ化ビニリデン(PVdF),ポリエチレン,ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂、エチレン−プロピレン−ジエンターポリマー(EPDM),スルホン化EPDM,スチレンブタジエンゴム(SBR)、フッ素ゴム等のゴム弾性を有するポリマーを1種または2種以上の混合物として用いることができる。結着剤の添加量は、正極または負極の総重量に対して1〜50重量%が好ましく、特に2〜30重量%が好ましい。
フィラーとしては、電池性能に悪影響を及ぼさない材料であれば何でも良い。通常、ポリプロピレン,ポリエチレン等のオレフィン系ポリマー、無定形シリカ、アルミナ、ゼオライト、ガラス、炭素等が用いられる。フィラーの添加量は、正極または負極の総重量に対して添加量は30重量%以下が好ましい。
正極及び負極は、前記主要構成成分(正極においては正極活物質、負極においては負極材料)、およびその他の材料を混練し合剤とし、N−メチルピロリドン,トルエン等の有機溶媒又は水に混合させた後、得られた混合液を下記に詳述する集電体の上に塗布し、または圧着して50℃〜250℃程度の温度で、2時間程度加熱処理することにより好適に作製される。前記塗布方法については、例えば、アプリケーターロールなどのローラーコーティング、スクリーンコーティング、ドクターブレード方式、スピンコーティング、バーコータ等の手段を用いて任意の厚さ及び任意の形状に塗布することが望ましいが、これらに限定されるものではない。
セパレータとしては、優れた高率放電性能を示す多孔膜や不織布等を、単独あるいは併用することが好ましい。非水電解質電池用セパレータを構成する材料としては、例えばポリエチレン,ポリプロピレン等に代表されるポリオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート,ポリブチレンテレフタレート等に代表されるポリエステル系樹脂、ポリフッ化ビニリデン、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−パーフルオロビニルエーテル共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−フルオロエチレン共重合体、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロアセトン共重合体、フッ化ビニリデン−エチレン共重合体、フッ化ビニリデン−プロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−トリフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、フッ化ビニリデン−エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体等を挙げることができる。
セパレータの空孔率は強度の観点から98体積%以下が好ましい。また、充放電特性の観点から空孔率は20体積%以上が好ましい。
また、セパレータは、例えばアクリロニトリル、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、メチルメタアクリレート、ビニルアセテート、ビニルピロリドン、ポリフッ化ビニリデン等のポリマーと電解質とで構成されるポリマーゲルを用いてもよい。非水電解質を上記のようにゲル状態で用いると、漏液を防止する効果がある点で好ましい。
さらに、セパレータは、上述したような多孔膜や不織布等とポリマーゲルを併用して用いると、電解質の保液性が向上するため望ましい。即ち、ポリエチレン微孔膜の表面及び微孔壁面に厚さ数μm以下の親溶媒性ポリマーを被覆したフィルムを形成し、前記フィルムの微孔内に電解質を保持させることで、前記親溶媒性ポリマーがゲル化する。
前記親溶媒性ポリマーとしては、ポリフッ化ビニリデンの他、エチレンオキシド基やエステル基等を有するアクリレートモノマー、エポキシモノマー、イソシアナート基を有するモノマー等が架橋したポリマー等が挙げられる。該モノマーは、ラジカル開始剤を併用して加熱や紫外線(UV)を用いたり、電子線(EB)等の活性光線等を用いて架橋反応を行わせることが可能である。
非水電解質二次電池の構成については特に限定されるものではなく、正極、負極及びロール状のセパレータを有する円筒型電池、角型電池、扁平型電池等が一例として挙げられる。
(予備試験)
(非水電解質A)
エチレンカーボネート及びエチルメチルカーボネートを体積比3:7の割合で混合した混合溶媒に、LiPFを1.0mol/lの濃度で溶解させた電解液を作製し、前記電解液に対して、さらに0.5質量%のホウ酸を添加して溶解させた。これを非水電解質Aとする。
(非水電解質B)
エチレンカーボネート及びエチルメチルカーボネートを体積比3:7の割合で混合した混合溶媒に、LiPFを1.0mol/lの濃度で溶解させた電解液を非水電解質Bとする。
(非水電解質C)
エチレンカーボネート及びエチルメチルカーボネートを体積比3:7の割合で混合した混合溶媒に、LiPFを1.0mol/lの濃度で溶解させた電解液を作製し、前記電解液に対して、さらに0.5質量%のリチウムビスオキサレートボラート(LiBOB)を添加して溶解させた。これを非水電解質Cとする。
上記非水電解質A〜Cをそれぞれ用いて、次の手順にて非水電解質電池をそれぞれ4個ずつ作製し、それぞれ2個ずつのグループに分け、下記の評価試験A及び評価試験Bに供した。
(手順)
<LiMeO型正極活物質の作製>
反応晶析法を用いてCo、Ni及びMnを含む共沈前駆体を作製し、LiOHと混合して焼成する方法により、正極活物質を作製した。具体的には、 硝酸コバルト、硝酸ニッケル及び硝酸マンガンを、Co:Ni:Mnの原子比が1:1:1の割合で含む水溶液に水酸化ナトリウム水溶液を加えて共沈させ、大気中110℃で加熱、乾燥して、Co、Ni及びMnを含む共沈前駆体を作製した。前記共沈前駆体に水酸化リチウムを加え、瑪瑙製自動乳鉢を用いてよく混合し、Li:(Co,Ni,Mn)のモル比が102:100である混合粉体を調製した。これをアルミナ製匣鉢に充填し、電気炉を用いて100℃/hで1000℃まで昇温し、1000℃にて、5時間、大気雰囲気下で焼成することにより、組成式LiCo1/3Ni1/3Mn1/3で表されるリチウム遷移金属複合酸化物を作製し、これを正極活物質として用いた。窒素吸着法により測定したBET比表面積は1.0m/gであり、レーザ回折散乱法粒子径分布測定装置を用いたD50の値は12.1μmであった。
前記正極活物質、アセチレンブラック(AB)及びポリフッ化ビニリデン(PVdF)を質量比93:3:4の割合(固形分換算)で含有し、N−メチルピロリドン(NMP)を溶剤とする正極ペーストを作製し、厚さ15μmの帯状のアルミニウム箔集電体の両面に塗布した。該正極をローラープレス機により加圧成型して正極活物質層を成型した後、150℃で14時間減圧乾燥して、極板中の水分を除去した。
黒鉛、スチレン−ブタジエン・ゴム(SBR)及びカルボキシメチルセルロース(CMC)を質量比97:2:1の割合(固形分換算)で含有し、水を溶剤とする負極ペーストを作製し、厚さ10μmの帯状の銅箔集電体の両面に塗布した。該負極をローラープレス機により加圧成型して負極活物質層を成型した後、25℃(室温)で14時間減圧乾燥して、極板中の水分を除去した。
実施例に係る電池の模式図を図2に示す。セパレータはポリエチレン製微多孔膜を用い、前記セパレータ(13)を介して正極a(11)と負極a(12)を積層し、扁平形状に巻回して発電要素(14)を作製した。ここで、正極及び負極は、巻回軸線に沿って互いに離れる方向にずらして巻回されている。即ち、発電要素(14)の軸線方向両端部のうちの一方はセパレータ(13)から正極活物質が塗布されていないアルミニウム箔集電体がはみ出し、発電要素(14)の軸線方向両端部のうちの他方は負極活物質が塗布されていない銅箔集電体がはみ出している。前記アルミニウム箔集電体の、セパレータからはみ出した部分に、アルミニウム製の正極集電板を発電要素に対して厚さ方向にまたがるような位置(15)に配置した後、該アルミニウム箔集電体と溶接した。前記銅箔集電体の、セパレータからはみ出した部分に、銅製の負極集電板を発電要素に対して厚さ方向にまたがるような位置(16)に配置した後、該銅箔集電体と溶接した。このとき、集電板から最も離れた活物質までの距離(17)は、発電要素の幅方向の長さとなり、この距離は10cm以内であった。このようにして作製した正極、負極、セパレータからなる発電要素(14)に正負極集電板を溶接したものをアルミニウム製の角型電槽缶に収納し、正負極端子を取り付けた。この容器内部に非水電解質を注入したのちに封口した。電槽缶の外形寸法は、49.3mm(高さ)×33.7mm(幅)×5.17mm(厚さ)である。このようにして非水電解質電池を組み立てた。
<初期充放電工程>
次に、25℃にて、2サイクルの初期充放電工程に供した。電圧制御は、全て、正負極端子間電圧に対して行った。1サイクル目の充電は、電流0.2CmA、電圧4.35V、8時間の定電流定電圧充電とし、放電は、電流0.2CmA、終止電圧2.75Vの定電流放電とした。2サイクル目の充電は、電流1.0CmA、電圧4.35V、3時間の定電流定電圧充電とし、放電は、電流1.0CmA、終止電圧2.75Vの定電流放電とした。全てのサイクルにおいて、充電後及び放電後に、10分の休止時間を設定した。
初期充放電工程後に、2サイクル目の放電容量を「初期放電容量(mAh)」として記録すると共に、それぞれの電池の厚さをノギスで測定して記録した。また、電池の内部抵抗を交流(1kHz)インピーダンスメーターで測定して記録した。このようにして、非水電解質電池を作製した。
<評価試験A>
完成した非水電解質二次電池について、50サイクルの充放電サイクル試験を行った。電圧制御は、全て、正負極端子間電圧に対して行った。充電は、電流1.0CmA、電圧4.35V、3時間の定電流定電圧充電とし、放電は、電流1.0CmA、終止電圧2.75Vの定電流放電とした。全てのサイクルにおいて、充電後及び放電後に、10分の休止時間を設定した。ここで、正負極端子間電圧が4.35Vであるとき、正極電位は4.45V(vs.Li/Li)であることがわかっている。
<評価試験B>
完成した非水電解質二次電池について、50サイクルの充放電サイクル試験を行った。電圧制御は、全て、正負極端子間電圧に対して行った。充電は、電流1.0CmA、電圧4.20V、3時間の定電流定電圧充電とし、放電は、電流1.0CmA、終止電圧2.75Vの定電流放電とした。全てのサイクルにおいて、充電後及び放電後に、10分の休止時間を設定した。ここで、正負極端子間電圧が4.20Vであるとき、正極電位は4.30V(vs.Li/Li)であることがわかっている。
上記50サイクルの充放電サイクル試験後、それぞれの電池の厚さをノギスで測定し、充放電サイクル試験前(初期充放電工程後)の測定値に対する増加率(%)を算出した。また、電池の内部抵抗を交流(1kHz)インピーダンスメーターで測定し、充放電サイクル試験前の測定値に対する増加率(%)を算出した。また、50サイクル目の放電容量(mAh)の、前記「初期放電容量(mAh)」に対する割合を「容量維持率(%)」として算出した。以上の結果を表1に示す。
表1から、次のことがわかる。充電時の正極電位が最大4.30V(vs.Li/Li)となる充電条件を採用した「評価試験B」の群について見ると、ホウ酸を添加した非水電解質Aを用いた電池やLiBOBを添加した非水電解質Cを用いた電池は、充放電サイクル試験後の放電容量維持率が98%であり、電池厚さも増加していない。ところが、添加剤無しの非水電解質Bを用いた電池でも同等の性能であり、添加剤の有無や添加剤の種類による性能の差は見られない。これに対して、充電時の正極電位が最大4.45V(vs.Li/Li)となる充電条件を採用した「評価試験A」の群について見ると、添加剤無しの非水電解質Bを用いた電池では充放電サイクル試験後の放電容量維持率が55%と低く、電池厚さ増加率が14%に達しているのに対し、ホウ酸を添加した非水電解質Aを用いた電池では、放電容量維持率が98%であり、電池厚さの増加も認められなかった。充放電サイクル後の放電容量維持率を高く保つことができる効果は、LiBOBを添加した非水電解質Cを用いた電池の放電容量維持率が74%であったことと比べても顕著である。
以上のことから、充電時の正極電位が4.3V以下となる充電条件が採用される場合には、50サイクルまでの充放電サイクルを行う限りでは解決すべき課題は見出されないこと、本発明は、50サイクルまでの充放電サイクルを行う場合であっても充電時の正極電位が4.4V以上に至る充電条件が採用される場合に特有の課題が解決できるものであることがわかる。
(非水電解質D)
非水電解質Aと同じく、エチレンカーボネート及びエチルメチルカーボネートを体積比3:7の割合で混合した混合溶媒に、LiPFを1.0mol/lの濃度で溶解させた電解液を作製し、前記電解液に対して、さらに0.5質量%のホウ酸を添加して溶解させた。これを非水電解質Dとする。
(非水電解質E)
エチレンカーボネート及びエチルメチルカーボネートを体積比3:7の割合で混合した混合溶媒に、LiPFを1.0mol/lの濃度で溶解させた電解液を作製し、前記電解液に対して、さらに0.5質量%の(化1)で示されるボロキシン環化合物(TiPBx)を添加して溶解させた。これを非水電解質Eとする。
(非水電解質F)
エチレンカーボネート及びエチルメチルカーボネートを体積比3:7の割合で混合した混合溶媒に、LiPFを1.0mol/lの濃度で溶解させた電解液を作製し、前記電解液に対して、さらに0.5質量%のホウ酸トリブチル(TBB)を添加して溶解させた。これを非水電解質Fとする。
(非水電解質G)
エチレンカーボネート及びエチルメチルカーボネートを体積比3:7の割合で混合した混合溶媒に、LiPFを1.0mol/lの濃度で溶解させた電解液を作製し、前記電解液に対して、さらに0.5質量%のホウ酸トリプロピル(TPB)を添加して溶解させた。これを非水電解質Gとする。
(非水電解質H)
エチレンカーボネート及びエチルメチルカーボネートを体積比3:7の割合で混合した混合溶媒に、LiPFを1.0mol/lの濃度で溶解させた電解液を作製し、前記電解液に対して、さらに0.5質量%のホウ酸トリス(トリメチルシリル)(TTMSB)を添加して溶解させた。これを非水電解質Hとする。
非水電解質として、上記非水電解質D、E、B、F、G、Hをそれぞれ用いたことを除いては、上記予備試験と同一の処方で非水電解質電池を組み立て、同一の条件での初期充放電工程に供し、上記評価試験A及び評価試験Bを行った。但し、充放電サイクル試験は最大150サイクルまで行った。結果を表2に示す。
表中、「×」印は、充放電サイクル経過に伴う放電容量の低下が著しいため、150サイクルに達する前に試験を終了させたことを示す。また、表中「*1」印を付した数値は、200サイクル目での測定結果を記載したものである。
表2の結果からもわかるように、PF -アニオンを含有する非水電解質にホウ酸を添加してなる非水電解質を用いることにより、他のホウ素化合物を用いた場合と比べても、4.4V(vs.Li/Li)以上の正極電位に至る充電がなされる二次電池の充放電サイクル性能が良好な非水電解質二次電池を提供することができる。
次に、非水電解質として、上記非水電解質D、Bをそれぞれ用いた非水電解質電池についての上記評価試験Bに係る充放電サイクル試験、即ち、充電時の正極の最大到達電位が4.3V(vs.Li/Li)である充放電サイクル試験をさらに継続した。その結果、ホウ酸を添加していない非水電解質Bを用いた非水電解質電池は、400サイクルに達する前に放電容量の著しい低下がみられた。これに対し、ホウ酸を添加した非水電解質Dを用いた非水電解質電池は、800サイクルに至ってもなお93%の容量維持率を示した。繰り返し充放電サイクルに伴う放電容量の推移を図1に示す。この長期充放電サイクル試験の結果から、ホウ酸を添加してなる非水電解質を用いることによって充放電サイクル性能が良好となる効果は、充電時の正極の最大到達電位が4.4V(vs.Li/Li)以上である場合に限られず、奏されることがわかった。
次に、ホウ酸の好適な添加量について検討した。上記非水電解質Dに準じ、エチレンカーボネート及びエチルメチルカーボネートを体積比3:7の割合で混合した混合溶媒にLiPFを1.0mol/lの濃度で溶解させた電解液に対するホウ酸の添加量を0質量%、0.1質量%、0.2質量%、0.5質量%、1.0質量%、1.5質量%とした非水電解質をそれぞれ準備し、同様の手順で非水電解質電池を作製し、上記評価試験Aを最大250サイクルまで行った。この結果、初期充放電効率はホウ酸の添加量が0質量%では88.9%、0.1質量%では90.8%、0.2質量%では92.4%、0.5質量%では91.5%、1.0質量%では88.8%、1.5質量%では82.7%であった。充放電サイクル性能は、図2に示すように、ホウ酸の添加量が0質量%、0.1質量%、0.2質量%、0.5質量%と増えるにしたがって向上し、0.5〜1.0質量%のとき最も良好であり、1.5質量%では再び低下した。以上の結果から、ホウ酸の添加量は、0.1質量%以上が好ましく、0.2質量%以上がより好ましい。また、1.5質量%以下が好ましい。
[非水電解質の分析]
上記の、エチレンカーボネート及びエチルメチルカーボネートを体積比3:7の割合で混合した混合溶媒にLiPFを1.0mol/lの濃度で溶解させた電解液に対してホウ酸を0.2質量%添加した非水電解質(試料1)、同じく0.5質量%添加した非水電解質(試料2)及びこれを用いて作製し上記初期充放電を終了した段階の非水電解質電池を解体して発電要素から遠心分離により取り出した非水電解質(試料3)、並びに、同じく1.5質量%添加した非水電解質(試料4)及びこれを用いて作製し上記初期充放電を終了した段階の非水電解質電池を解体して発電要素から遠心分離により取り出した非水電解質(試料5)について、イオンクロマトグラフィー分析を行った。その結果、PF の濃度は、試料2及び試料3では0.9mol/l、試料4及び試料5では0.6mol/lであった。また、ホウ酸の濃度は、試料2及び試料3では0.01mol/l(0.05質量%)、試料4では0.05mol/l(0.25質量%)、試料5では0.03mol/l(0.15質量%)であった。試料1からはホウ酸は検出されなかった。
上記イオンクロマトグラフィー分析において、PF の定量に用いたカラム及び検出器は次の通りである。
日本ダイオネクス社製IonPac AS16(4×250mm)+プレカラムAG16
溶離液:35mmol/lKOH水溶液
液量:1.0ml/ml
検出器:電気伝導度
上記イオンクロマトグラフィー分析において、ホウ酸の定量に用いたカラム及び検出器は次の通りであり、検出限界値は0.001mol/lである。なお、分析にあたっては、試料を水で希釈して測定に供しているから、カラムが検出するイオン種はBO 3−である。
日本ダイオネクス社製IonPac ICE−AS1(9×250mm)
溶離液:1.0mol/lオクタンスルホン酸+2%2−プロパノール水溶液
液量:0.8ml/ml
検出器:電気伝導度
以上の結果から、電解液に添加したホウ酸は一部が他の化合物に変化していることが示唆される。また、非水溶媒に1.0mol/lのLiPFを溶解させた電解液に対してホウ酸を0.5質量%以上添加された非水電解質は、0.01mol/l以上のホウ酸と、0.9mol/l以下のLiPFを含有していことがわかる。また、これを用いて作製した非水電解質電池が備える非水電解質についても同様に含有していることがわかる。
前記正極ペーストに、正極活物質に対して1質量%のホウ酸を添加した。この正極ペーストを用い、ホウ酸を添加していない「非水電解質B」を用いたことを除いては上記参考例と同様の処方により非水電解質電池を作製し、評価試験Bを実施した。その結果、ホウ酸を添加した全ての参考例に比べて、種々の温度条件下における放電容量の低下及び内部抵抗の増加がみられ、有利な効果は何ら認められなかった。また、ホウ酸を添加した正極ペーストは、混練後、ほんの数時間放置するだけで活物質が凝集してしまい、生じた凝集体により塗工時に塗りむらが生じ、生産性が大きく劣るものであった。また、評価試験実施後の電池を解体して非水電解質を取り出してイオンクロマトグラフィー分析を行ったところ、ホウ酸は検出されなかった。上記処方によって正極ペーストから電池内に取り込まれたホウ酸の量は、仮に同量が非水電解質に添加されて注液されるとすると、1.2質量%のホウ酸を添加した電解液を用いた場合に相当する。このことから、ホウ酸を正極ペーストに添加した場合は、非水電解質の製造工程中に別の化合物に変化し、非水電解質中にホウ酸として含有されることはなく、また、本発明の効果も奏さないことがわかった。
<Li過剰型正極活物質の作製>
硫酸コバルト7水和物14.08g、硫酸ニッケル6水和物21.00g及び硫酸マン
ガン5水和物65.27gを秤量し、これらの全量をイオン交換水200mlに溶解させ
、Co:Ni:Mnのモル比が12.50:19.94:67.56となる2.0Mの硫
酸塩水溶液を作製した。一方、2Lの反応槽に750mlのイオン交換水を注ぎ、CO
ガスを30minバブリングさせることにより、イオン交換水中にCOを溶解させた。
反応槽の温度を50℃(±2℃)に設定し、攪拌モーターを備えたパドル翼を用いて反応
槽内を700rpmの回転速度で攪拌しながら、前記硫酸塩水溶液を3ml/minの速
度で滴下した。ここで、滴下の開始から終了までの間、2.0Mの炭酸ナトリウム及び0
.4Mのアンモニアを含有する水溶液を適宜滴下することにより、反応槽中のpHが常に
7.9(±0.05)を保つように制御した。滴下終了後、反応槽内の攪拌をさらに3h
継続した。攪拌の停止後、12h以上静置した。
次に、吸引ろ過装置を用いて、反応槽内に生成した共沈炭酸塩の粒子を分離し、さらに
イオン交換水を用いて粒子に付着しているナトリウムイオンを洗浄除去し、電気炉を用い
て、空気雰囲気中、常圧下、100℃にて乾燥させた。その後、粒径を揃えるために、瑪
瑙製自動乳鉢で数分間粉砕した。このようにして、共沈炭酸塩前駆体を作製した。
前記共沈炭酸塩前駆体2.278gに、炭酸リチウム1.045gを加え、瑪瑙製自動
乳鉢を用いてよく混合し、Li:(Co,Ni,Mn)のモル比が140:100である
混合粉体を調製した。ペレット成型機を用いて、6MPaの圧力で成型し、直径25mm
のペレットとした。ペレット成型に供した混合粉体の量は、想定する最終生成物の質量が
2gとなるように換算して決定した。前記ペレット1個を全長約100mmのアルミナ製
ボートに載置し、箱型電気炉(型番:AMF20)に設置し、空気雰囲気中、常圧下、常
温から800℃まで10時間かけて昇温し、800℃で4h焼成した。前記箱型電気炉の
内部寸法は、縦10cm、幅20cm、奥行き30cmであり、幅方向20cm間隔に電
熱線が入っている。焼成後、ヒーターのスイッチを切り、アルミナ製ボートを炉内に置い
たまま自然放冷した。この結果、炉の温度は5時間後には約200℃程度にまで低下する
が、その後の降温速度はやや緩やかである。一昼夜経過後、炉の温度が100℃以下とな
っていることを確認してから、ペレットを取り出し、粒径を揃えるために、瑪瑙製自動乳
鉢で数分間粉砕した。このようにして、組成式Li1.17Co0.10Ni0.17Mn0.56で表されるリチウム遷移金属複合酸化物(以下「Li過剰型正極活物質」ともいう)を作
製した。
以下の実施例及び比較例では、前記Li過剰型正極活物質及び前記LiMeO型正極活物質を8:2の質量比で混合したものを正極活物質として用いた。
前記正極活物質、アセチレンブラック(AB)及びポリフッ化ビニリデン(PVdF)を質量比90:4:6の割合(固形分換算)で含有し、N−メチルピロリドン(NMP)を溶剤とする正極ペーストを作製し、厚さ15μmの帯状のアルミニウム箔集電体の両面に塗布した。該正極をローラープレス機により加圧成型して正極活物質層を成型した後、130℃で14時間減圧乾燥して、極板中の水分を除去した。このようにして正極を作製した。
前記黒鉛、スチレン−ブタジエン・ゴム(SBR)及びカルボキシメチルセルロース(CMC)を質量比96.7:2.1:1.2の割合(固形分換算)で含有し、水を溶剤とする負極ペーストを作製し、厚さ10μmの帯状の銅箔集電体の両面に塗布した。該負極をローラープレス機により加圧成型して負極活物質層を成型した後、25℃(室温)で14時間減圧乾燥して、極板中の水分を除去した。このようにして負極を作製した。
(比較例1〜8に係る非水電解質)
エチレンカーボネート、エチルメチルカーボネート及びジエチルカーボネートを体積比3:2:5の割合で混合した混合溶媒に、LiPFを1.15mol/lの濃度で溶解させた電解液を作製し、さらにホウ酸を添加して溶解させた。ここで、ホウ酸の添加量は、前記電解液に対して、表3に示す通りとした。
これらの非水電解質をそれぞれ用いて、上記正極及び負極を用い、上記予備試験に係る実施例電池と同様にして、発電要素を角形電槽に収納し、非水電解質を注入した。次いで、充電方向に0.2CmAの電流を90分間通電した。このとき、通電後の端子間の閉回路電圧は約3.8Vに至っている。前記通電後、すぐに封口した。このようにして、非水電解質電池を組み立てた。
次に、電池の厚さをノギスで測定し、電槽缶に発電要素を収納した時点の電槽缶の厚さ(5.17mm)に対する増加分(mm)を記録したので、表3に示す。
表3から、ホウ酸を添加していない比較例1に係る非水電解質を用いた場合に比べて、電解液へのホウ酸添加量が0.05〜0.2質量%である比較例2〜4に係る非水電解質を用いた場合は電池厚さ増加量が小さくなっているが、電解液へのホウ酸添加量が0.5〜5質量%である比較例5〜8に係る非水電解質を用いた場合は電池厚さ増加量が大きくなっており、電池膨れの点で課題を有していることがわかる。
(比較例9)
前記通電後、1時間静置してから封口したことを除いては比較例6と同様にして、非水電解質電池を組み立てた。
(実施例1)
実施例1においては、前記黒鉛と不定形炭素とを9:1の質量比率で混合したものを炭素材料として用いた。前記炭素材料、スチレン−ブタジエン・ゴム(SBR)及びカルボキシメチルセルロース(CMC)を質量比96.7:2.1:1.2の割合(固形分換算)で含有し、水を溶剤とする負極ペーストを作製し、厚さ10μmの帯状の銅箔集電体の両面に塗布した。該負極をローラープレス機により加圧成型して負極活物質層を成型した後、25℃(室温)で14時間減圧乾燥して、極板中の水分を除去した。このようにして負極を作製した。この負極を用いたことを除いては比較例9と同様にして、非水電解質電池を組み立てた。
(実施例2)
実施例2においては、前記黒鉛と不定形炭素とを7:3の質量比率で混合したものを炭素材料として用いた。前記炭素材料、スチレン−ブタジエン・ゴム(SBR)及びカルボキシメチルセルロース(CMC)を質量比96.7:2.1:1.2の割合(固形分換算)で含有し、水を溶剤とする負極ペーストを作製し、厚さ10μmの帯状の銅箔集電体の両面に塗布した。該負極をローラープレス機により加圧成型して負極活物質層を成型した後、25℃(室温)で14時間減圧乾燥して、極板中の水分を除去した。このようにして負極を作製した。この負極を用いたことを除いては比較例9と同様にして、非水電解質電池を組み立てた。
次に、電池の厚さをノギスで測定し、電槽缶に発電要素を収納した時点の電槽缶の厚さ(5.17mm)に対する増加分(mm)を記録したので、表4に示す。
表4、図4から、炭素材料として不定形炭素を10〜30質量%含有する負極を用い、ホウ酸を添加した非水電解質と組み合わせることにより、製造時の電池の膨れを抑制し、充放電サイクル性能に優れた非水電解質二次電池を提供することができる。なお、上記予備試験の結果からは、充電時の正極電位が4.4V(vs.Li/Li)以上に至る充電条件が採用される場合において特定の効果が観察されたが、上記実施例の結果から、端子間電圧が3.8V(このとき正極電位は3.9V(vs.Li/Li)である)にしか至っていない組立後の段階において既に、電池膨れを抑制できるという効果が奏されることがわかった。
以下は参考である。比較例1と比較例5の非水電解質をそれぞれ用いた非水電解質電池について、25℃にて、2サイクルの初期充放電工程に供した。以下の全ての操作において、電圧制御は正負極端子間電圧に対して行った。なお、正負極端子間電圧が4.5Vであるとき、正極電位は4.6V(vs.Li/Li)であること、正負極端子間電圧が4.20Vであるとき、正極電位は4.30V(vs.Li/Li)であることがわかっている。1サイクル目の充電は、電流0.2CmA、電圧4.5V、8時間の定電流定電圧充電とした。放電は、電流0.1CmA、終止電圧2.0Vの定電流放電とした。2サイクル目の充電は、電流0.2CmA、電圧4.2V、8時間の定電流定電圧充電とした。放電は、電流1.0CmA、終止電圧2.0Vの定電流放電とした。いずれのサイクルにおいても、充電後及び放電後に、10分の休止時間を設定した。
<レート試験>
次に、25℃にて、レート試験を行った。充電は、電流0.2CmA、電圧4.20V、8時間の定電流定電圧充電とし、放電は、0.2CmAから5CmAまでの各電流で、終止電圧2.0Vの定電流放電とした。
<充放電サイクル試験>
次に、25℃にて、100サイクルの充放電サイクル試験を行った。充電は、電流1.0CmA、電圧4.20V、3時間の定電流定電圧充電とし、放電は、電流1.0CmA、終止電圧2.0Vの定電流放電とした。全てのサイクルにおいて、充電後及び放電後に、10分の休止時間を設定した。
上記レート試験及び充放電サイクル試験を行った結果を図3及び図4に示す。

Claims (2)

  1. 正極と負極と非水電解質を備えた非水電解質電池において、前記負極は、黒鉛と不定形炭素との混合物である炭素材料を含有する負極活物質を有し、前記非水電解質は、ホウ酸が添加された非水電解質であることを特徴とする非水電解質二次電池。
  2. 正極と負極と非水電解質を備えた非水電解質電池において、前記負極は、黒鉛と不定形炭素との混合物である炭素材料を含有する負極活物質を有し、前記非水電解質は、ホウ酸を含有している非水電解質であることを特徴とする非水電解質二次電池。
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