JPH1173990A - 非水系電解液二次電池 - Google Patents

非水系電解液二次電池

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JPH1173990A
JPH1173990A JP9228172A JP22817297A JPH1173990A JP H1173990 A JPH1173990 A JP H1173990A JP 9228172 A JP9228172 A JP 9228172A JP 22817297 A JP22817297 A JP 22817297A JP H1173990 A JPH1173990 A JP H1173990A
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aqueous electrolyte
lithium
electrolyte secondary
graphite
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JP9228172A
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Winter Martin
マルチン、ウィンター
Jurgen Otto Besenhard
ユルゲン、オットー、ベーゼンハルト
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
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  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温特性、長期安定性、リサイクル特性に優
れた高エネルギー密度の非水系電解液二次電池を提供す
る。 【解決手段】 リチウムの吸蔵・放出が可能な負極材と
して少なくともその一構成成分として黒鉛を含む負極及
び正極と、溶質及び有機系溶媒とからなる非水系電解液
と、セパレータとを備えた非水系電解液二次電池におい
て、前記有機系溶媒としてエチレンサルファイトとプロ
ピレンカーボネートを含有する混合溶媒を使用すること
を特徴とする非水系電解液二次電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温特性、長期安
定性、リサイクル特性に優れた高エネルギー密度の非水
系電解液二次電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電気製品の軽量化、小型化に伴
い、高エネルギー密度を持つリチウム二次電池が注目さ
れるようになり、様々な研究が行なわれている。また、
リチウム二次電池の適用分野の拡大に伴い電池特性の改
善も要望されている。このようなリチウム二次電池電解
液の溶媒としては、例えば、エチレンカーボネート、プ
ロピレンカーボネート、ジエチレンカーボネート、γ−
ブチロカクトン等のカーボネート類又はエステル類の非
水系有機溶媒が用いられてきた(「機能材料」第15
巻、4月号、第48頁(1995年刊))。これら中で
も、プロピレンカーボネートは高誘電率溶媒であり、リ
チウム塩系溶質(電解質)を良く溶かし、低温下におい
ても高い電気伝導率を示すことから電解液の主溶媒とし
て優れた性能を持つものである。しかしながら、黒鉛系
の種々の電極材を単独で、或いは、リチウムを吸蔵・放
出可能な他の負極材と混合して負極として使用する場
合、プロピレンカーボネートが黒鉛電極表面で激しく分
解するために、一般に黒鉛電極へのスムーズなリチウム
の吸蔵・放出が不可能であることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】現在、エチレンカーボ
ネートはこの様な分解が少なく、黒鉛系負極として多用
されているが、エチレンカーボネートはプロピレンカー
ボネートに比べて、凝固点が36.4℃と高いためにジ
メチルカーボネート、ジエチルカーボネート等のジアル
キルカーボネート、ジメトキシエタン、ジオキソラン等
の低粘度溶媒と混合して用いられる。しかし、低温下で
は、電解液の固化並びに低い導電率が問題とされること
も多く、黒鉛系負極材を含む負極においてもプロピレン
カーボネートを主溶媒として用いることが期待されてい
る。また、エチレンカーボネート系で混合溶媒として用
いられている低粘度溶媒は沸点も低い場合が多いため、
一般的に大量に添加した場合に電池内の蒸気圧が高くな
り、溶媒の漏洩が安全性の面で不安を残している。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点に
鑑みてなされたものであり、低温特性、長期安定性、サ
イクル特性の優れた高エネルギー密度の非水系電解液二
次電池を提供するものである。すなわち、本発明の非水
系電解液二次電池は、リチウムの吸蔵・放出が可能な負
極材として、少なくともその一構成成分として黒鉛を含
む負極及び正極と、溶質及び有機系溶媒とからなる非水
系電解液と、セパレータとを備えた非水系電解液二次電
池において、前記有機系溶媒としてエチレンサルファイ
トとプロピレンカーボネートを含有する混合溶媒を使用
することを特徴とするものである。
【0005】
【作用】エチレンサルファイトとプロピレンカーボネー
トを含有する混合溶媒を使用することにより、黒鉛系電
極上にかなりの安定な保護被膜がリチウムの吸蔵に先立
って生成し、電解液の分解を最小限に食い止める。
【0006】
【発明の実施の形態】
[I] 構成素材 本発明の非水系電解液二次電池は、リチウムの吸蔵・放
出が可能な負極材として少なくともその一構成成分とし
て黒鉛を含む負極と、正極と、両極を分離するセパレー
タと、溶質及びエチレンサルファイトとプロピレンカー
ボネートを含有する有機系溶媒とからなる非水系電解液
とから基本的に構成されている。
【0007】(1) 正 極材 料 本発明の非水系電解液二次電池を構成する正極材料とし
ては、公知の正極材料を使用することができるが、好適
にはリチウムイオン電池で高エネルギー密度の観点から
広く研究されているリチウム遷移金属複合酸化物材料を
用いることが好ましい。これらの具体例としては、Li
MO2 (MはCo、Ni、Fe)又はLiMn2 4
を挙げることができる。これらの遷移金属元素の混合酸
化物、或いは、正極材の安定性を改善するためにその他
の遷移金属混合酸化物、更には酸素の一部を他のハロゲ
ン化合物で置換した化合物等も使用可能である。形 状 上記正極の形状としては、必要に応じて結着剤及び導電
剤と共に混合した後、集電体に塗布したシート電極及び
プレス成形を施したペレット電極が使用可能である。
【0008】(2) 負 極材 料 本発明の非水系電解液二次電池を構成する電池を構成す
る負極材料としては、好適には種々の原料から得た易黒
鉛性ピッチの高温熱処理によって製造された人造黒鉛及
び天然黒鉛或いはこれらの黒鉛に種々の表面処理を施し
た材料が主として使用されることが好ましいが、これら
の黒鉛材料にリチウムを吸蔵・放出可能な負極材を混合
して用いることもできる。黒鉛以外のリチウムを吸蔵・
放出可能な負極材としては、難黒鉛性炭素又は低温焼成
炭素等の非黒鉛系炭素材料、酸化錫、酸化珪素等の金属
酸化物材料、更にはリチウム金属並びに種々のリチウム
合金を例示することができる。形 状 上記負極の形状としては、必要に応じて結着剤及び導電
剤と共に混合した後、集電体に塗布したシート電極及び
プレス成形を施したペレット電極等の形状で使用が可能
である。負極用集電体の材質は、銅、ニッケル、ステン
レス等の金属が使用される。これらの中でも、薄膜に加
工し易いという点とコストの点から、銅箔を使用するこ
とが好ましい。
【0009】(3) セパレータ 本発明の非水系電解液二次電池を構成し、正極と負極を
分離するセパレータとしては、公知のセパレータ材料を
使用することができる。好適にはポリエチレン、ポリプ
ロピレン等のポリオレフィンを原料とする多孔性シート
又は不織布である。このセパレータには、一般に溶質を
混合有機溶媒に溶解させた下記の非水系の電解液を含浸
して使用される。
【0010】(4) 非水系電解液 (a) 混合有機溶媒 本発明の非水系電解液二次電池においては、エチレンサ
ルファイトとプロピレンカーボネートを含有する混合有
機溶媒を使用することが重要である。エチレンサルファ
イトを含有しないプロピレンカーボネートを使用すると
プロピレンカーボネートが黒鉛電極表面で激しく分解す
るために、黒鉛電極へのスムーズなリチウムの吸蔵・放
出が不可能である。混合量比 有機系混合溶媒中の、両溶媒の混合割合は、プロピレン
カーボネートが一般に40〜99.95容量%、好まし
くは50〜99.9容量%、特に好ましくは80〜9
9.9容量%であり、エチレンサルファイトが一般に
0.05〜60容量%、好ましくは0.1〜50容量%
の範囲、特に好ましくは0.1〜20容量%の範囲で用
いられる。
【0011】第三の溶媒成分(任意成分) 上記混合溶媒には、前記プロピレンカーボネート及びエ
チレンサルファイト以外の第三の溶媒成分としてエチレ
ンカーボネート、ブチレンカーボネート等の環状カーボ
ネート類、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネー
ト、エチルメチルカーボネート等の鎖状カーボネート
類、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン等の環状
エステル類、酢酸メチル、プロピオン酸メチル等の鎖状
エステル類、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒ
ドロフラン、テトラヒドロピラン等の環状エーテル類、
ジメトキシエタン、ジメトキシメタン等の鎖状エーテル
類、スルフォラン、ジエチルスルホン等の含硫黄有機溶
媒等を混合して使用することも可能である。第三の溶媒
成分の含量は本発明の趣旨に沿ったものである限り任意
であるが、溶媒中、通常50容量%以下、好ましくは3
0容量%以下、より好ましくは25容量%以下で使用さ
れる。これら第三の溶媒成分を用いることにより非水系
電解液のセパレータへの含浸が容易となる。
【0012】(b) 電解質(溶質) 上記有機混合溶媒に溶解する溶質としては、公知の溶質
を使用することができる。LiClO4 、LiPF6
LiBF4 等の無機リチウム塩、又はLiCF3
3 、LiN(CF3 SO2 2 、LiN(CF3 CF
2 SO2 2 、LiN(CF3 SO2 )(C4 9 SO
2 )、LiC(CF3 SO2 3 等の含弗素有機リチウ
ム塩を用いることが好ましい。これらの溶質は二種以上
混合して用いても良い。電解液中の溶質のリチウム塩の
モル濃度(M)は、0.5〜2.0モル/リットルであ
ることが望ましい。上記範囲未満であったり上記範囲を
超過する場合は、電解液の電気伝導率が低く、電池の性
能が低下するため好ましくない。
【0013】[II] 形 状 電池Bの形状は、図1及び図2に示す様な、負極1や正
極2をシート状電極或いはペレット状電極としたり、セ
パレータ3を両極で挟む任意の形状とし、これらを組み
合わせて、更に、電池缶4や蓋5や絶縁体6で密閉した
ものが使用可能であり、用途に応じて図1に示すような
円筒型、角型、図2に示すようなコイン型等の種々の形
で使用される。
【0014】
【実施例】以下に示す実施例及び比較例を挙げて、本発
明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。実施例1〜5及び比較例1 負極活物質として、人造黒鉛粉末(テイムカル社製、商
品名「SFG44」)95部にポリ弗化ビニリデン5重
量部を混合し、N−メチル−2−ピロリドンで分散させ
てスラリー状としたものを負極集電体であるステンレス
製メッシュ上に均一に塗布し、乾燥した後、100kg
/cm2 で圧着・真空乾燥して負極とした。電解液につ
いては、乾燥アルゴン雰囲気下で、プロピレンカーボネ
ート(以下単に「PC」と略記する。)とエチレンサル
ファイト(以下単に「ES」と略記する。)とを表1に
示す混合比率で混合した混合有機溶媒に、十分に乾燥さ
せたLiClO4 を溶質として用い、1モル/リットル
(1M)の割合で溶解して電解液を調製した。この電解
液中に上記の黒鉛電極とリチウム金属を対極及び参照極
として用い、黒鉛電極へのリチウムの吸蔵・放出挙動を
調べた。充放電条件は20mA/mg、カットオフ電圧
を0.0/2.0V(vs.Li/Li+ )とした。ま
た、実施例1〜5に加え、プロピレンカーボネート(P
C)単独系の実験結果を比較例1として表1に示した。
【0015】
【表1】
【0016】比較例1のプロピレンカーボネート単独溶
媒系では、溶媒の分解に伴い、黒鉛電極の集電体からの
剥離・離脱が起こり、リチウムの吸蔵が進行しない。一
方、実施例1〜5のエチレンサルファイトを含む系では
極めてスムーズな黒鉛へのリチウムの吸蔵・放出が進行
した。
【0017】実施例6及び比較例2 黒鉛として、テイムカル社製、商品名「KS6」を用い
た以外は実施例1と同様に炭素電極を作成し、電解液と
して1Mの濃度のLiClO4 /PC−ES(95:
5)を用いてサイクリックボルタメトリーを測定した
(実施例6)。図3及び図4は、電流走査速度0.05
mV/secの条件で測定した第1回目(図3)及び第
2回目(図4)の電流電圧曲線を示したものである。ま
た、図5には比較例2として、電解液として1Mの濃度
のLiCl4 /PCを使用し、同一条件下で測定した第
1回目の電流電圧曲線を示した。図3では約1.8V付
近に還元電流が観測され、0.2V付近から黒鉛へのリ
チウムの吸蔵による大きな還元電流が観測された。0V
から0.3Vに観測される酸化電流はリチウムの黒鉛電
極からの放出に伴うものである。図4に示すように第2
回目のサイクルでは約1.8V付近の還元電流は観測さ
れず黒鉛電極へのリチウムの吸蔵・放出に伴う反応電流
のみが観測された。
【0018】一方、プロピレンカーボネート(PC)を
単独溶媒とした電解液中では、図5に示されるように、
約0.8V付近に電解液の分解に伴う大きな還元電流が
観測されるのみで、黒鉛電極へのリチウムの吸蔵・放出
に伴う電流は観測されなかった。これらの実験結果は、
エチレンサルファイト(ES)が含まれる電解液系で
は、約1.8Vにおいてエチレンサルファイト(ES)
の還元反応によって黒鉛電極上に被膜が生成し、電解液
の還元分解が抑制されて黒鉛電極へのリチウムの吸蔵・
放出がスムーズに進行していることを示唆している。
【0019】実施例7 負極活物質として、テイムカル社製人造黒鉛粉末(商品
名「KS44」)95重量部にポリ弗化ビニリデン5重
量部を混合し、N−メチル−2−ピロリドンで分散させ
スラリー状としたものを負極集電体である銅箔に塗布し
た後、真空下で十分に乾燥して黒鉛電極シートを作成し
た。次いで、この黒鉛電極シートを円形に打ち抜いて電
極を作成し、電解液を含浸させたポリエチレンの微孔性
フィルムからなるセパレータを介してリチウム金属箔を
積層し、コイン型ステンレス製缶に封じ込めて、黒鉛電
極へのリチウムの吸蔵・放出試験を実施した。電解液と
して1Mの濃度のLiPF6 /PC−ES(90:1
0)を用いて試験したところ、放電容量及び不可逆容量
がそれぞれ284mAh/g及び93mAh/gであっ
た。
【0020】実施例8 実施例7のテイムカル社製人造黒鉛粉末(商品名「KS
44」)に代えて、難黒鉛系ピッチを900℃で焼成し
た20μmの炭素粉50重量部とテイムカル社製人造黒
鉛粉末(商品名「KS44」)50重量部とを混合した
炭素電極を使用した以外は、実施例7と同一の条件でコ
イン型電池を作成した。カットオフ電圧を0.0/2.
0V(vs.Li/Li+ )として、放電容量及び不可
逆容量を測定したところ、それぞれ320mAh/g及
び128mAh/gであった。
【0021】実施例9 実施例7の電解液を1Mの濃度のLiPF6 /PC−E
S(90:10)から、1Mの濃度のLiPF6 /PC
−DES−ES(60:30:10)に代えた以外は同
一条件で充放電試験を行なった。ここでDECとはジエ
チルカーボネートの略称である。その結果、カットオフ
電圧を0.0/2.0V(vs.Li/Li+ )として
放電容量及び不可逆容量は、それぞれ300mAh/g
及び108mAh/gであった。
【0022】実施例10及び比較例3 実施例7のリチウム箔の代わりに正極物質としてLiC
oO2 85重量部にカーボンブラック6重量部、ポリ弗
化ビニリデン9重量部を加えて混合し、N−メチル−2
−ピロリドンで分散させてスラリー状としたものを、正
極集電体である厚さ20μmのアルミニウム箔上に塗布
し、乾燥させた後、所定の形状に打ち抜いて正極として
用いた以外は実施例7と同一条件でコイン型電池を作成
した。このコイン型電池を25℃において、0.5mA
の定電流で充電終止電圧4.2V、放電終止電圧2.5
Vで充放電試験を行なった。初回の充放電サイクルで黒
鉛電極基準で放電容量270mAh/gが得られた。
【0023】一方、比較例3として、プロピレンカーボ
ネート単独溶媒を使用した以外は、実施例10と全く同
一の条件でコイン型電池を作成し、評価試験を行なっ
た。しかし、充電電流は観測されるものの、リチウムの
放出に伴う放電電流は全く観測することができなかっ
た。
【0024】
【発明の効果】以上の結果から、プロピレンカーボネー
トを単独溶媒とする電解液系では黒鉛系電極ではリチウ
ムの吸蔵・放出が全く起こらなかったのに対して、サル
ファイト化合物を含有するプロピレンカーボネート系電
解液ではエチレンサルファイトによる被膜の生成・制御
が可能となることから、高い効率でリチウムの吸蔵・放
出を行なうことが可能となった。すなわち、有機系溶媒
としてエチレンサルファイト及びプロピレンカーボネー
トを含有する電解液を使用することにより、高性能なリ
チウムイオン電池を提供することが可能であり、プロピ
レンカーボネート系電解液の特性を生かした低温下での
電池特性、更にサイクル特性を大幅に改善することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の非水系電解液二次電池におけ
る筒状型電池の構造説明図である。
【図2】図2は、本発明の非水系電解液二次電池におけ
るコイン型電池の一部切り欠き斜視図である。
【図3】図3は、本発明実施例におけるサイクリックボ
ルタメトリー測定による第1回目の電流曲線を表わす。
【図4】図4は、本発明実施例におけるサイクリックボ
ルタメトリー測定による第2回目の電流曲線を表わす。
【図5】図5は、比較例2のサイクリックボルタメトリ
ー測定による第1回目の電流曲線を表わす。
【符号の説明】
1 負極 2 正極 3 セパレータ 4 電池缶 5 蓋 6 絶縁体 B 電池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ユルゲン、オットー、ベーゼンハルト オーストリア国グラーツ、ツゼルタールガ ッセ、62

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リチウムの吸蔵・放出が可能な負極材とし
    て少なくともその一構成成分として黒鉛を含む負極及び
    正極と、溶質及び有機系溶媒とからなる非水系電解液
    と、セパレータとを備えた非水系電解液二次電池におい
    て、前記有機系溶媒としてエチレンサルファイトとプロ
    ピレンカーボネートを含有する混合溶媒を使用すること
    を特徴とする非水系電解液二次電池。
  2. 【請求項2】負極材として、黒鉛単独或いは黒鉛とリチ
    ウムの吸蔵・放出することが可能な非黒鉛系炭素、リチ
    ウム又はリチウム合金、更には金属酸化物を混合した電
    極を用いることを特徴とする請求項1に記載の非水系電
    解液二次電池。
  3. 【請求項3】混合溶媒中のエチレンサルファイトが0.
    05〜60容量%、プロピレンカーボネートが40〜9
    9.95容量%である、請求項1に記載の非水系電解液
    二次電池。
  4. 【請求項4】エチレンサルファイトの混合溶媒中の含量
    が0.1〜20容量%の範囲で用いることを特徴とする
    請求項1に記載の非水系電解液二次電池。
  5. 【請求項5】リチウムを吸蔵・放出可能な黒鉛系負極
    が、X線解析における格子面(002面)のd値が0.
    335〜0.34nmの炭素材料からなることを特徴と
    する請求項1に記載の非水系電解液二次電池。
  6. 【請求項6】リチウムを吸蔵・放出可能な正極が、リチ
    ウム遷移金属複合酸化物材料からなることを特徴とする
    請求項1に記載の非水系電解液二次電池。
  7. 【請求項7】溶質が、LiClO4 、LiPF6 、Li
    BF4 から選ばれる無機リチウム塩、又は、LiCF3
    SO3 、LiN(CF3 SO2 2 、LiN(CF3
    2SO2 2 、LiN(CF3 SO2 )(C4 9
    2 )、LiC(CF3 SO2 3 から選ばれる有機リ
    チウム塩である、請求項1に記載の非水系電解液二次電
    池。
  8. 【請求項8】非水系電解液中の溶質濃度が、0.5〜
    2.0モル/リットルである請求項1に記載の非水系電
    解液二次電池。
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