JP2013151316A - スクイズ容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】注出栓において内容物が残留することのないスクイズ容器を提案する。
【解決手段】円筒状の口頚部1aを有し、外容器1と、前記外容器胴体部分のスクイズによる減容化にて内容物を注出する内容器2と、外気導入孔および該外容器の開孔を通して該外容器と内容器の相互間に外気を導入する外気導入弁とを備えたデラミネーションタイプのスクイズ容器において、前記内容器2の口頚部2aと、前記注出栓3の注出孔3cとの相互間に、該口頚部2aと該注出孔3cとの連通を遮断する隔壁4を設け、前記隔壁4に、ゲート4cを設け、このゲート4c上に、スクイズに伴う押圧にて該ゲート4cを開放し内容物の流通を可能とする弁体5を配設する。隔壁4の隣接部位に、球状弁体6bを有し、前記注出孔3cと前記口頚部2aとの相互間の空間内に残存する内容物を前記口頚部2aを経て内容物の充填空間内へ引き込むバックサクション用の貫通経路6を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、合成樹脂にて成形された、内外二重の構造体からなるスクイズ容器に関するものである。ここに、内外二重の構造体とは、内容物を充填した内容器を外容器の内側に組み付けた二重容器、内容物を充填した内層体を外層体の内壁面から剥離させることにより該内容物を注出すするデラミネーションタイプの容器のいすれをも含むものとし、以下、内側に位置するものを内容器、外側に位置するものを外容器として記すこととする。
外容器の胴体部分を押圧することよってその内側に配設された内容器を減容させて内容物を注出するスクイズ容器は、内容物の注出に伴って内圧が減少するものであり、外容器の口部側壁に設けられた空気孔を通して外容器と内容器との相互間に外気を取り込むことで該外容器の胴体部分のみを元の形状に復元させるものである。
この種の容器は、毛染め剤や化粧料、飲料等の充填ボトルとして近年幅広い分野で多用されており、内容物の品質保持(内夜物の酸化あるいは成分の揮散防止等)を図る観点から、注出栓には、内容物を注出するときにのみに開放する弁体が配置された構造になっていて、この点に関しては、例えば特許文献1が参照される。
特開2003−12012号公報
ところで、従来のスクイズ容器にあっては、スクイズ動作を停止すると該弁体が直ちに閉塞姿勢に戻るため、該弁体から注出栓の注出口に至るまでの通路内には内容物が残留することとなり、容器の姿勢によっては、それにより液だれを起こすことがあり、さらには、該内容物の固化により注出栓の閉塞、あるいは弁体の作動不良等が発生し内容物の排出が困難となることが懸念された。
本発明の課題は、内容物の残留に伴う液だれや該内容物の固化に伴う注出栓の閉塞、弁体の作動不良等を回避し得るスクイズ容器を提案するところにある。
本発明は、円筒状の口頚部を有し、容器の外観を形作る外容器と、この外容器の内側に配置され、前記外容器胴体部分のスクイズによる減容化にてその内部に充填した内容物を該口頚部に装着された注出栓を通して注出する内容器と、スクイズによる前記外容器胴体部分の復元過程で前記注出栓に形成された外気導入孔および該外容器の口頚部に形成された開孔を通して該外容器と内容器との相互間に外気を導入する外気導入弁とを備えたスクイズ容器であって、前記内容器の口頚部と前記注出栓の注出孔との相互間に、該口頚部と該注出孔との連通を遮断する隔壁を設け、前記隔壁に、内容物をその中央部において流通させるゲートを設け、このゲート上に、前記外容器胴体部分のスクイズに伴う押圧にて開放し内容物の注出を可能とする弁体配設し、前記ゲートが形成された前記隔壁の隣接部位に、出側から入側に至るまでの間での移動を可能とする球状弁体を有し、スクイズを終えたのちの前記外容器胴体部分の復元過程で、前記注出孔と前記口頚部との相互間の空間内に残存する内容物を前記口頚部を経て内容物の充填空間内へ引き込むバックサクション用の貫通経路を設けたことを特徴とするスクイズ容器である。
上記の構成からなるスクイズ容器においては、前記注出栓に、前記外容器胴体部分の復元過程で注出栓に形成された外気導入孔を開放し、前記内容器と前記外容器との相互間に外気を導入する外気導入弁を設けること、また、外気導入弁として、その基部が前記弁体に一体連結するとともに、前記外容器胴体部分の復元過程で前記注出栓の内壁弁座部から離反して前記外気導入孔を開放する片持ち支持された弾性舌片からなるものを適用すること、あるいは、外気導入弁として、容器の傾動、反転姿勢で前記外気導入孔に合致して該孔部を閉塞する一方、容器の正位姿勢でもって該外気導入孔より離反させて該孔を開放する球体と、前記注出栓の内壁で前記外気導入孔の縁部に沿って垂下保持され、該球体を移動可能に挟持してその相互間に形成された隙間を通して外気を導入する少なくとも二つの係止爪からなるものを適用すること、さらに、弁体として、三点弁を適用することが、本発明の課題解決のための具体的手段としてとくに好ましい。
上記の構成からなる本発明のスクイズ容器によれば、内容器の口頚部と前記注出栓の注出孔との相互間に、該口頚部と該注出孔との連通を遮断する隔壁を設け、この隔壁に、外容器胴体部分のスクイズに伴う押圧にてその中央部に設けられたゲートを開放し内容物の流通を可能とする弁体と、該ゲートが形成された隔壁に配置され、出側から入側に至るまでの間での移動を可能とする球状弁体を有し、スクイズを終えたのちの外容器胴体部分の復元過程で、注出栓孔と口頚部との相互間の空間内に残存する内容物を該口頚部を経て内容物の充填空間内へ引き込むバックサクション用の貫通経路を設けるようにしたため、スクイズ動作を停止した直後に該貫通経路を通して注出栓内の内容物を内容器へと戻すことが可能となり、液だれが生じたり、内容物の固化による注出栓の閉塞、弁体の作動不良等を回避することができる。
また、本発明によるスクイズ容器によれば、注出栓と隔壁との間に外気導入弁を設け、この外気導入弁を通して内容器と外容器の相互間に外気を導入するようにしたので、スクイズにより押し潰されても外容器は、初期形状に速やかに復元する。
また、本発明によるスクイズ容器によれば、外気導入弁を、基部を弁体に一体連結するとともに、外容器胴体部分の復元過程で注出栓の内壁弁座部から離反して外気導入孔を開放する片持ち支持された弾性舌片にて構成したため、部品点数の削減を図ることができるとともに、効率的な組み付けが可能となる。
また、本発明にかかるスクイズ容器によれば、外気導入弁を、容器の傾動、反転姿勢で外気導入孔に合致して該孔部を閉塞する一方、容器の正位姿勢でもって該外気導入孔より離反させて該孔を開放する球体と、注出栓の内壁で外気導入孔の縁部に沿って垂下され、該球体を移動可能に挟持してその相互間に形成された隙間を通して外気を導入する少なくとも二つの係止爪にて構成したため、外気導入弁のより確実な開閉が行える。
さらに、本発明のスクイズ容器によれば、内容物を流通させる弁体として、三点弁を用いたため、内容物の流通経路を確実に遮断することが可能となり、容器内への外気、異物等の侵入が回避され内容物の品質を長期にわたって維持できる。
本発明にしたがうスクイズ容器の実施の形態を示した図であり、(a)は平面を示した図であり、(b)は側面を断面で示した図である。 三点弁の構成を示した図である。 本発明にしたがうスクイズ容器による内容物の注出状況を示した図である。 本発明にしたがうスクイズ容器の他の実施の形態を示した図であり、(a)は平面を示した図、(b)は、側面を断面で示した図である。 外気導入弁の要部を底面について示した図である。 図1(a)のA-A断面を示した図である。 外気導入弁を構成する球体と係止片の外観斜視図である。 図4に示したスクイズ容器を用いて内容物を注出する状況を示した図である。
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1(a)(b)は本発明に従うスクイズ容器(デラミネーションタイプ)の実施の形態を模式的に示した図である。
図における符号1は、軟質で初期形状に復元可能な合成樹脂からなり、容器の外観形状を形作る外容器(外層体)である。外容器1は、円筒状の口頚部1aを有する、例えばボトル型形状をなすものが適用されるが、その胴体部分の形状は、内容物の種類や用途に応じて種々変更することができるものであって、ここでは、外容器1の全体形状についての表示はしない。
また、2は、外容器1の胴体部分のスクイズによって減容化することができる内容器〈内層体〉である。この内容器2の内側には充填空間が形成されており、該充填空間に内容物が充填される。
内容器2は、その口頚部2aが外容器1の口頚部1aに一体連結しており、その胴体部分の周りにおける少なくとも一箇所には、容器の軸心に沿って外容器1の内壁につながる幅の狭い接合部が設けられ、これにより、内容器2が外容器1内で位置決めされ、その部位は、剥離不能に接着されている。なお、上記の接合部については設けなくてもよい。
また、3は、外容器1の口頚部1aに着脱自在にねじ止め(アンダーカットによる嵌合でもよい)された注出栓である。
注出栓3は、外容器1の口頚部1aの開口を覆う天面壁3aと、この天面壁3aの縁部に一体連結し、その内壁面に外容器1の外周に設けられたねじ部に係合するねじ部を有する環状周壁3bと、天面壁3aに設けられ、注出孔を通して内容物の注出を可能とする注出筒3cとを備えている。
4は、注出栓3の内側下面と、外容器1の口頚部1aとの相互間に設けられたディスク状の隔壁である。この隔壁4は、外容器1の口頚部1aと注出栓3との連通を遮断するものであり、隔壁本体4aの下面には、内容器2の口頚部2aおよび外容器1の口頚部1aにおいて嵌合する環状体4bが設けられ、該隔壁本体4aの中央部には、その部位のみを通して内容物を流通させるゲート(開孔)4cが形成されている。
5は、通常は、ゲート4cを閉塞状態に保持するが、外容器1の胴体部分のスクイズにて該ゲート4cを開放して内容物の流通させる弁体である。この弁体5は、例えば、固定部を形成する管状の基部5aと、この基部5aおよび弁本体5bを一体的につなぐ三本の弾性アーム5cから構成された図2に示すような三点弁が適用される。なお、弁体5の構造については上記のものには限定されない。
6は、隔壁4において、ゲート4cに隣接して設けられたバックサクション用の貫通経路である。この貫通経路6は、隔壁4の下方において一体連結する筒体6aによって形成されており、その内部には、該貫通経路6の出側(下端)6a、入側(上端)6aの相互間で容器の姿勢に応じて自由に移動することができる球状弁体6bが配置されている。
貫通経路6の出側6aには、その部位に球状弁体6bが位置した時に該貫通経路6を閉塞するサイズの開孔6cが形成され、貫通経路の入側6aには、球状弁体6bが抜け出さない程度の少なくとも1つの突起6dが設けられている。
上記貫通経路6は、例えば球状弁体6bが、入側6aから出側6aまでに到達する間(内容物を注出する際には、容器の姿勢は斜め下向き、あるいは反転姿勢にあり、内容物の注出を終えたのちは、正位姿勢になるため、球状弁体6bは、入側6aから出側6bまで移動する)に該球状弁体6bの移動により隔壁4の上面に残留する内容物を、該貫通経路6を通して内容器2内へ引き戻す、いわゆるバックサクション機能を有するものであって、これにより、液だれや注出筒3cにおける内容物の固化の回避が可能となる。
7は、注出栓3の天面壁3aの少なくとも1箇所(好ましくは2箇所)に設けられた外気導入孔、8は外容器1の口頚部1aに設けられた横向の開孔である。外気導入孔7を通して流入する外気は、隔壁4の外縁部と注出栓3の環状周壁3bとの間に形成された隙間、口頚部1aと注出栓3の環状周壁3bとの間に形成された隙間、および開孔8を通して内容器2と外容器1との相互間に導入される。
9は、注出栓3と隔壁4との相互間に配置、固定された外気導入弁である。この外気導入弁9は、上端部が、注出栓3の天面壁3aの下面に設けられた環状周壁(注出筒3cの貫通孔を取り囲む位置に設けられている)3dに嵌合する一方、下端部が、隔壁4の上面に設けられた環状周壁4d(貫通経路6の入側6a、ゲート4cおよび弁体5を取り囲む位置に設けられている)に嵌合してその内側に区画領域を形成する筒体9aと、この筒体9aの外周壁に片持ち支持状態で一体連結しその自由端を注出栓3の天面壁3aの内壁弁座部に離反可能に当接させて外気導入孔7を閉状態に保持するリング状の弾性舌片9bから構成されている。
外気導入弁9は、外容器1の胴体部分に加えた力(スクイズのための力)を取り除いて該外容器1が初期形状に復元する際に開放するものであり、内容器2と外容器1との相互間への外気の導入により外容器1は速やかに初期形状へと復帰し、かつ、スクイズ時において内容器2を押し潰してその中に充填された内容物を確実に排出する。
外気導入弁9と、弁体5とは、それらを相互に一体連結して部品点数の削減を可能とした例について示したが、筒体9aと弁体5とは、別体とすることも可能であり、この点については限定されない。
さらに、10は蓋体である。この蓋体10は、注出栓3の天面壁3aの縁部にヒンジ11、弾性体12を介して開閉可能に連結する。この蓋体10は、天板10aと、この天板10aの縁部に連結する周壁10bと、この周壁10bの前方に一体連結する指掛け部10cからなっており、蓋体10を閉じるとき、天板10aの裏面に設けた環状体10dが注出筒3cの外側において嵌合し、該環状体10dの内側に位置する環状体(凸部でもよい)10eが該注出筒3cの注出孔に嵌合する環状体(凸部でもよい)10eが形成されている。
上記の構成からなるスクイズ容器において、内容器2内に充填された内容物を注出するには、容器を図3に示すように傾動、反転姿勢に保持して外容器1の胴体部分をスクイズすればよく、これにより内容器2は減容(縮減)するとともに、その中に充填された内容物が、口頚部2a、ゲート4cを通り、注出筒3cの貫通孔から排出される。このとき、球状弁体6bは、貫通経路6の入側6aに位置する。
スクイズ動作を停止すると、ゲート4cは、弁体5により、すぐさま閉塞状態に保持されるとともに、外気導入弁9の弾性舌片9bが注出栓3の内壁弁座部から離反して外気導入孔7が開放され、外容器1と内容器2との相互間に外気が導入されて該外容器1は速やかに初期形状(潰れる前の形状)に復帰する。
スクイズ動作の停止に合わせて容器を正位姿勢(起立姿勢)に戻すと、注出筒3cから隔壁4に至るまでの間には、内容物が残存することになるが、球状弁体6bが貫通経路6の入側6aから出側6aまで移動する間に、球状弁体6bの移動に伴うバックサクションによって隔壁4の上部に残留する内容物のほぼ全てが貫通経路6を通して内容器1内へと引き込まれることとなる。
内容物の引き込み量は、球状弁体6bの移動量、貫通経路6と球状弁体6bとの間に形成される隙間によって決定されるものであり、この点は適宜設定される。
なお、貫通経路6を形成する筒体6aは、弁体5の弁本体5bに設けることも可能であり、これにより、注出栓3の径方向におけるサイズのコンパクト化を図ることができる利点がある。
図4(a)(b)、図5、図6、図7は、本発明に従うスクイズ容器の他の例を示した図である。かかるスクイズ容器は、外気導入弁9を、容器の傾動、反転姿勢で外気導入孔7に合致して該外気装入孔を閉塞し、容器の正位姿勢でもって該外気導入孔7から離反させて該孔7を開放する球体9cと、注出栓3の内壁(天面壁3aの裏面)で外気導入孔7の縁部に沿って垂下され、該球体9cを移動可能に挟持してその相互間に形成される隙間Sを通して外気を導入する一対の係止片9dにて構成した例を示したものである。
上記の外気導入弁9においては、容器が正位姿勢にある図4に示す状態では、球体9cが外気導入孔7から離反しており、図中矢印に示す如く経路を経て外容器1と内容器2との相互間に外気を導入することが可能になっている。
また、スクイズにより内容物を注出すべく、容器を傾動、反転姿勢に保持した図8に示すような場合には、該球体9cは、係止片9dに沿って移動して外気導入孔7に合致(内壁座部に当接)して該外気導入孔7を閉塞し、スクイズ動作に伴う力を内容器2に効率的に伝達して該内容器2を確実に押し潰すことができる。
上記の構成からなる外気導入弁9においては、係止片9dの下端に爪部9dを設けて球体9cの抜け止め保持するこができる他、球体9cの、係止片9dへの組み付け後に該係止片9dの下端をリブの如き部材で連結することによっても球体9cを抜け止め保持することが可能であり、この点については限定されない。また、係止片9dは、2つ設けた場合について示したが、3つ以上設けることもできる。
なお、上掲図1〜8においては、外容器1を外層体で、内容器2を内層体で構成し、内容物の注出量が多くなるに従って該内層体が外層体1から剥離して減容するデラミネーションタイプのスクイズ容器を例として示したが、本発明は、外容器1の内側に内容物を充填した内容器2を組み付けた二重容器を適用することも可能であり、これにより、外容器1の再利用が可能なる。
本発明によれば、二重構造体からなるスクイズ容器において、注出栓内に内容物が残存することがないため、残存にかかる内容物が漏れ出たり、該内容物の固化に起因した不具合(注出開孔の閉塞、弁体の作動不良等)が生じることがない。
1 外容器
1a 口頚部
2 内容器
2a 口頚部
3 注出栓
3a 天面壁
3b 環状周壁
3c 注出筒
3d 環状周壁
4 隔壁
4a 隔壁本体
4b 環状体
4c ゲート
4d 環状周壁
5 弁体
5a 基部
5b 弁本体
6 貫通経路
6a 筒体
6a 出側
6a 入側
6b 球状弁体
6c 開孔
6d 突起
7 外気導入孔
8 開孔
9 外気導入弁
9a 筒体
9b 弾性舌片
9c 球体
9d 係止片
10 蓋体
10a 天板
10b 周壁
10c 指掛け部
10d 環状体
10e 環状体
11 ヒンジ
12 弾性体

Claims (5)

  1. 円筒状の口頚部を有し、容器の外観を形作る外容器と、この外容器の内側に配置され、前記外容器胴体部分のスクイズによる減容化にてその内部に充填した内容物を該口頚部に装着された注出栓を通して注出する内容器と、スクイズに伴う前記外容器胴体部分の復元過程で前記注出栓に形成された外気導入孔および該外容器の口頚部に形成された開孔を通して該外容器と内容器との相互間に外気を導入する外気導入弁とを備えたスクイズ容器であって、
    前記内容器の口頚部と、前記注出栓の注出孔との相互間に、該口頚部と該注出孔との連通を遮断する隔壁を設け、
    前記隔壁に、内容物をその中央部において流通させるゲートを設け、このゲート上に、前記外容器胴体部分のスクイズに伴う押圧にて該ゲートを開放し内容物の流通を可能とする弁体を配設し、
    前記隔壁の、前記ゲートが形成された隣接部位に、出側から入側に至るまでの間での移動を可能とする球状弁体を有し、スクイズを終えたのちの前記外容器胴体部分の復元過程で、前記注出孔と前記口頚部との相互間の空間内に残存する内容物を前記口頚部を経て内容物の充填空間内へ引き込むバックサクション用の貫通経路を設けたことを特徴とするスクイズ容器。
  2. 前記注出栓と前記隔壁との相互間に配置、固定され、前記外容器胴体部分の復元過程で前記注出栓に形成された外気導入孔を開放することによって前記内容器と外容器との相互間に外気を導入する外気導入弁を設けたことを特徴とする請求項1に記載したスクイズ容器。
  3. 前記外気導入弁は、その基部が前記弁体に一体連結するとともに、前記外容器胴体部分の復元過程で前記注出栓の内壁弁座部から離反して前記外気導入孔を開放する片持ち支持の弾性舌片からなることを特徴とする請求項2に記載したスクイズ容器。
  4. 前記外気導入弁は、容器の傾動、反転姿勢で前記外気導入孔に合致して該孔外気導入孔を閉塞する一方、容器の正位姿勢でもって該外気導入孔より離反させて該孔を開放する球体と、前記注出栓の内壁で前記外気導入孔の縁部に沿って垂下され、該球体を移動可能に挟持してその相互間に形成された隙間を通して外気を導入する少なくとも二つの係止爪からなることを特徴とする請求項2に記載したスクイズ容器。
  5. 前記弁体が、三点弁であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載したスクイズ容器。
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