JP2003292067A - 滴下容器 - Google Patents

滴下容器

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JP2003292067A
JP2003292067A JP2002097304A JP2002097304A JP2003292067A JP 2003292067 A JP2003292067 A JP 2003292067A JP 2002097304 A JP2002097304 A JP 2002097304A JP 2002097304 A JP2002097304 A JP 2002097304A JP 2003292067 A JP2003292067 A JP 2003292067A
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孝之 阿部
Tatsuo Tsubaki
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型容器で高い生産性を維持しながら実現可
能な逆止弁機構の創出を技術的課題とし、もって生産性
が高く、外気の内部への進入がなく、衛生面で優れた滴
下容器を提供することを目的とする。 【解決手段】 口部に吸気孔を形成し、外層と剥離可能
な内層を積層した容器本体と、中央部に開口部を有し口
部に密嵌入する中栓と、容器本体の上部を外装する外装
筒を有し、この外装筒の上端に中央部に注出口を形成し
上下貫通孔を形成した頂板を有する有頂円筒状の注出筒
を立設したキャップ体と、下端部を中栓に立設したシー
ル筒片に、上端部をキャップ体に垂下説した上部シール
筒片に密嵌入する流路筒片を有し、この流路筒片の下端
に中栓の開口部を開閉する第1逆止弁を設け、略中央部
高さ位置から、下方に向かって拡径して下端部の外周面
が注出筒の内周面に密周接する第2逆止弁を垂下設した
流路形成部とからなり、容器本体と中栓とキャップ体と
流路形成部とを組み立てた状態で、上下貫通孔と吸気孔
が第2逆止弁を介して密封状態で連結される構成とする
こと、にある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、滴下容器、特には
容器内部へ外部の空気を進入させることなく内容物の注
出が可能な目薬用容器等の小型の滴下容器に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、目薬等の薬品を収納する容器
においては、容器の胴部を指で押圧して、少量づつを注
出、あるいは滴下する容器が多く用いられているが、滴
下を終わって押圧状態を解除すると、胴部が弾性的にも
との形状に戻り、その結果として外部の空気が容器内部
に進入し、空気中に存在する異物や雑菌が内容液に混入
してしまうという問題があった。
【0003】このような問題を解決するための方法とし
て、たとえば特開平4−297264号公報、特開平6
−14972号公報には、内容液の吐出流路内にフィル
ターを付設する方法、また実開昭63−183047に
は容器の末端部が扁平化された形状もしくは偏平状態に
折り畳み可能にして、容器の容積が内容液の減少にした
がって減少するようにし、外部の空気の進入を抑制する
方法についての記述が有る。
【0004】さらに、外部の空気を進入させない方法と
して、特開平10−180853には外層とこの外層に
剥離自在に積層された内層からなり、内容物が減少した
分、内層が外層から剥離しながら萎み変形し、外層と内
層との間隙に外部空気を導入する積層容器についての記
述が有る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、吐出流
路内にフィルターを付設する方法は、フィルターの目詰
まり、あるいはフィルターの部分で雑菌が繁殖する等の
問題があり、実開昭63−183047の末端部を偏平
化する方法は、主としてたとえば歯磨き用チューブ等に
用いられるものを応用しようとするものであり、使用上
の利便性、外観上の問題があった。
【0006】また、特開平10−180853の容器は
たとえばシャンプー等を収納して口部にディスペンサー
ポンプを付けて使用するものであり、目薬等の滴下容器
では、ポンプ等を使用することなく、胴部の押圧により
滴下する必要がある。
【0007】このため、剥離可能な積層容器を滴下容器
として使用するためには、容器の注出口において、内容
物の注出は可能で、外部の空気進入を不能にする機能を
有した第1逆止弁および、外層と内層の間隙への外部の
空気の進入は可能で、流出は不能にする機能を有した第
2逆止弁を必要とするが、特に目薬等の小型の滴下容器
ではこのような機能を、高い生産性を維持しながら、付
設することが難しく実現することが困難であった。
【0008】本発明は上記した従来の技術の問題点を解
消すべく創案されたものであり、特には高い生産性を維
持しながら、小型容器で実現可能な逆止弁機構の創出を
技術的課題とし、もって生産性が高く、外気の内部への
進入がなく、衛生面で優れた滴下容器を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を解決す
るための本発明のうち、請求項1記載の手段は、外層の
内面にこの外層から剥離可能な内層を積層してなり、円
筒状の口部の外層部分に吸気孔を形成した容器本体を有
すること、有頂円筒状の嵌入筒片を有し、この嵌入筒片
の頂壁の中央部に開口部を形成し、この開口部の周縁近
傍にシール筒片を立設し、嵌入筒片を口部に密嵌入し
て、容器本体に組付き固定する中栓を有すること、下端
部の内周面を容器本体に密周接させた状態で、この容器
本体の上部を外装する円筒状の外装筒を有し、この外装
筒の上端に、中央部に注出口を形成し、この注出口の外
側に円筒状の上部シール筒片を垂下設し、この上部シー
ル筒片の外側に上下貫通孔を形成した頂板を有する、有
頂円筒状の注出筒を立設したキャップ体を有すること、
下端部を中栓のシール筒片に、上端部をキャップ体の上
部シール筒片に密嵌入する円筒状の流路筒片を有し、こ
の流路筒片の下端に容器本体内への内容物の逆流および
外気の流入を不能に、開口部を開閉する第1逆止弁を設
け、流路筒片の略中央部高さ位置から外鍔周片を介し
て、下方に向かって拡径して、下端部の外周面が注出筒
の内周面に密周接する第2逆止弁を垂下設した流路形成
部を有すること、容器本体と中栓とキャップ体と流路形
成部とを組み立てた状態で、上下貫通孔と吸気孔が第2
逆止弁を介して密封状態で連結される構成とすること、
にある。
【0010】請求項1記載の上記構成にあって、容器本
体と、中栓と、キャップ体と、流路形成部を組付け固定
し、外装筒が容器本体の上部に密に外嵌し、中栓の開口
部から注出口への内容物の流路を形成する流路形成部の
流路筒片が下端部を中栓のシール筒片および上端部をキ
ャップ体の上部シール筒片に密嵌入した状態では、容器
本体の吸気孔が形成された部分において第2逆止弁の作
用により、外層と内層の間隙への空気の進入が可能に、
間隙から容器本体外部への流出が不能に、上下貫通孔と
吸気孔が密封状態で連結される。
【0011】容器本体の胴部の押圧により、内容物を注
出した後、押圧を止め、押圧を解除すると内容物の注出
が止まり、外層が弾性回復力により元の形に復元し始
め、中栓に設けた第1逆止弁の機能により容器本体内部
への内容物の逆流および外部の空気の進入を防ぐことが
できる。
【0012】この際、内層は減容変形した状態を保持し
たままであるので、外部の空気が上下貫通孔から導入さ
れ、第2逆止弁を内側方向に変形させながら、吸気孔か
ら、外層と内層との間隙に進入し、その結果として内層
は萎み変形した形状のままで、外層が元の形状に復元さ
れる。
【0013】外層が元の形状に復元した状態から、内容
物を注出するために再度押圧する際には、2逆止弁の逆
止機能により、上下貫通孔と吸気孔との連結が遮断され
るため、内容物に圧力が加えられ、内容物が第1逆止弁
を開けて容器本体から、流路形成体を通して注出口から
外部に注出される。
【0014】上記のように、外部の空気を容器本体内へ
進入させることなく、外層と内層の間隙に進入させるこ
とにより、内容物を外部の空気に触れさせることなく、
押圧による注出操作性を損なうことない容器を提供する
ことができる。
【0015】ここで、第1逆止弁および、第2逆止弁は
そのシール機能を発揮するために、軟質合成樹脂あるい
はゴム状の材料で形成する必要があるが、請求項1記載
の発明では、一つの部材である流路形成部がこの両逆止
弁を有した構成としており、両逆止弁を別々に成形する
ことなく一体に成形するので、生産性を向上させること
ができる。
【0016】さらに、逆止弁を別体として成形すると、
細かい部材となり組み立て工程が複雑になり時間もかか
るが、請求項1記載の発明では両逆止弁を流路筒片に一
体にした構成であり、流路筒片の下端部をシール筒片
に、上端部を上部シール筒片に嵌入させることにより、
容易に両逆止弁を容器内に組み込むことができ、高い生
産性を維持しながら、容器を提供することができる。
【0017】請求項2記載の発明の手段は、請求項1記
載の発明において、キャップ体の注出筒の頂板の部分を
別体の頂壁部として、注出筒の上端部に密に組付き固定
する構成とすること、にある。
【0018】請求項2記載の上記構成により、キャップ
体を2つの部材に分けて成形することことにより、細か
い形状をより高い生産性を保持しながら成形することが
可能となる。
【0019】キャップ体を一体成形するか、あるいは2
つの部材に分けて成形するかは、キャプ体の形状、成形
性を考慮して選択することができる。
【0020】請求項3記載の発明の手段は、請求項1ま
たは2記載の発明において、内容物を目薬とすること、
にある。
【0021】外部の空気の雑菌あるいはごみ等の異物の
容器本体内への進入を防ぐことができるので、衛生性、
安全性に優れた目薬用の滴下容器を提供することができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1〜4は本発明の滴下容器
の一実施例を示すものであり、容器本体1、中栓11、
キャップ体20および流路形成部41から形成される。
なお本一実施例においてはキャップ体20は、注出口3
4を開口した頂板32部分を形成する頂板部31と外装
筒22の上部に注出筒24を立設した外装部21の2つ
の部材から構成される。
【0023】容器本体1は押圧による弾性変形およびこ
の変形の回復可能な外層2と、この外層2に剥離可能に
積層した内層3から形成された積層容器であり、胴部7
の上に肩部8を介して短円筒状の口部4が形成されてお
り、ブロー成形法によって成形されたものである。
【0024】この容器本体1の口部4には、中心軸に対
して軸対称の位置に、外層2を円盤状に取り除いて一対
の吸気孔5が形成されており、上端部の外周面には後述
する外装筒22の内表面に付設された縦突条26が嵌入
する、複数本の縦溝9が刻設されている。
【0025】中栓11は、容器本体1の口部4に密に嵌
入する有頂の短円状の嵌入筒片12からなり、この嵌入
筒片12の頂壁13の中央部分に開口部14が形成され
ており、この開口部14の周縁から少し離れた位置に後
述する流路筒片42の下端部が密に嵌入するシール筒片
16を立設し、また嵌入筒片12の上端から外鍔状にフ
ランジ片17を連接さらにこのフランジ片17の端縁か
ら、その上端に外鍔状に係止周片18aを付設した係止
筒片18を立設している。
【0026】キャップ体20の外装部21は円筒状の外
装筒22に内鍔状の肩片25を介して円筒状の注出筒2
4を立設している。
【0027】外装筒22の下端部の内周面には、容器本
体1の肩部8に密周接して密閉するための、シール周条
23が付設されており、内周面の上端部には容器本体1
の口部4に刻設した複数本の縦溝9に嵌合する、複数本
の縦突条26が付設されており、さらにこの縦突条26
の上端部には、中栓11の係止筒片18に付設した係止
周片18aに係止する係止突片26aを設けている。な
おシール周条23の替わりに軟質材料からなるオーリン
グを使用することもできる。
【0028】キャップ体20の頂板部31は、有頂短円
筒状の頂板嵌入筒36を有し、この頂板嵌入筒36の頂
板32には、中央部に注出口34が形成され、この注出
口34の周縁から円筒状で、上端開口部を滴下口37a
とした滴下筒片37が立設され、この滴下筒片37を下
方に延長して円筒状の垂下筒片38が垂下設され、この
垂下筒片38の外側に後述する流路筒片42の上端部が
密に嵌入する上部シール筒片33が垂下設され、周縁に
はその下端面が注出筒片24の上端面に当接するフラン
ジ周片が36a付設されており、さらに頂板32の上部
シール筒片33と嵌入筒片36の間の部分に外部の空気
を注出筒24内に導入するための上下貫通孔35が形成
されている。
【0029】流路形成部41は、下端部を中栓11のシ
ール筒片16に、上端部を頂板部31の上部シール筒片
33に密嵌入する円筒状の流路筒片42を有し、この流
路筒片42の下端に容器本体1内への内容物の逆流およ
び外気の流入を不能に、中栓11の開口部14を開閉す
る第1逆止弁45を設け、また流路筒片42の略中央部
高さ位置から周設された外鍔片43を介して、外部から
の空気の進入可能に、内部からの空気の流出不能に、下
方に向かって拡径して、下端部の外周面が注出筒24の
内周面に密周接する、略円筒状の第2逆止弁44を垂下
設した構成としている。
【0030】ここで、第1逆止弁45は各種の構造を取
り得るが、本一実施例では、円盤状の弁体45aを連結
片45bを介して、流路筒片42の内周面の下端部に連
接した構成としており、連結片45bを基端として上方
向への揺動が可能であり、逆止弁としての機能を果た
す。
【0031】第1逆止弁45および第2逆止弁44とし
ての機能を果たすと共に、シール筒片16および上部シ
ール筒片33に密嵌入してシール機能を充分発揮するた
めに、流路形成部41を軟質合成樹脂で形成し、さらに
第2逆止弁44の特に下端部は肉薄に成形し、内側方向
への変形を容易にしている。
【0032】次に、上述した容器本体1、中栓11、キ
ャップ体20(外装部21、頂板部31)および流路形
成部41を組み立てた状態および容器の使用状態の一形
態を説明する。
【0033】中栓11は、口部4に嵌入筒片12を密に
嵌入、フランジ片17の下面が口部4の上端面に当接し
た状態で、容器本体1に組付き固定し、第1逆止弁45
と共に容器本体1内の密閉性を維持する。
【0034】外装部21は、外装筒22を容器本体1の
上部に外嵌して容器本体1に組付き固定しているが、こ
の際、外装筒22の下端部内周面に形成されたシール周
条23が容器本体1の肩部8に密周接しており、シール
性を確保している。
【0035】また、外装筒22に付設した複数の縦突条
26が口部4に設けた縦溝9に嵌合し、係止片27が口
部4の係止段部4aに係止し、回動、および上方への取
り外れ不能に容器本体1に対する強固な組付き固定を達
成している。
【0036】頂板部31は、頂板嵌入筒片36を注出筒
24に嵌入、フランジ周片36aの下面が注出筒24の
上端面に当接した状態で、注出筒24に組付き固定す
る。
【0037】流路形成部41は、流路筒片42の下端部
を中栓11のシール筒片16に密に嵌入し、上端部を垂
下筒片37と上部シール筒片33の間隙に密嵌入した状
態であり、第1逆止弁45の弁体45aは中栓11の開
口部14を閉じるようにその下面を頂壁13の上面に接
触して位置し、また第2逆止弁44はその下端部を、注
出筒24の内面に密周接した状態で位置する。
【0038】上記した本発明の滴下容器の一実施例の組
み立ては、流路形成部41を流路筒片42の上端部を上
部シール筒片33に嵌入することにより頂板部31に組
付き固定し、この頂板部31を頂板嵌入筒36を注出筒
24に嵌入させることにより外装部21に組付き固定
し、この外装部21を外装筒22を中栓11を組付き固
定した容器本体1の上部に組付き固定することにより達
成されるが、この組立工程において、流路筒片42に連
接された第1逆止弁45および第2逆止弁44を、何ら
かの位置合わせの必要なく容器内に適正に位置させるこ
とができ、高い生産性を保持しながら容器を提供でき
る。
【0039】なお通常、本一実施例の滴下容器は使用し
ない際には、図1にあるように、オーバーキャップ29
を注出筒24に螺合組付け等して保管する。
【0040】上記した組み立て状態から、容器本体1の
胴部を指先で押圧すると、第1逆止弁45が連結片45
bを支点に、上部に持ち上がり、内容物が、先端の滴下
口37aから外部に注出されるが、この滴下筒片37と
共に、流路筒片42がシール性を維持しながら、中栓1
1の開口部14から滴下口37aに至る、内容物が流動
するための流路を形成する。
【0041】上記注出状態から、押圧を解除すると内容
物の注出が止まり、外層2が弾性回復力により元の形に
復元し始め、中栓11に設けた第1逆止弁45の機能に
より、容器本体1内部への内容物の逆流および外部の空
気の進入を防ぐことができる。
【0042】この際、内層3は減容変形した状態を保持
したままであるので、外部の空気が上下貫通孔35から
導入され、第2逆止弁44を内側方向に変形させなが
ら、吸気孔5から、外殻層2と内層3との間隙6に導入
され、その結果として内層3は萎み変形した形状のまま
で、外層2元の形状に復元される。図4において、破線
で示した矢印は、上下貫通孔35から吸気孔5を通り、
外層2と内層3の間隙6に至る外部の空気の進入経路を
示す。
【0043】外層2が元の形状に復元した状態から、内
容物を注出するために再度押圧する際には、第2逆止弁
44の逆止機能により、上下貫通孔35と吸気孔5との
連結が遮断されるため、容器本体1において外層2と内
層3の間隙6の空気が密封された状態であり、内容物に
圧力が加えられ、内容物が第1逆止弁45を開けて容器
本体1から、流路筒片42を通して滴下口37aから外
部に注出される。
【0044】なお、本発明の滴下容器は、たとえば目薬
容器等の小型の容器に限定されるものでなく、高い生産
性を保持しながら、逆止弁等を形成できるという特徴を
生かして各種スクイズ容器として使用できるものであ
る。
【0045】
【発明の効果】本発明は、上記した構成となっているの
で、以下に示す効果を奏する。請求項1記載の発明にあ
っては、押圧による注出操作性を損なうことなく、外部
の空気の容器本体内への進入がない、衛生的に優れた滴
下容器を提供できるようになった。
【0046】一つの部材である流路形成部が、第1およ
び第2逆止弁の機能を有した構成としており、両機能弁
を別々に成形することなく一体に成形することが可能と
なり、生産性を向上させることができる。
【0047】また、流路筒片の下端部をシール筒片に、
上端部を上部シール筒片に嵌入させることにより、容易
に両逆止弁を容器内に組み込むことができ、高い生産性
を維持しながら、2つの逆止弁を有した容器を提供する
ことができる。
【0048】請求項2記載の発明にあっては、キャップ
体を2つの部材に分けて成形することにより、細かい形
状をより高い生産性を保持しながら成形することができ
る。
【0049】請求項3記載の発明にあっては、外部の空
気の雑菌あるいはごみ等の異物の容器本体内への進入を
防ぐことができるので、衛生性、安全性に優れた目薬用
の滴下容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の滴下容器の一実施例にオーバーキャッ
プを被せた状態を示す、半縦断正面図。
【図2】本発明の滴下容器の一実施例を示す、平面図。
【図3】図1の縦断面図で示した部分を要部拡大して示
す、縦断面図。
【図4】図3において外部の空気の進入通路を示した、
説明図。
【符号の説明】
1 ; 容器本体 2 ; 外層 3 ; 内層 4 ; 口部 4a ; 係止段部 5 ; 吸気孔 6 ; 間隙 7 ; 胴部 8 ; 肩部 9 ; 縦溝 11 ; 中栓 12 ; 嵌入筒片 13 ; 頂壁 14 ; 開口部 16 ; シール筒片 17 ;フランジ片 18 ; 係止筒片 18a ; 係止周片 20 ; キャップ体 21 ; 外装部 22 ; 外装筒 23 ; シール周条 24 ; 注出筒 25 ;肩片 26 ; 縦突条 26a ; 係止突片 27 ; 係止片 29 ; オーバーキャップ 31 ; 頂板部 32 ; 頂板 33 ; 上部シール筒片 34 ; 注出口 35 ; 上下貫通孔 36 ; 頂板嵌入筒 36a ; フランジ周片 37 ; 滴下筒片 37a ; 滴下口 38 ; 垂下筒片 41 ; 流路形成部 42 ; 流路筒片 43 ; 外鍔周片 44 ; 第2逆止弁 45 ; 第1逆止弁 45a ; 弁体 45b ; 連結片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E014 PA01 PB03 PC07 PD30 PE18 PF06 3E084 AA02 AA12 AA24 AB05 BA03 CA01 CB02 DA01 DB12 DB13 DB18 EA04 EB02 FA09 FB01 FC04 FC07 GA01 GB01 KA02 KA05 LA17 LB02 LB07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外層(2)の内面に該外層(2)から剥離可能
    な内層(3)を積層してなり、円筒状の口部(4)の外層(2)
    部分に吸気孔(5)を形成した容器本体(1)と、有頂円筒状
    の嵌入筒片(12)を有し、該嵌入筒片(12)の頂壁(13)の中
    央部に開口部(14)を形成し、該開口部(14)の周縁近傍に
    シール筒片(16)を立設し、前記嵌入筒片(12)を前記口部
    (4)に密嵌入して、前記容器本体(1)に組付き固定する中
    栓(11)と、下端部の内周面を前記容器本体(1)に密周接
    した状態で、該容器本体(1)の上部を外装する円筒状の
    外装筒(22)を有し、該外装筒(22)の上端に、中央部に注
    出口(34)を形成し、該注出口(34)の外側に円筒状の上部
    シール筒片(33)を垂下設し、該上部シール筒片(33)の外
    側に上下貫通孔(35)を形成した頂板(32)を有する、有頂
    円筒状の注出筒(24)を立設したキャップ体(20)と、下端
    部を前記中栓(11)のシール筒片(16)に、上端部を前記キ
    ャップ体(21)の上部シール筒片(33)に密嵌入する円筒状
    の流路筒片(42)を有し、該流路筒片(42)の下端に前記容
    器本体(1)内への内容物の逆流および外気の流入を不能
    に、開口部(14)を開閉する第1逆止弁(45)を設け、該流
    路筒片(42)の略中央部高さ位置から外鍔周片(43)を介し
    て下方に向かって拡径して、下端部の外周面が前記注出
    筒(24)の内周面に密周接する第2逆止弁(44)を垂下設し
    た流路形成部(41)とからなり、前記容器本体(1)と中栓
    (11)とキャップ体(20)と流路形成部(41)とを組み立てた
    状態で、前記上下貫通孔(35)と吸気孔(5)が第2逆止弁
    (44)を介して密封状態で連結される構成とした、滴下容
    器。
  2. 【請求項2】 キャップ体(20)の注出筒(24)の頂板(32)
    の部分を別体の頂壁部(31)として、注出筒(24)の上端部
    に組付き固定する構成とした、請求項1記載の滴下容
    器。
  3. 【請求項3】 内容物を目薬とした、請求項1または2
    記載の滴下容器。
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