JP4045416B2 - 滴下容器 - Google Patents

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    • B05B11/02Membranes or pistons acting on the contents inside the container, e.g. follower pistons
    • B05B11/026Membranes separating the content remaining in the container from the atmospheric air to compensate underpressure inside the container

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、滴下容器、特には容器内部へ外部の空気を進入させることなく内容物の注出が可能な目薬用容器等の小型の滴下容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、目薬等の薬品を収納する容器においては、容器の胴部を指で押圧して、少量づつを注出、あるいは滴下する容器が多く用いられているが、滴下を終わって押圧状態を解除すると、胴部が弾性的にもとの形状に戻り、その結果として外部の空気が容器内部に進入し、空気中に存在する異物や雑菌が内容液に混入してしまうという問題があった。
【0003】
このような問題を解決するための方法として、たとえば特開平4−297264号公報、特開平6−14972号公報には、内容液の吐出流路内にフィルターを付設する方法、また実開昭63−183047には容器の末端部が扁平化された形状もしくは偏平状態に折り畳み可能にして、容器の容積が内容液の減少にしたがって減少するようにし、外部の空気の進入を抑制する方法についての記述が有る。
【0004】
さらに、外部の空気を進入させない方法として、特開平10−180853には外層とこの外層に剥離自在に積層された内層からなり、内容物が減少した分、内層が外層から剥離しながら萎み変形し、外層と内層との間隙に外部空気を導入する積層容器、通常デラミ容器と称される容器についての記述が有る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、吐出流路内にフィルターを付設する方法は、フィルターの目詰まり、あるいはフィルターの部分で雑菌が繁殖する等の問題があり、実開昭63−183047の末端部を偏平化する方法は、主としてたとえば歯磨き用チューブ等に用いられるものを応用しようとするものであり、使用上の利便性、外観上の問題があった。
【0006】
また、特開平10−180853の容器はたとえばシャンプー等を収納して口部にディスペンサーポンプを付けて使用するものであるが、目薬等の滴下容器への内容液を注出するためのポンプ機構の採用は、大きさの点からまた、費用の点から実際上は困難であった。
【0007】
本発明は上記した従来の技術の問題点を解消すべく創案されたものであり、特には安価に、小型容器でも実現可能なポンプ機構の創出を技術的課題とし、もってデラミ容器と組み合わせ、操作性に優れ、外気の容器本体内部への進入がなく衛生面で優れ、生産性が高く、安価な滴下容器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を解決するための本発明のうち、請求項1記載の手段は、
外層の内面にこの外層から剥離可能な内層を積層してなり、外層部分に吸気部を形成したブロー成形容器本体と、
頂部に注出口を形成した有頂円筒状であり、略中央高さ位置にスクイズ変形可能で復元自在な可撓性を有したスクイズ筒部を有し、下端部を容器本体の上端部に密に嵌合して組付き固定する注出筒体と、からなり
容器本体と注出筒体とを組み立てた状態で、容器本体の上部から下流側である注出口に至る流動通路が形成され、
スクイズ筒部の下方および上方にそれぞれ位置し、この流動通路を開閉する、第1逆止弁部および第2逆止弁部を配置する構成とした、滴下容器。
【0009】
請求項1記載の上記構成の滴下容器は、容器本体の上部に有頂円筒状の注出筒体が密に嵌合した状態となり、容器本体の内部から下流側である注出口に至る内容物の流動通路が形成さる。
【0010】
また、注出筒体の略中央高さ位置には、変形可能で復元自在な可撓性を有したスクイズ筒部があり、その下方および上方部分に、それぞれ、下流側から上流側への逆流を阻止する機能を有した第1逆止弁部および第2逆止弁部を配置した構成であり、このスクイズ筒部と第1逆止弁部および第2逆止弁部により、容器本体内の内容物を注出口に向かって流動させる小型で、軽量で、成形および組み立てが容易で安価なポンプを構成することができる。
【0011】
すなわち、スクイズ筒部を指先で押圧してスクイズ変形させると、第1逆止弁は閉じ、第2逆止弁が開き、予め流動通路の両逆止弁間の部分にあった内容物の一部が注出口から外部に注出され、押圧を止め、押圧を解除すると内容物の注出が止まり、スクイズ筒部が弾性的な回復力により元の形に復元する。
【0012】
スクイズ筒の弾性的な回復力による元の形への復元の際には、第2逆止弁が閉じ、第1逆止弁が開き、容器本体内の内容物が、流動通路の両逆止弁間の部分に吸い上げられる。
【0013】
また、この際第2逆止弁の機能により下流側への内容物の逆流および外部の空気の進入を防ぐことができ、外部空気に存在する雑菌あるいはゴミ等の異物の内容物への混入を防止することができる。
【0014】
また、容器本体内の内容物が、流動通路の両逆止弁間の部分に吸い上げられるに従い、容器本体の内層は外層から剥離しながら減容変形するが、外層部分に形成した吸気部から外層と内層の間隙に外部の空気が進入するので、外層を変形させることなく元の形のままで、保持することができ、内層内には空気が進入することがないので、容器本体に内容物が略無くなるまでポンプの機能が充分発揮され良好な注出操作性を保持することができる。
【0015】
ここで、注出筒体はたとえばポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂で形成されるものであり、この注出筒体の一部を弾性的に回復可能に陥没変形ができるように形状および肉厚を設定することにより、容易に小型のものを安価に製造することが可能である。
【0016】
請求項2記載の発明の手段は、請求項1の発明において、容器本体の口部に密外嵌する円筒状の外装筒を介して注出筒体の下端部を容器本体の上端部に密に嵌合して組付き固定する構成とすること、にある。
【0017】
請求項2記載の上記構成により、外装筒を介して容器本体の上部に注出筒体を密に嵌合することにより、容器本体の口部および注出筒体の形状を簡略化できると共に、嵌合部分の密封性を確実に保持することができる。
【0018】
請求項3記載の発明の手段は、請求項2記載の発明において、
外装筒を口部に外嵌固定する有頂円筒状とし、
この外装筒の頂板上に、口部と同中心軸状に注出筒体を組付き固定する構成とし、
外装筒の頂板の中央部から、上下方向に延びる軸体を連接し、この軸体の上部が同中心軸状に注出筒体内に起立設し、下部が同中心軸状に口部内に垂下設する構成とし、
頂板の軸体の周縁部に口部と注出筒体を連通する上下貫通孔を形成し、
軸体の下部を利用して第1逆止弁部を、また軸体の上部を利用して第2逆止弁部を配設する構成とすること、にある。
【0019】
請求項3記載の上記構成により、流動通路の中心部分に上下方向に延びる軸体が位置し、容器本体の上部から上下貫通孔を介して下流側である注出口に至る流動通路が形成されるが、この軸体を利用して、軸体を弁体の基端部とする、あるいは先端が該軸体に密周接する第1逆止弁部および第2逆止弁部を配置することにより、各逆止弁部を適正な位置に容易にセットでき、その機能を確実に発揮させることが可能となる。
【0020】
請求項4記載の発明の手段は、請求項3記載の発明において、軸体の下部を円柱状とし、第1逆止弁部を、上端に外鍔周片を周設し、口部に密嵌入する円筒状の内接筒片の下端から復元自在な外側への変形を可能に上方に縮径し、内周端が前記軸体の下部に密周接するテーパー筒状の第1弁体を立設した構成とすること、にある。
【0021】
上記請求項4記載の構成は、内接筒片が口部に密嵌入して、第1逆止弁部を容器本体に組付き固定するものであり、この組付き状態でテーパー筒状の第1弁体の内周端が円柱状の軸体の下部に密周接し、口部から容器本体内部への逆流を阻止する逆止弁としての機能を発揮する。
【0022】
また、内接筒片を、その外鍔周片の下面を容器本体の口部の上端面に当接させた状態で口部に嵌入することにより、小型の容器においても容易に第1逆止弁を適正な位置にセットでき、逆止弁としての機能を充分発揮させることができる。
【0023】
請求項5記載の発明の手段は、請求項3または4記載の発明において、第2逆止弁部を、下端部が軸体の上端部に嵌合組付き固定し、外周端が注出筒体の内周面に密周接する、復元可能な内側への変形を可能に上方に拡径したテーパー筒状の第2弁体から構成すること、にある。
【0024】
請求項5記載の上記構成は、テーパー筒状の第2弁体を軸体の上端部に嵌合して組付け固定し、その外周端を円筒状の注出筒体に密周接させるものであり、小型の容器においても容易に第2逆止弁部を適正な位置にセットでき、逆止弁としての機能を充分発揮させることができる。
【0025】
請求項6記載の発明の手段は、請求項1、2、3、4または5の発明において、吸気部を口部の外層の一部を除去して形成することにある。
【0026】
請求項6記載の上記構成により、吸気部が口部に形成されるので、外観を損なうことなく吸気部の機能を発揮させることができ、また容器の強度を損なうこともない。
【0027】
請求項7記載の発明の手段は、請求項1、2、3、4または5の発明において、吸気部を容器本体の底部のピンチオフ部の先端部分の外層と内層の一部を剥離して形成すること、にある。
【0028】
ブロー成形された容器本体の底部のピンチオフ部は、外層と内層とから形成される2層積層円筒状のパリソンを割り金型で挟むようにして喰い切り、形成されたものであり、その先端は内層を両側から外層でサンドイッチした状態であり、この外層と内層は外力を加えることにより容易に剥離が可能であるので、後加工で外層を除去する工程もなく容易に吸気部を形成することができる。
【0029】
請求項8記載の発明の手段は、請求項1、2、3、4、5、6または7記載の発明において、内容物を目薬とすること、にある。
【0030】
外部の空気の雑菌あるいはごみ等の異物の容器本体内への進入を防ぐことができるので、衛生性、安全性に優れた目薬用の滴下容器を提供することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1〜5は本発明の滴下容器の一実施例を示すものであり、容器本体1、外装筒22に頂板23および軸体24を連接した中栓体21、注出筒体31、第1逆止弁部41および第2逆止弁部45の5つの部材から構成されており、各部材はそれぞれ合成樹脂から形成される。
【0032】
容器本体1は外層2と内層3とから形成される2層積層円筒状のパリソンを割り金型内でブロー成形して得られたものであり、外殻を形成する外層2と、この外層2に剥離可能に積層した内層3から形成された積層容器であり、胴部7の上に肩部6を介して短円筒状の口部5が形成されている。たとえば外層をポリプロピレン樹脂、内層をこのポリプロピレン樹脂に対する相溶性が低いナイロン樹脂とすることにより、外層と内層の剥離性を達成することができる。
【0033】
この容器本体1の口部5には、中心軸に対して軸対称の位置に、外層3を円盤状に取り除いて一対の吸気孔12が形成され吸気部11の作用効果を果たし、上部の外周面には後述する外装筒22の内表面に付設された縦突条22cが嵌合する複数本の縦溝5cが刻設され、また下端部には外装筒22の係止溝条22aに係止する係止突条5aが周設されている。
【0034】
中栓体21は、容器本体1の口部5に外嵌して組付き固定する有頂円筒状の外装筒22を有し、この外装筒22の頂板23には、その中央部から上下方向に円柱状の軸体24が連設され、軸体24の周縁に8ケの上下貫通孔26が形成され(図2、3参照)、また周縁部近傍には、上部外周面に係止片27aを周設した嵌入筒片27が立設されおり、軸体24の上端部には後述する第2逆止弁部45を組付き固定させるための段部24bを形成し係止突片24aを周設している。
【0035】
外装筒22の内周面の、下端部には係止溝条22aが刻設、上端部には係止周片22bが周設され、外表面には螺条22dが設けられており、また下端からテーパー状に下方へ拡径した部分を介してカバー筒片28が垂下設されている。
【0036】
注出筒体31は円筒状であり、先端には、上方に縮径するテーパー部35を介して、頂部に注出口33を形成した細短円筒状の先端筒36が立設されており、下端部には外鍔片を介して下端内周面に係止端片34aを有する外嵌筒片34が垂下設されている。
【0037】
この外嵌筒片34が、係止端片34aを係止片27aに係止し、外嵌筒片34の下端面が中栓体21の頂板23の上面周縁に当接した状態で、嵌入筒片27に密外嵌し、注出筒体31が中栓体21に組付き固定される。
【0038】
また、外嵌筒片34の上端から、テーパー部35の下端に至るスクイズ筒部32は、押圧によるスクイズ変形可能で復元自在な可撓性有した構成としている。
【0039】
注出筒体31をたとえばポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン等の合成樹脂で形成し、肉厚を適正に設定することによりこのスクイズ性を達成することができ、また外嵌筒片34より下方へ、またテーパー部35から先端筒36の肉厚を大きくして上方へ、スクイズ筒部32の押圧による変形が及ばないような構成としている。
【0040】
第1逆止弁体41は、円筒状の内接筒片43の上端に外鍔周片43aを周設し、下端から、復元自在な外側への変形を可能に上方に縮径したテーパー筒状の第1弁体42を立設したものであり、外鍔片43aの下端面が口部5の上端面に当接し、内接筒片43が口部5に密嵌入した状態で、容器本体1に密に組付き固定される。
【0041】
第2逆止弁体45は、内周面に係止溝47aを周設した、有頂円筒状の嵌合筒片47の上端に、復元自在な内側への変形を可能に上方に拡径したテーパー筒状の第2弁体46を立設したものであり、嵌合筒片47を外嵌し、係止突片24aを係止溝47aに係止した状態で軸体24の上端部に組み付き固定する。
【0042】
ここで、第1逆止弁部41および第2逆止弁部45は逆止弁としての機能を発揮するため、軟質合成樹脂あるいはゴム状の材料から形成する、またこの軟質性により第1逆止弁部においては口部5とのシール性も充分確保される。
【0043】
次に、上述した容器本体1、中栓体21、注出筒体31、第1逆止弁部41および第2逆止弁部45を組み立てた状態の詳細および容器の使用状態の一形態を説明する。
【0044】
第1逆止弁部41は口部5に内接筒片43を嵌入し、外鍔周片43aを口部5の上端面に当接した状態で容器本体1に組付き固定し、中栓体21はその上方から外装筒22を口部5に外嵌する。
【0045】
この際、縦突条22cと縦溝5c、および係止溝条22aと係止突条5aの係止作用により中栓体21が容器本体1の口部5に回動および抜け外れ不能に組付き固定され、外鍔周片43aは口部5の上端面と頂板23により挟持された状態となり第1逆止弁部41の位置が正確に設定され、第1逆止弁部41が軟質性の材料で形成されているため、容器の密封性が確実に達成されると共に、第1弁体42の外周端が確実に円柱状の軸体24の下部に密周接し逆止弁としての作用効果が確実に発揮される。
【0046】
第2逆止弁部は下部の嵌合筒片47を軸体24の上端部に嵌合させて、軸体24の上端部に組付き固定した状態で、正確に位置決めがされており、第2弁体46の外周端が先端筒36に密周接して、逆止弁としての作用効果が確実に発揮される。
【0047】
上記のように、各部材を組み立て状態では、容器本体1の上部に有頂円筒状の外装筒22が密に外嵌し、この外装筒22の上端部に注出筒体31が密に嵌合した状態となり、中央部には頂板23に支持された軸体24が位置しており、容器本体1の上部から上下貫通孔26を介して下流側である注出口33に至る内容物の流動通路49が形成される。
【0048】
また、注出筒体31の略中央高さ位置には、スクイズ筒部32があり、その下方および上方にそれぞれ下流側から上流側への逆流を阻止する機能を有した第1逆止弁部41および第2逆止弁部45を配置した構成であり、このスクイズ筒32と第1逆止弁部41および第2逆止弁部45により、容器本体内1の内容物を注出口33に向かって流動させるポンプとしての作用効果が発揮される。
【0049】
すなわち、スクイズ筒部32を指先で押圧してスクイズ変形させると(図4参照)、第1弁体42は閉じ、第2弁体46が開き、予め流動通路49の両弁体間の部分にあった内容物の一部が注出口33から外部に注出され、押圧を止め、押圧を解除すると内容物の注出が止まり、スクイズ筒32が弾性的な回復力により元の形に復元する。
【0050】
ここで、指先の押圧でスクイズ変形させる際、注出筒体31の中央部に軸体24の上部および第2逆止弁部45の嵌合筒片47が位置しているので、この変形により注出筒体31全体が傾いたりすることなく一定の姿勢に保持することができる。
【0051】
スクイズ筒部32の元の形への復元の際には、第2弁体46が閉じ、第1弁体42が開き、容器本体内1の内容物が、流動通路49の両弁体間の部分に吸い上げられる。
【0052】
また、この際第2逆止弁部41の機能により下流側への内容物の逆流および外部の空気の進入を防ぐことができ、外部の空気に存在する雑菌あるいはゴミ等の異物の容器内の内容物への混入を防止することができる。
【0053】
また、容器本体内1の内容物が、流動通路49の両弁体間の部分に吸い上げられるに従い、容器本体1の内層3は外層2から剥離しながら減容変形するが(図2参照)、外層2部分に形成した吸気孔12から外層2と内層3の間隙4に外部の空気が進入するので、外層2を変形させることなく元の形のままで、保持することができ、内層3内には空気が進入することがないので、容器本体1の内容物が略無くなるまでポンプの機能が充分発揮され良好な注出操作性を確保することができる。
【0054】
なお通常、本一実施例の滴下容器は使用しない際には、図1にあるように、オーバーキャップ51を外装体22に螺合組付け等して保管する。
【0055】
前述した、本発明の一実施例では、吸気部11を口部5に形成した例を示したが、吸気部11の形成は口部5に限定されるものでなく、図6は、吸気部11の他の例を示したものである。
【0056】
ブロー成形された容器本体1の底部8のピンチオフ部13は外層2と内層3とから形成される2層積層円筒状のパリソンを割り金型で挟むようにして喰い切り、形成されたものであり(図6(a)参照)、その先端は内層3を両側から外層2でサンドイッチした状態であり、この外層2と内層3に外力を加えることにより剥離させ、吸気部11とすることができる(図6(b)参照)。
【0057】
後加工で外層3を除去する工程もなく容易に吸気部11を形成することができ、また特に小型容器においては底部8のピンチオフ部13にかかる力も比較的小さいので破損の恐れもなく有効な方法である。
【0058】
また上述した本発明の一実施例では、軸体24を利用して、第1逆止弁部41および第2逆止弁部45を付設しているが、両逆止弁部の構成はこの一実施例に限定されるものではなく、スクイズ筒部32と共にポンプの機能を果たすものであれば良く、図7には両逆止弁部の他の例を示した。
【0059】
第1逆止弁部41は、外装筒22の嵌入筒片27に組み付き固定され、頂板23の中央部に形成された開口部26aを開閉するものであり、第2逆止弁部45は注出筒体31の先端筒36の内部に密に組み付き固定さる、有頂円筒状のものであり、先端部には弁体の機能を果たすクロス状のスリット弁48が形成されている。
【0060】
【発明の効果】
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の発明にあっては、スクイズ筒と2ケの逆止弁により小型、軽量で成形および組み立てが容易なポンプ機能を構成することができ、外層と内層が剥離可能な容器本体と組み合わせることにより、押圧による注出操作性を損なうことなく、外部の空気の容器本体内への進入がない、衛生的に優れた特に小型の滴下容器を提供できるようになった。
【0061】
請求項2記載の発明にあっては、外装筒を介して容器本体の上部に注出筒体を密に嵌合することにより、容器本体の口部および注出筒体の形状を簡略化できると共に、嵌合部分の密封性を確実に保持することができる。
【0062】
請求項3記載の発明にあっては、軸体を利用して第1逆止弁部および第2逆止弁部を配置することにより、各逆止弁部を適正な位置に容易にセットでき、その機能を確実に発揮させることができる。
【0063】
請求項4記載の発明にあっては、第1逆止弁部を容器本体の口部に組付き固定する構成とし、小型の容器においても弁体を適正な位置に容易にセットでき、逆止弁としての機能を充分発揮させることができる。
【0064】
請求項5記載の発明にあっては、テーパー筒状の第2弁体を軸体の上端部に嵌合して組付け固定し、その外周端を円筒状の注出筒体に密周接させるものであり、小型の容器においても弁体を適正な位置に容易にセットでき、逆止弁としての機能を充分発揮させることができる。
【0065】
請求項6記載の発明にあっては、吸気部が口部に形成されるので、外観を損なうことなく吸気部の機能を発揮させることができ、また容器の強度を損なうこともない。
【0066】
請求項7記載の発明にあっては、ピンチオフ部の外層と内層は容易に剥離が可能であるので、後加工で外層を除去する工程もなく容易に吸気部を形成することができる。
【0067】
請求項8記載の発明にあっては、外部の空気の雑菌あるいはごみ等の異物の容器本体内への進入を防ぐことができるので、衛生性、安全性に優れた目薬用の滴下容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の滴下容器の一実施例にオーバーキャップを被せた状態を示す、半縦断正面図。
【図2】図1の縦断面図で示した部分を要部拡大して示す、縦断正面図。
【図3】本発明の滴下容器の一実施例の中栓体の平面図。
【図4】本発明の滴下容器の一実施例の使用状態を示した、部分斜視図。
【図5】本発明の滴下容器の一実施例の容器本体の底部近傍の縦断面図。
【図6】図5のピンチオフ部を拡大して、吸気部の他の例を示した、説明図。
【図7】図2において、第1逆止弁部および第2逆止弁部の他の例を示した縦断正面図。
【符号の説明】
1 ; 容器本体
2 ; 外層
3 ; 内層
4 ; 間隙
5 ; 口部
5a ; 係止突条
5b ; 係止段部
5c ; 縦溝
6 ; 肩部
7 ; 胴部
8 ; 底部
11 ; 吸気部
12 ; 吸気孔
13 ; ピンチオフ部
21 ; 中栓体
22 ; 外装筒
22a ; 係止溝条
22b ; 係止周片
22c ; 縦突条
22d ; 螺条
23 ; 頂板
24 ; 軸体
24a ; 係止突片
24b ; 段部
26 ; 上下貫通孔
26a ;開口部
27 ; 嵌入筒片
27a ; 係止片
28 ; カバー筒片
31 ; 注出筒体
32 ; スクイズ筒部
33 ; 注出口
34 ; 外嵌筒片
34a ; 係止端片
35 ; テーパー部
36 ; 先端筒
41 ; 第1逆止弁部
42 ; 第1弁体
43 ; 内接筒片
43a ; 外鍔周片
44 ; フランジ周片
45 ; 第2逆止弁部
46 ; 第2弁体
47 ; 嵌合筒片
47a ; 係止溝
48 ; スリット弁
49 ; 流動通路
51 ; オーバーキャップ

Claims (8)

  1. 外層(2)の内面に該外層(2)から剥離可能な内層(3)を積層してなり、外層(2)部分に吸気部(11)を形成したブロー成形容器本体(1)と、頂部に注出口(33)を形成した有頂円筒状であり、略中央高さ位置にスクイズ変形可能で復元自在な可撓性を有したスクイズ筒部(32)を有し、下端部を前記容器本体(1)の上端部に密に嵌合して組付き固定する注出筒体(31)と、からなり前記容器本体(1)と注出筒体(31)とを組み立てた状態で、容器本体(1)の上部から下流側である注出口(33)に至る流動通路(49)が形成され、前記スクイズ筒部(32)の下方および上方にそれぞれ位置し、前記流動通路(49)を開閉する、第1逆止弁部(41)および第2逆止弁部(45)を配置する構成とした、滴下容器。
  2. 容器本体(1)の口部(5)に密外嵌する円筒状の外装筒(22)を介して注出筒体(31)の下端部を前記容器本体(1)の上端部に密に嵌合して組付き固定する構成とした、請求項1記載の滴下容器。
  3. 外装筒(22)を口部(5)に外嵌固定する有頂円筒状とし、該外装筒(22)の頂板(23)上に、口部(5)と同中心軸状に注出筒体(31)を組付き固定する構成とし、前記外装筒(22)の頂板(23)の中央部から、上下方向に延びる軸体(24)を連接し、該軸体(24)の上部が同中心軸状に注出筒体(31)内に起立設し、下部が同中心軸状に口部(5)内に垂下設する構成とし、前記頂板(23)の前記軸体(24)の周縁部に口部(5)と注出筒体(31)を連通する上下貫通孔(26)を形成し、前記軸体(24)の下部を利用して第1逆止弁部(41)を、また前記軸体(24)の上部を利用して第2逆止弁部(45)を配設する構成とした請求項2記載の滴下容器。
  4. 軸体(24)の下部を円柱状とし、第1逆止弁部(41)を、上端に外鍔周片(43a)を周設し、口部(5)に密嵌入する円筒状の内接筒片(43)の下端から復元自在な外側への変形を可能に、上方に縮径し内周端が前記軸体(24)の下部に密周接するテーパー筒状の第1弁体(42)を立設した構成とした、請求項3記載の滴下容器。
  5. 第2逆止弁部(45)を、下端部が軸体(24)の上端部に嵌合組付き固定し、外周端が注出筒体(31)の内周面に密周接する、復元自在な内側への変形を可能に上方に拡径したテーパー筒状の第2弁体(46)から構成した、請求項3または4記載の滴下容器。
  6. 吸気部(11)を口部(5)の外層(2)の一部を除去して形成した、請求項1、2、3、4または5記載の滴下容器。
  7. 吸気部(11)を容器本体(1)の底部(8)のピンチオフ部(13)の先端部分の外層(2)と内層(3)を一部剥離して形成した、請求項1、2、3、4または5記載の滴下容器。
  8. 内容物を目薬とした、請求項1、2、3、4、5、6または7記載の滴下容器。
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