JP4432073B2 - 注出キャップ - Google Patents

注出キャップ Download PDF

Info

Publication number
JP4432073B2
JP4432073B2 JP2003370058A JP2003370058A JP4432073B2 JP 4432073 B2 JP4432073 B2 JP 4432073B2 JP 2003370058 A JP2003370058 A JP 2003370058A JP 2003370058 A JP2003370058 A JP 2003370058A JP 4432073 B2 JP4432073 B2 JP 4432073B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piece
cylindrical
cylinder
intake valve
outer layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2003370058A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005132413A (ja
Inventor
勉 小林
千秋 神村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yoshino Kogyosho Co Ltd filed Critical Yoshino Kogyosho Co Ltd
Priority to JP2003370058A priority Critical patent/JP4432073B2/ja
Publication of JP2005132413A publication Critical patent/JP2005132413A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4432073B2 publication Critical patent/JP4432073B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

本発明は、定形の外殻を形成する外層内に、変形自在な内袋を形成する内層を有する合成樹脂製の容器の口部に組み付けて使用される注出キャップに関するものである。
定形の外殻を形成する外層内に、変形自在な内袋を形成する内層を剥離自在に積層してブロー成形した容器(以下デラミボトルと記す。)等の容器の口部に注出キャップを組み付けて内層内に外気が入らないようにして嫌気性内容液等を収納する合成樹脂製の容器が知られている。
従来より注出キャップとしてポンプ付きキャップを組み付けて使用されており、ポンプを押圧操作することにより、内層内の内容液が注出されると共に、内層が減容化変形するように構成されている。
また、最近に至ってはこの種のデラミボトル等の容器がスクイズ可能な容器に形成され、毛染め剤用、シャンプー用等の注出壜体として使用されている。この場合、内容液の注出はポンプ操作ではなく壜体胴部のスクイズ操作によることとなるが、たとえば特許文献1にはスクイズタイプのデラミボトルの口部に嵌着させて使用するための注出キャップについての発明が記載されている。
特許文献1の注出キャップの主要な構成部材はキャップ本体と、シール体と、2種類の逆止弁である注出弁と吸気弁であり、壜体の胴部を押圧すると、内容液の液圧により注出弁が開いて注出口から内容液が注出され、次いで胴部の押圧を解放すると、スクイズ性の外層が原形に復帰しようとするため、この外層と、減容化変形した内層との間に負圧が発生する。この負圧により吸気弁が開き、外気がキャップ本体内の通気路に進入し、吸気弁を介して壜体の口部の外層に形成された吸気口から外層と内層との間に進入するため、外層と内層との剥離が進行すると共に、外層の原形への復帰が達成される。
特開2003−12011号公報
このように外層と内層の二重壁を有するスクイズタイプの容器と注出弁と吸気弁という2種類の逆止弁を配設した注出キャップの協働的な作用により、内層内に外気を進入させることなく、かつ内容液が少なくなった状態でもスクイズ操作性を常に良好に確保できるので、特には嫌気性の内容液を収納するための容器として幅広い用途に展開されている。
しかしながら、用途展開していく中で内容物の粘度等の特性、使用目的によっては、スクイズ後の外気導入の際の外層の原形復帰の迅速性、スクイズ時における外層と内層の間の空気の密封性等の改良による使用時の操作性のさらなる向上が期待されている。また外気導入時における吸気弁の振動による音鳴りが問題となる場合もありこの面での改良も期待されている。
そこで、本発明は、上記改良に係る要請に鑑みて創出されたもので、外層と内層の二重壁を有するスクイズタイプの容器の口部に嵌合して使用する注出キャップにおいて、特には吸気弁に係る逆止弁機能をより向上させて、外層の原形復帰をより迅速に達成し、外外層と内層との間の空気の密封性をより確実に達成し、そして音鳴りの発生を抑制することを課題として、より操作性に優れ、商品性の高い注出容器を提供することを目的とする。
上記技術的課題を解決する本発明の第一の構成は、定形の外殻を形成し、かつ復元自在なスクイズ性を有する合成樹脂製の外層と、この外層の内部に位置し、内袋を形成する可撓性合成樹脂製の内層との二重壁を有し、胴部上端に起立連設された円筒状の口部の外層口部部分に、外層と内層との層間に外気を進入させる吸気口を開設した容器の口部に組み付く注出キャップであること、口部の上端部に密に嵌合組み付けされ、内容液の注出口を形成する中栓体を有すること、注出口から外部への内容液の注出路を形成する注出筒を有すること、吸気口よりも下位の部分に密接するシール条を内周面に突周接し口部の外周に螺合する組付き筒の上端面から外装筒片を起立設し、この外装筒片の上端面から頂壁を介して注出筒に外接する中足筒片を垂下設し、外装筒片と中足筒片の間に形成される筒状通気路に外気を導入するための通気口を開設したキャップ本体を有すること、筒状であり、筒状通気路内に配設され、先端部を中足筒片の外周面に密周接させた軟質材料製の吸気弁を有すること、注出路に配設された逆止弁である注出弁を有すること、組み立て状態で、通気口から、吸気弁が配設された筒状通気路を経て吸気口に至る通気通路が形成されるように構成すること、 状通気路(P1)を外部からの空気の進入は可能に内部からの空気の排出を不能に開閉するために、吸気弁(42)を先端部(43)に向けて緩やかに拡径した筒状とし、円筒状の先端部(43)の外径を、該先端部(43)が対向する高さ位置における外装筒片(26)の内周面の径と同径か僅かに大きい径とし、該先端部(43)の外周面を外装筒片(26)の内周面に密周接させる構成とすることにある。
上記構成により、注出キャップを壜体の口部に組み付けると、組付き筒はその下端部をシール条により密閉されると共に、外装筒片と中足筒片とで筒状通気路が形成され、この筒状通気路へ外気を導入するためにキャップ本体に開設された通気口から筒状通気路を経て、容器の外層口部部分に、外層と内層の間に外気を導入するために形成された吸気口に至る通気通路が形成される。
また、先端部の内径を、先端部と共に逆止弁としてのシール機能を構成する円筒状の中足筒片の外径と同径か僅かに小さい径とすることにより、吸気弁が軟質材料製であるので、たとえ吸気弁の特に先端部の形状が若干変形していたとしても、中足筒片との密周接状態を確実に達成せしめることができ、シール状態がより確実に達成されると共に、外気導入の際の先端部の拡径変形もよりスムーズになり、外層の原形への復帰がより円滑に、かつ迅速に達成される。
また、筒状通気路内に外部からの空気の進入は可能に、内部からの空気の排出を不能に開閉する機能を有した軟質性材料製の吸気弁が配設される。
内容液の注出に際して、容器の胴部を押圧すると、内容液の液圧により注出通路に配設された注出弁が開いて注出筒を経て内容液が外部に注出さる。次いで胴部の押圧を解放すると、スクイズ性の外層が原形に復帰しようとするため、この外層と減容化変形した内層との間に負圧が発生する。
この負圧により吸気弁が開くため、外気が、通気口から筒状通気路を経てさらに組付き筒の螺条と口部の螺条との間を通って、吸気口から外層と内層との間に進入するため、外層の原形への復帰が達成される。
ここで上記構成は、軟質材料製の吸気弁の筒状の先端部を中足筒片の外周面に密周接させることにより、外気の導入に係る逆止弁機構を形成したものであり、胴部の押圧の際には外層と内層の間に密閉される空気の内圧の上昇により、軟質材料製の吸気弁の先端部を全周に亘って中足筒片の外周面に密周接させること、逆止弁としてのシール機能を確実に発揮せしめることができ、内容液の注出操作をスムーズに達成することができる。
さらに、中足筒片を吸気弁に嵌入した状態で筒状通気路内に配設するので、組み立て時における吸気弁の配設、位置決めが容易であると共に、吸気弁を常に安定した姿勢で保持することができ、逆止弁としての機能を使用中、安定して発揮せしめることができる。
また、外気導入時には、通気口から導入された外気は吸気弁の先端部の密周接によるシール状態を解消して吸気口に向かって流動するが、この際、筒状の吸気弁と中足筒片の外周面若しくは外装筒片の内周面の間に形成された環状の流路を下降しながら軟質材料製の吸気弁の先端部を拡径あるいは縮径変形させてその密周接状態を解消するので、密接した部分を一部に残すことなく全周に亘り略均一に密接状態を解消することができると共に、外気の流入状態が続く限り安定して吸気通路が確保される。
このため、外気を外層と内層の間にスムーズに導入することができ、その結果外層の原形への復帰が迅速に達成される。
また吸気弁の先端部の全周に亘り略均一な流路を確保することにより、部分的に密接した箇所をなくすことができ、微細な間隙を外気が流れることにより、吸気弁の一部が振動して発生すると推定される音鳴りをなくすことができるようになった。
なお、吸気弁に使用する軟質材料としては、たとえば各種ゴム材料、ポリオレフィン系、ポリエステル系エラストマー等の軟質材料等を使用することができる。
本発明の第二の構成は、
定形の外殻を形成し、かつ復元自在なスクイズ性を有する合成樹脂製の外層と、この外層の内部に位置し、内袋を形成する可撓性合成樹脂製の内層との二重壁を有し、胴部上端に起立連設された円筒状の口部の外層口部部分に、外層と内層との層間に外気を進入させる吸気口を開設した容器の口部に組み付く注出キャップであること、口部の上端部に密に嵌合組み付けされ、内容液の注出口を形成する中栓体を有すること、注出口から外部への内容液の注出路を形成する注出筒を有すること、吸気口よりも下位の部分に密接するシール条を内周面に突周接し口部の外周に螺合する組付き筒の上端面から外装筒片を起立設し、この外装筒片の上端面から頂壁を介して注出筒に外接する中足筒片を垂下設し、外装筒片と中足筒片の間に形成される筒状通気路に外気を導入するための通気口を開設したキャップ本体を有すること、筒状であり、筒状通気路内に配設され、先端部を外装筒片の内周面に密周接させた軟質材料製の吸気弁を有すること、注出路に配設された逆止弁である注出弁を有すること、組み立て状態で、通気口から、吸気弁が配設された筒状通気路を経て吸気口に至る通気通路が形成されるように構成すること、 状通気路(P1)を外部からの空気の進入は可能に内部からの空気の排出を不能に開閉するために、吸気弁を先端部に向けて緩やかに拡径した筒状とし、円筒状の先端部の外径を、この先端部が対向する高さ位置における外装筒片の内周面の径と同径か僅かに大きい径とし、先端部の外周面を外装筒片の内周面に密周接させる構成とすることにある。
上記の第二の構成においても、第一の構成と同様に、段落(0011)〜段落(0013)及び段落(0015)〜段落(0018)の記載が妥当する。さらに、吸気弁の先端部の外径を、先端部と共に逆止弁としてのシール機能を構成するこの先端部が対向する高さ位置における外装筒片の内周面の径と同径か僅かに大きい径とすることにより、吸気弁が軟質材料製であるので、たとえ吸気弁の特に先端部の形状が若干変形していたとしても、外装筒片との密周接状態を確実に達成せしめることができるので、シールがより確実に達成される。
本発明の第三の構成は、上記第一の構成あるいは第二の構成に加えて、組み付けられる容器が、外層とこの外層に剥離自在に積層される内層から形成されるデラミボトルであること、にある。
上記の第三の構成により、外層と内層からなる二重壁を有する容器としてデラミボトルはブロー成形で容易に成形することができると共に、口部において外層と内層を密に積層させて一体として取り扱うことができるので口部に容易に中栓体を嵌合できる等、組み立て工程を簡単にすることができるので、本発明の注出キャップと組み合わせて、低コストで操作性の良好なスクイズタイプの注出容器を提供することができる。

請求項5記載の発明の手段は、請求項1、2、3または4記載の発明において、吸気弁をシリコンゴム製とすること、にある。
請求項5記載の上記構成により、シリコンゴムは十分な柔軟性、および変形回復性を有するので、吸気弁によるシールをより確実に達成することができると共に、外気導入の際は吸気弁の特に先端部が外気の圧力により容易に拡径若しくは縮径状に変形するので、外気導入をスムーズにすることができ、外層の原形への復帰をより円滑に、かつ迅速に達成することができる。
請求項6記載の発明の手段は、請求項1、2、3、4または5記載の発明において、注出筒の上端部に櫛体を配設すること、にある。
請求項6記載の上記構成により、容器に毛染め剤等を収納して、操作性に優れた櫛体付き容器として使用することができる。
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
第一の構成にあっては、軟質材料製の吸気弁の先端部を全周に亘って均一に中足筒片の外周面若しくは外装筒片の内周面に密周接させることが可能となり、逆止弁としてのシール機能を確実に発揮せしめることができる。また、中足筒片を吸気弁に嵌入する構成であり、先端部の内径をこの中足筒片の外径と同径か僅かに小さい径とすることにより、密周接状態を確実に達成せしめることができる。そして、
また外気が環状の流路を下降しながら軟質材料製の吸気弁の先端部を拡径あるいは縮径変形させてその密周接状態を解消するので、全周に亘り略均一に密接状態を解消することができ、吸気通路を安定して確保することができ、その結果外層の原形への復帰が迅速に達成されると共に、吸気弁の一部が振動して発生すると推定される音鳴りをなくすことができる。
本発明の第二の構成にあっても、軟質材料製の吸気弁の先端部を全周に亘って均一に中足筒片の外周面若しくは外装筒片の内周面に密周接させることが可能となり、逆止弁としてのシール機能を確実に発揮せしめることができる。さらに、先端部の外径を、この先端部が対向する高さ位置における外装筒片の内周面の径と同径か僅かに大きい径とすることにより、外装筒片との密周接状態を確実に達成せしめることができる。尚、本発明の第二の構成にも、上記段落(0031)の記載は妥当する。
本発明の第三の構成にあっては、容器としてデラミボトルを使用することにより、低コストで操作性の良好なスクイズタイプの注出容器を提供することができる。
また、本発明の第四の構成にあっては、シリコンゴムは十分な柔軟性と変形回復性を有するので、吸気弁によるシールをより確実に達成することができると共に、先端部が外気の圧力により容易に拡径あるいは縮径状に変形でき、外層の原形への復帰をより円滑に、かつ迅速に達成することができる。
本発明の第五の構成にあっては、壜体に毛染め剤等を収納して、操作性に優れた櫛体付き容器として使用することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1および図2は本発明の注出キャップの第1実施例を示すものであり、注出キャップ20を二重壁を有する容器の一形態であるデラミボトル(壜体1)の口部6に螺合組み付きさせた状態を示す。なお、本実施例では上部に櫛体62を配設した例を示す。また、本発明の構成は以下に記載する第1実施例および第2実施例に限定されるものではない。
本発明に係る注出キャップ20が組み付けられる壜体1は、定形の外殻を形成し、かつスクイズ性を有する外層3と、変形自在な内袋を形成する内層4とを、共押出し成形手段により積層円筒状に押出し成形したパリソンからブロー成形されたものである。ここで、外層3にはポリエチレン樹脂等、また内層4にはナイロン等の樹脂が使用される。
壜本1の口部6を構成する外層口部部分7には、注出キャップ20を螺合組み付けするための螺条8が外周面に刻設されていると共に、その下方に外層3と内層4との間に外気を進入させるための吸気口9が開設してあり、また段状に形成された上端面には、内層4が積層状に位置している。
本発明に係る注出キャップ20は、壜体1の口部6に密に嵌入組み付けされる中栓体11と、上部に櫛体62を配設したノズル筒片61と、壜体1の口部6に組み付くキャップ本体21と、このキャップ本体21内に配設される吸気弁体41と、注出弁体51の5つの部材から構成されている。
中栓体11は中央部が開口した頂板12を有し、この頂板12から垂下設したシール筒片14を壜体1の口部6に密嵌入して口部6に組み付く。また、頂板12の周縁からは後述する吸気弁体41を組み付き固定する機能を果たす押え筒片16が立設しており、頂板12と押え筒片16とで形成されるコーナー部分の全周の複数箇所に通気孔17が形成されており後述する通気通路Pの一部を構成する。なお、中栓体11にはたとえばポリエチレン樹脂等が使用される。
また、頂板12中央部の開口縁からは下端開口部を注出口13とする円筒状の支持筒片15が垂下設されている。この支持筒片15の下端面には内鍔状にフランジが連設されており、後述する注出弁体51を嵌入して組み付き固定する。
キャップ本体21は、外層口部部分7の螺条8に螺合する螺条23を内周面に刻設し、かつ外層3に密接するシール条24を内周面下端部に突周設した組付き筒22を有し、この組付き筒22の上端面から外装筒片26を立設し、この外装筒片26の上端面から頂壁25を介して上方に先端筒片30を立設すると共に、中足筒片27を垂下設した形状である。
上記中足筒片27の上端部の全周の複数箇所に通気通路Pの一部を構成する通気口31を開設されており、またこの中足筒片27の内側には内鍔周片28aを介して嵌合筒片28bが連設されており、中足筒片27と共に連結部28を構成している。
吸気弁体41はシリコンゴム製であり、円筒状の吸気弁42の上端から外鍔周片45を連設した形状であり、吸気弁42の先端部43を緩やかに縮径した形状としいる。そして先端部43の内径は中足筒片27の外径と同径若しくは僅かに小さい径としいる。
注出弁体51は円筒状の栓筒片52の下端開口部に連結片54を介して注出弁53を連設した形状である。
ここで、中栓体11、キャップ本体21、吸気弁体41および注出弁体51からなる注出キャップ20を、壜体1の口部6に螺合組み付けし、さらに上部に櫛体62を配設したノズル筒片61を先端筒片30から嵌入してキャップ本体21に組み付き固定して、図2に示す組み立て状態となるが、本実施例では内容液の注出通路Fを形成する注出筒19は、キャップ本体21の中足筒片27の連結部28により吸気弁体51の栓筒片52とノズル筒片61を接合連結して形成される。
また、図2に示される組み立て状態において、中足筒片27に形成された通気口31から外装筒片26と中足筒片27の間に形成される筒状通気路P1、中栓体11に形成された通気孔17、口部6と組付き筒22の螺合部の間隙を経て外層口部部分7に形成された吸気口9に至る、外気導入のための通気通路P(図2中の2点鎖線参照)が形成される。
吸気弁体41は中足筒片27を吸気弁42に嵌入し、外鍔周片45の上面を頂壁25の下面に当接させた状態で、中栓体11の押え筒16の上端面により押し付けられるようにしてキャップ本体21内に、安定した姿勢で組み付き固定される。そしてこの吸気弁体41の吸気弁42が通気通路Pの逆止弁としての機能を発揮する。なお図2は外気導入時の状態を示したものであり、吸気弁42の先端部43は拡径してシール状態を解除した状態にある。
また、吸気弁42の先端部43は緩やかに縮径して、その縮径した径を中足筒片27の外径と同径、若しくは僅かに小さい径としているが、シリコンゴム製であるので中足筒片27を容易に嵌入することが可能であると共に、壜体1の胴部をスクイズした際にはこの押圧による圧力により先端部43が全周に亘って均等に中足筒片27に押し付けられるのでこの中足筒片27に確実に密周接させることができ、逆止弁としてのシール機能を十分に発揮させることができる。
またスクイズ変形を終了して胴部への押圧を解消すると、外層3が原形に復帰すると共に外気の導入が開始するが、外気は先端筒片30の内周面の複数箇所に形成された縦溝32および通気口31を経て、吸気弁42の内周面と中足筒片27の外周面で形成される環状の流路を下降しながら吸気弁27の先端部43を拡径させて、その密周接状態(シール状態)を解消しながら吸気口9に向かって進入する。この外気導入際、吸気弁42の先端部43の一部分における振動が原因と推定される音鳴りの発生はみられなかった。
注出弁体51は栓筒片52を中栓体11の支持筒15に嵌入し、上端部を中足筒片27の連結部28に嵌入させて組み付き固定されるが、注出弁53が壜体1中の内容液の外部への注出可能に、注出路から内部への外気および既注出内容液等の進入を防止する逆止弁機能を発揮する。
そして壜体1の胴部をスクイズすると、内容液は上記注出弁52を押し上げて注出通路F,櫛体62の櫛歯片63に形成された注出細路64および注出孔65を経て櫛体62上に吐出される。
なお壜体1は、消費者が購入するまではシール片等でその口部6の密封性を確保した状態で注出キャップ20を組み付けて保管することができる。また注出キャップ20の替わりに通常のキャップを螺合して保管することもできる。
図3は本発明の注出キャップの第2実施例を示すものであり、吸気弁体41をキャップ本体21の中足筒片27に固定して、吸気弁42の先端部43の外周面を外装筒片26の内周面に密周接して逆止弁としてのシール機能を達成させた例である。また本実施例は上部に単純な筒状のノズル筒片61を取り付けた例である。
壜体1は図1に示される壜体1と共通であり、注出キャップ20は第1実施例同様、中栓体11と、ノズル筒片61、キャップ本体21と、吸気弁体41と、注出弁体51の5つの部材から構成されており、以下主として第1実施例の構成と異なる部分について説明する。
吸気弁体41は吸気弁42の上端から内鍔状の頂壁を介して組み付き固定のための固定筒片46を垂下設しており、中栓体11の支持筒片15を頂板12の下方と共に上方にも延設した形状として、この支持筒片15の上端面とキャップ本体21の中足筒片27の連結部28で固定筒片46を挟持して吸気弁体41を組み付け固定している。
キャップ本体21の外装筒片26の形状を下方に緩やかに拡径する円筒状としており、また、吸気弁体41の吸気弁42についても外装筒片26の内周面に沿うように緩やかに拡径した円筒状として、さらには先端部43に接触周条44を形成し、この接触周条44の外径を、この接触周条44に対向する高さ位置における外装筒片26の内周面の径と同径か若しくは僅かに大きい径とし、逆止弁としてのシール機能が十分発揮できるようにしている。
そして外気導入時には、外気は先端筒片30の内周面の複数箇所に形成された縦溝32および通気口31を経て、吸気弁42の外周面と外層筒片26の内周面で形成される環状の流路を下降しながら吸気弁42の先端部43を縮径させて、その密周接状態(シール状態)を解消しながら通気孔17を経て吸気口9に向かって進入する。
本第2実施例では、内容液の注出通路Fを形成する注出筒19は、注出弁体51の栓筒片52、中栓体11の支持筒片15、吸気弁体41の固定筒片46、中足筒片27の連結部28そしてノズル筒片61により形成されている。
なお、第1実施例、および第2実施例では二重壁を有する容器の一形態であるデラミボトルに取り付けた例を示したが、本発明の注出キャップの作用効果はこのデラミボトルに限定されるものではなく、たとえばそれぞれ別途成形した外容体中に内容体を口部で組み付け固定した所謂二重容器等においても一般的に発揮されるものである。
本発明の注出キャップは吸気弁に係る逆止弁機能をより向上させたものであり、外層と内層との二重壁を有する容器と組み合わせて、より操作性に優れた注出容器を提供することができ、より広い用途への展開が期待される。
本発明の注出キャップの第1実施例を壜体に組み付けた状態を示す一部縦断正面図である。 図1の要部拡大半縦断面図である。 本発明の注出キャップの第2実施例を壜体に組み付けた状態を示す要部拡大半縦断面図である。
符号の説明
1 ; 容器
3 ; 外層
4 ; 内層
6 ; 口部
7 ; 外層口部部分
8 ; 螺条
9 ; 吸気口
11; 中栓体
12; 頂板
13; 注出口
14; シール筒片
15; 支持筒片
16; 押え筒片
17; 通気孔
19; 注出筒
20; 注出キャップ
21; キャップ本体
22; 組付き筒
23; 螺条
24; シール条
25; 頂壁
26; 外装筒片
27; 中足筒片
28; 連結部
28a; 内鍔周片
28b; 嵌合筒片
30; 先端筒片
31; 通気口
32; 縦溝
41; 吸気弁体
42; 吸気弁
43; 先端部
44; 接触周条
45; 外鍔周片
46; 固定筒片
51; 注出弁体
52; 栓筒片
53; 注出弁
54; 連結片
61; ノズル筒片
62; 櫛体
63; 櫛歯片
64; 注出細路
65; 注出孔
P ; 通気通路
P1; 筒状通気路
F ; 注出通路

Claims (5)

  1. 定形の外殻を形成し、かつ復元自在なスクイズ性を有する合成樹脂製の外層(3)と、該外層(3)内部に位置し、内袋を形成する可撓性合成樹脂製の内層(4)の二重壁を有し、胴部上端に起立連設された円筒状の口部(6)の外層口部部分(7)に、前記外層(3)と内層(4)との層間に外気を進入させる吸気口(9)を開設した容器の前記口部(6)に組み付く注出キャップであって、前記口部(6)の上端部に密に嵌合組み付けされ、内容液の注出口(13)を形成する中栓体(11)と、該注出口(13)から外部への内容液の注出路(F)を形成する注出筒(19)と、前記吸気口(9)よりも下位の部分に密接するシール条(24)を内周面に突周接し前記口部(6)の外周に螺合する組付き筒(22)の上端面から外装筒片(26)を起立設し、該外装筒片(26)の上端面から頂壁(25)を介して前記注出筒(19)に外接する中足筒片(27)を垂下設し、前記外装筒片(26)と中足筒片(27)の間に形成される筒状通気路(P1)に外気を導入するための通気口(31)を開設したキャップ本体(21)と、筒状であり、前記筒状通気路(P1)内に配設され、先端部(43)を前記中足筒片(27)の外周面に密周接させ軟質材料製の吸気弁(42)と、前記注出路(F)に配設された逆止弁である注出弁(53)とから成り、組み立て状態で、通気口(31)から、吸気弁(42)が配設された筒状通気路(P1)を経て吸気口(9)に至る通気通路(P)が形成されるように構成し 筒状通気路(P1)を外部からの空気の進入は可能に内部からの空気の排出を不能に開閉するために、円筒状の中足筒片(27)を円筒状の吸気弁(42)に嵌入し、該吸気弁(42)の先端部(43)を緩やかに縮径させて、該先端部(43)の内径を中足筒片(27)の外径と同径か僅かに小さい径とし、該先端部(43)の内周面を中足筒片(27)の外周面に密周接させる構成とした注出キャップ。
  2. 定形の外殻を形成し、かつ復元自在なスクイズ性を有する合成樹脂製の外層(3)と、該外層(3)内部に位置し、内袋を形成する可撓性合成樹脂製の内層(4)の二重壁を有し、胴部上端に起立連設された円筒状の口部(6)の外層口部部分(7)に、前記外層(3)と内層(4)との層間に外気を進入させる吸気口(9)を開設した容器の前記口部(6)に組み付く注出キャップであって、前記口部(6)の上端部に密に嵌合組み付けされ、内容液の注出口(13)を形成する中栓体(11)と、該注出口(13)から外部への内容液の注出路(F)を形成する注出筒(19)と、前記吸気口(9)よりも下位の部分に密接するシール条(24)を内周面に突周接し前記口部(6)の外周に螺合する組付き筒(22)の上端面から外装筒片(26)を起立設し、該外装筒片(26)の上端面から頂壁(25)を介して前記注出筒(19)に外接する中足筒片(27)を垂下設し、前記外装筒片(26)と中足筒片(27)の間に形成される筒状通気路(P1)に外気を導入するための通気口(31)を開設したキャップ本体(21)と、筒状であり、前記筒状通気路(P1)内に配設され、先端部(43)を前記外装筒片(26)の内周面に密周接させ筒軟質材料製の吸気弁(42)と、前記注出路(F)に配設された逆止弁である注出弁(53)とから成り、組み立て状態で、通気口(31)から、吸気弁(42)が配設された筒状通気路(P1)を経て吸気口(9)に至る通気通路(P)が形成されるように構成し 状通気路(P1)を外部からの空気の進入は可能に内部からの空気の排出を不能に開閉するために、吸気弁(42)を先端部(43)に向けて緩やかに拡径した筒状とし、円筒状の先端部(43)の外径を、該先端部(43)が対向する高さ位置における外装筒片(26)の内周面の径と同径か僅かに大きい径とし、該先端部(43)の外周面を外装筒片(26)の内周面に密周接させる構成とした注出キャップ。
  3. 組み付けられる容器が、外層(3)と、該外層(3)に剥離自在に積層される内層(4)から形成されるデラミボトルであることを特徴とする請求項1または2記載の注出キャップ。
  4. 吸気弁体(41)をシリコンゴム製とした請求項1、2または3記載の注出キャップ。
  5. 注出筒(19)の上端部に櫛体(62)を配設する構成とした請求項1、2、3または4記載の注出キャップ。
JP2003370058A 2003-10-30 2003-10-30 注出キャップ Expired - Lifetime JP4432073B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003370058A JP4432073B2 (ja) 2003-10-30 2003-10-30 注出キャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003370058A JP4432073B2 (ja) 2003-10-30 2003-10-30 注出キャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005132413A JP2005132413A (ja) 2005-05-26
JP4432073B2 true JP4432073B2 (ja) 2010-03-17

Family

ID=34647182

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003370058A Expired - Lifetime JP4432073B2 (ja) 2003-10-30 2003-10-30 注出キャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4432073B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5538057B2 (ja) * 2010-04-30 2014-07-02 株式会社吉野工業所 吐出容器
JP6450243B2 (ja) * 2015-03-31 2019-01-09 キッコーマン株式会社 吐出容器
JP6679216B2 (ja) * 2015-03-31 2020-04-15 キッコーマン株式会社 吐出容器およびその吐出キャップ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005132413A (ja) 2005-05-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4129811B2 (ja) 注出容器
JP5295901B2 (ja) 二重容器用注出キャップ及び、当該注出キャップ付き二重容器
CA2509587A1 (en) Vented dispensing package
JP6730095B2 (ja) 二重容器
JP2004231280A (ja) 合成樹脂製容器
US7299945B2 (en) Discharge container with one-way valves
JP6840012B2 (ja) 二重容器
JP6206763B2 (ja) キャップ付き二重容器
JP7204303B2 (ja) 二重容器及びその製造方法
JP4432073B2 (ja) 注出キャップ
JP5883626B2 (ja) 吐出容器
JP2019081591A (ja) 二重容器用キャップ
JP4281265B2 (ja) 注出キャップ
WO2020195688A1 (ja) プリフォーム組立体、二重容器及び二重容器の製造方法
US11426034B2 (en) Reduced force, sealing vent for squeeze foamer
JP2004001829A (ja) 滴下容器
JP7387231B2 (ja) 積層剥離容器
JP6153855B2 (ja) 注出容器
JP7315426B2 (ja) ヒンジキャップ
JP2019043578A (ja) 吐出容器
JP6839988B2 (ja) 二重容器
JP2017197240A (ja) 二重容器
JP7218062B2 (ja) 二重容器用キャップ
JP7265416B2 (ja) 二重容器用注出キャップ及び二重容器
JP2004210351A (ja) 液体注出容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090707

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090904

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4432073

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130108

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140108

Year of fee payment: 4

EXPY Cancellation because of completion of term