JP2013144645A - 酸化染毛剤 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】アルカリ剤を含む第1剤と、酸化剤を含む第2剤とを混合する酸化染毛剤において、前記第1剤と第2剤とを混合した直後に、バイコンティニュアスミクロエマルション相又はラメラ液晶相を含有することを特徴とする酸化染毛剤。
【選択図】図2
Description
染毛剤は、ブリーチ効果を伴い元の毛髪よりも明るい色調に染色することができ、効果が持続的であることから、特に酸化染毛剤が広く利用されている。そして酸化染毛剤は、アルカリ剤及び酸化染料を含む第1剤と、酸化剤を含む第2剤からなる二剤式のものが主流となっており、これは施術の際に第1剤と第2剤を混合し、毛髪に塗布し、一定時間放置後洗い流して使用するものである。
ラメラ液晶の形成は古くから広く知られており(非特許文献5など)、クレンジング用またはマッサージ用のジェル状化粧料などの報告例がある(特許文献12など)。
(a)イオン性界面活性剤
(b)(無機性値/有機性値)比の値が0.8〜1.5の範囲内である両親媒性物質
(c)水
(d)非イオン性界面活性剤
(e)油分
(f)水
「(a)イオン性界面活性剤」
本発明に用いる(a)イオン性界面活性剤は、水溶液中で電離して電荷を有する界面活性剤であり、その電荷の種類によって両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤に分類される。
両性界面活性剤は、アニオン基の種類により、カルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型およびリン酸エステル型に分類される。本発明に好ましくはカルボン酸型、硫酸エステル型およびスルホン酸型である。カルボン酸型はさらにアミノ酸型とベタイン型に分類される。特に好ましくはベタイン型である。
具体的には、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
具体的には、例えば、脂肪酸石鹸(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等)、アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE−ラウリル硫酸ナトリウム等)、N−アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等)、高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等)、リン酸エステル塩(POE−オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE−ステアリルエーテルリン酸等)、スルホコハク酸塩(例えば、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等)、アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等)、高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等)、N−アシルグルタミン酸塩(例えば、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等)、硫酸化油(例えば、ロート油等)、POE−アルキルエーテルカルボン酸、POE−アルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウム等が挙げられる。
両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤およびアニオン性界面活性剤の1種類のみ用いた場合には、界面張力の低下が十分でなく、バイコンティニュアスミクロエマルション相が得られないか、あるいは、得られた場合であってもその生成領域が狭く、実質上の使用にあたって安定性を十分に満たすことができない場合がある。
したがって、本発明においては、(a)イオン性界面活性剤がアニオン性界面活性剤を含み、さらに両性界面活性剤及び/又はカチオン性界面活性剤から選ばれる1種または2種以上を含むことが好ましい。
また、前記成分(a)イオン性界面活性剤において、アニオン性界面活性剤と、両性界面活性剤及び/又はカチオン性界面活性剤との質量比が、(アニオン性界面活性剤):(両性界面活性剤及び/又はカチオン性界面活性剤)=2:8〜8:2であることが好ましい。
一方、(a)イオン性界面活性剤の配合量は、第1剤又は第2剤全量に対して、0.1〜50質量%が好ましく、さらに好ましくは、0.3〜30質量%である。
本発明に用いる(b)両親媒性物質が界面活性助剤(コサーファクタントとも呼ばれる)として機能するためには親油基と親水基のバランスが重要である。その指標として、化合物の構造から有機性値、無機性値として親油性、親水性のバランスを数値化する方法がある。本発明において界面活性助剤として機能するためには、(無機性値/有機性値)比の値が0.8〜1.5の範囲内であることが必要である。いくつかの化合物を混合して用いる場合には、各化合物の(無機性値/有機性値)比を求め、その平均値が0.8〜1.5の範囲内であることが必要である。特に望ましくは0.9〜1.3の範囲である。
このような(無機性値/有機性値)比の値が0.8〜1.5の範囲内である両親媒性物質(界面活性助剤)は、モノグリセリン誘導体、ジグリセリン誘導体、プロピレングリコール誘導体、ブチレングリコール誘導体等のなかから適宜選択することができる。
なお、(無機性値/有機性値)比の値はIOB値とも呼ばれる周知の概念であり、各種原子又は官能基に応じた「無機性値」、「有機性値」が設定されており、有機化合物中の全ての原子及び官能基の「無機性値」、「有機性値」を積算することによって、当該有機化合物の(無機性値/有機性値)比の値(IOB値)を算出することができる(例えば、藤田著、「化学の領域」、第11巻、第10号、1957年、第719頁〜第725頁参照)。以下、本明細書において、(無機性値/有機性値)比の値をIOB値と言うことがある。
本発明に用いる(d)非イオン性界面活性剤は、水溶液中で電離して電荷を有することのない界面活性剤である。疎水基としてはアルキルを用いたタイプおよびジメチルシリコーンを用いたタイプなどが知られている。
前者としては具体的には、例えばグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールアルキルエーテル、ポリエチレングリコールアルキルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールヒマシ油誘導体、ポリエチレングリコール硬化ヒマシ油誘導体等が挙げられる。
後者としてはポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン等が挙げられる。好ましくは疎水基としてアルキルを用いたタイプである。
具体的は、例えば、イソステアリルグリセリルエーテル(HLB値5)、イソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(HLB値5)、ジイソステアリン酸PEG(6)(HLB値5)、ジオレイン酸PEG(6)(HLB値5)、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−3(HLB値5)、ジステアリン酸ソルビタン(HLB値5)、トリイソステアリン酸PEG−10グリセリル(HLB値5)、トリイソステアリン酸PEG−15水添ヒマシ油(HLB値5)、POE(5)ラウリルエーテルイソステアリン酸エステル(HLB値5)、POE(2)セチルエーテル(HLB値5)、イソステアリン酸PEG−3グリセリル(HLB値6)、ジイソステアリン酸PEG−8(HLB値6)、トリイソステアリン酸POE(20)水添ヒマシ油(HLB値6)、POE(3)セチルエーテル(HLB値6)、POE(7)水添ヒマシ油(HLB値6)、イソステアリン酸POE(15)水添ヒマシ油(HLB値7)、ジイソステアリン酸POE(10)グリセリル(HLB値7)、ジラウリン酸POE(6)(HLB値7)、セスキイソステアリン酸ソルビタン(HLB値7)、トリイソステアリン酸POE(30)水添ヒマシ油(HLB値7)、イソステアリン酸POE(3)(HLB値7)、イソステアリン酸POE(5)グリセリル(HLB値8)、イソステアリン酸POE(20)水添ヒマシ油(HLB値8)、ジイソステアリン酸POE(12)(HLB値8)、トリイソステアリン酸POE(20)グリセリル(HLB値8)、POE(5)イソステアリルエーテル(HLB値8)、POE(5)セチルエーテル(HLB値8)、イソステアリン酸PEG−30水添ヒマシ油(HLB値9)、イソステアリン酸POE(6)(HLB値9)、水添レシチン(HLB値9)、イソステアリン酸POE(10)グリセリル(HLB値10)、イソステアリン酸POE(8)グリセリル(HLB値10)、ジイソステアリン酸POE(20)グリセリル(HLB値10)、トリイソステアリン酸POE(30)グリセリル(HLB値10)、POE(8)ステアリルエーテル(HLB値10)、POE(7)セチルエーテル(HLB値10)、モノイソステアリン酸POE(8)(HLB値10)、イソステアリン酸POE(40)水添ヒマシ油(HLB値11)、POE(10)イソステアリルエーテル(HLB値11)、イソステアリン酸POE(10)(HLB値11)、イソステアリン酸POE(15)グリセリル(HLB値12)、POE(15)イソステアリルエーテル(HLB値12)、イソステアリン酸POE(20)グリセリル(HLB値13)、POE(20)イソステアリルエーテル(HLB値13)、POE(60)硬化ヒマシ油(HLB値14)、イソステアリン酸POE(20)(HLB値14)、イソステアリン酸POE(40)グリセリル(HLB値15)、POE(25)イソステアリルエーテル(HLB値15)等が挙げられる。
本発明に用いる(e)油分は、通常化粧品、医薬部外品等に使用される炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、シリコーン油、液体油脂、固体油脂、ロウ類などが挙げられ、一種または二種以上の油性成分を用いることができる。
本発明の酸化染毛剤に含まれる水は特に限定されず、具体的に示すとすれば精製水、イオン交換水、水道水等が挙げられる。
一方、成分(c)又は成分(f)の水の配合量は、第1剤又は第2剤全量に対して、1〜95質量%が好ましく、さらに好ましくは、5〜80質量%である。
次に、本発明のその他の必須成分について説明する。
本発明の酸化染毛剤の第1剤に含まれるアルカリ剤としては、アンモニア、炭酸水素アンモニウム、リン酸アンモニウム等のアンモニウム塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン、アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸、グアニジン、2−アミノ−2−メチルプロパン、モノイソプロパノールアミン等の有機アミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機アルカリを使用することができる。さらに、これらの塩との組合せによる緩衝溶液(例えば、リン酸−リン酸のナトリウム塩)が用いられる。好ましいアルカリ剤としては、アンモニア、アンモニウム塩、アルカノールアミンである。また、これらのアルカリ剤はそれぞれ単独、または2種以上を混合して使用することができる。
本発明の染毛剤の第1剤に配合される酸化染料としては、例えば、p−フェニレンジアミン、p−トルイレンジアミン、N−メチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジエチル−2−メチル−p−フェニレンジアミン、N−エチル−N−(ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、クロル−p−フェニレンジアミン、2−(2′−ヒドロキシエチルアミノ)−5−アミノトルエン、N,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、メトキシ−p−フェニレンジアミン、2,6−ジクロル−p−フェニレンジアミン、2−クロル−6−ブロム−p−フェニレンジアミン、2−クロル−6−メチル−p−フェニレンジアミン、6−メトキシ−3−メチル−p−フェニレンジアミン、2,5−ジアミノアニソ−ル、N−(2−ヒドロキシプロピル)−p−フェニレンジアミン、N−2−メトキシエチル−p−フェニレンジアミン等の1種又は2種以上のNH2−基、NHR−基又はNHR 2−基(Rは炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示す)を有するp−フェニレンジアミン類;2,5−ジアミノピリジン誘導体;p−アミノフェノール、2−メチル−4−アミノフェノール、3−メチル−4−アミノフェノール、2−クロロ−4−アミノフェノール、3−クロロ−4−アミノフェノール、2,6−ジメチル−4−アミノフェノール、3,5−ジメチル−4−アミノフェノール、2,3−ジメチル−4−アミノフェノール、2,5−ジメチル−4−アミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール、5−アミノサリチル酸等のp−アミノフェノール類、o−アミノフェノール類、o−フェニレンジアミン類等を配合することができる。
なお、本発明においてこれらの染料を配合しないものはヘアブリーチとして用いられる。
第2剤に配合される酸化剤としては、例えば、過酸化水素、過酸化尿素、過硫酸塩、過ホウ酸塩、過炭酸塩、臭素酸塩、過ヨウ素酸塩等が挙げられ、過酸化水素を用いるのが好ましい。
酸化剤の含有量は、第2剤中0.1〜12質量%とするのが好ましく、1〜9質量%とするのがより好ましい。0.1質量%未満では毛髪のブリーチ効果に劣り、12質量%を超えるとそれ以上の効果が望めず、皮膚刺激や毛髪へのダメージが深刻となるため好ましくない。
本発明の酸化染毛剤には、各種水溶性アルコールを配合してもよい。
水溶性アルコールは、低級アルコール、多価アルコール、多価アルコール重合体、2価のアルコールアルキルエーテル類、2価アルコールアルキルエーテル類、2価アルコールエーテルエステル、グリセリンモノアルキルエーテル、糖アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖およびそれらの誘導体から選ばれる1種または2種以上である。
本発明の酸化染毛剤には、各種増粘剤を配合してもよい。
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラーヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸等が挙げられる。
本発明の酸化染毛剤には、各種紫外線吸収剤を配合してもよい。
水溶性紫外線吸収剤は、例えば2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸およびその塩、フェニレン−ビス−ベンゾイミダゾール−テトラスルホン酸およびその塩等のベンゾイミダゾール系紫外線吸収剤、3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル等が挙げられる。
本発明の酸化染毛剤には、各種粉末成分を配合してもよい。
粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等)、有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等)、無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等)、無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等)、無機褐色系顔料(例えば、γ−酸化鉄等)、無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等)、無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等)、無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等)、無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等)、無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等)、パール顔料(例えば、酸化チタンコ−テッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等)、金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等)、ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等)、天然色素(例えば、クロロフィル、β−カロチン等)等が挙げられる。
本発明の酸化染毛剤には、各種保湿剤を配合してもよい。
保湿剤としては、例えば、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、DL−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
本発明の酸化染毛剤には、各種金属イオン封鎖剤を配合してもよい。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
本発明の酸化染毛剤には、各種アミノ酸を配合してもよい。
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等)、塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン等が挙げられる。
本発明の酸化染毛剤には、各種有機アミンを配合してもよい。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
本発明の酸化染毛剤には、各種高分子エマルジョンを配合してもよい。
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
本発明の酸化染毛剤には、各種pH調整剤を配合してもよい。
pH調整剤としては、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
本発明の酸化染毛剤には、各種ビタミン類を配合してもよい。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
本発明の酸化染毛剤には、各種酸化防止剤を配合してもよい。
酸化防止剤としては、例えばトコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
しかしながら、最も速やかに平衡状態に到達させるためには、水、界面活性剤、アルカリ剤など水溶性の物質を混合し、界面張力が十分に低下した水溶液を調製した後、界面活性助剤(コサーファクタント)や油溶性の物質を撹拌しながら徐添することが望ましい。
(1)アニオン性界面活性剤と両性界面活性剤および/またはカチオン性界面活性剤の混合比を変えたイオン性界面活性剤混合物を調製し、それぞれに成分(c)水を添加する。
(2)界面張力が低い値を示すアニオン性界面活性剤と両性界面活性剤および/またはカチオン性界面活性剤の混合範囲をみつける。この混合範囲とは、最も界面張力が低下した混合比を中心とし、その両側±2程度の範囲である。界面張力測定例を図1に示す。図1は両性界面活性剤に2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アニオン界面活性剤にポリオキシエチレン(2モル)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムを用い、デカンに対する界面張力を測定したものである。図1より成分(A)と成分(B)の混合比が5:5〜9:1が界面張力が低い混合範囲であることがわかる。
(3)(2)で求めた混合比のイオン性界面活性剤混合水溶液に対し、他の水溶性添加剤を添加し、攪拌・混合する。
(4)比較的強い攪拌力を加えながら(3)に成分(b)界面活性助剤(コサーファクタント)を徐々に添加する。
(5)他の油溶性添加剤を添加し、攪拌・混合する。
上記の工程で製造した組成物がバイコンティニュアス相および/またはラメラ液晶相を含むかどうかは、以下のステップにより確認する。
(6)(5)より得られた最終混合組成物を、ねじ口試験管(サンプル管)に入れ、激しく振とうし、25℃の恒温水槽中に静置、または遠心分離する。目視にて、組成物溶液がそれぞれ透明〜半透明で均一な相に分離されていることを確認する(ファーストデターミンステップ)。
(7)その後、組成物を、偏光板2枚を90度の位相差で組み合わせた間に保持し、光の透過性を確認する(セカンドデターミンステップ)。
(8)さらに、ねじ口試験管を軽く振ることでこのサンプルの各相の粘度を目視で確認する(サードデターミンステップ)。
一方、ファーストデターミンステップで均一透明相であり、セカンドデターミンステップで光の透過が観察されない場合は、ミクロエマルション相であると考えられる。バイコンティニュアスミクロエマルション相と他の光学等方相であるミセル水溶液、逆ミセル油溶液との区別には、下記2〜5の方法が有効である。
「1.偏光顕微鏡観察およびX線構造解析」
偏光顕微鏡観察およびX線構造解析によれば、異方性の帯状模様が観察され、層間隔に対応する散乱ピークが出る場合はラメラ液晶相と考えられる。上記のサードデターミンステップにおいて、低粘度液状であればプレーナーラメラ液晶相、やや高粘性液状であればコンセントリックラメラ液晶であることが確認できる。
また、異方性の筋状模様が観察され、六方晶の棒状ミセル間隔周期に鋭い散乱ピークが出る場合はヘキサゴナル液晶相と考えられる。偏光顕微鏡観察で暗視野であり、キュービック対称性のスポットが出る場合は、キュービック液晶相と考えられる。
「2.相平衡図の作成」
水/油性成分/界面活性剤(油性成分にはコサーファクタントの界面活性助剤を含む)で構成される3成分系の相平衡図を作成すると、バイコンティニュアスミクロエマルション相は等方性透明低粘度1相領域で、かつ水および油頂点のいずれからも連続する領域でなく、また、ラメラ液晶相が生成する濃度範囲は、ミセル水溶液相やバイコンティニュアスミクロエマルション相と隣接する領域である等の特徴を有していることで同定可能であるが、この特徴は構成される系(成分)によって異なる。
「3.電気伝導度測定」
バイコンティニュアスミクロエマルション相の伝導度は同じ系で得られるミセル水溶液相の約2/3の値をとることが知られている。液晶相は、それぞれの相の流動性や構造の連続性、異方性に起因する特徴的な電気的性質を有するため、適切な条件下で伝導度測定を行うことにより相に関する情報を得ることが可能である。
「4.NMRによる自己拡散係数測定」
LindmanらによりJ. Colloid Interface Sci.,1981,83,569等に詳しく記載されている方法である。
「5.フリーズフラクチャー法による電子顕微鏡観察」
フリーズフラクチャー法を用いて調製した相サンプルの電子顕微鏡観察によれば、バイコンティニュアスミクロエマルション相は水および油の両方が連続となった像を得ることが、ラメラ液晶相は層状構造の像を得ることが可能である。この方法については、今栄らによる文献Colloid polym. Sci.,1994,272,604に詳しく記載されている。
上記の方法によって最終組成物(第1剤および第2剤の混合後)の組成が決まったら、各種成分のpH安定性などを考慮し、バイコンティニュアスミクロエマルション相又はラメラ液晶相を形成する成分(a)〜(c)又は成分(d)〜(f)の各必須成分を、適宜、第1剤又は第2剤にそれらの配合を振り分けるのが望ましい。
第1剤と第2剤を混合した染液10gの会合状態を評価した。会合状態の判定には上述の方法をとった。
L3:バイコンティニュアスミクロエマルション相を含んでいる
Lα:ラメラ液晶相を含んでいる
×:バイコンティニュアスミクロエマルション相、ラメラ液晶相のいずれも含んでいない
第1剤と第2剤を混合した染液10gを、重さ3g、長さ15cmの人毛毛束に均一に塗布し、20分間放置し、ついで、十分洗浄した後に乾燥させ、7名の専門被験者によって下記基準に基づいて評価した。
◎:非常に良好 (染色効果が高いと回答した被験者の数が7名中6〜7名)
○:良好 (染色効果が高いと回答した被験者の数が7名中4〜5名)
△:やや悪い (染色効果が高いと回答した被験者の数が7名中2〜3名)
×:悪い (染色効果が高いと回答した被験者の数が7名中0〜1名)
第1剤と第2剤を混合した染液10gを、重さ3g、長さ15cmの人毛毛束に均一に塗布し、20分間放置し、ついで、十分洗浄した後に乾燥させ、7名の専門被験者によって下記基準に基づいて評価した。
◎:非常に良好 (染色後の色むらが少ないと回答した被験者の数が7名中6〜7名)
○:良好 (染色後の色むらが少ないと回答した被験者の数が7名中4〜5名)
△:やや悪い (染色後の色むらが少ないと回答した被験者の数が7名中2〜3名)
×:悪い (染色後の色むらが少ないと回答した被験者の数が7名中0〜1名)
健常毛髪:黒髪毛束
ダメージ毛髪:健常毛髪を室温で20分間ブリーチ処理したもの
ハイダメージ毛髪:健常毛髪を室温で45分間ブリーチ処理したもの
以下の表1に記載した配合組成よりなる実施例の酸化染毛剤を製造し、上記の評価(1)〜(3)について評価試験を行った。
一方、イオン性界面活性剤を含有する試験例1−1(本発明の実施例)は1剤および2剤混合時にラメラ液晶相を含有し、試験例1−2(本発明の実施例)はバイコンティニュアスミクロエマルション相を含有し、健常毛髪、ダメージ毛髪、ハイダメージ毛髪のいずれに対しても染色効果および染色後の髪の感触に優れるものであった。
試験例1−1、1−2および以下の比較例1(比較例1は非イオン性界面活性剤、油分を含有しているもののその配合量、HLBが適切に調整されていないため、バイコンティニュアスミクロエマルション相およびラメラ液晶相を含まない染毛剤である。)に記載した配合組成よりなる試験例の酸化染毛剤を製造し、第1剤と第2剤を混合した染液10gを、重さ3g、長さ15cmの人毛毛束に均一に塗布し、20分間放置し、ついで、十分洗浄した後に乾燥させた。さらにその後2回シャンプー洗浄を実施し、シャンプー前後の明度差(ΔL)および色差(ΔE)を測定した。測定結果を図2に示す。
「比較例1(1剤:2剤混合比=1:2)」<1剤>
塩化アルキルトリメチルアンモニウム 2
脱臭セタノール 6
(e)流動パラフィン 2
プロピレングリコール 5
グリセリン 5
(d)ポリオキシエチレンセチルエーテル(HLB14) 1
(d)ポリオキシエチレンオレイルエーテル(HLB16) 0.5
アンモニア水(28%) 8
2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール 0.5
パラフェニレンジアミン 0.4
レゾルシン 0.2
5−アミノオルトクレゾール 0.2
パラアミノフェノール(酸化染料) 1
塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノール 0.04
ナトリウムハイドロサルファイト 0.1
L−アスコルビン酸 0.6
エデト酸塩2ナトリウム 0.2
(f)精製水 残部(合計100質量%)
<2剤>
過酸化水素水(30%) 5
リン酸 0.24
リン酸水素2ナトリウム 0.3
フェノキシエタノール 適量
エデト酸塩2ナトリウム 適量
(f)精製水 残部
第1剤と第2剤を混合し、振とう直後にバイコンティニュアスミクロエマルション又はラメラ液晶相を示す相を含有する本発明の酸化染毛剤は染毛後のシャンプーによる色落ちが少ない、優れた基剤であることがわかった。
以下の表2に記載した配合組成よりなる試験例の酸化染毛剤を製造し、評価(1)〜(3)について評価試験を行った。
一方、界面活性助剤を含有する試験例2−1(本発明の実施例)は、1剤および2剤混合時にラメラ液晶相を含有し、健常毛髪、ダメージ毛髪、ハイダメージ毛髪のいずれに対しても染色効果および染色後の髪の感触に優れるものであった。
以下の表3に記載した配合組成よりなる試験例の酸化染毛剤を製造し、評価(1)〜(3)について評価試験を行った。
※両親媒性物質であるモノデシルモノグリセリルエーテル(IOB値0.88)3.8質量%とデカン酸プロピレングリコール(IOB値0.62)3.8質量%の平均値
一方、アニオン性界面活性剤と両性界面活性剤との質量比が2:8〜8:2である試験例3−2〜5(本発明の実施例)は1剤および2剤混合時にラメラ液晶相を含有し、健常毛髪、ダメージ毛髪、ハイダメージ毛髪のいずれに対しても染色効果および染色後の髪の感触に優れるものであった。
以下の表4に記載した配合組成よりなる試験例の酸化染毛剤を製造し、評価(1)〜(3)について評価試験を行った。
※両親媒性物質であるモノオクチルモノグリセリルエーテル(IOB値1.048)とラウリン酸プロピレングリコール(IOB値0.53)の平均値
一方、イオン性界面活性剤および界面活性助剤の配合濃度が好適である試験例4−1〜3(本発明の実施例)は1剤および2剤混合時にラメラ液晶相を含有し、健常毛髪、ダメージ毛髪、ハイダメージ毛髪のいずれに対しても染色効果および染色後の髪の感触に優れるものであった。
一方、非イオン性界面活性剤および油分の配合により適切に界面活性剤の会合状態が制御された試験例5−1(本発明の実施例)は1剤および2剤混合時にバイコンティニュアスミクロエマルション相を含有し、試験例5−2(本発明の実施例)はラメラ液晶相を含有し、健常毛髪、ダメージ毛髪、ハイダメージ毛髪のいずれに対しても染色効果および染色後の髪の感触に優れるものであった。
<1剤>
(a)ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 18
(a)ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン
6
ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン 6
イソプロパノール 9.5
プロピレングリコール 10
オクタン酸オクチル 2
強アンモニア水(28%) 8.6
エタノールアミン 2.4
ハイドロサルファイトナトリウム 0.1
アスコルビン酸 0.3
カチオン化シルクタンパク 0.1
エデト酸2ナトリウム 0.2
レゾルシン 1
香料 適量
(c)精製水 残余(合計100質量%)
<2剤>
過酸化水素水(30%) 18
(b)モノオクチルモノグリセリルエーテル 8
(b)ラウリン酸プロピレングリコール 7
リン酸 0.2
無水リン酸1水素ナトリウム 0.2
スズ酸ナトリウム 0.02
パラオキシ安息香酸エステル 適量
(c)精製水 残余(合計100質量%)
*1剤のpH=11.1、2剤のpH=3.01
*両親媒性物質の(無機性値/有機性値)比は0.81{両親媒性物質であるモノオクチルモノグリセリルエーテル(IOB値1.048)8%とラウリン酸プロピレングリコール(IOB値0.53)7%の平均値}
<1剤>
1,3−ブチレングリコール 5
(d)ポリオキシエチレン(10EO)セチルエーテル 15
(d)オレイン酸ポリオキシエチレングリセリル(8EO) 15
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース 0.5
強アンモニア水(28%) 15
エタノールアミン 2
アスコルビン酸 0.6
DL−ピロリドンカルボン酸ナトリウム液 0.1
ヒドロキシエタンジホスホン酸4ナトリウム 0.3
レゾルシン 0.15
香料 適量
(f)精製水 残余(合計100質量%)
<2剤>
(e)流動パラフィン 5
セトステアリルアルコール 2
ラウリル硫酸ナトリウム 0.1
過酸化水素水(30%) 18
リン酸 0.1
無水リン酸1水素ナトリウム 0.1
スズ酸ナトリウム 0.02
パラオキシ安息香酸エステル 適量
(f)精製水 残余(合計100質量%)
*1剤のpH=11.02、2剤のpH=3.0
*非イオン性界面活性剤のHLBは10.5{非イオン性界面活性剤であるポリオキシエチレン(10EO)セチルエーテル(HLB=11)15%とオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル(8EO)(HLB=10)15%の平均値}
また、本発明によれば、染毛後の洗浄による色落ちの抑制効果にも優れる酸化染毛剤を提供することが可能である。
前記アニオン性界面活性剤と、前記両性界面活性剤及び/又はカチオン性界面活性剤の含有量が第1剤及び第2剤全量に対して7.2質量%以上であり、前記アニオン性界面活性剤と、前記両性界面活性剤及び/又はカチオン性界面活性剤との質量比が、(アニオン性界面活性剤):(両性界面活性剤及び/又はカチオン性界面活性剤)=2:8〜8:2であり、
成分(b)(無機性値/有機性値)比の値が0.8〜1.5の範囲内である両親媒性物質が、モノグリセリン誘導体、ジグリセリン誘導体、プロピレングリコール誘導体、ブチレングリコール誘導体、モノエタノールアミド誘導体、モノエタノールアミン誘導体、ジエタノールアミド誘導体、ジエタノールアミン誘導体から選ばれる1種または2種以上であり、前記両親媒性物質の含有量が第1剤及び第2剤全量に対して8質量%以上であることを特徴とする酸化染毛剤を提供するものである。
(a)イオン性界面活性剤
(b)(無機性値/有機性値)比の値が0.8〜1.5の範囲内である両親媒性物質
(c)水
(d)非イオン性界面活性剤
(e)油分
(f)水
Claims (7)
- アルカリ剤を含む第1剤と、酸化剤を含む第2剤とを混合する酸化染毛剤において、前記第1剤と第2剤とを混合した直後に、バイコンティニュアスミクロエマルション相又はラメラ液晶相を含有することを特徴とする酸化染毛剤。
- 前記第1剤及び/又は第2剤中に、バイコンティニュアスミクロエマルション相又はラメラ液晶相を形成する下記成分(a)〜(c)を含有することを特徴とする請求項1記載の酸化染毛剤。
(a)イオン性界面活性剤
(b)(無機性値/有機性値)比の値が0.8〜1.5の範囲内である両親媒性物質
(c)水 - 前記第1剤及び/又は第2剤中に、バイコンティニュアスミクロエマルション相又はラメラ液晶相を形成する下記成分(d)〜(f)を含有することを特徴とする請求項1記載の酸化染毛剤。
(d)非イオン性界面活性剤
(e)油分
(f)水 - 前記成分(a)イオン性界面活性剤がアニオン性界面活性剤を含み、さらに両性界面活性剤及び/又はカチオン性界面活性剤から選ばれる1種または2種以上を含むことを特徴とする請求項2記載の酸化染毛剤。
- 前記成分(a)イオン性界面活性剤において、アニオン性界面活性剤と、両性界面活性剤及び/又はカチオン性界面活性剤との質量比が、(アニオン性界面活性剤):(両性界面活性剤及び/又はカチオン性界面活性剤)=2:8〜8:2であることを特徴とする請求項4記載の酸化染毛剤。
- 前記成分(b)(無機性値/有機性値)比の値が0.8〜1.5の範囲内である両親媒性物質が、モノグリセリン誘導体、ジグリセリン誘導体、プロピレングリコール誘導体、ブチレングリコール誘導体、モノエタノールアミド誘導体、モノエタノールアミン誘導体、ジエタノールアミド誘導体、ジエタノールアミン誘導体から選ばれる1種または2種以上であることを特徴とする請求項2記載の酸化染毛剤。
- 前記成分(d)非イオン性界面活性剤のHLBが、5〜14の範囲内であることを特徴とする請求項3記載の酸化染毛剤。
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