JP2021107348A - 化粧料 - Google Patents

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JP2021107348A
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達也 川口
由佳子 佐藤
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由佳子 佐藤
恵衣子 佐藤
Eiko Sato
恵衣子 佐藤
新一郎 中野
Shinichiro Nakano
新一郎 中野
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Abstract

【課題】穏やかな洗浄性を有しつつ、かつ使用後の化粧のりや化粧つきが良好な化粧料を提供する。【解決手段】下記式(I)で表される化合物を含む化粧料であって、界面活性剤が化粧料の全量に対して0.1質量%未満であり、かつ油性成分が化粧料の全量に対して0.5質量%未満である、化粧料。(式中、lおよびmは同一であっても、異なっていてもよく、それぞれ10〜25の整数を示す)【選択図】なし

Description

本発明は、界面活性剤および油性成分が化粧料の全量に対してそれぞれ一定量未満であり、かつ特定のシラン化合物を含む化粧料に関する。
朝などの外出前にスキンケアやメイクアップを行う場合は、スキンケア前に洗顔を行うことが多い。その洗顔は、水でのみ洗顔したり、洗顔フォームで洗顔したり、または化粧水をコットンに含ませて拭き取るなどその形態は多様であるが、洗顔後にスキンケアやメイクアップを行う場合が多いため、スキンケアやメイクアップを意識した洗顔のニーズは極めて高い。
界面活性剤や油性成分を一定量以上含む化粧料の場合には、肌の余分なもの、例えば、ほこり、目やに、余分な皮脂等以外に落としてしまい、肌がつっぱるなどするために上記ニーズを満たすことができない。一方、洗浄性がない化粧料では、肌の余分なものさえ落とすことができずに、その後のスキンケアやメイクアップに支障が生じる。
特許文献1には、特定のシラン化合物と、特定の増粘剤とを含む水性美容液または水性クリームが開示されており、この水性美容液または水性クリームが、肌へののび等の使用感に優れることが記載されているが、洗浄性については全く開示されておらず、上記のニーズを満たすものとはならない。
特許第5398813号公報
本発明者らは、驚くべきことに、界面活性剤および油性成分の配合量が化粧料の全量に対して一定量未満であるにも関わらず、特定のシラン化合物を含む化粧料を用いることにより、穏やかな洗浄性を有しつつ、かつ当該化粧料の使用後の化粧のりや化粧つきが良好となることを見出した。本発明はこれらの知見に基づくものである。
従って、本発明は、界面活性剤および油性成分が化粧料の全量に対してそれぞれ一定量未満であり、かつ特定のシラン化合物を含む化粧料を開示する。
本発明によれば、以下の発明が提供される。
(1)下記式(I)で表される化合物を含む化粧料であって、界面活性剤が化粧料の全量に対して0.1質量%未満であり、かつ油性成分が化粧料の全量に対して0.5質量%未満である、化粧料:
Figure 2021107348
(式中、lおよびmは同一であっても、異なっていてもよく、それぞれ10〜25の整数を示す)。
(2)式(I)で表される化合物が、ビスPEG−18メチルエーテルジメチルシランを含む、(1)に記載の化粧料。
(3)式(I)で表される化合物の配合量が、化粧料の全量に対して、0.1〜10質量%である、(1)または(2)に記載の化粧料。
(4)式(I)で表される化合物の配合量が、化粧料の全量に対して、1〜3質量%である、(1)または(2)に記載の化粧料。
(5)アルキレンオキシド誘導体を更に含む、(1)〜(4)のいずれかに記載の化粧料。
(6)アルキレンオキシド誘導体が下記式(II)で表される化合物である、(5)に記載の化粧料:
Figure 2021107348
(式中、
AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、EOはオキシエチレン基、pおよびqはそれぞれ炭素数3〜4のオキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数で、1≦p≦70、1≦q≦70であり、オキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合が、20〜80質量%であり、
オキシアルキレン基とオキシエチレン基とがブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよく、
およびRは同一もしくは異なっていてもよい炭素数1〜4の炭化水素基または水素原子であり、RおよびRの炭化水素基数に対する水素原子数の割合が0.15以下である)。
(7)アルキレンオキシド誘導体において、オキシアルキレン基とオキシエチレン基とがランダム状に付加しているものである、(6)に記載の化粧料。
(8)アルキレンオキシド誘導体の配合量が、化粧料の全量に対して、0.01〜70質量%である、(5)〜(7)のいずれかに記載の化粧料。
(9)アルキレンオキシド誘導体の配合量が、化粧料の全量に対して、4〜6質量%である、(5)〜(7)のいずれかに記載の化粧料。
(10)界面活性剤が、化粧料の全量に対して、0.01質量%未満である、(1)〜(9)のいずれかに記載の化粧料。
(11)油性成分が、化粧料の全量に対して、0.05質量%未満である、(1)〜(10)のいずれかに記載の化粧料。
(12)洗浄料である、(1)〜(11)のいずれかに記載の化粧料。
(13)ジェル状洗浄料である、(1)〜(12)のいずれかに記載の化粧料。
(14)皮膚洗浄料である、(1)〜(13)のいずれかに記載の化粧料。
本発明の化粧料を用いることにより、穏やかな洗浄性を有しつつ、かつ当該化粧料の使用後の化粧のりや化粧つきが良好となる点で有利である。
発明の具体的説明
本発明は、下記式(I)で表される化合物を含む化粧料であって、界面活性剤が化粧料の全量に対して0.1質量%未満であり、かつ油性成分が化粧料の全量に対して0.5質量%未満である、化粧料である:
Figure 2021107348
(式中、lおよびmは同一であっても、異なっていてもよく、それぞれ10〜25の整数を示す)。
上記式(I)で表される化合物は、本発明の化粧料に一種または二種以上含まれていてもよく、室温でペースト状から固体状である。また、上記式(I)で表される化合物は、水との親和性が良いため、水性化粧料中では化粧料全体に分散する性質を有する。
本発明の化粧料に含まれる上記式(I)で表される化合物は、特に限定されるものではないが、好ましくは、ビスPEG−18メチルエーテルジメチルシランである。ビスPEG−18メチルエーテルジメチルシランは、INCI名「ビスPEG−18メチルエーテルジメチルシラン」として市販されているものを用いることができる。具体的な市販品の商品名としては、「2501 Cosmetic Wax(東レ・ダウコーニング社製)」、「SM4110P(KCC Corporation社製)」等が挙げられる。いずれも上記式(I)において、lおよびmがそれぞれ平均18の構造である化合物である。
本発明の化粧料に含まれる上記式(I)で表される化合物の配合量は、特に限定されるものではないが、好ましくは、化粧料の全量に対して、0.1〜10質量%であり、より好ましくは、化粧料の全量に対して、1〜3質量%である。本発明の化粧料に上記式(I)で表される化合物が1〜3質量%含まれることにより、穏やかな洗浄性を有しつつ、かつ当該化粧料の使用後の化粧のりや化粧つきが更に良好となる。
本発明の化粧料の好ましい態様によれば、上記式(I)で表される化合物を含む化粧料であって、界面活性剤が化粧料の全量に対して0.1質量%未満であり、かつ油性成分が化粧料の全量に対して0.5質量%未満である化粧料であって、アルキレンオキシド誘導体を更に含む化粧料が提供される。本発明の化粧料に更に含まれるアルキレンオキシド誘導体は、特に限定されるものではないが、好ましくは下記式(II)で表される化合物である。
Figure 2021107348
(式中、
AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、EOはオキシエチレン基、pおよびqはそれぞれ炭素数3〜4のオキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数で、1≦p≦70、1≦q≦70であり、オキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合が、20〜80質量%であり、オキシアルキレン基とオキシエチレン基とがブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよく、RおよびRは同一もしくは異なっていてもよい炭素数1〜4の炭化水素基または水素原子であり、RおよびRの炭化水素基数に対する水素原子数の割合が0.15以下である)。
上記式(II)で表される化合物において、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基であり、例えば、オキシプロピレン基、オキシブチレン基、オキシイソブチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基などが挙げられ、好ましくは、オキシプロピレン基またはオキシブチレン基が挙げられる。pは炭素数3〜4のオキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1≦p≦70、好ましくは2≦p≦20である。qはオキシエチレン基の平均付加モル数であり、1≦q≦70、好ましくは2≦q≦20である。また、(p+q)として、好ましくは8〜100である。
また、上記式(II)で表される化合物において、炭素数3〜4のオキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合は、20〜80質量%であることが好ましい。エチレンオキシドおよび炭素数3〜4のアルキレンオキシドの付加する順序は特に限定されない。また、オキシエチレン基と炭素数3〜4のオキシアルキレン基とはブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよいが、好ましくはランダム状に付加しているものである。ここで、ブロック状とは、2段ブロックのみならず、3段ブロックも含まれる。
およびRはそれぞれ同種のものを用いても、炭素原子数1〜4の炭化水素基と水素原子とが混在しても、異種の炭素原子数1〜4の炭化水素基が混在してもよい。但し、RおよびRの炭化水素基のうち、炭化水素基と水素原子の存在割合は、炭化水素基の数(X)に対する水素原子の数(Y)の割合Y/Xが0.15以下であり、好ましくは0.06以下である。
具体的なアルキレンオキシド誘導体としては、例えば、ポリオキシエチレン(10モル)ポリオキシプロピレン(10モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(9モル)ポリオキシプロピレン(2モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(14モル)ポリオキシプロピレン(7モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(6モル)ポリオキシプロピレン(14モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(15モル)ポリオキシプロピレン(5モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(25モル)ポリオキシプロピレン(25モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(9モル)ポリオキシブチレン(2モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(14モル)ポリオキシブチレン(7モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(10モル)ポリオキシプロピレン(10モル)ジエチルエーテル、ポリオキシエチレン(10モル)ポリオキシプロピレン(10モル)ジプロピルエーテル、ポリオキシエチレン(10モル)ポリオキシプロピレン(10モル)ジブチルエーテル、ポリオキシエチレン(36モル)ポリオキシプロピレン(41モル)ジメチルエーテル等が挙げられ、これらの中でも、ポリオキシエチレン(9モル)ポリオキシプロピレン(2モル)ジメチルエーテル、ポリオキシエチレン(14モル)ポリオキシプロピレン(7モル)ジメチルエーテル、またはポリオキシエチレン(36モル)ポリオキシプロピレン(41モル)ジメチルエーテルが好ましく、ポリオキシエチレン(14モル)ポリオキシプロピレン(7モル)ジメチルエーテルが特に好ましい。
本発明のアルキレンオキシド誘導体は公知の方法で製造することができる。例えば、水酸基を有している化合物にエチレンオキシドおよび炭素数3〜4のアルキレンオキシドを付加重合した後、ハロゲン化アルキルをアルカリ触媒の存在下にエーテル反応させることによって得ることができる。
本発明の化粧料に含まれていてもよいアルキレンオキシド誘導体の配合量は、特に限定されるものではないが、好ましくは、化粧料の全量に対して、0.01〜70質量%であり、より好ましくは、化粧料の全量に対して、0.1〜30質量%であり、さらに好ましくは、化粧料の全量に対して、1〜10質量%であり、さらに好ましくは、化粧料の全量に対して、1〜7質量%であり、特に好ましくは、化粧料の全量に対して、4〜6質量%である。アルキレンオキシド誘導体の配合量を、化粧料の全量に対して、0.01〜70質量%とすることにより、穏やかな洗浄性を有しつつ、かつ当該化粧料の使用後の化粧のりや化粧つきが更に良好となる。
本発明の化粧料に含まれる界面活性剤は、穏やかな洗浄性を有しつつ、かつ当該化粧料の使用後の良好な化粧のりや化粧つきを実現するために、化粧料中に極力含まれない方がよく、化粧料の全量に対して0.1質量%未満であり、好ましくは、化粧料の全量に対して0.05質量%未満であり、より好ましくは、化粧料の全量に対して0.01質量%未満である。
本明細書において、界面活性剤とは、イオン性界面活性剤(アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、および両性界面活性剤)および非イオン性界面活性剤を指し、さらにこれらの4種の界面活性剤に加えて、高分子界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、および天然界面活性剤も本明細書において界面活性剤の範囲に含まれる。
本発明の化粧料に含まれる油性成分は、穏やかな洗浄性を有しつつ、かつ当該化粧料の使用後の良好な化粧のりや化粧つきを実現するために、化粧料中に極力含まれない方がよく、化粧料の全量に対して0.5質量%未満であり、好ましくは、化粧料の全量に対して0.1質量%未満であり、より好ましくは、化粧料の全量に対して0.05質量%未満である。
ここで、油性成分とは、通常の化粧品、医薬品等に常用される液状〜半固型〜固型の任意の油性成分を包含するものであり、このような油性成分として、例えば油脂、ロウ類、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、シリコーン油等が挙げられる。但し、本明細書においては、上記式(I)で表される化合物は油性成分に含まれないものとする。
液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
ロウ類としては、例えば、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば、直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
シリコーン油としては、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ステアロキシメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン、アルキル変性オルガノポリシロキサン、未末端変性オルガノポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン、アミノ変性オルガノポリシロキサン、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等のシリコーン化合物等が挙げられる。
本発明の化粧料には、上記成分の他、通常化粧品や医薬品に用いられる成分を配合することができ常法に応じて製造される。係る成分としては下記のようなものが挙げられ、本発明の効果を奏する限り、下記成分の一種または二種以上とを配合して更に配合して製造することができる。
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(例えば、γ−酸化鉄等);無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウムまたはアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、および青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号および青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β−カロチン等)等が挙げられる。
半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が挙げられる。
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸A1Mg(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、安息香酸系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル等);アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等);サリチル酸系紫外線吸収剤(例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等);桂皮酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート等);ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等);3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー;2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール;2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン;5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン等が挙げられる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6−ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール;POP−ブチルエーテル;POP・POE−ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテルリン酸;POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);四炭糖(例えば、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等);六炭糖(例えば、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等);アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等)等が挙げられる。
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げられる。
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
pH調製剤としては、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、Eおよびその誘導体、パントテン酸およびその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
その他の配合可能成分としては、例えば、防腐剤(エチルパラベン、ブチルパラベン等);消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等が挙げられる。
本発明の化粧料は、上記の成分に加えて、更に水を含有することができる。水としては、化粧品、医薬部外品等に使用される水を使用することができ、例えば、精製水、イオン交換水、水道水等を使用することができる。
本発明の化粧料中の水の配合量は、好ましくは、化粧料の全量に対して、10質量%以上とすることができ、より好ましくは、化粧料の全量に対して、20質量%以上とすることができる。本発明の化粧料中の水の配合量は、好ましくは、化粧料の全量に対して、80質量%以下とすることができ、より好ましくは、化粧料の全量に対して、70質量%以下とすることができる。
本発明の化粧料は、好ましくは、洗浄料であり、より好ましくはジェル状洗浄料である。ジェル状洗浄料とは、流動性を有する半固形の洗浄料を意味し、粘度は(B型粘度計、30℃)が1,000mPa・s以上であることが好ましく、3,000mPa・s以上であることがより好ましく、10,000mPa・s以上であることがさらに好ましい。また、ジェル状洗浄料は、用途に応じて透明または半透明とすることが好ましく、透明とすることがより好ましい。
本発明の化粧料は、好ましくは、皮膚洗浄料であり、特に朝の起床後、メイクやサンスクリーン塗布前の皮膚の洗浄用として好適に使用され、その剤形はローション状、ジェル状、またはクリーム状の形態をとることが好ましいが、特にジェル状の形態をとることがより好ましい。
本発明の化粧料の剤型は任意であり、溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系、水2−油二層系、水−油−粉末三層系等、どのような剤型でも構わない。
以下の例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。配合量は特記しない限り、質量%で示す。
試験例1:洗い上がりの肌の柔らかさの検討
専門パネラー10名が下記の処方に基づき作成した化粧料で洗顔した後に、洗い上がりの肌の柔らかさを以下の評価基準に基づき評価した。
[評価基準]
洗い上がりの肌の柔らかさ
×:すべての専門パネラーがコントロール(control)と比較して明らかに柔らかくないと評価した
△:すべての専門パネラーがコントロール(control)と比較して同等と評価した
○:すべての専門パネラーがコントロール(control)と比較して明らかに柔らかいと評価した
処方例1〜3
下記表1に処方例1〜3を示す。処方例1〜3は、いずれも界面活性剤および油性成分を含有しない。
Figure 2021107348
上記表1の結果から、ビスPEG−18メチルエーテルジメチルシラン(本発明の式(I)で表される化合物)を含まない処方(処方例1)に比べて、ビスPEG−18メチルエーテルジメチルシランを含む処方(処方例2および3)では洗顔した方が洗い上がりの肌の柔らかさが良好であった。洗い上がりの肌の柔らかさが良好であることにより、使用後の化粧のりや化粧つきが良好となる。
試験例2:アルキレンオキシド誘導体を含む処方の摩擦係数の評価
処方例4〜13
下記表2および表3に処方例4〜13を示す。処方例4〜13は、いずれも界面活性剤および油性成分を含まない。
Figure 2021107348
Figure 2021107348
上記の処方例4〜13の摩擦係数(coefficient of friction; C.O.F)を測定して、その平均値(肌の滑りやすさ)および標準偏差(standard variation;SD)(肌の凹凸)を求めた。その結果を下記表4に示す。
Figure 2021107348
上記表4の結果から、ビスPEG−18メチルエーテルジメチルシランの含有量の増加に従って、摩擦係数の平均値が高くなり、皮膚の余分な皮脂等が除去され、洗浄効果を有することが分かる。また、上記表4の結果から、ビスPEG−18メチルエーテルジメチルシランの含有量の増加に従って、摩擦係数の標準偏差が低下し、より皮膚が凹凸のない肌となることが分かり、その後の化粧のりや化粧つきが良好となることが分かる。
また、アルキレンオキシド誘導体(PEG/PPG−9/2ジメチルエーテル、PEG/PPG−14/7ジメチルエーテル、またはPEG/PPG−36/41ジメチルエーテル)を化粧料に更に加えることにより、洗浄後に摩擦係数の平均値が低下して皮膚の滑りやすさが向上(肌のつるつる感が向上)し、かつ摩擦係数の標準偏差が低下して化粧のりや化粧つきが更に良好となることが分かった(処方例8とアルキレンオキシド誘導体を添加した処方例9〜13とで洗浄効果は少なくとも変わらない(データは示さない)。このことは下記表5の結果からも分かる)。このような効果はPEG/PPG−14/7ジメチルエーテルにおいて特に良好であり、化粧料の全量に対して用量依存的に向上することが分かった。
試験例3:各成分の評価
各成分について、「洗浄性」、「軽く洗浄した後の感触」、および「ファンデーション(FD)との相性」について評価した。評価方法は以下の通りである。
「洗浄性」は、人工皮脂と軽くなじませ、各成分が人工皮脂となじむか否かを確認する。また、このスラリーを間接的に流水に触れさせ、落ちるか否かを確認することにより各成分の洗浄性を評価する。
「軽く洗浄した後の感触」は、各成分を腕に塗布し、水で軽く流したときの感触について評価する。
「ファンデーション(FD)との相性」は、約4cm×約3cmにカットした擬似皮膚に各成分を少量塗布して、まんべんなく塗り広げたら、水に浸し5秒間やさしく洗浄してきれいにティッシュオフし、その後パフにファンデーションを付着させ、擬似皮膚に3〜5回塗布し、塗布後の様子を撮影して確認することにより行う。
上記の各評価に用いた各成分は、水、PEG/PPG−14/7ジメチルエーテル(アルキレンオキシド誘導体)、ビスPEG−18メチルエーテルジメチルシラン、イソステアリン酸PEG−20グリセリル(界面活性剤)、PEG−10ジメチコン(界面活性剤)、シクロペンタシロキサン(油性成分)、ワセリン(油性成分)、アミノプロピルジメチコン(油性成分)、ジメチコン(油性成分)、および(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー(エラストマー)である。
10名の専門パネラーにより、各成分について、上記評価項目について以下の評価基準に基づいて評価した。各成分における「洗浄性」および「ファンデーション(FD)との相性」の評価にばらつきはなく、例えば、「○」と評価された処方では全ての専門パネラーが「○」と評価した。
[評価基準]
洗浄性
×:全く落ちていない状態
△:塗布した7〜8割が落ちていない状態
○:5割程度落ちている状態
◎:7〜8割以上落ちている状態
軽く洗浄した後の感触
×:すべての専門パネラーが『不快である』と答えた状態
△:5割以上の専門パネラーが『不快である』と答えた状態
○:8割以上の専門パネラーが『心地よい』と答えた状態
◎:すべての専門パネラーが『心地よい』と答えた状態
パウダリーファンデーション(FD)との相性
×:FDをつけたパフが膜上で滑らない状態
△:FDをつけたパフが膜上で滑るが、なじまない状態
○:FDをつけたパフが膜上で滑り、FDとのなじみが良好である状態
評価結果を下記表5に示す。
Figure 2021107348
上記表5の各成分の評価結果から、PEG/PPG−14/7ジメチルエーテルおよびビスPEG−18メチルエーテルジメチルシランは、いずれの評価項目も機能として最適であり、この二種の化合物を組み合わせることにより、穏やかな洗浄性を有しつつ、本発明の化粧料の使用後の化粧のりや化粧つきが好ましくなることが分かる。

Claims (14)

  1. 下記式(I)で表される化合物を含む化粧料であって、界面活性剤が化粧料の全量に対して0.1質量%未満であり、かつ油性成分が化粧料の全量に対して0.5質量%未満である、化粧料:
    Figure 2021107348
    (式中、lおよびmは同一であっても、異なっていてもよく、それぞれ10〜25の整数を示す)。
  2. 式(I)で表される化合物が、ビスPEG−18メチルエーテルジメチルシランを含む、請求項1に記載の化粧料。
  3. 式(I)で表される化合物の配合量が、化粧料の全量に対して、0.1〜10質量%である、請求項1または2に記載の化粧料。
  4. 式(I)で表される化合物の配合量が、化粧料の全量に対して、1〜3質量%である、請求項1または2に記載の化粧料。
  5. アルキレンオキシド誘導体を更に含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の化粧料。
  6. アルキレンオキシド誘導体が下記式(II)で表される化合物である、請求項5に記載の化粧料:
    Figure 2021107348
    (式中、
    AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、EOはオキシエチレン基、pおよびqはそれぞれ炭素数3〜4のオキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モル数で、1≦p≦70、1≦q≦70であり、オキシアルキレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の割合が、20〜80質量%であり、
    オキシアルキレン基とオキシエチレン基とがブロック状に付加していてもランダム状に付加していてもよく、
    およびRは同一もしくは異なっていてもよい炭素数1〜4の炭化水素基または水素原子であり、RおよびRの炭化水素基数に対する水素原子数の割合が0.15以下である)。
  7. アルキレンオキシド誘導体において、オキシアルキレン基とオキシエチレン基とがランダム状に付加しているものである、請求項6に記載の化粧料。
  8. アルキレンオキシド誘導体の配合量が、化粧料の全量に対して、0.01〜70質量%である、請求項5〜7のいずれか一項に記載の化粧料。
  9. アルキレンオキシド誘導体の配合量が、化粧料の全量に対して、4〜6質量%である、請求項5〜7のいずれか一項に記載の化粧料。
  10. 界面活性剤が、化粧料の全量に対して、0.01質量%未満である、請求項1〜9のいずれか一項に記載の化粧料。
  11. 油性成分が、化粧料の全量に対して、0.05質量%未満である、請求項1〜10のいずれか一項に記載の化粧料。
  12. 洗浄料である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化粧料。
  13. ジェル状洗浄料である、請求項1〜12のいずれか一項に記載の化粧料。
  14. 皮膚洗浄料である、請求項1〜13のいずれか一項に記載の化粧料。
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