JP2003155216A - メーキャップ化粧料 - Google Patents

メーキャップ化粧料

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JP2003155216A
JP2003155216A JP2001352343A JP2001352343A JP2003155216A JP 2003155216 A JP2003155216 A JP 2003155216A JP 2001352343 A JP2001352343 A JP 2001352343A JP 2001352343 A JP2001352343 A JP 2001352343A JP 2003155216 A JP2003155216 A JP 2003155216A
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oxyethylene
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JP2001352343A
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Takashi Omori
隆司 大森
Hiroyuki Kaneki
宏之 鹿子木
Reiji Miyahara
令二 宮原
Tomiyuki Nanba
富幸 難波
Toshihiko Nakane
俊彦 中根
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、十分に満足できる使用感触
の付与と優れた化粧もち効果、及び保湿効果に優れたメ
ーキャップ化粧料を提供することにある。 【解決手段】 下記一般式化1で示されるアルキレンオ
キシド誘導体を含有することを特徴とするメーキャップ
化粧料。 【化1】R1O−[(AO)m(EO)n]−R2 (式中、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、E
Oはオキシエチレン基、m及びnはそれぞれ炭素数3〜4
のオキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モ
ル数で、1≦m≦70、1≦n≦70であり、オキシアル
キレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチ
レン基の割合が、20〜80質量%である。オキシアル
キレン基とオキシエチレン基はブロック状に付加してい
てもランダム状に付加していてもよい。R及びR
同一もしくは異なっていてもよい炭素数1〜4の炭化水
素基又は水素原子であり、R及びRの炭化水素基数
に対する水素原子数の割合が0.15以下である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメーキャップ化粧
料、特にその基剤の改良に関する。
【従来の技術】メーキャップ化粧料には、より美しく見
せる「美的役割」の他に、化粧もち、保湿効果といった
「機能性」や、心地よさを与える「感覚的役割」を担っ
ている。
【0002】「機能性」を充実させるためには、一般に
シリコーン化合物等の油分や、グリセリン等の保湿剤を
配合することが知られている。しかし塗布時のべたつ
き、きしみ感、滑沢性の低下といった「感覚的役割」を
損なう傾向にあった。
【0003】また、「感覚的役割」を果たすためには、
一般に球状粉末を配合して滑沢性を向上させ、マイカ、
タルク、カオリンといった板状粉末の配合により密着性
を高めてきた。しかしながら、球状粉末を多量配合する
と肌への密着性が低下したり、また粉末をプレスした際
の成型性が悪くなるといった欠点があった。
【0004】更に、マイカ、タルク、カオリンといった
板状粉末を多量配合すると滑沢性が低下したり、粉末表
面の触媒活性により、香料、オイルの劣化を発生させて
変臭の原因になる等の問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようにメーキャッ
プ化粧料において、満足できる使用感触の付与と優れた
化粧もち効果、保湿効果を同時に併せ持つことは非常に
困難であり、これらの特性を同時に有するメーキャップ
化粧料が求められている。
【0006】本発明は、前記従来技術の課題に鑑み行わ
れたものであり、その目的は十分に満足できる使用感触
の付与と優れた化粧もち効果、及び保湿効果に優れたメ
ーキャップ化粧料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】本発明者等は前記課題に鑑み鋭意研究した
結果、メーキャップ化粧料にアルキレンオキシド誘導体
を配合すると、使用感触、化粧もち効果、及び保湿効果
に優れたメーキャップ化粧料が得られることを見出し、
本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明にかかるメーキャップ化粧
料は、下記一般式化2で表わされるアルキレンオキシド
誘導体を含有するものである。
【化2】R1[(AO)m(EO)n]−R2 (式中、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、E
Oはオキシエチレン基、m及びnはそれぞれ炭素数3〜4
のオキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モ
ル数で、1≦m≦70、1≦n≦70であり、オキシアル
キレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチ
レン基の割合が、20〜80質量%である。オキシアル
キレン基とオキシエチレン基はブロック状に付加してい
てもランダム状に付加していてもよい。R及びR
同一もしくは異なっていてもよい炭素数1〜4の炭化水
素基又は水素原子であり、R及びRの炭化水素基数
に対する水素原子数の割合が0.15以下である。)
【0009】また、前記メーキャップ化粧料は、アルキ
レンオキシド誘導体のうち、オキシアルキレン基とオキ
シエチレン基がランダム状に付加していることが好適で
ある。また、前記メーキャップ化粧料は、アルキレンオ
キシド誘導体を0.01〜50質量%配合することが好
適である。また、前記メーキャップ化粧料は、保湿剤を
含有することが好適である。また、前記メーキャップ化
粧料は、窒化ホウ素を含有することが好適である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について詳述
する。式(1)で示されるアルキレンオキシド誘導体に
おいて、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基であ
り、例として、オキシプロピレン基、オキシブチレン
基、オキシイソブチレン基、トリメチレン基、テトラメ
チレン基などが挙げられる。好ましくは、オキシプロピ
レン基、オキシブチレン基が挙げられる。mは炭素数3
〜4のオキシアルキレン基の平均付加モル数であり、1
≦m≦70、好ましくは2≦m≦20である。nはオキ
シエチレン基の平均付加モル数であり、1≦n≦70、
好ましくは2≦n≦20である。炭素数3〜4のオキシ
アルキレン基又はオキシエチレン基が0であるとしっと
り感が落ち、70を越えるとべたつき感がでてきて、す
べすべ感が十分に得られない。
【0011】また、炭素数3〜4のオキシアルキレン基
とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の
割合は、20〜80質量%である。オキシエチレン基の
割合が20重量%未満であるとしっとり感が落ち、80
質量%より大きいとすべすべ感が十分に得られない。エ
チレンオキシド及び炭素数3〜4のアルキレンオキシド
の付加する順序は特に指定はない。またオキシエチレン
基と炭素数3〜4のオキシアルキレン基はブロック状に
付加していてもランダム状に付加していてもよい。好ま
しくはランダム状に付加されているものが挙げられる。
【0012】R及びRはそれぞれ一種のみを用いて
も、炭素数1〜4の炭化水素基と水素原子とが混在して
も、炭素数1〜4の炭化水素基が混在しても良い。ただ
しR及びRの炭化水素基のうち、炭化水素基と水素
原子の存在割合は、炭化水素基の数(X)に対する水素
原子の数(Y)の割合Y/Xが0.15以下、好ましく
は0.06以下である。Y/Xの割合が0.15を越える
と、べたつき感がでてくる。
【0013】アルキレンオキシド誘導体の配合量は特に
限定しないが、好ましくはメーキャップ化粧料全量中
0.01〜50.0質量%、更に好ましくは0.5〜20.
0質量%である。0.01質量%未満では配合による効果
が発揮されず、50.0質量%を越えると使用後、べた
つきを感じるようになってくる。
【0014】本発明に用いる保湿剤としては、例えば、
ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリ
セリン、1,3-ブチレングリコール、キシリトール、ソル
ビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアル
ロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲ
ン、コレステリル-12-ヒドロキシステアレート、乳酸ナ
トリウム、胆汁酸塩、dl-ピロリドンカルボン酸塩、短
鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザ
ヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロ
ート抽出物等が挙げられる。
【0015】保湿剤の配合量は特に限定しないが、好ま
しくはメーキャップ化粧料全量中0.001〜20.0質
量%、更に好ましくは0.1〜10.0質量%である。
【0016】本発明に用いる窒化ホウ素粉末は化粧料原
料として通常使用されている窒化ホウ素粉末であり、一
般に以下のような方法で合成される粉末である。 (1) ホウ素を窒素気流中1500℃程度で焼成す
る。 (2)アンモニアと酸化ホウ素、塩化アンモニウムとホ
ウ砂、又はホウ酸と尿素とを800〜1600℃程度で
焼成する。 結晶構造には六方晶形・ウルツ鉱形・菱面体形・立方晶
形等があり、立方晶形・ウルツ鉱形は主として研磨剤と
して利用され、六方晶形は潤滑剤に用いられている。ま
た菱面体形は特殊な製造法でのみ合成される。このうち
六方晶形の窒化ホウ素は、合成が容易であり粉砕等によ
る整粒処理も簡便に行うことができ、化粧料に配合した
場合の使用感触に最も優れるため好ましい。
【0017】本発明に用いられる窒化ホウ素粉末は、上
記の如き結晶構造を有する粉末を低級アルコールやアセ
トン等の水可溶性有機溶媒又はその水溶液、あるいは界
面活性剤水溶液中で攪拌洗浄し、低温下(60℃以下が
望ましい)・低酸素雰囲気下(窒素気流下又は真空中)で
乾燥して得る。このようにして得られた窒化ホウ素粉末
はそのまま化粧料に配合しても良いし、高級脂肪酸や油
脂、ロウ、シリコーン化合物、フッ素化合物、炭化水
素、界面活性剤、デキストリン脂肪酸エステル等の物質
による表面処理を行ってもよい。
【0018】窒化ホウ素粉末の平均粒径は特に限定され
ないが、球状換算平均粒径で、0.1〜30μが好まし
い。0.1μより小さい場合は滑沢性が損なわれ、30
μより大きいとザラツキを感じて好ましくない。
【0019】窒化ホウ素の配合量は目的とする製品に応
じてメーキャップ化粧料中0.1〜99.0質量%という
広範囲で選択され得る。0.1質量%以下の場合上記し
た効果が十分に得られず好ましくない。
【0020】本発明のメーキャップ化粧料は上記の必須
成分を既存のメーキャップ化粧料基剤に配合することに
より調整される。本発明のメーキャップ化粧料には上記
した必須構成成分の他に通常化粧品に用いられる他の成
分、例えば、粉末成分、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭
化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、シリ
コーン、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両
性界面活性剤、非イオン界面活性剤、保湿剤、水溶性高
分子、増粘剤、皮膜剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖
剤、低級アルコール、多価アルコール、糖、アミノ酸、
有機アミン、高分子エマルジョン、pH調製剤、皮膚栄養
剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料、水等
を必要に応じて適宜配合し、目的とする剤形に応じて常
法により製造することができる。以下に具体的な配合可
能成分を列挙するが、上記必須配合成分と、下記成分の
任意の一種又は二種以上とを配合して本発明のメーキャ
ップ化粧料を調整できる。
【0021】粉末成分としては、例えば、無機粉末(例
えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、
白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキ
ュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸
アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケ
イ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステ
ン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸
バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カ
ルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セ
ラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜
鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウ
ム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド
樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタ
クリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとア
クリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉
末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等);無
機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無
機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄
等);無機褐色系顔料(例えば、γ−酸化鉄等);無機
黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等);無機黒色系
顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等);無機紫
色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイ
オレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、
水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料
(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化
チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ
塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化
チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔
等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、
カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はア
ルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば赤色201号、
赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色22
0号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙
色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401
号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色
104号、赤色106号、赤色227号、赤色230
号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色
4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3
号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィ
ル、β−カロチン等)等が挙げられる。
【0022】液体油脂としては、例えば、アボガド油、
ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロ
コシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴ
マ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ
油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆
油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ
油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等
が挙げられる。
【0023】固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤ
シ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化
牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化
油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
【0024】ロウ類としては、例えば、ミツロウ、カン
デリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロ
ウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラ
ノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、
サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリ
ン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラ
ノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテ
ル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロ
ールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコー
ル、 POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げ
られる。
【0025】炭化水素油としては、例えば、流動パラフ
ィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフ
ィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリ
スタリンワックス等が挙げられる。
【0026】高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘ
ン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソス
テアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペン
タエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等
が挙げられる。
【0027】高級アルコールとしては、例えば、直鎖ア
ルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコ
ール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミ
リスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステア
リルアルコール等);分枝鎖アルコール(例えば、モノ
ステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)、2-
デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレス
テロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、
イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)
等が挙げられる。
【0028】合成エステル油としては、ミリスチン酸イ
ソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチル
ドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブ
チル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、
オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシ
ル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステ
アリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、 1
2-ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ-2-エチル
ヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトー
ル脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N-アルキルグ
リコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リン
ゴ酸ジイソステアリル、ジ-2-ヘプチルウンデカン酸グ
リセリン、トリ-2-エチルヘキサン酸トリメチロールプ
ロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパ
ン、テトラ-2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトー
ル、トリ-2-エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタ
ン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、ト
リイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2-
エチルヘキサノエート、2-エチルヘキシルパルミテー
ト、トリミリスチン酸グリセリン、トリ-2-ヘプチルウ
ンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステ
ル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミ
チン酸2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチ
ル、N-ラウロイル-L-グルタミン酸-2-オクチルドデシル
エステル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、エチ
ルラウレート、セバシン酸ジ−2-エチルヘキシル、ミリ
スチン酸2-ヘキシルデシル、パルミチン酸2-ヘキシルデ
シル、アジピン酸2-ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソ
プロピル、コハク酸2-エチルヘキシル、クエン酸トリエ
チル等が挙げられる。
【0029】シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリ
シロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチル
フェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン
等);環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシク
ロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサ
ン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元
網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴ
ム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサ
ン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポ
リシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)等が挙げ
られる。
【0030】アニオン界面活性剤としては、例えば、脂
肪酸セッケン(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミ
チン酸ナトリウム等);高級アルキル硫酸エステル塩
(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリ
ウム等);アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、
POE-ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE-ラウリル
硫酸ナトリウム等);N-アシルサルコシン酸(例えば、
ラウロイルサルコシンナトリウム等);高級脂肪酸アミ
ドスルホン酸塩(例えば、N-ミリストイル-N-メチルタ
ウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリ
ウム、ラウリルメチルタウリンナトリウム等);リン酸
エステル塩(POE-オレイルエーテルリン酸ナトリウム、
POE-ステアリルエーテルリン酸等);スルホコハク酸塩
(例えば、ジ-2-エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリ
ウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシ
エチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロ
ピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等);アル
キルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼン
スルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベン
ゼンスルホン酸等);高級脂肪酸エステル硫酸エステル
塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウ
ム等);N-アシルグルタミン酸塩(例えば、N-ラウロイ
ルグルタミン酸モノナトリウム、N-ステアロイルグルタ
ミン酸ジナトリウム、N-ミリストイル-L-グルタミン酸
モノナトリウム等);硫酸化油(例えば、ロート油
等);POE-アルキルエーテルカルボン酸;POE-アルキル
アリルエーテルカルボン酸塩;α-オレフィンスルホン
酸塩;高級脂肪酸エステルスルホン酸塩;二級アルコー
ル硫酸エステル塩;高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸
エステル塩;ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸
ナトリウム;N-パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタ
ノールアミン;カゼインナトリウム等が挙げられる。
【0031】カチオン界面活性剤としては、例えば、ア
ルキルトリメチルアンモニウム塩(例えば、塩化ステア
リルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルトリメチル
アンモニウム等);アルキルピリジニウム塩(例えば、
塩化セチルピリジニウム等);塩化ジステアリルジメチ
ルアンモニウムジアルキルジメチルアンモニウム塩;塩
化ポリ(N,N'-ジメチル-3,5-メチレンピペリジニウム);
アルキル四級アンモニウム塩;アルキルジメチルベンジ
ルアンモニウム塩;アルキルイソキノリニウム塩;ジア
ルキルモリホニウム塩;POE-アルキルアミン;アルキル
アミン塩;ポリアミン脂肪酸誘導体;アミルアルコール
脂肪酸誘導体;塩化ベンザルコニウム;塩化ベンゼトニ
ウム等が挙げられる。
【0032】両性界面活性剤としては、例えば、イミダ
ゾリン系両性界面活性剤(例えば、2-ウンデシル-N,N,N
-(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)-2-イミダゾリン
ナトリウム、2-ココイル-2-イミダゾリニウムヒドロキ
サイド-1-カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベ
タイン系界面活性剤(例えば、2-ヘプタデシル-N-カル
ボキシメチル-N-ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベ
タイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキ
ルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が
挙げられる。
【0033】親油性非イオン界面活性剤としては、例え
ば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタン
モノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソ
ルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテー
ト、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオ
レエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ-2-エチ
ルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ-2-エ
チルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等);グリセ
リンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪
酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイ
ン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α'
-オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステア
リン酸グリセリンリンゴ酸等);プロピレングリコール
脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレ
ングリコール等);硬化ヒマシ油誘導体;グリセリンア
ルキルエーテル等が挙げられる。
【0034】親水性非イオン界面活性剤としては、例え
ば、POE-ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE-ソ
ルビタンモノオレエート、POE-ソルビタンモノステアレ
ート、POE-ソルビタンモノオレエート、POE-ソルビタン
テトラオレエート等);POEソルビット脂肪酸エステル
類(例えば、POE-ソルビットモノラウレート、POE-ソル
ビットモノオレエート、POE-ソルビットペンタオレエー
ト、POE-ソルビットモノステアレート等);POE-グリセ
リン脂肪酸エステル類(例えば、POE-グリセリンモノス
テアレート、POE-グリセリンモノイソステアレート、PO
E-グリセリントリイソステアレート等のPOE-モノオレエ
ート等);POE-脂肪酸エステル類(例えば、POE-ジステ
アレート、POE-モノジオレエート、ジステアリン酸エチ
レングリコール等);POE-アルキルエーテル類(例え
ば、POE-ラウリルエーテル、POE-オレイルエーテル、PO
E-ステアリルエーテル、POE-ベヘニルエーテル、POE-2-
オクチルドデシルエーテル、POE-コレスタノールエーテ
ル等);プルロニック型類(例えば、プルロニック
等);POE・POP-アルキルエーテル類(例えば、POE・PO
P-セチルエーテル、POE・POP-2-デシルテトラデシルエ
ーテル、POE・POP-モノブチルエーテル、POE・POP-水添
ラノリン、POE・POP-グリセリンエーテル等);テトラ
POE・テトラPOP-エチレンジアミン縮合物類(例えば、
テトロニック等);POE-ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体
(例えば、POE-ヒマシ油、POE-硬化ヒマシ油、POE-硬化
ヒマシ油モノイソステアレート、POE-硬化ヒマシ油トリ
イソステアレート、POE-硬化ヒマシ油モノピログルタミ
ン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE-硬化ヒマシ
油マレイン酸等);POE-ミツロウ・ラノリン誘導体(例
えば、POE-ソルビットミツロウ等);アルカノールアミ
ド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリ
ン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールア
ミド等);POE-プロピレングリコール脂肪酸エステル;
POE-アルキルアミン;POE-脂肪酸アミド;ショ糖脂肪酸
エステル;アルキルエトキシジメチルアミンオキシド;
トリオレイルリン酸等が挙げられる。
【0035】天然の水溶性高分子としては、例えば、植
物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガ
ム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガ
ム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシー
ド(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デン
プン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリ
チルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタン
ガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン
等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、
アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
【0036】半合成の水溶性高分子としては、例えば、
デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプ
ン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロー
ス系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メ
チルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチル
セルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、
セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アル
ギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエ
ステル等)等が挙げられる。
【0037】合成の水溶性高分子としては、例えば、ビ
ニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキ
シビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子
(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、6
0,000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重
合体等);アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸
ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルア
ミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が
挙げられる。
【0038】増粘剤としては、例えば、アラビアガム、
カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガム、キャロ
ブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキ
ストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン
酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、
CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリ
ル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカス
トビーンガム、グアガム、タマリントガム、ジアルキル
ジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガ
ム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、
ヘクトライト、ケイ酸A1Mg(ビーガム) 、ラポナイト、
無水ケイ酸等が挙げられる。
【0039】紫外線吸収剤としては、例えば、安息香酸
系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、P
ABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N-ジプロ
ポキシPABAエチルエステル、N,N-ジエトキシPABAエチル
エステル、N,N-ジメチルPABAエチルエステル、N,N-ジメ
チルPABAブチルエステル、N,N-ジメチルPABAエチルエス
テル等);アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホ
モメンチル-N- アセチルアントラニレート等);サリチ
ル酸系紫外線吸収剤(例えば、アミルサリシレート、メ
ンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オク
チルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサ
リシレート、p-イソプロパノールフェニルサリシレート
等);桂皮酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルシンナ
メート、エチル-4-イソプロピルシンナメート、メチル-
2,5-ジイソプロピルシンナメート、エチル-2,4-ジイソ
プロピルシンナメート、メチル-2,4-ジイソプロピルシ
ンナメート、プロピル-p-メトキシシンナメート、イソ
プロピル-p-メトキシシンナメート、イソアミル-p-メト
キシシンナメート、オクチル-p-メトキシシンナメート
(2-エチルヘキシル-p-メトキシシンナメート) 、2-エト
キシエチル-p-メトキシシンナメート、シクロヘキシル-
p-メトキシシンナメート、エチル-α-シアノ-β-フェニ
ルシンナメート、2-エチルヘキシル-α-シアノ-β-フェ
ニルシンナメート、グリセリルモノ-2-エチルヘキサノ
イル-ジパラメトキシシンナメート等);ベンゾフェノ
ン系紫外線吸収剤(例えば、2,4-ジヒドロキシベンゾフ
ェノン、2,2'- ジヒドロキシ-4- メトキシベンゾフェノ
ン、2,2'-ジヒドロキシ-4,4'-ジメトキシベンゾフェノ
ン、2,2',4,4'-テトラヒドロキシベンゾフェノン、2-ヒ
ドロキシ-4- メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4
- メトキシ-4'-メチルベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4
- メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸塩、4-フェニ
ルベンゾフェノン、2-エチルヘキシル-4'-フェニル-ベ
ンゾフェノン-2-カルボキシレート、2-ヒドロキシ-4-n-
オクトキシベンゾフェノン、4-ヒドロキシ-3-カルボキ
シベンゾフェノン等);3-(4'-メチルベンジリデン)-d,
l-カンファー、3-ベンジリデン-d,l-カンファー;2-フ
ェニル-5-メチルベンゾキサゾール;2,2'-ヒドロキシ-5
-メチルフェニルベンゾトリアゾール;2-(2'-ヒドロキ
シ-5'-t-オクチルフェニル) ベンゾトリアゾール;2-
(2'-ヒドロキシ-5'-メチルフェニルベンゾトリアゾー
ル;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4-メトキシ
-4'-t-ブチルジベンゾイルメタン;5-(3,3-ジメチル-2-
ノルボルニリデン)-3-ペンタン-2-オン等が挙げられ
る。
【0040】金属イオン封鎖剤としては、例えば、1-ヒ
ドロキシエタン-1,1-ジフォスホン酸、1-ヒドロキシエ
タン-1,1- ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二
ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリ
ウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メ
タリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、
アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミ
ンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられ
る。
【0041】低級アルコールとしては、例えば、エタノ
ール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルア
ルコール、t-ブチルアルコール等が挙げられる。
【0042】多価アルコールとしては、例えば、2価の
アルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、トリメチレングリコール、1,2-ブチレング
リコール、1,3-ブチレングリコール、テトラメチレング
リコール、2,3-ブチレングリコール、ペンタメチレング
リコール、2-ブテン-1,4-ジオール、ヘキシレングリコ
ール、オクチレングリコール等);3価のアルコール
(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);
4価アルコール(例えば、1,2,6-ヘキサントリオール等
のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例え
ば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソル
ビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体
(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリ
エチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリ
ン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエ
ーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレ
ングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコール
モノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシ
ルエーテル、エチレングリコールモノ2-メチルヘキシル
エーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エ
チレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコー
ルイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチル
エーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチ
レングリコールジブチルエーテル等);2価アルコール
アルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモ
ノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジ
エチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリ
コールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチル
エーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテ
ル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレング
リコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエ
ーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、
ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレン
グリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブ
チルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル
(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセ
テート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテ
ート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテー
ト、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテー
ト、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコ
ールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチル
エーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチル
エーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチル
エーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチル
エーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピ
ルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェ
ニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキル
エーテル(例えば、キシルアルコール、セラキルアルコ
ール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、
ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マン
ニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フル
クトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトー
ス、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッ
ド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE-テトラ
ハイドロフルフリルアルコール;POP-ブチルエーテル;
POP・POE-ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレング
リセリンエーテル;POP-グリセリンエーテル;POP-グリ
セリンエーテルリン酸;POP・POE-ペンタンエリスリトー
ルエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
【0043】単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、
D-グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等);
四炭糖(例えば、D-エリトロース、D-エリトルロース、
D-トレオース、エリスリトール等);五炭糖(例えば、
L-アラビノース、D-キシロース、L-リキソース、D-アラ
ビノース、D-リボース、D-リブロース、D-キシルロー
ス、L-キシルロース等);六炭糖(例えば、D-グルコー
ス、D-タロース、D-ブシコース、D-ガラクトース、D-フ
ルクトース、L-ガラクトース、L-マンノース、D-タガト
ース等);七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロ
ース等);八炭糖(例えば、オクツロース等);デオキ
シ糖(例えば、2-デオキシ-D-リボース、6-デオキシ-L-
ガラクトース、6-デオキシ-L-マンノース等);アミノ
糖(例えば、D-グルコサミン、D-ガラクトサミン、シア
ル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等);ウロン酸(例
えば、D-グルクロン酸、D-マンヌロン酸、L-グルロン
酸、D-ガラクツロン酸、L-イズロン酸等)等が挙げられ
る。
【0044】オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グン
チアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プラン
テオース、イソリクノース類、α,α-トレハロース、
ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオ
ースベルバスコース類等が挙げられる。
【0045】多糖としては、例えば、セルロース、クイ
ンスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタ
ン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘ
パラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン
硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫
酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカスト
ビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等が挙げら
れる。
【0046】アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸
(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ
酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。ま
た、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシン
ナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム) 、アシ
ルグルタミン酸塩、アシルβ-アラニンナトリウム、グ
ルタチオン、ピロリドンカルボン酸等が挙げられる。
【0047】有機アミンとしては、例えば、モノエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2-アミ
ノ-2-メチル−1,3-プロパンジオール、2-アミノ-2-メチ
ル-1-プロパノール等が挙げられる。
【0048】高分子エマルジョンとしては、例えば、ア
クリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマル
ジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエス
テルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、
天然ゴムラテックス等が挙げられる。
【0049】pH調製剤としては、例えば、乳酸−乳酸
ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸
−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
【0050】ビタミン類としては、例えば、ビタミン
A、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体、パントテ
ン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
【0051】酸化防止剤としては、例えば、トコフェロ
ール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキ
シアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
【0052】酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、
クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コ
ハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェ
イト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げら
れる。
【0053】その他の配合可能成分としては、例えば、
防腐剤(エチルパラベン、ブチルパラベン等);消炎剤
(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸
誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜
鉛、アラントイン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、
ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例え
ば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブ
リ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニア
オイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、
サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、
オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海
藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コ
レステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ノニル
酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコ
チン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジ
ンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン
酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イ
ノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シ
ンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミ
ル、セファランチン、γ−オリザノール等);抗脂漏剤
(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例え
ば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)
等が挙げられる。
【0054】本発明のメーキャップ化粧料は、採り得る
製品形態は特に限定されず、例えば、化粧下地、ファン
デーション、白粉、頬紅、口紅、マスカラ、アイシャド
ー、アイライナー等の製品形態を採り得る。
【0055】
【実施例】以下に実施例をあげて本発明を更に具体的に
説明する。なお、本発明はこれによって限定されるもの
ではない。まず始めに本発明において採用した評価法を
説明する。
【0056】「コンダクタンス測定による試験法」10
名のパネルの前腕部を用い、塗布前と塗布後30分、6
0分後、120分後の皮膚コンダクタンスを測定し、こ
の変化率から保湿効果を評価した。なお、皮膚コンダク
タンスの変化率は、下記数1により求められ、角層の吸
水性、水分保持能への影響を検討することが可能であ
り、この変化率が小さいと、角層水分の増加があり、保
湿効果が高いと評価できる。
【数1】コンダクタンス変化率=(塗布前のコンダクタ
ンス)/(塗布後のコンダクタンス)
【0057】「コンダクタンス測定による試験」の評価
基準は以下の通りである。 ◎…パネル10名のコンダクタンス変化率の平均:0以
上0.1未満 ○…パネル10名のコンダクタンス変化率の平均:0.
1以上0.2未満 △…パネル10名のコンダクタンス変化率の平均:0.
2以上0.5未満 ×…パネル10名のコンダクタンス変化率の平均:0.
5以上
【0058】「評価(1):肌上でののびの軽さ」使用
中肌上でののびの軽さを、専門パネラー10名により実
使用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。 ◎…専門パネラー8名以上が、使用中肌上でののびが軽
いと認めた。 ○…専門パネラー6名以上8名未満が、使用中肌上での
のびが軽いと認めた。 △…専門パネラー3名以上6名未満が、使用中肌上での
のびが軽いと認めた。 ×…専門パネラー3名未満が、使用中肌上でののびが軽
いと認めた。
【0059】「評価(2):肌への密着性(フィット
感)」使用後肌への密着性(フィット感)を、専門パネ
ラー10名により実使用試験を実施した。評価基準は以
下の通りである。 ◎…専門パネラー8名以上が、使用後肌への密着性(フ
ィット感)があると認めた。 ○…専門パネラー6名以上8名未満が、使用後肌への密
着性(フィット感)があると認めた。 △…専門パネラー3名以上6名未満が、使用後肌への密
着性(フィット感)があると認めた。 ×…専門パネラー3名未満が、使用後肌への密着性(フ
ィット感)があると認めた。
【0060】「評価(3):化粧崩れのなさ(化粧もち
効果)」使用後化粧崩れのなさ(化粧もち効果)を、専
門パネラー10名により実使用試験を実施した。評価基
準は以下の通りである。 ◎…専門パネラー8名以上が、使用後化粧崩れしない
(化粧もちが良い)と認めた。 ○…専門パネラー6名以上8名未満が、使用後化粧崩れ
しない(化粧もちが良い)と認めた。 △…専門パネラー3名以上6名未満が、使用後化粧崩れ
しない(化粧もちが良い)と認めた。 ×…専門パネラー3名未満が、使用後化粧崩れしない
(化粧もちが良い)と認めた。
【0061】「評価(4):肌上でのべたつきのなさ」
使用中、及び使用後肌上でのベタツキのなさを、専門パ
ネラー10名により実使用試験を実施した。評価基準は
以下の通りである。 ◎…専門パネラー8名以上が、使用中、及び使用後べた
つかないと認めた。 ○…専門パネラー6名以上8名未満が使用中、及び使用
後べたつかないと認めた。 △…専門パネラー3名以上6名未満が使用中、及び使用
後べたつかないと認めた。 ×…専門パネラー3名未満が使用中、及び使用後べたつ
かないと認めた。
【0062】「評価(5):保湿効果感」使用120分
後の保湿効果感の有無を専門パネラー10名により実使
用試験を実施した。評価基準は以下の通りである。 ◎…専門パネラー8名以上が、保湿効果感があると認め
た。 ○…専門パネラー6名以上8名未満が、保湿効果感があ
ると認めた。 △…専門パネラー3名以上6名未満が、保湿効果感があ
ると認めた。 ×…専門パネラー3名未満が、保湿効果感があると認め
た。
【0063】まず、本発明者等は各種アルキレンオキシ
ド誘導体及び各種保湿剤の各10質量%水溶液につい
て、前記基準によりコンダクタンスの評価を行った。
【0064】
【表1】 この結果、1,3-ブチレングリコールあるいはグリセリ
ン等の一般的な保湿剤に比較し、両末端に炭化水素基が
結合したEO/PO誘導体が保湿性に優れていることが
明らかとなった。そこで、本発明者等はアルキレンオキ
シド誘導体について検討を進めた。なお、以下に示す各
化合物は、合成例1ないし2に準じて製造されたもので
ある。
【0065】合成例1 ブロックポリマーの合成 ポリオキシエチレン(10モル)ポリオキシプロピレン
(10モル)ジメチルエーテル
【化3】 CHO(EO)(PO)10(EO)CH
【0066】プロピレングリコール76gと触媒として
水酸化カリウム3.1gをオートクレーブ中に仕込み、
オートクレーブ中の空気を乾燥窒素で置換した後、攪拌
しながら140℃で触媒を完全に溶解した。次に滴下装
置によりプロピレンオキシド522gを滴下させ、2時
間攪拌した。ひきつづき滴下装置によりエチレンオキシ
ド440gを滴下させ、2時間攪拌した。次に、水酸化
カリウム224gを仕込み、系内を乾燥窒素で置換した
後、塩化メチル188gを温度80〜130℃で圧入し
5時間反応させた。その後オートクレーブより反応組成
物を取り出し、塩酸で中和してpH6〜7とし、含有す
る水分を除去するため減圧−0.095MPa(50m
mHg)、100℃で1時間処理した。更に処理後生成
した塩を除去するため濾過を行い、化3のアルキレンオ
キシド誘導体を得た。塩化メチルを反応させる前にサン
プリングし、精製したものの水酸基価が110、化合物
1の水酸基価が0.3、末端メチル基数に対する水素原
子数の割合は0.003であり、ほぼ完全に水素原子が
メチル基に変換されている。
【0067】合成例2 ランダムポリマーの合成例 ポリオキシエチレン(10モル)ポリオキシプロピレン
(10モル)ジメチルエーテル
【化4】 CHO[(EO)10/(PO)10]CH なお、以下の実施例において、EOはオキシエチレン
基、POはオキシプロピレン基、[(EO)/(P
O)]はランダム状結合を表す。
【0068】プロピレングリコール76gと触媒として
水酸化カリウム3.1gをオートクレーブ中に仕込み、
オートクレーブ中の空気を乾燥窒素で置換した後、攪拌
しながら140℃で触媒を完全に溶解した。次に滴下装
置によりエチレンオキシド440gとプロピレンオキシ
ド522gの混合物を滴下させ、2時間攪拌した。次
に、水酸化カリウム224gを仕込み、系内を乾燥窒素
で置換した後、塩化メチル188gを温度80〜130
℃で圧入し5時間反応させた。その後オートクレーブよ
り反応組成物を取り出し、塩酸で中和してpH6〜7と
し、含有する水分を除去するため減圧−0.095MP
a(50mmHg)、100℃で1時間処理した。更に
処理後生成した塩を除去するため濾過を行い、化4のア
ルキレンオキシド誘導体を得た。塩化メチルを反応させ
る前にサンプリングし、精製したものの水酸基価が10
7、化合物1の水酸基価が0.4、末端メチル基数に対
する水素原子数の割合は0.004であり、ほぼ完全に
水素原子がメチル基に変換されている。
【0069】以上の各製造例に準じ、各種アルキレンオ
キシド誘導体を調整し、そのメーキャップ化粧料として
の評価を行った。
【0070】[R,Rの決定]まず、本発明者等は
アルキレンオキシド誘導体のR,Rとメーキャップ
化粧料としての適性との相関について検討するため、R
、Rの異なる各種アルキレンオキシド誘導体10質
量%水溶液について、前記基準による官能評価を行っ
た。結果を表2に示す。なお、いずれの化合物もEO,
PO部は [(EO)10/(PO)10] を用いている。
【0071】
【表2】 表2より明らかなように、R,Rの両者の炭素数が
1〜4の場合(化合物2,3,4)には、いずれも優れ
た保湿効果、使用感が得られた。
【0072】これに対し、R,Rが水素であった場
合(化合物1)には、べたつき感が強く、またRがC
12であった場合(化合物6)には、使用感、保湿性と
もに好ましくないものとなった。一方、R,Rの炭
素数の和が7であり、化合物4よりも少ない場合にも、
がC6となる(化合物5)とやはり保湿感が落ちる
傾向にあった。以上のことから、本発明にかかるアルキ
レンオキシド誘導体には、R,Rともに炭素数が1
〜4の炭化水素基であることが必要である。
【0073】なお、実際の製造にあたってはR,R
のすべてが炭化水素基により置換されるとは限らないた
め、その未置換(H)の化合物の許容存在割合について
検討を行った。なお、未置換の割合は、炭化水素基の数
(X)に対する水素原子の数(Y)の割合Y/Xで表わ
す。なお、下記表3中、1:2=95:5は、化合物1
と化合物2を95:5の割合で混合し、所定のY/Xを
調整したことを意味する。
【0074】
【表3】 前記表3より明らかなように、R,Rについて未反
応のものが存在しても、その量が少なければ(Y/X=
0.054)大きな影響はないが、Y/Xが0.203
になると明らかにべたつき感を生じる。更に本発明者等
の詳細な検討の結果、Y/Xは0.15以下であること
が必要であることが明らかとなった。
【0075】[オキシアルキレン基、オキシエチレン
基]次に本発明者等はアルキレンオキシド誘導体におけ
るオキシアルキレン基、オキシエチレン基の存在とメー
キャップ化粧料としての適性について検討を行った。結
果を表4に示す。
【0076】
【表4】
【0077】
【化5】
【0078】表4において、化合物11、化5に示す化
合物12においては効果が低いことから明らかなよう
に、オキシアルキレン基及びオキシエチレン基の両者の
存在が本発明の使用性、保湿性に不可欠である。また、
化合物12の結果から、本発明の効果は単に親水性、疎
水性の調整効果ではないものとも考えられる。本発明者
等の更に詳細な検討によりオキシアルキレン基及びオキ
シエチレン基の合計に対するオキシエチレン基の好適な
割合は20〜80質量%であることが明らかとなった。
更に本発明者等は同一アルキレン基数、オキシエチレン
基数でブロックポリマー、ランダムポリマーを製造し、
その比較を行った。
【0079】
【表5】 前記表5より明らかなように、ブロックポリマーであっ
てもランダムポリマーであっても本発明の効果を奏する
ことができるが、特にランダムポリマーの場合に優れた
使用感を得ることができる。
【0080】メーキャップ化粧料への配合 次に本発明者らは、本発明にかかる各種アルキレンオキ
シド誘導体について、下記試験用基本組成を用いて、実
際にメーキャップ化粧料に配合し、その評価を行った。
【0081】 試験用基本組成 (1)精製水 残 余 (2)1,3-ブチレングリコール 2.0質量% (3)グリセリン 1.0 (4)ベントナイト 1.5 (5)水酸化カリウム 0.2 (6)トリエタノールアミン 0.3 (7)アルキレンオキシド誘導体 10.0 (8)酸化チタン 6.0 (9)酸化鉄 2.0 (10)タルク 2.0 (11)マイカ 1.0 (12)窒化ホウ素粉末 5.0 (13)パルミチン酸 0.8 (14)ステアリン酸 1.2 (15)モノステアリン酸グリセリン 1.0 (16)モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン 0.5 (17)セチルアルコール 1.5 (18)流動パラフィン 6.0 (19)ワセリン 1.0 (20)パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 1.0 (21)トリイソオクタン酸グリセリン 2.0 (22)防腐剤 適 量 (23)香料 適 量 (製法)(1)〜(7)を均一に混合し、これに混合粉
砕した(8)〜(12)を加えて均一に分散させ、これ
に加熱溶解した(13)〜(23)を加えて均一に乳化
することによりメーキャップ化粧料を調製した。まず、
本発明者らは、各種アルキレンオキシド誘導体を用いて
作製したメーキャップ化粧料について、前記基準による
官能評価を行った。結果を表6に示す。
【0082】
【表6】 表6において明らかなように、本発明にかかるアルキレ
ンオキシド誘導体(化合物7、2、8、9、10)を含
む各配合例は、すべての評価項目について優れたもので
あり、本発明にかかるアルキレンオキシド誘導体はメー
キャップ化粧料に配合されることにより優れた効果を示
すものであることがわかる。
【0083】[メーキャップ化粧料への配合量]次に本
発明者らは本発明にかかるアルキレンオキシド誘導体の
メーキャップ化粧料への配合量について、検討を行っ
た。前記基本組成において、前記化合物9を用い、配合
量を変化させてメーキャップ化粧料を作製し、官能評価
を行った結果を表7に示す。
【表7】 表7に示す結果より、本発明にかかる化合物の添加効果
は、0.01質量%程度から認められるが、特に顕著に
認められるのは0.5質量%以上である。但し、50質
量%以上になると、ややべたつきを生じ始めるので、2
0質量%程度までの配合が好ましい。
【0084】べたつき改善効果 更に本発明者らは、本発明にかかるアルキレンオキシド
誘導体に関し、各種配合を検討する過程で、アルキレン
オキシド誘導体にグリセリンなどの保湿剤に見られるべ
たつきの改善効果があることを見出した。すなわち、表
6において、アルキレンオキシド誘導体無配合の試験区
においても、グリセリンなどに起因するべたつきが認め
られる。これに対し、アルキレンオキシド誘導体を加え
ると、単にべたつき感が増悪するのを抑制するだけでな
く、他の保湿剤に起因するべたつきを改善できるのであ
る。したがって、本発明にかかるメーキャップ化粧料に
は、アルキレンオキシド誘導体に加えて、他の保湿剤を
配合することが好ましい
【0085】以下、本発明にかかるメーキャップ化粧料
の好適な配合例について説明する。 配合例1 固形パウダリーファンデーション (1)タルク 15.0質量% (2)セリサイト 20.0 (3)マイカ 10.0 (4)PMMA球状粉末 1.0 (5)メチルシロキサン網状重合粉末 1.0 (6)窒化ホウ素 9.0 (7)二酸化チタン 12.0 (8)酸化鉄 6.0 (9)雲母チタン 1.5 (10)流動パラフィン 残 余 (11)化合物7 10.0 (12)セスキオレイン酸ソルビタン 2.0 (13)防腐剤 適 量 (14)香料 適 量 (製法及び評価)1〜9の各成分を混合粉砕したところ
へ、10〜14の各成分を混合したものを加えて攪拌混
合し、容器に成型して固形パウダリーファンデーション
を得た。得られた固形パウダリーファンデーションは、
使用感触、化粧もち効果、二次付着防止効果が優れてい
た。
【0086】 配合例2 油中水型乳化ファンデーション (1)ナイロン球状粉末 2.0質量% (2)窒化ホウ素 10.0 (3)シリコーン処理二酸化チタン 10.0 (4)シリコーン処理酸化鉄 5.0 (5)シリコーン処理セリサイト 1.0 (6)シリコーン処理マイカ 1.5 (7)金属セッケン処理タルク 5.5 (8)精製水 残 余 (9)ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム 3.0 (10)グリセリン 10.0 (11)ジプロピレングリコール 5.0 (12)デカメチルシクロペンタシロキサン 10.0 (13)流動パラフィン 3.0 (14)メチルフェニルポリシロキサン 1.0 (15)シリコーン樹脂 5.0 (16)モノイソステアリン酸ソルビタン 2.0 (17)化合物2 4.5 (18)防腐剤 適 量 (19)香料 適 量 (製法及び評価)12〜19の各成分を均一に混合溶解
させたものへ、1〜7の各成分を混合粉砕したものを加
えて分散させた。次に均一に混合攪拌した8〜11を加
えて乳化し、容器に充填して油中水型乳化ファンデーシ
ョンを得た。得られた油中水型乳化ファンデーション
は、使用感触、化粧もち効果、二次付着防止効果が優れ
ていた。
【0087】 配合例3 白粉 (1)タルク 残 余 (2)セリサイト 10.0質量% (3)オルガノポリシロキサンエラストマー球状粉末 5.0 (4)窒化ホウ素 20.0 (5)酸化鉄 3.0 (6)炭酸マグネシウム 3.0 (7)球状アルミナ粉末 4.0 (8)スクワラン 2.0 (9)トリオクタン酸グリセリン 3.0 (10)化合物8 1.5 (11)セスキオレイン酸ソルビタン 1.0 (12)防腐剤 適 量 (13)香料 適 量 (製法及び評価)1〜7の各成分を混合粉砕したところ
へ、8〜13の各成分を混合したものを加えて混合攪拌
し、容器に充填して白粉を得た。得られた白粉は、使用
感触、化粧もち効果、二次付着防止効果が優れていた。
【0088】 配合例4 アイシャドー (1)タルク 残 余 (2)セリサイト 7.0質量% (3)マイカ 15.0 (4)窒化ホウ素 33.0 (5)雲母チタン 2.0 (6)酸化鉄被覆雲母チタン 1.5 (7)酸化鉄 1.5 (8)スクワラン 2.0 (9)化合物10 2.0 (10)シリコーン樹脂 1.5 (11)モノオレイン酸ソルビタン 0.5 (12)防腐剤 適 量 (13)香料 適 量 (製法及び評価)1〜7の各成分を混合粉砕したところ
へ、8〜13の各成分を混合したものを加えて攪拌混合
し、中皿に成型してアイシャドーを得た。得られたアイ
シャドーは、使用感触、化粧もち効果、二次付着防止効
果が優れていた。
【0089】 配合例5 口紅 (1)カルナバロウ 1.0質量% (2)キャンデリラロウ 2.0 (3)セレシン 10.0 (4)スクワラン 残 余 (5)トリイソオクタン酸グリセリン 9.0 (6)ジイソステアリン酸グリセリン 13.0 (7)化合物9 5.0 (8)シリコーン樹脂 8.0 (9)ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン 1.0 (10)マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル 3.5 (11)合成ケイ酸ナトリウムマグネシウム 0.5 (12)疎水性シリカ 0.5 (13)精製水 2.0 (14)窒化ホウ素 10.0 (15)色剤 適 量 (16)防腐剤 適 量 (17)香料 適 量 (製法及び評価)60℃に加熱した10に11〜12を
分散させ、これに均一溶解した9と13を加えて十分に
攪拌する。別に加熱溶解させておいた1〜8に、これを
加えて十分攪拌し、更に14〜17を加えて分散攪拌
し、その後容器に充填して口紅を得た。得られた口紅
は、使用感触、化粧もち効果、二次付着防止効果が優れ
ていた。
【0090】
【発明の効果】本発明によれば、メーキャップ化粧料に
アルキレンオキシド誘導体を配合すると、化粧料塗布時
の使用感触に優れており、更に化粧もち、保湿効果に優
れたメーキャップ化粧料が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鹿子木 宏之 神奈川県横浜市都筑区早渕2丁目2番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(新横 浜)内 (72)発明者 宮原 令二 神奈川県横浜市都筑区早渕2丁目2番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(新横 浜)内 (72)発明者 難波 富幸 神奈川県横浜市都筑区早渕2丁目2番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(新横 浜)内 (72)発明者 中根 俊彦 神奈川県横浜市都筑区早渕2丁目2番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(新横 浜)内 Fターム(参考) 4C083 AB151 AB152 AB172 AB222 AB232 AB242 AB322 AB372 AB432 AB442 AC022 AC122 AC422 AC442 AC782 AD041 AD042 AD072 AD152 AD172 AD252 AD352 AD492 CC11 CC12 CC13 CC14 DD17 DD21 DD32

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式化1で示されるアルキレンオキ
    シド誘導体を含有することを特徴とするメーキャップ化
    粧料。 【化1】R1O−[(AO)m(EO)n]−R2 (式中、AOは炭素数3〜4のオキシアルキレン基、E
    Oはオキシエチレン基、m及びnはそれぞれ炭素数3〜4
    のオキシアルキレン基、オキシエチレン基の平均付加モ
    ル数で、1≦m≦70、1≦n≦70であり、オキシアル
    キレン基とオキシエチレン基の合計に対するオキシエチ
    レン基の割合が、20〜80質量%である。オキシアル
    キレン基とオキシエチレン基はブロック状に付加してい
    てもランダム状に付加していてもよい。R及びR
    同一もしくは異なっていてもよい炭素数1〜4の炭化水
    素基又は水素原子であり、R及びRの炭化水素基数
    に対する水素原子数の割合が0.15以下である。)
  2. 【請求項2】請求項1記載のメーキャップ化粧料におい
    て、アルキレンオキシド誘導体はオキシアルキレン基と
    オキシエチレン基がランダム状に付加していることを特
    徴とするメーキャップ化粧料。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載メーキャップ化粧料
    において、アルキレンオキシド誘導体を0.01〜50
    質量%配合することを特徴とするメーキャップ化粧料。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかに記載のメーキ
    ャップ化粧料において、保湿剤を含有することを特徴と
    するメーキャップ化粧料。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載のメーキ
    ャップ化粧料において、窒化ホウ素粉末を含有すること
    を特徴とするメーキャップ化粧料。
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