JP2020094028A - 水中油型乳化化粧料 - Google Patents

水中油型乳化化粧料 Download PDF

Info

Publication number
JP2020094028A
JP2020094028A JP2019103507A JP2019103507A JP2020094028A JP 2020094028 A JP2020094028 A JP 2020094028A JP 2019103507 A JP2019103507 A JP 2019103507A JP 2019103507 A JP2019103507 A JP 2019103507A JP 2020094028 A JP2020094028 A JP 2020094028A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
acid
water emulsion
crosspolymer
emulsion cosmetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019103507A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7333711B2 (ja
Inventor
紗希 鎌田
Saki Kamata
紗希 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shiseido Co Ltd filed Critical Shiseido Co Ltd
Priority to PCT/JP2019/046097 priority Critical patent/WO2020116230A1/ja
Publication of JP2020094028A publication Critical patent/JP2020094028A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7333711B2 publication Critical patent/JP7333711B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

【課題】水中油型乳化化粧料を、粉ぎしみがなく、みずみずしい使用感を有しながら、しっとり感とコクを有するものとする。【解決手段】水中油型乳化化粧料を、(A)ポリアクリルアミド化合物と、(B)アルキル変性カルボキシビニルポリマーと、(C)非乳化型エラストマーと、(D)紫外線吸収剤と、(E)化粧料全量に対して0.05〜0.5質量%未満の、室温25℃で液状の界面活性剤とを含有するものとする。【選択図】なし

Description

本発明は、水中油型乳化化粧料に関するものである。
日焼け止め化粧料は、太陽光線中の紫外線をカットし、紫外線による悪影響から肌を守ることを目的としており、その基剤としては、乳化タイプ、ローションタイプ、オイルタイプ等が挙げられ、乳化タイプとしては、水性成分を外相(連続相)とする水中油型乳化化粧料と油性成分を外相(連続相)とする油中水型乳化化粧料に大別される。従来より日焼け止め化粧料にはみずみずしい使用感が求められており、水中油型乳化化粧料の中でも、疎水化処理した紫外線散乱剤、特に酸化亜鉛や酸化チタン等の粉末を乳化させた水中油型乳化化粧料は、べたつきを抑制することができるためみずみずしい使用感を実現することが可能である(例えば特許文献1)。
しかし、水中油型乳化化粧料に含まれる粉末成分は、みずみずしい使用感や水中油型乳化化粧料の止まり際の急激なのびの悪さを助長してしまうという問題がある。このような観点から、特許文献2には、部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物と、(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリンナトリウム)共重合体と、アクリル−シリコーン系グラフト共重合体と、水とを配合した、止まり際の急激なのびの悪さが軽減された水中油型乳化化粧料が記載されている。
また、特許文献3には、親水基として4級アンモニウム塩を有するモノマーを使用したカチオン性(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体と、水溶性高分子、特にアクリルアミド系増粘剤またはカラギーナンとを組み合わせた、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤を含む水中油型乳化化粧料が、表面処理剤や高分子化合物の配合量が増えることによる、金属酸化物粉体や高分子化合物に由来する肌への負担感やべたつきの軽減を図ることができるとして記載されている。
特開2014−101335号公報 特開2014−156431号公報 特開2014−73973号公報
しかし、特許文献1〜3はいずれも紫外線散乱剤を配合した水中油型乳化化粧料であるため、粉ぎしみが生じることは否めず、みずみずしい使用感は少なからず失われてしまう。しかし、紫外線散乱剤を全く配合せずに高いSPF(Sun Protection Factor)値を達成しようとすると、紫外線吸収剤を多配合する必要があり、その結果、使用感が重くなったりべたつきが生じたりするという問題がある。また、一般に水中油型乳化化粧料は乳化と安定性のために界面活性剤を配合する必要があるが、界面活性剤を高配合する場合にもべたつきを生じ、使用感は重くなるため、みずみずしい使用感は軽減されてしまうという問題がある。
本発明は上記課題に鑑みなされたものであり、粉ぎしみがなく、みずみずしい使用感を有しながら、しっとり感とコクを有する水中油型乳化化粧料を提供することを目的とするものである。
本発明の水中油型乳化化粧料は、
(A)ポリアクリルアミド化合物と、
(B)アルキル変性カルボキシビニルポリマーと、
(C)非乳化型エラストマーと、
(D)紫外線吸収剤と、
(E)化粧料全量に対して、0.05〜0.5質量%未満の室温25℃で液状の界面活性剤と、
を含有するものである。
(B)アルキル変性カルボキシビニルポリマーは(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマーであることが好ましい。
(A)ポリアクリルアミド化合物は(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリンナトリウム)共重合体であることが好ましい。
(C)非乳化型エラストマーは部分架橋型オルガノポリシロキサン重合体であることが好ましい。
部分架橋型オルガノポリシロキサン重合体は(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーまたはジメチコンクロスポリマーであることがより好ましい。
(E)界面活性剤は両性界面活性剤であることが好ましい。
(D)紫外線吸収剤の含有量は化粧料全量に対して9〜25質量%であることが好ましい。
本発明の水中油型乳化化粧料は、
(A)ポリアクリルアミド化合物と、
(B)アルキル変性カルボキシビニルポリマーと、
(C)非乳化型エラストマーと、
(D)紫外線吸収剤と、
(E)化粧料全量に対して、0.05〜0.5質量%未満の室温25℃で液状の界面活性剤と、
を含有するので、粉ぎしみがなく、みずみずしい使用感を有しながら、しっとり感とコクを有するものとすることができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の水中油型乳化化粧料は、
(A)ポリアクリルアミド化合物と、
(B)アルキル変性カルボキシビニルポリマーと、
(C)非乳化型エラストマーと、
(D)紫外線吸収剤と、
(E)化粧料全量に対して、0.05〜0.5質量%未満の室温25℃で液状の界面活性剤と、
を含有する。
各成分について詳細に説明する。
(A)ポリアクリルアミド化合物
(A)ポリアクリルアミド化合物としては、(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリンナトリウム)共重合体、(ジメチルアクリルアミド/アクリロイルジメチルタウリンナトリウム)クロスポリマー、ビニルピロリドン/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体、アクリル酸ナトリウム/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)共重合体、アクリルアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム塩共重合体、アクリルアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(塩)、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム塩のホモポリマー、ジメチルアクリルアミド/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等を好ましく挙げることができる。これらのポリアクリルアミド化合物は1種を単独で用いても、2種類以上を適宜組み合わせて用いてもよい。
中でも、良好な経時での状態の安定性となめらかで軽い使用感を有するという観点から、(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリンナトリウム)共重合体を好ましく用いることができる。(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリンナトリウム)共重合体は市販品を用いてもよく、例えば、SIMULGEL EG(SEPPIC社製)を挙げることができる。
(A)ポリアクリルアミド化合物の配合量は、水中油型乳化化粧料全量に対し、0.005〜5質量%の範囲であることが好ましく、より好ましくは、0.015〜2.5質量%の範囲である。0.005質量%以上であることで、より安定性を良好なものとすることができる。また、5質量%以下とすることで、よりみずみずしく軽い使用感とすることができる。
(B)アルキル変性カルボキシビニルポリマー
(B)アルキル変性カルボキシビニルポリマーとしては、良好な乳化安定性とみずみずしい使用感を有するという観点から、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−C30))クロスポリマーを好適に挙げることができる。(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−C30))クロスポリマーは市販品を用いてもよく、PemulenTR−2 Polymeric Emulsifier(Lubrizol Advanced
Materials,Inc.製)を挙げることができる。
(B)アルキル変性カルボキシビニルポリマーの配合量は、水中油型乳化化粧料全量に対し、0.01〜10質量%の範囲であることが好ましく、より好ましくは、0.03〜5質量%の範囲である。0.01質量%以上であることで、より安定性を良好なものとすることができる。また、10質量%以下とすることで、よりみずみずしく軽い使用感とすることができる。
(C)非乳化型エラストマー
(C)非乳化型エラストマーとしては、部分架橋型オルガノポリシロキサン重合体が好ましい。部分架橋型オルガノポリシロキサン重合体としては、メチルハイドロジェンポリシロキサンとフェニルビニルジメチコンとの反応によるクロスポリマー(以下、「ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー」という)、メチルハイドロジェンポリシロキサンとメチルビニルポリシロキサンとの反応によるクロスポリマー(以下、「ジメチコン/ビニルジメチコンクロスポリマー」という)、部分長鎖アルキル化メチルハイドロジェンポリシロキサンとメチルビニルポリシロキサンとの反応によるクロスポリマー(以下、「ビニルジメチコン/アルキルジメチコンクロスポリマー」という)およびメチルハイドロジェンポリシロキサンとアルケンとの反応によるクロスポリマー(以下、「ジメチコンクロスポリマー」という)等を好ましく挙げることができる。
ビニルジメチコン/アルキルジメチコンクロスポリマーの原料となる部分長鎖アルキル
化メチルハイドロジェンポリシロキサンにおいては、その長鎖アルキルの炭素数は10〜18であることが好ましい。
中でも、みずみずしい使用感を有しながら、しっとり感とコクを有するという、相反する使用感を両立できるという観点から、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーまたはジメチコンクロスポリマーを好ましく用いることができる。ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、ジメチコンクロスポリマーは市販品を用いてもよく、例えばKSG−18A(信越シリコーン社製)、KSG−16(信越シリコーン社製)、エラストマーブレンドDC9041(東レ・ダウコーニング社製)を挙げることができる。
(C)非乳化型エラストマーの配合量は、水中油型乳化化粧料全量に対し、0.002〜2質量%の範囲であることが好ましく、より好ましくは、0.006〜1質量%の範囲である。0.002質量%以上であることで、よりこくのある使用感とすることができる。また、2質量%以下とすることで、より軽い使用感とすることができる。
(D)紫外線吸収剤
(D)紫外線吸収剤としては、特に限定されないが、水に不溶性で油に難溶性の紫外線吸収剤から選択することが好ましい。具体的には、安息香酸系紫外線吸収剤(例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABAと略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル等);アントラニル酸系紫外線吸収剤(例えば、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等);サリチル酸系紫外線吸収剤(例えば、アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等);桂皮酸系紫外線吸収剤(例えば、オクチルメトキシシンナメート(パラメトキシ桂皮酸エチルヘキシル)、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート等);ベンゾフェノン系紫外線吸収剤(例えば、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等);3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー;2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール;2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール;2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール;ジベンザラジン;ジアニソイルメタン;4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン;5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン、ジモルホリノピリダジノン等が好ましく
挙げられる。
また、トリアジンン誘導体、具体的には、2,4−ビス−{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−(1,3,5)−トリアジン(チノソーブS)、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]1,3,5−トリアジン(ユビナールT150)等が好ましく挙げられる。
さらに、ジベンゾイルメタン誘導体としては、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン(例えば「パルソール1789」)等が好ましく挙げられる。
また、ベンジリデンショウノウ誘導体としては、3−ベンジリデンショウノウ(例えば「メギゾリル(Mexoryl)SD」;シメックス社)、4−メチルベンジリデンショウノウ、ベンジリデンショウノウスルホン酸(例えば「メギゾリルSL」;シメックス社)、メト硫酸ショウノウベンザルコニウム(例えば「メギゾリルSO」;シメックス社)、テレフタリリデンジショウノウスルホン酸(例えば「メギゾリルSX」;シメックス社)、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンショウノウ(例えば「メギゾリルSW」;シメックス社)等が好ましく挙げられる。
(D)紫外線吸収剤の配合量は、水中油型乳化化粧料全量に対し、9〜25質量%の範囲であることが好ましく、より好ましくは、9〜20質量%の範囲である。9質量%以上であることで、より紫外線防御効果を充分なものすることができる。また、25質量%以下とすることで、より軽い使用感とすることができる。
(E)界面活性剤
(E)界面活性剤は室温25℃で液状の界面活性剤である。ここで、液状とは、傾斜法において流動性を有する状態を意味する。
界面活性剤は、両性界面活性剤、イオン性界面活性剤、非イオン性界面活性剤のいずれを用いてもよいが、保存安定性をより向上させることができるという観点から、特に両性界面活性剤が好ましい。両性界面活性剤は、アニオン基の種類により、カルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型およびリン酸エステル型に分類される。カルボン酸型はさらにアミノ酸型とベタイン型に分類され、ベタイン型がより好ましい。
より具体的には、アルキルベタイン型両性界面活性剤、アミドベタイン型両性界面活性剤、イミダゾリニウムベタイン型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。特に好適な両性界面活性剤としては、ラウリルベタイン(ニッサンアノンBL−SF:日本油脂社製)、コカミドプロピルベタイン(レボン2000HG:三洋化成工業社製)などを挙げることができる。
また、両性界面活性剤以外には、以下のような親水性非イオン界面活性剤を用いてもよい。具体的には、POEソルビタン脂肪酸エステル類(オレイン酸POEソルビタン、イソステアリン酸POEソルビタン、ステアリン酸POEソルビタン、パルミチン酸POEソルビタン等)(POE付加モル数は5〜40が好ましい。)、POEソルビット脂肪酸エステル類(ラウリン酸POEソルビット、オレイン酸POEソルビット等)(POE付加モル数は5〜40が好ましい。)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(イソステアリン酸POEグリセリン等)(POE付加モル数は5〜40が好ましい。)、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー等が挙げられる。
界面活性剤の含有量は、水中油型乳化化粧料全量に対し0.05〜0.5質量%未満であり、より好ましは、0.05〜0.3質量%の範囲であることが望ましい。0.05質量%以上であることで、安定性を良好なものとすることができる。また、0.5質量%未満とすることで、べたつかず、みずみずしく軽い使用感とすることができる。
本発明の水中油型乳化化粧料は、通常、水中油型乳化化粧料に含まれる粉体を含んでいてもよいが、安定性および粉ぎしみの観点からすれば水中油型乳化化粧料全量に対し10質量%未満であることが好ましく、5質量%未満であることがより好ましく、1質量%未満がさらに好ましく、含んでいなくてもよい。粉体が水中油型乳化化粧料全量に対し10
質量%未満であることで、より界面活性剤の含有量を低配合とすることができ、よりみずみずしい使用感とすることができる。
ここで、上記「粉体」は「粉末」と同義である。含んでいてもよい粉体としては、化粧料用途等、一般に用い得るものであれば特に限定されるものではない。粉末としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、焼成雲母、焼成タルク、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、ガラス、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、フッ素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニ
ウム)、窒化ホウ素等);有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリ
エチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四フッ化エチレン粉末、セルロース粉末、シリコーン樹脂粉末、シルクパウダー、ウールパウダー、ウレタンパウダー等);無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等);無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等);無機褐色系顔料(γ−酸化鉄等)、無機黄色系顔料(黄酸化鉄、黄土等)、無機黒色系顔料(黒酸化鉄、カーボンブラック、低次酸化チタン等)、無機紫色系顔料(例えば、マンガンバイオレット、コバルトバイオレット等);無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等);無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等);パール顔料(例えば、酸化チタンコーテッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等);金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等);ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等);天然色素(例えば、クロロフィル、β−カロチン等)等を挙げることができる。
本発明の水中油型乳化化粧料には、本発明の効果を阻害しない範囲において、他の成分、例えば、水性溶媒、保湿剤、水溶性高分子、油性成分、皮膜剤、金属イオン封鎖剤、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調整剤、皮膚栄養剤、ビタミン、酸化防止剤、酸化防止助剤、香料等を必要に応じて適宜含有することができる。
水性溶媒としては、例えば、水、アルコール、またはこれらの混合物を挙げることができる。
水としては、化粧料、医薬部外品等に使用される水を使用することができ、例えば、精製水、イオン交換水、水道水等を使用することができる。水相は、目的に応じて、水溶性アルコールをさらに含有することができる。
水溶性アルコールとしては、例えば、低級アルコール、多価アルコール、多価アルコール重合体、2価のアルコールアルキルエーテル類、2価アルコールアルキルエーテル類、2価アルコールエーテルエステル、グリセリンモノアルキルエーテル、糖アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖およびそれらの誘導体等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、2価のアルコール(例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等);3価のアルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等);4価アルコール(例えば、1,2,6−ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等);5価アルコール(例えば、キシリトール等);6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等);多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等);2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等);2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等);2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等);グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等);糖アルコール(例えば、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元アルコール等);グリソリッド;テトラハイドロフルフリルアルコール;POE−テトラハイドロフルフリルアルコール;POP−ブチルエーテル;POP・POE−ブチルエーテル;トリポリオキシプロピレングリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテル;POP−グリセリンエーテルリン酸;POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等)、四炭糖(例えば、D−エリトロ−ス、D−エリトルロ−ス、Dートレオ−ス、エリスリトール等)、五炭糖(例えば、L−アラビノ−ス、D−キシロ−ス、L−リキソ−ス、D−アラビノ−ス、D−リボ−ス、D−リブロ−ス、D−キシルロ−ス、L−キシルロ−ス等)、六炭糖(例えば、D−グルコ−ス、D−タロ−ス、D−ブシコ−ス、D
−ガラクト−ス、D−フルクト−ス、L−ガラクト−ス、L−マンノ−ス、D−タガト−ス等)、七炭糖(例えば、アルドヘプト−ス、ヘプロ−ス等)、八炭糖(例えば、オクツロ−ス等)、デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボ−ス、6−デオキシ−L−ガラクト−ス、6−デオキシ−L−マンノ−ス等)、アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等)、ウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等)等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
その他のポリオールとしては、例えば、ポリオキシエチレンメチルグルコシド(グルカムE−10)、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド(グルカムP−10)等から選ばれる少なくとも1つを挙げることができる。
保湿剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、アルキレンオキシド誘導体、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸);微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、ブルラン等);動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等);セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等);アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等);ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,0000のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等);アク
リル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等);ポリエチレンイミン;カチオンポリマー等が挙げられる。
油性成分としては、例えば、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素、高級脂肪酸、合成エステル油等を使用することができる。
液体油脂としては、例えば、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン等が挙げられる。
固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
ロウ類としては、例えば、ミツロウ、キャンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
合成エステル油としては、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘ
キシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
皮膜剤としては、例えば、アニオン性皮膜剤(例えば、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸エステル共重合体、メチルビニルエーテル/無水マレイン酸高重合体等)、カチオン性皮膜剤(例えば、カチオン化セルロース、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合体、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド/アクリルアミド共重合体等)、ノニオン性皮膜剤(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル共重合体、(メタ)アクリルアミド、高分子シリコーン、シリコーンレジン、トリメチルシロキシケイ酸等)が挙げられる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等);塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ-アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸
等が挙げられる。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
pH調整剤としては、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、Eおよびその誘導体、パントテン酸およびその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
その他の配合可能成分としては、例えば、防腐剤(エチルパラベン、ブチルパラベン、クロルフェネシン、フェノキシエタノール等);消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、アラントイン等);美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等);各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジ
ン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピ、トウキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等);血行促進剤(例えば、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等);抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等);抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等が挙げられる。
本発明の水中油型乳化化粧料の形態は特に限定されず、化粧水、乳液、クリーム、洗顔料、ジェル、エッセンス(美容液)、パック等の基礎化粧品、口紅、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ、ファンデーション、サンスクリーン等のメーキャップ化粧品、口腔化粧品、芳香化粧品、毛髪化粧品、ボディ化粧品等、従来化粧料に用いるものであればいずれの形態でも広く適用可能である。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。また、以下の実施例等における配合量は特に断らない限り質量%を示す。
下記表1および2に挙げた組成を有する水中油型乳化化粧料を常法により調製し、以下の基準で評価を行った。
(保存安定性)
調製した水中油型乳化化粧料を50℃の恒温槽に1カ月保管した後、状態を観察し、以下の基準で評価した。なお、1カ月保管した後、全く変化が見られない場合には、さらにローリング試験を行った。ローリング試験は、円筒形の容器に調製した水中油型乳化化粧料を半量充填し、ローリングテスター(濁川理化工業(株)社製)により室温にて試料に45rpmで4時間回転運動を与え、化粧料の状態変化について観察したものである。
S:まったく変化が見られず、さらにローリング試験でも変化が見られない
A:まったく変化が見られないが、ローリング試験では変化が見られた
B:わずかに粘度変化または乳化粒子増大が見られるが使用に関しては問題ない
C:かなり粘度変化または乳化粒子増大が見られ使用に支障がある
D:分離している
(使用性)
調製した水中油型乳化化粧料を専門パネラー10名により使用してもらい、みずみずしい使用性、コクのある使用性およびしっとりとした使用性について、評価してもらった。評価基準は以下の通りである。
<評価点>
5点:非常に良好
4点:良好
3点:普通
2点:不良
1点:非常に不良
<評価基準>
A:平均点が4.5点以上
B:平均点が3.5点以上4.5点未満
C:平均点が2.5点以上3.5点未満
D:平均点が2.5点未満
処方および評価結果を表1および2に示す。なお、表に示す以下の市販品を用いた。
・(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−C30))クロスポリマー:PEMULE
N TR−2(Lubrizol Advanced Materials,Inc.製)・(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)共重合体含有物(純分37.5%):SIMULGEL EG((SEPPIC社製)
・(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー含有物(純分16%):KSG−18A(信越シリコーン社製)
・(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー含有物(純分24%):KSG−16(信越シリコーン社製)
・ジメチコンクロスポリマー含有物(純分16%):エラストマーブレンドDC9041(東レ・ダウコーニング社製)
・ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン:アノンBL−SF(日油株式会社製)
・モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.):ニッコールTO−10V(日本サーファクタント工業社製)
・イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(8E.O.):エマレックスGWIS−108(日本エマルジョン株式会社)
・ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.):ニッコールHCO−60(日本サーファクタント工業社製)
表1に示すように、実施例1〜8は、保存安定性、みずみずしさ、コク、しっとりさといった使用性のいずれにおいても良好な結果が認められた。特に、両性界面活性剤を用いた実施例1、2、7および8では保存安定性が極めてよかった。これに対して、表2に示すように、比較例1は(B)アルキル変性カルボキシビニルポリマーを含まないため、保存安定性、使用性ともに良くなかった。比較例2は(E)界面活性剤を含まないもの、比較例3は界面活性剤の量が0.5質量%であるもの、比較例4は界面活性剤が室温25℃で固体であるものであるが、これらの場合には、使用性は良かったものの、保存安定性は悪かった。比較例5は(A)ポリアクリルアミド化合物を含まないもの、比較例6は(C)非乳化型エラストマーを含まないもの、比較例7は(A)ポリアクリルアミド化合物および(C)非乳化型エラストマーをともに含まないものであるが、これらの場合には、保存安定性、使用性ともに良くなかった。
下記に水中油型乳化化粧料の処方例を示す。
処方例1:水中油型日焼け止めクリーム
配合成分
水 残量
エデト酸二ナトリウム 0.1
グリセリン 1
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−C30)クロスポリマー) 0.1
カルボキシポリマー 0.2
(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)共重合体含有物 0.5
1,3−ブチレングリコール 4
ジプロピレングリコール 4
水酸化カリウム 0.2
ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 0.1
2−エチルヘキシル酸セチル 4
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 4
4−tert−ブチル−4’−メトキシベンゾイルメタン 2.5
オクトクリレン 5
サリチル酸エチルヘキシル 5
ホモサレート 5
セトステアリルアルコール 1
(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー含有物 0.5
ベヘニルアルコール 0.1
エタノール 6

Claims (7)

  1. (A)ポリアクリルアミド化合物と、
    (B)アルキル変性カルボキシビニルポリマーと、
    (C)非乳化型エラストマーと、
    (D)紫外線吸収剤と、
    (E)化粧料全量に対して0.05〜0.5質量%未満の、室温25℃で液状の界面活性剤と、
    を含有する水中油型乳化化粧料。
  2. 前記(B)アルキル変性カルボキシビニルポリマーが(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマーである請求項1記載の水中油型乳化化粧料。
  3. 前記(A)ポリアクリルアミド化合物が(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリンナトリウム)共重合体である請求項1または2記載の水中油型乳化化粧料。
  4. 前記(C)非乳化型エラストマーが部分架橋型オルガノポリシロキサン重合体である請求項1、2または3記載の水中油型乳化化粧料。
  5. 前記部分架橋型オルガノポリシロキサン重合体が(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーまたはジメチコンクロスポリマーである請求項4記載の水中油型乳化化粧料。
  6. 前記(E)界面活性剤が両性界面活性剤である請求項1〜5いずれか1項記載の水中油型乳化化粧料。
  7. 前記(D)紫外線吸収剤の含有量が化粧料全量に対して9〜25質量%である請求項1〜6いずれか1項記載の水中油型乳化化粧料。
JP2019103507A 2018-12-03 2019-06-03 水中油型乳化化粧料 Active JP7333711B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2019/046097 WO2020116230A1 (ja) 2018-12-03 2019-11-26 水中油型乳化化粧料

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018226518 2018-12-03
JP2018226518 2018-12-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020094028A true JP2020094028A (ja) 2020-06-18
JP7333711B2 JP7333711B2 (ja) 2023-08-25

Family

ID=71083921

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019103507A Active JP7333711B2 (ja) 2018-12-03 2019-06-03 水中油型乳化化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7333711B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022260005A1 (ja) * 2021-06-07 2022-12-15 花王株式会社 シート状化粧料

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012241006A (ja) * 2011-05-24 2012-12-10 Kao Corp 水中油型乳化メイクアップ化粧料
JP2014156431A (ja) * 2013-02-15 2014-08-28 Kose Corp 水中油型乳化化粧料

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012241006A (ja) * 2011-05-24 2012-12-10 Kao Corp 水中油型乳化メイクアップ化粧料
JP2014156431A (ja) * 2013-02-15 2014-08-28 Kose Corp 水中油型乳化化粧料

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ALBION, JAPAN: "Fine Comfort Body SPF 42 PA+++", MINTEL GNPD [ONLINE], JPN6023005168, April 2018 (2018-04-01), ISSN: 0004990753 *
BATH & BODY WORKS, USA: "SPF 30 Bronzing Sunblock for Face", MINTEL GNPD [ONLINE], JPN6023005169, May 2006 (2006-05-01), ISSN: 0004990752 *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022260005A1 (ja) * 2021-06-07 2022-12-15 花王株式会社 シート状化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
JP7333711B2 (ja) 2023-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3178466B1 (en) Solid powder cosmetic
JP5506130B2 (ja) 水中油型エマルション
US20050118210A1 (en) Water-in-oil emulsion preparation for external use on skin
JP2008050271A (ja) メーキャップ化粧料
JP2009046426A (ja) 皮膚外用剤
WO2018110659A1 (ja) 水中油型組成物
JP7076373B2 (ja) 皮膚外用剤組成物
JP7059196B2 (ja) 水中油型皮膚外用組成物
JP3436745B2 (ja) メーキャップ化粧料
JP7333711B2 (ja) 水中油型乳化化粧料
JP2010275206A (ja) 化粧料
WO2022270350A1 (ja) 透明洗浄料
JP7401434B2 (ja) 油性化粧料
WO2020116230A1 (ja) 水中油型乳化化粧料
TW202034890A (zh) 油中水型皮膚外用組成物
JPWO2020013182A1 (ja) 化粧料
JPH111421A (ja) 化粧料
WO2023127536A1 (ja) 水中油型組成物
JP2003119110A (ja) メーキャップ化粧料
WO2022259877A1 (ja) 化粧料
WO2022085562A1 (ja) 油中水型組成物
JP2021070637A (ja) 油性固形化粧料
WO2021065123A1 (ja) 固形状油中水型乳化化粧料
WO2020175606A1 (ja) 皮膚外用剤組成物
JP2021107348A (ja) 化粧料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220428

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20230210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230215

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20230215

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230406

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230815

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7333711

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150