JP5327911B2 - 酸化染毛剤 - Google Patents

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Description

本発明は酸化染毛剤に関する。更に詳しくは、基剤にバイコンティニュアスミクロエマルション相又はラメラ液晶相を含有させることによって、ダメージを受けた毛髪(染毛剤、パーマ剤などの化学的な損傷、摩擦などの物理的な損傷を受けた毛髪)と、ダメージを受けていない健常毛髪の両方に対して、優れた染色性を有する酸化染毛剤に関する。
近年、消費者の意識の変化と共に毛髪を明るくしたいという要望が高まり、染毛剤の市場が拡大している。
染毛剤は、ブリーチ効果を伴い元の毛髪よりも明るい色調に染色することができ、効果が持続的であることから、特に酸化染毛剤が広く利用されている。そして酸化染毛剤は、アルカリ剤及び酸化染料を含む第1剤と、酸化剤を含む第2剤からなる二剤式のものが主流となっており、これは施術の際に第1剤と第2剤を混合し、毛髪に塗布し、一定時間放置後洗い流して使用するものである。
一般に、酸化染毛剤の第1剤には、染毛時の毛髪の保護を目的として高級アルコール等の油性成分が配合されている。そして、その油性成分の乳化のために界面活性剤が配合されている。乳化安定性に優れ、施術後の毛髪の感触に優れる染毛剤を得るために、近年、染毛剤に用いられる界面活性剤の種類、量等の検討が行われている。
例えば、長鎖アシルスルホン酸塩型陰イオン界面活性剤と長鎖アルキルアルコール(=脂肪族アルコール)を配合してゲルを形成した染毛剤(例えば特許文献1〜3参照)や、両性界面活性剤及びカチオン性界面活性剤を配合した染毛剤(特許文献4)、アニオン性界面活性剤を含有し、実質的に非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤及び両性界面活性剤を含有しない染毛剤(特許文献5)などが知られている。
毛髪の表面を覆うキューティクルは、疎水性の物質を主成分として構成され、毛髪内部の領域を保護して毛髪を健康な状態に保つ役割を果たしている。ところが、毛髪は、化学的な影響、例えば染毛処理及び脱色処理、並びに物理的な影響、例えば紫外線、摩擦および熱などによりダメージを受けていることが多い。ダメージを受けた毛髪は、疎水性を有するキューティクルが部分的に失われている。このようにキューティクルが失われた部位では、その周囲よりも疎水性が低下している。また、キューティクルの損失は、毛髪全体に均等に行き渡って生じる現象ではなく、特に化学的な影響及び物理的な影響を繰り返し受けた毛先付近において多く発生している。
このように、染毛剤、パーマ剤などの化学的な損傷、摩擦などの物理的な損傷を受けた毛髪(ダメージ毛髪)は親水的である(油をはじきやすい)。一方、ダメージを受けていない健常毛髪の毛髪表面は疎水的である(水をはじきやすい)。よって、同一の染毛剤を使用した場合でも、ダメージ毛髪である毛先付近と健常毛髪である根元部分とで仕上がりの髪色が異なったり、毛髪保護を目的として染毛剤中に配合された水性または油性トリートメント成分がその効果を十分に発揮できずに仕上がり感触が異なったりする場合がある。
例えば特許文献6には柔軟性多孔質材料を用いて泡状とし、毛髪を色むらなく染める技術について述べられているが、これは泡として毛髪全体にいきわたり易い特性を活用したものであり、毛髪の親水性、疎水性には考慮されていない。そのためこれら従来の技術ではダメージが複合化し、根元〜毛先まで様々な親水化度になった毛髪を色むらなくそめることは困難であった。
一方、バイコンティニュアスミクロエマルション相とは、一般に親水性−疎水性バランスが釣り合った条件で生成し、油水界面張力が極小となり、界面活性剤の会合数が増加し無限に会合したものであり、結果として水および油の可溶化量が飛躍的に向上し、水も油も連続的なチャネルを形成した特異な構造を有する可溶化系である。
バイコンティニュアスミクロエマルション相は、生成条件を満たす化合物の組み合わせの探索が非常に困難であり、また、その生成範囲もきわめて狭いものであるといわれている。そのため、可溶化されない過剰の水および油と共存した油相/バイコンティニュアスミクロエマルション相/水相の3相状態として観察されることは多いが(例えば非特許文献1)、バイコンティニュアスミクロエマルション相が1つの状態として観察される報告例は多くはない。例えば、非特許文献2には界面活性剤としてポリオキシエチレンラウリルエーテル(4EO)、油分としてイソヘキサデカンを用いることにより、非特許文献3には界面活性剤としてジデシルジメチルアンモニウム塩、油分としてドデカンを用いることにより、非特許文献4には界面活性剤として大豆リン脂質、界面活性助剤としてプロパノール、油分としてトリグリセライドを用いることにより、それぞれバイコンティニュアスミクロエマルション相が得られることが報告されている。
また、特許文献7には界面活性剤としてモノラウリン酸ポリエチレングリコール(12EO)、界面活性助剤としてラウリルアルコールおよびエタノール、油分として流動イソパラフィンを用いることにより、特許文献8には界面活性剤としてPOE(8)イソステアリン酸グリセリン、油分としてオクタン酸セチルや流動パラフィンを用いることにより、特許文献9には界面活性剤としてイミダゾリニウムベタインおよびPOEラウリルエーテル硫酸塩、油性成分としてモノ脂肪酸モノグリセリンエステルやモノアルキルモノグリセリルエーテルを用いることにより、それぞれバイコンティニュアスミクロエマルション相が得られることが報告されている。
バイコンティニュアスミクロエマルション相は、水および油の両方が連続な特異な構造をとるため、ミセル相と比較して多量の油分や油性成分を配合することができる。また、逆ミセル相と比較して、多量の水や水性成分を配合することができる。その水・油のいずれにもなじみやすい性質や、界面張力の低さを利用することにより、油性汚れ及び水溶性汚れのいずれに対しても洗浄力に優れ、すすぎ性が良好な洗浄剤組成物としての報告例(例えば、特許文献7〜11参照)は多い。しかしながら、洗浄目的以外の工業的な活用は十分になされていなかったのが現状である。
ラメラ液晶相は、バイコンティニュアスミクロエマルション相と同じく水および油の両方が連続である構造を有する液晶会合体のひとつである。バイコンティニュアスミクロエマルション相とは異なり、両親媒性物質の二分子膜が分子配列の規則性を有するため、小角X線散乱(SAXS)測定を実施して、規則構造の面間隔を測定することで確認することができる。また、二枚の直交させた偏光板の間に試料を置いて、一方の偏光板を通して光を照射したときに、他方の偏光板を光が抜けること、すなわち試料の旋光性を確認することで、ラメラ液晶相の存在を簡易に確かめることができる。
ラメラ液晶の形成は古くから広く知られており(非特許文献5など)、クレンジング用またはマッサージ用のジェル状化粧料などの報告例がある(特許文献12など)。
特開平05−271041号公報 特開2002−205923号公報 特開2003−327518号公報 特開平07−082123号公報 特開2003−171247号公報 特開2010−215576号公報 特開2004−217640号公報 特開2005−194249号公報 特開2007−077302号公報 特許公報第3684144号 特開2009−196909号公報 特開2006−069979号公報
Langmuir,1997,13,2001−2006 Langmuir,2004,20,6594−6598 Langmuir,2003,19,7196−7200 Langmuir,1997,13,5061−5070 (社)日本化学会編、妹尾学/辻井薫著、「界面活性の化学と応用」、大日本図書(株)発行、1995年1月30日、p.82
そこで本発明が解決しようとする課題は、バイコンティニュアスミクロエマルション相やラメラ液晶相を活用することにより、ダメージを受けた毛髪と、ダメージを受けていない健常毛髪の両方に対して、優れた染色性を有する酸化染毛剤を提供することにある。
すなわち、本発明は、アルカリ剤を含む第1剤と、酸化剤を含む第2剤とを混合する酸化染毛剤において、前記第1剤と第2剤とを混合した直後に、バイコンティニュアスミクロエマルション相又はラメラ液晶相を含有することを特徴とする酸化染毛剤であって、前記第1剤及び/又は第2剤中に、バイコンティニュアスミクロエマルション相又はラメラ液晶相を形成する下記成分(a)〜(c)を含有し、成分(a)イオン性界面活性剤がアニオン性界面活性剤を含み、さらに両性界面活性剤及び/又はカチオン性界面活性剤から選ばれる1種または2種以上を含み、
前記アニオン性界面活性剤と、前記両性界面活性剤及び/又はカチオン性界面活性剤の含有量が第1剤及び第2剤全量に対して7.2質量%以上であり、前記アニオン性界面活性剤と、前記両性界面活性剤及び/又はカチオン性界面活性剤との質量比が、(アニオン性界面活性剤):(両性界面活性剤及び/又はカチオン性界面活性剤)=2:8〜8:2であり、
成分(b)(無機性値/有機性値)比の値が0.8〜1.5の範囲内である両親媒性物質が、モノグリセリン誘導体、ジグリセリン誘導体、プロピレングリコール誘導体、ブチレングリコール誘導体、モノエタノールアミド誘導体、モノエタノールアミン誘導体、ジエタノールアミド誘導体、ジエタノールアミン誘導体から選ばれる1種または2種以上であり、前記両親媒性物質の含有量が第1剤及び第2剤全量に対して8質量%以上であることを特徴とする酸化染毛剤を提供するものである。
(a)イオン性界面活性剤
(b)(無機性値/有機性値)比の値が0.8〜1.5の範囲内である両親媒性物質
(c)水
さらに、本発明は、前記成分(d)非イオン性界面活性剤のHLBが、5〜14の範囲内であることを特徴とする上記の酸化染毛剤を提供するものである。
本発明によれば、バイコンティニュアスミクロエマルション相やラメラ液晶相を活用することにより、ダメージを受けた毛髪と、ダメージを受けていない健常毛髪の両方に対して、染色性(染色効果及び染色による色むらのなさ)が顕著に優れており、さらには、染毛後の洗浄による色落ちの抑制効果にも優れる酸化染毛剤を提供することができる。
図1は両性界面活性剤とアニオン界面活性剤の混合比を変えたときのデカンに対する界面張力測定例である。 図2は染毛後のシャンプー前後の明度差(ΔL)及び色差(ΔE)を測定した結果である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
最初に、バイコンティニュアスミクロエマルション相又はラメラ液晶相を形成する各必須成分について順次説明する。
「(a)イオン性界面活性剤」
本発明に用いる(a)イオン性界面活性剤は、水溶液中で電離して電荷を有する界面活性剤であり、その電荷の種類によって両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤に分類される。
両性界面活性剤は、カチオン性官能基及びアニオン性官能基を少なくとも1つずつ有し、溶液が酸性のときにはカチオン性、アルカリ性のときにはアニオン性となり、等電点付近では非イオン界面活性剤に近い性質を有している。
両性界面活性剤は、アニオン基の種類により、カルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型およびリン酸エステル型に分類される。本発明に好ましくはカルボン酸型、硫酸エステル型およびスルホン酸型である。カルボン酸型はさらにアミノ酸型とベタイン型に分類される。特に好ましくはベタイン型である。
具体的には、例えば、イミダゾリン系両性界面活性剤(例えば、2−ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシメチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等);ベタイン系界面活性剤(例えば、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤は、例えば、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、セチルトリエチルアンモニウムメチルサルフェート等の第4級アンモニウム塩が挙げられる。また、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド等のアミドアミン化合物が挙げられる。
アニオン性界面活性剤は、脂肪酸石鹸、N−アシルグルタミン酸塩、アルキルエーテル酢酸等のカルボン酸塩型、α−オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸等のスルホン酸型、高級アルコール硫酸エステル塩等の硫酸エステル塩型、リン酸エステル塩型等に分類される。好ましくは、カルボン酸塩型、スルホン酸型および硫酸エステル塩型であり、特に好ましくは硫酸エステル塩型である。
具体的には、例えば、脂肪酸石鹸(例えば、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、高級アルキル硫酸エステル塩(例えば、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム等)、アルキルエーテル硫酸エステル塩(例えば、POE−ラウリル硫酸トリエタノールアミン、POE−ラウリル硫酸ナトリウム等)、N−アシルサルコシン酸(例えば、ラウロイルサルコシンナトリウム等)、高級脂肪酸アミドスルホン酸塩(例えば、N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤシ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチルタウリッドナトリウム等)、リン酸エステル塩(POE−オレイルエーテルリン酸ナトリウム、POE−ステアリルエーテルリン酸等)、スルホコハク酸塩(例えば、ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンスルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリコールスルホコハク酸ナトリウム等)、アルキルベンゼンスルホン酸塩(例えば、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等)、高級脂肪酸エステル硫酸エステル塩(例えば、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリン硫酸ナトリウム等)、N−アシルグルタミン酸塩(例えば、N−ラウロイルグルタミン酸モノナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウム等)、硫酸化油(例えば、ロート油等)、POE−アルキルエーテルカルボン酸、POE−アルキルアリルエーテルカルボン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エステルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パルミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼインナトリウム等が挙げられる。
両性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤、またはカチオン性界面活性剤及びアニオン性界面活性剤は、水溶液中で混合された場合に、油に対する界面張力が低下することが知られている。
両性界面活性剤、カチオン性界面活性剤およびアニオン性界面活性剤の1種類のみ用いた場合には、界面張力の低下が十分でなく、バイコンティニュアスミクロエマルション相が得られないか、あるいは、得られた場合であってもその生成領域が狭く、実質上の使用にあたって安定性を十分に満たすことができない場合がある。
したがって、本発明においては、(a)イオン性界面活性剤がアニオン性界面活性剤を含み、さらに両性界面活性剤及び/又はカチオン性界面活性剤から選ばれる1種または2種以上を含むことが好ましい。
また、前記成分(a)イオン性界面活性剤において、アニオン性界面活性剤と、両性界面活性剤及び/又はカチオン性界面活性剤との質量比が、(アニオン性界面活性剤):(両性界面活性剤及び/又はカチオン性界面活性剤)=2:8〜8:2であることが好ましい。
一方、(a)イオン性界面活性剤の配合量は、第1剤又は第2剤全量に対して、0.1〜50質量%が好ましく、さらに好ましくは、0.3〜30質量%である。
「(b)(無機性値/有機性値)比の値が0.8〜1.5の範囲内である両親媒性物質(本明細書において当該両親媒性物質を単に界面活性助剤と言うことがある)」
本発明に用いる(b)両親媒性物質が界面活性助剤(コサーファクタントとも呼ばれる)として機能するためには親油基と親水基のバランスが重要である。その指標として、化合物の構造から有機性値、無機性値として親油性、親水性のバランスを数値化する方法がある。本発明において界面活性助剤として機能するためには、(無機性値/有機性値)比の値が0.8〜1.5の範囲内であることが必要である。いくつかの化合物を混合して用いる場合には、各化合物の(無機性値/有機性値)比を求め、その平均値が0.8〜1.5の範囲内であることが必要である。特に望ましくは0.9〜1.3の範囲である。
このような(無機性値/有機性値)比の値が0.8〜1.5の範囲内である両親媒性物質(界面活性助剤)は、モノグリセリン誘導体、ジグリセリン誘導体、プロピレングリコール誘導体、ブチレングリコール誘導体等のなかから適宜選択することができる。
なお、(無機性値/有機性値)比の値はIOB値とも呼ばれる周知の概念であり、各種原子又は官能基に応じた「無機性値」、「有機性値」が設定されており、有機化合物中の全ての原子及び官能基の「無機性値」、「有機性値」を積算することによって、当該有機化合物の(無機性値/有機性値)比の値(IOB値)を算出することができる(例えば、藤田著、「化学の領域」、第11巻、第10号、1957年、第719頁〜第725頁参照)。以下、本明細書において、(無機性値/有機性値)比の値をIOB値と言うことがある。
例えば、モノグリセリン誘導体としては、具体的には、モノオクタン酸モノグリセリンエステル、モノオクチルモノグリセリルエーテル、モノノナン酸モノグリセリンエステル、モノノニルモノグリセリルエーテル、モノデカン酸モノグリセリンエステル、モノデシルモノグリセリルエーテル、モノウンデシレン酸モノグリセリンエステル、モノウンデシレニルモノグリセリルエーテル、モノドデカン酸モノグリセリンエステル(モノラウリン酸モノグリセリンエステル)、モノドデシルモノグリセリルエーテル(モノラウリルモノグリセリルエーテル)、モノテトラデカン酸モノグリセリンエステル(モノミリスチン酸モノグリセリンエステル)、モノヘキサデカン酸モノグリセリンエステル(モノパルミチン酸モノグリセリンエステル)、モノオレイン酸モノグリセリンエステル、モノイソステアリン酸モノグリセリンエステル等が挙げられる。
例えば、ジグリセリン誘導体としては、具体的には、モノオクタン酸ジグリセリンエステル、モノオクチルジグリセリルエーテル、モノデカン酸ジグリセリンエステル、モノデシルジグリセリルエーテル、モノウンデシレン酸ジグリセリンエステル、モノウンデシレニルジグリセリルエーテル、モノドデカン酸ジグリセリンエステル(モノラウリン酸ジグリセリンエステル)、モノドデシルジグリセリルエーテル(モノラウリルジグリセリルエーテル)、モノテトラデカン酸ジグリセリンエステル(モノミリスチン酸ジグリセリンエステル)、モノヘキサデカン酸ジグリセリンエステル(モノパルミチン酸ジグリセリンエステル)、モノオレイン酸ジグリセリンエステル、モノイソステアリン酸ジグリセリンエステル等が挙げられる。
例えば、プロピレングリコール誘導体としては、具体的には、オクタン酸プロピレングリコール、オクチルプロピレングリコール、デカン酸プロピレングリコール、デシルプロピレングリコール、ドデカン酸プロピレングリコール(ラウリン酸プロピレングリコール)、ドデシルプロピレングリコール(ラウリルプロピレングリコール)、テトラデカン酸プロピレングリコール(ミリスチン酸プロピレングリコール)、テトラデシルプロピレングリコール(ミリスチルプロピレングリコール)等が挙げられる。
例えば、ブチレングリコール誘導体としては、具体的には、オクタン酸ブチレングリコール、オクチルブチレングリコール、デカン酸ブチレングリコール、デシルブチレングリコール、ドデカン酸ブチレングリコール(ラウリン酸ブチレングリコール)、ドデシルブチレングリコール(ラウリルブチレングリコール)、テトラデカン酸ブチレングリコール(ミリスチン酸ブチレングリコール)、テトラデシルブチレングリコール(ミリスチルブチレングリコール)等が挙げられる。
例えば、モノエタノールアミド誘導体、モノエタノールアミン誘導体、ジエタノールアミド誘導体、ジエタノールアミン誘導体が挙げられる。具体的には、ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ウンデシレン酸モノエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸(POE)2モノエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸N−メチルモノエタノールアミド、ラウリルジエタノールアミン、ヤシ油脂肪酸ジメチルアミノプロピルアミド等が挙げられる。
(無機性値/有機性値)比の値が0.8〜1.5の範囲内である両親媒性物質(界面活性助剤)の配合量は、第1剤又は第2剤全量に対して、0.1〜50質量%が好ましく、さらに好ましくは、0.3〜30質量%である。
「(d)非イオン性界面活性剤」
本発明に用いる(d)非イオン性界面活性剤は、水溶液中で電離して電荷を有することのない界面活性剤である。疎水基としてはアルキルを用いたタイプおよびジメチルシリコーンを用いたタイプなどが知られている。
前者としては具体的には、例えばグリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステルの酸化エチレン誘導体、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールアルキルエーテル、ポリエチレングリコールアルキルフェニルエーテル、ポリエチレングリコールヒマシ油誘導体、ポリエチレングリコール硬化ヒマシ油誘導体等が挙げられる。
後者としてはポリエーテル変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン等が挙げられる。好ましくは疎水基としてアルキルを用いたタイプである。
本発明に使用する親油性非イオン界面活性剤としては、具体的には、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレート、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレエート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロールソルビタン等)、グリセリンポリグリセリン脂肪酸類(例えば、モノ綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セスキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリン、α,α’−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(例えば、モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル等が挙げられる。
さらに、本発明に使用する親水性非イオン界面活性剤としては、具体的には、例えば、POE−ソルビタン脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノステアレート、POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンテトラオレエート等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(例えば、POE−ソルビットモノラウレート、POE−ソルビットモノオレエート、POE−ソルビットペンタオレエート、POE−ソルビットモノステアレート等)、POE−グリセリン脂肪酸エステル類(例えば、POE−グリセリンモノステアレート、POE−グリセリンモノイソステアレート、POE−グリセリントリイソステアレート等のPOE−モノオレエート等)、POE−脂肪酸エステル類(例えば、POE−ジステアレート、POE−モノジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコール等)、POE−アルキルエーテル類(例えば、POE−ラウリルエーテル、POE−オレイルエーテル、POE−ステアリルエーテル、POE−ベヘニルエーテル、POE−2−オクチルドデシルエーテル、POE−コレスタノールエーテル等)、プルロニック型類(例えば、プルロニック等)、POE・POP−アルキルエーテル類(例えば、POE・POP−セチルエーテル、POE・POP−2−デシルテトラデシルエーテル、POE・POP−モノブチルエーテル、POE・POP−水添ラノリン、POE・POP−グリセリンエーテル等)、テトラ POE・テトラPOP−エチレンジアミン縮合物類(例えば、テトロニック等)、POE−ヒマシ油硬化ヒマシ油誘導体(例えば、POE−ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油、POE−硬化ヒマシ油モノイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油トリイソステアレート、POE−硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE−硬化ヒマシ油マレイン酸等)、POE−ミツロウ・ラノリン誘導体(例えば、POE−ソルビットミツロウ等)、アルカノールアミド(例えば、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等)、POE−プロピレングリコール脂肪酸エステル、POE−アルキルアミン、POE−脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルエトキシジメチルアミンオキシド−トリオレイルリン酸等が挙げられる。
なお、本発明においては、(d)非イオン性界面活性剤のHLBが5〜14の範囲内であることが好ましい。
具体的は、例えば、イソステアリルグリセリルエーテル(HLB値5)、イソステアリン酸ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(HLB値5)、ジイソステアリン酸PEG(6)(HLB値5)、ジオレイン酸PEG(6)(HLB値5)、ジイソステアリン酸ポリグリセリル−3(HLB値5)、ジステアリン酸ソルビタン(HLB値5)、トリイソステアリン酸PEG−10グリセリル(HLB値5)、トリイソステアリン酸PEG−15水添ヒマシ油(HLB値5)、POE(5)ラウリルエーテルイソステアリン酸エステル(HLB値5)、POE(2)セチルエーテル(HLB値5)、イソステアリン酸PEG−3グリセリル(HLB値6)、ジイソステアリン酸PEG−8(HLB値6)、トリイソステアリン酸POE(20)水添ヒマシ油(HLB値6)、POE(3)セチルエーテル(HLB値6)、POE(7)水添ヒマシ油(HLB値6)、イソステアリン酸POE(15)水添ヒマシ油(HLB値7)、ジイソステアリン酸POE(10)グリセリル(HLB値7)、ジラウリン酸POE(6)(HLB値7)、セスキイソステアリン酸ソルビタン(HLB値7)、トリイソステアリン酸POE(30)水添ヒマシ油(HLB値7)、イソステアリン酸POE(3)(HLB値7)、イソステアリン酸POE(5)グリセリル(HLB値8)、イソステアリン酸POE(20)水添ヒマシ油(HLB値8)、ジイソステアリン酸POE(12)(HLB値8)、トリイソステアリン酸POE(20)グリセリル(HLB値8)、POE(5)イソステアリルエーテル(HLB値8)、POE(5)セチルエーテル(HLB値8)、イソステアリン酸PEG−30水添ヒマシ油(HLB値9)、イソステアリン酸POE(6)(HLB値9)、水添レシチン(HLB値9)、イソステアリン酸POE(10)グリセリル(HLB値10)、イソステアリン酸POE(8)グリセリル(HLB値10)、ジイソステアリン酸POE(20)グリセリル(HLB値10)、トリイソステアリン酸POE(30)グリセリル(HLB値10)、POE(8)ステアリルエーテル(HLB値10)、POE(7)セチルエーテル(HLB値10)、モノイソステアリン酸POE(8)(HLB値10)、イソステアリン酸POE(40)水添ヒマシ油(HLB値11)、POE(10)イソステアリルエーテル(HLB値11)、イソステアリン酸POE(10)(HLB値11)、イソステアリン酸POE(15)グリセリル(HLB値12)、POE(15)イソステアリルエーテル(HLB値12)、イソステアリン酸POE(20)グリセリル(HLB値13)、POE(20)イソステアリルエーテル(HLB値13)、POE(60)硬化ヒマシ油(HLB値14)、イソステアリン酸POE(20)(HLB値14)、イソステアリン酸POE(40)グリセリル(HLB値15)、POE(25)イソステアリルエーテル(HLB値15)等が挙げられる。
(d)非イオン性界面活性剤の配合量は、第1剤又は第2剤全量に対して、0.5〜70質量%が好ましく、さらに好ましくは、1〜50質量%である。
「(e)油分」
本発明に用いる(e)油分は、通常化粧品、医薬部外品等に使用される炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、合成エステル油、シリコーン油、液体油脂、固体油脂、ロウ類などが挙げられ、一種または二種以上の油性成分を用いることができる。
炭化水素油としては、例えば流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
高級アルコールとしては、例えば直鎖アルコール(例えば、ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルアルコール、セトステアリルアルコール等)、分枝鎖アルコール(例えば、モノステアリルグリセリンエーテル(バチルアルコール)−2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルドデカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等)等が挙げられる。
合成エステル油としては、例えばオクタン酸オクチル、ノナン酸ノニル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトール脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ピバリン酸トリプロピレングリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、ジイソステアリン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリセリン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2−エチルヘキサノエート−2−エチルヘキシルパルミテート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
シリコーン油としては、例えば鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等)、環状ポリシロキサン(例えば、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)、アクリルシリコーン類等が挙げられる。
液体油脂としては、例えば、アボカド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油ートリグリセリン等が挙げられる。
固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
ロウ類としては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ジョジョバロウ、硬質ラノリン、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、 POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
(e)油分の配合量は、第1剤又は第2剤全量に対して、0.1〜50質量%が好ましく、さらに好ましくは、0.2〜40質量%である。
「(c)又は(f)水」
本発明の酸化染毛剤に含まれる水は特に限定されず、具体的に示すとすれば精製水、イオン交換水、水道水等が挙げられる。
一方、成分(c)又は成分(f)の水の配合量は、第1剤又は第2剤全量に対して、1〜95質量%が好ましく、さらに好ましくは、5〜80質量%である。
以上説明した成分(a)〜(c)の必須成分の組み合わせと、成分(d)〜(f)の必須成分の組み合わせが、後述する方法にて混合することにより、バイコンティニュアスミクロエマルション相又はラメラ液晶相を形成する必須成分の組み合わせとなる。
次に、本発明のその他の必須成分について説明する。
「アルカリ剤」
本発明の酸化染毛剤の第1剤に含まれるアルカリ剤としては、アンモニア、炭酸水素アンモニウム、リン酸アンモニウム等のアンモニウム塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン、アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸、グアニジン、2−アミノ−2−メチルプロパン、モノイソプロパノールアミン等の有機アミン、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機アルカリを使用することができる。さらに、これらの塩との組合せによる緩衝溶液(例えば、リン酸−リン酸のナトリウム塩)が用いられる。好ましいアルカリ剤としては、アンモニア、アンモニウム塩、アルカノールアミンである。また、これらのアルカリ剤はそれぞれ単独、または2種以上を混合して使用することができる。
アルカリ剤の配合量は、所望する染色若しくはブリーチ効果によって適宜変更されるが、一般的な配合量としては第1剤のpHが8.0〜13.0の範囲に入るように調整される。具体的には、第1剤と第2剤混合時の組成物全体に対して、0.1〜10質量%、特に0.5〜5質量%含むことが好適である。pHが8より小さいとブリーチ効果に劣る場合があり、13を超えると皮膚刺激や毛髪の損傷が激しいため望ましくない。
「酸化染料」
本発明の染毛剤の第1剤に配合される酸化染料としては、例えば、p−フェニレンジアミン、p−トルイレンジアミン、N−メチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジメチル−p−フェニレンジアミン、N,N−ジエチル−2−メチル−p−フェニレンジアミン、N−エチル−N−(ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、クロル−p−フェニレンジアミン、2−(2′−ヒドロキシエチルアミノ)−5−アミノトルエン、N,N−ビス−(2−ヒドロキシエチル)−p−フェニレンジアミン、メトキシ−p−フェニレンジアミン、2,6−ジクロル−p−フェニレンジアミン、2−クロル−6−ブロム−p−フェニレンジアミン、2−クロル−6−メチル−p−フェニレンジアミン、6−メトキシ−3−メチル−p−フェニレンジアミン、2,5−ジアミノアニソ−ル、N−(2−ヒドロキシプロピル)−p−フェニレンジアミン、N−2−メトキシエチル−p−フェニレンジアミン等の1種又は2種以上のNH2−基、NHR−基又はNHR 2−基(Rは炭素数1〜4のアルキル基又はヒドロキシアルキル基を示す)を有するp−フェニレンジアミン類;2,5−ジアミノピリジン誘導体;p−アミノフェノール、2−メチル−4−アミノフェノール、3−メチル−4−アミノフェノール、2−クロロ−4−アミノフェノール、3−クロロ−4−アミノフェノール、2,6−ジメチル−4−アミノフェノール、3,5−ジメチル−4−アミノフェノール、2,3−ジメチル−4−アミノフェノール、2,5−ジメチル−4−アミノフェノール、2,4−ジアミノフェノール、5−アミノサリチル酸等のp−アミノフェノール類、o−アミノフェノール類、o−フェニレンジアミン類等を配合することができる。
さらにカップラ−を配合することもでき、例えば、α−ナフト−ル、o−クレゾ−ル、m−クレゾ−ル、2,6−ジメチルフェノール、2,5−ジメチルフェノール、3,4−ジメチルフェノール、3,5−ジメチルフェノール、ベンズカテキン、ピロガロ−ル、1,5−ジヒドロキシナフタレン、1,7−ジヒドロキシナフタレン、5−アミノ−2−メチルフェノール、5−(2′−ヒドロキシエチルアミノ)−4−メトキシフェノール、ヒドロキノン、2,4−ジアミノアニソ−ル、m−トルイレンジアミン、4−アミノフェノール、レゾルシン、レゾルシンモノメチルエ−テル、m−フェニレンジアミン、1−フェニル−3−メチル−5−ピラゾロン、1−フェニル−3−アミノ−5−ピラゾロン、1−フェニル−3,5−ジケト−ピラゾリジン、1−メチル−7−ジメチルアミノ−4−ヒドロキシ−2−キノロン、m−アミノフェノール、4−クロロレゾルシン、2−メチルレゾルシン、2,4−ジアミノフェノキシエタノ−ル、2,6−ジアミノピリジン、3,5−ジアミノトリフロロメチルベンゼン、2,4−ジアミノフロロベンゼン、3,5−ジアミノフロロベンゼン、2,4−ジアミノ−6−ヒドロキシピリミジン、2,4,6−トリアミノピリミジン、2−アミノ−4,6−ジヒドロキシピリミジン、4−アミノ−2,6−ジヒドロキシピリミジン、4,6−ジアミノ−2−ヒドロキシピリミジン等を配合することができる。
また上記物質の他、「医薬部外品規格」(薬事日報社、1991年6月発行)に記載された物質を適宜配合することができる。さらに酸性染料、塩基性染料、HC染料を配合することもできる。
なお、本発明においてこれらの染料を配合しないものはヘアブリーチとして用いられる。
酸化染料の配合量は、第1剤全量に対して、0.001〜5質量%が好ましく、さらに好ましくは、0.01〜3質量%である。
「酸化剤」
第2剤に配合される酸化剤としては、例えば、過酸化水素、過酸化尿素、過硫酸塩、過ホウ酸塩、過炭酸塩、臭素酸塩、過ヨウ素酸塩等が挙げられ、過酸化水素を用いるのが好ましい。
酸化剤の含有量は、第2剤中0.1〜12質量%とするのが好ましく、1〜9質量%とするのがより好ましい。0.1質量%未満では毛髪のブリーチ効果に劣り、12質量%を超えるとそれ以上の効果が望めず、皮膚刺激や毛髪へのダメージが深刻となるため好ましくない。
本発明の酸化染毛剤は、第1剤、第2剤を任意の比率で混合して用いることができるが、混合質量比は第1剤:第2剤=2:1〜1:5であることが好ましく、1:1〜1:3の時に染毛力又はブリーチ効果がより発揮されるためより好ましい。
また、本発明においては、第1剤、第2剤の一方または双方に通常の化粧料に用いられる他の成分、例えば、上記以外の油性成分、界面活性剤、シリコーン類、芳香族アルコール、多価アルコール等のアルコール類、アミノ酸類、コンディショニング剤、増粘剤、pH調整剤、保湿剤、動物及び植物エキス、ビタミン類、色素、香料、顔料、防腐剤、紫外線吸収剤、金属封鎖剤、還元剤等を本発明の効果を損なわない範囲で1種又は2種以上を適宜配合することが可能である。以下に、本発明の配合可能な任意成分を具体的に例示する。
「アルコール類」
本発明の酸化染毛剤には、各種水溶性アルコールを配合してもよい。
水溶性アルコールは、低級アルコール、多価アルコール、多価アルコール重合体、2価のアルコールアルキルエーテル類、2価アルコールアルキルエーテル類、2価アルコールエーテルエステル、グリセリンモノアルキルエーテル、糖アルコール、単糖、オリゴ糖、多糖およびそれらの誘導体から選ばれる1種または2種以上である。
低級アルコールとしては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、2価アルコール(例えば、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール等)、3価アルコール(例えば、グリセリン、トリメチロールプロパン等)、4価アルコール(例えば、ジグリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール等のペンタエリスリトール等)、5価アルコール(例えば、キシリトール、トリグリセリン等)、6価アルコール(例えば、ソルビトール、マンニトール等)、多価アルコール重合体(例えば、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコールートリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコール、ジグリセリンートリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等)、2価のアルコールアルキルエーテル類(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エチレングリコールジブチルエーテル等)、2価アルコールアルキルエーテル類(例えば、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールエチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテル等)、2価アルコールエーテルエステル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコールジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテート等)、グリセリンモノアルキルエーテル(例えば、キシルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等)、糖アルコール(例えば、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分解糖、マルトース、デンプン分解糖還元アルコール等)、グリソリッド、テトラハイドロフルフリルアルコール、POE−テトラハイドロフルフリルアルコール、POP−ブチルエーテル、POP・POE−ブチルエーテルトリポリオキシプロピレングリセリンエーテル、POP−グリセリンエーテル、POP−グリセリンエーテルリン酸、POP・POE−ペンタンエリスリトールエーテル、ポリグリセリン等が挙げられる。
単糖としては、例えば、三炭糖(例えば、D−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等)、四炭糖(例えば、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−トレオース、エリスリトール等)、五炭糖(例えば、L−アラビノース、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノース、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロース、L−キシルロース等)、六炭糖(例えば、D−グルコース、D−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D−タガトース等)、七炭糖(例えば、アルドヘプトース、ヘプロース等)、八炭糖(例えば、オクツロース等)、デオキシ糖(例えば、2−デオキシ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、6−デオキシ−L−マンノース等)、アミノ糖(例えば、D−グルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウロン酸、ムラミン酸等)、ウロン酸(例えば、D−グルクロン酸、D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン酸、L−イズロン酸等)等が挙げられる。
オリゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウンベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリクノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リクノース類、ウンビリシン、スタキオースベルバスコース類等が挙げられる。
多糖としては、例えば、セルロース、クインスシード、デンプン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、アラビアガム、ヘパラン硫酸−トラガントガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガム、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン等が挙げられる。
その他ポリオールとしては、ポリオキシエチレンメチルグルコシド(グルカムE−10)、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド(グルカムP−10)などが挙げられる。
「増粘剤」
本発明の酸化染毛剤には、各種増粘剤を配合してもよい。
増粘剤としては、例えば、アラビアガム、カラギーナン、カラーヤガム、トラガカントガム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼイン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチルセルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PVP、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、ローカストビーンガム、グアガム、タマリントガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロース、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ベントナイト、ヘクトライト、ケイ酸AlMg(ビーガム)、ラポナイト、無水ケイ酸等が挙げられる。
天然の水溶性高分子としては、例えば、植物系高分子(例えば、アラビアガム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロブガム、カラーヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カッソウエキス)、デンプン(コメ、トモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸)、微生物系高分子(例えば、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等)、動物系高分子(例えば、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等)等が挙げられる。
半合成の水溶性高分子としては、例えば、デンプン系高分子(例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等)、セルロース系高分子(メチルセルロース、エチルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、結晶セルロース、セルロース末等)、アルギン酸系高分子(例えば、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等)等が挙げられる。
合成の水溶性高分子としては、例えば、ビニル系高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー等)、ポリオキシエチレン系高分子(例えば、ポリエチレングリコール20,000、40,000、60,000等)、アクリル系高分子(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポリアクリルアミド等)、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー等が挙げられる。
「紫外線吸収剤」
本発明の酸化染毛剤には、各種紫外線吸収剤を配合してもよい。
水溶性紫外線吸収剤は、例えば2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−4’−メチルベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン、2−エチルヘキシル−4’−フェニル−ベンゾフェノン−2−カルボキシレート、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、4−ヒドロキシ−3−カルボキシベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸およびその塩、フェニレン−ビス−ベンゾイミダゾール−テトラスルホン酸およびその塩等のベンゾイミダゾール系紫外線吸収剤、3−(4’−メチルベンジリデン)−d,l−カンファー、3−ベンジリデン−d,l−カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル等が挙げられる。
油溶性紫外線吸収剤は、例えば、パラアミノ安息香酸(PABA)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジプロポキシPABAエチルエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAエチルエステル、N,N−ジメチルPABAブチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤;ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤;アミルサリシレート、メンチルサリシレート、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート、ベンジルサリシレート、p−イソプロパノールフェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤;オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、メチル−2,5−ジイソプロピルシンナメート、エチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、メチル−2,4−ジイソプロピルシンナメート、プロピル−p−メトキシシンナメート、イソプロピル−p−メトキシシンナメート、イソアミル−p−メトキシシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート、2−エトキシエチル−p−メトキシシンナメート、シクロヘキシル−p−メトキシシンナメート、エチル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、2−エチルヘキシル−α−シアノ−β−フェニルシンナメート、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート、3,4,5−トリメトキシケイ皮酸3−メチル−4−[メチルビス(トリメチルシリキシ)シリル]ブチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤;2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン、オクトクリレン等が挙げられる。
「粉末成分」
本発明の酸化染毛剤には、各種粉末成分を配合してもよい。
粉末成分としては、例えば、無機粉末(例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(例えば、ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホウ素等)、有機粉末(例えば、ポリアミド樹脂粉末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、ポリ四弗化エチレン粉末、セルロース粉末等)、無機白色顔料(例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等)、無機赤色系顔料(例えば、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等)、無機褐色系顔料(例えば、γ−酸化鉄等)、無機黄色系顔料(例えば、黄酸化鉄、黄土等)、無機黒色系顔料(例えば、黒酸化鉄、低次酸化チタン等)、無機紫色系顔料(例えば、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等)、無機緑色系顔料(例えば、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等)、無機青色系顔料(例えば、群青、紺青等)、パール顔料(例えば、酸化チタンコ−テッドマイカ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チタンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等)、金属粉末顔料(例えば、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等)、ジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料(例えば、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号等)、天然色素(例えば、クロロフィル、β−カロチン等)等が挙げられる。
「保湿剤」
本発明の酸化染毛剤には、各種保湿剤を配合してもよい。
保湿剤としては、例えば、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコイチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステリル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウム、胆汁酸塩、DL−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶性コラーゲン、ジグリセリン(EO)PO付加物、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギリソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。
「金属イオン封鎖剤」
本発明の酸化染毛剤には、各種金属イオン封鎖剤を配合してもよい。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、エデト酸、エチレンジアミンヒドロキシエチル三酢酸3ナトリウム等が挙げられる。
「アミノ酸」
本発明の酸化染毛剤には、各種アミノ酸を配合してもよい。
アミノ酸としては、例えば、中性アミノ酸(例えば、スレオニン、システイン等)、塩基性アミノ酸(例えば、ヒドロキシリジン等)等が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、例えば、アシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコシンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−アラニンナトリウム、グルタチオン等が挙げられる。
「有機アミン」
本発明の酸化染毛剤には、各種有機アミンを配合してもよい。
有機アミンとしては、例えば、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、トリイソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。
「高分子エマルジョン」
本発明の酸化染毛剤には、各種高分子エマルジョンを配合してもよい。
高分子エマルジョンとしては、例えば、アクリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマルジョン、アクリルレジン液、ポリアクリルアルキルエステルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン、天然ゴムラテックス等が挙げられる。
「pH調整剤」
本発明の酸化染毛剤には、各種pH調整剤を配合してもよい。
pH調整剤としては、例えば、乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム、コハク酸−コハク酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
「ビタミン類」
本発明の酸化染毛剤には、各種ビタミン類を配合してもよい。
ビタミン類としては、例えば、ビタミンA、B1、B2、B6、C、E及びその誘導体、パントテン酸及びその誘導体、ビオチン等が挙げられる。
「酸化防止剤」
本発明の酸化染毛剤には、各種酸化防止剤を配合してもよい。
酸化防止剤としては、例えばトコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
酸化防止助剤としては、例えば、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等が挙げられる。
その他の配合可能成分としては、例えば、防腐剤(メチルパラベン、エチルパラベン、ブチルパラベン、フェノキシエタノール等)、消炎剤(例えば、グリチルリチン酸誘導体、グリチルレチン酸誘導体、サリチル酸誘導体、ヒノキチオール、酸化亜鉛、アラントイン等)、美白剤(例えば、胎盤抽出物、ユキノシタ抽出物、アルブチン等)、各種抽出物(例えば、オウバク、オウレン、シコン、シャクヤク、センブリ、バーチ、セージ、ビワ、ニンジン、アロエ、ゼニアオイ、アイリス、ブドウ、ヨクイニン、ヘチマ、ユリ、サフラン、センキュウ、ショウキュウ、オトギリソウ、オノニス、ニンニク、トウガラシ、チンピートキ、海藻等)、賦活剤(例えば、ローヤルゼリー、感光素、コレステロール誘導体等)、血行促進剤(例えば、ノニル酸ワレニルアミド、ニコチン酸ベンジルエステル、ニコチン酸β−ブトキシエチルエステル、カプサイシン、ジンゲロン、カンタリスチンキ、イクタモール、タンニン酸、α−ボルネオール、ニコチン酸トコフェロール、イノシトールヘキサニコチネート、シクランデレート、シンナリジン、トラゾリン、アセチルコリン、ベラパミル、セファランチン、γ−オリザノール等)、抗脂漏剤(例えば、硫黄、チアントール等)、抗炎症剤(例えば、トラネキサム酸、チオタウリン、ヒポタウリン等)等が挙げられる。
本発明の酸化染毛剤は、上記のアルカリ剤、酸化剤、酸化染料(但しヘアブリーチの場合は配合されない)、及び、バイコンティニュアスミクロエマルション相又はラメラ液晶相を形成する成分(a)〜(c)又は成分(d)〜(f)を含有し、必要に応じてその他の成分を本発明の効果を損なわない範囲で適宜添加した第1剤および第2剤からなる酸化染毛剤であり、第1剤と第2剤を混合し、振とう直後にバイコンティニュアスミクロエマルション相又はラメラ液晶相を示す相を含有するものである。
なお、本発明の要件であるバイコンティニュアスミクロエマルション相及びラメラ液晶相は熱力学的な平衡状態であり、必須配合成分の添加順序に関わらず生成する。したがって、どのような添加順序でも製造することが可能である。
しかしながら、最も速やかに平衡状態に到達させるためには、水、界面活性剤、アルカリ剤など水溶性の物質を混合し、界面張力が十分に低下した水溶液を調製した後、界面活性助剤(コサーファクタント)や油溶性の物質を撹拌しながら徐添することが望ましい。
バイコンティニュアスミクロエマルション相又はラメラ液晶相を含む酸化染毛剤を製造するためには、簡便には下記のステップにより製造出来る。
(1)アニオン性界面活性剤と両性界面活性剤および/またはカチオン性界面活性剤の混合比を変えたイオン性界面活性剤混合物を調製し、それぞれに成分(c)水を添加する。
(2)界面張力が低い値を示すアニオン性界面活性剤と両性界面活性剤および/またはカチオン性界面活性剤の混合範囲をみつける。この混合範囲とは、最も界面張力が低下した混合比を中心とし、その両側±2程度の範囲である。界面張力測定例を図1に示す。図1は両性界面活性剤に2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アニオン界面活性剤にポリオキシエチレン(2モル)ラウリルエーテル硫酸ナトリウムを用い、デカンに対する界面張力を測定したものである。図1より成分(A)と成分(B)の混合比が5:5〜9:1が界面張力が低い混合範囲であることがわかる。
(3)(2)で求めた混合比のイオン性界面活性剤混合水溶液に対し、他の水溶性添加剤を添加し、攪拌・混合する。
(4)比較的強い攪拌力を加えながら(3)に成分(b)界面活性助剤(コサーファクタント)を徐々に添加する。
(5)他の油溶性添加剤を添加し、攪拌・混合する。
上記の工程で製造した組成物がバイコンティニュアス相および/またはラメラ液晶相を含むかどうかは、以下のステップにより確認する。
(6)(5)より得られた最終混合組成物を、ねじ口試験管(サンプル管)に入れ、激しく振とうし、25℃の恒温水槽中に静置、または遠心分離する。目視にて、組成物溶液がそれぞれ透明〜半透明で均一な相に分離されていることを確認する(ファーストデターミンステップ)。
(7)その後、組成物を、偏光板2枚を90度の位相差で組み合わせた間に保持し、光の透過性を確認する(セカンドデターミンステップ)。
(8)さらに、ねじ口試験管を軽く振ることでこのサンプルの各相の粘度を目視で確認する(サードデターミンステップ)。
ファーストデターミンステップで均一透明または半透明な相であり、セカンドデターミンステップで光の透過が観察される場合は、液晶相であると考えられる。ラメラ液晶相と他の光学異方相である液晶相との区別には、下記1〜5の方法が有効である。
一方、ファーストデターミンステップで均一透明相であり、セカンドデターミンステップで光の透過が観察されない場合は、ミクロエマルション相であると考えられる。バイコンティニュアスミクロエマルション相と他の光学等方相であるミセル水溶液、逆ミセル油溶液との区別には、下記2〜5の方法が有効である。
上記方法によって得られた組成物がバイコンティニュアスミクロエマルション相又はラメラ液晶相を含有するかどうかは、1.偏光顕微鏡観察およびX線構造解析、2.相平衡図の作成、3.電気伝導度測定、4.NMRによる自己拡散係数の測定、5.フリーズフラクチャー法を用いて調製したレプリカの電子顕微鏡観察等により決定できる。いずれの方法により決定してもよい。
「1.偏光顕微鏡観察およびX線構造解析」
偏光顕微鏡観察およびX線構造解析によれば、異方性の帯状模様が観察され、層間隔に対応する散乱ピークが出る場合はラメラ液晶相と考えられる。上記のサードデターミンステップにおいて、低粘度液状であればプレーナーラメラ液晶相、やや高粘性液状であればコンセントリックラメラ液晶であることが確認できる。
また、異方性の筋状模様が観察され、六方晶の棒状ミセル間隔周期に鋭い散乱ピークが出る場合はヘキサゴナル液晶相と考えられる。偏光顕微鏡観察で暗視野であり、キュービック対称性のスポットが出る場合は、キュービック液晶相と考えられる。
「2.相平衡図の作成」
水/油性成分/界面活性剤(油性成分にはコサーファクタントの界面活性助剤を含む)で構成される3成分系の相平衡図を作成すると、バイコンティニュアスミクロエマルション相は等方性透明低粘度1相領域で、かつ水および油頂点のいずれからも連続する領域でなく、また、ラメラ液晶相が生成する濃度範囲は、ミセル水溶液相やバイコンティニュアスミクロエマルション相と隣接する領域である等の特徴を有していることで同定可能であるが、この特徴は構成される系(成分)によって異なる。
「3.電気伝導度測定」
バイコンティニュアスミクロエマルション相の伝導度は同じ系で得られるミセル水溶液相の約2/3の値をとることが知られている。液晶相は、それぞれの相の流動性や構造の連続性、異方性に起因する特徴的な電気的性質を有するため、適切な条件下で伝導度測定を行うことにより相に関する情報を得ることが可能である。
「4.NMRによる自己拡散係数測定」
LindmanらによりJ. Colloid Interface Sci.,1981,83,569等に詳しく記載されている方法である。
「5.フリーズフラクチャー法による電子顕微鏡観察」
フリーズフラクチャー法を用いて調製した相サンプルの電子顕微鏡観察によれば、バイコンティニュアスミクロエマルション相は水および油の両方が連続となった像を得ることが、ラメラ液晶相は層状構造の像を得ることが可能である。この方法については、今栄らによる文献Colloid polym. Sci.,1994,272,604に詳しく記載されている。
本発明は第1剤と第2剤を混合し、振とう直後にバイコンティニュアスミクロエマルション又はラメラ液晶相を示す相を含有することを特徴とする酸化染毛剤である。よって、混合前の第1剤および第2剤はバイコンティニュアスミクロエマルション相又はラメラ液晶相を示す相を含んでいてもよく、また含んでいなくてもかまわない。
上記の方法によって最終組成物(第1剤および第2剤の混合後)の組成が決まったら、各種成分のpH安定性などを考慮し、バイコンティニュアスミクロエマルション相又はラメラ液晶相を形成する成分(a)〜(c)又は成分(d)〜(f)の各必須成分を、適宜、第1剤又は第2剤にそれらの配合を振り分けるのが望ましい。
次に実施例により本発明をさらに具体的に詳細に説明する。なお、本発明はこれに限定されるものではない。配合量は質量%を表わす。
まず、各試験例で用いた評価法について説明する。
評価(1):会合状態
第1剤と第2剤を混合した染液10gの会合状態を評価した。会合状態の判定には上述の方法をとった。
L3:バイコンティニュアスミクロエマルション相を含んでいる
Lα:ラメラ液晶相を含んでいる
×:バイコンティニュアスミクロエマルション相、ラメラ液晶相のいずれも含んでいない
評価(2):染色効果
第1剤と第2剤を混合した染液10gを、重さ3g、長さ15cmの人毛毛束に均一に塗布し、20分間放置し、ついで、十分洗浄した後に乾燥させ、7名の専門被験者によって下記基準に基づいて評価した。
◎:非常に良好 (染色効果が高いと回答した被験者の数が7名中6〜7名)
○:良好 (染色効果が高いと回答した被験者の数が7名中4〜5名)
△:やや悪い (染色効果が高いと回答した被験者の数が7名中2〜3名)
×:悪い (染色効果が高いと回答した被験者の数が7名中0〜1名)
評価(3):染色後の色むら
第1剤と第2剤を混合した染液10gを、重さ3g、長さ15cmの人毛毛束に均一に塗布し、20分間放置し、ついで、十分洗浄した後に乾燥させ、7名の専門被験者によって下記基準に基づいて評価した。
◎:非常に良好 (染色後の色むらが少ないと回答した被験者の数が7名中6〜7名)
○:良好 (染色後の色むらが少ないと回答した被験者の数が7名中4〜5名)
△:やや悪い (染色後の色むらが少ないと回答した被験者の数が7名中2〜3名)
×:悪い (染色後の色むらが少ないと回答した被験者の数が7名中0〜1名)
評価(2)および評価(3)において、人毛毛束として以下の3種類を用いて評価した。
健常毛髪:黒髪毛束
ダメージ毛髪:健常毛髪を室温で20分間ブリーチ処理したもの
ハイダメージ毛髪:健常毛髪を室温で45分間ブリーチ処理したもの
「イオン性界面活性剤の配合」
以下の表1に記載した配合組成よりなる実施例の酸化染毛剤を製造し、上記の評価(1)〜(3)について評価試験を行った。





































Figure 0005327911
(1剤、2剤の合計で100質量%とする。)
※両親媒性物質であるモノオクチルモノグリセリルエーテル(IOB値1.048)5質量%とラウリン酸プロピレングリコール(IOB値0.53)5質量%の平均値
表1の結果より、イオン性界面活性剤を含有しない試験例1−3(ラメラ液晶相もバイコンティニュアスミクロエマルション相も含有しない比較例)、ダメージ毛髪、特にハイダメージ毛髪に対して染色効果および髪の感触に劣るものであった。
一方、イオン性界面活性剤を含有する試験例1−1(本発明の実施例)は1剤および2剤混合時にラメラ液晶相を含有し、試験例1−2(本発明の実施例)はバイコンティニュアスミクロエマルション相を含有し、健常毛髪、ダメージ毛髪、ハイダメージ毛髪のいずれに対しても染色効果および染色後の髪の感触に優れるものであった。
<染毛後のシャンプーによる色落ち評価>
試験例1−1、1−2および以下の比較例1(比較例1は非イオン性界面活性剤、油分を含有しているもののその配合量、HLBが適切に調整されていないため、バイコンティニュアスミクロエマルション相およびラメラ液晶相を含まない染毛剤である。)に記載した配合組成よりなる試験例の酸化染毛剤を製造し、第1剤と第2剤を混合した染液10gを、重さ3g、長さ15cmの人毛毛束に均一に塗布し、20分間放置し、ついで、十分洗浄した後に乾燥させた。さらにその後2回シャンプー洗浄を実施し、シャンプー前後の明度差(ΔL)および色差(ΔE)を測定した。測定結果を図2に示す。
「比較例1(1剤:2剤混合比=1:2)」<1剤>
塩化アルキルトリメチルアンモニウム 2
脱臭セタノール 6
(e)流動パラフィン 2
プロピレングリコール 5
グリセリン 5
(d)ポリオキシエチレンセチルエーテル(HLB14) 1
(d)ポリオキシエチレンオレイルエーテル(HLB16) 0.5
アンモニア水(28%) 8
2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール 0.5
パラフェニレンジアミン 0.4
レゾルシン 0.2
5−アミノオルトクレゾール 0.2
パラアミノフェノール(酸化染料) 1
塩酸2,4-ジアミノフェノキシエタノール 0.04
ナトリウムハイドロサルファイト 0.1
L−アスコルビン酸 0.6
エデト酸塩2ナトリウム 0.2
(f)精製水 残部(合計100質量%)
<2剤>
過酸化水素水(30%) 5
リン酸 0.24
リン酸水素2ナトリウム 0.3
フェノキシエタノール 適量
エデト酸塩2ナトリウム 適量
(f)精製水 残部
染毛後のシャンプー行為により褪色が起こることが知られている。図2に示すように、第1剤と第2剤を混合し、振とう直後にラメラ液晶相を含有する試験例1−1及びバイコンティニュアスミクロエマルション相を含有する試験例1−2は、ラメラ液晶相もバイコンティニュアスミクロエマルション相も含有しない比較例1と比べて、シャンプー前後の色差が小さいことが確認された。
第1剤と第2剤を混合し、振とう直後にバイコンティニュアスミクロエマルション又はラメラ液晶相を示す相を含有する本発明の酸化染毛剤は染毛後のシャンプーによる色落ちが少ない、優れた基剤であることがわかった。
「界面活性助剤の配合」
以下の表2に記載した配合組成よりなる試験例の酸化染毛剤を製造し、評価(1)〜(3)について評価試験を行った。
Figure 0005327911
(1剤、2剤の合計で100質量%とする。)
※両親媒性物質であるモノデシルモノグリセリルエーテル(IOB値0.88)5質量%とラウリン酸プロピレングリコール(IOB値0.53)5質量%の平均値
表2の結果より、界面活性助剤を含有しない試験例2−2(ラメラ液晶相もバイコンティニュアスミクロエマルション相も含有しない比較例)は、健常毛髪に対して染色効果および髪の感触に劣るものであった。
一方、界面活性助剤を含有する試験例2−1(本発明の実施例)は、1剤および2剤混合時にラメラ液晶相を含有し、健常毛髪、ダメージ毛髪、ハイダメージ毛髪のいずれに対しても染色効果および染色後の髪の感触に優れるものであった。
「アニオン性/両性界面活性剤の配合比」
以下の表3に記載した配合組成よりなる試験例の酸化染毛剤を製造し、評価(1)〜(3)について評価試験を行った。
Figure 0005327911
(1剤、2剤の合計で100質量%とする。)
※両親媒性物質であるモノデシルモノグリセリルエーテル(IOB値0.88)3.8質量%とデカン酸プロピレングリコール(IOB値0.62)3.8質量%の平均値
表3の結果より、アニオン性界面活性剤と両性界面活性剤との質量比が10:0および0:10である試験例3−1および3−6(ラメラ液晶相もバイコンティニュアスミクロエマルション相も含有しない比較例)は、健常毛髪に対して染色効果および髪の感触に劣るものであった。
一方、アニオン性界面活性剤と両性界面活性剤との質量比が2:8〜8:2である試験例3−2〜5(本発明の実施例)は1剤および2剤混合時にラメラ液晶相を含有し、健常毛髪、ダメージ毛髪、ハイダメージ毛髪のいずれに対しても染色効果および染色後の髪の感触に優れるものであった。
「界面活性剤・界面活性助剤の配合濃度」
以下の表4に記載した配合組成よりなる試験例の酸化染毛剤を製造し、評価(1)〜(3)について評価試験を行った。




































Figure 0005327911
(1剤、2剤の合計で100質量%とする)
※両親媒性物質であるモノオクチルモノグリセリルエーテル(IOB値1.048)とラウリン酸プロピレングリコール(IOB値0.53)の平均値
表4の結果より、イオン性界面活性剤および界面活性助剤の配合濃度の低い試験例4−4(ラメラ液晶相もバイコンティニュアスミクロエマルション相も含有しない比較例)は、特に健常毛髪に対して染色効果および髪の感触に劣るものであった。
一方、イオン性界面活性剤および界面活性助剤の配合濃度が好適である試験例4−1〜3(本発明の実施例)は1剤および2剤混合時にラメラ液晶相を含有し、健常毛髪、ダメージ毛髪、ハイダメージ毛髪のいずれに対しても染色効果および染色後の髪の感触に優れるものであった。
「非イオン性界面活性剤の配合」
以下の表4に記載した配合組成よりなる試験例の酸化染毛剤を製造し、評価(1)〜(5)について評価試験を行った。
Figure 0005327911
(1剤、2剤の合計で100質量%とする。)
表5の結果より、試験例5−3(ラメラ液晶相もバイコンティニュアスミクロエマルション相を含有しない比較例)は、ダメージ毛髪、特にハイダメージ毛髪に対して染色効果および髪の感触に劣るものであった。
一方、非イオン性界面活性剤および油分の配合により適切に界面活性剤の会合状態が制御された試験例5−1(本発明の実施例)は1剤および2剤混合時にバイコンティニュアスミクロエマルション相を含有し、試験例5−2(本発明の実施例)はラメラ液晶相を含有し、健常毛髪、ダメージ毛髪、ハイダメージ毛髪のいずれに対しても染色効果および染色後の髪の感触に優れるものであった。
以下に本発明の酸化染毛剤の処方例を挙げる。得られた酸化染毛剤は、毛髪染色性に優れ、また、安全性、使用感触が良好で、且つ高い基剤安定性を有するものであった。
「実施例:酸化染毛剤」
<1剤>
(a)ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 18
(a)ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸トリエタノールアミン

ドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミン 6
イソプロパノール 9.5
プロピレングリコール 10
オクタン酸オクチル 2
強アンモニア水(28%) 8.6
エタノールアミン 2.4
ハイドロサルファイトナトリウム 0.1
アスコルビン酸 0.3
カチオン化シルクタンパク 0.1
エデト酸2ナトリウム 0.2
レゾルシン 1
香料 適量
(c)精製水 残余(合計100質量%)
<2剤>
過酸化水素水(30%) 18
(b)モノオクチルモノグリセリルエーテル 8
(b)ラウリン酸プロピレングリコール 7
リン酸 0.2
無水リン酸1水素ナトリウム 0.2
スズ酸ナトリウム 0.02
パラオキシ安息香酸エステル 適量
(c)精製水 残余(合計100質量%)
*1剤のpH=11.1、2剤のpH=3.01
*両親媒性物質の(無機性値/有機性値)比は0.81{両親媒性物質であるモノオクチルモノグリセリルエーテル(IOB値1.048)8%とラウリン酸プロピレングリコール(IOB値0.53)7%の平均値}
「実施例:酸化染毛剤」
<1剤>
1,3−ブチレングリコール 5
(d)ポリオキシエチレン(10EO)セチルエーテル 15
(d)オレイン酸ポリオキシエチレングリセリル(8EO) 15
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース 0.5
強アンモニア水(28%) 15
エタノールアミン 2
アスコルビン酸 0.6
DL−ピロリドンカルボン酸ナトリウム液 0.1
ヒドロキシエタンジホスホン酸4ナトリウム 0.3
レゾルシン 0.15
香料 適量
(f)精製水 残余(合計100質量%)
<2剤>
(e)流動パラフィン 5
セトステアリルアルコール 2
ラウリル硫酸ナトリウム 0.1
過酸化水素水(30%) 18
リン酸 0.1
無水リン酸1水素ナトリウム 0.1
スズ酸ナトリウム 0.02
パラオキシ安息香酸エステル 適量
(f)精製水 残余(合計100質量%)
*1剤のpH=11.02、2剤のpH=3.0
*非イオン性界面活性剤のHLBは10.5{非イオン性界面活性剤であるポリオキシエチレン(10EO)セチルエーテル(HLB=11)15%とオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル(8EO)(HLB=10)15%の平均値}
本発明によれば、基剤にバイコンティニュアスミクロエマルション相又はラメラ液晶相を含有させることによって、ダメージを受けた毛髪(染毛剤、パーマ剤などの化学的な損傷、摩擦などの物理的な損傷を受けた毛髪)と、ダメージを受けていない健常毛髪の両方に対して、染色性に優れた酸化染毛剤を提供することが可能である。
また、本発明によれば、染毛後の洗浄による色落ちの抑制効果にも優れる酸化染毛剤を提供することが可能である。

Claims (1)

  1. アルカリ剤を含む第1剤と、酸化剤を含む第2剤とを混合する酸化染毛剤において、前記第1剤と第2剤とを混合した直後に、バイコンティニュアスミクロエマルション相又はラメラ液晶相を含有することを特徴とする酸化染毛剤であって、前記第1剤及び/又は第2剤中に、バイコンティニュアスミクロエマルション相又はラメラ液晶相を形成する下記成分(a)〜(c)を含有し、成分(a)イオン性界面活性剤がアニオン性界面活性剤を含み、さらに両性界面活性剤及び/又はカチオン性界面活性剤から選ばれる1種または2種以上を含み、
    前記アニオン性界面活性剤と、前記両性界面活性剤及び/又はカチオン性界面活性剤の含有量が第1剤及び第2剤全量に対して7.2質量%以上であり、前記アニオン性界面活性剤と、前記両性界面活性剤及び/又はカチオン性界面活性剤との質量比が、(アニオン性界面活性剤):(両性界面活性剤及び/又はカチオン性界面活性剤)=2:8〜8:2であり、
    成分(b)(無機性値/有機性値)比の値が0.8〜1.5の範囲内である両親媒性物質が、モノグリセリン誘導体、ジグリセリン誘導体、プロピレングリコール誘導体、ブチレングリコール誘導体、モノエタノールアミド誘導体、モノエタノールアミン誘導体、ジエタノールアミド誘導体、ジエタノールアミン誘導体から選ばれる1種または2種以上であり、前記両親媒性物質の含有量が第1剤及び第2剤全量に対して8質量%以上であることを特徴とする酸化染毛剤。
    (a)イオン性界面活性剤
    (b)(無機性値/有機性値)比の値が0.8〜1.5の範囲内である両親媒性物質
    (c)水
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